史ふみ

漢字かんじ

史ふみ

• 部首ぶしゅ: 口くち口くち + 2 画が
• 総画そうかく: 5画かく5
• 異体いたい字じ : 史ふみ󠄁（旧きゅう字体じたい）
• 筆順ひつじゅん :

字源じげん

• 会意かいい。史官しかんを象徴しょうちょうするある種しゅの道具どうぐを手てに持もったさまを象かたどる（具体ぐたい的てきな由来ゆらいは明あきらかではなく、さまざまな説せつがあるが定説ていせつはない）。「書記しょき」を意味いみする漢語かんご｛史ふみ /*srəʔ/｝を表あらわす字じ。もと「吏」「事こと」と同どう一いち字じ。
  • 『説せつ文ぶん解かい字じ』では「中なか」+「又また」と分析ぶんせきされているが、これは誤あやまった分析ぶんせきである。甲骨文字こうこつもじの形かたちを見みればわかるように「中なか」とは関係かんけいがない。

甲骨文字こうこつもじ	金文きんぶん	小篆しょうてん	流伝りゅうでんの古こ文字もじ
殷いん	西にし周あまね	《説せつ文ぶん》 （漢かん）	《六書りくしょ通どおり》 （明あきら）

意義いぎ

1. ふひと/ふびと。
   • a. 記録きろくを記しるす役人やくにん。
   • b. 天使てんしの言行げんこうを記録きろくする官かん。
   • c. 国くにの記録きろくを司つかさどる役人やくにん。
2. ふみ。
   • a. 記録きろく。
   • b. 歴史れきし。
   • c. 歴史れきし書しょ^(wp)。
3. 文章ぶんしょうに携たずさわる人ひと。文章ぶんしょう家か。

   • 「女史じょし」

4. あや。飾かざりがあって派手はでやかで美うつくしい。

   • 「子こ曰、質しつ勝かつ文則ふみのり野の、勝かつ質ただし文則ふみのり史ふみ、文ぶん質しつ彬あきら彬あきら、然しか後こう君子くんし」（書かき下くだし文ぶん：子こ曰いわく、質しつ、文ぶんに勝かちてば則のりち野の^（や）。文ぶん、質しつに勝かてば則のりち史ふみ^（し）。文ぶん質しつ彬あきら彬あきら^{（ぶんしつひんぴん）}として然しかる後のちに君子くんしなり）（『論語ろんご^(wp)』雍也第だい六ろく）

5. 四よん部ぶ分類ぶんるい^(wp)のうち、史ふみ部ぶ^{（しぶ、ふひとべ）}のこと。

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日本語にほんご

発音はつおん

• 音読おんよみ
  • 呉音ごおん : シ
  • 漢音かんおん : シ
• 訓読くんよみ
  • 常用漢字じょうようかんじ表ひょう内ない

    常用漢字じょうようかんじ表ひょう内ないの訓読くんよみはありません。

  • 常用漢字じょうようかんじ表ひょう外がい

    ふひと/ふびと、さかん、ひと、ひさ、のぶ、なか、とし、ちか、こ、お、あや、ふみ、あきら ひろ

名詞めいし

1. （シ）
   • a. 記録きろく。
   • b. 歴史れきし。
   • c. 歴史れきし書しょ^(wp)。
2. （シ）　文章ぶんしょうに携たずさわる人ひと。文章ぶんしょう家か。

