覇 -LORD-
(SOUL 覇 第 2章 から転送 )
ビッグコミックスペリオール | |
レーベル | ビッグコミックス |
2004 | |
ビッグコミックスペリオール | |
レーベル | ビッグコミックス |
2011 | |
テンプレート - ノート |
『
2004
ストーリー
[登場 人物
[劉 備軍
[- 燎宇/
劉 備玄徳 (りょうう/りゅうびげんとく) 劉 備軍の大将 。元 は倭人 で、卑弥呼 の倭 統一 に貢献 した奴 国 の武将 である。卑弥呼 とは恋愛 関係 にあり、その気 になれば倭 を統治 できたが、あえてその想 いを断 ち覇 を握 る為 に単身 漢 へ渡 る。流 れ着 いた幽 州 で劉 備、関 羽 、張 飛 と出会 い、大陸 覇道 の一 歩 として3人 を仲間 に加 える事 を考 えるが、残虐 非道 な劉 備を見限 り殺害 した。関 羽 の発案 により自分 が劉 備 に成 り代 わる事 となり、新 たに関 羽 、張 飛 と桃園 の誓 いを交 わした。本物 の劉 備が使 う予定 だった首 刀 を装備 する。武術 や戦術 にも優 れ、趙 雲 の槍 捌 きを見切 り、飛 矢 を素手 で掴 む。強固 な信念 と漢 人 に無 い独特 の思想 を持 ち、その行動 や発言 で周囲 を驚嘆 させる。張 角 に見込 まれて直轄 軍 を手中 に収 め、厳 政 など黄 巾 の将 をも配下 に置 いた。関 羽 雲 長 (かんううんちょう)劉 備軍の将 。洛陽 の都 がある司 隷の生 まれ。少年 時代 時 に母 と妹 を亡 くすが、桓帝の側室 である王 珠 と出会 い、漢 王朝 を母 とすることを誓 う。党 錮の禁 の際 、漢 王朝 の腐敗 を救 うために十 数 騎 で挙兵 したが、その半 ばで味方 が豪商 の塩蔵 を襲 いに走 り、結果 塩 泥棒 の一味 に成 り下 がる。その後 幽 州 へ流 れて劉 備、張 飛 と義兄弟 の契 りを交 わした。しかしこれは劉 備の「中山 靖 王 末裔 」という御 旗 が欲 しかっただけであり、張 飛 と同 じく純粋 に彼 に従 っていたわけではない。- 燎宇と
出会 い、後 に燎宇が劉 備を殺害 すると、燎宇を劉 備 に仕立 て上 げる事 を発案 。新 たに燎宇、張 飛 と桃園 の誓 いを交 わした。“都 人 ”の驕 りから倭人 の燎宇や田舎 者 の張 飛 を見下 し、衝突 もするが、それを張 飛 に諌 められる。更 にある事件 を契機 に自分 の命 を燎宇の命 を引 き換 える事 を決意 する。 偃月刀 を自在 に操 り、呂 布 と互角 に渡 り合 うほどの卓越 した武芸 に加 え、学才 ・商才 も持 ち合 わせる。ただし張 済 相手 に一 騎 討 ちで苦戦 したりする等 、旧来 の武神 と称 えられる程 の強 さではない。容姿 は短髪 、筋肉質 の細身 に描 かれており、これも旧来 描 かれることの多 かった恰幅 の良 い大男 とは差異 がある。趙 雲 と呂 布 の子 である関 平 の養父 でもある。張 飛 益 徳 (ちょうひえきとく)劉 備軍の将 。劉 備、関 羽 とは義兄弟 だが、自身 が惚 れていた花 琳を力 ずくで奪 うなどした劉 備 に恐怖 を抱 いており、関 羽 と同 じく純粋 に彼 に従 っていたわけではない。