(Translated by https://www.hiragana.jp/)
SCO・Linux論争 - Wikipedia コンテンツにスキップ

SCO・Linux論争ろんそう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

SCO・Linux論争ろんそう(SCO・Linuxろんそう)は、ソフトウェア会社かいしゃSCOグループとLinux関係かんけいしゃ(ベンダー・コミュニティ・ユーザー)のあいだきたUNIX知的ちてき財産ざいさんけん所有しょゆうしゃにまつわる訴訟そしょう公共こうきょうでの一連いちれん論争ろんそう総称そうしょうである。

SCOグループは2003ねんみずからがUNIXの知的ちてき財産ざいさんけん保持ほじしゃであり、さらLinuxにUNIXのソースコード盗用とうようされていると主張しゅちょうした。SCOグループは、UNIXの知的ちてき財産ざいさんけん保持ほじしている、LinuxがUNIXのソースコードを利用りようしている、の2てん根拠こんきょにLinux関係かんけいしゃたいして権利けんり行使こうしもとづくライセンスビジネスを発表はっぴょうしたが、Linux関係かんけいしゃ適当てきとう権利けんり行使こうしであるとしてれなかった。この主張しゅちょう相違そういがSCOグループとLinux関係かんけいしゃ論争ろんそう起点きてんとなり、ここからSCO・Linux論争ろんそうはじまった。

SCOグループとLinuxベンダーの論争ろんそう法廷ほうていまれ、SCOグループはIBMノベルレッドハット・DaimlerChrysler・AutoZoneと民事みんじ裁判さいばんあらそった。SCOグループとLinuxコミュニティ・ユーザーの論争ろんそうおも後者こうしゃによるSCOグループの主張しゅちょうあやまりの指摘してきであったが、SCOグループが言及げんきゅうしていなかったGPLコピーレフト制約せいやく違反いはんマイクロソフト関与かんよ告発こくはつなど知的ちてき財産ざいさんけん主張しゅちょうからはなれた視点してんでの論争ろんそうひろがった。

SCOグループがUNIXの知的ちてき財産ざいさんけん保持ほじしているという主張しゅちょう論争ろんそう根底こんていをなしていたが、この主張しゅちょうは2007ねん8がつ10日とおか退しりぞけられ、ノベルがUNIXの権利けんり保持ほじしていると判決はんけつされた[1][2]。また、ノベルはLinuxにUNIXのソースコードがふくまれているとはかんがえていないと声明せいめいし、LinuxがUNIXの知的ちてき財産ざいさんけん侵害しんがいしているという疑惑ぎわく払拭ふっしょくされている。

背景はいけい

[編集へんしゅう]

UNIXアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく開発かいはつされたメジャーなオペレーティングシステム (OS) の1つである。UNIXの権利けんり資産しさんは1993ねん以前いぜんまでは原則げんそくてきUnix System Laboratories保持ほじしており、1993ねんにUnix System Laboratoriesからノベルへぜん権利けんり売却ばいきゃくしたのち、その権利けんりなんかの売却ばいきゃく購入こうにゅうて、SCOグループが暗黙あんもくなか権利けんり利用りようしていた。

SCOグループは、2003ねん1がつ22にちにSCOsourceというビジネスモデルにおいて、UNIXソースコードをふく同社どうしゃ知的ちてき財産ざいさんけんのライセンスビジネスを展開てんかいすると発表はっぴょうした[3]同時どうじにSCOsourceの最初さいしょのミッションとして、LinuxがSCO UNIXシステムをライセンスをともなわず利用りようしていると主張しゅちょうして、LinuxユーザーにたいしてSCO System Vのライセンスを開始かいしすることを発表はっぴょうした。

SCOグループは2003ねん5がつ12にちに、のUNIX系列けいれつのオペレーティングシステム、LinuxをふくUnixけいOSと競合きょうごう他社たしゃ販売はんばいするUNIX OS、はUNIXのソースコードを知的ちてき財産ざいさんけん侵害しんがいしてライセンス契約けいやくともなわず利用りようしているとして、UNIX・Linux関係かんけいの1,500しゃ知的ちてき財産ざいさんけんとライセンス契約けいやくかんする書面しょめんおくった[4][5]。ノベルはSCOのUNIX権利けんり資産しさん売却ばいきゃく購入こうにゅう連鎖れんさにおいてUNIX System Vのコアはふくまれておらず自社じしゃ権利けんり保持ほじしていると主張しゅちょうし、ノベルはSCOグループと権利けんり在処ありかについて応酬おうしゅうした。ノベルは2003ねん10がつアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく著作ちょさくけんきょくにそれらの著作ちょさくけん申請しんせいもうた。SCOグループは、ノベルの行為こうい名誉めいよ毀損きそんであるとうったえて法廷ほうてい論争ろんそうへと発展はってんした。

