飛行機 の歴史
初 飛行 (1903年 )
アメリカのライト
右 と左 の主翼 を逆 方向 にねじることにより左右 の揚力 バランスを変 え機体 を傾 ける(バンクさせる)機構 を備 えた。現在 では、飛行 中 に方向 転換 する際 まずバンクさせるのが当然 であるが、当時 そのことを理解 し実際 の機体 構造 に操縦 要素 として導入 したのはライト兄弟 のみだった(この「翼 ねじり」は後 にエルロンに取 って代 わられる)。自作 の風洞 で試験 、選定 した翼 型 を採用 した。馬力 ・重量 比率 の高 いガソリンエンジンを採用 (ただし、当時 はそのようなエンジンが売 られていなかったため、兄弟 によって自作 されている。その後 彼 らは飛行機 メーカーではなく、エンジンメーカーとして名声 を勝 ち得 ることになる)。減速 機構 の採用 。エンジンの回転 はそのままでは速 過 ぎるので、プロペラが効率 良 く推力 を発揮 できる回転 数 まで減速 した。しかし減速 機構 にローラーチェーンを使 ったのは不適切 であり、その後 に採用 された減速 機 は歯車 式 が主体 である。木製 の骨組 に羽布 張 りという軽量 構造 。操縦 者 は腹 ばいになっているため、操縦 には左右 の手 を使 った。即 ち右 の操縦 桿でバンクと旋回 を、左手 の操縦 桿で機首 の上 げ下 げを行 った。操縦 桿の動 きは金属 製 の操縦 索 によって各 翼 面 や舵 面 に伝 えられた(人力 操舵 )。
第 一 次 世界 大戦 まで(1904年 - 1914年 )
ライト
- サントス・デュモン
- 1906
年 10月22日 、ヨーロッパでは初 となる動力 機 の飛行 に成功 した。このため暫 くの間 、デュモンが世界 初 と思 われていた時代 があった。その後 ライト兄弟 がヨーロッパで実演 飛行 を行 い、その技術 の高 さを示 している。 - ブレリオ XI
- 1909
年 7月 25日 、世界 で初 めて英仏海峡 を横断 飛行 したフランスの単葉 機 。操縦 桿を前後 に倒 して機首 の上 げ下 げを、左右 に傾 ければバンク操作 を、また足元 の棒 を踏 んで旋回 を行 うという、現代 と同 じ操縦 方法 を確立 した。最大 速度 75 km/時 。 - アンリ・ファルマンIII
初 飛行 1909年 、最大 速度 60 km/時 。世界 で初 めて2名 の乗客 を乗 せて飛 んだフランスの複葉 機 。
1910年 12月19日 、徳川 好敏 大尉 が日本 で初 めての動力 飛行 を行 った際 に使用 された機体 でもある。- カーチス モデルD(カーチス ゴールデンフライヤー)
初 飛行 1909年 、最大 速度 72 km/時 。少 し小型 の複葉 のアメリカ機 であるが、運動 性 が良 く1910年 、停泊 中 のアメリカ巡洋艦 バーミングハムの艦 首 特設 甲板 から世界 最初 の離 発 艦 を行 い、翌年 装甲 巡洋艦 ペンシルベニアの後 甲板 に仮設 された飛行 甲板 に世界 で初 めての着 艦 を行 った。この後 海軍 は軍艦 からの航空機 の運用 に注力 し航空 母艦 へと発展 してゆく。- ドペルデュサン レーサー
初 飛行 1912年 、最大 速度 209 km/時 。速度 記録 を作 るために製作 された世界 最初 の機体 。木造 モノコックの滑 らかな胴体 と単葉 主翼 を組 み合 わせた速度 重視 のフランス機 。- ベノイストXIV
初 飛行 1913年 、最大 速度 103 km/時 。世界 初 の飛行 艇 であり、世界 で最初 に定期 旅客 路線 を運航 したアメリカの複葉 機 。
第 一 次 世界 大戦 - 軍用 機 の実用 化 (1914年 - 1919年 )
- フォッカー E.III
初 飛行 1915年 、最大 速度 140 km/時 。ドイツが初 めて戦闘 機 として設計 した単葉 機 。前方 にある自 機 のプロペラに銃弾 が当 たらないようにする同調 式 機銃 発射 装置 を世界 で初 めて装備 した。- ソッピース キャメル
