Ju 87 (航空機 )
Ju 87 シュトゥーカ
用途 :急降下 爆撃 機 分類 :爆 撃 機 設計 者 :ヘルマン・ポールマン製造 者 :ユンカース航空機 ・発動 機 製作 社 運用 者 : ドイツ国 (ドイツ空軍 )初 飛行 :1935年 9月17日 生産 数 :6,500機 以上 生産 開始 :1937年 退役 :1945年 (ドイツ空軍 )運用 状 況 :退役
Ju 87 シュトゥーカ(Junkers Ju 87 Stuka )は、ドイツのユンカース
概要
1935
1940
特徴
この
Ju87による
威嚇 用 吹鳴 機 (サイレン)「ジェリコのラッパ」について
Ju 87と
この
運用
Ju87は1939
1942
Ju87はその
主 な派生 型
Ju 87 A
- Ju 87 A
試作 機 。エンジンには610馬力 のユンカース ユモ 210 Aを装備 しており、後 にエンジンはユンカースJumo 210 Daに交換 されている。A型 の最初 のシリーズであるA-0は全 金属 製 の機体 で、密閉 式 のコックピットになっていた。
- Ju 87 A-0
大量 生産 に向 け、生産 性 を向上 させるために主翼 の先端 は直線 にされ補助 翼 の形状 も前後 がなだらかな形 に修正 された。飛行 中 でもパイロットが昇降 舵 と方向 舵 のトリム・タブを調節 できるように設計 されていた。A-0は水平 に近 いエンジン・カウリングを装備 しており、パイロットは非常 によい視野 をえた。そのためエンジンは25cmほど下 げて取 り付 けられることとなり、胴体 と機銃 手 席 も下 げられ機銃 手 に良好 な射 界 を与 えた。ドイツ航空 省 は当初 7機 のA-0型 を発注 したが後 に11機 に増 やしている。1937年 前半 に、A-0は様々 な爆 弾 を搭載 してテストが行 われた結果 、Jumo 210 Aエンジンの出力 不足 はフォン・リヒトホーフェンに指摘 され速 やかにJumo 210 Dに交換 された。- Ju 87 A-1
- ユンカース Jumo 210 Dの
搭載 と両 主翼 内部 に220Lの燃料 タンクをひとつずつ搭載 していたが、この燃料 タンクは防弾 装備 を施 されていなかった。また、A-1型 は両翼 に7.92mmのMG 17機関 銃 を1丁 ずつ装備 可能 なように設計 されていたが、重量 オーバーしてしまう事 がわかり、取 り外 された。この2丁 の機関 銃 の弾薬 合計 500発 は着陸 脚 のスパッツの中 に収納 されるようになっていた。パイロット席 にはMG 17機関 銃 の照準 用 にRevi C 21C照準 器 が装備 されていた。機銃 手 席 には1丁 の7.92mm MG 15機関 銃 と75発 入 りのドラムマガジンを14個 装備 していて、これはA-0型 よりも150発 多 い搭載 量 となっている。A-1型 はA-0型 より大 きい3.3mのプロペラを装備 していた。後部 機銃 手 兼 通信 士 が搭乗 していない状態 ではJu 87は500kgの爆 弾 を搭載 して飛行 できたが、Jumo 210 Dエンジンでさえ、250kg爆 弾 以上 の重量 物 を搭載 するには出力 不足 であった。Ju 87A型 は(スペイン内 戦中 は機銃 手 なしで運用 されたが)すべて搭載 爆 弾 を250kg爆 弾 までに制限 されていた。 - Ju 87 A-2
- エンジンには2
段階 過 給 機 付 きのユンカース ユモ 210 Daが搭載 された。A-1型 との最大 の違 いはH-PA-III可変 ピッチプロペラの装備 があげられる。1938年 にはユンカースのデッサウ工場 で192機 、ブレーメンで70機 、合計 262機 が生産 された。
Ju 87 B
- Ju 87 B
試作 機 。- Ju 87 V6
- 1937
年 6月14日 に初 飛行 、W.Nr 0870027(A-0型 からB-0型 に改造 )。 - Ju 87 V7
- Ju 87Bの
試作 機 。1,000PSのJumo 211Aエンジン搭載 。1937年 8月 23日 に初 飛行 、W.Nr 0870028(A-0型 からB-0型 に改造 )。 - Ju 87 V8
