くもだかけい

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レーザーくもだかけい

くもだかけい(うんこうけい、英語えいご: ceilometer)とは、レーザーなどの光源こうげん使つかってくもそこたかさを測定そくていする装置そうちである。くもそこけい(うんていけい)、くもだか測定そくてい(うんこうそくていき)、シーロメータなどともばれる。

概要がいよう[編集へんしゅう]

  • 光学こうがくしきドラムくもだかけいは、くもそこ投影とうえいされたひかりのスポットのたかさを三角さんかく測量そくりょう測定そくていする。基本きほんてきに、回転かいてんするプロジェクタ、検出けんしゅつ、レコーダで構成こうせいされる。プロジェクタは、回転かいてんおうじた角度かくど強力きょうりょくひかりのビームをそらかって放射ほうしゃする。検出けんしゅつは、プロジェクタから一定いってい距離きょり位置いちしており、光電池こうでんち垂直すいちょくけている。くもそこからもどってきたひかり検出けんしゅつ検出けんしゅつすると、角度かくどからくもたかさが計算けいさんされる。
  • レーザーくもだかけいは、垂直すいちょくけられたレーザーと受光じゅこういち箇所かしょ設置せっちされている。ひかりのパルスがくもそこ散乱さんらんしてもどってくるのにかかった時間じかん () を測定そくていしてたかさを判定はんていする。
c は空気くうきちゅう光速こうそく

空気くうき分子ぶんしによりこう拡散かくさんするため、くもだかけい有効ゆうこうなのは高度こうど4000メートル(1まん3123フィート)までである。さらに、くもだかけい空気くうきちゅうのあらゆる粒子りゅうし(ちり、降水こうすいけむりなど)に反応はんのうしてしまうため、(くもそこたかさとしては)あやまったしめすことが時々ときどきある。たとえば、設定せっていされている閾値にもよるが、氷霧ひょうむ(ダイヤモンドダスト)が発生はっせいしているとそられていてもくもだかけいくもだかゼロをしめすかもしれない。

こうした性質せいしつ利用りようして、くもだかけい用途ようと使つかうこともできる。どんな反射はんしゃでも検知けんちするので、かえされたエネルギーのぜんパターンを調しらべることにより、くもそこ以外いがいでも反射はんしゃがあればどんなうすそうでもつけることができる。また、拡散かくさんこるりつ晴天せいてんくもだかけいもどってきた減衰げんすいりょうでわかり、消散しょうさん係数けいすうられる。これらのデータを使つかい、鉛直えんちょく視程してい大気たいき汚染おせん物質ぶっしつ濃度のうどもとめられる。研究けんきゅう開発かいはつちゅうだが、実際じっさい運用うんよう目的もくてきでも使つかわれている。

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]