初 飛行 1916年 、最大 速度 185 km/時 。同調 式 機銃 発射 装置 を備 え、大 馬力 エンジンを装備 し、運動 性 の良 い(舵 の効 きが良 い)イギリスの複葉 機 。主力 機 として5,400機 生産 された。- ニューポール 17
初 飛行 1916年 、最大 速度 177 km/時 。一葉 半 の主翼 を持 つフランスの戦闘 機 。複葉 式 の下 翼 が小 さいので下方 の視界 が良好 。この主翼 形式 はその後 も複葉 と並 んで採用 されつづけた。- ゴータ G.IV
初 飛行 1916年 、最大 速度 115 km/時 。ドイツ製 の複葉 双発 重 爆撃 機 。前線 のはるか後方 にあるロンドン市 を爆撃 して、飛行機 による爆 撃 が一般 市民 を多数 殺傷 することを証明 した。最初 は昼間 に爆 撃 を行 ったが、その後 戦闘 機 の反撃 を受 けて損害 を出 し、以後 夜間 爆撃 に変更 した。爆 弾 搭載 量 400 kg。- イリヤー・ムーロメツ
初 飛行 1914年 、最大 速度 105 km/時 。後年 アメリカに渡 りヘリコプターなどを多数 生産 したイーゴリ・シコルスキーが、帝政 ロシア時代 に設計 生産 した4発 複葉 の大型 機 。当社 は旅客機 として設計 されたが、ロシアの第 一 次 世界 大戦 への参戦 後 、爆 撃 機 として生産 が継続 された世界 最初 の4発 重 爆撃 機 。- ショート184
水上 偵察 機 初 飛行 1914年 、最大 速度 130 km/時 。単発 複葉 の水上 機 で、世界 で初 めて航空機 による魚雷 攻撃 (雷撃 )を行 った機体 。
大戦 の合間 - レシプロ機 の成熟 (1919年 - 1939年 )
- ユンカース F.13
初 飛行 1919年 、乗客 4名 。敗戦 直後 のドイツが生産 した革新 的 機体 。胴体 ・翼 とも全 金属 製 で低 翼 単葉 の外観 は、当時 主流 であった複葉 羽布 張 り機体 の中 では際立 って近代 的 であった。- ライアン NYP-1
- 1927
年 5月、スピリットオブセントルイス号 と名 づけられたこの単葉 機 は、チャールズ・リンドバーグの操縦 で単独 の大西洋 無 着陸 横断 飛行 を初 めて達成 した。単発 高 翼 の木 金 混合 の機体 であった。巡航 速度 180 km/時 。 - マッキ M.C.72
水上 競 速 機 初 飛行 1931年 、最大 速度 709 km/時 。現在 でもレシプロ水上 機 の速度 記録 は本 機 が有 している。陸上 機 を含 むプロペラ機 全体 の中 で比較 しても、この速度 は第 二 次 世界 大戦 中 まで10年 以上 破 られなかった大 記録 。低 翼 単葉 双 フロートの機体 の機首 に1,500馬力 エンジン2基 を直列 に配 し、同軸 2重 反転 プロペラを回 して高速 を狙 ったイタリア機 。- ボーイング 247
初 飛行 1933年 、巡行 速度 304 km/時 、乗客 10名 。全 金属 製 機体 、金属 セミモノコック胴体 、低 翼 単葉 、引 き込 み脚 など近代 的 旅客機 として必要 な要素 を全 て具現 した最初 の旅客機 (双発 )。アメリカ大陸 内 の路線 に使 われたが乗客 10名 は少 なく、短期間 で DC-3 に取 って代 わられた。
- ダグラス DC-3
初 飛行 1935年 、巡行 速度 345 km/時 、乗客 21名 。ボーイング 247と同 じく全 金属 製 ・セミモノコック・低 翼 単葉 ・引 き込 み脚 を採用 すると同時 に、より大 きなエンジンを搭載 し、客室 の幅 ・高 さ・長 さ共 に大 きくして旅客 数 を増 やし快適 性 も上 げた双発 機 。最大 速度 がボーイング 247より大 きいにもかかわらず、フラップの採用 により離着陸 速度 は逆 に低下 した(これは離着陸 距離 の短縮 を意味 する)。元 はアメリカ大陸 横断 (給油 着陸 有 り)路線 用 に設計 された寝台 機 。第 二 次 世界 大戦 中 に軍用 輸送 機 (C-47) として大量 生産 されたこともあり、全 生産 機 数 は10,000機 以上 に及 ぶベストセラー機 。
