北村きたむら薫かおる

北村きたむら 薫かおる（きたむら かおる、本名ほんみょう 宮本みやもと 和男かずお、1949年ねん12月28日にち -）は、日本にっぽんの小説しょうせつ家か、推理すいり作家さっか。ミステリをはじめとする小説しょうせつの執筆しっぴつに加くわえ、エッセイやアンソロジー編纂へんさんも手てがける。早稲田大学わせだだいがく元もと教授きょうじゅ。

北村きたむら 薫かおる （きたむら かおる）
誕生たんじょう	宮本みやもと 和男かずお (1949-12-28) 1949年ねん12月28日にち（74歳さい） 埼玉さいたま県けん北葛飾きたかつしか郡ぐん杉戸すぎと町まち
職業しょくぎょう	小説しょうせつ家か
国籍こくせき	日本にっぽん
活動かつどう期間きかん	1989年ねん -
代表だいひょう作さく	『空そら飛とぶ馬うま』（1989年ねん） 『盤上ばんじょうの敵てき』（1999年ねん） 『鷺さぎと雪ゆき』（2009年ねん） 『水みず 本ほんの小説しょうせつ』（2022年ねん）
主おもな受賞じゅしょう歴れき	日本にっぽん推理すいり作家さっか協会きょうかい賞しょう（1991年ねん） 直木なおき三十五さんじゅうご賞しょう（2009年ねん） 日本にっぽんミステリー文学ぶんがく大賞たいしょう（2016年ねん） 泉いずみ鏡花きょうか文学ぶんがく賞しょう（2023年ねん）
デビュー作さく	『空そら飛とぶ馬うま』（1989年ねん）
ウィキポータル 文学ぶんがく

高校こうこうの国語こくご教師きょうしをしながら『空そら飛とぶ馬うま』（1989年ねん）でデビュー。日常にちじょうの謎なぞを鮮あざやかに描えがく推理すいり小説しょうせつで人気にんきを博はくす。『鷺さぎと雪ゆき』（2009年ねん）で直木賞なおきしょう受賞じゅしょう。ほかに『盤上ばんじょうの敵てき』（1999年ねん）、『リセット』（2001年ねん）、『ひとがた流ながし』（2006年ねん）など。

経歴けいれき

埼玉さいたま県けん北葛飾きたかつしか郡ぐん杉戸すぎと町まち生うまれ。早稲田大学わせだだいがく第だい一いち文学部ぶんがくぶ卒業そつぎょう。在学ざいがく中ちゅうはワセダミステリクラブに所属しょぞく。卒業そつぎょう後ご、母校ぼこうである埼玉さいたま県立けんりつ春日部かすかべ高等こうとう学校がっこうの国語こくご教師きょうしをしながら（1980年ねん - 1993年ねん）、創つく元もと推理すいり文庫ぶんこの「日本にっぽん探偵たんてい小説しょうせつ全集ぜんしゅう」（1984年ねんから1996年ねん刊行かんこう）の編集へんしゅう委員いいんとなる。

1989年ねん、覆面ふくめん作家さっかとして東京とうきょう創そう元もと社しゃ「鮎川あいかわ哲也てつやと十じゅう三さんの謎なぞ」の1冊さつ『空そら飛とぶ馬うま』でデビューした。1991年ねんに『夜よるの蝉せみ』で第だい44回かい日本にっぽん推理すいり作家さっか協会きょうかい賞しょう（連作れんさく短篇たんぺん集しゅう賞しょう）を、2006年ねんに『ニッポン硬貨こうかの謎なぞ』で第だい6回かい本格ほんかくミステリ大賞たいしょう（評論ひょうろん・研究けんきゅう部門ぶもん）・2006年版ねんばんバカミス大賞たいしょうを受賞じゅしょうする。代表だいひょう作さく『スキップ』等とうで、直木賞なおきしょう最終さいしゅう候補こうほ作さくに6度ど選えらばれている。また、本格ほんかくミステリ作家さっかクラブ設立せつりつ時じの発起人ほっきにんの一人ひとりであり、初代しょだい事務じむ局長きょくちょうを務つとめる。2005年ねん、同どうクラブの会長かいちょうに就任しゅうにんする。また同年どうねんより翌よく2006年度ねんどまで、早稲田大学わせだだいがく文学ぶんがく学術がくじゅつ院いん客員きゃくいん教授きょうじゅとして教壇きょうだんに立たった。2009年ねん、『鷺さぎと雪ゆき』で第だい141回かい直木賞なおきしょうを受賞じゅしょう。同年どうねん、彩いろどりの国くに功労賞こうろうしょうを受賞じゅしょう。2013年度ねんどより再度さいど早稲田大学わせだだいがくにて文学ぶんがく学術がくじゅつ院いん・文化ぶんか構想こうそう学部がくぶ教授きょうじゅに着任ちゃくにん。