燎宇を新 たな劉 備とする関 羽 の案 に反対 するが、燎宇によって再 び花 琳に引 き合 わされた事 で考 えを改 め、燎宇・関 羽 と新 たに桃園 の誓 いを交 わした。良 くも悪 くも直情 的 な性格 で、粗暴 、短慮 、酒好 きだが涙 もろく義理堅 い。女性 や子供 には優 しく、献 帝 、曹丕、孫 策 らにも慕 われる。肥満 体 だが蛇 矛 を自在 に操 る怪力 を誇 り、劉 備軍の主力 として活躍 する。趙 雲 子 龍 (ちょううんしりゅう)劉 備軍の将 。実 は女性 で、付 け髭 で変装 している。諸国 修行 中 に燎宇等 と出会 い、燎宇に心服 する。劉 備軍への誘 いを辞 して公孫 瓚の下 で働 き、その後 劉 備軍輜重 隊 の警護 兵 となった。呂 布 に攫 われた麗 甘 を助 ける為 に自 らの処女 を呂 布 に捧 げ、その子 を身篭 った。子供 は堕 ろすつもりであったが、母 となる喜 びを燎宇に諭 される。子 は諸 葛 亮 により関 平 と名付 けられ、3年間 女性 として関 平 を育 てた。後 に燎宇の暴挙 に心 を痛 め、曹操 の元 に身 を寄 せるが曹操 の策略 により嵌 められ、首 を刎ねられるが実 は影武者 であり本物 の趙 雲 は牢獄 に捕 らえられていた。女性 ではあるが槍 の腕前 は一流 で、槍 を繰 り出 す速 さは張 飛 でも見切 れない。その才能 は関 平 にも受 け継 がれた。江 茗(こうめい)劉 備義勇軍 の兵 。一族 を全員 殺害 された過去 を持 っている。初期 の劉 備義勇軍 で隆義 と組 む。初陣 で戦場 の現実 を知 り戦 いから身 を引 こうと考 え始 めるが、燎宇が黄 巾 兵 首領 の一族 の殺害 を阻止 したのを見 て感動 し、燎宇に従 いていく。劉 備が曹操 軍 に破 れた時 に投降 し、曹操 軍 の青 洲 兵 となる。劉 備 に対 する恩義 は忘 れておらず、自分 達 の国 を作 る為 と決意 を新 たにする。隆義 (りゅうぎ)劉 備義勇軍 の兵 。結婚 したばかりの嫁 がおり、生 きる為 に義勇軍 に志願 した。江 茗とは対照 的 に戦場 での殺 し合 いをある程度 覚悟 している。殺 し合 いを恐 れる江 茗を気遣 う優 しい一 面 も持 っている。張 角 (ちょうかく)白衣 ・長髪 ・長 い髭 の大男 として描 かれる。太平 道 を興 し、黄 巾 の乱 を首謀 したが、あくまで王朝 の権力 争 いに端 を発 した民 の窮状 を思 った上 での蜂起 で、民 のために一刻 も早 い平定 を望 む。劉 備の器量 を見抜 いて直轄 軍 を託 す、諸 葛 亮 を王 珠 に託 すなど手 を打 つが、肺 を病 み「志 半 ばで病死 」した。麗 甘 (れいかん)幽 州 の村 の娘 。明 鈴 と共 に倭 から流 れ着 いた燎宇に出会 う。村 を焼 き討 ちされ、明 鈴 を殺 された後 は劉 備(燎宇)と行動 を共 にし、その後 王 珠 、諸 葛 亮 、関 平 と暮 らす。燎宇に強 い恋心 を抱 きながらも、自分 の代 わりに呂 布 に犯 された趙 雲 への感謝 と負 い目 から、あえてその気持 ちを秘 めたままにしている。王 珠 (おうじゅ)元 ・桓帝の側室 で、慈愛 と理念 をもつ女性 。行啓 中 に瀕死 の妹 を抱 いた少年 (関 羽 )に出会 い、妹 を抱 き上 げた。その後 、帝 への諫言を何 進 に退 けられ、さらに十 常 侍 によって光 を失 い、都 を追 われた。