わかつ

日本語にほんご

発音はつおん

• (東京とうきょう式しき) わか​つ [wàkáꜜtsù] (中高なかだか型がた – [2])
• IPA^(?): [ɰᵝa̠ka̠t͡sɨᵝ]
• (京阪けいはん式しき) わかつ

動詞どうし

わかつ【分ぶんかつ】

1. (他動詞たどうし) 分わける。分割ぶんかつする。
   • 田た令れいによればこの園地えんちもまた、地ちの多少たしょうに従したがって、人口じんこうに応おうじて、均ひとしく分わかたれるのである。（和かず辻つじ哲郎てつろう「日本にっぽん精神せいしん史し研究けんきゅう」）〔1922年ねん〕
2. (他動詞たどうし) 分わけ合あう。共有きょうゆうする。
   • 昔むかしは、人ひとに道みちを譲ゆずり、人ひとと利とぎ福ぶくを分わかつという事ことが美徳びとくの一ひとつに数かぞえられた。（寺田てらだ寅彦とらひこ「電車でんしゃの混雑こんざつについて」）〔1922年ねん〕
   • そして人ひとは音楽おんがく会かいにおいて、群衆ぐんしゅうのうちに、自分じぶん一いち人にんではあまりに大おおきすぎる喜よろこびを分わかつべき、ある眼めを、ある友ともを、本能ほんのう的てきに捜さがし求もとめる。（ロマン・ローラン「ジャン・クリストフ」、豊島としま与志雄よしお訳やく）〔1921年ねん訳やく〕
3. (他動詞たどうし) （頒つ）分配ぶんぱいする。頒布はんぷする。
4. (他動詞たどうし) わきまえる。良よいか悪わるいかよく考かんがえて判断はんだんする。
5. (他動詞たどうし) （主おもに打消うちけしを伴ともない）区別くべつする。
   • 昼夜ちゅうやを分わかたず

活用かつよう

活用かつようと結合けつごう例れい

わか-つ 動詞どうし活用かつよう表ひょう（日本語にほんごの活用かつよう）

タ行ぎょう五ご段だん活用かつよう
語幹ごかん	未然みぜん形がた	連用形れんようけい	終止しゅうし形がた	連体れんたい形がた	仮定かてい形がた	命令めいれい形がた
わか	た と	ち っ	つ	つ	て	て

各かく活用かつよう形がたの基礎きそ的てきな結合けつごう例れい

意味いみ	語形ごけい	結合けつごう
否定ひてい	わかたない	未然みぜん形がた + ない
意志いし・勧誘かんゆう	わかとう	未然みぜん形がた音便おんびん + う
丁寧ていねい	わかちます	連用形れんようけい + ます
過去かこ・完了かんりょう・状態じょうたい	わかった	連用形れんようけい音便おんびん + た
い切いきり	わかつ	終止しゅうし形がたのみ
名詞めいし化か	わかつこと	連体れんたい形がた + こと
仮定かてい条件じょうけん	わかてば	仮定かてい形がた + ば
命令めいれい	わかて	命令めいれい形がたのみ

慣用かんよう句く・複合語ふくごうご

• 袂たもとを分わかつ、手てを分わかつ、分わかち合あう

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古典こてん日本語にほんご

発音はつおん

三さん拍はく動詞どうし二に類るい^(?)

• 連体れんたい形がた

  (平安へいあん時代じだい)わかとぅ

  (南北なんぼく朝あさ時代じだい)わ​かとぅ

  (室町むろまち時代ときよ)わ​かつ

  (江戸えど時代じだい)わ​かつ

動詞どうし

わかつ【分ぶんかつ】

1. （現代げんだい語ごに同おなじ）わかつ。

活用かつよう

わか-つ 動詞どうし活用かつよう表ひょう（日本語にほんごの活用かつよう）

タ行ぎょう四よん段だん活用かつよう
語幹ごかん	未然みぜん形がた	連用形れんようけい	終止しゅうし形がた	連体れんたい形がた	已然いぜん形がた	命令めいれい形がた
わか	た	ち	つ	つ	て	て

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