(Translated by https://www.hiragana.jp/)
True (L'Arc〜en〜Cielのアルバム) - Wikipedia コンテンツにスキップ

True (L'Arc〜en〜Cielのアルバム)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
L'Arc〜en〜Ciel > ディスコグラフィ > True (L'Arc〜en〜Cielのアルバム)
『True』
L'Arc〜en〜Cielスタジオ・アルバム
リリース
録音ろくおん 1996ねん
ジャンル ニュー・ウェーヴ
ゴシック・ロック
ポップス
ロック
時間じかん
レーベル Ki/oon Sony Records
プロデュース L'Arc〜en〜Ciel
富樫とかし春生はるお(#1,#10)
岡野おかのハジメ(#2,#5)
秦野はたのたけしぎょう(#3,#6)
小西こにし貴雄たかお(#4,#9)
西平にしだいらあきら(#7)
佐久間さくま正英まさひで(#8)
チャート最高さいこう順位じゅんい
  • 週間しゅうかん1オリコン
  • はつ登場とうじょう2(オリコン)
  • 1997年度ねんど年間ねんかん18(オリコン)
  • 1998年度ねんど年間ねんかん87(オリコン)
  • 登場とうじょう回数かいすう110かい(オリコン)
ゴールドディスク
  • ミリオン(日本にっぽんレコード協会きょうかい[1]
  • L'Arc〜en〜Ciel アルバム 年表ねんぴょう
    heavenly
    1995ねん
    True
    1996ねん
    HEART
    1998ねん
    『True』収録しゅうろくシングル
    1. ふうにきえないで
      リリース: 1996ねん7がつ8にち
    2. flower
      リリース: 1996ねん10がつ17にち
    3. Lies and Truth
      リリース: 1996ねん11月21にち
    4. the Fourth Avenue Café
      リリース: 2006ねん8がつ30にち
    テンプレートを表示ひょうじ

    True』(トゥルー) は、日本にっぽんロックバンドL'Arc〜en〜Cielの4さくスタジオ・アルバム1996ねん12月12にち発売はつばい発売はつばいもとKi/oon Sony Records

    解説かいせつ

    [編集へんしゅう]

    前作ぜんさくheavenly以来いらいやく1ねん3ヶ月かげつぶりとなる4さくのスタジオ・アルバム。

    ほんさくには、1996ねん7がつからつづけにリリースしたシングル「ふうにきえないで」「flower」「Lies and Truth」の表題ひょうだいきょくふくめた10きょくおさめられている。また、ほんさくはつ音源おんげんとなった楽曲がっきょくthe Fourth Avenue Café」は、ほんさく発売はつばいからやく3ヶ月かげつ1997ねん3がつにシングルカットされる予定よていになっていたが、同年どうねん2がつsakura覚醒剤かくせいざい取締とりしまりほう違反いはん逮捕たいほされたことにともな発売はつばい中止ちゅうしとなっている。ただ、ほんさく発売はつばいからやく10ねん2006ねん8がつに、バンド結成けっせい15周年しゅうねん記念きねんし、8cmシングルとして発表はっぴょうしていた1stCDシングル「Blurry Eyes」から14thCDシングル「forbidden lover」の14作品さくひんを12cmシングル(マキシシングル)でさい発売はつばいする企画きかく実施じっしされ、この再販さいはんわせ、「the Fourth Avenue Café」がやく10ねんしにシングルカットされることになった。なお、ほんさくのマスタリングは、山下やました達郎たつお溝口みぞぐちはじめスピッツ作品さくひんのマスタリング作業さぎょうたずさわった原田はらだ光晴みつはる(DISC LAB)が担当たんとうしている。

    ちなみに、ほんさく発売はつばい1997ねん11月4にちに、ドラマーのsakuraがL'Arc〜en〜Cielを脱退だったいしたことから、ほんさくsakuraが在籍ざいせきしていたころのL'Arc〜en〜Cielが発表はっぴょうした最後さいごのアルバムとなった。

    背景はいけい

    [編集へんしゅう]

    前作ぜんさくheavenly』の制作せいさくでは、1995ねんをライヴ中心ちゅうしん活動かつどうにすることを意識いしきしていたため、短期間たんきかん録音ろくおん作業さぎょう実施じっしされたが、ほんさくのレコーディングではアレンジを煮詰につめる作業さぎょうおこなうため、ある程度ていど期間きかんもう楽曲がっきょく制作せいさくおこなわれている。このことについて、hydeは「去年きょねんつくったアルバム『heavenly』が短期間たんきかん仕上しあげたものだったんですね。レコーディングをはやげて、ライヴをやりたかったから。そのことが今回こんかいのアルバムにおおきな影響えいきょうあたえているとおもいますよ。前作ぜんさくつくったときから、つぎはじっくりきょく煮詰につめてレコーディングしようとおもってた。1996ねんはアルバムをつくとしにしたかったんです[2]」とほんさく発売はつばい当時とうじのインタビューでかたっている。そのため、1996ねん4がつ3にちから同年どうねん5月29にちにかけて開催かいさいしたライヴツアー「Kiss me deadly heavenly '96」をえたのち同年どうねん6がつごろからほんさく制作せいさく準備じゅんびはじめられている[3]

    以前いぜんはインストゥルメンタルでりこんで、バンドに提示ていじするというかんじだったんですが、だんだんメロディからきょくつく比率ひりつえていって、今回こんかいは100%、メロディ優先ゆうせんになっていますね。それに最近さいきんキーボードきょくつくっているんで、キーボードできょくんでから、そのあとにギターのアプローチをかんがえるようになっているのもおおい。いちばんわったのは、コードかんをキーボードてきなものにまかせたということかな。そのおかげで、カッティングとか、よりギターらしいプレイがえてきたね
    - 『ロッキンf1997ねん1がつごう、53ぺーじken発言はつげんより
    特殊とくしゅなものが整合せいごうせいったときにポップになるとおもってる
    - 『ROCKIN'ON JAPAN2004ねん3がつごう、66ぺーじken発言はつげんより

    ほんさく制作せいさくでは、当時とうじ日本にっぽんのメジャーな音楽おんがくシーンを意識いしきし、"メロディ指向しこう制作せいさくする"というアプローチをれている。ほんさく楽曲がっきょく制作せいさくについて、kenは「以前いぜんインストゥルメンタルりこんで、バンドに提示ていじするというかんじだったんですが、だんだんメロディからきょくつく比率ひりつえていって、今回こんかいは100%、メロディ優先ゆうせんになっていますね。それに最近さいきんキーボードきょくつくっているんで、キーボードできょくんでから、そのあとにギターのアプローチをかんがえるようになっているのもおおい。いちばんわったのは、コードかんをキーボードてきなものにまかせたということかな。そのおかげで、カッティングとか、よりギターらしいプレイがえてきたね[4]」とかたっており、前作ぜんさくまでのきょくづく方法ほうほうから転換てんかんし、ポップつたえるための方法ほうほうろん模索もさくしたという。ちなみに、kenは後年こうねんけたインタビューで、自身じしんおもえがポップ・ミュージックぞうについて「特殊とくしゅなものが整合せいごうせいったときにポップになるとおもってる[5]」「すごむずかしいことなんですけど、その時代じだい背負せおってなきゃいけないくせに、その時代じだい一緒いっしょになったらダメなんですよね。と、おもってるんですよ。そこの隙間すきまつけたときだとおも[6]」「下世話げせわではダメだというはしますね。下世話げせわになると、なんねんかにいてもつまらなくなるとおもう。ライヴでも自分じぶんでやりたくないだろうし[6]」とべている。

    れないねっていうこえがちらほらこえるわけですよね。そのときいまよりもっと比率ひりつとして自分じぶんきょくおおかったんですね。で、まあきょくわるいんだっておもうわけですよ、自分じぶんの。わるいんだっていうより、自分じぶんいてきた音楽おんがく全然ぜんぜん100まんまいヒットのものじゃないし、チャートをいてたわけでもなかったから、"そりゃれねえのつくってるよ、おれは"っておもったんですね。アレンジにしても。じゃあるのつくりましょうかっていうんで『True』をつくった気分きぶん
    - 『ROCKIN'ON JAPAN2004ねん3がつごう、64ぺーじken発言はつげんより

    こういったマスにとどくようなポップスを意識いしきした楽曲がっきょく制作せいさくかじった背景はいけいには、ぜん2さくのセールスがおもったよりもびなかったことがあげられる。後年こうねんkenは、ほんさく制作せいさくかえり、「(L'Arc〜en〜Cielが)れねえってこえこえたとき自分じぶん一番いちばんきょくいていたんです。で、"きょくわるいんだろう"、"おれわるいんだろう"、"そりゃれねえのつくってるよ、おれは"とおもってたわけです。そこからはじまったのかもしれない[7]」「れないねっていうこえがちらほらこえるわけですよね。そのときいまよりもっと比率ひりつとして自分じぶんきょくおおかったんですね。で、まあきょくわるいんだっておもうわけですよ、自分じぶんの。わるいんだっていうより、自分じぶんいてきた音楽おんがく全然ぜんぜん100まんまいヒットのものじゃないし、チャートをいてたわけでもなかったから、"そりゃれねえのつくってるよ、おれは"っておもったんですね。アレンジにしても。じゃあるのつくりましょうかっていうんで『True』をつくった気分きぶん[8]」と述懐じゅっかいしている。

    また、後年こうねんhydeは、この当時とうじかえり「あのころはメディアへのゆめ現実げんじつ直面ちょくめんしてた。テレビで素敵すてきなCMをて、おなじようなことをやりたいとおもってもそう簡単かんたんかたちにならない。こう品質ひんしつなアートはおかねがかかるからね。いなとおもうものは大概たいがいたかいんだよ。(中略ちゅうりゃく)そのとき、"やりたいとおもってもれないと出来できない"っておもらされたんだ。それが原動力げんどうりょくになってた[9][10]」と自身じしん自叙伝じじょでんべている。

    録音ろくおん作業さぎょう音楽おんがくせい

    [編集へんしゅう]

    『True』の録音ろくおん作業さぎょうは、1996ねん7がつから山中湖やまなかこにあるスタジオにおいて、合宿がっしゅくレコーディングというかたちで実施じっしされている[11]。なお、最初さいしょきょくかいは1996ねん2がつごろに実施じっしされており、「ふうにきえないで」「Lies and Truth」「the Fourth Avenue Café」などのデモ音源おんげんがこのタイミングでかく作曲さっきょくしゃから提出ていしゅつされている[11]。1996ねんなつのシングル発売はつばいけ、「ふうにきえないで」が先行せんこうしてレコーディングされており[11]のこりの楽曲がっきょく前述ぜんじゅつ合宿がっしゅくレコーディングを発表はっぴょうされている。

    メロも自分じぶんいて、それにたいするギターアプローチだ、アレンジだ、そこを中心ちゅうしんふくらませていってというきょくかたわりましたね
    - 『ROCKIN'ON JAPAN2005ねん7がつごう、51ぺーじken発言はつげんより

    今回こんかい楽曲がっきょく制作せいさくは、ぜん3さくことなり、"作曲さっきょくしゃうたのメロディを制作せいさくする"というかたちでおこなわれている。これまでのL'Arc〜en〜Cielの楽曲がっきょく制作せいさくでは、コード進行しんこうやオケをつくったもの作曲さっきょくクレジットをけることが慣例かんれいとなっており[12]うたメロはボーカリストであるhydeがほぼすべて手掛てがけていた[12]。こういった制作せいさく手法しゅほうをtetsuyaは「むかしヘヴィメタルバンドにありがちなつくかた[13]」と表現ひょうげんしている。ただ、「ふうにきえないで」を制作せいさくしたさい作曲さっきょくしゃであるtetsuyaがデモづくりの段階だんかいうたメロも制作せいさくしていたことから、このきょく以降いこう制作せいさくでは作曲さっきょくしゃうたメロもつくることがながれでまったという[12]ほんさく楽曲がっきょく制作せいさく手法しゅほうについて、kenは「メタル方式ほうしきまかせてやってるとうたとやっぱ仲良なかよくないとことかもてきちゃうから。やっぱうたにまとわりつくようなアレンジをするようにしたいなとかおもったんですよ[14]」「メロも自分じぶんいて、それにたいするギターアプローチだ、アレンジだ、そこを中心ちゅうしんふくらませていってというきょくかたわりましたね[14]」とかたっている。こういった背景はいけいから、ほんさくはL'Arc〜en〜Cielの楽曲がっきょく制作せいさくひとつのながれが確立かくりつされたアルバムといえる作品さくひんとなった。

    岡野おかのさんとやって、"これでえる景色けしきわったな"って実感じっかんできた。岡野おかのさんとはあんまり言葉ことば理解りかいする必要ひつようがなくかんじた。すこしの会話かいわで、充分じゅうぶんおれには理解りかいすることができた
    - 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』(『uv vol.13』の再掲さいけい)、77ぺーじsakura発言はつげんより

    また、ほんさくのレコーディングでは、総勢そうぜい6にん共同きょうどうプロデューサーけんアレンジャー(富樫とかし春生はるお岡野おかのハジメ秦野はたのたけしぎょう小西こにし貴雄たかお西平にしだいらあきら佐久間さくま正英まさひで)を招聘しょうへいしている。tetsuyaはほんさく発売はつばい当時とうじのインタビューで、外部がいぶからアレンジャーをまねいたことについて「もともとオレは、プロデューサーはぜったい必要ひつようだというかんがえなんですよ。海外かいがいのアーティストは、それがたりまえじゃないですか。プロデューサーといっしょに、バンドなりアーティストが共同きょうどう作業さぎょうをしていくっていうね。たとえば、ラットだったらボー・ヒル英語えいごばんとか。そういうことをインタビューでんだり、そうやって完成かんせいした音楽おんがくいてそだってきたから、それがとうぜんだとおもってる[12]」とべている。ちなみに、ちょうきにわたりL'Arc〜en〜Cielの作品さくひん制作せいさくかかわることになる岡野おかのハジメ(ex.PINK)は、このアルバムがL'Arc〜en〜Cielとのはつ仕事しごととなっている。岡野おかののプロデュースワークについて、sakuraは「岡野おかのさんとやって、"これでえる景色けしきわったな"って実感じっかんできた。岡野おかのさんとはあんまり言葉ことば理解りかいする必要ひつようがなくかんじた。すこしの会話かいわで、充分じゅうぶんおれには理解りかいすることができた。たとえば、おれが"こういうのどうですか?"ってたたくと、"ダメ!カッコわるい!ださい"ってハッキリはんおうがかえってくるからわかりやすかった。で、おれも"わかった。じゃあ、それはやめるよ"って[15]」とかたっている。

