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マスとは? 意味や使い方 - コトバンク

マス

デジタル大辞泉だいじせん 「マス」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

マス(mass)

あつまり。集団しゅうだん。「マスゲーム」
大量たいりょう多数たすう。「マスプロダクション」
大衆たいしゅう群衆ぐんしゅう。「マスメディア」「マスデモクラシー」
マッス1」におなじ。
[類語るいご](3大衆たいしゅう民衆みんしゅう公衆こうしゅうみんたみ庶民しょみん平民へいみん常民じょうみん人民じんみん市民しみん勤労きんろうしゃ生活せいかつしゃ一般人いっぱんじん市井しせいしせいひと世人せじんせじんぞくしゅ群衆ぐんしゅう

マス(Mas)

インドネシア南部なんぶバリ島ばりとうちゅう南部なんぶむらウブド南郊なんこう位置いちする。木彫きぼりむらとしてられ、プマハットとよばれる木彫きぼ職人しょくにんおお居住きょじゅうする。

マス

マスターベーション」のりゃく

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精選せいせんばん 日本にっぽん国語こくごだい辞典じてん 「マス」の意味いみみ・例文れいぶん類語るいご

マス

  1. 名詞めいし ( [英語えいご] mass )[ 表記ひょうき ] マッス
  2. あつまり。集団しゅうだん。かたまり。
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「ふんしんのランプと、ちょろちょろとえるぶしかこえうらとは、くろおおきなかたまりてき(マッス)とよりこのおとこらさなかった」(出典しゅってんうまづるなやみ(1918)〈有島ありしま武郎たけおさん)
  3. 多量たりょう多数たすう
  4. 大衆たいしゅう民衆みんしゅう
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「マスをかえりみず、できるだけむつかしい漢字かんじ使つかってみようとしたりする」(出典しゅってん鴎外おうがいぞく(1951)〈桑原くわばら武夫たけお〉)
  5. マッス

マス

  1. 名詞めいしマスターベーション」のりゃく。〔模範もはん新語しんご通語つうごだい辞典じてん(1919)〕
    1. [初出しょしゅつ実例じつれい]「マスきよったらおんなはいらんようになったか」(出典しゅってん階級かいきゅう(1967)〈井上いのうえ光晴みつはる)

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改訂かいてい新版しんぱん 世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん 「マス」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

マス (ます)

サケサケのサケぞくニジマスぞく,イワナぞくぞくするマスるい総称そうしょう学術がくじゅつてきには,サケぞくサクラマスOncorhynchus masouすが,一般いっぱんてきには,あじちるさかなであるカラフトマスO.gorbuschaし,サクラマスはホンマスばれ区別くべつして使つかわれることがおおい。マスとばれるさかなとしては,このほかにヒメマスニジマス一般いっぱん養殖ようしょくされているマスはほんしゅ),カワマスビワマスマスノスケクニマスなどがある。

 サクラマスにはくだうみがた湖沼こしょうがたがあり,さらに,河川かせんがたは,別名べつめいヤマメばれている。ヤマメは,水温すいおん20℃以下いか渓流けいりゅうにすみ,生涯しょうがいパーマークparr markをもち,ぎん白色はくしょくからだになることはなく,うろこもはがれにくい。また,びれ先端せんたん黒色こくしょく斑紋はんもんあらわれることはない。産卵さんらんすうかいおこなうことができるが,体長たいちょう最大さいだいでも30cmほどのおおきさにとどまる。

 サクラマスのくだうみがたは,太平洋たいへいよう利根川とねがわ以北いほく日本海にほんかいがわでは九州きゅうしゅう北部ほくぶ以北いほく分布ぶんぷするが,さらに南方なんぽう捕獲ほかくされることもある。体型たいけいはサケによくかたちをしているが,びれ,はらびれに黒色こくしょく斑紋はんもんのあること,からだ背部はいぶ黒点こくてん散在さんざいすること,内臓ないぞう幽門ゆうもんたれかずがサケのやく160くらべ40~50すくないことで区別くべつできる。