旅路 で張 角 と劉 備軍に出会 い、関 羽 とも再会 する。人柄 を知 った張 角 に諸 葛 亮 の養育 を託 され、麗 甘 、関 平 と暮 らす。諸 葛 亮 孔明 (しょかつりょうこうめい)王 珠 の下 で育 てられている子供 。3歳 で孫子 を読 み、その意 を解 する。張 角 によって才 を見出 され、張 角 が自身 の死期 を悟 ると王 珠 に身柄 を預 けられた。関 平 の名付 け親 でもある。関 平 (かんぺい)王 珠 の下 で育 てられている子供 。趙 雲 と呂 布 を両親 に持 つサラブレッドであり、幼少 の頃 から武芸 の才能 を現 している。実父 ・呂 布 には会 った事 がなく、関 羽 が養父 となっている。趙 雲 が縫 った首巻 きを白夜 に取 られ、その首巻 きは白夜 の飼 い主 である呂 布 が所有 している。公孫 瓚伯珪(こうそんさんはくけい)正史 には秀麗 で威風 堂々 とした容姿 との記述 があるが、本 作 ではそれとは対照 的 に短 足 で肥満 体 である。劉 備とは同門 だったが、醜男 とからかわれていたことから内心 嫌 っていた。そのため、燎宇が成 り代 わったことはさほど問題 視 せず、初対面 の燎宇に自分 が醜男 か尋 ねたところ、臆面 もなく肯定 した燎宇を気 に入 り、劉 備軍との同盟 関係 を継続 した。張 燕 (ちょうえん)黒 山賊 の首領 。ともに醜男 を理由 に妓 楼 への登楼 を断 られた公孫 瓚とは義兄弟 。
曹操 軍
[曹操 孟 徳 (そうそうもうとく)曹操 軍 の大将 。漢 王朝 の武将 だが漢 の衰退 にも乗 じ覇 望 を抱 く。劉 備、孫 堅 らの力 を認 めつつも、彼 らに先 んじて覇 を握 ろうと様々 な策 をめぐらす。鋭敏 だが冷徹 な性格 で、窮地 を切 り抜 ける為 には部下 を切 り捨 てることも厭 わない。郎 官 時代 に倭 の使者 として来訪 した燎宇と会 ったことがあり、その燎宇が劉 備であることに気 づいていなかったが、倭 の軍勢 の人相見 を見 てその事実 に気付 く。劉 備 に対 して自分 の精鋭 を黒山 賊 と称 して潜 り込 ませて挟撃 、劉 備軍を壊滅 させる一方 で、捕 らえた張 飛 ・関 羽 を解放 することを承知 で荀彧・典 韋らに殺 す様 に命 じるなど情 を解 する部分 も存在 する。夏 侯 惇 元 譲 (かこうとんげんじょう)曹操 軍 の副将 格 。曹操 の親族 で精鋭 部隊 の黒 騎兵 を率 いる。幼 い時 に曹操 より「己 の素直 さを誇 れ」と薫陶 を受 けて以来 の忠臣 。武勇 は呂 布 にも一目 おかれ、また荀彧と典 韋が関 羽 と張 飛 を逃 がしたときにも彼 らにアドバイスを行 っている。夏 侯 淵 妙 才 (かこうえんみょうさい)曹操 軍 の副将 格 。曹操 の親族 で精鋭 部隊 の黒 騎兵 を率 いる。- 曹丕(そうひ)
曹操 の息子 。まだ二 歳 でありながら、董 卓 による献 帝 擁立 の際 には“世話 係 ”という名目 で人質 として差 し出 された。同 じく人質 となった張 飛 を実 の兄 のように慕 う。- 荀彧(じゅんいく)
- “