- 1937
年 11月11日 に初 飛行 、W.Nr 4926。 - Ju 87 V9
- 1937
年 2月 16日 に初 飛行 、W.Nr 4927。登録 記号 はD-IELZ、1939年 10月16日 にWL-IELZに変更 。 - Ju 87 V15
- 1942
年 に大破 。W.Nr 0870321。登録 記号 はD-IGDK。 - Ju 87 V16
- W.Nr 0870279。
登録 記号 はGT+AX。 - Ju 87 V17
生産 された記録 なし。- Ju 87 V18
同上 。
- Ju 87 B-0
- A
型 の機体 を流用 して6機 生産 され、試験 飛行 は1937年 の夏 から始 められた。そのなかから少数 (少 なくとも3機 )が海軍 向 けのC型 またはE型 に改造 された。 - Ju 87 B-1
- Jumo 211 D 1,200PS(883kW、1,184hp)エンジンを
搭載 しており、再 設計 された胴体 と着陸 脚 を装備 していた。この新型 の機体 はスペインでテストが行 われ、十分 な性能 を証明 し一 月 に60機 生産 されることになった。その結果 、第 二 次 世界 大戦 の開戦 時 にはドイツ空軍 は336機 のJu 87 B-1を所有 した。B-1型 には「ジェリコのラッパ」と呼 ばれる威嚇 用 吹鳴 機 (サイレン)が取 り付 けられていた。これは直径 0.7mのプロペラの風切 り音 を利用 したもので、敵 の士気 を低下 させ、かつ急降下 爆撃 の威圧 的 な影響 を増強 するために使用 された。しかし、このプロペラには空気 抵抗 で約 20-25km/hほど機 の速度 が落 ちてしまう問題 があった。そのため、後 には爆 弾 の安定 板 に風切 り音 を発生 させるホイッスルが取 り付 けられた。1937年 7月 までに89機 のB-1型 がユンカース社 のデッサウの工場 で、ほかの40機 がブレーメンにあるWeserflugの工場 で製造 された。1938年 4月 以降 はWeserflugの工場 で生産 が行 われた。しかし、352機 のJu 87 B-1が1940年 3月 までユンカースの工場 で生産 されている。1938年 8月 から1940年 3月 までの間 、Weserflugの工場 では740機 のJu 87が生産 されている。 - Ju 87 B-2
- いくつかのバリエーションがあり、
着陸 装置 にスキーを装備 したタイプ(B-1型 でも同様 の改造 がなされている)やJu 87 B-2 tropと呼 ばれる熱帯 用 の装備 やエンジンにサンドフィルターを装備 した機体 があった。イタリア空軍 も多 くのB-2型 を受領 しており、Picchiatelloと名 づけて運用 していた。一部 の機体 は反 跳 爆撃 を行 い、地中海 の対 艦 攻撃 で活躍 した[4]。他 には、ハンガリー、ブルガリアおよびルーマニアを含 む枢軸 国 で運用 されていた。B-2型 はカウリング・フラップを閉 じるための油圧 装置 を持 っており、この装置 は後 の改良 型 にも引 き継 がれた。1937年 以降 はJumo 211DエンジンがJu 87Bの量産 型 に搭載 されるようになった。 生産 された700機 のJu 87 B-1と230機 のB-2のうち550機 がユンカースの工場 で製造 され、残 りの機体 はWeserflugのブレーメン工場 で製造 された。
Ju 87 R
- Ju 87 R-1
- Ju 87 Bの
長距離 型 としてJu 87 Rが設計 された。これらは主 に対 艦 攻撃 に使用 され、通常 の燃料 に加 え、主翼 内 に240Lの追加 の燃料 タンクを装備 し、300Lの増 槽 を2個 搭載 していた。このため搭載 燃料 は1,080Lにもなった。しかし燃料 を満載 した状態 では250kg爆 弾 をひとつしか装備 できなかった。 - Ju 87 R-2
- Ju 87 B-1と
