DIVE TO BLUE
「DIVE TO BLUE」 | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
L'Arc〜en〜Ciel の シングル | ||||||||||||||||
B | Peeping Tom | |||||||||||||||
リリース | ||||||||||||||||
8cmシングル 12cmシングル デジタル・ダウンロード | ||||||||||||||||
ジャンル |
ポップス ロック | |||||||||||||||
レーベル | Ki/oon Sony Records | |||||||||||||||
hyde ( tetsu ( | ||||||||||||||||
プロデュース |
L'Arc〜en〜Ciel | |||||||||||||||
ゴールドディスク | ||||||||||||||||
※ いずれも | ||||||||||||||||
チャート | ||||||||||||||||
| ||||||||||||||||
L'Arc〜en〜Ciel シングル | ||||||||||||||||
| ||||||||||||||||
|
「DIVE TO BLUE」(ダイヴ・トゥ・ブルー)は、
解説
[5thアルバム『HEART』から
この
フィジカルは
収録 曲
[# | タイトル | ||||
---|---|---|---|---|---|
1. | 「DIVE TO BLUE」 | hyde | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
2. | 「Peeping Tom」 | hyde | hyde | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | |
3. | 「DIVE TO BLUE (hydeless version)」 | tetsu | L'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano | ||
楽曲 解説
[- DIVE TO BLUE
作詞 : hyde /作曲 : tetsu /編曲 : L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- メンバー
出演 の「NTTパーソナル関西 」CMソング、及 びTBS系 番組 『特捜 !芸能 ポリスくん』エンディングテーマ。 浸透 力 あるメロディーラインとザ・キュアーを彷彿 とさせるシンセ音 が印象 的 なポップス。この曲 の印象 について、kenは「軽 やかで、前 に転 がるような曲 [6]」とコメントしている。また、作曲 者 であるtetsuya曰 く、曲 作 り期間 中 にプライベートで訪 れた香港 にてこの曲 のデモ音源 が生 まれたため、仮 タイトルを「Ah!香港 」と名付 けていたという[6]。ただ、実際 は1996年 に発表 したアルバム『True』を制作 していた時期 にすでにデモが存在 していたといい[6]、hydeは「『True』の曲 出 し会 の時 にも出 てたんですよ。それをアレンジしてまた持 ってきた。だから"あっサビが変 わった"とかそんな印象 [6]」と明 かしている。ちなみにkenは、この仮 タイトルについて「曲 作 り期間 中 に香港 に行 った後 ろめたさをかき消 すための口 からデマカセ[6]」とコメントしており、仮 タイトルを付 けたtetsuya本人 も「実際 はすでに東京 でできてた」と本 作 発売 時 のインタビューで語 っている。余談 だが、この香港 旅行 にはtetsuya以外 に、kenとyukihiroも訪 れており、この曲 の制作 秘話 と似 たようなエピソードが「虹 」の制作 においても存在 する(詳細 は「虹 」の楽曲 解説 の項目 を参照 )[7]。前述 のhydeの発言 の通 り、アルバム『True』を制作 していたときにデモ音源 はあったが、音源 版 ではデモから大幅 にメロディが変更 されており、tetsuyaは「ちゃんと残 ってるのはAメロくらい。Bメロも半分 くらいは変 わってるし、サビは似 てるけど全然 違 う[8]」と語 っている。ちなみに、音源 に収録 したベースは、デモで録 ったテイクをそのまま活 かしているという[9]。- さらに、この
曲 の大 サビの部分 には、最初 のデモにはなかった手拍子 の音 が入 れられている。手拍子 を入 れたのはtetsuyaの意向 によるもので、この音 を入 れた経緯 についてtetsuyaは「レコーディングも後半 になった頃 、スタジオから帰 る車 の中 でその日 のラフ・ミックスを聴 いてたら、ちょうど交差点 でギアをローに落 として曲 がろうとした時 に、その大 サビの部分 になって。その時 、"パパーンパーン"というクラップの音 が頭 のなかで鳴 ったんですよ[8]」と語 っている。ちなみに、この手拍子 の音 はken、tetsuya、yukihiroが叩 いたものとなっている。余談 だがtetsuyaは、手拍子 を叩 いた3人 が香港 に行 ったメンバーであることを踏 まえ、ブックレットに記載 するクレジットの表記 を"Hong Kong hand claps"にしたと語 っている[10]。