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OPSEK

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
OPSEK
(Орбитальный Пилотируемый Сборочно-Экспериментальный Комплекс)
詳細しょうさい
乗員じょういんすう2人ふたり以上いじょう
打上うちあ日時にちじ2017ねん計画けいかく中止ちゅうし
発射はっしゃだいバイコヌール宇宙うちゅう基地きち
質量しつりょう100,000 kg以上いじょう完成かんせい
気圧きあつ1気圧きあつ
きん地点ちてん370~450 km(予定よてい
遠地点えんちてん370~450 km(予定よてい
軌道きどう傾斜けいしゃかく70予定よてい
高度こうど370~450 km(予定よてい
平均へいきん速度そくどやく28,000 km/h
公転こうてん周期しゅうきやく90ふん
にち周回しゅうかいすうやく15

OPSEKロシア: Орбитальный Пилотируемый Сборочно-Экспериментальный Комплекс; ОПСЭК, Orbitalnyj Pilotiruiemyj Sboročno-Ekspierimientalnyj Komplieks; OPSEK、英語えいご: Orbital Piloted Assembly and Experiment Complex[1][2]は、ロシア連邦れんぽう宇宙うちゅうきょく(ロスコスモス)により2010年代ねんだい提案ていあんされていた国際こくさい宇宙うちゅうステーション (ISS) 宇宙うちゅうステーション。OPSEKはてい軌道きどう設置せっちされるモジュールしき宇宙うちゅうステーションであり、運用うんよう当初とうしょおもにISSのロシアモジュールから構成こうせいされる。

しかしながら、2017ねん9月にロスコスモスのなが、イゴール・コマロフはOSPEKを構成こうせいするためにステーションを分離ぶんりする技術ぎじゅつてき実現じつげん可能かのうせい研究けんきゅうちゅうであるも、「ロシアがわモジュールをISSから分離ぶんりする計画けいかくはない。我々われわれおな立場たちば維持いじしている……我々われわれはパートナーとともにISSにむべきだ」とべ、ISSを継続けいぞくする方針ほうしんしめした[3]。そのべい関係かんけい悪化あっかからISS撤退てったい沙汰ざたされることはあったが、ロスコスモスは最終さいしゅうてき2028ねんまでのISS参加さんか延長えんちょう発表はっぴょうしている[4]

提案ていあんでは、OPSEKをつき火星かせい、あるいは土星どせいといったよりとおかう有人ゆうじん宇宙船うちゅうせんてる基地きちとして使つかうことが想定そうていされている。また帰還きかんした宇宙うちゅう飛行ひこう地球ちきゅうりるまえ療養りょうようさせる場所ばしょとしても想定そうていされていた。

概要がいよう

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2020年代ねんだいISS運用うんよう終了しゅうりょう予測よそくされる以前いぜんから、ロシア連邦れんぽう宇宙うちゅうきょく(ロスコスモス)は多目的たもくてき実験じっけんモジュール2014ねん予定よてい)といったいくつかのモジュールを分離ぶんりし、あたらしい宇宙うちゅうステーション基礎きそとすることを計画けいかくしていた。[5]

2009ねん6月17にち、ロスコスモスは公式こうしきにISS計画けいかくのパートナーであるアメリカ航空こうくう宇宙うちゅうきょく (NASA) にたいし、ISSの運用うんよう終了しゅうりょうまでにあたらしい宇宙うちゅうステーションの最初さいしょ要素ようそ構築こうちく運用うんよう準備じゅんびをするという意向いこうつたえた。[5]

ロシアの有人ゆうじん宇宙うちゅう飛行ひこうRKKエネルギアは、あたらしい宇宙うちゅうステーションは以下いか能力のうりょくたなければならないとしている。[6]

  • 大型おおがた宇宙うちゅう
  • フライトテストと
  • Creating, servicing and completing inter-orbital tugs
  • 惑星わくせいあいだ探査たんさから帰還きかんした宇宙うちゅう飛行ひこうのリハビリのための医学いがくてき生物せいぶつがくてき設備せつび

構造こうぞう

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OPSEKはサリュートアルマースコスモス557ごうミールといったこれまでげられた12のロシア宇宙うちゅうステーションつらなるものである。OPSEKはミールからはじまるだい3世代せだい[7]モジュールかた宇宙うちゅうステーションにたる。[8]

モジュールがた宇宙うちゅうステーションのれいとしては、きゅうソ連それん/ロシアのミール、国際こくさい宇宙うちゅうステーション、それに中国ちゅうごく宇宙うちゅうステーションげられる。最初さいしょ宇宙うちゅうステーションサリュート1ごうやそのつづいたスカイラブといっただい1世代せだい宇宙うちゅうステーションは、補給ほきゅう想定そうていされていない一塊ひとかたまりのモノリシックな設計せっけいとなっていた。[9] 基本きほんてきに、初期しょき宇宙うちゅうステーションはドッキングポートがひとつしかなく、あたらしい乗員じょういん到着とうちゃくするまえに、まえ乗員じょういん宇宙うちゅうステーションをはなれなければならなかった。スカイラブは2つのドッキングポートをそなえていたものの、補給ほきゅうおこなえるように設計せっけいされてはいなかった。だい2世代せだいとなるサリュート6ごうでは、2つのドッキングポートをそなえたうえに、定期ていきてき補給ほきゅうミッションを想定そうていした設計せっけいとなり、長期ちょうきにわたる運用うんよう可能かのうとなった。[10] ミール以降いこうだい3世代せだいのモジュールがた宇宙うちゅうステーションでは、あらたなモジュールを追加ついか、あるいはふるくなったモジュールをることで、長期ちょうきにわたる運用うんよう期間きかんちゅうのミッションの変化へんかにも追随ついずいすることが可能かのうとなった。[よう出典しゅってん]