SCOグループは、2013ねん6がつ21にちにUNIX System VのソースコードがLinuxに盗用とうようされていると発表はっぴょうした[4]。しかし、盗用とうようされたと主張しゅちょうするソースコードの箇所かしょ明示めいじせず、法廷ほうていにおいて公開こうかいすると具体ぐたいてき内容ないようせていた。SCOグループは、このLinuxの盗用とうよう主張しゅちょうをもってIBM・レッドハット・DaimlerChrysler・AutoZoneとの法廷ほうてい論争ろんそうへと発展はってんした。

UNIX System V Release x (UNIX SVRx) はいくつものバージョンがリリースされているが、SCOグループの主張しゅちょうおもにSVR5を対象たいしょうにしている。ただし、過去かこのバージョンからいだソースコードからの遺伝いでんせい権利けんりもあり、様々さまざま観点かんてんからSCOグループの主張しゅちょう正当せいとうせい正当せいとうせい議論ぎろんされている。

UNIXのコピーライト

[編集へんしゅう]

UNIXのコピーライト非常ひじょう曖昧あいまいで、UNIXのソースコードはCopyright Act of 1976英語えいごばん確立かくりつされる以前いぜんかれていたり、サードパーティーベンダーが開発かいはつしていたり、当時とうじ現在げんざいとはことなるライセンスのした開発かいはつ・ライセンスしていたりしていた。1976ねん以前いぜんかれたコピーライト表記ひょうきのないソースコードはCopyright Act of 1976により自動的じどうてき著作ちょさくけん作成さくせいされ、そのうえおそらくパブリックドメインとしてあつかっていものとして、著作ちょさくけん主張しゅちょう議題ぎだいにはがらない。USLたいBSDi英語えいごばんかかわるソースコードはBSDライセンス適用てきようされる[6]。1983ねん時点じてん有効ゆうこうなライセンスでUnix System Laboratoriesが保持ほじしていたソースコードの権利けんりはノベルに譲渡ゆずりわたされている[7]。その明確めいかくりきらないソースコードのコピーライトは各個かっこにおいてコミュニティやユーザーにより精査せいさされている。

1993ねん以前いぜんは、UNIXの知的ちてき財産ざいさんけんAT&T下位かい組織そしきであるUnix System Laboratories保持ほじしていた。Unix System Laboratoriesは1993ねんにUNIXのすべての権利けんり資産しさん著作ちょさくけん・トレードマーク・有効ゆうこうなライセンス契約けいやくふくむ)をノベルに売却ばいきゃくしている[8][7]。こののち、ノベルは1995ねん権利けんり資産しさん一部いちぶ、それにくわえてノベルが開発かいはつぶつからなる資産しさんをSanta Cruz Operationに売却ばいきゃくした[9]。Santa Cruz Operationは2000ねんまでPC UNIXの開発かいはつ販売はんばいおこない、Santa Cruz OperationはCaldera Systemsに統合とうごうしてUNIXの資産しさん委譲いじょうした[10]。Caldera SystemsはのちにCaldera Internationalにさい編成へんせいされ[11]、SCOグループに名称めいしょう変更へんこうした。この売却ばいきゃく購入こうにゅう連鎖れんさ根拠こんきょにSCOグループはみずからがUNIXの所有しょゆうしゃであると主張しゅちょうしている。

Linuxコードのぎゃく輸入ゆにゅう指摘してき

[編集へんしゅう]

EWeekは、SCOはLinuxカーネル機能きのう一部いちぶをSCO UNIXにぎゃく輸入ゆにゅうしているのではないかという指摘してき報告ほうこくした[12]。もし本当ほんとうであれば、Linuxカーネルのコピーライトを侵害しんがいしていることになる。SCOはこの指摘してき否定ひていしているが、Groklawによれば、一人ひとりのSCO社員しゃいん委託いたくでそれを確認かくにんしたとのことである[13]