比 べて重量 が約 700kgほど増加 しており、その為 最高 速度 は32km/h遅 く、実用 上昇 限度 も低下 している。その代 わりJu 87R-2は航続 距離 が360km増加 している。ブレーメンのWeserflugの工場 でJu 87R-2が471機 が生産 されている。 - Ju 87 R-3
- グライダーを
牽引 できるようにした機体 で、牽引 ロープを使用 して乗組 員 とグライダーの乗員 とが通信 できるように、特殊 な無線 機 が装備 されていた。 - Ju 87 R-4
- R-2
型 とは異 なるJumo 211Jエンジンを搭載 していた。ブレーメンのWeserflugの工場 でJu 87R-2が471機 、ブレーメンのWeserflugの工場 でJu 87R-4が145機 生産 されており、Ju 87R-4は145機 中 143機 が納入 され残 りの2機 は試験 飛行 で破損 している。
Ju 87 C
- Ju 87 C
試作 機 。8月 18日 にRLMはJu 87 Tr(C)を導入 することを決定 した。Ju 87 Cは、ドイツ海軍 のための急降下 爆撃 機 兼 、雷撃 機 として使用 される計画 であった。Ju 87Cは、試作 機 の生産 が命 じられ、1938年 1月 にはテスト可能 な状態 にあった。テスト期間 は2ヶ月 与 えられ、1938年 2月 から4月 まで行 われた。V10は固定 翼 の試作 機 で、V11は主翼 の折 りたたみ機構 を備 えた試作 機 であった。これらの試作 機 はJumo 211 Aエンジンを搭載 したJu 87B-0が原型 になっている。V10の製作 は遅 れ1938年 3月 までずれ込 んだ。3月17日 に初 飛行 を行 い、Ju 87 C-1と呼称 された。5月12日 にV11も初 飛行 を行 った。- 1939
年 12月15日 までに915回 の陸上 での着 艦 試験 が行 われた。その結果 、着 艦 装置 (アレスティングギア)の強度 が不足 しており、交換 する必要 があること、静止 までに要 する着陸 距離 が平均 20-35mであることがわかった。1938年 10月8日 、Ju 87 V11はJu 87 C-0と呼称 されるようになり、これはJu 87 C型 の標準 的 な装備 と主翼 の折 りたたみ機構 を備 えていた。 艦載 型 スツーカ(carrier Stuka)は、1940年 4月 -7月 の間 にWeserflugのブレーメンの工場 での生産 が予定 され、1940年 7月 から1941年 8月 の間 、120機 のJu 87 C-1が生産 される予定 だった。C型 の装備 品 の中 で、他 のJu 87と比 べて特殊 なものとしては、信号 弾 を備 えた2人 乗 りのゴムボートがあげられる。緊急 の燃料 投棄 システムと左右 の翼 に750Lの容量 を持 つ展開 式 の浮 き袋 、さらに胴体 に500Lの浮 き袋 を2つ装備 しており、これによってJu 87 Cは3日間 は海上 に浮 く事 ができるようになっていた。- 1939
年 10月6日 にすでに発注 されていた120機 のJu 87 Tr(C)のオーダーはキャンセルされたものの、機体 の発注 が取 り消 されてもカタパルトを使用 したテストは続 けられた。Ju 87 Cは離陸 重量 5,300kgのとき離陸 するには133km/hの速度 が必要 とされ、Ju 87 Cは胴体 の下 にSC 500kg爆 弾 と翼 の下 に4個 のSC50kg爆 弾 を装備 可能 であった。C-1は主翼 に7.92mm MG 17機関 銃 を2基 装備 し、防御 用 に尾 部 銃 手 が操作 する為 に7.92mm MG 15機関 銃 を装備 していた。 - 1940
年 5月18日 に、C-1の生産 はR-1に切 り替 えられた。Ju 87Cは戦争 ですべて失 われており、現存 機 は存在 しない。- Ju 87 V10
登録 記号 はD-IHFH(後 にTK+HD)W.Nr 4928. 1938年 3月 17日 に初 飛行 。- Ju 87 V11
登録 記号 はTV+OV。W.Nr 4929. 1938年 5月 12日 に初 飛行 。
Ju 87 D
- Ju 87 D
