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あたご型護衛艦 - Wikipedia

あたごがた護衛ごえいかん

海上かいじょう自衛隊じえいたい護衛ごえいかんかんきゅう

あたごがた護衛ごえいかん(あたごがたごえいかん、英語えいご: Atago-class destroyer)は、海上かいじょう自衛隊じえいたいミサイル搭載とうさいがた護衛ごえいかん(DDG)かんきゅう[ちゅう 4]海自かいじはつイージスかんであるこんごうがた(63DDG)もとに、船体せんたい延長えんちょうして艦載かんさいヘリコプター運用うんよう対応たいおうするとともにイージスシステム更新こうしんした発展はってんがたであり[6][7]たちかぜがた(46・48DDG)だいかんとして、13中期ちゅうきぼうにおいて2せき建造けんぞうされた[8]ネームシップ建造けんぞう単価たんかやく1,475おくえんであった[9]

あたごがた護衛ごえいかん
訓練中の「あたご」。うねりを受けて艦首が押し上げられている。
訓練くんれんちゅうの「あたご」。うねりをけてかんくびげられている。
基本きほん情報じょうほう
かんしゅ ミサイル護衛ごえいかん (DDG)
命名めいめい基準きじゅん 日本にっぽん山岳さんがくめい
建造けんぞうしょ 三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう長崎造船所なかざきぞうせんじょ
運用うんようしゃ  海上かいじょう自衛隊じえいたい
建造けんぞう期間きかん 2004ねん - 2008ねん
就役しゅうえき期間きかん 2007ねん - 就役しゅうえきちゅう
建造けんぞうすう 2せき
まえきゅう こんごうがた
つぎきゅう まやかた[1]
要目ようもく
基準きじゅん排水はいすいりょう 7,750トン
満載まんさい排水はいすいりょう 10,000トン
全長ぜんちょう 165 m
最大さいだいはば 21 m
ふか 12 m
吃水きっすい 6.2 m
機関きかん方式ほうしき COGAG方式ほうしき
おも LM2500ガスタービンエンジン×4
推進すいしん 可変かへんピッチ・プロペラ×2じく
出力しゅつりょく 100,000馬力ばりき
電源でんげん ガスタービンぬし発電はつでん (2,800 kW)×3
速力そくりょく 30ノット (56 km/h)以上いじょう
乗員じょういん 300にん
へいそう
搭載とうさい SH-60J/K哨戒しょうかいヘリコプター×1[ちゅう 1]
C4ISTAR
FCS
  • Mk.99×3 (SAMよう)
  • Mk.160×1 (主砲しゅほうよう)
  • Mk.116 (水中すいちゅう攻撃こうげき指揮しきよう)
  • レーダー
  • AN/SPY-1D(V) 機能きのうがた
  • OPS-28EAN/SPQ-9B
    たい水上すいじょう捜索そうさくよう[ちゅう 2]
  • OPS-20B 航海こうかいよう
  • ソナー
  • AN/SQS-53C かんくび装備そうびがた
  • AN/SQR-20 MFTA 曳航えいこうしき
  • 電子でんしせん
    対抗たいこう手段しゅだん
  • NOLQ-2B電波でんぱ探知たんち妨害ぼうがい装置そうち
  • Mk.137 6連装れんそうデコイ発射はっしゃ×4
  • 曳航えいこう4がた たい魚雷ぎょらいデコイ[ちゅう 3]
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    来歴らいれき

    編集へんしゅう

    海上かいじょう自衛隊じえいたいは、だい1防衛ぼうえいりょく整備せいび計画けいかく期間きかんちゅう「あまつかぜ」(35DDG)によって、ターター・システム搭載とうさいしたミサイル護衛ごえいかん(DDG)の整備せいび着手ちゃくしゅした。そのだい3防衛ぼうえいりょく整備せいび計画けいかくより建造けんぞう開始かいししたたちかぜがた(46DDG)3せきでシステムのデジタル海軍かいぐん戦術せんじゅつ情報じょうほうシステム(NTDS)にじゅんじた戦術せんじゅつ情報処理じょうほうしょり装置そうち導入どうにゅう、そしてさん中業ちゅうぎょうより建造けんぞう開始かいししたはたかぜがた(56DDG)2せきではCIC能力のうりょく強化きょうかとともにプラットフォームのガスタービン達成たっせいするなど、順次じゅんじ性能せいのう強化きょうかはかっており、とくにはたかぜがたについては在来ざいらいがたミサイル護衛ごえいかん頂点ちょうてんつものとひょうされていた[10]

    またこれと並行へいこうして、1981ねんごろからはしん世代せだい防空ぼうくう武器ぶきシステムであるイージスシステム(AWS)の導入どうにゅう模索もさくされており、これを搭載とうさいするイージスかんとして、まず6103中期ちゅうきぼうこんごうがた(63DDG)4せき建造けんぞうされた。これにより、既存きそんのミサイル護衛ごえいかんとあわせて、8かん8体制たいせいの4護衛ごえいたいぐん所要しょようであるミサイル護衛ごえいかん4せき体制たいせい充足じゅうそくした[11]