    個人こじんてきにここ1ねんぐらいいてたのは、レディオヘッドとかアトミック・スウィングとかクランベリーズとか…。でも、今回こんかいバンドでやりたいっておもったのは、よくCDさんとかで外国がいこく音楽おんがく試聴しちょうすると、うたはいまえからきょくまれることがあるんですけど、そういう、ひとつつむようなサウンドにしたいなとおもったんです
    - 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』(『Gb 1997ねん2がつごう』の再掲さいけい)、82ぺーじhyde発言はつげんより
    かくきょく仕上しあがりや雰囲気ふんいきちがっても、トータルてきなバランスはL'Arc〜en〜Cielになったという自信じしんもあった
    - 『ロッキンf1997ねん1がつごう、54ぺーじtetsuya発言はつげんより

    ほんさく音楽おんがくせいとしては、前作ぜんさくheavenly』までと同様どうように、L'Arc〜en〜Cielのルーツのひとつである1980年代ねんだいニュー・ウェイヴポストパンクゴシック・ロック下敷したじきとしている。ただ、今回こんかいのレコーディングでは、あらたにストリングスホーン、そして前作ぜんさくまで以上いじょうアコースティック・ギター音色ねいろ大々的だいだいてき導入どうにゅうしている。さらに、「Caress of Venus」ではシーケンサーソフトによる多用たようしているほかsakuraは「Lies and Truth」のレコーディングであらたにエレクトリック・ドラム導入どうにゅうしている[16]楽曲がっきょく制作せいさく使つか楽器がっき多様たようしたこともあり、ネオアコホワイトソウルハウス雰囲気ふんいきのある楽曲がっきょく今回こんかい制作せいさくされている。とくken作曲さっきょく担当たんとうした「Lies and Truth」や「the Fourth Avenue Café」ではおおくの管弦楽かんげんがくれられている。なお、kenはほんさく発売はつばい当時とうじけたインタビューのなかで、管弦楽かんげんがくれた音楽おんがくとして、スタイル・カウンシルフィッシュボーンアビー・リンカーンスウィング・アウト・シスターなど、様々さまざまなジャンルをこのんでいていたとべており[17]、こういったアーティストからの影響えいきょう楽曲がっきょく反映はんえいされていることがうかがえる。また、hydeほんさく発売はつばい当時とうじのインタビューで、今回こんかい楽曲がっきょく制作せいさく方向ほうこうせいについて「個人こじんてきにここ1ねんぐらいいてたのは、レディオヘッドとかアトミック・スウィングとかクランベリーズとか…。でも、今回こんかいバンドでやりたいっておもったのは、よくCDさんとかで外国がいこく音楽おんがく試聴しちょうすると、うたはいまえからきょくまれることがあるんですけど、そういう、ひとつつむようなサウンドにしたいなとおもったんです[18]」「いままちながれているメロディは緻密ちみつなメロディがおおいけど、イントロはわりとおざなりというか、うたっていくための道具どうぐでしかないというかんじがする。でも、たとえば洋楽ようがくの1きょくとかってイントロにけている部分ぶぶんとかがある。それは単純たんじゅんにサウンドめんのことだけど、そういうのを自分じぶんたちもしたかった[19]」とかたっている。このようなメンバー各々おのおのおもいもあってか、結果けっかてきにバラエティにんだ様々さまざま楽曲がっきょくが1まいのアルバムに収録しゅうろくされることになった。アルバムのバランスというてんについて、tetsuyaは「(アルバムは)ぎゃく統一とういつかんじなくてもいいやっておもってやってたから。いちきょくいちきょくをカッコよくすればいい[20]」「かくきょく仕上しあがりや雰囲気ふんいきちがっても、トータルてきなバランスはL'Arc〜en〜Cielになったという自信じしんもあった[12]」とコメントしている。

    いままでがじこもっていていたとしたら、まどけてあたまやしたりしながらひとつひとつをあたらしい気持きもちでけた気分きぶんあそごころれながらかけた
    - 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』(『uv vol.13』の再掲さいけい)、70ぺーじhyde発言はつげんより

    また、作曲さっきょく手法しゅほうほかに、hydeが手掛てがける歌詞かしにも前作ぜんさくからの変化へんかがみられる。hydeは、ほんさく収録しゅうろくされた楽曲がっきょく作詞さくし作業さぎょうについて「『heavenly』のころとか、いててつらかったんですよ。もう、きそうな気分きぶんいてたり。そういうのがいやになったし、なんかスッキリしないなっておもって。もちろんこれまでの否定ひていするつもりもないし、ウソついてたつもりもないけど[21]」「いままでがじこもっていていたとしたら、まどけてあたまやしたりしながらひとつひとつをあたらしい気持きもちでけた気分きぶんあそごころれながらかけた[22]」「歌詞かしは、いままででいちばん気楽きらくけた。きたいことをつけることが、らくになったんです。ぼくはよくきょくひとにたとえるんですよ。まれた子供こどもにどんな洋服ようふくせたらいいんだろう、って。いままではその行動こうどうとかて"この活発かっぱつだから、はんズボンとTてぃーシャツが似合にあうんじゃないか"ってせてたんだけど、今回こんかいは"この活発かっぱつだけど、スカートはかせたら魅力みりょくてきになるんじゃないかな"って発想はっそうわってきた。だから、けっこうたのしんでけたっていうか、"たまにはこういう格好かっこうしなさい"みたいな[23]」とかたっている。また、hydeいわく、ヴォーカリストとしての意識いしきにも変化へんかがあったといい、ほんさくおさめられたhydeのヴォーカルはしんふとくなったような印象いんしょうがうかがえる[24]ほんさくのヴォーカルワークについて、hydeは「武道館ぶどうかんのライヴビデオ(『heavenly 〜films〜』)をて、自分じぶんもとめてた理想りそうのヴォーカリストとちがったから、もうちょっと理想りそうちかづきたかった。それが多少たしょう、アルバムに反映はんえいされているかもしれない[2][24]」「うわっつらじゃなく本当ほんとうたのしくうたえれば必然ひつぜんてきにソウルははいるんじゃないかとおもったんですが、それがいちばんのかべでした。すごくたかかべだったけど今後こんごみちえたし、"ここまできた"っていう達成たっせいかんもあった。このアルバムのヴォーカルは今後こんごはしらになっていくんじゃないかな[22]」とかたっている。

    こうしてマスにとどくメロディアスなポップ・ミュージック意識いしきてき制作せいさくし、それらをアルバムにあつめることになったが、インディーズ時代じだいからのリスナーから不満ふまんこえ当時とうじあがったという。ただ、ほんさく発売はつばい当時とうじにtetsuyaは「ぼくたちのことをなにらなかったんだ。ぼく価値かちかんわない」とコメントしている。また、kenいわく、アルバムのミックスダウンのさいにレコード会社かいしゃのスタッフから「ダメだ、ロックじゃない。こんなんれない[25]」とわれたといい、それにたいしてkenは「"てろよ。おめえの感覚かんかくほうがいけてねえんだよ"[25]」と当時とうじおもっていたという。結果けっかとして、オリコン週間しゅうかんアルバムチャートはつ登場とうじょう順位じゅんいは2であったものの、発売はつばい6しゅうでシングル・アルバムつうじてはつ首位しゅい獲得かくとく。そのも110しゅうにわたりチャートインしつづけ、最終さいしゅうてきにシングル・アルバムつうじてはつミリオンセラー達成たっせいするにいたっている。

    ぼくらやりたいことがやまほどあったからそこでポップなきょくでの攻撃こうげきおぼはじめた
    - 『ROCKIN'ON JAPAN2004ねん3がつごう、71ぺーじhyde発言はつげんより

    後年こうねんhydeは音楽おんがく雑誌ざっしROCKIN'ON JAPAN』のインタビューで、ほんさく制作せいさく当時とうじかえり「ぼくらやりたいことがやまほどあったからそこでポップなきょくでの攻撃こうげきおぼはじめた[26]」と述懐じゅっかいしている。また、hydeはほんさくについて「『True』はすごくバランスのい、できたアルバムだなとおもう。L'Arc〜en〜Cielの前期ぜんき集大成しゅうたいせいというか、うたものになったかんじがあるんだけど、きょくによってプロデューサーをえたりしてクオリティがたかかん[27]」と表現ひょうげんしている。余談よだんだが、1998ねん1がつ1にちづけあらたにバンドに加入かにゅうすることとなるyukihiroは、2010ねんけたインタビューで、このアルバムをいたときの印象いんしょうについて「"こういうきょくもやるバンドなんだ!"って、すごく新鮮しんせんだったんです。そこからまえのアルバムをいてみたりしはじめて。ホント"へぇ〜!"っていう感覚かんかくで、それがよかったんですよね[28]」とべている。

    アルバムタイトル

    [編集へんしゅう]

    アルバムタイトルは従来じゅうらいどおり、収録しゅうろくきょく作詞さくし一番いちばんおお手掛てがけたhyde名付なづけている。タイトルをかんがえるにあたって、hydeは「納得なっとくいく作品さくひんつくって、これからさらなるスタートをるという意味いみめて、つよ言葉ことばにしよう[29]」とおもったという。ほんさく制作せいさく意気込いきごみはhyde以外いがいのメンバーもとてもつよかったようで、tetsuyaは「大袈裟おおげさうと『L'Arc〜en〜Ciel』というタイトルになってもいいぐらいのいきおいのばんにしようという意気込いきごみだった[20]」とべている。

    音楽おんがくせいもそうだけど、今回こんかいやったきょくづくりからレコーディングまですべてがL'Arc〜en〜Cielなんだってえる。もしのメンバーがある部分ぶぶん納得なっとくいかないところがあったとしても、でもこのアルバムをつくれたからいいんだと。全部ぜんぶひっくるめて<真実しんじつ>からのスタートにしたかった
    - 『Vicious1997ねん1がつごう、127ぺーじhyde発言はつげんより

    アルバムタイトルに『真実しんじつ』を意味いみするワードをえらんだことについて、hydeは「「Lies and Truth」というきょくがあったせいもあるけど、なんとなく『True』っていいなとおもって[29]」「ウソも全部ぜんぶひっくるめて、きれいな部分ぶぶんもきたない部分ぶぶんふくめて、これが<真実しんじつ>だっていうこと[24]」「音楽おんがくせいもそうだけど、今回こんかいやったきょくづくりからレコーディングまですべてがL'Arc〜en〜Cielなんだってえる。もしのメンバーがある部分ぶぶん納得なっとくいかないところがあったとしても、でもこのアルバムをつくれたからいいんだと。全部ぜんぶひっくるめて<真実しんじつ>からのスタートにしたかった[29]」とべている。

    ライヴツアー

    [編集へんしゅう]

    L'Arc〜en〜Cielはほんさくのレコーディングにはいまえ1996ねん4がつ3にちから、ライヴツアー「Kiss me deadly heavenly '96」を同年どうねん5月29にちまで開催かいさいしている[3]。なお、このツアーでは、アルバム『heavenly』の収録しゅうろくきょくほか、1996ねん7がつ発表はっぴょうするシングル「ふうにきえないで」におさめられた楽曲がっきょく先行せんこう披露ひろうされている。また、このツアーの終盤しゅうばん開催かいさいした公演こうえんでは、L'Arc〜en〜Cielのメンバーがパートチェンジし、D'ARK〜EN〜CIEL(み:ダーク アン シエル)として演奏えんそうするコーナーがもうけられている。このパートチェンジバンドでは、tetsuya(当時とうじのアーティスト名義めいぎは"tetsu")がボーカル、hydeがギター(当初とうしょはドラム)、sakuraがベース(当初とうしょはギター)、kenがドラム(当初とうしょはベース)を担当たんとうしており[30]、「ぶっころす」や「デストロイ」といったヘヴィ・メタル/デスメタル意識いしきしたオリジナル楽曲がっきょく披露ひろうしている。ちなみにD'ARK〜EN〜CIELでは、メンバーそれぞれがアーティスト名義めいぎ変更へんこうしており、tetsuyaはDARK TETSU、hydeはHYDE DARK、sakuraはSuck・D'ark・la、kenはKën D'Ark名乗なの演奏えんそうしている。余談よだんだが、D'ARK〜EN〜CIELとして制作せいさくしたいくつかの楽曲がっきょくは、2006ねん8がつ発表はっぴょうされたシングル「the Fourth Avenue Café」のカップリングとして音源おんげんされている(このシングルの当初とうしょ発売はつばい予定よてい1997ねん3月26にちだったが、1997ねん2がつのsakuraの逮捕たいほなどの影響えいきょうにより発売はつばい中止ちゅうしとなっていた)。

    なお、上記じょうき1996ねん4がつからおこなったツアーにまれた、同年どうねん5月26にち東京とうきょうベイNKホール公演こうえんかぎり、「Kiss me deadly heavenly '96 REVENGE」というライヴタイトルで開催かいさいされている[3]。これは、1994ねん8がつ27にち同所どうしょおこなったライヴで、チケットがのこったことをまえたうえでのリベンジ公演こうえんとなっている(1994ねん当該とうがい公演こうえん解説かいせつは『Tierra#ライヴツアー』を参照さんしょう)。そしてこの公演こうえんで、やく1ねん9ヶ月かげつしにチケットそくかん達成たっせいし、無事ぶじリベンジをたすこととなった。

    上記じょうきツアーをえたのち、L'Arc〜en〜Cielはほんさく制作せいさく期間きかんはいることとなるが、アルバムレコーディングのさなか、1996ねん8がつ26にちから同年どうねん9月4にちにかけてライヴツアー「BIG CITY NIGHTS ROUND AROUND '96」を東名とうめいばん開催かいさい。このツアーでは、1996ねん10月発表はっぴょうするシングル「flower」の収録しゅうろくきょく先行せんこう披露ひろうされている。

    そして、L'Arc〜en〜Cielはほんさく発売はつばいのち、アルバムをげ、1996ねん12月19にちにちしんパワーステーションでライヴ「Carnival of True Eve」、同年どうねん12月23にちから1997ねん1がつ29にちにかけてライヴツアー「CONCERT TOUR '96〜'97 Carnival of True」を開催かいさいしている。このツアーでは、日本武道館にほんぶどうかん大阪城おおさかじょうホールなど、1まんにん規模きぼ動員どういんできるアリーナクラスの会場かいじょうもまわっており、当時とうじのL'Arc〜en〜Cielとしてははじめておおきな会場かいじょうおおくの観客かんきゃく動員どういんしたツアーとなった。また、どうツアーのセットリストには、アルバム『True』の収録しゅうろくきょくほか、パートチェンジバンド、D'ARK〜EN〜CIELの楽曲がっきょくまれている。