王佐 の才 ”と称 えられる当代 随一 の知略 ・軍略 の持 ち主 。袁紹軍 に居 たが、袁紹を見限 り、彼 の元 を離 れた。その後 、曹操 に参謀 として勧誘 されるが、それには曹操 が後 漢 王朝 の存続 ・繁栄 のために働 くことを、条件 に出 す。袁紹から離 れた後 、常元 から逃 げ出 した関 平 を拾 った。その時 、関 平 が関 羽 と趙 雲 の子 (関 羽 は養父 )だと知 る。 劉 備と対面 すると曹操 の元 につくことを決意 。曰 く「秀 でた者 と戦 いたくなる性分 」だから。典 韋(てんい)曹操 軍 の将 。“一 振 り三 十 首 ”の異名 を持 つ巨漢 。巨体 なため、馬 ではなく牛 に騎乗 する。曹操 のことを畏怖 も含 め、慕 っている。曹操 から荀彧と関 平 の徐 州 までの警固 を命 じられるが、それはもし荀彧が劉 備と組 むようであれば、荀彧を殺 すよう密命 されてのことだった。道中 、関 平 に武芸 を教 える。
孫 堅 軍
[孫 堅 文台 (そんけんぶんだい)孫 堅 軍 の大将 。漢 王朝 の臣 として、また父 としての強 い自負 心 に基 き行動 する。澄明 な性格 で義 を重 んじ、華 雄 、劉 備、華 陀らとも意気投合 する。華 陀に心臓 の病 を指摘 され、療養 を勧 められるも袁術に孫 権 を人質 とされた為 、無理 を押 して荊州の劉 表 の元 に進軍 する。自身 の寿命 が残 り少 ない事 を孫 策 、劉 備 に打 ち明 けた後 、戦場 にて敵 兵 に自分 を射掛 けさせ戦場 での死 を息子 達 に示 して天命 を迎 える。孫 策 伯 符 (そんさくはくふ)孫 堅 の長男 。董 卓 による献 帝 擁立 の際 には“世話 係 ”という名目 で人質 として差 し出 されたが、父 ・孫 堅 を信 じて臆 しなかった。同 じく人質 となった張 飛 を実 の兄 のように慕 う。戦場 を駆 け回 る際 は周 瑜との抜群 のコンビネーションを示 しており、父 に劣 らぬ武勇 を発揮 している。孫 権 仲 謀 (そんけんちゅうぼう)孫 堅 の次男 。孫 堅 の留守 中 に袁術に襲 われ人質 となる。父 を縛 らないよう自 ら舌 を噛 んだが、華 陀によって助 けられる。孫 堅 の死 を目 の当 たりにした際 、父 の寿命 について知 らされていなかった為 、自身 を制止 した劉 備を父 を見殺 しにしたと思 い込 む。父 の死後 、どこか捻 くれた感情 が目立 つようになり、劉 備や兄 孫 策 らとも違 う人生 を歩 もうとする。周 瑜公瑾(しゅうゆこうきん)孫 策 の友人 。孫 権 が攫 われたことを聞 き、孫 策 の元 へ駆 けつけた。女性 ばかりの騎兵隊 を率 いる。大 喬 (だいきょう)孫 策 の恋人 。藍 眼 で金髪 の美女 。住 む家 が教会 のようである事 から、ローマでの迫害 から逃 れてきたキリスト教徒 の末裔 だと思 われる。小 喬 (しょうきょう)周 瑜の恋人 。姉 と同 じく藍 眼 で金髪 の少女 。病弱 であるらしく、寝床 からほとんど動 けずにいる。
董 卓 軍