    しかし2000年代ねんだいにおいては、老朽ろうきゅうともなってたちかぜがた(46DDG)が耐用たいよう年数ねんすうむかえる見込みこみとなっており、護衛ごえいたいぐん編制へんせい維持いじするためには、さらに2せきのミサイル護衛ごえいかん建造けんぞうする必要ひつようがあった。このことから、13中期ちゅうきぼうにおいて、搭載とうさいシステムの更新こうしん航空こうくう運用うんよう能力のうりょく強化きょうかはかった7,750トンがたDDG 2せき建造けんぞうされることになった。これがほんがたである[11][8]

    設計せっけい

    編集へんしゅう

    基本きほんてきには、こんごうがた(63DDG)の性能せいのう向上こうじょうがたとなっている[7]基本きほん計画けいかく番号ばんごうはF122[12]

    船体せんたい

    編集へんしゅう

    基本きほんてきには、こんごうがたもとにしてヘリコプター格納庫かくのうこ設置せっちし、全長ぜんちょうにして4メートル船体せんたい延長えんちょうすることで、基準きじゅん排水はいすいりょうにして450トン大型おおがたした設計せっけいとなっている。アーレイ・バークきゅうミサイル駆逐くちくかんより大型おおがたした上部じょうぶ構造こうぞうぶつさえぎなみ甲板かんぱん船型せんけいと、こう甲板かんぱんりょうふなばたの「ミニ・オランダざかさま造作ぞうさくもこんごうがたから踏襲とうしゅうされている[13]

    外見がいけんじょうでの変更へんこうてんステルスかんである。こんごうがた採用さいようされた傾斜けいしゃ船型せんけいステルスせいめんでも恩恵おんけいがあったことから、ほんがたでは当初とうしょからステルスせい配慮はいりょした設計せっけいおこなわれた。たとえばマストは、こんごうがたでは頑丈がんじょうだがレーダー反射はんしゃだん面積めんせきおおきい在来ざいらいがたトラスしきであったのにたいし、ほんがたでは、おおすみがた輸送ゆそうかん(05LST)うらがかた掃海そうかい母艦ぼかん(06MST)同様どうようの、平面へいめん構成こうせい後方こうほうへの傾斜けいしゃいたとうがたマストへ変更へんこうされている。また舷梯げんてい艦内かんない収容しゅうようするタイプとなり、補給ほきゅうようポストにも傾斜けいしゃされている[13]煙突えんとつも、こんごうがたでは四角よつかどまる整形せいけいしたものであったのにたいし、ほんがたでは、エッジのった平面へいめん構成こうせいのものに変更へんこうされた。主砲しゅほうぼうたてもステルス形状けいじょう採用さいようされている[11]

    なお搭載とうさいていとしては、こんごうがたふくめた従来じゅうらい護衛ごえいかんもちいられてきた7.9メートル内火艇ないかていにかえて、より大型おおがたの11メートル作業さぎょうてい採用さいようされた。煙突えんとつりょうふなばたの01甲板かんぱんレベルにもうけられたダビットにかく1せきずつ搭載とうさいしている。また後部こうぶ01甲板かんぱん左舷さげんには6.3メートルふくごうがた作業さぎょうてい1せき搭載とうさいされており、こちらは小型こがた折畳おりたたしきクレーンで着水ちゃくすいあげおさむ作業さぎょうおこなうこととされている[11][13]

    機関きかんについては、区画くかく配置はいちしゅ機関きかん機種きしゅ出力しゅつりょくふくめて、こんごうがた踏襲とうしゅうされている。しゅ機関きかんゼネラル・エレクトリック LM2500ガスタービンエンジン(石川島播磨重工業いしかわじまはりまじゅうこうぎょうによるライセンス生産せいさん)、COGAG方式ほうしきしゅ機関きかん4により推進すいしん(5つばさのスキュー可変かへんピッチ・プロペラ)2じく駆動くどうする方式ほうしきである[13]

    機関きかん区画くかくこうこらえせい配慮はいりょしてシフト配置はいちとされており、前方ぜんぽうだい1機械きかいしつ左舷さげんじくしつだい2はつ電機でんきしつ)をはさんで後方こうほうだい2機械きかいしつ右舷うげんじく駆動くどうする方式ほうしきとされた。またこれら機械きかいしつ前後ぜんごにそれぞれだい1・3はつ電機でんきしつはいされており、この5つの区画くかく機関きかん区画くかく構成こうせいしている[13]

    あるじ発電はつでんは、搭載とうさいすうは3とこんごうがた同数どうすうであるが、1あたりの出力しゅつりょくは、こんごうがたでは2,500キロワットであったのにたいし、ほんがたでは2,800キロワットに強化きょうかされている。原動機げんどうきはいずれもガスタービンである[13]

    イージス武器ぶきシステム (AWS)