モジュール

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ISSのロシアモジュール(2011ねん

OPSEKへの流用りゅうよう期待きたいされているロシアモジュール。ねんじゅん列挙れっきょする。

ミニ・リサーチ・モジュール2通称つうしょうポイスクは、2つのハッチをドッキングモジュールである。ふねがい活動かつどうをするさいエアロックとしての使用しようくわえ、ソユーズプログレス接続せつぞく可能かのうである[12]

ラスヴェットひだり中央ちゅうおう
  • ナウカ (MLM) - 2017ねん予定よてい。OPSEKの構成こうせい要素ようそ

多目的たもくてき実験じっけんモジュール通称つうしょうナウカは、ISSにおけるロシアの主要しゅよう研究けんきゅうモジュールである。ISSからの分離ぶんり、OPSEKへと流用りゅうようすることが提案ていあんされている。ナウカは独自どくじ生命せいめい維持いじシステムと姿勢しせい制御せいぎょシステムを搭載とうさいする。ナウカの用途ようとは、長期ちょうきにわたる計画けいかくなか変遷へんせんしており、1990年代ねんだい中頃なかごろザーリャ (FGB) のバックアップとして、そのはユニバーサルドッキングモジュール (UDM) の代替だいたいとして検討けんとうされていた。ドッキングポートには宇宙うちゅうはたべつのモジュールの接続せつぞく可能かのうとなっている。ナウカはピアース接続せつぞくされているポートにドッキングされるため、ピアースはナウカのまえにISSから分離ぶんり廃棄はいきされる。ナウカは自分じぶん自身じしんのエンジンをもちいてISSに接近せっきん、ドッキングをおこなう。[13]

ナウカがドッキングしたのちのロシアモジュール(イメいめジ図じず

ナーダルモジュールは、げが提案ていあんされているドッキングモジュール。ISSにおいては2つの科学かがく/エネルギーモジュールとソユーズ/プログレスのための追加ついかのドッキングポートを提供ていきょうする。6つのドッキングポートをつことから、OPSEKにおいてはのモジュールを接続せつぞくする中核ちゅうかくとして機能きのうすることが期待きたいされている。[14][15]

OPSEKに使用しようされないロシアモジュール

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すで廃棄はいき予定よていされているモジュール。

  • ピアース (DC-1) - 2001ねんげ。ナウカ(ピアースが使用しようしていたポートに接続せつぞく)のまえ廃棄はいき予定よてい

廃棄はいき予定よていされていないがOPSEKの提案ていあんにはふくまれないモジュール。

  • ザーリャ (FGB-1) - 1998ねんげ。NASAが所有しょゆうけん[16]ソユーズ/プログレスげとトレードすることは出来できるが[17][18][19]すで老朽ろうきゅうすすんでいる。
  • ラスヴェット (MRM-1) - 2010ねんげ。ザーリャに接続せつぞくちゅう[20] ザーリャが使用しようされないため、使用しようする場合ばあいべつ接続せつぞくさきうつさなければならない。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ http://www.russianspaceweb.com/opsek.html
  2. ^ “Russia 'to save its ISS modules'”. BBC News. (2009ねん5がつ22にち). http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/8064060.stm 2009ねん7がつ4にち閲覧えつらん 
  3. ^ Foust, Jeff (25 September 2017). “International partners in no rush regarding future of ISS”. SpaceNews. 28 December 2018閲覧えつらん。 “Komarov: We have no plans to separate the Russian segment from the ISS... We keep the same position, that we should work on the ISS together with our partners.”
  4. ^ 2028ねんまでISS参加さんか延長えんちょう ロシア宇宙うちゅう企業きぎょう決定けってい”. 産経新聞さんけいしんぶん (2023ねん4がつ12にち). 2023ねん5がつ18にち閲覧えつらん
  5. ^ a b Zak, Anataloy (2009ねん7がつ3にち). “Orbital Piloted Assembly and Experiment Complex”. Russianspaceweb.com. 2009ねん7がつ4にち閲覧えつらん
  6. ^ “Russia could build orbital assembly complex after 2020 - Energiacorporation”. Interfax. (2009ねん8がつ18にち). https://webcitation.org/5j8D34fZx 2009ねん8がつ18にち閲覧えつらん 
  7. ^ http://www.dlr.de/iss/en/desktopdefault.aspx/tabid-1945/2746_read-4182/gallery-1/gallery_read-Image.19.2296/
  8. ^ http://www.astronautix.com/articles/thistems.htm
  9. ^ spaceflight.nasa.gov/spacenews/factsheets/pdfs/history.pdf
  10. ^ http://www.pbs.org/spacestation/station/russian.htm
  11. ^ Pirs Docking Compartment”. NASA (10 May 2006). 28 March 2009閲覧えつらん
  12. ^ ERA: European Robotic Arm”. ESA (16 January 2009). 4 October 2009閲覧えつらん
  13. ^ S.P. Korolev RSC Energia – News. Energia.ru (2011-01-13). Retrieved on 8 October 2011.
  14. ^ Node Module. Russianspaceweb.com. Retrieved on 8 October 2011.
  15. ^ NASA.gov: Zarya module
  16. ^ NASA signs contract for Soyuz seats up to 2013.
  17. ^ NASA Signs New $335 Million Deal to Fly Astronauts on Russian Spaceships
  18. ^ NASA to Fly Astronauts on Russian Spaceships at Nearly $63 Million per Seat
  19. ^ ISS Assembly Mission ULF4

外部がいぶリンク

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