また、この手拍子 には、レコーディングスタジオにあった足付 きの灰皿 をスティックで叩 いた音 がミックスされている[9]。なお、この音 はtetsuyaが鳴 らしたものであることから、tetsuyaに"Metal Percussion"というクレジットが付 されている[9]。 歌詞 は、作詞 を担当 したhydeの「自由 に飛 び込 もう」というイメージで手掛 けられている。この曲 の歌詞 について、hydeは「(人 は)自分 で勝手 にレール作 ってる部分 があると思 うんですよ。でも"仕事 嫌 やったらやめれば"っていう。他 にしたいことがあればそれをすればいいじゃないですか。なんで嫌 いなことを死 ぬまで続 けなあかんのっていう。でも、決 めてるのは自分 やから、その辺 の疑問 ですよね。"境界 線 なんてあってないようなもんですよ"ってことを言 いたかった[4]」と本 作 発売 当時 のインタビューで語 っている。- また、タイトルに
付 けた「BLUE」は、hyde曰 く「僕 の中 ではいちばん落 ちつく、ときめく色彩 [4]」「僕 のなかでのブルーっていうのは、「winter fall」の雪 もそうなんですけど、"自由 "の色 なんですよ。たとえば日曜 にニカーッと晴 れてたりすると、どっか行 きたくなるとかあるじゃないですか。そういうイメージ[9]」だという。タイトルにこの色 を入 れたことについて、hydeは「少年 時代 、明 け方 ウロつくのが好 きだったんですよ。その時間 帯 っていちばん自由 を感 じる瞬間 で、街 中 が自分 たちだけの世界 のような気持 ちで走 りまわってたんですけど、それもちょっとかけてる。"その頃 に飛 び込 もう"、みたいな[4]」と理由 を語 っている。こういったhydeのイメージが、歌詞 の中 に登場 する<今 も今 も覚 えている幼 い頃 に見 た朝焼 けを>などのフレーズに反映 されていることがうかがえる。 - ちなみにhydeは、この
曲 の歌詞 のイメージについて「前向 きというとらえ方 も出来 るけど、後 ろ向 きってとらえ方 もしようと思 えばできるから。自分 の中 ではそういう解釈 [5]」と音楽 誌 のインタビューで語 っている。このように、この曲 の歌詞 は、かつて持 っていた前向 きさを取 り戻 そうとするリリックとも、もう昔 には戻 れないというノスタルジーに浸 ったようなリリックとも解釈 できるような内容 になっている。
- Peeping Tom
作詞 ・作曲 : hyde /編曲 : L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
掴 みどころのないギターとアコーディオンのサウンドと、対照 的 な皮肉 めいたリリックが印象 的 なポップス。作詞 ・作曲 を担当 したhydeの「ギター2本 使 うより、他 の楽器 を使 ったほうがライヴで再現 しやすい[4]」という考 えから、この曲 の制作 ではメンバーが担当 するパートの多重 録音 を控 え、アコーディオンなどの音色 を多 く取 り入 れている[4]。この曲 のギター録 りについて、kenは「最初 にhydeが"アコーディオンをちりばめていこう"って言 ってたんで、ギターはなんとなく上 の方 で、シンプルにチャカチャカ鳴 ってるのがいいかなって[4]」と振 り返 っている。そしてtetsuyaは「夢見心地 でベースを弾 きました。水 の中 にいるような感 じで。音 的 にもそういうニュアンスが出 てると思 います[9]」と自身 のベースプレイを語 っている。また、この曲 のリズムアプローチの方向 性 について、yukihiroは「この曲 のドラムに関 しては、'80年代 ニューウェイヴの頃 の、せこいカンジを出 したいっていうのがあってね(笑)。生 のドラムの各 パーツの音 をノイズ・ゲートでスパッと切 って、余韻 のないチープな雰囲気 にしてるんです。そこにスタジオに転 がってた昔 のリズム・ボックスの音 を足 してみたりもして[11]」と語 っている。- ちなみにhydeは、この
曲 の制作 エピソードについて「最初 はめっちゃ複雑 な曲 で、サビが2つぐらいあったんですよ。どっちのサビも強調 されへんから、もうひとつのサビを、実 は他 の曲 に使 って[4]」と語 っており、この曲 の制作 過程 において別 の曲 がほぼ同時 に生 まれている。この曲 と同時 に制作 された楽曲 は、アルバム『HEART』に収録 された楽曲 「Singin' in the Rain」であり[4]、hydeはこの2曲 について「双子 [12]」と表現 している。 歌詞 は、爽 やかな曲調 に反 し、若干 トゲのある内容 となっている。こういったリリックにした経緯 について、hydeは「デカいことじゃなくて、身近 な詞 を書 きたいなと思 ってて。あと、レコーディングが進 むうちに、ちょっと口 の悪 い詞 のほうがいいなと思 ったんですよ。タイトルはのぞき魔 という意味 。そいつのことを歌 ってる。まぁこの商売 をしてたらね、ずーっとのぞき魔 に見 られてる感覚 で、帽子 かぶってサングラスしてってなっちゃうじゃないですか。もっとふつうに歩 きたいねということを言 いたかったんですよ[9]」「(この曲 は)普通 ならフレンチなカフェとかのイメージなんだけど、あえて汚 い、荒 いい方 にした方 がカッコいいかな、と思 ってちょっとズラした[13]」と語 っている。また、hydeの「歌詞 だけ読 むと彼女 の事 を歌 ってると勘違 いしやすいんですよ。だから、タイトルで誰 の事 を歌 ってるのかわかりやすくしようと思 って[4][13]」という考 えから、タイトルには「のぞき魔 」を意味 する英語 の俗語 である「ピーピング・トム」が選 ばれている。タイトルを決 めた経緯 について、hydeは「曲調 が可愛 らしいから"のぞき魔 "ってストレートに付 けるとヘヴィーじゃないですか。なーんか可愛 いい方 ないかなぁと辞書 調 べたら"まさしくこれや!!"って[13]」と述 べている。- ちなみに、この