フリーソフトウェア財団ざいだん(FSF)の法務ほうむ顧問こもんエベン・モグレン(当時とうじ)は、FSFの見解けんかいとしてつぎのようにべた。すなわち、SCOが守秘しゅひ義務ぎむ違反いはん著作ちょさくけん侵害しんがい主張しゅちょうするソースコードは、SCO自身じしんなんねんまえからGNU General Public License(GPL)にのっとってLinuxを頒布はんぷしているため、同社どうしゃ主張しゅちょうりたない[14][15]

SCOはこれにたいし、自社じしゃのコードがLinuxにふくまれていることをらなかったのであるから、GPLによる頒布はんぷをしたことにはあたらないと反論はんろんした。ただ、SCOが自社じしゃ主張しゅちょうとなはじめてからすうねんの2006ねん7がつ~8がつになっても、ELFファイル形式けいしき関連かんれんするファイル(SCOがSystem V関係かんけいのファイルであると主張しゅちょうするファイルの一部いちぶ)が同社どうしゃのFTPサーバーからGPLでダウンロード可能かのう状態じょうたいにあった[16][17]

訴訟そしょう初期しょき段階だんかいで、SCOはGPLが無効むこうであり、法的ほうてき効力こうりょくはないともうったえた[18]前出ぜんしゅつのエベン・モグレンはこれにたいし、SCOがLinuxを頒布はんぷできたのは、GPLがあったからにほかならないと主張しゅちょうした[19]のちにSCOは「SCOたいIBM」裁判さいばんでIBMから反訴はんそけたさい、ライセンスにしたがっているとした[20]

「SCOたいIBM」裁判さいばんでGPLが問題もんだいてんとしてげられるようになった。米国べいこく著作ちょさくけんほうにおいては、第三者だいさんしゃ著作ちょさくけん保有ほゆうする著作ちょさくぶつ頒布はんぷするには著作ちょさくけんしゃ許可きょか必要ひつようがあり、通常つうじょうはライセンスのかたちでこの許可きょかあたえられる。GPLはそうしたライセンスのいちれいであり、一定いってい制約せいやくのもとに頒布はんぷゆるされる。IBMは問題もんだいとなっているコードをGPLで公開こうかいしたため、LinuxにふくまれるIBMのコードをSCOが複製ふくせいおよび頒布はんぷするにはGPLがさだめる条件じょうけんたなければならず、そのなかにはGPLを「承諾しょうだくする」こともふくまれている。IBMは、SCOがGPLをおおやけ無効むこうだといい、さらに米国べいこく憲法けんぽう著作ちょさくけんほう輸出ゆしゅつ管理かんり法令ほうれいはんすると主張しゅちょうするのはGPL違反いはんであると主張しゅちょうした。また、SCOが展開てんかいするSCOsourceプログラムは、GPLにもとづいて公開こうかいされた著作ちょさくぶつの(複製ふくせいやサポートの手数料てすうりょう請求せいきゅうすることはできるが、ライセンスは無料むりょうでなければならないとする)頒布はんぷ要件ようけん合致がっちしないとした。そのうえでIBMは、SCOがIBMの著作ちょさくぶつ有料ゆうりょうのライセンスで頒布はんぷすることによって、GPLに違反いはんし、IBMの著作ちょさくけん侵害しんがいしていると反訴はんそした[21]

法廷ほうてい論争ろんそう

[編集へんしゅう]

SCOグループとLinuxベンダーは、SCOが主張しゅちょうするUNIXの知的ちてき財産ざいさんけんとLinuxがUNIXのソースコードを利用りようしていることによるLinuxライセンスにおいて法廷ほうてい論争ろんそうした。2003ねんから2004ねんにかけて、各社かくしゃはおたがいに訴訟そしょう反訴はんそをして、2010ねん前後ぜんこうにおおよそすべての判決はんけつている。

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくコモン・ロー制度せいどがあること、そうろん根元ねもと共通きょうつうしてSCOグループのUNIX知的ちてき財産ざいさんけん保持ほじ正当せいとうせい疑義ぎぎがあることから、いくつかの訴訟そしょう訴訟そしょう判決はんけつるまで論議ろんぎ中断ちゅうだんする命令めいれいした。

SCOたいIBM

[編集へんしゅう]

2003ねん5がつ7にち、SCOグループはIBM契約けいやく違反いはん企業きぎょう秘密ひみつ漏洩ろうえいうったえた[22]のちにSCOグループは企業きぎょう秘密ひみつ漏洩ろうえいについてはげたが、Linuxには直接ちょくせつ関係かんけいしないが、IBMの開発かいはつするAIXかんするUNIX著作ちょさくけん侵害しんがいについて主張しゅちょうしている[23]