    こうしてほんさくかかわるライヴツアーをえたL'Arc〜en〜Cielであったが、1997ねん2がつ24にちにドラマーのsakura覚醒剤かくせいざい取締とりしまりほう違反いはん逮捕たいほされてしまう。これによりL'Arc〜en〜Cielは、表立おもてだった活動かつどう休止きゅうしせざるをない状況じょうきょうおちいることとなる。ちなみにこの休止きゅうし期間きかんちゅう、L'Arc〜en〜Cielはリフレッシュをねて、1997ねん5月8にちからイギリスロンドン渡航とこうしている[31]。そのL'Arc〜en〜Cielは、あらたにサポートドラマーとしてyukihiro(ex.DIE IN CRIES、ex.OPTIC NERVE、ex.ZI:KILL)をむかえ、シングル「にじ」を制作せいさく発表はっぴょう。そしてどうシングル発売はつばい前後ぜんごから、5thアルバム『HEART』の制作せいさくかっていくことになる。なお、1997ねん11月4にちをもってsakuraがL'Arc〜en〜Cielを脱退だったいしたことから、ライヴツアー「CONCERT TOUR '96〜'97 Carnival of True」はsakuraがL'Arc〜en〜Cielのメンバーとして参加さんかした最後さいご公演こうえんとなっている。

    リリース形態けいたい

    [編集へんしゅう]

    フィジカルは、現在げんざいまでにCDMDの2種類しゅるい発表はっぴょうされている。CDは通常つうじょうばんの1形態けいたい発売はつばいされており、初回しょかい限定げんてい仕様しようは、スーパーピクチャーレーベルとなっている。

    また、2011ねん6月22にちには、スマートフォン音楽おんがくダウンロードアプリ、レコチョクにおいてL'Arc〜en〜Cielの楽曲がっきょくけい146きょくのダウンロード販売はんばい開始かいししたことにともない、ほんさく収録しゅうろくされたシングル表題ひょうだいきょく以外いがい楽曲がっきょく配信はいしん開始かいしされた[32]2012ねん11月7にちには、ソニー・ミュージックエンタテインメントがiTunes Store参入さんにゅうしたことにともない、日本にっぽんのiTunesにおいても配信はいしん開始かいしされ[33]、これによりほぼすべての音楽おんがく配信はいしんサイトにてダウンロード販売はんばい解禁かいきんされた。

    2014ねん10月22にちには、ほんさくふくめたアルバムぜん12タイトルのハイレゾリューションオーディオ音源おんげん各種かくしゅ音楽おんがくサイトで配信はいしん開始かいしされた。このハイレゾバージョンでは、内田うちだ孝弘たかひろ(FLAIR)によるリマスタリングがおこなわれている。また、2019ねん12月11にちには、SpotifyApple Musicをはじめとした各種かくしゅサブスクリプションサービス(定額ていがくせい音楽おんがく配信はいしん)にて、このまでに発表はっぴょうしたL'Arc〜en〜Cielのぜん楽曲がっきょくストリーミング配信はいしんぜん世界せかい一斉いっせい解禁かいきんしている[34]

    2022ねん5月18にちには、ほんさくふくめた過去かこ発表はっぴょうしたアルバム作品さくひんを、メンバー監修かんしゅうしたでオリジナルマスターテープを使つかいリマスタリングしたボックス・セット『L'Album Complete Box -Remastered Edition-』が発表はっぴょうされている。この作品さくひん収録しゅうろくされたリマスタリングアルバム『True (Remastered 2022)』では、ランディ・メリル英語えいごばん(Sterling Sound)によるリマスタリングがおこなわれている。ちなみにこのリマスタリングアルバムは、フィジカル発売はつばい同日どうじつにダウンロード配信はいしん(ハイレゾリューションオーディオ音源おんげんふくむ)およびストリーミング配信はいしん開始かいしされている。

    リリース タイトル 規格きかく マスタリング・エンジニア 備考びこう
    1996ねん12月12にち (1996-12-12) True
    原田はらだ光晴みつはる(DISC LAB)
    -
    2011ねん6がつ22にち (2011-06-22) シングル表題ひょうだいきょくとして発表はっぴょうされた「ふうにきえないで」「flower」「Lies and Truth」「the Fourth Avenue Café」は過去かこ配信はいしん開始かいしずみ(いずれもシングルバージョンを配信はいしんずみ
    2014ねん10がつ22にち (2014-10-22) 内田うちだ孝弘たかひろ(FLAIR) -
    2019ねん12月11にち (2019-12-11) 原田はらだ光晴みつはる(DISC LAB) -
    2022ねん5がつ18にち (2022-05-18) True (Remastered 2022)
    • CD
    • ダウンロード配信はいしん
    • ハイレゾリューションオーディオ配信はいしん
    • ストリーミング配信はいしん
    ランディ・メリル英語えいごばん(Sterling Sound)
    フィジカルはボックス・セット『L'Album Complete Box -Remastered Edition-』に収録しゅうろく

    評価ひょうか

    [編集へんしゅう]

    批評ひひょう

    [編集へんしゅう]
    • 音楽おんがくライターのガモウユウイチは『別冊べっさつ宝島たからじま』にて、ほんさくについて「ポピュラリティとオリジナリティを確立かくりつした『True』は、しん意味いみかれらの原点げんてんのアルバムといえよう[35]」と表現ひょうげんしている。また、アルバムのアレンジめんについて、「まず一聴いっちょうしてかんじるのはアコースティック・ギター多用たようしたアレンジだ。アコースティック・ギターを導入どうにゅうすることによって適度てきどにマイルドなサウンドになり、ロックの骨組ほねぐみをっていてもポピュラー・ミュージックとしてすんなりとみみはいってきやすい[35]」とひょうしている。さらに、tetsuyaのベースプレイについて、「おとすうおおくグリスやプリングなどを多用たようしたエモーショナルなプレイは、インストルメンタル・パートをいていてもかれらとかってしまうほど個性こせいてき[35]」「リード・ベースのように目立めだつだけではなく、おおきなノリをもってうねるループかんたっぷりのライン、うたっているかのようなメロディアスなラインなど、クラシカルなテクニックも天下一品てんかいっぴん[35]」とつづっている。 - 宝島社たからじましゃ別冊べっさつ宝島たからじま1399 音楽おんがくかないJポップ批評ひひょう47 L'Arc-en-Cielの奇跡きせき』(2007ねん2がつ
    • ロックバンド・SiMのSHOW-HATEは『TOWER RECORDS ONLINE』の<ルーツとなる音楽おんがく>という企画きかくほんさくをあげている[36]。また、SHOW-HATEはほんさくについて「このアルバムをきなのは人間味にんげんみかんじるきょくがたくさんあるからですね。所々しょしょはいってるアレンジもぶっんでるし。いまでも時々ときどきいちゃいますね。はじめていたとき衝動しょうどうだったのと、わかかったのもあって、こまかいところまでけてなかったけど、なおすとってるなーとおもいますね。むかしいていたきょくは、いま自分じぶんにかなりかかわるとおもうけど、自分じぶんという人間にんげんをつくってくれたアルバムとっても過言かごんじゃないですね。かなり影響えいきょうけてます[36]」とレコメンドのコメントをしている。- TOWER RECORDS ONLINE『SiMメンバーレコメンド』(2014ねん3がつ10日とおか
    • 音楽おんがくジャーナリストの沢田さわだ太陽たいよう自身じしんnoteにて、前作ぜんさくheavenly』からほんさくにかけてのラルクを<試行錯誤しこうさくご>と分類ぶんるいし、レビューしている。沢田さわだは<試行錯誤しこうさくご>のL'Arc〜en〜Cielについて、「基本きほんは『DUNE』、『Tierra』のゴス/ニュー・ウェイヴのときがルーツ(だいヒットした「flower」はまんまザ・スミスの「Ask」みたいだし)なんですけど、きょくによってハードになったり、展開てんかいによってはネオアコとか、スタイル・カウンシルとか、それの影響えいきょうけた渋谷しぶやけいみたいなきょくざってたり。ぼく最初さいしょいたラルクのきょく今回こんかい、(前作ぜんさく『heavenly』収録しゅうろくの)「なつ憂鬱ゆううつ」だったことが、今回こんかい判明はんめいしました。ぼく推測すいそくするに、このころ多分たぶん音楽おんがくてき成長せいちょうしたいという気持きもちと、それをどこにっていくかでいろいろためしたかったんでしょうね。そこで、こういう渋谷しぶやけいみたいなのもやったのではないかなと[37]」と分析ぶんせきしている。さらに、沢田さわだほんさく収録しゅうろくきょくされた楽曲がっきょく「"good-morning Hide"」にれたうえで、「このあたりがわりと、その路線ろせんにつながっていくかんじかな、とはおもいましたけどね。英語えいごはその時折ときおりてきますけど、そのころから海外かいがい志向しこうはあったのかな、というかんじがするのと、"ゴスでハードなかんじ"というとミューズとかプラシーボみたいなバンド、おもたるんですけど、ラルクって、それより微妙びみょうはやかったんだな、ともおもいましたね[37]」とコメントしている。- THE MAINSTREAM『ユーミンにぐ、ストリーミングでのぜんアルバム・リスニング達成たっせい邦楽ほうがくアーティストがラルクになったけん』(2019ねん12月20にち

    チャート成績せいせき

    [編集へんしゅう]
    • 発売はつばいはつしゅうとなる1996ねん12月23にちづけオリコン週間しゅうかんアルバムチャートにおいてはつ登場とうじょう2獲得かくとくしている。発売はつばい翌週よくしゅうには週間しゅうかん6発売はつばいから4週間しゅうかんには週間しゅうかん3(2しゅう合算がっさん)、さらにつぎしゅうにも週間しゅうかん3記録きろくし、発売はつばい6しゅうとなる1997ねん1がつ27にちづけのオリコン週間しゅうかんアルバムチャートでシングル・アルバムつうじて自身じしんはつとなる首位しゅい獲得かくとくした。また、首位しゅい獲得かくとく7しゅう連続れんぞく通算つうさんでは13しゅう連続れんぞく週間しゅうかんTOP10りをつづけ、チャートに合計ごうけい110しゅうにわたりランクインし、L'Arc〜en〜Cielのアルバム作品さくひんとしては最長さいちょうのロングヒットを記録きろくした作品さくひんになった。そしてシングル・アルバムをつうじて自身じしんはつとなるミリオンセラー記録きろくしている。なお、1997年度ねんどのオリコン年間ねんかんアルバムチャートでは年間ねんかん18記録きろくよく1998ねんのオリコン年間ねんかんアルバムチャートでは年間ねんかん87記録きろくしている。

    収録しゅうろくきょく

    [編集へんしゅう]
    True
    #タイトル作詞さくし作曲さっきょく編曲へんきょく時間じかん
    1.「Fare Well」hydekenL'Arc〜en〜Ciel, Haruo Togashi
    2.「Caress of Venus」hydekenL'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano
    3.「Round and Round」hydehydeL'Arc〜en〜Ciel, Takeyuki Hatano
    4.flowerhydehydeL'Arc〜en〜Ciel, Takao Konishi
    5.「"good-morning Hide"」sakurahydeL'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano
    6.the Fourth Avenue CaféhydekenL'Arc〜en〜Ciel, Takeyuki Hatano
    7.Lies and Truth ("True" mix)」hydekenL'Arc〜en〜Ciel, Akira Nishihira
    8.ふうにきえないで ("True" mix)」hydetetsuL'Arc〜en〜Ciel, Masahide Sakuma
    9.「I Wish」hydetetsuL'Arc〜en〜Ciel, Takao Konishi
    10.「Dearest Love」hydetetsuL'Arc〜en〜Ciel, Haruo Togashi
    合計ごうけい時間じかん:
    True (Remastered 2022)
    #タイトル作詞さくし作曲さっきょく編曲へんきょく時間じかん
    1.「Fare Well - Remastered 2022」hydehydeL'Arc〜en〜Ciel, Haruo Togashi
    2.「Caress of Venus - Remastered 2022」hydekenL'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano
    3.「Round and Round - Remastered 2022」hydehydeL'Arc〜en〜Ciel, Takeyuki Hatano
    4.flower - Remastered 2022」hydehydeL'Arc〜en〜Ciel, Takao Konishi
    5.「"good-morning Hide" - Remastered 2022」sakurahydeL'Arc〜en〜Ciel, Hajime Okano
    6.the Fourth Avenue Café - Remastered 2022」hydekenL'Arc〜en〜Ciel, Takeyuki Hatano
    7.Lies and Truth ("True" mix) - Remastered 2022」hydekenL'Arc〜en〜Ciel, Akira Nishihira
    8.ふうにきえないで ("True" mix) - Remastered 2022」hydetetsuyaL'Arc〜en〜Ciel, Masahide Sakuma
    9.「I Wish - Remastered 2022」hydetetsuyaL'Arc〜en〜Ciel, Takao Konishi
    10.「Dearest Love - Remastered 2022」hydetetsuyaL'Arc〜en〜Ciel, Haruo Togashi
    合計ごうけい時間じかん:

    楽曲がっきょく解説かいせつ

    [編集へんしゅう]
    1. Fare Well
      • 作詞さくし: hyde / 作曲さっきょく: ken / 編曲へんきょく: L'Arc〜en〜Ciel & Haruo Togashi
      幽玄ゆうげんなギターにくわえ、ピアノストリングス音色ねいろ印象いんしょうてきな、旅立たびだちをえがいたバラード[38]。L'Arc〜en〜Cielのアルバムにおいて、バラードソングが1きょく収録しゅうろくされるのはほんさくはつのこととなった。tetsuyaいわく、アルバムの1きょくにバラードを収録しゅうろくする構想こうそうは、前々まえまえさくTierra』のころからあったという。tetsuyaはほんさく発売はつばい当時とうじけたインタビューのなかで「(『Tierra』のころで1きょくにバラードは)まだはやいっていうのがあって。でもいまはこれができる貫禄かんろくがついた[20]」とべている。
      このきょくをレコーディングするにあたり、作曲さっきょくしゃであるkenはあらかじめデモ制作せいさく段階だんかいピアノのフレーズをんでおり[39]、このフレーズをもとにレコーディングがおこなわれている。kenは制作せいさく方向ほうこうせいについて「いままでだったら、コードもほかのところもギター同士どうしでやってたんだけど、今回こんかい具体ぐたいてき楽器がっきめていたりとか。だから、きょくつくときにピアノがあるほうがよかったんだよね。具体ぐたいてきにアイデアとかかびやすいから。それがそのままレコーディングに使つかわれたっていうかんじなんです[40]」とかたっている。
      また、このきょくのギターソロではディレイリバーブをかけず、ゆがみのすくないサウンドでレコーディングされている[41]。このアプローチについて、kenは「いつもソロをろくときには、ディレイをかけてくださいだのリバーブをかけてくださいだのっていろいろ注文ちゅうもんするんだ。だけどもう、すべばらったところで、本当ほんとうおとれる瞬間しゅんかんとか音程おんていがはっきりおとろくりたくて。TDときにエフェクターをかけたんだけど、ろくりのときには気持きもちのいいポイントがそこにあったからね[41]」「(このギターソロが)一番いちばんエモーショナルっていうか、はいめた。ディレイをかせておとびるところとか、流暢りゅうちょうなところが自分じぶんのスタイルだとおもうんだけど、あれはそういうところとはべつ次元じげんのギター・ソロだったがする[41]」とほんさく発売はつばい当時とうじのインタビューでかたっている。
      さらに、このきょくには、チェロヴァイオリンおとれられているが、このおとはkenがピアノんでデモを制作せいさくしていたときから、自身じしんあたまなかにイメージとしてっていたという[39]。また、kenいわく「チェロとヴァイオリンは、ピアノをんだときからすでにあたまにあったんですよ。しかもおんなひとくっていうイメージがあったから、実際じっさい女性じょせいいてもらった[39]」といい、レコーディングにはヴァイオリン奏者そうしゃ金子かねこ飛鳥あすかとチェロ奏者そうしゃ橋本はしもとしのぶが招聘しょうへいされている。なお、このきょくのプロデュースおよびアレンジ作業さぎょうには、アルバム『Tierra』に収録しゅうろくされた「ひとみうつるもの」の共同きょうどうプロデュースを担当たんとうしていた富樫とかし春生はるお参加さんかしている。ちなみに、このきょくアウトロには、つぎきょく「Caress of Venus」のイントロかさなるようなアレンジがほどこされている。
      余談よだんだが、2011ねんにバンド結成けっせい20周年しゅうねん記念きねん開催かいさいしたライヴツアー「20th L'Anniversary TOUR」では、ストリングスをよりフィーチャーしたアレンジをほどこし、hydeによるア・カペラれたバージョンでこのきょく披露ひろうされている[42]
    2. Caress of Venus
      • 作詞さくし: hyde / 作曲さっきょく: ken / 編曲へんきょく: L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      なまのドラムとわせたダンサンブルな16ビートのきょくとなっており[43]当時とうじのL'Arc〜en〜Cielとしてはめずらしい、ピアノのサウンドを基調きちょうとしたピアノ・ハウスミュージック雰囲気ふんいきまつわった楽曲がっきょく仕上しあげられている。作曲さっきょく担当たんとうしたkenは、このきょく制作せいさくかえり「元々もともと8ビートのきょくだったんだけど。でもそれだと、自分じぶんでスリリングにかんじなかったから。で、かたちえたら、納得なっとくいくきょくになった[44]」「毎回まいかいあたらしいことをやってきたから。そのながれでやったことが、今回こんかいはたまたま16ビートだったということ[44]」と述懐じゅっかいしている。
      また、このきょくでは大々的だいだいてきみをれているが、このアレンジについてsakuraは「(みもれてるけど)スティック放棄ほうきして全部ぜんぶみじゃないんだよ。かならずどっかしらでスティックはってる。でも、コンピュータもやりようによっては使つかえるってわかったし、それはおれ使つかえるってことじゃなく、道具どうぐとして使つかえるってことだけどね、勉強べんきょうはさせてもらった。みのアイディアは、前々まえまえからkenはってて、それしてもらってすごいなって。シーケンサーソフトでむずかしいことも簡単かんたん操作そうさでできるしね、手軽てがる[45]」とかたっている。ちなみに、このきょくっているエレクトリックピアノおとは、kenがかりいたものが採用さいようされており、このきょくはじめてkenにピアノのクレジットがされている[39]。なお、このきょくのプロデュースおよびアレンジ作業さぎょうには、つぎさくHEART以降いこうのL'Arc〜en〜Cielの作品さくひん制作せいさくにおいて、ちょうきにわた共同きょうどうプロデューサーをつとめることとなる岡野おかのハジメ(ex.PINK)が参加さんかしている。
      このきょくのベースろくりでtetsuyaは、共同きょうどうプロデューサーの岡野おかのハジメの助言じょげんもあり、ベース本体ほんたいのトレブルをしぼ演奏えんそうしている[20]。さらに、このきょくではかりろくったギターとベースがほんテイクとして採用さいようされている[41]。レコーディングをかえり、tetsuyaは「最初さいしょは、けっこうかたいおとチョッパーでやってたんですけど、なんかちがうなぁと。そしたら、岡野おかのさんが"ベースのトレブル(高音こうおん)とロー(低音ていおん)をしぼっていてみて"ってうんですよ。そのとおりのセッティングにしてピックでいたんですけど、チョッパーでやるよりそっちのニュアンスのほうが全然ぜんぜんカッコいい。おれはドンシャリのかためのおときだから、いつもたかいほうの音域おんいきしてたんですけど、たかいほうをけずっただけで、あんなにベースラインがカッコよくこえるようになるんだって。あれは自分じぶんでもすごおどろいた[46]」「かりのベースがきてるきょくなんですよ。フレーズをかんがえるもなにもっていうときろくったテイクだけど、べつにもろくったものよりそのかりほうがカッコよかった。ちょっとあたまよくなって、練習れんしゅうして本番ほんばんはじこうとするから、なんかラフさがりないんですよね、おおきなノリが。ノリがちいさくなるし。なにかんがえずいてるほうがカッコよかったんですよ[20]」とかたっている。ちなみに、tetsuyaはほんさく発売はつばい当時とうじけたインタビューのなかで「アルバム収録しゅうろくきょくなかきなきょく」としてこのきょくをあげたことがある[20]。また、hydeもこのきょくを「ほんさくなかのおりの楽曲がっきょく」としてあげており、このきょく印象いんしょうについてhydeは「最初さいしょいていたイメージよりハウスっぽいおと仕上しあがったんですけど、トータルにいたとき感覚かんかくが、想像そうぞうしていたよりごのみのサウンドに仕上しあがった[47]」とかたっている。
      なお、このきょくのイントロには、ぜんきょく「Fare Well」のアウトロとかさなるようなアレンジがほどこされている。ただ、2003ねん発表はっぴょうのベストアルバム『The Best of L'Arc〜en〜Ciel 1994-1998』、2011ねん発表はっぴょうの『TWENITY 1991-1996』にこのきょく収録しゅうろくされたさいは、ぜんきょく「Fare Well」のアウトロがイントロにこうむっていないミックスで収録しゅうろくされている。
      このきょくは、活動かつどう初期しょき楽曲がっきょくをあまりセットリストにまないL'Arc〜en〜Cielでは、めずらしく頻繁ひんぱんにライヴで演奏えんそうされている楽曲がっきょくとなっている。ちなみにtetsuyaは、2003ねん開催かいさいしたライヴ「Shibuya Seven days 2003」や、2014ねん開催かいさいしたライヴ「L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2014 at 国立こくりつ競技きょうぎじょう」などの公演こうえんにおいて、ラストサビまえ音源おんげんにないフレーズをチョッパー(スラップ)でくアレンジをくわ演奏えんそうしている。また、バンド結成けっせい15周年しゅうねんむかえた2006ねん10月13にちには、テレビ朝日てれびあさひけい番組ばんぐみミュージックステーション』において、ほんさく発売はつばいからやく10ねんしでこのきょくがテレビはつ披露ひろうされている。
      さらに、2012ねん発表はっぴょうしたトリビュート・アルバム『L'Arc〜en〜Ciel Tribute』では、L'Arc〜en〜Cielとおなじレコード会社かいしゃ所属しょぞくしていたロックバンド、Hemenwayがこのきょくのカバーをおこなっている。このカバーでは、ピアノをフィーチャーしたラテンハウスふう原曲げんきょくを、ダンスロックふうのハイブリッドなアレンジに演奏えんそうしている。
    3. Round and Round
      • 作詞さくし作曲さっきょく: hyde / 編曲へんきょく: L'Arc〜en〜Ciel & Takeyuki Hatano
      ポップなメロディとシニカルなリリックが印象いんしょうてきな、スカのリズムをれた疾走しっそうかんあるロックナンバー[48]。アルバムレコーディング期間きかんちゅう1996ねん8がつより東名とうめいばん開催かいさいしたライヴツアー「BIG CITY NIGHTS ROUND AROUND '96」の期間きかんちゅうにデモが制作せいさくされた楽曲がっきょくで、タイトルもツアータイトルをもとにけられている[40]。また、作詞さくし作曲さっきょく担当たんとうしたhyde意向いこうもあり、このきょくのヴォーカルはラジオボイスを意識いしきした処理しょりほどこされている[40]
      このきょくのギターアプローチについて、kenは「自分じぶんきょくかんしてはキーボードのかんじがイメージできてたから、それにからんでいくかんじでくっていうのをメインにかんがえてましたね。あと、hydeとtetsuのきょくかんしては、最初さいしょからギターをってきょくかっていったから、あたまかんがえてっていうんじゃなくて、ギターてきなところであそべたっていうかんじ。たとえば、このきょくなんかは、まえならもうちょっと繊細せんさいいたかもしれないけど"このきょくのよさはふとみじかく、それこそいのち"とおもって。物足ものたりないとおも部分ぶぶんいきおいをすみたいな。むかしだったらギターをかさねてただろうなって部分ぶぶんも、ギター以外いがいのタンバリンとかをすことでいきおいをしたり。"ピアノとからむ"っていうのと、その"ふとみじかく"っていうのがおれなかではあたらしかったかな[49]」「きょくでは、うずもれがちになるところをダビングして強調きょうちょうしたりしたんだけど、このきょくではえて一本いっぽんでいきたいっていうのがあって。ギターのおと粒子りゅうしっていうか、そういった部分ぶぶんまでえるおとろくった[41]」とかたっている。
      さらに、このきょくのリズムにはスカの要素ようそれられており、Aメロのベースろくりではウォーキングベースでラインがけられている。このきょくのベースアプローチについて、tetsuyaは「Aメロの部分ぶぶんは、hydeがきょくってきたときから"こういうかんじで"ってイメージがあって。それを自分じぶんなりに解釈かいしゃくして、えていったかんじです。で、サビとかはグルグルまわかんじっていうか。そういうイメージでラインをけたんです。そうしたらタイトルもそうなって、ビックリしました[50]」と述懐じゅっかいしている。なお、このきょくのプロデュースおよびアレンジ作業さぎょうには、L'Arc〜en〜Cielのライヴでサポートキーボーディストをつとめる秦野はたのたけしぎょう参加さんかしている。また、秦野はたのはこのきょくのレコーディングでタンバリン担当たんとうしており、Takeという名義めいぎで"Round Around Tambourines"とクレジットされている[40]。このクレジット表記ひょうき由来ゆらいは、kenいわく「ライヴツアー「BIG CITY NIGHTS ROUND AROUND '96」のピンクのツアーTてぃーシャツがあるんですけど、プロデューサーの秦野はたのさんとぼくがそのTてぃーシャツをていたんで、そこからった[40]」という。
      歌詞かしは、人間にんげん社会しゃかい皮肉ひにくったようなリリックとなっており、メタ視点してんつづられている。なお、hydeいわく、このアルバムを制作せいさくするにあたり、自分じぶんなか作詞さくしたいするかんがかたおおきく変化へんかしたという。hydeは、今回こんかい作詞さくし作業さぎょうについて「ときは、かみ気分きぶんっていうのかな。自分じぶん創造そうぞうぬしになったような、たか視点してんからものをるっていうのをこころがけたかな。たとえばこのあたり富士山ふじさんいてみるとかね、そしたら国民こくみんはどうおもうんだろうみたいな。そうやって気楽きらくひとひと想像そうぞうしてって、失敗しっぱいしたらそれでもまあいいかって。そのゆが加減かげんもきれいだねって、そういう気分きぶんまえはたぶん富士山ふじさんつくろうなんて発想はっそうてこなくて、中心ちゅうしんえにくかったとおもうんですよ。いまはそれがえるように努力どりょくして、そういう立場たちばけるようにしてる[29]」とかたっている。ちなみに、歌詞かし冒頭ぼうとうに<いたみをらない大人おとなきらい>というフレーズが登場とうじょうするが、hydeはこのフレーズを<いたみをらない大人おとなこどもきらい>ときょくちゅううたっている。ただ、ほんさくのブックレットにおいて、このフレーズにルビがふられていなかったこともあり、発売はつばい当時とうじに「ブックレットの誤植ごしょくではないか」と一部いちぶのリスナーが誤解ごかいしていたという。このフレーズについてhydeは「道徳どうとくのない大人おとな子供こどもといってるだけ」とコメントしている。
      ちなみにこのきょくは、1998ねん開催かいさいしたホールツアー「Tour '98 ハートにをつけろ!」ののちながきにわたりライヴで演奏えんそうされていなかったが、2020ねん開催かいさいしたライヴツアー「ARENA TOUR MMXX」においてやく22ねんぶりに披露ひろうされている。なお、この2020ねんのツアーでは、可動かどうしき円形えんけいじょうのセンターステージが導入どうにゅうされており、ステージセットに楽曲がっきょくとしてこのきょく披露ひろうされている。
      また、2005ねんにはパートチェンジバンド、P'UNK〜EN〜CIELとして、kenのディレクションのもとリアレンジしたうえで、このきょくをセルフカバーしている。このセルフカバーは、25thシングル「Killing Me」に「Round and Round 2005」として収録しゅうろくされている。このセルフカバーには、わらいタレント青木あおきさやかがP'UNK青木あおきとして参加さんかした「Round and Round 2005 feat.P'UNK青木あおき」というバージョンも存在そんざいしており、青木あおきコーラスかたりにくわえ、ギターソロパートではピアノ担当たんとうしている。
    4. flower Play
      • 作詞さくし作曲さっきょく: hyde / 編曲へんきょく: L'Arc〜en〜Ciel & Takao Konishi
      1996ねん10月に5thシングルの表題ひょうだいきょくとして発表はっぴょうされた楽曲がっきょくsakura在籍ざいせきしていたころのL'Arc〜en〜Cielとしては、最大さいだいのセールスを記録きろくしたフィジカルシングルとなっている。
      アコースティック・ギターブルースハープのナチュラルなひびきが開放かいほうてき気分きぶんさそ[51]、スウェーデン・ポップスをおもわせる軽快けいかい楽曲がっきょく[52]作詞さくし作曲さっきょく担当たんとうしたhydeいわく、1995ねん全国ぜんこくのライブハウスをまわるツアーをおこなっているときにこのきょく断片だんぺんまれたといい、シングルの表題ひょうだいきょくにする前提ぜんていひそかにあたためていたという[51]。このきょくにはメロディアスでキャッチーなサビがいているが、シングル発売はつばい当時とうじのインタビューにおいてhydeは「おれのイメージにハマるサビがどうしてもてこなかったんです。いいメロディーがかんでも、いきなりたかすぎて実力じつりょくてきうたえない音域おんいきだったりとか、"これはキャッチーぎるだろう"とか。いいメロディーなんだけどせつなくない、とかあって[53]」とかたっており、とくにサビの制作せいさく難航なんこうしたことを示唆しさしている。ちなみに、このきょくのサビにつけるメロディとして、hydeは2パターンかんがえていたといい、どちらのあんがよいかメンバーやスタッフに提示ていじしたという[53]。サビのメロディあんについて、hydeは「ひとつはたしかにハードでせつない、もっとくらかんじ。もうひとつはこのきょくなんですけど、おれこえにはってるけど、なんかいまひとつハートをつかむものがないなぁとおもってた[53]」とべている。作曲さっきょくしゃであるhydeは前者ぜんしゃのハードでくらいメロディをっていたというが、のメンバーやスタッフからは後者こうしゃのメロディあん好評こうひょうだったという[53]結果けっかてき後者こうしゃのメロディあん採用さいようされ、アコースティック・ギターをもちい、1990年代ねんだい初頭しょとう日本にっぽん流行りゅうこうしたネオアコ彷彿ほうふつとさせるポップなアレンジにすることがまったという。hydeは2012ねん自身じしん発表はっぴょうした自叙伝じじょでんなかで、このきょくのアレンジの方向ほうこうせいについて「当時とうじなかではMr.Childrenとかスピッツとかが流行りゅうこうしてて。いま、このくにはすごくアコースティックなにおいをほっしてるなっておもったんだよね。それで、アコースティックで、幻想げんそうてききょくつくりたいなとおもって。ちょっと浮遊ふゆうかんがあるというか、そういう雰囲気ふんいきは、おれきだったから[10]」とかたっている。なお、このきょくのプロデュースおよびアレンジ作業さぎょうには、小西こにし貴雄たかお参加さんかしている。