    編集へんしゅう
     
    SPY-1D(V)のPESAアンテナ

    上記じょうき経緯けいいより、ほんがた中核ちゅうかくてき装備そうびとなるのがイージス武器ぶきシステム(AWS)である。バージョンは、こんごうがたがベースライン4(1 - 3ばんかん)・5(4ばんかん)であったのにたいして、COTS分散ぶんさんシステムされた最新さいしんベースライン7.1J進化しんかしている[ちゅう 5]制式せいしき番号ばんごうMk.7 mod.6(V)ないしMk.7 mod.19であった[15]搭載とうさいしているすべての戦闘せんとうシステムは、イージス武器ぶきシステム(AWS)の戦術せんじゅつ情報処理じょうほうしょり装置そうちである指揮しき決定けっていシステム(C&D Mk.3 mod.2)および武器ぶき管制かんせいシステム(WCS Mk.9 mod.2)、情報じょうほう表示ひょうじシステム(ADS Mk.7 mod.2)に連接れんせつされている[16]。また後述こうじゅつのイージスBMD5.0CUの導入どうにゅうにあわせて、AWSもベースライン9にバージョンアップされた[11]。この改修かいしゅうにより、たい空戦くうせん(AAW)機能きのうとミサイル防衛ぼうえい(BMD)機能きのう両立りょうりつした、IAMD(integrated air and missile defense)が実現じつげんされるとともに、共同きょうどう交戦こうせん能力のうりょく(CEC)にも対応たいおうするとされている[17]。2021ねん現在げんざいほんがたへのCECの導入どうにゅう実現じつげんしておらず、まやかた先行せんこう導入どうにゅうするかたちになっているが、ちか将来しょうらい導入どうにゅうして、おなじベースライン管理かんりになるものと推測すいそくされている[18]

    その中核ちゅうかくとなる機能きのうレーダーAN/SPY-1D(V)である。こんごうがた搭載とうさいされていたSPY-1Dの改良かいりょうがたで、天頂てんちょう方向ほうこう捜索そうさく追尾ついび能力のうりょく強化きょうかされているほか、SPY-1Dにおいて弱点じゃくてんとされていたてい高度こうど小型こがた高速こうそく目標もくひょう捕捉ほそく能力のうりょく改善かいぜんされているとされる。また装備そうび要領ようりょうとしては、固定こていしき4めんパッシブ・フェーズドアレイ(PESA)アンテナを艦橋かんきょう構造こうぞうぶつ周囲しゅうい四方しほう固定こてい配置はいちするてんでは同様どうようだが、ヘリコプターよう格納庫かくのうこ設置せっちされたことから、レーダーしゃかい確保かくほのため、後部こうぶのアンテナ2めんについては装備そうび位置いちを1甲板かんぱんレベルげている[16]

    ほんきゅうのミサイル装備そうび中心ちゅうしんとなるのが、Mk.41 mod.20 VLS[19]である。これはこんごうがた搭載とうさいされたmod.6とほぼ同様どうようであるが、mod.6では前後ぜんごそれぞれ3セルぶんのスペースをさい装填そうてんようクレーンに転用てんようしていたのにたいし、洋上ようじょうでのさい装填そうてん作業さぎょう危険きけんともない、実際じっさいにはほとんどおこなわれなかったことから、ほんでは廃止はいしされ、そのぶんもミサイル・セルによって充足じゅうそくされている。またヘリコプター格納庫かくのうこなどを新設しんせつした関係かんけいから、かんくびがわかんがわ発射はっしゃ配置はいち逆転ぎゃくてんしており、ぜん甲板かんぱんに64セル、こう甲板かんぱんに32セルとなっている[16]

    搭載とうさいするかん対空たいくうミサイルは、セミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導ゆうどう基本きほんとして赤外線せきがいせんセンサ付加ふかしたSM-2ブロックIIIB(べい海軍かいぐん呼称こしょうRIM-66M-5)採用さいようされた。また終末しゅうまつ誘導ゆうどうおこなうためのイルミネーターとしては、AN/SPG-62艦橋かんきょう構造こうぞうぶつ上部じょうぶに1後部こうぶに2の、けい3搭載とうさいする。この装備そうび要領ようりょうはこんごうがた同様どうようである[11][20]。なお、アメリカ海軍かいぐんのベースライン9搭載とうさいかんではちょう射程しゃていSM-6運用うんようにも対応たいおうしているが、ほんがたがこれを搭載とうさいしてNIFC-CA対応たいおうするかは不明ふめいとなっている[17][ちゅう 6]

    なお、戦闘せんとう指揮しきしょ (CIC) の後方こうほうには、司令しれい作戦さくせんしつ(FIC)が設置せっちされている。これは司令しれいようのCICというべきもので、こんごうがたではCICに付属ふぞくするしょう部屋へや程度ていどであったのにたいして大幅おおはば拡充かくじゅうされている。各種かくしゅ作戦さくせん情報じょうほう集約しゅうやくするため、壁面へきめんには大型おおがたディスプレイが設置せっちされている。またディスプレイをんだかたちのテーブルが中央ちゅうおうもうけられており、指揮しきかんせきのほか、両側りょうがわ5めいずつの幕僚ばくりょうかいわせに着席ちゃくせきできるようになっている[22]

     
    たい水上すいじょうレーダーかわそうのマスト(みぎかわそうまえのOPS-28)

    先述せんじゅつとおり、中核ちゅうかくとなる機能きのうレーダーはAN/SPY-1D(V)である[16]一方いっぽうたい水上すいじょう捜索そうさくようのレーダーとしては、当初とうしょこんごうがたどう系列けいれつOPS-28E搭載とうさいした[16]。これは遠距離えんきょりでの精密せいみつ捜索そうさく能力のうりょくすぐれており、水上すいじょう目標もくひょうのみならず、低空ていくう飛行ひこうする巡航じゅんこうミサイルシースキマー)などの探知たんちにも使用しようされることとなっていた[23]。その、ベースライン9への改修かいしゅうともなって、OPS-28EはAN/SPQ-9Bかわそうされた[24][ちゅう 2]