SCOたいレッドハット

[編集へんしゅう]

2003ねん8がつ4にちレッドハットはSCOグループを偽装ぎそう広告こうこく詐欺さぎてき取引とりひき行為こうい、SCOグループの著作ちょさくけん主張しゅちょう侵害しんがいせいがないことを宣言せんげんてき判断はんだんもとめてうったえた[24]

SCOたいノベル

[編集へんしゅう]

2004ねん1がつ20日はつか、SCOグループはノベルをノベルのUNIXにかんする著作ちょさくけん申請しんせい無効むこうであるとしてうったえた[25]

SCOたいAutoZone

[編集へんしゅう]

2004ねん3がつ4にち、SCOグループはAutoZone英語えいごばんをAutoZoneが開発かいはつ利用りようするLinux製品せいひんにおいてSCOグループのUNIXの権利けんり侵害しんがいしているとしてうったえた[26]

SCOたいダイムラー・クライスラー

[編集へんしゅう]

2004ねん3がつ4にち、SCOグループはダイムラー・クライスラーをUNIXライセンス契約けいやく要請ようせい反応はんのうしなかったとしてうったえた。

その問題もんだい論争ろんそう

[編集へんしゅう]

SCOコンシューマの訴訟そしょう除外じょがい

[編集へんしゅう]

SCOグループは2003ねん6がつ23にちにLinuxユーザーであっても同社どうしゃのコンシューマーについては、知的ちてき財産ざいさんけん侵害しんがい訴訟そしょう対象たいしょうがいとするむねつたえるメールをおくった[27]

SCO will continue to support our SCO Linux and OpenLinux customers and partners who have previously implemented those products and we will hold them harmless from any SCO intellectual property issues regarding Linux.

ハロウィーン文書ぶんしょ

[編集へんしゅう]

エリック・レイモンドは、2003ねん6がつ28にちハロウィーン文書ぶんしょ Halloween IX「It Ain't Necessarily SCO」でSCOグループの主張しゅちょうあやまっていることを子細しさいわた解説かいせつした[28]。ハロウィーン文書ぶんしょがマイクロソフト以外いがいについて言及げんきゅうしたのはこれがはじめての事例じれいとなった。

企業きぎょう関与かんよ

[編集へんしゅう]

SCOグループを援護えんごするがわとしていくつかの企業きぎょう関与かんよ指摘してきされている。それぞれの企業きぎょう関与かんよ援護えんご企業きぎょう自身じしん明確めいかく立場たちばせているわけではなく、Linuxコミュニティなどからの指摘してきにより関与かんようたがわれている程度ていど関係かんけいのものもある。

マイクロソフト

[編集へんしゅう]

エリック・レイモンドは、ハロウィーン文書ぶんしょ Halloween X「Follow The Money」でコンサルタントがSCOグループてに発信はっしんした2003ねん10がつ12にちけの電子でんしメールをリークし、マイクロソフトからSCOグループへ8,600まんドルの資金しきんながれがあり、マイクロソフトがSCOグループのたいLinux論争ろんそう後援こうえんしているとべた[29]。SCOグループはこのメモ自体じたい本物ほんものであるが[30]、マイクロソフトから直接的ちょくせつてき資金しきん援助えんじょけるなどのマイクロソフトの関与かんよはないとつよ否定ひていしている[31]

マイクロソフトは2003ねん5がつに、SCOグループが所有しょゆうするUNIX関連かんれん特許とっきょがないにもかかわらず、「UNIXとUNIX関連かんれん特許とっきょ」のライセンスをるためにSCOグループに600まんドルを支払しはらった[32]。この取引とりひきは、SCOグループの資金しきん調達ちょうたつ促進そくしんするものとしてひろ報道ほうどうされ、SCOグループのIBMにたいする訴訟そしょう使つかわれるだろうと推測すいそくされた[33][34]

ベイスター・キャピタル

[編集へんしゅう]

2003ねん10がつベイスター・キャピタル英語えいごばんカナダロイヤル銀行ぎんこうは、SCOグループのLinuxキャンペーンの訴訟そしょう費用ひよう支援しえんするため、SCOグループに5,000まんドルを投資とうしした。のちに、Linuxの競合きょうごう製品せいひんであるWindows開発かいはつするマイクロソフトによって、ベイスター・キャピタルはSCOグループに紹介しょうかいされたことがあきらかにされた。2003ねんにマイクロソフトの推薦すいせんによってベイスター・キャピタルはSCOグループの支援しえん検討けんとうはいっており、ベイスター・キャピタルのマネージングパートナーであるローレンス・ゴールドファーブはマイクロソフトが主題しゅだいにおいている証拠しょうこであるとべた[35]