 生後せいごまん3~4ねん成熟せいじゅくし,サケとおなじように産卵さんらんのためははがわ(ぼせん)へ回帰かいき遡上そじょう(そじよう)する。遡上そじょう水温すいおんが15~18℃ほどになる5月ころにはじまる。このころはまだ生殖せいしょくせん未熟みじゅくで,えさ活発かっぱつっている。8~10がつころになると生殖せいしょくせん十分じゅうぶん発達はったつし,それと同時どうじ絶食ぜっしょく状態じょうたいになる。また,からだしょくぎん白色はくしょくから茶褐色ちゃかっしょくになり,体側たいそく婚姻こんいんしょくとしてむらさき赤色あかいろびたくもじょう斑紋はんもんあらわれる。産卵さんらん場所ばしょは,清流せいりゅう水深すいしん30~60cmのれきそこ形成けいせいされることがおおく,れきそこ細長ほそながいすりばちじょう産卵さんらんゆかをつくり,産卵さんらんせいめすれきを上流じょうりゅうからからだではねげてたまごおおう。産卵さんらん水温すいおんは11~15℃である。1はらたまごすうは,さかなたいおおきさによってことなるが,1500~1まんつぶほどである。しかし,ひとつの産卵さんらんゆかにある平均へいきん産着うぶぎたまごすうは1300つぶほどである。たまごみちは6.2~7mmで,沈性球形きゅうけいたまご

 孵化ふか(ふか)日数にっすう水温すいおん8℃で55にち,10℃で40にちようし,孵化ふか最適さいてき水温すいおんは7~11℃である。孵化ふか,しばらくそのままれきのあいだ潜在せんざいしている。そのあいだに,ほぞ囊(さいのう)を吸収きゅうしゅうして成長せいちょうし,よくはるの4がつ下旬げじゅんから5がつにかけて浮出うきだしてくる。このころには,体長たいちょうやく30mmほどになっている。からだしょくはい褐色かっしょくをなし,体側たいそくにパーマークが顕著けんちょみとめられる。サケとことなりすぐにはくだうみしないで,そのまま河川かせんまたは湖沼こしょうにとどまり,7~8がつころには体長たいちょうが8~9cmになる。ふゆには,湧水わきみずいきあるいはふかところ移行いこうして越冬えっとうする。孵化ふかさらに1ねん経過けいかしたよくはる3~6がつくだうみする。くだうみするころには体長たいちょうは10~15cmにたっする。また,からだしょくぎん白色はくしょくとなり,パーマークが不明ふめいりょうとなり,うろこもはがれやすくなっている。しかし,なかにはもう1ねんとどまってくだうみするもの,産卵さんらんするまでそのまま湖沼こしょうのこるものがある。豊富ほうふえさめぐまれた場合ばあいには,くだうみがた同様どうよう成長せいちょうをとげ,いわゆる湖沼こしょうがたとなり,その1ねん産卵さんらん参加さんかする。河川かせん生活せいかつには,微小びしょうプランクトン水生すいせい昆虫こんちゅう小型こがたさかななどを,海洋かいよう生活せいかつには,小型こがたさかな甲殻こうかくるい軟体動物なんたいどうぶつなどをえさする。おおきなもので50~60cmに成長せいちょうする。

 成魚せいぎょは,日本海にほんかいきた太平洋たいへいよう水域すいいき一帯いったいひろ生息せいそくする。海洋かいよう生活せいかつには,水深すいしん15m以浅を遊泳ゆうえいしており,1にち移動いどうする距離きょりは,標識ひょうしき放流ほうりゅう結果けっかから18~30kmと推定すいていされている。一本釣いっぽんづり,はえなわ,地引網じびきあみかくもうとげもうなどで漁獲ぎょかくされるが,サケにくらべてかずすくない。

 サクラマスは,マスるいなかではもっとも美味びみとされる。時期じきによっては,サケるいをもしのぐといわれる。うみからかわ産卵さんらん遡上そじょうはじめる初夏しょかのころが最上さいじょうとされる。塩焼しおやき,ムニエル,かすづけ薫製くんせいなどにされる。関西かんさいでは,新鮮しんせんなものを刺身さしみにするほど,せいのほうが美味びみである。すしの材料ざいりょうとしてもむかしからよく使つかわれ,富山とやまけん神通川じんづうがわさんのマスずしが有名ゆうめいである。なお,シューベルトの《ます》はブラウントラウトである。
サケ
執筆しっぴつしゃ


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日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ(ニッポニカ) 「マス」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

マス
ます / ます

硬骨魚こうこつぎょつなサケサケ魚類ぎょるいのうち、「マス」あるいは「~マス」というのついた種類しゅるい俗称ぞくしょう市場いちばなどでは、きた太平洋たいへいよう多産たさんするカラフトマス(別名べつめいセッパリマス)の塩漬しおづけしたものをマスとよぶことがおおいが、これは日本にっぽんさんのマス(サクラマス)と区別くべつしてづけたものである。実際じっさいにはりょうたねともマスとよぶ地方ちほうがあるが、サクラマスはホンマスまたはママスとよばれることがおおく、カラフトマスとは肉質にくしつことなるので実質じっしつてきにも区別くべつされる。また、サクラマスの河川かせんがたがヤマメとよばれるさかなである。ほかにシロザケ(サケ)をオオメマスとよぶ地方ちほうもあるほか、ベニザケ別名べつめいベニマスがあり、このさかな河川かせんがたがヒメマスとよばれるさかなである。