[董 卓 仲 穎(とうたくちゅうえい)頭 を下 げるとき、必 ず舌 も出 していることから、“舌 出 しの董 卓 ”とも呼 ばれる。一介 の一 地方 官 だったが王朝 の後継 者 争 いに乗 じ、巧 みに献 帝 の後 ろ盾 になることに成功 した。相国 (最高 行政 執 官 )にまで昇 りつめ、“民 はすべからく平等 であるべし”という考 えのもと専制 を強行 する。腹 の内 を小出 しにしながら「影 蠢」(かげむし)という忍者 のような集団 を操 り、呂 布 を義子 として従 える。全 ての人間 を兵 か百姓 にすることを目指 し、強制 移住 、子供 集 め、偶像 破壊 、略奪 といった圧政 を敷 く。それは董 卓 自身 が貧 しい百姓 の生 まれであることと、董 卓 が恋焦 がれながらも百姓 を蔑 んで死 んでいった葉 春 という女性 との思 い出 が背景 にあった。過去 の出来事 から「無 」に生 きるような心境 であったが、貂 蝉 と寝屋 を供 にする毎 に己 の心 に徐々 に色 を取 り戻 す様 になっていく。貂 蝉 に自身 の子供 が宿 った事 を知 り、その子供 を抱 いた時 から人間 らしい感情 も取 り戻 すが、そこに隠 された真実 を知 った際 に怒 り心頭 に発 し、貂 蝉 とその子供 を処刑 しようとする。- そこに
処刑 を止 めようと呂 布 が乱入 し、重傷 を負 った為 自分 の死 を覚悟 する。最後 は貂 蝉 に抱 かれ、葉 春 の幻影 の中 で天命 を迎 える。 呂 布 奉 先 (りょふほうせん)狼 に育 てられ、狼 を引 き連 れることから「養 狼 的 猛男 」(ヤンランダモンナン)とも呼 ばれる。金髪 にオッドアイという中央 アジア系 を伺 わせる容貌 に描 かれる。武術 に秀 でるが行動 は本能 に基 いており一貫 性 がない。狼 や赤 兎 と心 を通 じ合 う。麗 甘 をつけ狙 うが、麗 甘 を守 るため自 ら女 を晒 した趙 雲 を抱 く。丁 原 、董 卓 と主 を替 える間 にも趙 雲 のことが忘 れられず、趙 雲 を愛 している己 に気付 く。やがて趙 雲 から自分 の子供 (関 平 )がいることを知 らされるが、董 卓 にもそれを知 られ、やむなく忠 犬 を装 う。董 卓 死後 、独立 勢力 として行動 を始 めた際 、鮮卑の王族 の一団 と遭遇 し、そこで自身 の出生 の秘密 を知 ることになる。道 基 /華 雄 (どうき/かゆう)董 卓 軍 の武将 。呂 布 の力量 を高 く評価 し、呂 布 の部下 となることを望 む。また、かつては燎宇(劉 備)、孫 堅 とも意気投合 した。実 は倭人 で、倭 の使節 団 として朝貢 する途中 で通訳 の常元 に嵌 められ、倭 の親書 や献上 品 諸々 を奪 われた。命 以外 の全 てを失 い、おめおめと祖国 にも帰 れず彷徨 っていた所 を董 卓 に拾 われた。人 を人 として扱 わない董 卓 に反発 する一方 、拾 われた恩義 も感 じている。圧倒的 不利 に立 つ孫 堅 軍 に対 してそれを攻 めるは不義 と考 え、孫 堅 との一騎討 ちを挑 み敗北 。劉 備や孫 堅 に看取 られながら死亡 。貂 蟬(ちょうせん)西国 から来 た踊 り子 を称 するが、正体 は漢 王室 の血 を引 く涼 州 一 の名門 ・劉 家 の16代目 当主 。圧政 に苦 しむ民 のために、13歳 にして辺 丹 ・辺 水 親子 と共 に“涼 州 の乱 ”を蜂起 した。反乱 軍 は呂 布 率 いる董 卓 軍 に討 ち破 られたが、一人 でも闘 い続 けることを誓 い自分 の肉体 を武器 にしようと閨 の技 を身 に付 けた。負傷 した張 飛 を助 けたことから劉 備や関 羽 と知 り合 う。