国語こくご教師きょうし時代じだいの教おしえ子ごにラーメンズの片桐かたぎり仁ひとし、演劇えんげき集団しゅうだんキャラメルボックスの西川にしかわ浩幸ひろゆきがいる。片桐かたぎりは偶然ぐうぜん『スキップ』を読よみ、自分じぶんが受うけた授業じゅぎょうが描えがかれていて感動かんどうした、と語かたっている。西川にしかわは舞台ぶたい化かされた『スキップ』に出演しゅつえんした。

推理すいり小説しょうせつの執筆しっぴつだけではなく、推理すいり小説しょうせつに関かんする評論ひょうろんやエッセイも多おおい。また、鮎川あいかわ哲也てつやの短たん編集へんしゅう（『五いつつの時計とけい』・『下くだり“はつかり” 』-ともに創つく元もと推理すいり文庫ぶんこ、1999年ねん）の編集へんしゅうを行おこなったり、自みずからアンソロジーを編あんだりと、編集へんしゅうの分野ぶんやでも活動かつどうしている。

また、高校こうこう・大学だいがくを通とおしての後輩こうはいである、同おなじく推理すいり作家さっかの折原おりはら一はじめとの親交しんこうが深ふかく、北村きたむら薫かおるのデビューも、折原おりはら一いちに刺激しげきされてのものだった。折原おりはらは覆面ふくめん作家さっか時代じだいの北村きたむらをモデルにした“西村にしむら香かおり”というキャラクターが主人公しゅじんこうの『ファンレター』という作品さくひんを執筆しっぴつしている。

歌人かじんの藤原ふじわら龍一郎りゅういちろうはワセダミステリクラブの後輩こうはいにあたり、宝島社たからじましゃのムック本ほん 『静しずかなる謎なぞ 北村きたむら薫かおる』には、藤原ふじわらとの対談たいだん記事きじが載のせられている。自身じしんも詩歌しかに通つうじており、『詩歌しかの待まち伏ぶせ』など詩歌しか論ろんの著書ちょしょがある。歌人かじんの天野あまの慶けいとの交流こうりゅうもある。

覆面ふくめん作家さっか時代じだい

覆面ふくめん作家さっかとしてデビューし、当初とうしょはその正体しょうたいが色々いろいろと推理すいりされた。デビュー作さく『空そら飛とぶ馬うま』から始はじまる一連いちれんの『円まどか紫むらさきさん』シリーズの主人公しゅじんこうである「私わたし」（名前なまえは明あかされていない）が女子大じょしだい生せいであり、文章ぶんしょうや視点してんなども女子大じょしだい生せいを髣髴ほうふつとさせるものがあるという事ことで、作者さくしゃもまた女子大じょしだい生なまなのではないかという説せつが有力ゆうりょく視しされていたが、『夜よるの蝉せみ』で日本にっぽん推理すいり作家さっか協会きょうかい賞しょうを受賞じゅしょうした際さいに、自みずからの素性すじょうを明あきらかにした。

評価ひょうかと位置いちづけ

北村きたむら薫かおるのミステリには、「日常にちじょうの謎なぞ」といわれるものが多おおい。この分野ぶんやの作品さくひんを書かく他ほかの作家さっかに加納かのう朋子ともこ、若竹わかたけ七海ななみ、米澤よねざわ穂みのる信しん、光ひかり原はら百合ゆり、青井あおい夏海なつみ、澤木さわき喬たかし、坂木さかき司つかさらがいる。