   • 「女史じょし」

3. （さかん）　律令りつりょう国家こっか・日本にっぽんの四等官しとうかん制せい^(wp)における、神祇官じんぎかん^(wp)の第だい四等官しとうかん。

接尾せつび辞じ

1. 名詞めいしの語義ごぎ1b（歴史れきし）を意いする造語ぞうご成分せいぶん。
   • 例たとえば、「世界せかい史し」は「世界せかいの歴史れきし^(wp)」と、「日本にっぽん史し」は「日本にっぽんの歴史れきし^(wp)」と同義どうぎ。家族かぞく史し^(wp)（一ひとつの家族かぞくの歴史れきし）、自分じぶん史し（^(wp)自分じぶんの歴史れきし）、社しゃ史し（^(wp)「社しゃ」の歴史れきし。一ひとつには神社じんじゃの歴史れきし、今いま一ひとつには結社けっしゃの歴史れきし）、服飾ふくしょく史し（服飾ふくしょくの歴史れきし）、宗教しゅうきょう史し（宗教しゅうきょうの歴史れきし）、戦史せんし（^(wp)戦争せんそうの歴史れきし）、犯罪はんざい史し（犯罪はんざいの歴史れきし）、メディア史し（メディアの歴史れきし）などといった熟語じゅくごを作つくる。「w:Category:テーマ史し」も参照さんしょうのこと。
2. 時間じかん的てき経過けいかの叙述じょじゅつ語かたりを作つくる造語ぞうご成分せいぶん。
   • 例たとえば、生活せいかつ史し^(wp)（一ひとつには、生物せいぶつ個体こたい^(wp)の発生はっせいから死しまでの全ちょん生活せいかつ過程かてい、今こん一ひとつには、人間にんげん社会しゃかいにおける個人こじんの生涯しょうがいの叙述じょじゅつ）などといった熟語じゅくごを作つくる。
   • 例たとえば、進化しんか史し（生物せいぶつ進化しんかの歴史れきし）、宇宙うちゅうの進化しんか史し（宇宙うちゅうが変化へんか・進化しんかしてきた、その歴史れきし）、地球ちきゅう史し（地球ちきゅうという天体てんたいとその上うえで起おこってきた事物じぶつ・物事ものごとの歴史れきし）など、世界せかいそのものの歴史れきし。「人類じんるいの進化しんか史し」といった場合ばあい、主題しゅだいである「人類じんるい」は「人間にんげん（社会しゃかいを形成けいせいする存在そんざいとしての人ひと）ではなく、「生物せいぶつとしてのヒト」であり、含意がんいされる「歴史れきし」は本義ほんぎのそれではない。

熟語じゅくご

熟語じゅくご

史ふみ（シ）―

• 史ふみ科か（しか）
• 史家しか（しか）
• 史学しがく（しがく）
• 史官しかん（しかん）
• 史観しかん（しかん）
• 史ふみ漢かん（しかん）
  • 左ひだり国史こくし漢かん
• 史ふみ館かん（しかん）
• 史記しき（しき）
• 史ふみ局きょく（しきょく）
• 史劇しげき（しげき）
• 史ふみ庫こ（しこ）
• 史ふみ策さく（しさく）
• 史ふみ冊さつ（しさつ）
• 史ふみ氏し（しし）
• 史詩しし（しし）
• 史実しじつ（しじつ）
• 史ふみ思おもえ明あきら^(wp)
• 史書ししょ（ししょ）
• 史生ふみお（ししょう、しじょう）
• 史上しじょう（しじょう）
• 史乗しじょう（しじょう）
• 史ふみ職しょく（ししょく）
• 史ふみ臣しん（ししん）
• 史籍しせき（しせき）
• 史跡しせき/史蹟しせき（しせき）
• 史ふみ遷（しせん） ：司馬しば遷^(wp)
• 史し前まえ（しぜん）
• 史談しだん（しだん）
• 史ふみ潮しお（しちょう）
• 史ふみ通どおり（しつう）
• 史的してき（してき）
  • 史的してき現在げんざい
• 史伝しでん（しでん）
• 史ふみ都と（しと）
• 史しの大夫たいふ（しのたいふ）
• 史筆しひつ（しひつ）
• 史ふみ部ぶ（しぶ）
• 史ふみ要よう（しよう）
• 史ふみ略りゃく（しりゃく）
• 史料しりょう（しりょう）
• 史ふみ林りん（しりん）
• 史論しろん（しろん）
• 史話しわ（しわ）