事情 を知 った劉 備 に労 われるが、その情 を振 り払 い、単身 洛陽 へ乗 り込 む。関 羽 が救出 に来 た時 にも、献 帝 を見捨 てられぬ思 いと自分 は漢 王朝 の臣 であるという事 から王宮 に残 る事 を伝 え、簪 を彼 に託 す。董 卓 死後 も献 帝 の側 に仕 えており、漢 王朝 に身 を捧 げる決意 を固 めている。陳 宮 公 台 (ちんきゅうこうだい)小男 だが知略 に優 れ、己 の才 を生 かす主君 を求 める。県令 として劉 備、次 いで曹操 に知 り合 うがどちらも己 の才 を生 かせないと考 え、劉 備の誘 いも断 る。やがて劉 備から託 された呂 布 に惹 かれ始 め、彼 についていく事 を決意 する。- 「
武 は有 れども、不器用 な武将 」が仕 えるに一番 ふさわしいと考 えており、彼 はそれに最 も合致 していると言 える。
後 漢
[協 王子 ・献 帝 (けんてい)霊 帝 の次男 、弁 王子 (少 帝 弁 )の弟 。董 卓 に擁立 され帝位 に就 く。明朗 快活 な性格 で、幼時 から母 と共 に曹操 を慕 う。張 飛 、貂 蝉 、王 允 らにも心 を開 き、権力 争 いに翻弄 されながらも国 を変 えようと志 す。何 進 遂 高 (かしんすいこう)蹇 碩 (けんせき)- 楊奉(ようほう)
漢 王朝 の臣下 。李 傕に反抗 した為 に両 腕 と両目 を失 う。献 帝 らを長安 から脱出 させる手引 きをし、さらにかつて率 いていた「白波 黄 巾 党 」を引 きつれて救援 に来 るなど、献 帝 と漢 王朝 に絶対 の忠誠 心 を持 つ。王 允子 師 (おういんしし)漢 王朝 の大臣 。献 帝 と共 に国 を憂 い、董 卓 の暗殺 を画策 するが、徐々 に自身 も天下 を牛耳 る野望 を抱 き始 める。- 袁紹
本初 (えんしょうほんしょ) 名門 袁家の長男 。曹操 の幼馴染 で、お坊 ちゃん育 ち。そのためか「苦労 知 らずの青瓢箪 (荀彧談 )」と評価 される小物 。腹 に黒 い虫 を飼 っていると評 され、本性 は陰険 な人物 。外見 のモデルはリリー・フランキー。- 袁術
公 路 (えんじゅつこうろ) - 袁紹の
弟 。髪 を短 く刈 り込 んでいる。小心 な策謀 家 として描 かれがちだった他 作品 に比 べると荒々 しい言動 、外見 が特徴 。後年 の暴君 を思 わせる傍若無人 の振 る舞 いをする。孫 権 を人質 にして孫 堅 ・孫 策 を荊州攻 めに利用 するなど「外道 (孫 堅 談 )」っぷりが目立 つ。外見 のモデルは清原 和博 。 劉 焉君郎 (りゅうえんくんろう)幽 州 刺史 。世 の乱 れに乗 じて新 たな王朝 を起 つ野望 を秘 める。野望 実現 の為 に烏 桓、鮮卑から兵馬 を集 めるが、曹操 に見破 られ曹操 暗殺 を計画 。この間 に黄 巾 の乱 首謀 者 の張 角 を秘密裏 に捕縛 している。劉 備・呂 布 の2人 に兵 5000を与 える事 を条件 に曹操 暗殺 を依頼 したが、呂 布 によって張 角 を奪 われると、烏 桓の兵 を使 い曹操 ・劉 備をまとめて潰 そうとした。馬 騰 寿 成 (ばとうじゅせい)長安 城壁 の守備 隊長 。後 漢 王朝 に仕 え、董 卓 を嫌 っており、劉 備や呂 布 が董 卓 を討 とうと行動 した時 には援軍 を率 いたりする。言 わずと知 れた馬 超 の父親 である。
