エジプトハゲワシ

エジプトハゲワシ
	エジプトハゲワシ Neophron percnopterus
保全ほぜん状じょう況きょう評価ひょうか
	ENDANGERED; (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)); * ワシントン条約じょうやく附属ふぞく書しょII
分類ぶんるい
学名がくめい
	Neophron percnopterus; (Linnaeus, 1758)
和名わみょう
	エジプトハゲワシ
英名えいめい
	Egyptian vulture

エジプトハゲワシ（埃及えじぷと禿鷲はげわし、Neophron percnopterus）は、タカ目めタカ科かエジプトハゲワシ属ぞくに分類ぶんるいされる鳥類ちょうるい。本ほん種しゅのみでエジプトハゲワシ属ぞくを形成けいせいする。

分布ぶんぷ

アゼルバイジャン、アフガニスタン、アラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽう、アルジェリア、アルバニア、アルメニア、アンゴラ、イエメン、イスラエル、イタリア、イラク、イラン、インド、ウガンダ、ウクライナ、ウズベキスタン、エジプト、エチオピア、エリトリア、オマーン、カザフスタン、カーボベルデ、カメルーン、ガーナ、ガンビア、ギニア、ギリシャ、キルギス、クウェート、クロアチア、ケニア、サウジアラビア、ジブチ、ジョージア、シリア、ジンバブエ、スーダン、スペイン、スロベニア、セネガル、セルビア、ソマリア、タジキスタン、タンザニア、チャド、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく、チュニジア、トルクメニスタン、トルコ、ナイジェリア、ナミビア、ニジェール、ネパール、フランス、ブルガリア、ブルキナファソ、ベナン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ポルトガル、マケドニア共和国まけどにあきょうわこく、マリ共和きょうわ国こく、マルタ、南みなみアフリカ共和きょうわ国こく、モーリタニア、モルドバ、モロッコ（西にしサハラ含ふくむ）、モンテネグロ、ヨルダン、リビア、ルーマニア、レバノン、ロシア

形態けいたい

全長ぜんちょう65cm。全身ぜんしんが白しろい体からだ羽わで覆おおわれる。

眼めや嘴くちばしの周囲しゅうい、喉のどには羽毛うもうがなく黄色きいろい皮膚ひふが露出ろしゅつしている。後頭部こうとうぶから頚部けいぶにかけて、冠かんむり羽わや襟巻えりまき状じょうの羽毛うもうが発達はったつする。

幼体ようたいの羽毛うもうは褐色かっしょくだが、成長せいちょうに伴ともない白しろくなる。

生態せいたい

サバンナや砂漠さばく、農耕のうこう地ち、民家みんか近ちかくにも生息せいそくする。

食しょく性せいは動物どうぶつ食しょくで、動物どうぶつの死骸しがい等とうを食たべる。本ほん種しゅは小型こがた種しゅのためか他たの動物どうぶつが食たべ終おわった後のちに残のこった肉片にくへんをついばむことが多おおい。本ほん種しゅは石いしを使つかいダチョウの卵たまごを割わる、という道具どうぐを使つかう鳥類ちょうるいとして知しられている。石いしは咥くわえて卵たまごに叩たたきつけるか、上空じょうくうから石いしを卵たまごへ目掛めがけて落おとす。上手うまく割われない場合ばあいは石いしを変かえる。小ちいさい卵たまごは掴つかんだ後のちに上空じょうくうから落おとしたり、石いしに叩たたきつけて割わる。

繁殖はんしょく形態けいたいは卵生らんせい。断崖だんがいの岩いわ棚たな等とうに巣すを作つくる。

人間にんげんとの関係かんけい

古代こだいエジプトでは神かみや神かみの使者ししゃとして崇あがめられ（ネクベト、ムト等ひとし）、神殿しんでんで飼育しいくされた。

参考さんこう文献ぶんけん

黒田くろだ長久ちょうきゅう監修かんしゅう C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編へん『動物どうぶつ大だい百科ひゃっか8　鳥類ちょうるいII』、平凡社へいぼんしゃ、1986年ねん、118頁ぺーじ。
『小学館しょうがくかんの図鑑ずかんNEO　鳥とり』、小学館しょうがくかん、2002年ねん、127頁ぺーじ。

外部がいぶリンク

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