    このほか、通常つうじょう航海こうかいようとしてOPS-20装備そうびする[24]

    ミサイル防衛ぼうえい能力のうりょく

    編集へんしゅう

    こんごうがたちがい、竣工しゅんこう当初とうしょからミサイル防衛ぼうえいでの使用しよう考慮こうりょして建造けんぞうされているが、竣工しゅんこう当初とうしょ弾道だんどうミサイル捜索そうさく追尾ついびのみ可能かのうとされ、弾道弾だんどうだん迎撃げいげきミサイル発射はっしゃ能力のうりょくゆうしなかった。その23中期ちゅうきぼうで、AWSのバージョンアップとともにイージスBMD5.0CUシステム導入どうにゅうして、弾道弾だんどうだん迎撃げいげきミサイル発射はっしゃ能力のうりょく付与ふよすることが決定けっていした。平成へいせい24年度ねんど予算よさん[26]から複数ふくすう年度ねんど[27][28]わたってBMDかん改修かいしゅう予算よさんされており、「あたご」は2016ねん7がつから、「あしがら」は2017ねん7がつから改修かいしゅう工事こうじおこなった[17]。その「あたご」は2018ねん9がつ12にちおこなわれたJFTM-05においてSM-3ブロック1B発射はっしゃによる迎撃げいげき試験しけんおこな成功せいこう。「あしがら」については、2022ねん11がつ現在げんざいSM-3の発射はっしゃ試験しけんおこなわれていないものの、2019ねん11月におこなわれたJTX-06にてSM-3発射はっしゃともなわない模擬もぎ弾道だんどうミサイル標的ひょうてき迎撃げいげき試験しけんおこなっている[29]

    たいせんせん

    編集へんしゅう
     
    水上すいじょう発射はっしゃかんHOS-302

    こんごうがたにおいては、AN/SQQ-89をモデルとして、OYQ-102たいせん情報処理じょうほうしょり装置そうち中核ちゅうかくとした国産こくさんたいせんせんシステムが搭載とうさいされていた[30]一方いっぽうAN/SQQ-89は、(V)15において、AWSベースライン7と同様どうようにCOTSされた分散ぶんさんシステム移行いこうした。これはべい海軍かいぐんのアーレイ・バークきゅうフライトIIAで装備そうびされており、ほんがたでも、AN/SQQ-89(V)15Jを導入どうにゅうした。これにともない、かん装備そうびソナーも、アメリカせいAN/SQS-53C変更へんこうされており、こんごうがたOQS-102よりもバウ・ドームがちいさくなった。なお、こんごうがたでは曳航えいこうソナー搭載とうさいされていたのにたいし、「あたご」でははぶかれた[16]。ただし装備そうびスペースはのこされており、「あしがら」ではこんごうがたおなじOQR-2が搭載とうさいされた[11]。「あたご」も後日ごじつOQR-2を搭載とうさいし、2017ねんおこなわれた改装かいそうでOQR-2をAN/SQR-20 MFTAにかわそうしている。それにともないASWCSはAN/SQQ-89A(V)15Jにアップグレードされている。なお、「あしがら」についてもOQR-2からAN/SQR-20 MFTAへかわそうされており[31]、ASWCSもAN/SQQ-89A(V)15Jにアップグレードされている。

    たいせん兵器へいきはこんごうがたどう構成こうせいであり、Mk.41 VLSから発射はっしゃされる垂直すいちょく発射はっしゃしきアスロック(VLA)とともに、後部こうぶじょう付近ふきんりょうふなばたには、Mk.46 mod.5たん魚雷ぎょらいよう324mm3連装れんそうたん魚雷ぎょらい発射はっしゃかん水上すいじょう発射はっしゃかんHOS-302)装備そうびしている[16]

    たい水上すいじょうせん

    編集へんしゅう
     
    90しきかんたいかん誘導ゆうどうだん発射はっしゃとうを3搭載とうさいした状態じょうたい

    たい水上すいじょう打撃だげきりょくとして、こんごうがたではアメリカせいハープーン かんたいかんミサイルの4連装れんそう発射はっしゃとう搭載とうさいされていたが、ほんがたでは、だい2世代せだい汎用はんよう護衛ごえいかんおなじく、国産こくさん90しきかんたいかん誘導ゆうどうだん(SSM-1B)変更へんこうされている。攻撃こうげき管制かんせいよう艦上かんじょう装置そうちとしては、かんたいかんミサイル艦上かんじょう装置そうち2がた(SSMS-2B-1)が搭載とうさいされている[16]

    ほう熕兵

    編集へんしゅう
     
    62口径こうけい5インチたんそうほう(Mk.45 mod.4)

    主砲しゅほうは、こんごうがたオート・メラーラせい54口径こうけい127mmたんそう速射そくしゃほう(127mmコンパットほうにかえて、シールドのステルスはかったアメリカ海軍かいぐん制式せいしき最新さいしんがたである62口径こうけい5インチほう(127mmたんそうほう搭載とうさいされる。ほうシステムの形式けいしきめいとしてはMk.34 mod.9とされている[16]