黄 巾 賊
[幽 州
[明 鈴 幽 州 の村 の少女 。海 を渡 って幽 州 に辿 り着 いた燎宇を家 に招 き、貧乏 で食 べる物 が無 いのにも関 わらず燎宇に食事 を与 えようとした。黄 巾 に志願 した兄 が県 尉 に逮捕 ・斬首 され、麗 甘 に面倒 を見 てもらっていたが、劉 備一味 の県 尉 殺 しの罪 を村 全体 が負 わされて村 を焼 き討 ちされ、兵 の流 れ矢 に当 たって死亡 した。花 琳農民 の娘 。張 飛 に好意 を抱 かれていたが、ある日 劉 備 に強姦 される。この出来事 を知 った張 飛 も劉 備が恐 くて逆 らえず、自分 に何 もしなかった張 飛 を憎 んでいた。燎宇の劉 備殺害 後 、燎宇によって再 び張 飛 と対面 。張 飛 に謝罪 された後 、立派 な男 になって帰 って来 る事 を張 飛 に望 み、幽 州 で帰 りを待 つ。
邪馬台国
[卑弥呼 邪馬台国 の女王 。当時 奴 国 の将 であった燎宇の活躍 もあり戦乱 が続 いていた倭 を統一 。燎宇とは恋愛 関係 にあり、燎宇と共 に邪馬台国 を統治 する事 を望 んでいたが燎宇の“覇 ”を握 る野望 を認 め別 離 した。廉 邪馬台国 の臣 。燎宇を殺害 して卑弥呼 を篭絡 させる計画 を立 てたが、刺客 を全 て燎宇に殺 され失敗 。卑弥呼 の手 により短剣 で股間 を刺 され、宦官 として生 きる事 となった。
その他
[白夜 呂 布 を育 てた狼 。人 の力量 を見抜 き、人心 を解 して呂 布 を止 めることもある。死 の前 に関 平 の元 を訪 れ、その首巻 きを呂 布 に届 けて力尽 きた。赤 兎 呂 布 の愛馬 。かつて野生 馬 の群 れを率 いていたが、山 火事 で群 れを失 った。その時 に額 に赤 い兎 のような火傷 を負 ったことから、“赤 兎 ”と名 づけられた。董 卓 が呂 布 に異 民族 の兵 の調練 を依頼 する際 、報酬 として与 えた。呂 布 いわく、趙 雲 と同 じ瞳 をしている。華 陀流浪 の名医 。国 中 を旅 して人 を観察 するのに長 け、軍師 もどきの分析 もできる。孫 権 が自害 した際 に、孫 堅 の復讐 を恐 れた袁術に呼 び出 された。華 陀は孫 権 の噛 み切 った舌 を縫 い合 わせて助 けた。孫 堅 の心臓 の病 を一目 で見抜 き、治療 を勧 める。振 り仮名 が全 て「かた」で統一 されている。常元 倭人 であり、盗人 の子供 らしい。倭 からの使節 を騙 し打 ちして成 り済 ますも曹操 に見破 られ、奴隷 となる。奴隷 を逃 げ出 した後 は董 卓 に曹操 、袁術と時 の権力 者 の間 を渡 り歩 き、何 度 も絶体絶命 の危機 に瀕 しながらもあざとく生 き抜 き、物語 のさまざまな局面 で彼 が動 くたびに天下 が動 く本 作 の裏 の主役 とも言 える役割 を果 たす。
脚注
[- ^ NHK「漫勉」
出演 時 の池上 遼 一 による発音 - ^
単行本 『SOUL』第 1巻 は連載 再開 以降 のものを収録 している。 - ^ http://www.sankyo-fever.co.jp/pachinko/2007/lord/index2.html
外部 リンク
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