曲 は1998年 に開催 したライヴツアー「Tour '98 ハートに火 をつけろ!」の一部 公演 で披露 されていたが、このツアーの後 は現在 までライヴで披露 されていない。
- DIVE TO BLUE (hydeless version)
参加 ミュージシャン
[- DIVE TO BLUE
- Peeping Tom
- レコーディング・スタッフ
収録 アルバム
[オリジナルアルバム
- 『ark』 (#1)
ベストアルバム
- 『Clicked Singles Best 13』 (#1)
- 『The Best of L'Arc〜en〜Ciel 1998-2000』 (#1)
- 『The Best of L'Arc〜en〜Ciel c/w』 (#2)
- 『QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜』 (#1)
参考 文献
[- 『WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、1998
年 4月 号 - 『PATi PATi』、ソニー・マガジンズ、1998
年 4月 号 - 『WHAT's IN? PICTORIAL Vol.6』、ソニー・マガジンズ、1998
年 - 『uv vol.29』、ソニー・マガジンズ、1998
年 - 『R&R NewsMaker』、ビクターエンタテイメント、1998
年 11月 号 No.122 - 『GiGS』、シンコー・ミュージック、1998
年 12月 号 - 『PATi PATi』、ソニー・マガジンズ、1999
年 7月 号 - 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、ソニー・マガジンズ、2006
年
脚注
[注釈
[- ^ 「DIVE TO BLUE」の
初 披露 の場 は、L'Arc〜en〜Ciel名義 での開催 公演 としてはライヴ「1997 REINCARNATION」となっている。ただ、同 ライヴの1週間 前 にL'Arc〜en〜Cielは、変名 バンドthe Zombiesとして、ライヴ「Live Tour NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS EVE」を開催 しており、この公演 で「DIVE TO BLUE」の初 披露 が行 われている。
出典
[- ^ ゴールドディスク
認定 1998年 5月 -日本 レコード協会 - ^ ダウンロード
認定 2015年 7月 -日本 レコード協会 - ^ L'Arc-en-Ciel.com 1998 - L'Arc〜en〜Ciel.com
- ^ a b c d e f g h i j k 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.69、ソニー・マガジンズ、2006
年 (『uv vol.29』の再掲 ) - ^ a b 『R&R NewsMaker』、p.14、ビクターエンタテイメント、1998
年 11月 号 No.122 - ^ a b c d e 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.68、ソニー・マガジンズ、2006
年 (『uv vol.29』の再掲 ) - ^ 『WHAT's IN? PICTORIAL Vol.6』、p.30、ソニー・マガジンズ、1998
年 - ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.41、ソニー・マガジンズ、2006
年 (『WHAT's IN? 1998年 4月 号 』の再掲 ) - ^ a b c d e f 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.42、ソニー・マガジンズ、2006
年 (『WHAT's IN? 1998年 4月 号 』の再掲 ) - ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.38、ソニー・マガジンズ、2006
年 (『PATi PATi 1998年 4月 号 』の再掲 ) - ^ 『GiGS』、p.10、シンコー・ミュージック、1998
年 12月 号 - ^ 『PATi PATi』、p.18、ソニー・マガジンズ、1999
年 7月 号 - ^ a b c 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 02』、p.70、ソニー・マガジンズ、2006
年 (『uv vol.29』の再掲 ) - ^ シングル「DIVE TO BLUE」(KSD2-1182)
記載 クレジット