- マーチン M130
初 飛行 1934年 、巡行 速度 252 km/時 、乗客 14名 。パンアメリカン航空 が太平洋 横断 路線 に投入 した4発 大型 豪華 飛行 艇 。アメリカからフィリピンまで4泊 5日 で飛 んだ。(夜 はハワイ、ミッドウェイ、ウェーキ、グアムの各 島 のホテルに宿泊 した)客船 の1等 船室 に対抗 してラウンジや食堂 もあり大 きさの割 りに乗客 数 は少 ないが、短距離 を飛 ぶ時 は41人 まで詰 め込 めた。- ボーイング 307B "ストラトライナー"
初 飛行 1938年 、巡行 速度 357 km/時 、乗客 33名 。ボーイング社 の4発 重 爆撃 機 B-17の主翼 と尾翼 を流用 して新 たに太 い胴体 を設定 した機体 。客室 を与 圧 して快適 な高空 の旅 を提供 できた最初 の機体 。
第 二 次 世界 大戦 (1939年 - 1945年 )
アジアでは
九 六 式 陸上 攻撃 機 初 飛行 1935年 、最高 速度 373 km/時 、ワシントン条約 で戦艦 や空母 の数 を米 英 6割 に押 さえられた日本 海軍 が、陸上 基地 を発進 して洋上 にいる敵艦 を攻撃 すべく開発 した長距離 攻撃 機 。日 中 戦争 では航続 性能 を生 かして中国 奥地 を戦略 爆撃 し、太平洋戦争 開始 直後 にイギリス戦艦 プリンス・オブ・ウェールズと巡 洋 戦艦 レパルスを撃沈 した。- ユンカース Ju 87
初 飛行 1935年 、最高 速度 410 km/時 、第 二 次 世界 大戦 初期 のドイツ軍 による電撃 戦 を支 えた急降下 爆撃 機 。ポーランドやフランスへの侵攻 では自国 の制空権 の元 で活躍 したが、バトル・オブ・ブリテンでは大 きな損害 を出 した。- スーパーマリン スピットファイア
初 飛行 1935年 、最高 速度 657 km/時 、第 二 次 世界 大戦 のイギリスを代表 する戦闘 機 。バトル・オブ・ブリテンではイギリスの空 を守 り抜 いた。エンジン出力 向上 や火力 強化 などさまざまに改良 されながら終戦 まで使 われ、総 生産 機 数 は約 22,000機 に達 した。- メッサーシュミット Bf 109
第 二 次 世界 大戦 時 のドイツを代表 する戦闘 機 。スピットファイアの好敵手 として大戦 初期 〜中期 に主 に活躍 した。30,000機 以上 という生産 機 数 は戦闘 機 として史上 最多 。- ボーイング B-17
初 飛行 1936年 、最高 速度 510 km/時 。当時 4発 重 爆撃 機 は運動 性 が悪 いので戦闘 機 の迎撃 を受 けやすい昼間 爆撃 には向 かないと考 えられていたが、その常識 を打 ち破 った高速 重 武装 のアメリカ製 爆撃 機 。空気 の薄 い高空 でもエンジン出力 を低下 させにくい排気 タービン(ターボチャージャー)を採用 し、10丁 以上 の防御 火器 を備 え、主要 部 は防弾 が施 されていた。ヨーロッパではドイツ工業 地帯 の昼間 爆 撃 を担当 した。- フェアリー ソードフィッシュ