      また、hydeはこのきょくのポイントとして、サビのうらメロでkenいているアコースティック・ギターのフレーズをあげている。hydeは、シングル発売はつばい当時とうじのインタビューにおいて「うたメロのあいづちをつアコギのフレーズがあるんですけど、それをいた瞬間しゅんかんに"うわぁ、綺麗きれい!"とおもって。ハードにしたかったけど、こっちのほうがいいやと。それからきになったんです、このサビが。もし中途半端ちゅうとはんぱ状態じょうたいすぐらいだったら、おれはボツにしてもう1かいあたためたいとおもってたんだけど、kenのおかげで"OK!しゅっそう"ということに[53]」とかたっている。ちなみに、後年こうねんにもhydeはこのきょくのkenのギタープレイに度々たびたびれており、自身じしん自叙伝じじょでんにおいて「「flower」をあそこまでいいきょくにしたのはkenのうらメロなんだよね。サビにはいったときにkenがうらいてる、アコースティックのあのメロディがきょくをグッときょくげたんだよ。あれがあるのとないとでは、全然ぜんぜんちがう。いまとなってはバッキングだけでいても、自分じぶんあたまなかにどこかあのうらのメロディがあるからきょくこえるけど、コードだけだと退屈たいくつきょくだとおもうよ。まさに、バンドマジックだよ[10]」と、このきょくのkenのギタープレイを称賛しょうさんしている。
      さらに、このきょくではhydeがらしたブルースハープおとがイントロ、アウトロならびに間奏かんそうれられているが、これらはすべて一発いっぱつろくりでいたものとなっている[54]。ちなみに、ライヴでも音源おんげん同様どうようにhydeがブルーハープをいており、このきょくわったタイミングでいたハープを客席きゃくせきれるパフォーマンスをおこなうことがおおい。
      また、このきょくのレコーディングでsakuraは、ことなるサイズのバスドラムをけており、メインで22インチをみ、間奏かんそう部分ぶぶんで26インチをんだおとはさんでいる[55]。バスドラムを使つかけたことについて、sakuraは「あとで編集へんしゅうよう効果こうかはできるんだけど、まえからけというのをやってみたくて26インチはノー・ミュートで、22インチはまったかんじのおとでやってみた[55]」とかたっている。ちなみに、2サビわりの<Like a flower (flowers bloom in sunlight)>以降いこう間奏かんそう部分ぶぶんでは、リズムがハーフとなっている。このアプローチはhydeの意向いこうによるもので、スティング楽曲がっきょくイングリッシュマン・イン・ニューヨーク」の間奏かんそうでドラムだけになる箇所かしょからインスパイヤされたものだという[56]。このリズムアプローチについて、hydeは「キャッチーなきょくであるほど、途中とちゅうにそういうフックをれたくなる」とかたっている。なお、このバックコーラス部分ぶぶん歌唱かしょうは、作曲さっきょくけん歌手かしゅ佐々木ささき真理まり担当たんとうしている。
      作詞さくし手掛てがけたhydeいわく、歌詞かしは「ゆめなかにいるイメージでいた[57]」といい、"き"になることでまれる"せつなさ"をつづったリリックがのせられている。hydeは作詞さくし作業さぎょうかえり「ゆめなかのハッキリしてないっていう部分ぶぶん。どこかつかめないっていう感覚かんかくにしたかったというか。きょくてきにもストレートすぎるより、ちょっとフワァッとしたかんじにしたかったし。もちょっと幻想げんそうてき雰囲気ふんいきにしたかった[57]」「普段ふだん生活せいかつしていて、あつくなったりはしないけれど、普段ふだんづかない奥底おくそこ部分ぶぶんているのかもしれない。"ぼくのこの気持きもちをもうすこすすめたらどうなるだろう?"って、そういうやりかたときもあるから。あとぼくは"せつない"っていう感覚かんかくがすごいきで、いままでもそういうことを表現ひょうげんしてきてたんだけど、今回こんかいは"きになる"っていうことはすごくせつないなぁっておもって、それが今回こんかいのアルバムのながれてるはしますね[22]」とべている。また、hydeはアルバムに収録しゅうろくされた楽曲がっきょく全体ぜんたいとおした歌詞かしのイメージについて「(いままでは)"れてしまったものへのせつなさ"とかだった[22]」「今回こんかいは、"きなことがせつないんだ"っていう表現ひょうげんにしたかったんです[11]」とべている。
    5. "good-morning Hide"
      • 作詞さくし: sakura / 英語えいご訳詞やくし: Atsuko Numazaki & Chieko Nakayama / 作曲さっきょく: hyde / 編曲へんきょく:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
      ゴシックなエッセンスにくわ[38]堂々どうどうとしたメロディーとジャングル・ビートのようにうねったリズムの融合ゆうごう印象いんしょうてきなロック・ナンバー[48]。なお、このきょくのプロデュースおよびアレンジ作業さぎょうには、ほんさくの2きょく収録しゅうろくされた「Caress of Venus」と同様どうように、岡野おかのハジメ(ex.PINK)が参加さんかしている。後年こうねん岡野おかのは、このきょく編曲へんきょく・プロデュース作業さぎょうかえり、「80年代ねんだい後半こうはんのブリティッシュロックてき雰囲気ふんいきおれザ・キュアー大好だいすきで、たまたまtetsuyaくんもhydeくんもザ・キュアーがきだったんですよ。それで、ギターはただパワー・コードをくだけとか普通ふつうのコードをジャカジャカくのではなく、ギターはイギリスのゴスニュー・ウェイヴかんじにしようと、はないましたね。そういうことができる日本にっぽんのバンドはすくなかったので、"ラルクのメンバーはマニアックなものもれてくれるんだ、これはうれしい!"とおもいました[58]」とべている。
      なお、作曲さっきょくしゃであるhyde自身じしんも、ほんさく制作せいさくにあたりブリティッシュ・ロックを意識いしきしていたという。hydeはほんさく発売はつばい当時とうじけたインタビューのなかで「いままでは単純たんじゅんに、"自分じぶんいてきた音楽おんがくへのあこがれ"と、"自分じぶんたちがつくりたいなかにない音楽おんがく"、っていう欲求よっきゅうだけだったんだけど、今回こんかい多少たしょう具体ぐたいてきに、こういう方向ほうこうのものをつくりたい、たとえばブリティッシュ・テイストにしたいとか、そういう目標もくひょうはありましたね。(中略ちゅうりゃく実際じっさいは4にんのテイストがはいってきて、さまざまな方向ほうこうふくらんだかんじです[18]」とかたっている。また、sakuraは、このきょく印象いんしょう岡野おかののプロデュースについて「(岡野おかの在籍ざいせきしていたバンドである)PINKてきにおいがあるよね。だからこっちがよほどらないと、あのひとにおいにつぶされちゃうんだよ。すぐれた感性かんせいぬしだとおもってるから。やってておもしろかったよ[59]」とかたっている。
      このきょくには、フィードバックによりしょうじさせたノイズじりのギターサウンドがおさめられている[41]。このフィードバックノイズは、ピグノーズ小型こがたアンプを使つかい、ハウリングこすことによりしている[41]。このノイズギターろくりの作業さぎょうはミキシング・ルームでおこなわれたといい、共同きょうどうプロデューサーである岡野おかのハジメが人力じんりきで、kenのつギターにピグノーズをちかづけたりはなしたりすることでノイズを調整ちょうせいしたという[41]。ちなみに、音源おんげんのギターはすべてkenがいているが、ライヴでこのきょく披露ひろうするさいはhydeもギターを担当たんとうしている。
      さらに、作曲さっきょくしゃであるhydeの「ユーロ・ビートみたいなかんじがこのきょくしい[55]」というかんがえもあり、このきょくではMacintoshうえらしたマラカスなどのおとれられている[55]。このサウンドはおと定位ていい複雑ふくざつらし使つかわれている[55]。ちなみに、このきょくのバスドラムのおとは、sakuraがMacintoshにんだドラムパターンを使用しようしている[16]
      作詞さくしはsakuraが手掛てがけており、L'Arc〜en〜Ciel名義めいぎ楽曲がっきょくとしては、このきょくはじめてhyde以外いがいのメンバーが作詞さくし担当たんとうした楽曲がっきょくになっている。なお、1997ねん11月をもってsakuraがL'Arc〜en〜Cielを脱退だったいしたため、このきょくはsakuraが作詞さくしした唯一ゆいいつのL'Arc〜en〜Ciel名義めいぎ作品さくひんとなっている。また、このきょくは、L'Arc〜en〜Cielの楽曲がっきょくとしてはじめて歌詞かしすべ英語えいご手掛てがけられている。ちなみにぜん英語えいごになったのは、hydeの意向いこうによるもので[40]、デモを制作せいさくした段階だんかいからhydeのなかで「英語えいご歌詞かしにしようっていうのがまずあった[40]」という。余談よだんだが、ほんさくのブックレットには、歌詞かしたいする日本語にほんごやく付記ふきされている。
      ちなみに、今回こんかいsakuraが作詞さくし担当たんとうすることになったのは、sakuraの普段ふだん言動げんどう興味きょうみしめしていたhydeの意向いこうによるもので、hydeはsakuraに「なんでもいいから疑問ぎもんおもってることをいて[60]」とリクエストをしていたという。sakuraはこのきょく歌詞かしについて「テーマは…あるんですよ、あるんだけどいたくないのね。いたくないっていうか、それだけじゃないからさ。それにおれ全部ぜんぶ完結かんけつさせてんのに、それを補足ほそくするつもりはない[45]」「ただえんのは、いたことはだれもがてはまるってこと。には登場とうじょう人物じんぶつが3にんてくんだけど、"ぼく"、"くん"、"彼等かれら"、それがなにのことなのかイメージはまかせる。ひとそれぞれざまちがうんだろうからさ、でも、だれもにてはまるってことだよ[45]」とほんさく発売はつばい当時とうじのインタビューでかたっている。
      また、はじめての作詞さくし作業さぎょうかえり、sakuraは「すごく勉強べんきょうになったよ。ってただけでパッとわかるじゃない。音楽おんがくとかまがって時間じかん経過けいかとともにつもので、とか彫刻ちょうこくちがって、時間じかんじく共有きょうゆうしないと作品さくひんってせられないでしょ。おれいままでずっと音楽おんがくしかやってなくて、とかぶんとかをいたのははじめてだったから。hydeがやってるのをいつもたりにしてるつもりではあったんだけど、実際じっさい自分じぶん作業さぎょうをやってみると、きょくとか音楽おんがく全体ぜんたいについて、もっとよりふかづくことはあった。すごく単純たんじゅんなことだけど、ああそうだよねっておもうことはいっぱいあったよ[60]」とかたっている。
      タイトルにふくまれた「Hide」には、sakuraいわく、"かくす"あるいは俗語ぞくごである"図々ずうずうしい"以外いがいにも様々さまざま意味いみふくまれているという[45]。sakuraは「"かくす"とか"かくれた"とかこの言葉ことば自体じたいにすごくいっぱい意味いみがある。(中略ちゅうりゃく名詞めいしでも動詞どうしでも助動詞じょどうしでも使つかって、ほかにも"餓鬼がきみたいにほそったひと"とかさ、当然とうぜん"ジキルとハイド"もある[45]」とかたっている。また、sakuraはタイトルをめた経緯けいいについて「おれなかで、すごいシャレをかせないとやだったのね。なかにある言葉ことば引用いんようしてタイトルつけるっていうのもありなんだけど、それって現代げんだい国語こくごてきでやなの。(中略ちゅうりゃく英語えいごにするとますますくせえとおもってさ[45]」とかたっている。ちなみに、歌詞かしには<The morning hides all(すべてはあさかくしていた)>という、タイトルと発音はつおんたフレーズが登場とうじょうする。
    6. the Fourth Avenue Café
      • 作詞さくし: hyde / 作曲さっきょく: ken / 編曲へんきょく: L'Arc〜en〜Ciel & Takeyuki Hatano
      2006ねん8がつに29thシングルの表題ひょうだいきょくとして発表はっぴょうされた楽曲がっきょく1997ねん2がつからタイアップがいたことにより、ほんさく発売はつばい同年どうねん3がつにシングルカットされることがまっていたが、ドラマーのsakura逮捕たいほされたことにともな発売はつばい中止ちゅうしとなった。その、バンド結成けっせい15周年しゅうねん記念きねんした企画きかく一環いっかんにより、やく10ねんしにリカットシングルが発売はつばいされている。
      管楽器かんがっきとバンドサウンドがからうポップでメロディアスなナンバー。このきょくは、ギター、ベース、ドラムのスリー・ピースのおと以外いがい楽器がっき多用たようされており、1995ねん以前いぜんken制作せいさくしてきた楽曲がっきょくとはことなる指向しこうでアレンジされている。様々さまざま楽器がっき大々的だいだいてき導入どうにゅうした楽曲がっきょく制作せいさくするにいたった経緯けいいについて、kenは「(ストリングスやホーンを使つかったきょくえば)むかしからそういうのをいてたし、きだったっていうのもあるんだけど、それは他人たにんがやることだっていうイメージがあったんですよ。(中略ちゅうりゃく)だからいままではきょくにそういうアイディアがあっても、あとでおとすとかてき要素ようそれてた部分ぶぶんがあった。それがいつのにか、自分じぶんきょくつくるときに、そういうアイディアがメロディーと同時どうじにイメージできるようになって、"このきょくはこういうアレンジがいいな"っておもうようになってきた。いままでが我慢がまんしてたってわけじゃなくて、"おれらもやっていいんじゃないかな"っていうかんじ?"やりたいんだったらやればいいんだよね"っていうところがわってきたかな[61][17]」とほんさく発売はつばい当時とうじかたっている。また、kenは、前作ぜんさくまでのレコーディングからの変化へんかについて「メンバーが使つかわない楽器がっきとのがらみも、いままではスリー・ピースでおとろくってから、その隙間すきまねらってれるてき方法ほうほうだったのが、今回こんかい最初さいしょから、こういうものをれたいからって、そのスペースをあけていた。そういうところがわってきましたね[17]」とほんさく発売はつばい当時とうじのインタビューでかたっている。ちなみに、kenがデモを制作せいさくしていた時点じてんで、このきょく管楽器かんがっきれることを想定そうていしていたことから「ラッパ」というかりタイトルが名付なづけられていたという。
      また、このきょくのレコーディングでは、東京とうきょうスカパラダイスオーケストラホーンセクションコラボレーションしており、どうバンドからNARGO、北原きたはら雅彦まさひこひや牟田むたりゅうこれ、GAMO、谷中たになかあつしの5にんがレコーディングに参加さんかし、北原きたはらかん編曲へんきょく担当たんとうしている。なお、このきょくのプロデュースおよびアレンジ作業さぎょうには、ほんさくの3きょく収録しゅうろくされた「Round and Round」と同様どうように、秦野はたのたけしぎょう参加さんかしている。
      歌詞かしhyde手掛てがけており、失恋しつれんをテーマとしたリリックがきょくにのせられている。hydeは、このきょく作詞さくし作業さぎょうかえり「屋外おくがいのカフェでコーヒーをみながらいた歌詞かし[62]」とかたっており、東京とうきょう高円寺こうえんじ実在じつざいするカフェ「Yonchome Cafe」を歌詞かし舞台ぶたいにしたという[63]。なお、きょくのタイトルも前述ぜんじゅつのカフェの名前なまえ由来ゆらいしているが[63]、hydeが作詞さくし作業さぎょうおこなっていたみせはそのカフェではなく東京とうきょう三宿みしゅくにあるみせだったといい、hydeは「高円寺こうえんじにあるカフェをおもしながらいた[63]」とべている。
      ちなみに、シングルに収録しゅうろくされたバージョンでは、ほんさく収録しゅうろくされたバージョンとことなりイントロの一部いちぶがカットされている。
    7. Lies and Truth ("True" mix) Play (※)シングル発売はつばい制作せいさくされたMV映像えいぞう
      • 作詞さくし: hyde / 作曲さっきょく: ken / 編曲へんきょく: L'Arc〜en〜Ciel & Akira Nishihira
      1996ねん11月に6thシングルの表題ひょうだいきょくとして発表はっぴょうされた楽曲がっきょくのアルバムバージョン。
      軽快けいかいカッティングとメロディアスなサビが印象いんしょうてきな、哀愁あいしゅうただようれいのある楽曲がっきょく。メンバーが「案外あんがいサビがながつづくやつ」とこのきょく表現ひょうげんするほどに印象いんしょうてきサビがついており、ポップでメロディアスなナンバーに仕上しあげられている。作曲さっきょく担当たんとうしたken2004ねんけたインタビューで、メロディアスなサビをけた背景はいけいについて「メロディ指向しこうのものが(チャート)上位じょういはいっていたから[8]」とべており、セールスを意識いしきしこのきょく制作せいさくしていたことを示唆しさしている。
      このきょくでは、1970年代ねんだい後半こうはんフィラデルフィア・ソウルのようなストリングス大々的だいだいてきにフィーチャーされており[64]、L'Arc〜en〜Cielのシングル表題ひょうだいきょくとしてははじめてなま弦楽器げんがっきれられている。弦楽器げんがっきれた理由りゆうついて、kenは「最初さいしょからそれ(ストリングス)をれたいって希望きぼうしてて、ストリングス・アレンジのスコアをいてもらえるひとにおねがいしたんです。自分じぶんでブラスのフレーズとかをんでデモをつくってわたした。メロディができてギターをたずに作業さぎょうしてたから、途中とちゅうのブラスのフレーズがかんできて、その隙間すきまめるのにギターよりストリングスのおとこえてしくなって。そこでじゃあギターはどこだっていったら、リズムにまたべつのヴォイシングでからんでいったらカッコいいなと。ともかくなまのストリングスははじめてでした[64]」とかたっている。また、ほんさくではおおくの楽曲がっきょくでストリングスがれられているが、その背景はいけいかんし、kenは「『True』ってアルバムのためにきょくつくはじめてから、徐々じょじょ自分じぶんなかきょくづくりのかんじがわってって。まえはギターがたのしけりゃいいや、みたいなところがあったんだけど、今回こんかいはまずメロディがきて、それに枝葉えだはをつけるようにいろいろつけてったってかんじだった[65]」「ギターてきなことでいったら、きょくるよりもすすめていくプレイをした。るのはキーボードやストリングスにまかせた。そういうほか楽器がっきからんでっているのがやってみたかったんです[65]」とかたっている。なお、このきょくのプロデュースおよびアレンジ作業さぎょうには、「Vivid Colors」の共同きょうどう編曲へんきょく担当たんとうした西平にしだいらあきら参加さんかしている。