    Mk.45シリーズはアーレイバークきゅうでも搭載とうさいされているもので、当初とうしょより対空たいくう性能せいのうにはおもきがかれていなかったことから、127mmコンパットほうくらべて発射はっしゃ速度そくど旋回せんかい俯仰ふぎょう速度そくどともに低下ていかしている。しかしイージスシステムとの適合てきごうせいがよく、こんごうがたではほう射撃しゃげき指揮しき装置そうちとしてFCS-2搭載とうさいしたのにたいし、ほんがたではその機能きのうはイージスシステムに統合とうごうされている。また光学こうがく方位ほういばんとしてMk.46 OSS (光学こうがく照準しょうじゅんシステム)も装備そうびされているが、これはAWSのアップデートにあわせてMk.20 EOSSにかわそうされる予定よていとなっている。なおほんがた搭載とうさいのMk.45 mod.4は、従来じゅうらいのMk.45シリーズよりも砲身ほうしんを8口径こうけいぶん延長えんちょうしている[16]通常つうじょう砲弾ほうだん従来じゅうらいの54口径こうけいほうどう規格きかくであり、この場合ばあいほうこう初速しょそく射程しゃていしゃだか従来じゅうらいどおりとなるが、ロケット補助ほじょ推進すいしんRAP)とGPS誘導ゆうどう導入どうにゅうしたLRLAPだん開発かいはつされており、こちらを使用しようすると最大さいだい91キロメートルというちょう射程しゃてい発揮はっきできるとされている[32]

    近接きんせつ防空ぼうくう火器かきCIWS)としては、高性能こうせいのう20mm機関きかんほう搭載とうさいする。ほんがたでは、FLIRもちいた光学こうがく照準しょうじゅんによるたい水上すいじょう射撃しゃげき可能かのうにするなどの改良かいりょうくわえたブロック1Bが搭載とうさいされている[16]

    電子でんしせん

    編集へんしゅう

    アーレイ・バークきゅうは、電子でんしせん装置そうちとしては、フライトIの時点じてんでは電子でんし攻撃こうげき能力のうりょくをもたないAN/SLQ-32(V)2電波でんぱ探知たんち装置そうちしか搭載とうさいしていなかった。このためもあり、こんごうがたでは、電子でんし攻撃こうげき能力のうりょくそなえ、より精巧せいこうNOLQ-2電波でんぱ探知たんち妨害ぼうがい装置そうち国産こくさん開発かいはつして搭載とうさいした[3]ほんがたでは、そのしょう改良かいりょうがたであるNOLQ-2Bを搭載とうさいしている。これはNOLQ-2とくらべていちまわ小型こがたになっており、また構成こうせい平面へいめんには傾斜けいしゃされている[16]

    また、チャフやIRデコイフレア)、投棄とうきがた電波でんぱ妨害ぼうがい(EJだん)を展開てんかいするため、護衛ごえいかん同様どうようMk 36 SRBOC(チャフロケットシステム)を装備そうびしており、そのMk.137 6連装れんそうデコイ発射はっしゃは4搭載とうさいされる。装備そうび位置いち前部ぜんぶ01甲板かんぱんじょうである[11]

    航空機こうくうき

    編集へんしゅう
     
    格納庫かくのうこ

    上記じょうきのとおり、こんごうがたからの最大さいだい変更へんこうてん艦載かんさいヘリコプター搭載とうさい対応たいおうしたてんである[16][ちゅう 1]

    海自かいじのミサイル護衛ごえいかんは、はたかぜがた飛行ひこう甲板かんぱんヘリコプター甲板かんぱん)の設置せっち、こんごうがたではヘリコプター・データリンクへの対応たいおうと、順次じゅんじ航空こうくう運用うんよう能力のうりょく強化きょうかしてきた。そしてほんがたでは、ミサイル護衛ごえいかんとしてはじめてSH-60JないしSH-60K 哨戒しょうかいヘリコプター1搭載とうさい可能かのう格納庫かくのうこ設置せっちするとともに、ORN-6戦術せんじゅつ航法こうほう装置そうち(TACAN)も装備そうびした[16]。なお、計画けいかく段階だんかいではアーレイ・バークきゅうフライトIIAと同様どうように2ぶんのハンガーを確保かくほする予定よていだったが、詳細しょうさい設計せっけい段階だんかいで、整備せいび区画くかくたまなどの関連かんれん区画くかく確保かくほするかわりに1らされたといわれている[33]

    ヘリコプター甲板かんぱんは、汎用はんよう護衛ごえいかんおなじくながさ25メートルを確保かくほしている。ただし、発着はっちゃくかん支援しえん装置そうち機体きたい移送いそう軌条きじょう設置せっちされているものの、拘束こうそく装置そうち自体じたいふくめて、航空こうくう動力どうりょくしつなどの機器ききるい後日ごじつ装備そうびとされている。また航空こうくう要員よういん配員はいいんされていないため、必要ひつようおうじて、居住きょじゅうの2だんベッドを3だん変更へんこうするなどして対処たいしょする必要ひつようがある[13]