初 飛行 1936年 、最高 速度 230 km/時 、第 二 次 世界 大戦 前半 のイギリス海軍 の主力 雷撃 ・爆 撃 機 。複葉 羽布 張 りの旧式 な構造 であるが、対戦 相手 のドイツとイタリアが海上 で充分 な活動 ができる戦闘 機 隊 を有 していなかったので活躍 できた。イタリアのタラント軍港 を夜間 攻撃 してイタリア海軍 の戦力 を大幅 低下 させ、ドイツ戦艦 ビスマルクに魚雷 を命中 させ操舵 能力 を奪 う等 、海上 での航空 優位 を知 らしめた機体 。九 七 式 艦上 攻撃 機 初 飛行 1937年 、最高 速度 378 km/時 、第 二 次 世界 大戦 初期 から中期 までの日本 海軍 の主力 攻撃 機 。全 金属 製 ・単葉 ・引 き込 み脚 を艦上 攻撃 機 としては世界 で最初 に採用 した。真珠湾 攻撃 では、水平 爆撃 と魚雷 攻撃 によりアメリカ太平洋艦隊 主力 の戦艦 群 を壊滅 させ、その後 の作戦 でも多数 の連合 国 側 艦船 を沈 めた。零 式 艦上 戦闘 機 初 飛行 1939年 、最高 速度 518 km/時 、開戦 時 太平洋 地域 の最強 戦闘 機 。高速 ・重 武装 ・良好 な運動 性 ・長大 な航続力 という相反 する性能 を高度 に達成 した。日本 海軍 の主力 戦闘 機 として終戦 まで改良 されながら10,000機 以上 生産 されたが、機体 構造 に余裕 が少 なく大 きな性能 向上 は無 かった上 、後継 機 の開発 が遅 れたため性能 的 に差 を付 けられた戦争 後期 まで使 われた。- ノースアメリカン P-51
初 飛行 1940年 、最高 速度 702 km/時 、第 二 次 世界 大戦 で最優秀 とも評 される戦闘 機 。スピットファイアなどと同 じ水冷 エンジン・マーリンを搭載 し、スピットファイアを上回 る速度 と航続力 を有 する戦闘 機 。長大 な航続力 を生 かしアメリカ爆 撃 機 隊 の援護 戦闘 機 としてドイツや日本 の上空 で活躍 した。- デ・ハビランド モスキート
初 飛行 1940年 、最高 速度 612 km/時 、全 木製 の高速 双発 機 。最初 は爆 撃 機 として生産 されたが、高速 を生 かして機首 にレーダーを装備 した夜間 戦闘 機 タイプなども作 られた万能 機 。木製 構造 も使 いようによっては優秀 機 となれることを証明 した。- メッサーシュミット Me 262
初 飛行 1942年 、最高 速度 866 km/時 、ドイツが開発 した世界 最初 の実用 ジェット戦闘 機 。- ボーイング B-29
初 飛行 1942年 、最高 速度 576 km/時 、与 圧 室 の採用 、機銃 の遠隔 操作 等 の技術 を盛 り込 んで製作 されたアメリカ重 爆撃 機 。強力 なエンジンと排気 タービンの組 み合 わせにより優 れた高空 侵攻 能力 を有 した。日本 の各 都市 を戦略 爆撃 によって焦土 にした。- ロッキード コンステレーション
初 飛行 1943年 、巡行 速度 526 km/時 、乗客 81名 (最大 )。与 圧 された客室 を持 ち、アメリカ大陸 を無 着陸 で横断 できる機体 として製作 されたアメリカ製 のレシプロエンジン4発 旅客機 。戦争 中 に開発 されたため当初 は軍用 輸送 機 として使用 された。この旅客機 は当時 の零 式 艦上 戦闘 機 では追 いつけなかった。
戦後 - ジェット時代 (1945年 - 1950年代 )
- ベル X-1
初 飛行 1947年 、最高 速度 マッハ1.45、ロケットエンジン推進 の実験 機 。アメリカが「飛行機 は超 音速 でも操縦 可能 か」という問 いに回答 するために製作 した。チャック・イェーガーの操縦 により、1947年 10月14日 に世界 で初 めて音速 を突破 した。飛行 実験 は通常 大型 爆撃 機 に吊 り下 げられて高空 に達 し、そこからロケットエンジンで加速 したが、通常 の離陸 も可能 であった。- ミコヤン MiG-15
初 飛行 1947年 、最高 速度 1,100 km/時 、ソ連 製 の後退 翼 ジェット戦闘 機 。朝鮮 戦争 においてその性能 を発揮 し、西側 各国 を戦慄 させた。アメリカやイギリスの直線 翼 ジェット戦闘 機 では歯 が立 たず、日本 が手 を焼 いたB-29も容易 に撃墜 した。本 機 の優位 は下記 F-86Fが戦線 に参加 するまで続 いた。- ノースアメリカン F-86F セイバー
