UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY

『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY Anthology』
GLAY のスタジオ・アルバム
リリース	2023年ねん2月がつ8日にち
ジャンル	ロック; J-POP
レーベル	ポニーキャニオン
プロデュース	佐久間さくま正英まさひで
チャート最高さいこう順位じゅんい
	週間しゅうかん6位い（オリコン）; 週間しゅうかん2位い（オリコン・ROCKアルバム）;
GLAY アルバム年表ねんぴょう
GLAY アンソロジー年表ねんぴょう
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「Way of Difference」
『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』
GLAY のスタジオ・アルバム
リリース	2002年ねん9月19日にち
録音ろくおん	-; (CHELSEA SOUND STUDIO); (DOG HOUSE STUDIO); (HEART BEAT STUDIO); (BUNKAMURA STUDIO); (CHLING KING STUDIO)
ジャンル	J-POP
時間じかん	60分ふん11秒びょう
レーベル	アンリミテッド・レコード
プロデュース	佐久間さくま正英まさひで
チャート最高さいこう順位じゅんい
	週間しゅうかん1位い（オリコン）; 2002年度ねんど年間ねんかん41位い（オリコン）; 登場とうじょう回数かいすう17回かい（オリコン）;
ゴールドディスク
	プラチナ（日本にっぽんレコード協会きょうかい）;
GLAY アルバム年表ねんぴょう
『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』収録しゅうろくのシングル
	「Way of Difference」; リリース: 2002年ねん2月がつ27日にち; 「またここであいましょう」; リリース: 2002年ねん7月がつ24日にち;
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GLAY > 作品さくひんリスト > UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY

『UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY』（ユニティ・ルーツ・アンド・ファミリーアウェイ）は日本にっぽんのロックバンド、GLAYのメジャー7作さく目めのオリジナル・アルバム。

2002年ねん 9月19日にちにポニーキャニオンよりリリースされた。

解説かいせつ

前作ぜんさく『ONE LOVE』からわずか10ヶ月かげつ後ごのリリース。

シングル「逢あいたい気持きもち」は諸しょ事情じじょうにより、本ほん作品さくひんへの収録しゅうろくは見送みおくられた。また、「夏なつの彼方かなたへ」はGLAYが参加さんかしたサウンドトラック『映画えいが版ばん未来みらい日記にっき』（2000年ねんの作品さくひん）に収録しゅうろくされていた曲きょくで、ラストトラックには前作ぜんさくの1stトラック「ALL STANDARD IS YOU」のリアレンジバージョンが収おさめられている。

前作ぜんさく『ONE LOVE』と同どう時期じきに制作せいさくされ、メンバー曰いわく、本ほん作さくは『ONE LOVE』と連作れんさく、兄弟きょうだい作さくとの意味合いみあいがあると述のべており^[2]^[3]、その『ONE LOVE』に収録しゅうろくされなかった楽曲がっきょくを中心ちゅうしんに収録しゅうろく。『ONE LOVE』がバンドサウンド、ロック寄よりの楽曲がっきょく中心ちゅうしんだったのに対たいし、本ほん作さくはより情緒じょうちょ的てきなものをまとめたものとなった^[4]。

音楽おんがく評論ひょうろん家かの田家たや秀樹ひできは本ほん作さくに関かんして、「『ONE LOVE』の中なかの言葉ことばが、パブリックな人格じんかくとしてのバンドのものだったとしたら、本ほん作さくはよりパーソナル。パブリックという概念がいねんを使つかえばその対極たいきょくにあるプライベート。ひとりの人間にんげん、ひとりの男性だんせいとしてのTAKUROの心情しんじょう。個人こじん的てきで内省ないせい的てきで、ひっそりとしていて、愛あいおしい。ステージでは見みせない心しんのひだに触ふれたような気きがする。」と評ひょうしている^[4]。