    新旧しんきゅうミサイル護衛ごえいかん比較ひかく

    編集へんしゅう
    DDGかくかた比較ひかく
    まやかた あたごがた こんごうがた はたかぜがた たちかぜがた あまつかぜ
    (最終さいしゅう状態じょうたい)
    船体せんたい 基準きじゅん排水はいすいりょう 8,200 t 7,750 t 7,250 t 4,600 t[ちゅう 7] 3,850 t[ちゅう 8] 3,050 t
    満載まんさい排水はいすいりょう 10,250 t 10,000 t 9,485 t 5,900 t[ちゅう 7] 5,200 t 4,000 t
    全長ぜんちょう 170 m 165 m 161 m 150 m 143 m 131 m
    全幅ぜんぷく 21.0 m 16.8 m 14.3 m 13.4 m
    おも 機関きかん ガスタービン 蒸気じょうきタービン
    方式ほうしき COGLAG COGAG ギアード・タービン
    出力しゅつりょく 69,000 ps 100,000 ps 70,000 ps 60,000 ps
    速力そくりょく 30 kt 32 kt 33 kt
    へいそう ほう 62口径こうけい5インチたんそうほう×1 54口径こうけい127ミリたんそうほう×1 54口径こうけい5インチたんそうほう×2 50口径こうけい76mm連装れんそうほう×2
    高性能こうせいのう20mm機関きかんほう×2
    ヘッジホッグたいせん迫撃はくげきほう×2
    ミサイル Mk.41 VLS×96セル
    (SM-2, SM-3, 07しき)
    Mk.41 VLS×96セル
    (SM-2, SM-3, VLA)
    Mk.41 VLS×90セル
    (SM-2, SM-3, VLA)
    Mk.13 たんそう発射はっしゃ×1
    (SM-1MR,ハープーン[ちゅう 9])
    74しき8連装れんそう発射はっしゃ×1
    (アスロック)
    SSM[ちゅう 10]4連装れんそう発射はっしゃとう×2 90しき 4連装れんそう発射はっしゃとう×2 ハープーン 4連装れんそう発射はっしゃとう×2
    水雷すいらい 3連装れんそうたん魚雷ぎょらい発射はっしゃかん×2
    艦載かんさい SH-60K×1[ちゅう 1] SH-60J/K×1[ちゅう 1] ヘリコプター甲板かんぱんのみ
    同型どうけいかんすう 2せき 2せき 4せき 2せき練習れんしゅうかん 3せき退役たいえき 1せき退役たいえき

    同型どうけいかん一覧いちらん

    編集へんしゅう
    かん番号ばんごう かんめい 建造けんぞう 起工きこう 進水しんすい 竣工しゅんこう 所属しょぞく
    DDG-177 あたご 三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう
    長崎造船所なかざきぞうせんじょ
    2004ねん
    平成へいせい16ねん
    4がつ5にち
    2005ねん
    平成へいせい17ねん
    8がつ24にち
    2007ねん
    平成へいせい19ねん
    3月15にち
    だい3護衛ごえいたいぐんだい3護衛ごえいたい
    舞鶴まいづる基地きち
    DDG-178 あしがら 2005ねん
    平成へいせい17ねん
    4がつ6にち
    2006ねん
    平成へいせい18ねん
    8がつ30にち
    2008ねん
    平成へいせい20ねん
    3月13にち
    だい2護衛ごえいたいぐんだい2護衛ごえいたい
    佐世保させぼ基地きち

    登場とうじょう作品さくひん

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    バトルシップ
    「あたご」が登場とうじょう冒頭ぼうとうにて、むらさめがた護衛ごえいかんあけぼの」とともに、リムパック演習えんしゅう参加さんかするためパールハーバー停泊ていはくしており、その、リムパック演習えんしゅう参加さんかしている様子ようすうつされている。
    また、CGモデルとしても登場とうじょうしており、かん番号ばんごうを175に変更へんこうして、こんごうがた護衛ごえいかんみょうこう」として撮影さつえいおこなわれている。
    沈黙ちんもく艦隊かんたい
    実写じっしゃばん配信はいしんドラマ 『沈黙ちんもく艦隊かんたい シーズン1 ~東京とうきょうわんだい海戦かいせん~』 にて「あしがら」が登場とうじょうだい2護衛ごえいたいぐん司令しれい沼田ぬまた徳治とくじうみしょう座乗ざじょうかんとして登場とうじょうする。なお、原作げんさく沼田ぬまた司令しれい座乗ざじょうしていたのは当時とうじ旗艦きかんである「はるな」である。