初 飛行 1947年 、最高 速度 1,118 km/時 、アメリカ製 の後退 翼 ジェット戦闘 機 。朝鮮 戦争 でMiG-15に対抗 する切 り札 として戦線 に投入 され、制空権 を回復 した。その後 は西側 各国 で採用 され、1964年 東京 オリンピックの開会 式 上空 に5輪 を描 いた航空 自衛隊 のブルーインパルスが使用 した機体 も本 機 だった。- ボーイング B-47
初 飛行 1947年 、最高 速度 1,060 km/時 、アメリカ最初 の後退 翼 ジェット爆撃 機 。細長 い後退 翼 はしなり易 く、エルロンリバーザル(補助 翼 の逆 効 き)の問題 を克服 して実用 化 された。冷戦 当時 は核 爆 弾 を搭載 しいつでも飛 び立 てるように24時 間 待機 していた。
- デ・ハビランド コメット
初 飛行 1949年 、巡行 速度 740 km/時 、乗客 36名 。イギリスの名門 デ・ハビランド社 が開発 した世界 初 のジェット旅客機 。4基 のエンジンを主翼 基部 に埋 め込 み軽度 に後退 した主翼 を持 つ。レシプロエンジン特有 の振動 が無 く、与 圧 された客室 によって空気 の乱 れの少 ない高空 を飛 ぶ本 機 は空 の旅 の快適 性 を大 きく向上 した。与 圧 室 の金属 疲労 に対 する設計 の不備 から連続 墜落 事故 を起 こしたり、乗客 36名 という中型 機 であったため国際線 の主力 として活躍 した期間 は短 かった。この事故 よりも後 に作 られた機体 には、万 一 壊 れても致命 的 な事故 につながりづらいフェイルセーフの設計 思想 が採用 されている。フェイルセーフを確認 するテストとして例 えば「ギロチンテスト」がある。これは与 圧 中 の機体 の一部 に大 きな斧 を叩 き込 み、切 れ目 から破断 が拡大 しない事 を確認 するもので、コメット事故 の再発 防止 確認 テストである。- ボーイング 707
初 飛行 1954年 、巡行 速度 973 km/時 、乗客 202名 (最大 )。アメリカのボーイング社 が自社 開発 した大型 4発 ジェット旅客機 。従来 のレシプロ旅客機 の2倍 の乗客 を乗 せ2倍 の速度 で飛 んだため、エアラインにとって4倍 の効率 が上 がる機体 となった。707によってボーイングは旅客機 メーカーの第一人者 となった。基本 設計 が同一 の輸送 機 C-135 や空中 給油 機 KC-135、707をもとにした早期 警戒 管制 機 E-3 などの派生 型 も多 い。- ロッキード C-130
初 飛行 1954年 、巡行 速度 620 km/時 、前線 の短 い滑走 路 での運用 を考 えて製作 された4発 ターボプロップ輸送 機 。旅客機 型 や多数 の機銃 を備 えたガンシップなど多様 な派生 機 が存在 し現在 も生産 が続 いている。航空 自衛隊 も採用 しており2004年 にはイラク復興 に派遣 された。- マクドネル F-4
初 飛行 1958年 、最高 速度 マッハ2.4、"ファントム" の名 で知 られ5,000機 以上 生産 された西側 のベストセラージェット戦闘 機 。最初 は艦隊 防空 用 に空 対空 ミサイルを装備 した艦上 戦闘 機 として設計 されたが、その性能 の優秀 さから空軍 も採用 し、その後 イギリス海軍 や航空 自衛隊 でも使用 された。強力 なエンジン2基 を胴体 内 に収 め、パイロットと電子 装備 担当 の2名 が乗 り組 む大型 機 。搭載 兵器 は当初 ミサイルのみだったが、後 にはベトナム戦争 の戦 訓 から機関 砲 を搭載 した。
旅客機 の大型 化 (1960年代 - 1970年代 )