詩歌しか、一般いっぱん文学ぶんがくへの素養そようも深ふかく、近年きんねん一般いっぱん文芸ぶんげい作品さくひんの著書ちょしょも多おおいことから、ミステリ離ばなれを指摘してきする向むきもある。ただ当人とうにんの謎なぞ解とき物もの語ごへの愛着あいちゃくは「本格ほんかく原理げんり主義しゅぎ者しゃ」とも呼よばれるほど人並ひとなみならぬものであり、2005年ねんから2014年ねんには本格ほんかくミステリ作家さっかクラブの第だい2代だい会長かいちょうもつとめた。2005年ねんの著作ちょさく『ニッポン硬貨こうかの謎なぞ』では第だい6回かい本格ほんかくミステリ大賞たいしょう（評論ひょうろん・研究けんきゅう部門ぶもん）を受賞じゅしょうしている。

アンソロジーやエッセイを通つうじてのミステリ論ろん、読書どくしょ啓蒙けいもうの仕事しごとも大おおきな比重ひじゅうを持もっている。優すぐれた読よみ手てとしての見識けんしきを買かわれ、文学ぶんがく賞しょうの選考せんこう委員いいんを複数ふくすう務つとめている。

作品さくひん

『円まどか紫むらさきさん』シリーズ

大学だいがくで日本にっぽん文学ぶんがくを学まなぶ《私わたし》は、恩師おんしが同おなじであるという縁えんからファンであった落語らくご家か・春はる桜さくら亭てい円えん紫むらさきの知遇ちぐうを得える。知しり合あった席せきで話はなしに出でた恩師おんしの不思議ふしぎな体験たいけんについて明快めいかいで合理ごうり的てきな説明せつめいを付つけた円えん紫むらさきに対たいし、《私わたし》はそれからもたびたび自みずからの身みの回まわりで起おこった疑問ぎもん・謎なぞを円えん紫むらさきに示しめす。円えん紫むらさきは、時ときに自みずからそれを解決かいけつし、時ときに《私わたし》にヒントを与あたえて《私わたし》自身じしんによる解決かいけつを促うながす。シリーズ開始かいし当初とうしょは大学だいがく2年生ねんせいである《私わたし》が進行しんこうとともに時ときを重かさね、成長せいちょうしていく成長せいちょう小説しょうせつの要素ようそもあわせ持もつシリーズである。

『六ろくの宮みやの姫君ひめぎみ』は、主人公しゅじんこうが芥川あくたがわ龍之介りゅうのすけの短編たんぺん『六ろくの宮みやの姫君ひめぎみ』の創作そうさくの意図いとを解とき明あかすために、芥川あくたがわの交友こうゆう関係かんけいを探さぐっていく文学ぶんがく推理すいりもので、番外ばんがい編へんともいえる作品さくひん。坂木さかき司つかさは、大学だいがく在学ざいがく中ちゅう、新しん本格ほんかくで湧わく中なか、自分じぶんも書かいてみたいと思おもう作品さくひんになり、学生がくせい生活せいかつにおいても卒論そつろんの作成さくせいに参考さんこうにしたと述のべている。自著じちょ『先生せんせいと僕ぼく』にも物語ものがたり中ちゅうの人物じんぶつが「卒論そつろん」に関連かんれんする書籍しょせきと紹介しょうかいした。