      また、このきょくではカッティングを多用たようした印象いんしょうてきなギタープレイをみることができる。このきょくいたカッティングについて、kenは「16ふん音符おんぷカッティング上手うまくハマったきょく[66]」「(このきょくのカッティングは)結構けっこうかんがえた。そのままいても、あじないんです。それで"なんでだろう?"っていろいろとやってみたら、ポジション移動いどうときにスライドをどうれるかで雰囲気ふんいきわることにがついたんです。カッティングってバキバキくだけのものだとおもっていたんだけど、そういうスライドとかハンマリングとかが大切たいせつなんだっていうことをかんがえつつオレをふうめた[41]」とかたっている。
      さらにsakuraは、このきょくのレコーディングで、バスドラムとしてエレクトリック・ドラム使用しようしている[64][16]。sakuraは、今回こんかいエレドラを導入どうにゅうした経緯けいいについて「バスドラはエレドラ(ペダルのアタックを電気でんき信号しんごうえて外部がいぶ音源おんげんらせるドラム)でやって、上物じょうもの(スネア、タムやシンバルるい)はなまドラム。うえからかぶせてくる(ストリングスとう)のはすこえてたから、分離ぶんりのいいかたがいいのかなってエンジニアのひと相談そうだんしつつ[64]」「安定あんていした定位ていいり、のタイコのりをさまたげるのをふせぐために使つかってみた[16]」とかたっている。なお、sakuraは、このドラムサウンドのイメージについて「アフロじゃなくなったソウル(笑)。'80年代ねんだい、"ソウル・トレイン"が、放送ほうそう終了しゅうりょうしたぐらいのころのソウルかなっと、おとてきには[64]」とべている。
      作詞さくし担当たんとうしたhydeは、作詞さくし作業さぎょうについて「きょくいたら、あやしいかんじにしたいなとおもうようになって。ミステリアスなかんじにしたかった。よる雰囲気ふんいききたいっていうのは最初さいしょからあって、それをすためにどういうふく似合にあうかなあっていろいろせていく作業さぎょうでしたね[67]」とかたっている。また、hydeは歌詞かしのイメージについて「はかなくてせつない空気くうきひとつたわれば、とおもってる[66]」とシングル発売はつばい当時とうじのインタビューでコメントしている。ちなみにこのきょく歌詞かしは、hydeいわく、自分じぶん自身じしん主人公しゅじんこうとして投影とうえいしたものではないといい[22]、hydeは「ぼく本人ほんにんおもいじゃなくて、まわりにいるひとおもいだったりする[22]」「このきょくの<きみえなくて>っていうのは、"くんからはたぶん、ぼくえてないんだろうな"とおもって、きょくなかひと気持きもちになっていてる[22]」とかたっている。
      シングルに収録しゅうろくされたバージョンとことなり、エンディングにメロディが追加ついかされており、フェイドアウトでわるのではなく、ベースドラムおと追加ついかしたカットアウトで終了しゅうりょうするバージョンで収録しゅうろくされている。kenはほんさく収録しゅうろくばんのミックスについて「ミックスがちがうというよりも、エンディングがちがう。このきょくつくって、レコーディングするときにエンディングのアイデアがすでに2パターンあったから、2バージョンろくったのね。そしたらどっちもてがたくて、イントロにフレットレスベースもれたりしてるから、じゃあ2パターンにして両方りょうほうCDにのこしてしまおうと。それでアルバムにれた[68]」とべている。
    8. ふうにきえないで ("True" mix) Play (※)シングル発売はつばい制作せいさくされたMV映像えいぞう
      • 作詞さくし: hyde / 作曲さっきょく: tetsu / 編曲へんきょく: L'Arc〜en〜Ciel & Masahide Sakuma
      1996ねん7がつに4thシングルの表題ひょうだいきょくとして発表はっぴょうされた楽曲がっきょくのアルバムバージョン。このシングルで自身じしんはつのオリコン週間しゅうかんシングルチャートTOP5りを獲得かくとくしている。
      このきょく以降いこう発表はっぴょうしたtetsuya作曲さっきょくによるL'Arc〜en〜Cielの楽曲がっきょくつうずる、疾走しっそうかんあふれるポップでメロディアスなロックナンバー。作曲さっきょく担当たんとうしたtetsuyaいわく「しあわせなんだけど、すこ卑屈ひくつになってるイメージ[21]」で制作せいさくしたという。また、tetsuyaはデモ制作せいさくについて「なぜかわかんないけど、バレンタインよるにフッとメロディがかんで、Aメロ、Bメロまで一気いっき出来できたんです。サビの部分ぶぶん最終さいしゅうてきかたちになるまで難産なんざんだったんですけど[21]」とべている。ちなみに、メロディができたとなるバレンタインデーのにちちゅうに、tetsuyaは友人ゆうじんものかけていたというが、そのさい憂鬱ゆううつ気分きぶんになるハプニングがあったという[69]。この憂鬱ゆううつ出来事できごとまえ、バレンタインデーの夜中よなか出来できたこのきょく原型げんけいに「バレンタインの憂鬱ゆううつ」というかりタイトルを名付なづけたとほんさく発売はつばい当時とうじかたっている[69]
      ちなみにtetsuyaは、2021ねんけたインタビューにおいて「バンド30ねん歴史れきしなかでのターニングポイントとなったきょく」としてこのきょくをあげている[70]。tetsuyaは、このインタビューのなかで「このきょくがヒットしたとはおもってないんですけど、なんというか"ふうにきえないで"から、きょくつくかたがちょっとわったかなってかんじがするんですよね。"ふうにきえないで"からアレンジをしっかりめていくようになりました。それまでよちよちあるきだったバンドが、そこではじめてがったというか、いまのL'Arc〜en〜Cielの原型げんけいつくられた印象いんしょうですね、個人こじんてきには[70]」とかたっている。
      なお、tetsuyaはこのきょくで、音源おんげんとしてははじめて単独たんどくでコーラスを担当たんとうしている[21]。これまでライヴでは、hyde以外いがいken、tetsuya、sakuraの3にんがそれぞれコーラスを担当たんとうすることはあったが、音源おんげんとしてはこのきょくはじめてhyde以外いがいのメンバーが単独たんどくうたったコーラスが挿入そうにゅうされることとなった[21]
      また、このきょくのギターアプローチについて、kenは「今回こんかいは、『heavenly』でギターをなるべくかさねないようにしようっておもっていたのをばらって。かさねたいとおもったら躊躇ちゅうちょなくかさねようというかんじで、ギターをれた[71]」「『heavenly』つくって1ねんたってるから、わってきたのかなって。きょくながれができてきて、それをいてあたまなかなにるかなっててていった[71]」とべており、多重たじゅう録音ろくおんしたギターのアンサンブルが印象いんしょうてきなアレンジがほどこされている。なお、このきょくのプロデュースおよびアレンジ作業さぎょうには、佐久間さくま正英まさひで(ex.よんにん囃子ばやし、ex.プラスチックス)が参加さんかしている。
      歌詞かし従来じゅうらいどおりhydeが手掛てがけており、"自分じぶんおもいをまもるためにのことを犠牲ぎせいにしようとする自分じぶん"と、"それをこばもうとする自分じぶん"が同時どうじうつされたような世界せかいかんつづられている[72]。そのため、自分じぶんともう一人ひとり自分じぶん自問自答じもんじとうかえすようなリリックになっている。このきょく歌詞かしについて、hydeは「仕事しごとよりもあいるよとにおわせてるなんです。でも、あいっても、恋人こいびと限定げんていしません。それは母親ははおやでもいいし。だれしも大切たいせつひとまもるためだったら、状況じょうきょうをぶちこわしてもいいかなとおも一瞬いっしゅんってあるとおもうんです。実際じっさいだれもいないかもしれないけど、そういう気持きもちをにおわせたかった。だからパッとしあわせそうだけど、でもふだんだれもがってる悪魔あくまてき部分ぶぶんを、スパイスとしてしてるにはなってます[73][72]」とかたっている。ちなみに、歌詞かしなかには<もう一人ひとりぼくが ドアをノックしつづけている>というフレーズが登場とうじょうするが、この"もう一人ひとりぼく"について、hydeは「いまぼくのことです[72]」とシングル発売はつばい当時とうじのインタビューでかたっている。
      ほんさく収録しゅうろくばん録音ろくおん作業さぎょうでは、シングルに収録しゅうろくされたバージョンを手掛てがけたレコーディング・エンジニアとはことなるエンジニアを起用きようしている[68]。tetsuyaはほんさく収録しゅうろくばんのミックスについて「ぼく、(アルバムバージョンを手掛てがけた)このエンジニアのひと低音ていおんかんじとかきで。すごくひびくんですよね。だから、そういうところをこのきょくでもしてくれたらなとおもってたんですけど、すごくよくしてくれて。シングルとはまたちがったよさをしてくれてるんじゃないかとおもいます[68]」とかたっている。また、ほんさく収録しゅうろくばんのミックスではミックス変更へんこう以外いがいに、イントロのギターをカットし、一部いちぶギターのリテイクもおこなっている。
      ちなみにこのきょくは、1998ねん開催かいさいしたライヴツアー「Tour '98 ハートにをつけろ!」ののちながきにわたりライヴで演奏えんそうされていなかったが、2020ねん開催かいさいしたライヴツアー「ARENA TOUR MMXX」においてやく22ねんぶりに披露ひろうされている。
    9. I Wish
      • 作詞さくし: hyde / 作曲さっきょく: tetsu / 編曲へんきょく: L'Arc〜en〜Ciel & Takao Konishi
      管楽器かんがっきとアコースティック・ギターのサウンドが印象いんしょうてきな、はなやかでポップなパーティーソング。作曲さっきょくしゃtetsuyaは、このきょくのイメージについて「設定せっていはですね、クリスマス・パーティーでもなんでもいいんですけど、やってるところに楽器がっきがあって、"じゃあぼくたちが演奏えんそうしてあげるよ"ってL'Arc〜en〜Cielが演奏えんそうはじめて、サビでみんな合唱がっしょうするという[69]」「個人こじんてきむかしのクリスマスとかをおもして。― クリスマスってまちはイルミネーションとかで綺麗きれいになるでしょ。恋人こいびとたちがあいかたりあうじゃないですか。そんなところにぼく一人ひとりたたずんで途方とほうれていると、そこにゆきってくるんですよ。で、ぼく睫毛まつげゆきもって、それがけて世界せかいにじんでえなくなる ―そういうイメージでつくった[20]」とかたっている。tetsuyaのなかにこういったきょくのイメージがあったこともあり、このきょくかりタイトルは「クリスマス」と名付なづけられていたという。また、tetsuyaいわく、当初とうしょはスローテンポのバラードとしてこのきょくいていたというが[69]、レコーディングするにあたり「パーティーっぽいほうがいい[69]」というまわりの意見いけんもあり、現在げんざいのようなアレンジになったという。
      ちなみに、このきょくのレコーディングにおいて、tetsuyaは黒人こくじんいているようなノリをすため、親指おやゆびきでベースを演奏えんそうしている[74]。また、このきょくではエレクトリック・ギターおと採用さいようされていない[74]。このきょくのギターアプローチについて、kenは「エレキギターもれたんだけど、なんかちががして。で、カットしてみたら、そのほうが全然ぜんぜんよかった。どのきょくでもそうだけど、ギターをいたほうがよければくし、レベルをげたほうがきょくきるならげる。いつもそういうふうにかんがえているから[74]」とかたっている。さらに、sakuraは「パーティとかで演奏えんそうする、"やとわれバンド"ってあるでしょう。このきょくは、そういう雰囲気ふんいきたたいたんだよね[74]」とレコーディングをかえっている。
      なお、このきょくのプロデュースおよびアレンジ作業さぎょうには、ほんさくの4きょく収録しゅうろくされた「flower」と同様どうように、小西こにし貴雄たかお参加さんかしている。さらに、中西なかにし康晴やすはるがピアノとオルガン、ジェイク・コンセプションアルト・サックスクラリネットかずはらすすむトランペットでこのきょくのレコーディングに参加さんかしている。
      歌詞かしは、作曲さっきょくしゃであるtetsuyaがいたきょくのイメージをもとに、hydeが手掛てがけている。かりタイトルである「クリスマス」という単語たんご歌詞かしなかはいっていないものの、<しろ天使てんしりて>、<とっておきのこのよるいわおう>などクリスマスを彷彿ほうふつとさせるフレーズが随所ずいしょはいっている。こういったフレーズが登場とうじょうすることもあってか、TBSけい音楽おんがく番組ばんぐみCOUNT DOWN TV』で実施じっしされた「クリスマスにきたいきょく」というアンケートにおいて、アルバムではつ音源おんげんされたきょくでありながら、このきょく上位じょういにランクインしたこともある。
      tetsuyaはこのきょく歌詞かし印象いんしょうについて「シチュエーションてきにはパーティーで演奏えんそうしてうたってるきょくだけど、てきにもメロディーてきにもあかるいきょくじゃないんです[69]」とかたっている。また、tetsuyaはほんさく発売はつばい当時とうじけたインタビューのなかで「(前作ぜんさくheavenly』に収録しゅうろくされた)「C'est La Vie」っていうきょくがあるんですけど、あれのアンサー・ソングてきなニュアンスもある[69]」とかたっている。
      なお、コーラスの<Ring bell through the window I wish you smile for me sing song all together La la la la...>の部分ぶぶんは、メンバーとスタッフにくわえ、どもたちうたっている[68]。このコーラス部分ぶぶんのレコーディングは、メンバーとスタッフだけ、つまり大人おとなだけをあつめておこな予定よていであったが、tetsuyaいわく「ろくってみたらパーティーのたのしさをしたいのに、なんかちがうぞってことになった[68]」といい、あらたにどもたちにコーラスとして参加さんかしてもらったという[68]
      ちなみにこのきょくは、1997ねん東京とうきょうドーム開催かいさいしたライヴ「1997 REINCARNATION」ののちながきにわたりライヴで演奏えんそうされていなかったが、2018ねん開催かいさいしたクリスマスライヴ「L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2018 L'ArChristmas」において、つぎきょく「Dearest Love」とともにやく21ねんぶりに披露ひろうされている。
      また、2007ねんにはパートチェンジバンド、P'UNK〜EN〜CIELとして、tetsuyaのディレクションのもとリアレンジしたうえで、このきょくをセルフカバーしている。このセルフカバーは、33rdシングル「Hurry Xmas」に「I Wish 2007」として収録しゅうろくされている。セルフカバーのアレンジ作業さぎょうでは、tetsuyaいわく「シド・ヴィシャスうたう「マイ・ウェイ」みたいにしたかった[75]」といい、「ちょっとバラードっぽくはじまるきょくがあってもいいかな[75]」というtetsuyaのかんがえのもとアレンジされている。ちなみに、P'UNK〜EN〜CIELが発表はっぴょうしたセルフカバー音源おんげんとしては唯一ゆいいつミュージック・ビデオ制作せいさくされている。
    10. Dearest Love
      • 作詞さくし: hyde / 作曲さっきょく: tetsu / 編曲へんきょく: L'Arc〜en〜Ciel & Haruo Togashi
      hydetetsuyaファルセットヴォーカルが印象いんしょうてき3れんリズムのロック・バラード。このきょくは、アルバム制作せいさくのための合宿がっしゅくレコーディング期間きかんちゅうに、作曲さっきょくしゃであるtetsuyaが何気なにげなく鼻歌はなうたじりでかたったものが原型げんけいになっている[76]。このきょく制作せいさくエピソードについて、tetsuyaは「ロビーでソファーにすわりながらがたりでうたってたんです。そうしたら、ちょうどレコーディング取材しゅざいてたある雑誌ざっし編集へんしゅうひとに"いいねそれ。だれきょく?"ってかれて。"いや、なんとなくアドリブでつくっただけです"ってったんだけど、"いいじゃん"ってわれて。そうか、じゃあちゃんとつくろうとおもってつくりだした[76]」とほんさく発売はつばい当時とうじかたっている。また、tetsuyaはこのきょくのイメージについて「合宿がっしゅくちゅう東京とうきょう友達ともだち電話でんわはなしてて、イヤなこといちゃってというか、かなしい出来事できごとがあって。ちょっとんでボーッと夢遊病むゆうびょうのような状態じょうたいとき出来でききょくなんですよ。ちょっとノイローゼっぽいイメージで[76]」とかたっている。なお、このきょくのプロデュースおよびアレンジ作業さぎょうには、ほんさくのオープニングナンバーとなる1きょく収録しゅうろくされた「Fare Well」と同様どうように、富樫とかし春生はるお参加さんかしている。
      このきょくのギターソロパートでは、ヴァイオリンおと共存きょうぞんするようなフレーズが展開てんかいされている[41]当初とうしょkenは、ボリューム奏法そうほうでこのきょくのギターソロパートをくことをかんがえていたというが[41]のメンバーから「ヴァイオリン・ソロをれよう」という提案ていあんがあり、ギターとヴァイオリンが共存きょうぞんするようなアプローチに変更へんこうされることになった[41]。また、tetsuyaはこのきょくのレコーディングにおいて、フレットレスベースいている[50]
      さらにhydeは、このきょくのサビにおいて終始しゅうしファルセットを駆使くし歌唱かしょうしている[76]作曲さっきょくしゃのtetsuyaいわく、デモを制作せいさくしていた段階だんかいで、「hydeのひょうこえじゃサビはない[76]」という理由りゆうから、あらかじめファルセットでうたってもらうことをめていたという[76]。また、イントロとアウトロにおさめられた高音こうおんファルセットヴォーカルは、hydeではなくtetsuyaによるもので[76]、アルバムのブックレットではtetsuyaに"Falsetto Vocal"のクレジットがされている。なお、このtetsuyaによるファルセットのさい高音こうおんA5となっている。
      ちなみにこのきょくは、1997ねん東京とうきょうドーム開催かいさいしたライヴ「1997 REINCARNATION」ののちながきにわたりライヴで演奏えんそうされていなかったが、2018ねん開催かいさいしたクリスマスライヴ「L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2018 L'ArChristmas」において、ぜんきょく「I Wish」とともにやく21ねんぶりに披露ひろうされている。