旅客機 分野 長距離 旅客機 は更 に大型 化 しワイドボディー機 が登場 した。また、比較的 短距離 の移動 にも飛行機 がよく使 われるようになり、コミューター機 と呼 ばれるジャンルの機体 が多数 生産 されるようになった。各 エアライン間 の競争 は一層 厳 しくなり、かつて名門 と呼 ばれた会社 の倒産 (パン・アメリカン航空 等 )や合併 が盛 んに行 われた。この動 きは2000年代 現在 でも継続 中 である。飛行機 に要求 される仕様 も、性能 に加 えて運航 コストの削減 や整備 性 の良 さが重大 なポイントとなってきた。軍事 関係 冷戦 が終結 し、大国 間 の全面 戦争 のおそれがなくなったので、各国 が装備 する軍用 機 の数 は減少 した。特 に敵国 上空 まで飛 んで爆 弾 やミサイルを投下 する大型 爆撃 機 はその使命 を終了 し、新 たに開発 されることもなくなった。軍事 分野 での新 たな進展 は敵 に見 つからないことを目指 すステルス性 の実用 化 である。構造 材料 従来 はアルミニウム合金 が主流 であった構造 材料 に、繊維 強化 プラスチックなどの複 合 材料 が使 われるようになった。出現 当初 はあまり強度 を要求 されないなど、さほど重要 でない部分 の軽量 化 に使 われていたが、信頼 性 が確保 されるにつれて胴体 や主翼 などの重要 な構造 部材 にも適用 され始 め、大幅 な軽量 化 の実現 に成功 しつつある。複 合 材料 は金属 よりもレーダー波 を反射 しにくく、その点 からもステルス機 に多用 される。操縦 システム従来 の「操縦 桿 - ケーブル -油圧 アクチュエータ -動 翼 」という流 れの操縦 システムに替 わり、「操縦 桿 - コンピュータと電線 -油圧 アクチュエータ -動 翼 」というフライ・バイ・ワイヤ (FBW)方式 が確立 された。この結果 、機内 を縦横 に走 っていたケーブルや高 圧 作動 油 配管 の一部 がシンプルな電線 へと置 き換 えられ、更 にバス (コンピュータ)やLocal Area Networkの進歩 が多数 の電線 を少数 の電線 ・光 ファイバーに置 き換 わらせ、重量 ・整備 性 ・生存 性 などが改善 された。同時 に、コンピュータによる操縦 制御 が可能 となったことで、従来 は考 えられなかったような「本来 的 に不安定 な機体 」などの飛行 が可能 となるなど、航空機 制御 の将来 が大 きく開 けた。
- ホーカー・シドレー ハリアー
初 飛行 1960年 、最高 速度 1,180 km/時 、イギリス製 の垂直 離着陸 ジェット攻撃 機 。滑走 路 が破壊 された後 でも敵 を攻撃 できる機体 として開発 された[要 出典 ]。垂直 離着陸 機 としては世界 最初 の実用 機 。その後 艦上 戦闘 機 として発展 型 シーハリアーが開発 され、1982年 のフォークランド戦争 で大 活躍 した。小型 空母 とシーハリアーの組 み合 わせは超 大国 でなくても保有 可能 であり、スペインやインドなどが採用 した。
デジタル時代 (1980年代 - 1990年代 )
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- ロッキード F-117
初 飛行 1981年 、最高 速度 1,040 km/時 、アメリカ製 の世界 最初 の本格 的 実用 ステルス攻撃 機 。最大 1,800 kg の爆 弾 を胴体 内 のウェポンベイに収 め、レーダーに探知 されにくく夜間 に敵 地 上空 へと侵入 し攻撃 する。電波 を発 するレーダーはステルスに反 するので装備 していない。ステルス性能 を優先 して設計 されたため、海 のエイに似 たその外観 は一般 の飛行機 と著 しく異 なり、操縦 にはコンピュータの助 けを借 りるFBWが不可欠 。- エンブラエル EMB 120
