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Cドライブが容量不足に陥っているなら、スティックSSDにデータを移して空きを増やす手がある。その場合はただのファイルコピーではなく、Windowsの設定を変えて「ドキュメント」などを丸ごと移すのがポイントだ(図1)。「ドキュメント」はエクスプローラーの左側(クイックアクセス)などにも現れる特殊なフォルダー。そうした特殊なフォルダーの保存先をスティックSSDに変更する。
図1 Cドライブの空き容量不足が慢性的に続くなら、「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」などのフォルダーをスティックSSDに移して空きを増やす手がある。それらは特殊なフォルダーで、通常のフォルダーとは違う手段で移動させる。Windowsの設定を変更するのがポイントだ
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作業の前に「復元ポイント」を作成しておこう(図2)。万一、スティックSSDへの移動途中で失敗した際に、元の状態に戻すための保険だ。「ドキュメント」の移し方は図3〜図7の通り。ここではスティックSSD内の移動先フォルダーを作業途中に作ったが、事前に作っておいてもよい。「ピクチャ」「デスクトップ」などのフォルダーも同じ方法で移動できる[注1]。
[注1]「OneDrive」フォルダーはいったん同期を解除してから移し、その後で同期対象としてスティックSSD内のフォルダーを登録する操作が必要になる
図2 復元ポイントを作成するには、タスクバーの検索欄で「復元ポイントの作成」を検索して起動する。現れた上の画面で「構成」をクリックしてシステムの保護を有効化する(1)。続いて「作成」を押し(2)、復元ポイントの名前を入力する(3)
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図3 例としてCドライブの「ドキュメント」をスティックSSDに移す。エクスプローラー上で「ドキュメント」を右クリックして「プロパティ」を選ぶ(1)(2)
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図4 開いた画面で「場所」タブの「移動」をクリックする(1)(2)。なお。移した後で元に戻す(Cドライブに戻す)ときは「標準に戻す」を押す
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図5 続く画面でスティックSSDを選び(1)、「新しいフォルダー」を押して「ドキュメント」というフォルダーを作る(2)(3)。「フォルダーの選択」を押し(4)、図4の画面に戻ったら「OK」を押す
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図6 確認画面で移動先がスティックSSD内になっていることを確認し(1)、「はい」を押す(2)。これで、Cドライブの「ドキュメント」が中身ごとスティックSSDに移り、Windowsの設定が変更される。もともとあったCドライブの「ドキュメント」フォルダーは消える
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図7 スティックSSDを開くと「ドキュメント」のアイコンが変わっている。それを開いて中身が移ったかを確認[注2]。「ドキュメント」の「プロパティ」画面を開くと、保存場所がスティックSSDに切り替わっている
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[注2]スティックSSD内に「ドキュメント」がなかった場合は、図2上で「システムの復元」を押し、復元ポイントを選んで以前の状態に戻す