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and She Said

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
「and She Said」
L'Arc〜en〜Cielシングル
初出しょしゅつアルバム『heavenly
リリース
規格きかく ビデオ・シングル
ジャンル ポップス
ロック
時間じかん
レーベル Ki/oon Sony Records
作詞さくし作曲さっきょく hyde
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
チャート最高さいこう順位じゅんい
  • 週間しゅうかん4オリコン・VHSばん
  • 週間しゅうかん28(オリコン・DVDばん
L'Arc〜en〜Ciel シングル 年表ねんぴょう
Blurry Eyes
1994ねん
and She Said
1995ねん
Vivid Colors
(1995ねん
L'Arc〜en〜Ciel 映像えいぞう作品さくひん 年表ねんぴょう
Siesta 〜Film of Dreams〜
(1994ねん
and She Said
(1995ねん
heavenly 〜films〜
1996ねん
heavenly 収録しゅうろくきょく
Vivid Colors
(2)
and She Said
(3)
ガラスだま
(4)
ミュージックビデオ
L'Arc~en~Ciel「and She Said」-Music Clip- - YouTube
(※) 2019ねん12月11にちから2022ねん3がつ31にちまではYouTube Music Premium限定げんてい有料ゆうりょう公開こうかい
(※) 2022ねん4がつ1にちから無料むりょう公開こうかい
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and She Said」(アンド シー セッド)は、日本にっぽんロックバンドL'Arc〜en〜Cielの2さくのビデオシングル。VHSはん1995ねん5月21にちDVDはん2003ねん12月17にち発売はつばい発売はつばいもとKi/oon Sony Records

解説かいせつ

[編集へんしゅう]

前作ぜんさくBlurry Eyes」からやく7ヶ月かげつぶりとなる新譜しんぷで、メジャーデビューシングル「ねむりによせて以来いらいとなるビデオシングルだいだん。また、ほんさくのレコーディングは、1995ねん3がつから本格ほんかくてきはじまったアルバム『heavenly』の録音ろくおん作業さぎょう期間きかんちゅうおこなわれている。

なお、ほんさく1995ねん開催かいさいしたライヴツアー「in CLUB '95」の初日しょにち公演こうえんわせてリリースされた映像えいぞう作品さくひんとなっている。ほんさく発売はつばいをツアー初日しょにち公演こうえんわせた理由りゆうについて、tetsuyaは「ツアーがはじまるまえにプレゼントてき新曲しんきょくしたかった[1]」とかたっている。また、kenも「まえからおれらをってるファンのひとたちへのプレゼントというか、そういうひとたちがたのしめるものをとおもって[2]」とかたっている。さらにhydeは、前年ぜんねん発表はっぴょうの「ねむりによせて」につづき、ビデオシングルという形態けいたいでリリースしたことについて「デビューのときもビデオだったんで、いちねんいま、またしてもいいんじゃないか、と。ちょうどツアーもはじまるってことでタイミングもったし[3]」とべている。

ほんさく表題ひょうだいきょく「and She Said」は、だるさとサイケデリック雰囲気ふんいき内包ないほうした楽曲がっきょくとなっている。また、このきょくミュージック・ビデオは、映像えいぞう作家さっかたん修一しゅういち手掛てがけている。映像えいぞうには、バンド演奏えんそうのシーン以外いがいに、メンバーが撮影さつえい現場げんば到着とうちゃくした様子ようすや、楽屋がくや和気わきあいあいとごしている模様もよう挿入そうにゅうされている。さらに、撮影さつえいではスタッフやくとして外国がいこくじんエキストラ起用きようしており、エキストラの合図あいずによりバンド演奏えんそうはじまるという演出えんしゅつれられている。このように、ほん映像えいぞうではあそびのある演出えんしゅつ随所ずいしょ見受みうけられ、これまでのL'Arc〜en〜Cielの映像えいぞう作品さくひんにはなかった作風さくふう仕上しあがっている。このミュージック・ビデオについて、sakuraは「いままでのビデオでも、オレらはあそんでいるところがあったんですよ。でも、シリアスにられていたんで、もうちょっとわかりやすい雰囲気ふんいきになるんじゃないかな[4]」とべている。余談よだんだが、映像えいぞうなかには、hydeとsakuraがトランプであそんでいるちかくで、kenラジカセカセットテープれ、きょくをかけるシーンが存在そんざいする。このシーンでは、当時とうじ発表はっぴょうきょくだったつぎさくVivid Colors」がサプライズでラジカセからながされている[1]