初 飛行 1983年 、巡行 速度 555 km/時 、乗客 30名 。ブラジルの航空機 メーカー エンブラエル社 が開発 したターボプロップ双発 のコミューター機 。30席 機 ではあるが機内 は与 圧 され快適 。初 飛行 以来 350機 以上 が生産 ・販売 されている。- バート・ルータン ボイジャー(ヴォヤージャー)
初 飛行 1984年 、巡行 速度 196 km/時 、航続 距離 44,000 km。1986年 12月に216時 間 かけて世界 初 の無 給油 無 着陸 世界 一周 飛行 を行 った。- エアバス A320
初 飛行 1987年 、最大 巡航 速度 マッハ0.82。旅客機 として初 めてデジタルFBWを主 操縦 系統 として採用 した機体 。
21世紀
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- ソーラープレーンプロジェクトソーラー・インパルス
初 飛行 2009年 、巡航 速度 70 km/時 、航行 時間 36時 間 。2015年 、アンドレ・ボルシュベルクとベルトラン・ピカールは、日本 の名古屋 からハワイのホノルルまで、太陽 電池 式 の飛行機 、ソーラー・インパルス2で記録 的 な距離 4,481マイル(7,211 km)を約 5日間 で飛行 した。夜間 、航空機 はバッテリーと日 中 に得 られた位置 エネルギーを使用 した[4]。
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脚注
- ^ “Telegram from Orville Wright in Kitty Hawk, North Carolina, to His Father Announcing Four Successful Flights, 1903 December 17”. World Digital Library (1903
年 12月17日 ). 2013年 7月 21日 閲覧 。 - ^
民間 航空 の全面 的 禁止 を指令 (昭和 20年 11月19日 朝日新聞 )『昭和 ニュース辞典 第 8巻 昭和 17年 /昭和 20年 』p260毎日 コミュニケーションズ刊 1994年 - ^ “Global city pairs top 20,000 for the first time”. Routes Online (5 December 2017). 2021
年 8月 4日 閲覧 。 - ^ 8th leg from Nagoya to Hawaii, Solar Impulse RTW
- ^ “Japan Airlines buys into US start-up's supersonic dream”. Routes Online (5 December 2017). 1 July 2020
閲覧 。 - ^ “Wednesday was one of the busiest recorded days in aviation history — and it's going to keep getting busier”. Business Insider. 4 August 2019
閲覧 。 - ^ “How Covid-19 will change air travel as we know it”. BBC. 5 August 2020
閲覧 。 - ^ “EU to make face masks compulsory on all European flights”. The Local. 5 August 2020
閲覧 。 - ^ Sarsfield, Kate (10 June 2020). “Pipistrel Velis Electro earns first all-electric aircraft type certification”. Flight Global. 11 June 2020
時 点 のオリジナルよりアーカイブ。11 June 2020閲覧 。