 サケ・マスるいさけます(けいそん)るい)ということばからは、マスとよばれるものはサケ一部いちぶという印象いんしょうけるが、実際じっさいにはサケとよばれるものはすくない。サクラマスは、シロザケ、マスノスケ、ベニザケ、カラフトマスなどとおなじく、きた太平洋たいへいようとその周辺しゅうへん海域かいいき特産とくさんのサケぞくOncorhynchus仲間なかまで、マスとよばれる魚類ぎょるいのもっとも日本にっぽんてきなものである。かつては、サクラマスの標準ひょうじゅん和名わみょうとしてマスというあたえる傾向けいこうにあったが、実用じつようてきではなく、日本にっぽん魚類ぎょるい学会がっかいでもほんしゅ標準ひょうじゅん和名わみょうをサクラマスとすることを提唱ていしょうしている。また、サクラマスが河川かせん遡上そじょう(そじょう)したものをカワマスとよぶ地方ちほうがあるが、ほかにカワマスとよばれることがあるものに、きたアメリカから移入いにゅうされたブラウントラウトbrown troutとブルックトラウトbrook troutがある。ブラウントラウトはニジマスぞくSalmo、ブルックトラウトはイワナぞくSalvelinusふくまれる別種べっしゅである。

 なお、じんはニジマスをマスとよぶことがある。このように、マスという名称めいしょうには、サケのサケぞく、ニジマスぞく、イワナぞくのあるしゅが「~マス」のふくまれている。サケのなかでもイトウぞく(イトウ)はマスとはよばない。

阿部あべ宗明むねあき


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日本にっぽん歴史れきし地名ちめい大系たいけい 「マス」の解説かいせつ

マス
ます

アイヌ由来ゆらいするとおもわれる地名ちめい。コタンめい場所ばしょめいとして記録きろくされている。当地とうち一帯いったい近代きんだいはいって蘭越らんこしらんこしむら包含ほうがんされた。仮名かめい表記ひょうきは「ます」寛政かんせい蝦夷えぞ乱取らんどり調ちょう日記にっきひがし蝦夷えぞ場所ばしょ大概たいがいしょ、「マス」(「蝦夷えぞ草紙ぞうしべつろく」「西にし蝦夷えぞ日記にっき」「ひがし蝦夷えぞ地道じみちちゅう」「ひがし蝦夷えぞ場所ばしょ大概たいがいしょ」「松前まさきなみひがし蝦夷えぞ明細めいさい」など)しるされる。

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ブリタニカ国際こくさいだい百科ひゃっか事典じてん しょう項目こうもく事典じてん 「マス」の意味いみ・わかりやすい解説かいせつ

マス

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栄養えいよう生化学せいかがく辞典じてん 「マス」の解説かいせつ

マス

 サケ海産かいさんぎょ経済けいざいじょう重要じゅうよう食用しょくようぎょ

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世界せかいだい百科ひゃっか事典じてん旧版きゅうばんうちマス言及げんきゅう

水産物すいさんぶつ貿易ぼうえき】より

所得しょとく増加ぞうか背景はいけいにした水産物すいさんぶつ需要じゅよう増加ぞうかは,日本にっぽんでの漁獲ぎょかくだかすくないエビ,カニ,さかなたまご,マグロとうにもかいはじめ最大さいだい水産物すいさんぶつ輸入ゆにゅうこくであったアメリカを78ねんいぬいた。輸入ゆにゅう品目ひんもくとしては,冷凍れいとうエビをトップ(輸入ゆにゅうがくの20%きょう)に近年きんねんびてきたマグロ(10%),サケ・マス(6%),イカ・タコ(6%)などとなっている(いずれも1995)。エビ,さかなたまご,タコ,カニとう国産こくさんものよりも輸入ゆにゅうものに依存いぞんする割合わりあいたかく,エビとマグロでは日本にっぽんはアメリカとの2ヵ国かこく世界せかい貿易ぼうえき大半たいはんめる。…

※「マス」について言及げんきゅうしている用語ようご解説かいせつ一部いちぶ掲載けいさいしています。

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