試作 機 。バトル・オブ・ブリテンで敵 戦闘 機 の攻撃 からJu 87は大 きな被害 を出 した。それにもかかわらず、ドイツ空軍 はスツーカ以外 の有効 な航空機 を持 っておらず、スツーカの開発 を継続 する以外 の選択肢 を持 ち得 なかった。その結果 、開発 されたのがDシリーズである。1941年 6月 に、RLMは5機 のプロトタイプ、Ju 87 V21-25を発注 した。Ju 87 D-1はダイムラー・ベンツDB 603エンジンの搭載 が計画 されていたが、このエンジンはユンカースJumo 211よりも出力 が劣 る貧弱 なエンジンで、装備 機 がテスト中 に墜落 することもあった。Ju 87 Dシリーズはオイルクーラーやラジエーターの配置 を見直 し、より良 い視界 を得 るためにコックピット周 りを改良 し、洗練 された形 になっている。さらに防弾 装備 を増強 し、後方 の防御 機銃 として7.92mm MG 81Z連装 機関 銃 を装備 した。エンジン出力 は増強 され、1,420PS(1,044kW, 1,401hp)のJumo 211J-1やJumo 211Pが搭載 されるようになった。1943年 、Ju 87 Dの燃料 搭載 量 は1,370Lに増加 された。これにより2時 間 15分 の滞空 が可能 となった。300Lの増 槽 を2つ追加 搭載 することで滞空 時間 は4時 間 にも達 した。- Ju 87 V 21
登録 記号 はD-INRF。W.Nr 0870536。B-1型 からD-1型 への改造 機 。初 飛行 は1941年 3月1日 。- Ju 87 V 22
登録 記号 はSF+TY。W.Nr 0870540。B-1型 からD-1型 への改造 機 。初 飛行 は1941年 3月 1日 。- Ju 87 V 23
登録 記号 はPB+UB。W.Nr 0870542。B-1型 からD-1型 への改造 機 。初 飛行 は1941年 3月 1日 。- Ju 87 V 24
登録 記号 はBK+EE。W.Nr 0870544。B-1型 からD-1/D-4型 への改造 機 。初 飛行 は1941年 3月 1日 。- Ju 87 V 25
登録 記号 はBK+EF。W.Nr 0870530。B-1型 からD-4 trop型 への改造 機 。初 飛行 は1941年 3月 1日 。- Ju 87 V 30
- Ju 87 D-5
型 の試作 機 。W.Nr 2296。初 飛行 は1943年 6月 20日 。 - Ju 87 V 26-28,31,42-47
- どのような
機体 であったか詳細 は不明 。
- Ju 87 D-1
- 1941
年 に495機 発注 され、この機体 は1941年 5月 から1942年 3月 まで生産 された。1942年 の春 から1944年 の生産 終了 までに3,300機 のJu 87が生産 されそのうちのほとんどがD-1型 、D-2型 そしてD-5型 だった。D型 は主 に東部 戦線 と中東 の広範囲 で使用 された。爆 弾 搭載 能力 はB型 の500kgから最大 で1,800kgに増加 している。航続 距離 が短 くなるためか、基本 的 には500-1,200kgの爆 弾 を搭載 して運用 されていた。 - Ju 87 D-2
古 くなったD型 のフレームを流用 して製作 された、グライダー牽引 型 である。これはD-1の熱帯 型 として設計 されていた。この機体 は地上 からの対空 砲火 から乗員 を守 るための重 装甲 が施 されていた。しかし、この装甲 により性能 は低下 し、Oberkommando der Luftwaffe(空軍 最高 司令 部 )からは「D-2型 は不要 」とまでいわれた。- Ju 87 D-3
- D-1
型 に対地 攻撃 用 の増加 装甲 を装備 した型 である。エンジンはJumo 211 Jを搭載 しており、Ju 87 D型 の多 くはD-3NまたはD-3/tropsと呼 ばれ、夜 間 用 と熱帯 用 の装備 が追加 されていた。 - Ju 87 D-4
- PVC 1006 Bラックと
装備 し750-905kgの魚雷 を搭載 した雷撃 型 の試作 機 として設計 された。D-4型 はD-3型 を改装 して製作 され、空母 「グラーフ・ツェッペリン」で運用 される予定 だった。 - D-4