    アニメ・漫画まんが

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    Z/X IGNITION
    アニメばんにて、防衛ぼうえいたい艦艇かんていとして多数たすう同型どうけいかん登場とうじょう
    ガーリー・エアフォース
    TVアニメだい4「あたご」が登場とうじょう[よう出典しゅってん]。イーグルとともにザイを迎撃げいげきする。なお原作げんさく小説しょうせつ海自かいじ艦隊かんたいではそれらしきかん存在そんざいしない。
    空母くうぼいぶき
    「あたご」が登場とうじょう
    だい1尖閣諸島せんかくしょとう中国人ちゅうごくじん上陸じょうりく事件じけんきたさい不法ふほう上陸じょうりくしゃ捕縛ほばくのために魚釣島うおつりしま近辺きんぺん派遣はけんされたが、中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほうぐん海軍かいぐん殲15威嚇いかくばくげきける。1ねん航空機こうくうき搭載とうさいがた護衛ごえいかんいぶき」を旗艦きかんとするだい5護衛ごえいたいぐん所属しょぞくしている。
    コードギアス 反逆はんぎゃくのルルーシュ
    日本にっぽん海軍かいぐん所属しょぞくかんとして、「7700トンがたイージス護衛ごえいかん」とばれていたころ完成かんせい予想よそうしたがったかんが2せき登場とうじょう
    2010ねん8がつだい太平洋戦争たいへいようせんそうにおいて、ブリタニア海軍かいぐん葉巻はまきがた潜水せんすいかんVLSからはなった魚雷ぎょらいにより、撃沈げきちんされてしまう。
    ジパング
    あたごがた護衛ごえいかん(7700トンがたイージス護衛ごえいかん)をモデルにした架空かくうのイージス護衛ごえいかんみらい」が、突如とつじょとして、だい世界せかい大戦たいせんどき太平洋戦争たいへいようせんそう只中ただなかタイムスリップする。連載れんさい開始かいし完成かんせい予想よそう公開こうかいまえだったため、「みらい」は現実げんじつのあたごがたとはことなる部分ぶぶんおおい。
    なお、最終さいしゅうばなしでは国防こくぼうぐん艦艇かんていとして就役しゅうえきした「みらい」が登場とうじょうするが、現実げんじつであたごがた竣工しゅんこうしたこともあり、ほとんどおなかんかげえがかれている。
    ひがしのエデン
    アニメばんだい11に4せき同型どうけいかん登場とうじょう。「迂闊うかつ月曜日げつようび」「11はつのミサイル」と同様どうように、トマホーク巡航じゅんこうミサイル日本にっぽん主要しゅよう政令せいれい都市とし発射はっしゃし、「60はつのミサイル」事件じけんがねとなった。なお、実際じっさいのあたごがたはトマホークを装備そうびしていない。
    めい探偵たんていコナン 絶海ぜっかい探偵たんてい
    架空かくうかん「DDG-170[ちゅう 11] ほたか」が登場とうじょう舞鶴まいづるこうおき体験たいけん航海こうかいおこなっていた最中さいちゅう艦内かんない殺人さつじん事件じけん発生はっせいし、乗艦じょうかんしていた江戸川えどがわコナンたちが事件じけんまれていくことになる。
    相手あいてつけレーダー驚異きょういてき性能せいのう説明せつめいけた少年しょうねん探偵たんていだんから「うみめい探偵たんてい」としょうされ、このことから、ほんさくのタイトルがイージスかんしていることがかる。終盤しゅうばんでは、なに手出てだしができないコナンにわり、その性能せいのうをフル活用かつようして遭難そうなんする毛利もうりらん居場所いばしょつけした。
    エンドロールでは、実写じっしゃで「あたご」が登場とうじょうしており、艦橋かんきょう戦闘せんとう指揮しきしょ主砲しゅほう砲撃ほうげきシーンなどがうつされている。
    輪廻りんねのラグランジェ
    移動いどうがた地球ちきゅう防衛ぼうえい前線ぜんせん基地きちファロス防衛ぼうえい戦力せんりょく一環いっかんとして、4せき以上いじょう同型どうけいかん登場とうじょう5インチほうわりに戦術せんじゅつだかエネルギーレーザーほう搭載とうさいしているが、オービッドたいする有効ゆうこうとはならなかった。

    小説しょうせつ

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    にちちゅう尖閣せんかく戦争せんそう
    ひゅうががた護衛ごえいかんひゅうが」の直衛なおえかんとして「あたご」が登場とうじょう中国ちゅうごく海軍かいぐん艦隊かんたいから発射はっしゃされたかんたいかんミサイルをすべて撃墜げきついしたのちに、90しきかんたいかん誘導ゆうどうだんによる攻撃こうげき中国ちゅうごく海軍かいぐん艦隊かんたい壊滅かいめつさせる[34]
    日本国にっぽんこく召喚しょうかん
    ぜんかん登場とうじょう。パーパルディア皇国こうこくとの戦争せんそう投入とうにゅうされる。
    日本にっぽん有事ゆうじ鎮西ちんぜい2019」作戦さくせん発動はつどう!
    「あしがら」が登場とうじょう魚釣島うおつりしま占拠せんきょした中国ちゅうごくぐんたいして、魚釣島うおつりしま潜入せんにゅうした水陸すいりく機動きどうだん射撃しゃげき統制とうせいけながらかんほう射撃しゃげきおこな[35]
    Modern Warships
    プレイヤーが操作そうさできるtier3艦艇かんていとして「あしがら」登場とうじょう
    『ウェポン・フロントライン 海上かいじょう自衛隊じえいたい イージス 日本にっぽんまも最強さいきょうたて
    「あたご」が登場とうじょう海上かいじょう自衛隊じえいたい協力きょうりょく実物じつぶつ取材しゅざいおこなわれており、陸上りくじょう部隊ぶたいからの火力かりょく支援しえん要請ようせい艦載かんさいヘリコプターによる観測かんそく、ヘリコプターからの情報じょうほうもとかんほう射撃しゃげき開始かいしたま修正しゅうせいからの効力こうりょくしゃといった対地たいち支援しえん射撃しゃげきこまかい手順てじゅんや、そのときCIC様子ようすなどがうつされている。
    『レヴィアス』
    海上かいじょう自衛隊じえいたい沖縄おきなわ基地きち所属しょぞくの「こんぺきがた護衛ごえいかん」として登場とうじょう沖縄おきなわ本島ほんとう周辺しゅうへん怪獣かいじゅうレヴィアスにたいしておこなわれる「ロ1ごう作戦さくせん」に、たいレヴィアスよう急造きゅうぞうされたちょう音波おんぱ機雷きらい搭載とうさいして参加さんかする。