また、TAKUROの著書ちょしょ『胸懐きょうかい』ではTAKURO自身じしんの今いままでの人生じんせいを語かたった個人こじん的てきな作品さくひんでもあると語かたられており、TAKUROが自分じぶんの思おもい通どおりにやりたい事ことを他たのメンバーに打うち明あけたところ、二ふたつ返事へんじで了承りょうしょうしてくれたというエピソードがある^[5]。そのため、本ほん作さくの制作せいさくに関かんしては、JIRO曰いわく、「GLAYとしてのバンド・マジックというよりTAKUROくんの頭あたまの中なかにある世界せかい観かんをどう音おととして表現ひょうげんするか考かんがえて作つくった。」と述のべている^[3]。

タイトルの「UNITY ROOTS & FAMILY」とは、「自分じぶん達たちと共ともにあるもの。縦たて、横よこの繋つながり」。そして「AWAY」とは「それらの、出会であったもの、見みつけたものを大切たいせつにし、新あらたに歩あゆみ出だす」という意味いみを表あらわしている^[2]。

本ほん作さくをテーマにしたツアーは行おこなわれていなかったが、本ほん作さく発売はつばいから20年ねん経たった2022年ねん10月がつより、本ほん作さくの収録しゅうろく曲きょく全曲ぜんきょくを演奏えんそうする「GLAY Anthology presents -UNITY ROOTS & FAMILY,AWAY 2022-」を開催かいさいした^[6]ほか、2023年ねんにはそれを収録しゅうろくした本ほん作さくのアンソロジー盤ばんも発売はつばいした^[7]。

収録しゅうろく曲きょく

CD
#	タイトル	作詞さくし	作曲さっきょく・編曲へんきょく	時間じかん
全ぜん作詞さくし・作曲さっきょく: TAKURO（※特記とっき以外いがい）、全ぜん編曲へんきょく: GLAY・佐久間さくま正英まさひで（※特記とっき以外いがい）。
1.	「WE ALL FEEL HIS STRENGTH OF TENDER」	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	6:53
2.	「またここであいましょう」	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	3:55
3.	「girlish MOON」	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	6:22
4.	「Way of Difference」	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	4:45
5.	「航海こうかい」	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	5:32
6.	「ゆるぎない者しゃ達たち」	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	4:56
7.	「夏なつの彼方かなたへ (Johnny the unity mix)」(※編曲へんきょく: TAKURO、佐久間さくま正英まさひで)	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	2:56
8.	「neverland」(※作曲さっきょく: JIRO)	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	3:39
9.	「彼かれらのHOLY X'MAS」	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	2:58
10.	「Father & Son」	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	4:03
11.	「卒業そつぎょうまで、あと少すこし」	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	4:53
12.	「Friend of mine」	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	5:36
13.	「ALL STANDARD IS YOU 〜END ROLL〜」(※編曲へんきょく: GLAY & dj honda)	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	TAKURO（※特記とっき以外いがい）	3:43
合計ごうけい時間じかん:		60:11

楽曲がっきょく解説かいせつ

WE ALL FEEL HIS STRENGTH OF TENDER
GLAY楽曲がっきょくにおいては稀有けうな、全ぜん英えい詞しの曲きょくである。ストリングスやコーラスを用もちいた曲きょく。なお、イントロは2分ふん以上いじょうあり、GLAYの楽曲がっきょくでは最もっとも長ながいイントロである。
またここであいましょう
同年どうねん発売はつばいの26thシングル。日本航空にほんこうくう「JAL NEW CHINA」CMソング。楽曲がっきょく自体じたいは、2002年ねんに行おこなわれたライブ・ツアーにおいても演奏えんそう・披露ひろうされていた。
girlish MOON
女性じょせいの視点してんから綴つづられた歌詞かしが特徴とくちょう的てきなスロウ・バラード。転調てんちょうの仕方しかたが印象いんしょう的てきな楽曲がっきょくである。
Way of Difference
同年どうねん発売はつばいの25thシングル。表記ひょうきはないが、イントロ部分ぶぶんの異ことなるアルバムバージョンである。
航海こうかい
ライフ「GLAY LIFE MASTER CARD "北京ぺきんメモリアルタイプ"」CMソングとしてオンエアされた楽曲がっきょくである。
ゆるぎない者しゃ達たち
TAKUROをして、「『ゆるぎない者しゃ達たち』があったから『逢あいたい気持きもち』の入はいる余地よちはなかった」と云いわしめたバラード楽曲がっきょく。曲きょくの原型げんけいは2000年ねん頃ころから存在そんざいしていた。