型 と初期 のD型 の相違 点 として消炎 排気 管 と2基 の20mm MG 151/20機関 砲 があげられる。 - Ju 87 D-5
- D-3
型 の設計 に基 づいて製作 された。特徴 として他 のJu 87より主翼 が0.6m延長 されている。エンジンは1943年 8月 以降 はJumo 211 J-1からインタークーラー付 きの過 給 機 (スーパーチャージャー)を備 えたJumo 211 Pにアップグレードされている。このエンジンは機体 の上昇 速度 を15m/s増加 させた。 しかしJumo 213の搭載 とそれにより増加 した上昇 速度 により翼 の延長 は無意味 なものになってしまった。コックピット床 のガラス窓 は補強 され、3つあったエルロンは4つに変更 された。急降下 速度 はより早 くなり、高度 2,000mで650km/hに達 した。航続 距離 では地表 付近 で715km、高度 5,000mで835kmを記録 している。燃料 搭載 量 は胴体 のメインタンクで480L、左右 の主翼 内 のタンクに150Lずつ搭載 でき、300Lの容量 を持 つ増 槽 を2つ取 り付 けることができた。D-5も主翼 に20mm MG 151/20機関 砲 が2門 取 り付 けられ、装弾 数 は合 わせて1000発 であった。防御 機銃 として7.92mm MG 81Z連装 機関 銃 が搭載 され、無線 通信 士 兼 機銃 手 が操作 し1,400-2,000発 の弾薬 を搭載 していた。 - Ju 87 D-7
地上 攻撃 型 のD-5型 をベースに作 られ、増加 装甲 、主翼 の20mm MG 151/20機関 砲 、延長 した主翼 を標準 装備 していた。- Ju 87 D-8
- D-8
型 はD-7型 に似 ていたがD-3型 をベースとして製作 されていた。D-7型 とD-8型 は夜間 専用 の同 じ機体 とよく勘違 いされるが、これらはベースとなった機体 が異 なっており、明確 に設計 が異 なった機体 であって、夜間 専用 だけでなく多 用途 の機体 である。しかし双方 ともに消炎 ダンパーが取 り付 けられ夜間 での作戦 に使用 された。 - 1943
年 1月 に、Ju 87 Dの何 機 かはJu 87 Gの製作 のためのテストベッドになった。1943年 初頭 Tarnewitzのドイツ空軍 テスト・センターは、静止 状態 でのこの機関 砲 のテストを行 った。G. Wolfgang Vorwald大佐 はこの実験 は成功 ではないと記 しており、また、この機関 砲 をMe 410に搭載 することを提案 している。しかしながらテストは続行 された。1943年 1月 31日 には、Ju 87 D-1 W.Nr 255が、ブリヤンスクの訓練 所 の近 くでハンス=カール・シュテップ大尉 によってテストされた。この結果 、空気 抵抗 が大 きくなっており、速度 の低下 が大 きく、飛行 速度 が259km/hも低下 していたと記 している。さらにシュテップは、既存 のD型 に比 べて機敏 さが低下 していることを指摘 している。1943年 に37mmBK 37機関 砲 を備 えたD-1およびD-3が戦闘 に投入 されている。
Ju 87 E
プランはあったが
Ju 87 F
プランはあったが
Ju 87 H
D
Ju 87 G
すでに
このガンポッドはJu 87 D-1, W.Nr 2552に
1943
- Ju 87 G-1
旧式 の主翼 の小 さいD型 の機体 (D-5型 以降 は翼 が延長 されている)から改装 され、ダイブブレーキを取 り外 されていた。- Ju 87 G-2
- G-1
型 によく似 ており、延長 された翼 を持 つD-5型 の機体 から208機 、D-3型 から少 なくとも22機 生産 された。 - クルスクの
戦 いに投入 されたG型 として生産 された機体 はごくわずかだった。戦闘 初日 にG型 として生産 された機体 に乗 っていたのはルーデルだけだった。
機体 データ
A-1(