―史し（シ）

• 哀あい史し（あいし）
• 逸史いっし（いっし）
• 詠史えいし（えいし）
• 繹史（えきし）
• 家いえ史し（かし）
• 外史がいし（がいし）
• 旧きゅう史し（きゅうし）
• 球史きゅうし（きゅうし）
• 御ご史し（ぎょし）
• 漁りょう史し（ぎょし）
• 経けい史し（けいし）
• 外史がいし（げし）
• 国史こくし（こくし）
• 古史こし（こし）
• 語かたり史し/語かたり誌し/語かたり志こころざし（ごし）
• 左ひだり史し（さし）
• 三さん史し（さんし）
• 散史さんし/散士さんし（さんし）
• 刺史しし（しし）
• 紫むらさき史ふみ（しし） ：源氏物語げんじものがたり^(wp)。
• 詩史しし（しし）
• 侍史じし（じし）
• 修史しゅうし（しゅうし）
• 情じょう史し（じょうし）
• 小史しょうし（しょうし）
• 少しょう史し（しょうし）
• 書しょ史し（しょし）
• 女史じょし（じょし）
• 新しん史し（しんし）
• 正史せいし（せいし）
• 青史せいし（せいし）
• 先史せんし（せんし）
  • 先史せんし時代じだい
• 前史ぜんし（ぜんし）
• 太ふとし史し/大だい史し（たいし）
• 通史つうし（つうし）
• 読史どくし（どくし）
• テーマ史し
• 内うち史し（ないし）
• 稗史はいし（はいし）
• 八はち史し（はっし）
• 秘史ひし（ひし）
• 悲史（ひし）
• 巫みこ史し（ふし）
• 編年史へんねんし（へんねんし）
• 問題もんだい史し（もんだいし）
• 野史やし（やし）
• 右みぎ史し（ゆうし）
• 有史ゆうし（ゆうし）
  • 有史ゆうし時代じだい
• 裏面りめん史し（りめんし）
• 略りゃく史し（りゃくし）
• 令れい史し（れいし）
• 歴史れきし（れきし）

史ふみ（ふひと、ふびと）

• 史ふみ部ぶ（ふひとべ）

史ふみ（ふみ、ぶみ）

• 文ぶん史し/伝記でんき（しるしぶみ）

代表だいひょう的てきテーマ史し

• 時代じだい史し
  • 古代こだい史し
  • 現代げんだい史し
• 世界せかい史し^(wp)
• 日本にっぽん史し^(wp)
• 家族かぞく史し^(wp)
• 自分じぶん史し^(wp)
• 社しゃ史し^(wp)
• 戦史せんし^(wp)
• 生活せいかつ史し^(wp)
• 経済けいざい史し^(wp)
• 自然しぜん史し
• 地球ちきゅう史し
• 進化しんか史し

成句せいく

• 史しに三さん長ちょうあり

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中国ちゅうごく語ご

史ふみ *

• ロろーマ字まじ表記ひょうき
  • 普通ふつう話ばなし
    • ピンイン: shǐ (shi3)
    • ウェード式しき: shih³
  • 広東かんとん語ご
    • イェール式しき: si2
  • 閩南語ご
    • POJ: sú, sái
  • 客きゃく家か語ご
    • 白話はくわ字じ: sṳ́
  • 閩東語ご
    • 平話へいわ字じ: sṳ̄
  • 呉ご語ご
    • ピンイン: sy2
  • 中ちゅう古音こおん: *sriX
  • 上古じょうこ音おん: *s-rəʔ

人名じんめい

1. 中国人ちゅうごくじんの姓せいの一ひとつ、百ひゃく家いえ姓せい第だい63位い。

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朝鮮ちょうせん語ご

史ふみ *

• ハングル: 사
  • 文化ぶんか観光かんこう部ぶ2000年ねん式しき: sa
  • マッキューン＝ライシャワー式しき: sa
  • イェール式しき: sa

名詞めいし

1. （新しん羅ら・高麗こうらいの官職かんしょく）史し。

人名じんめい

1. 朝鮮ちょうせん人じんの姓せいの一ひとつ。

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ベトナム語ご

史ふみ *

• ロろーマ字まじ表記ひょうき
  • チュ・クォック・グー: sử

名詞めいし

1. 歴史れきし。

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コード等とう

• Unicode
  • 16進しん: 53F2 史
  • 10進しん: 21490 史
• JIS X 0208(-1978,1983,1990)
  • JIS
    • 16進しん：3B4B
  • Shift JIS
    • 16進しん：8E6A
  • 区点くてん：1面めん27区く43点てん
• 四角号碼しかくごうま : 5000₆
• 倉くら頡入力にゅうりょく法ほう : 中大ちゅうだい (LK)

点字てんじ

• 漢かん点字てんじ :
• 六ろく点てん漢字かんじ :