2004ねん4がつ22にちニューヨーク・タイムズかみは、2003ねん10がつにSCOグループに5,000ドルを投資とうししたベイスター・キャピタルが、2,000まんドルの返却へんきゃくもとめているとほうじた。5,000まんドルのうちのこりの3,000まんドルはカナダロイヤル銀行ぎんこうからの投資とうしであり、ベイスター・キャピタルの投資とうし全額ぜんがく返却へんきゃくとなる。SCOグループはプレスリリースで、ベイスター・キャピタルの要請ようせいにはかくたる根拠こんきょがないとしんじているとべた[36]

2004ねん8がつ27にち、SCOグループとベイスター・キャピタルはこの議論ぎろん解決かいけついたった[37]

キャノピー・グループ

[編集へんしゅう]

キャノピー・グループ英語えいごばんは、ノベルの創設そうせつしゃでもあるヌーダ英語えいごばん親族しんぞく所有しょゆうする投資とうしグループである。2005ねん2がつまで、キャノピー・グループはSCOグループの株式かぶしき保有ほゆうし、SCOグループの経営けいえいじんはキャノピー・グループの株式かぶしき保有ほゆうしていた。ヌーダ英語えいごばん親族しんぞく横領おうりょう主張しゅちょう役員やくいん一人ひとりであるラルフ・ヤロ英語えいごばん追放ついほうしようとしたとき、りょう当事とうじしゃはげしいあらそいにまれた。この内部ないぶてきなトラブルはおおやけのトラブルとなり[38]、キャノピー・グループは、SCOグループの株式かぶしきおよび現金げんきんえに、SCOグループがキャノピー・グループのっていたすべての株式かぶしきもどすことに合意ごういした。