全幅 :13.82m全長 :10.80m全高 :3.84m翼 面積 :31.90m2全 装備 重量 :3,350kg自 量 :2,273kg最大 速度 :310km/h実用 上昇 限度 :7,000m航続 距離 :1,000km
G-2(
全幅 :15m全長 :11.5m全高 :3.84m翼 面積 :33.6m2全 装備 重量 :6,585kg最大 速度 :375km/h実用 上昇 限度 :7,500m上昇 時間 :5,000mまで19.8分 航続 距離 :1,530km
現存 する機体
- 2
機 が完全 な状態 で保存 されているのみで、各地 に残骸 が残 されている[5]。 機体 によっては型 や番号 に諸説 ある場合 がある。下記 の他 にも、海底 に沈 んでいることが確認 されているものや、売買 されているD-3などが確認 されている。
Ju 87B-1 | WkNr.1301643 | ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク |
ジンスハイム |
フランス・サントロペ | |||
Ju 87B-1 | ドイツ バーデン=ヴュルテンベルク |
ピーター・ユニォア |
|||||
Ju 87B-2 | WkNr.870406 9801 |
セルビア ベオグラード | |||||
Ju 87R-2 | WkNr.5856 | ドイツ ベルリン | ドイツ |
ムルマンスクで | |||
Ju 87R-2 | WkNr.5954 | アメリカ イリノイ |
シカゴ |
1941 | |||
Ju 87R-4 | WkNr.6234 | アメリカ ワシントン |
Ju 87R-2/857509 | ||||
Ju 87D | ドイツ ラインラント=プファルツ |
コブレンツ |
コックピット | ||||
Ju 87D | WkNr.16970 | マルタ ヴァレッタ | [14] | ||||
Ju 87D-3 | WkNr.100375 | ギリシャ アッティカ |
ギリシャ |
1943 | |||
Ju 87D-3 | WkNr.110757 | ポーランド ポトカルパチェ |
クロスノ |
2015 | |||
Ju 87D-5 Ju 87G-2 |
WkNr.2883 WkNr.494083 8474M (RAF) |
イギリス ロンドン | イギリス |
D-5から | |||
Ju 87 | ギリシャ クレタ |
アスキフォウ |
|||||
レプリカ | ポーランド ポモージェ |
運用 国
登場 作品
映画
- 『
急降下 爆撃 隊 』 - ナチスドイツのプロパガンダ
映画 。戦時 中 の作品 で実機 が多 く登場 し、主役 級 の扱 いで描写 されている。テーマ曲 として「スツーカの歌 」[11]が作曲 された。 - 『
空軍 大 戦略 』 - この
映画 にはスピットファイアやBf109などの実機 が登場 するが、Ju 87は実機 ではない。 - 『
戦火 のナージャ』 独 ソ戦 を舞台 としており、本 機 による爆 撃 のシーンが多 い。ロシア映画 であるが、ドイツ人 俳優 を起用 して搭乗 員 についても詳細 に描 いている。- 『ダンケルク』
- ドイツ
空軍 機 として登場 。ナチス・ドイツのフランス侵攻 の結果 、ダンケルクに包囲 された40万 人 の英 仏 連合 軍 将兵 をグレートブリテン島 へ脱出 させる「ダイナモ作戦 」を阻止 すべく、将兵 がひしめく桟橋 や軍艦 を急降下 爆撃 する。
ゲーム
- 『ソニックウイングス3』
- プレイヤー
機 として登場 。コウフル&ホワイト卿 の搭乗 機 。移動 速度 は全 機体 中 最 も遅 い部類 だが、ショットの攻撃 力 はメイン・サブショット共 に直進 軌道 で威力 が高 め、更 に急 降下 爆撃 機 らしく特殊 武器 の『1トン爆 弾 』の威力 がすさまじい。 - 『R.U.S.E.』
- ドイツの
戦闘 爆撃 機 として登場 。 - 『War Thunder』
- ドイツ
空軍 のランク1~ランク2爆 撃 機 (G型 は攻撃 機 )として登場 する。 - 『World of Warplanes』
- ドイツTierVにD-5とG-2が
登場 する。 - 『