ちなみにこのミュージック・ビデオは、2003ねん3月19にち発表はっぴょうしたベストアルバムThe Best of L'Arc〜en〜Ciel c/w』の初回しょかい限定げんていばん特典とくてんDVDにも収録しゅうろくされているが、この作品さくひんにはバンド演奏えんそう部分ぶぶんのみがおさめられている。また、2007ねん2がつ14にち発表はっぴょうしたクリップしゅうCHRONICLE 0 -ZERO-』にも収録しゅうろくされたが、この作品さくひん演奏えんそうシーン以外いがいふくめフルサイズ収録しゅうろくされている。2019ねん12月11にちに、公式こうしきYouTubeアーティストチャンネルにおいてYouTube Music Premium限定げんてい映像えいぞう有料ゆうりょう公開こうかい開始かいしされている。前述ぜんじゅつのYouTubeチャンネルでの有料ゆうりょう公開こうかい開始かいしからやく2ねん4ヶ月かげつとなる2022ねん4がつ1にちからは、どうサイトで映像えいぞう無料むりょう公開こうかい開始かいしされている。

また、ほんさくには2きょくとして、前作ぜんさくBlurry Eyes」のミュージック・ビデオ収録しゅうろくされている。さらにほんさくのエンディングロールでは、表題ひょうだいきょく「and She Said」のインストゥルメンタルが一部いちぶながされている。

そして2003ねん12月17にちには、DVDはん発売はつばいだったほん作品さくひんくわえ、『ねむりによせて』『Siesta 〜Film of Dreams〜』『heavenly 〜films〜』のけい4タイトルのDVDばん、さらに『A PIECE OF REINCARNATION』と『ハートにをつけろ!』のけい2タイトルのDVD再発さいはつばん同時どうじ発売はつばいされている。

余談よだんだが、ほんさく発売はつばい当時とうじ、ミュージック・ビデオは一般いっぱんてき商品しょうひんとして入手にゅうしゅがたいものであったため、ビデオシングルという形態けいたい斬新ざんしんとされていた。ただ、VHSにCDのような手軽てがるさがないためか、この商品しょうひん形態けいたい音楽おんがく業界ぎょうかい全体ぜんたい浸透しんとうすることはなかった。こういった背景はいけい原因げんいんとなったかさだかではないが、この作品さくひん発表はっぴょうしたのち現在げんざいいたるまで、L'Arc〜en〜Cielが"ビデオシングル"という形態けいたい映像えいぞう作品さくひんをリリースすることはなかった。

収録しゅうろくきょく

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VHS, DVD
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく編曲へんきょく時間じかん
1.「and She Said」(Music Clip)hydehydeL'Arc〜en〜Ciel
2.Blurry Eyes(Music Clip)hydetetsuL'Arc〜en〜Ciel
合計ごうけい時間じかん:

楽曲がっきょく解説かいせつ

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  1. and She Said
    だるさとサイケデリック雰囲気ふんいき内包ないほうした楽曲がっきょく作詞さくし作曲さっきょく担当たんとうしたhydeいわく、このきょくのイメージはビートルズだったという[5]。この印象いんしょうまえてか、このきょくかりタイトルは「ずうとるび」と名付なづけられていた。楽曲がっきょく制作せいさくでは、sakuraがhydeののぞむサウンドを推察すいさつ[6]ティンパニなどのパーカッションきょくれていったという[6]。このきょくのリズムアプローチについて、sakuraは「"こうネラってきょくつくったにちがいない"と、ティンパニとかを使つかってみたらたったり。それをいて、作曲さっきょくしたhydeが"このおとだったのか"と納得なっとくしたりとか。ようはフラワー・ムーヴメントけいのイメージをオレのなかでくみってたたいてみた[6]」とかたっている。また、sakuraいわく、このきょくのドラムろくりではミッチ・ミッチェルジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス)を意識いしきして演奏えんそうしたという[7]。さらに、tetsuyaはベースろくりについて、「あそ感覚かんかくをふんだんにれていて、ベースは豪快ごうかいにスライドしてみたり、おもわず"マジ?ふざけてんじゃないの?"ってってしまうようなプレイをしている。いい意味いみで、ラフでオープンな気持きもちでいた[6]」とかたっている。ちなみにtetsuyaいわく、このきょくのベースろくりではラフな質感しつかん意識いしきし、かえったような体勢たいせいでソファにすわりプレイしてみたという[8]
    このきょく印象いんしょうについて、kenは「コードかんというか、スケールかんがとらえどころがないきょくなんですが、メロディをっていくと自然しぜんながれていく[6]」とべている。また、hydeはこのきょく出来栄できばえについて「(このきょくは)ややこしいじゃないですか、展開てんかいが。だから、ライヴにむかいてないだろうなっておもっていたんですけど、みんなたのしんでくれて、すごくウレシイです[6]」とアルバム発売はつばい当時とうじのインタビューでかたっている。
    歌詞かしは、きょくのイメージと同様どうように、サイケころのビートルズを意識いしきしたリリックがのせられている。ちなみにhydeは、歌詞かしくにあたり、ビートルズの全集ぜんしゅうんだという[5]。このきょく歌詞かしについて、hydeは「根本こんぽんにはビートルズのイメージがあったので、ビートルズの全集ぜんしゅうんでみたんです。それで自分じぶんなりに多少たしょう勉強べんきょうして、のちわすれて自由じゆういたんです。だから"セロファン"という言葉ことばとかは"真似まねしてるんだよ"っていうかんじで、えて使つかいました[5]」とべている。余談よだんだが、ビートルズの楽曲がっきょくでは、1967ねん発表はっぴょうされた「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」で"セロファン"というワードが<Cellophane flowers of yellow and green>というフレーズで使つかわれている。ちなみにhydeは、2003ねんにソロ名義めいぎでこのビートルズのきょくをカバーしており、シングル「HORIZON」のカップリングにその音源おんげんおさめている。
    また、hydeいわく、このきょく作詞さくし作業さぎょうでは、あに影響えいきょうでビートルズをこのんでいていたsakura[9]意見いけんれたという。作詞さくし作業さぎょうかえり、hydeは「この歌詞かしのイメージは、きょくづくりと同時どうじ進行しんこうだったけど、サビ以外いがい部分ぶぶんでは、sakuraにアドヴァイスをもらったりして、自分じぶんなりにあたらしいこころみとかができたとおもいます[6]」「このきょくでは作詞さくしめんで、sakuraに具体ぐたいてきなアイディアをしてもらったんです。やっぱり、自分じぶんにはない部分ぶぶんっていうのをっていますから、そういうところにインスパイアされて、自分じぶんなかひろがりましたね[5]」とかたっている。余談よだんだが、作詞さくし作業さぎょうおこなうにあたり、hydeは「(作詞さくしを)sakuraにたのもうかなともおもったんです。Aメロの部分ぶぶんとかは、かれほう[10]」と述懐じゅっかいしている。ただ、レコーディング時間じかん都合つごうにより、sakuraに作詞さくし依頼いらいするプランはhydeのなか白紙はくしされたという[10]
  2. Blurry Eyes
    • 作詞さくし: hyde / 作曲さっきょく: tetsu / 編曲へんきょく: L'Arc〜en〜Ciel
    1stシングルの表題ひょうだいきょく。(楽曲がっきょく解説かいせつは「Blurry Eyes#楽曲がっきょく解説かいせつ」を参照さんしょう
    このきょくミュージック・ビデオほんさく以外いがいに、2003ねん発表はっぴょうのベストアルバム『The Best of L'Arc〜en〜Ciel 1994-1998』の初回しょかい限定げんていばん特典とくてんDVD、2007ねん発表はっぴょうのクリップしゅうCHRONICLE 0 -ZERO-』に収録しゅうろくされている。

参加さんかミュージシャン

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収録しゅうろくアルバム

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オリジナルアルバム

ベストアルバム

参考さんこう文献ぶんけん

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  • ロッキンf』、たて東社ひがしやしろ、1995ねん5がつごう
  • GiGS』、シンコー・ミュージック、1995ねん9がつごう
  • 『ロッキンf』、たて東社ひがしやしろ、1995ねん9がつごう付録ふろく
  • SHOXX』、音楽専科社おんがくせんかしゃ、1995ねん9がつごうVol.35
  • 『L'Arc〜en〜Ciel is』、シンコー・ミュージック、1996ねん

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel is』、p.70、シンコー・ミュージック、1996ねん
  2. ^ 『SHOXX』、p.37、音楽専科社おんがくせんかしゃ、1995ねん9がつごうVol.35
  3. ^ 『SHOXX』、p.30、音楽専科社おんがくせんかしゃ、1995ねん9がつごうVol.35
  4. ^ ロッキンf』、p.90、たて東社ひがしやしろ、1995ねん5がつごう
  5. ^ a b c d 『GiGS』、p.17、シンコー・ミュージック、1995ねん9がつごう
  6. ^ a b c d e f g 『ロッキンf』、p.5、たて東社ひがしやしろ、1995ねん9がつごう付録ふろく
  7. ^ 『GiGS』、p.15、シンコー・ミュージック、1995ねん9がつごう
  8. ^ 『ロッキンf』、p.17、たて東社ひがしやしろ、1995ねん9がつごう付録ふろく
  9. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel is』、p.173、シンコー・ミュージック、1996ねん
  10. ^ a b 『GiGS』、p.6、シンコー・ミュージック、1995ねん9がつごう