    クレジット

    [編集へんしゅう]

    フィジカルアルバムに付属ふぞくするブックレットより転載てんさい日本語にほんご表記ひょうき確認かくにん出来できない部分ぶぶんかんしては原文げんぶんママとする。

    Fare Well
    Caress of Venus
    Round and Round
    • L'Arc〜en〜Ciel & 秦野はたのたけしぎょう:Produced, Arranged
    • Take:Round Around Tambourines
    • 秦野はたのたけしぎょう:Other Instruments
    flower
    "good-morning Hide"
    • L'Arc〜en〜Ciel & 岡野おかのハジメ:Produced, Arranged
    • Atsuko Numazaki:Translation
    • Chieko Nakayama:Translation
    • ken:Round Around Tambourines
    • 菅原すがわらサトル(Strawberry Fields):Other Instruments, Manipulate
    the Fourth Avenue Café
    Lies and Truth ("True" mix)
    ふうにきえないで ("True" mix)
    I Wish
    • L'Arc〜en〜Ciel & 小西こにし貴雄たかお:Produced, Arranged
    • 中西なかにし康晴やすはる:Piano & Organ
    • ジェイク・コンセプションAlto Sax & Clarinet
    • かずはらすすむ:Trumpet
    • 清岡きよおか太郎たろう:Trombone
    • 金城きんじょう寛文ひろふみTenor Sax
    • 小西こにし貴雄たかお:Horn Arrangement, Other Instruments
    • Yusaku:Children Chorus
    • Reiko:Children Chorus
    • Nozomi:Children Chorus
    • Yukari:Children Chorus
    • Toshiyuki:Children Chorus
    • L'Arc〜en〜Ciel:Male & Female Chorus
    • momopy:Male & Female Chorus
    • Chiepy:Male & Female Chorus
    • hyde:L'Arc〜en〜Ciel Hand Claps
    • ken:L'Arc〜en〜Ciel Hand Claps
    • tetsu:L'Arc〜en〜Ciel Hand Claps
    • sakura:L'Arc〜en〜Ciel Hand Claps
    • 吉田よしだきよし(PENGUIN POWER MUSIC):Manipulate

    Dearest Love
    • L'Arc〜en〜Ciel & 富樫とかし春生はるお:Produced, Arranged
    • 金子かねこ飛鳥あすか:Violin
    • 橋本はしもとしのぶ:Cello
    • 富樫とかし春生はるお:Strings Arrangement, Other Instruments
    • Takako Ogawa:Female Chorus
    • tetsu:Falsetto Vocal
    • 迫田さこたいたる(Smile Sound):Manipulate


    [Produce & Mastering]

    • L'Arc〜en〜Ciel:Produced
    • 富樫とかし春生はるお:Produced(#1,#10)
    • 岡野おかのハジメ:Produced(#2,#5)
    • 秦野はたのたけしぎょう:Produced(#3,#6)
    • 小西こにし貴雄たかお:Produced(#4,#9)
    • 西平にしだいらあきら:Produced(#7)
    • 佐久間さくま正英まさひで:Produced(#8)
    • 中山なかやま千恵子ちえこKi/oon Sony Records):Directed
    • 比留間ひるませい(Sound Sky Studio):Recorded, Mixed
    • 赤波あかなみこう敦夫あつお(Sound Sky Studio):Recorded
    • 藤島ふじしま浩人ひろと(Sound Sky Studio):Recorded
    • 内海うつみ幸雄ゆきお:Recorded
    • 原田はらだ光晴みつはる(DISC LAB):Mastered
    • Keiji Kondoh(MIXER'S LAB):Assistant Engineer
    • Yoichiro Kanoh(MIXER'S LAB):Assistant Engineer
    • Kaoru Matsuyama(MIXER'S LAB):Assistant Engineer
    • Hideyuki Hanaki(Hitokuchizaka Studio):Assistant Engineer
    • Takaoki Saitoh(ONKIO HAUS):Assistant Engineer
    • Kenichi Arai(Sound Sky Studio):Assistant Engineer
    • Hiroshi Tanigawa(Sound Sky Studio):Assistant Engineer
    • Akinori Kaizaki(Sound Sky Studio):Assistant Engineer
    • Satoru Higashi(Sound Sky Studio):Assistant Engineer
    • Yasumasa Yamashita(Sound Sky Studio):Assistant Engineer
    • Daisuke Sugamura(Dog House Studio):Assistant Engineer
    • Masayoshi Ibuchi(Dog House Studio):Assistant Engineer
    • 大石おおいしただしひろしDanger Crue Inc.):Rhythm Direction
    • 吉田よしだ"ハリー"晴彦はるひこ(Ki/oon Sony Records):A&R
    • 中山なかやま道彦みちひこ(Ki/oon Sony Records):A&R

    [Artwork etc]