艦隊 これくしょん -艦 これ-』 艦上 爆撃 機 型 の「Ju87C改 」と対 潜 哨戒 機 型 の「Ju87C改 二 (KMX搭載 機 )」が登場 。技術 提供 により輸入 された艦上 爆撃 機 として登場 するため、日本 海軍 のカラーリングとマーキングが施 されている。- 『コール オブ デューティシリーズ』
- 『
鋼鉄 の虹 パンツァーメルヒェンRPG』および『ネットゲーム95鋼鉄 の虹 〜Die Eisenglorie〜』 - グリューネラント
軍 の急降下 爆撃 機 として、B型 が登場 。 - 『バトルフィールド1942』
- ドイツ
軍 の攻撃 機 として登場 する。 - 『バトルフィールド5』
-
枢軸 軍 の攻撃 機 として登場 する。急降下 するとサイレンが鳴 るがカスタムで取 り外 すこともできる。1t爆 弾 や大 口径 機関 砲 などの運用 も可能 。
アニメ・漫画
- 『
空軍 力 の勝利 』 劇 中 のノルウェーの戦 いおよびバトル・オブ・ブリテンにて登場 。- 『ココロ
図書館 』 - アニメ
版 の戦争 シーンに、放棄 されたVI号 戦車 の上 を舞 う。 - 『
終末 のイゼッタ』 作中 で名称 は明 かされない(エイルシュタット兵 が「スツーカ」と呼 ぶシーンはある)が、B2型 が敵国 ゲルマニア帝国 の主力 爆 撃 機 として登場 。エイルシュタット公国 軍 に急降下 爆撃 を行 う。- 『
夜 のスツーカ』 松本 零 士 『戦場 まんがシリーズ』の一 編 。制空権 の喪失 と低速 から昼間 では既 に作戦 行動 が出来 ず、戦争 末期 に夜間 爆撃 を行 うスツーカ部隊 を描 いている。
ミュージックビデオ
- 『
論理 空軍 (P-MODEL)』 - アルバム『
音楽 産業 廃棄 物 〜P-MODEL OR DIE』に収録 。Ju-87 G-2を元 に改造 された爆 撃 機 が登場 する。取 り付 けられたモニターにP-MODELのメンバーの顔 が映 し出 されている。主 な兵 装 は機関 砲 とミサイル。
ライトノベル
- 『リリアとトレイズII そして
二 人 は旅行 に行 った<下 >』 - ロクシェ
軍 の攻撃 機 としてG型 が登場 。見開 き カラーイラストにも描 かれている。 - 『サイレントウィッチーズ スオムスいらん
子 中隊 ReBOOT!』 - 2·3
巻 にて、ルーデルとアーデルハイドの使用 するストライカーユニットとして登場 。作中 の記述 から、B型 であることと、緑色 の塗装 でカールスラント国内 仕様 のままであることが分 かる。 上記 作品 はヤマグチノボルによる作品 のリメイクに当 たるが、同氏 の元 作品 でも登場 する。
脚注 ・出典
- ^ #
爆 撃 王 列伝 206頁 - ^ #
爆 撃 王 列伝 216頁 - ^ #
爆 撃 王 列伝 212頁 - ^ #
爆 撃 王 列伝 97頁 - ^
第 2次 大戦 のドイツ製 爆撃 機 、クロアチア沖 で発見 AFP(2014年 10月 2日 )2017年 2月 12日 閲覧 - ^ a b
野沢 正 『日本航空 機 総 集 輸入 機 篇 』出版 協同 社 、1972年 、165頁 。全国 書誌 番号 :69021786。 - ^ a b
秋本 実 『日本 陸軍 試作 機 大鑑 』酣 燈 社 、2008年 、162,163頁 。ISBN 978-4-87357-233-8。 - ^
戦時 中 の独 製 急降下 爆撃 機 八日市 飛行場 に配備 か写真 確認 産経新聞 の記事 2013年 8月 15日 配信 ・2013年 11月 20日 閲覧 。 - ^
陸軍 航空 技術 研究所 の参考 機 として出品 『航空 日本 大 展観 』朝日新聞社 、1940年 12月15日 、13,16-17頁 。NDLJP:1685129/25。 - ^
秋本 実 『日本 陸軍 試作 機 大鑑 』酣 燈 社 、2008年 、231頁 。ISBN 978-4-87357-233-8。 - ^ Stuka-Lied
参考 文献
- ピーター・C・スミス、
妹尾 作太郎 訳 『日 仏 伊 英 米 独 ソ七 人 のサムライ爆 撃 王 列伝 』光人 社 、1987年 。ISBN 4-7698-0332-X。