SCOグループとキャノピー・グループはいまではほとんど独立どくりつしているが、SCOグループはUtahのオフィススペースをキャノピー・グループからつづりている[39]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
  1. ^ Montalbano, Elizabeth (2007ねん8がつ15にち). “Novell Won't Pursue Unix Copyrights”. PC World. http://www.pcworld.com/article/id,135959-c,unix/article.html 2007ねん9がつ4にち閲覧えつらん 
  2. ^ Markoff, John (2007ねん8がつ11にち). “Judge Says Unix Copyrights Rightfully Belong to Novell”. New York Times. https://www.nytimes.com/2007/08/11/technology/11novell.html 2007ねん8がつ15にち閲覧えつらん 
  3. ^ SCO Establishes SCOsource to License Unix Intellectual Property”. January 2, 2010てんオリジナルよりアーカイブ。2018ねん4がつ8にち閲覧えつらん
  4. ^ a b SCO Registers UNIX Copyrights and Offers UNIX License”. January 2, 2010てんオリジナルよりアーカイブ。2007ねん4がつ28にち閲覧えつらん
  5. ^ May 12, 2003 letter to Novell Chairman and CEO Jack Messman”. 2004ねん8がつ6にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webしエラー:引数ひきすう accessdate必須ひっすです。
  6. ^ BSD_ATT_License” (pdf). ATT. 2004ねん8がつ6にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webしエラー:引数ひきすう accessdate必須ひっすです。
  7. ^ a b "Novell completes acquisition of UNIX System Laboratories from AT&T" (Press release). Business Wire. 14 June 1993. 2017ねん1がつ13にち閲覧えつらん
  8. ^ Staff and wire reports (1992ねん12月22にち). “Novell to Buy Unix System Laboratories”. Los Angeles Times. http://articles.latimes.com/1992-12-22/business/fi-2406_1_networking-technology 2017ねん1がつ12にち閲覧えつらん 
  9. ^ Asset Purchase Agreement” (PDF). Groklaw (September 19, 1995). July 17, 2008閲覧えつらん
  10. ^ Certificate of Incorporation of Caldera Systems, Inc.”. FindLaw (2000ねん3がつ2にち). 2017ねん6がつ24にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2017ねん6がつ24にち閲覧えつらん
  11. ^ Business Editors/High-Tech Writers: Caldera Establishes Japanese Subsidiary -- Caldera K.K. -- With support from Fujitsu and Hitachi., Orem, Utah (BUSINESS WIRE), 2001-05-31 (Caldera Establishes Japanese Subsidiary -- Caldera K.K. -- With Support From Fujitsu and Hitachi. - Free Online Library).
  12. ^ Did SCO Violate the GPL?
  13. ^ Groklaw - Erik Hughes Deposition: LKP Did Include Linux Kernel Code
  14. ^ Moglen, Eben (2003ねん6がつ27にち). “FSF Statement on SCO v. IBM”. Free Software Foundation, Inc.. 2019ねん1がつ15にち閲覧えつらん
  15. ^ SCO Faces Hurdles in Linux Claims - InternetNews.”. www.internetnews.com. 2019ねん1がつ15にち閲覧えつらん
  16. ^ Groklaw - SCO is Distributing ELF Under the GPL Still. Yes. Now. Today.”. www.groklaw.net. 2019ねん1がつ15にち閲覧えつらん
  17. ^ Groklaw - SCO Is Still Distributing ELF Under the GPL, Part 2.”. www.groklaw.net. 2019ねん1がつ15にち閲覧えつらん
  18. ^ Groklaw - SCO Declares Total War on the GPL -- Says GPL Is Not Enforceable”. www.groklaw.net. 2019ねん1がつ15にち閲覧えつらん
  19. ^ GPL Awaits Test in SCO Group/IBM Dispute - InternetNews.”. www.internetnews.com. 2019ねん1がつ15にち閲覧えつらん
  20. ^ Groklaw - SCO's Memo in Opp. to IBM's Motion for SJ on Claim of Copyright Infringement”. www.groklaw.net. 2019ねん1がつ15にち閲覧えつらん
  21. ^ Groklaw - IBM's Second Amended Counterclaims Lists 9 Newly Registered Copyrights”. www.groklaw.net. 2019ねん1がつ15にち閲覧えつらん
  22. ^ Caldera's Complaint - Caldera v. IBM - as text”. Groklaw (2004ねん1がつ4にち). 2007ねん8がつ15にち閲覧えつらん
  23. ^ Chart of SCO's Amended Complaints and IBM's 2nd Amended Answer”. Groklaw (2004ねん5がつ8にち). 2007ねん8がつ15にち閲覧えつらん
  24. ^ Archived copy”. 2004ねん6がつ11にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2004ねん8がつ2にち閲覧えつらん
  25. ^ SCO's Complaint In the Third Judicial District Court of Salt Lake County, State of Utah” (2004ねん1がつ20日はつか). 2018ねん4がつ4にち閲覧えつらん
  26. ^ Primary court documents pertaining to this case can be found at http://sco.tuxrocks.com/?Case=AutoZone.
  27. ^ The SCO Group, Inc. | Scosource | Letter_to_partners Archived October 9, 2004, at the Wayback Machine.
  28. ^ Raymond, Eric. “Halloween IX: It Ain't Necessarily SCO”. 2018ねん4がつ4にち閲覧えつらん
  29. ^ Raymond, Eric. “Halloween X: Follow The Money”. 2018ねん4がつ4にち閲覧えつらん
  30. ^ Leaked Memo Revives SCO-Microsoft Connection Furor
  31. ^ BW Online | March 11, 2004 | SCO's Suit: A Match Made in Redmond?
  32. ^ SCO strikes gold, Verizon just strikes | InfoWorld | Column | 2003-08-08 | By Robert X. Cringely Archived 2006-01-06 at the Wayback Machine.
  33. ^ Microsoft to license Unix code | CNET News.com
  34. ^ The SCO Group | Investor Relations | SCO Announces UNIX Licensing Deal With Microsoft Archived 2006-08-25 at the Wayback Machine.
  35. ^ Lohr, Steve (April 22, 2004). “TECHNOLOGY; Investor's Pullout Stirs Doubts About SCO Group”. The New York Times. https://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=980DE1DB173AF931A15757C0A9629C8B63&pagewanted=all May 23, 2010閲覧えつらん 
  36. ^ TECHNOLOGY; Investor's Pullout Stirs Doubts About SCO Group
  37. ^ SCO closes BayStar deal
  38. ^ [1] Canopy at Heart of Feud
  39. ^ Jones, Pamela (2007ねん12月19にち). “SCO Asks Bankruptcy Court to Approve New Leases in NJ and Utah”. Groklaw. 2018ねん4がつ4にち閲覧えつらん