    • 広井ひろいきよし:Art Direction & Design
    • Hiroshi Noguchi:Phorograph
    • Midori Nakagawa:Styling
    • Motoh Yoshimura:Hair & Make-up
    • Jill(L'HOMMEE et LA FEMME JAPON):Model
    • Yoshihiko Momose(Danger Crue Inc.):Management
    • Tooru Hirota(Danger Crue Inc.):Management
    • Satomi Morita(Danger Crue Inc.):Management
    • Shinichi Higuchi(MOBY DICK):Instrumental Technicians
    • Kouichi Nakagawa(MOBY DICK):Instrumental Technicians
    • Fumihito Yokono(MOBY DICK):Instrumental Technicians
    • Hidetoshi Takahashi(MOBY DICK):Instrumental Technicians
    • Hironobu Okumura:Instrumental Technicians
    • Akiyo Yasuda:Photograph <L'Arc〜en〜Ciel / hyde>
    • Kazuko Tanaka:Photograph <L'Arc〜en〜Ciel / ken & tetsu>
    • Shin Watanabe:Photograph <L'Arc〜en〜Ciel / sakura>
    • L'Arc〜en〜Ciel & Mika Okamiya:Styling <L'Arc〜en〜Ciel>
    • Michiko Takano:Hair & Make-up <L'Arc〜en〜Ciel>
    • Eiji Kishi(Ki/oon Sony Records):Executive Producer
    • 大石おおいしただしひろし(Danger Crue Inc.):Executive Producer

    タイアップ

    [編集へんしゅう]
    とし 楽曲がっきょく タイアップ 出典しゅってん
    1996ねん ふうにきえないで フジテレビけい番組ばんぐみ猛烈もうれつアジア太郎たろう』エンディングテーマ [77]
    日本にほんテレビけい番組ばんぐみ『ミュージックパーク』エンディングテーマ [77]
    flower フジテレビけい番組ばんぐみプロ野球やきゅうニュース』テーマソング [78]
    Lies and Truth テレビ東京てれびとうきょうけい番組ばんぐみTOWER COUNTDOWN』テーマソング [79]
    1997ねん the Fourth Avenue Café フジテレビけいテレビアニメ『るろうにけんしん -明治めいじ剣客けんかく浪漫ろうまんたん-だい4エンディングテーマ [80]

    収録しゅうろくベストアルバム

    [編集へんしゅう]

    参考さんこう文献ぶんけん

    [編集へんしゅう]
    • WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、1996ねん7がつごう
    • 『uv vol.8』、ソニー・マガジンズ、1996ねん
    • 『PATi PATi』、ソニー・マガジンズ、1996ねん11がつごう
    • 『uv vol.12』、ソニー・マガジンズ、1996ねん
    • 『PATi PATi』、ソニー・マガジンズ、1996ねん12がつごう
    • 『WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、1996ねん12がつごう
    • Vicious』、シンコー・ミュージック、1996ねん12がつごう
    • GiGS』、シンコー・ミュージック、1997ねん1がつごう
    • 『PATi PATi』、ソニー・マガジンズ、1997ねん1がつごう
    • 『WHAT's IN?』、ソニー・マガジンズ、1997ねん1がつごう
    • 『ロッキンf』、たて東社ひがしやしろ、1997ねん1がつごう
    • 『Vicious』、シンコー・ミュージック、1997ねん1がつごう
    • 『uv vol.13』、ソニー・マガジンズ、1997ねん
    • 『Gb』、ソニー・マガジンズ、1997ねん2がつごう
    • 『PATi PATi』、ソニー・マガジンズ、1997ねん4がつごう
    • 『B=PASS』、シンコー・ミュージック、1997ねん11がつごう
    • ROCKIN'ON JAPAN』、ロッキング・オン、2004ねん3がつごう
    • 『ROCKIN'ON JAPAN』、ロッキング・オン、2005ねん7がつごう
    • 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、ソニー・マガジンズ、2006ねん
    • 別冊べっさつ宝島たからじま1399 音楽おんがくかないJポップ批評ひひょう47 L'Arc-en-Cielの奇跡きせき』、宝島社たからじましゃ、2007ねん
    • 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、角川かどかわマガジンズ、2010ねん著者ちょしゃ:鹿野かのあつし
    • 『THE HYDE』、ソニーマガジンズ、2012ねん著者ちょしゃ:寶井たからい秀人ひでと
    • 音楽おんがくプロデューサー 岡野おかのハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC』、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019ねん
    • 『Rolling Stone Japan L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary Special Collectors Edition』、CCCミュージックラボ、2021ねん

    脚注きゃくちゅう

    [編集へんしゅう]

    注釈ちゅうしゃく

    [編集へんしゅう]
    1. ^ 2022ねん5月18にち発売はつばいのボックス・セット『L'Album Complete Box -Remastered Edition-』に収録しゅうろく

    出典しゅってん

    [編集へんしゅう]
    1. ^ ゴールドディスク認定にんてい 1997ねん8がつ - 日本にっぽんレコード協会きょうかい
    2. ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.68、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.13』の再掲さいけい
    3. ^ a b c 『Rolling Stone Japan L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary Special Collectors Edition』、p.53、CCCミュージックラボ、2021ねん
    4. ^ 『ロッキンf』、p.53、たて東社ひがしやしろ、1997ねん1がつごう
    5. ^ 『ROCKIN'ON JAPAN』、p.66、ロッキング・オン、2004ねん3がつごう
    6. ^ a b 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.63、角川かどかわマガジンズ、2010ねん
    7. ^ 『ROCKIN'ON JAPAN』、p.63、ロッキング・オン、2004ねん3がつごう
    8. ^ a b 『ROCKIN'ON JAPAN』、p.64、ロッキング・オン、2004ねん3がつごう
    9. ^ 『THE HYDE』、p.92、ソニーマガジンズ、2012ねん
    10. ^ a b c 『THE HYDE』、p.93、ソニーマガジンズ、2012ねん
    11. ^ a b c d 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.71、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.13』の再掲さいけい
    12. ^ a b c d e 『ロッキンf』、p.54、たて東社ひがしやしろ、1997ねん1がつごう
    13. ^ ニコニコチャンネル『てっちゃんねる』【TETSUYA SATURDAY KING RADIO #186】2022ねん1がつ29にち放送ほうそうぶん
    14. ^ a b 『ROCKIN'ON JAPAN』、p.51、ロッキング・オン、2005ねん7がつごう
    15. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.77、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.13』の再掲さいけい
    16. ^ a b c d 『ロッキンf』、p.55、たて東社ひがしやしろ、1997ねん1がつごう
    17. ^ a b c 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.86、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『Gb 1997ねん2がつごう』の再掲さいけい
    18. ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.82、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『Gb 1997ねん2がつごう』の再掲さいけい
    19. ^ 『ロッキンf』、p.52、たて東社ひがしやしろ、1997ねん1がつごう
    20. ^ a b c d e f g 『Vicious』、p.126、シンコー・ミュージック、1997ねん1がつごう
    21. ^ a b c d e 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.23、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『WHAT's IN? 1996ねん7がつごう』の再掲さいけい
    22. ^ a b c d e f g 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.70、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.13』の再掲さいけい
    23. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.84、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『Gb 1997ねん2がつごう』の再掲さいけい
    24. ^ a b c 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.69、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.13』の再掲さいけい
    25. ^ a b 『ROCKIN'ON JAPAN』、p.52、ロッキング・オン、2005ねん7がつごう
    26. ^ 『ROCKIN'ON JAPAN』、p.71、ロッキング・オン、2004ねん3がつごう
    27. ^ "バンド結成けっせい20ねん歴史れきしかえるメンバー4にんソロインタビュー L'Arc-en-Ciel(1/8)". ナタリー. 16 February 2011. 2023ねん2がつ27にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2023ねん2がつ27にち閲覧えつらん
    28. ^ "バンド結成けっせい20ねん歴史れきしかえるメンバー4にんソロインタビュー L'Arc-en-Ciel(8/8)". ナタリー. 16 February 2011. 2023ねん2がつ27にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2023ねん2がつ27にち閲覧えつらん
    29. ^ a b c d 『Vicious』、p.127、シンコー・ミュージック、1997ねん1がつごう
    30. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.107、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『PATi PATi 1997ねん4がつごう』の再掲さいけい
    31. ^ 『B=PASS』、p.25、シンコー・ミュージック、1997ねん11がつごう
    32. ^ "スマートフォン音楽おんがくダウンロードアプリ「レコチョク」にてL'Arc~en~Cielきゅう一挙いっきょぞうきょく!!". Sony Music. 21 June 2011. 2023ねん2がつ27にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2023ねん2がつ27にち閲覧えつらん
    33. ^ "Sony Music楽曲がっきょくがiTunes Storeで配信はいしん開始かいし". ナタリー. 7 November 2012. 2023ねん2がつ27にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2023ねん2がつ27にち閲覧えつらん
    34. ^ "L'Arc-en-Cielぜん楽曲がっきょくぜんミュージックビデオ、世界せかい一斉いっせいサブスク解禁かいきん". ナタリー. 11 December 2019. 2023ねん2がつ27にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2023ねん2がつ27にち閲覧えつらん
    35. ^ a b c d 別冊べっさつ宝島たからじま1399 音楽おんがくかないJポップ批評ひひょう47 L'Arc-en-Cielの奇跡きせき』、p.62、宝島社たからじましゃ、2007ねん
    36. ^ a b "SiMメンバーレコメンド". TOWER RECORDS ONLINE. 10 March 2014. 2023ねん2がつ19にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2023ねん2がつ19にち閲覧えつらん
    37. ^ a b THE MAINSTREAM(沢田さわだ太陽たいよう)「ユーミンにぐ、ストリーミングでのぜんアルバム・リスニング達成たっせい邦楽ほうがくアーティストがラルクになったけん」、2019ねん12がつ20日はつか - note(2023ねん2がつ19にち閲覧えつらん
    38. ^ a b L'Arc〜en〜Cielの「True」をApple Musicで - Apple Music
    39. ^ a b c d 『Vicious』、p.125、シンコー・ミュージック、1997ねん1がつごう
    40. ^ a b c d e f g 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.61、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『PATi PATi 1997ねん1がつごう』の再掲さいけい
    41. ^ a b c d e f g h i j k l 『GiGS』、p.9、シンコー・ミュージック、1997ねん1がつごう
    42. ^ "ラルク20周年しゅうねん記念きねんライブツアーがついにファイナル、きょうセラドームがだい熱狂ねっきょう". MUSIC-NET. 5 December 2011. 2016ねん3がつ4にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2016ねん3がつ4にち閲覧えつらん
    43. ^ 音楽おんがくプロデューサー 岡野おかのハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC』、p.147、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019ねん
    44. ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.64、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『WHAT's IN? 1997ねん1がつごう』の再掲さいけい
    45. ^ a b c d e f 『Vicious』、p.124、シンコー・ミュージック、1997ねん1がつごう
    46. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.72、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.13』の再掲さいけい
    47. ^ 『GiGS』、p.8、シンコー・ミュージック、1997ねん1がつごう
    48. ^ a b 『GiGS』、p.6、シンコー・ミュージック、1997ねん1がつごう
    49. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.75、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.13』の再掲さいけい
    50. ^ a b 『GiGS』、p.10、シンコー・ミュージック、1997ねん1がつごう
    51. ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.52、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.12』の再掲さいけい
    52. ^ L'Arc-en-Ciel Discography - L'Arc〜en〜Ciel.com
    53. ^ a b c d e 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.53、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.12』の再掲さいけい
    54. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.45、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『PATi PATi 1996ねん11がつごう』の再掲さいけい
    55. ^ a b c d e 『GiGS』、p.11、シンコー・ミュージック、1997ねん1がつごう
    56. ^ "HYDEがかす、ラルク解散かいさん危機ききえたメンバーとファンへのおもい". J-WAVE NEWS. 4 February 2021. 2023ねん2がつ11にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2023ねん2がつ11にち閲覧えつらん
    57. ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.54、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.12』の再掲さいけい
    58. ^ 音楽おんがくプロデューサー 岡野おかのハジメ エンサイクロペディア CATHARSIS OF MUSIC』、p.148、シンコーミュージック・エンタテイメント、2019ねん
    59. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.91、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『Gb 1997ねん2がつごう』の再掲さいけい
    60. ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.90、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『Gb 1997ねん2がつごう』の再掲さいけい
    61. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.85、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『Gb 1997ねん2がつごう』の再掲さいけい
    62. ^ FM NACK5けいラジオ番組ばんぐみ『アルバムTrue 発売はつばい記念きねんラジオ』1996ねん12月12にち放送ほうそう
    63. ^ a b c HYDE NEW SINGLE「NOSTALGIC」RELEASE SPECIAL - HYDE CHANNEL 2021ねん6がつ24にち放送ほうそうぶん
    64. ^ a b c d e 『Vicious』、p.25、シンコー・ミュージック、1996ねん12がつごう
    65. ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.48、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『PATi PATi 1996ねん12がつごう』の再掲さいけい
    66. ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.51、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『WHAT's IN? 1997ねん12がつごう』の再掲さいけい
    67. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.47、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『PATi PATi 1996ねん12がつごう』の再掲さいけい
    68. ^ a b c d e f 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.62、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『PATi PATi 1997ねん1がつごう』の再掲さいけい
    69. ^ a b c d e f g 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.89、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『Gb 1997ねん2がつごう』の再掲さいけい
    70. ^ a b "<インタビュー>tetsuya、L'Arc~en~Ciel結成けっせい30周年しゅうねん最新さいしんシングルをかたる". Billboard JAPAN. 29 September 2021. 2023ねん2がつ11にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2023ねん2がつ11にち閲覧えつらん
    71. ^ a b 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.32、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.8』の再掲さいけい
    72. ^ a b c 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.30、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.8』の再掲さいけい
    73. ^ 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.29、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.8』の再掲さいけい
    74. ^ a b c d 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.65、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『WHAT's IN? 1997ねん1がつごう』の再掲さいけい
    75. ^ a b 『WORDSⅡ L'Arc〜en〜Ciel』、p.124、角川かどかわマガジンズ、2010ねん
    76. ^ a b c d e f g 『L'Arc〜en〜Ciel Box Set of The 15th anniversary in formation CHRONICLE of TEXT 01』、p.73、ソニー・マガジンズ、2006ねん(『uv vol.13』の再掲さいけい
    77. ^ a b L'Arc~en~Ciel「ふうにきえないで」の楽曲がっきょくダウンロード - dミュージック
    78. ^ L'Arc~en~Ciel「flower」の楽曲がっきょくダウンロード - dミュージック
    79. ^ L'Arc~en~Ciel「Lies and Truth」の楽曲がっきょくダウンロード - dミュージック
    80. ^ L'Arc~en~Ciel「the Fourth Avenue Cafe」の楽曲がっきょくダウンロード - dミュージック