TAKUROがパーソナリティを務つとめていたラジオ『GLAY TAKURO RADIO FACTORY』の最終さいしゅう回かい（2000年ねん12月がつ）において、「タップのセントクリスマス」というタイトルでデモバージョンがTAKUROの弾ひき語がたりによって披露ひろうされた。
夏なつの彼方かなたへ (Johnny the unity mix)
オリジナルサウンドトラック『映画えいが版ばん未来みらい日記にっき』にも収録しゅうろくされていた「夏なつの彼方かなたへ」のリアレンジバージョン。
neverland
作詞さくしこそTAKUROであるが、作曲さっきょくは今こん作品さくひんで唯一ゆいいつTAKURO以外いがいのメンバー、JIROによるもの。3分ふん半はんのスロウな楽曲がっきょくの中なかで、ひと組ぐみのカップルの恋愛れんあい模様もようが語かたられてゆく曲きょくである。
彼かれらのHOLY X'MAS
前作ぜんさく『ONE LOVE』にもクリスマス・ソングは収録しゅうろくされていたが、前作ぜんさくは男女だんじょの恋愛れんあいにおけるクリスマス・シーンを描写びょうしゃしていたのに対たいし、今いま作さくは「平和へいわの象徴しょうちょう」としてのクリスマスについて綴つづられたものであると思おもわれる。同どう曲きょくは2000年ねんのクリスマス、ファンクラブの会員かいいん宛あてに発送はっそうされたクリスマスカードに「テッコのホーリークリスマス」というタイトルでCDが添付てんぷされていた。
Father & Son
TAKUROが幼おさない頃ころに亡なくなった父親ちちおやに対たいする想おもいが描えがかれた曲きょく。歌詞かしの中なかで語かたられているバスのエピソードはTAKURO自身じしんの実体験じつたいけんである（ただし、歌詞かしの中なかでも描えがかれているように現実げんじつに起おこった出来事できごとかはわからないらしい）。なお、歌詞かしは「子供こどもが生うまれる事ことによって親おやの苦労くろうを知しる」という風ふうに進すすんでいくが、これは元々もともとこの曲きょくは子供こどもが生うまれる友人ゆうじんのためにTAKUROが作つくったためだと思おもわれる（当時とうじTAKUROは結婚けっこんしていない）。
卒業そつぎょうまで、あと少すこし
25thシングル「Way of Difference」のカップリング曲きょく。学校がっこうの卒業そつぎょうをテーマにした楽曲がっきょく。歌詞かしの内容ないようはTAKUROの体験たいけんした実話じつわが基もととなっている。メンバーであるJIROもこの曲きょくを佳けい曲きょくと発言はつげんをしている。
Friend of mine
函館はこだて時代じだいのTERUの親友しんゆうが希望きぼうしていた国家こっか試験しけんを3年ねん続つづけて不ふ合格ごうかくだったことへのメッセージソングだとTERUが語かたっている^[3]。

GLAYのメンバーをしてもこの曲きょくはどういうジャンルに分類ぶんるいされるのか分わからないという、不思議ふしぎな曲調きょくちょうの楽曲がっきょくとなっている。
ALL STANDARD IS YOU 〜END ROLL〜
前作ぜんさく『ONE LOVE』の収録しゅうろく曲きょくのリアレンジ・ヴァージョン。前作ぜんさくの様ようなロック・バラード風ふうな作つくりではなく、今いま作さくに顕著けんちょなスロウ・バラード風ふうな作つくりをもって、本ほん作品さくひんのラストを穏おだやかに彩いろどっている。2002年ねんに放送ほうそうされた毎日放送まいにちほうそう『情熱じょうねつ大陸たいりく』で「ALL STANDARD IS YOU」の別べつバージョンのレコーディング風景ふうけいが紹介しょうかいされていたが、おそらくその別べつバージョンがこの曲きょくの原型げんけいになっているのではないかと思おもわれる。