    脚注きゃくちゅう

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    注釈ちゅうしゃく

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    1. ^ a b c d 通常つうじょう搭載とうさいされていない。
    2. ^ a b ただし「あしがら」はAN/SPQ-9Bレーダーの納入のうにゅう遅延ちえんにより、AWSの改修かいしゅう同時どうじ搭載とうさいすることができず、後日ごじつ装備そうびとなった[25]
    3. ^ 後日ごじつ装備そうび
    4. ^ かんしゅについては、アメリカ海軍かいぐん関連かんれん団体だんたいであるアメリカ海軍かいぐん協会きょうかいUSNI)およびイギリスジェーン海軍かいぐん年鑑ねんかんミサイル駆逐くちくかん[2][3]国際こくさい戦略せんりゃく研究所けんきゅうじょ年報ねんぽう(『ミリタリー・バランス』)ではミサイル巡洋艦じゅんようかんとして種別しゅべつしている[4]。なお『ミリタリー・バランス』では、満載まんさい排水はいすいりょう9,750トン以上いじょう水上すいじょう戦闘せんとうかん一律いちりつにミサイル巡洋艦じゅんようかんとしている[5]
    5. ^ こんごうがたも、2014ねん現在げんざいではぜんかんがベースライン5.2となっている[14]
    6. ^ 日本にっぽんでも、どうミサイルの購入こうにゅうれい4年度ねんど(2022年度ねんど予算よさんみとめられたものの[21]、これはまやかたようとされている。
    7. ^ a b 2ばんかんは50tぞう
    8. ^ 3ばんかんは100tぞう
    9. ^ さわかぜのみ
    10. ^ 1ばんかん90しき2ばんかん17しき
    11. ^ 現実げんじつのDDG-170のかん番号ばんごうは、「ほたか」がぞくするあたごがたより2世代せだいまえのミサイル護衛ごえいかんであるたちかぜがた護衛ごえいかんさわかぜ」にあたえられている。

    出典しゅってん

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    35. ^ 168ぺーじなど

    参考さんこう文献ぶんけん

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    • 大塚おおつか好古よしふる従来じゅうらいがたちゅう口径こうけいほうのエースたち (特集とくしゅう 現代げんだいかんほう)」『世界せかい艦船かんせんだい806ごう海人あましゃ、82-89ぺーじ、2014ねん11月。 NAID 40020216060 
    • 香田こうだ洋二ようじ国産こくさん護衛ごえいかん建造けんぞうあゆみ」『世界せかい艦船かんせんだい827ごう海人あましゃ、2015ねん12月。 NAID 40020655404 
    • 徳丸とくまる伸一しんいち「ウェポン・システム (特集とくしゅう 海自かいじイージスかんのメカニズム)」『世界せかい艦船かんせんだい947ごう海人あましゃ、88-97ぺーじ、2021ねん5がつNAID 40022529076 
    • 山崎やまざきしん海上かいじょう自衛隊じえいたいのイージスBMD計画けいかく (特集とくしゅう イージスかんのすべて)」『世界せかい艦船かんせんだい730ごう海人あましゃ、98-105ぺーじ、2010ねん10がつNAID 40017240285 
    • 山崎やまざきしん「わがくに現有げんゆう護衛ごえいかんのコンバット・システム」『世界せかい艦船かんせんだい748ごう海人あましゃ、98-107ぺーじ、2011ねん10がつNAID 40018965310 
    • 山崎やまざきしん「ミサイル護衛ごえいかん建造けんぞうあゆみ (特集とくしゅう ミサイル護衛ごえいかん50ねん)」『世界せかい艦船かんせんだい802ごう海人あましゃ、69-75ぺーじ、2014ねん8がつNAID 40020135975 
    • 海人あましゃ へんさい新鋭しんえいイージス護衛ごえいかん「あたご」のすべて」『世界せかい艦船かんせんだい678ごう海人あましゃ、75-93ぺーじ、2007ねん8がつNAID 40015530275 
    • 海人あましゃ へん新鋭しんえい護衛ごえいかん「あしがら」&「いせ」のCIC拝見はいけん」『世界せかい艦船かんせんだい748ごう海人あましゃ、12-16ぺーじ、2011ねん10がつNAID 40018965298 
    • 海人あましゃ へん写真しゃしん特集とくしゅう 海上かいじょう自衛隊じえいたいDDG建造けんぞう 50ねんあゆみ」『世界せかい艦船かんせんだい802ごう海人あましゃ、21-47ぺーじ、2014ねん8がつ (2014a)。 NAID 40020135904 
    • 海人あましゃ へん「ミサイル護衛ごえいかん50ねん」『世界せかい艦船かんせんだい802ごう海人あましゃ、78-97ぺーじ、2014ねん8がつ (2014b)。 NAID 40020136027 
    • 技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶ へん技術ぎじゅつ開発かいはつかん船舶せんぱく担当たんとう)」『技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶ50ねん』2002ねん、72-115ぺーじNCID BA62317928 
    • 技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶ へん技術ぎじゅつ開発かいはつかん船舶せんぱく担当たんとう)」『技術ぎじゅつ研究けんきゅう本部ほんぶ60ねん』2012ねんNCID BB10936527 

    関連かんれん項目こうもく

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    どう時期じき類似るいじするシステム

    外部がいぶリンク

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