• 『空そら飛とぶ馬うま』（1989年ねん3月がつ 東京とうきょう創そう元もと社しゃ 鮎川あいかわ哲也てつやと十じゅう三さんの謎なぞ / 1994年ねん3月がつ 創つく元もと推理すいり文庫ぶんこ） - デビュー作さく
  • 収録しゅうろく作品さくひん：織部おりべの霊れい / 砂糖さとう合戦かっせん / 胡桃くるみの中なかの鳥とり / 赤あか頭巾ずきん / 空そら飛とぶ馬うま
• 『夜よるの蝉せみ』（1990年ねん1月がつ 創つく元もとミステリ'90 / 1996年ねん2月がつ 創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ / 2005年ねん6月がつ 双葉ふたば文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：朧夜おぼろよの底そこ / 六月ろくがつの花嫁はなよめ / 夜よるの蝉せみ
• 『秋あきの花はな』（1991年ねん2月がつ 東京とうきょう創そう元もと社しゃ 黄金おうごんの13 / 1997年ねん2月がつ 創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ） - 初はつの長編ちょうへん作品さくひん
• 『六ろくの宮みやの姫君ひめぎみ』（1992年ねん4月がつ 創つく元もとクライム・クラブ / 1999年ねん6月がつ 創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ）
• 『朝霧あさぎり』（1998年ねん4月がつ 創はじめ元もとクライム・クラブ / 2004年ねん4月がつ 創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：山やま眠ねむる / 走はしり来くるもの / 朝霧あさぎり
• 『太宰だざい治おさむの辞書じしょ』（2015年ねん3月がつ 新潮社しんちょうしゃ / 2017年ねん10月がつ 創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：花火はなび / 女おんな生徒せいと / 太宰だざい治おさむの辞書じしょ（書かき下おろし） / 白しろい朝あさ（文庫ぶんこ版ばんのみ）/ 一いち年ねん後ごの『太宰だざい治おさむの辞書じしょ』（文庫ぶんこ版ばんのみ）/ 二ふたつの『現代げんだい日本にっぽん小説しょうせつ大系たいけい』（文庫ぶんこ版ばんのみ）

『覆面ふくめん作家さっか』シリーズ

出版しゅっぱん社しゃで推理すいり小説しょうせつ雑誌ざっしの編集へんしゅう部ぶに勤つとめる岡部おかべ良介りょうすけは、覆面ふくめん作家さっかとしてデビューした新人しんじん作家さっかを担当たんとうすることになる。その新人しんじん作家さっかである新妻にいづま千秋ちあきは大だい富豪ふごうの一人娘ひとりむすめで、家いえでは内向ないこう的てきでおとなしい性格せいかくだが、一いち歩ほ家かの外そとへ出でると男おとこ言葉ことばで活発かっぱつな人格じんかくに変かわるという別べつの一いち面めんがあった。岡部おかべ良介りょうすけが持もち込こむ身みの回まわりの事件じけんを、新妻にいづま千秋ちあきが解決かいけつするシリーズである。第だい1集しゅうでいったん休止きゅうししたが、シリーズ誕生たんじょうに尽力じんりょくした角川書店かどかわしょてんの担当たんとう編集へんしゅう者しゃ・豊嶋とよしま和子かずこの死去しきょを受うけて再開さいかい。再開さいかい第だい1話わで岡部おかべの先輩せんぱい・左近さこん雪絵ゆきえを海外かいがい転勤てんきんという形かたちでレギュラーから外はずし、「本ほんを手てにしたら、いつだってあの人ひとに会あえる」という千秋せんしゅうのセリフで見送みおくっている。1994年ねんには、角川書店かどかわしょてんあすかコミックスより美濃みのみずほにより漫画まんが化かされ、1998年ねんに『お嬢様じょうさまは名めい探偵たんてい』というタイトルでTVドラマ化かされた（NHK・主演しゅえん：ともさかりえ）。

• 『覆面ふくめん作家さっかは二に人にんいる』（1991年ねん11月 角川書店かどかわしょてん / 1997年ねん11月 角川かどかわ文庫ぶんこ / 2002年ねん2月がつ C★NOVELS / 2019年ねん5月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ【新装しんそう版ばん】）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：覆面ふくめん作家さっかのクリスマス / 眠ねむる覆面ふくめん作家さっか / 覆面ふくめん作家さっかは二に人にんいる
• 『覆面ふくめん作家さっかの愛あいの歌うた』（1995年ねん9月がつ 角川書店かどかわしょてん / 1998年ねん5月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ / 2002年ねん10月がつ C★NOVELS / 2019年ねん7月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ【新装しんそう版ばん】）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：覆面ふくめん作家さっかのお茶ちゃの会かい / 覆面ふくめん作家さっかと溶とける男おとこ / 覆面ふくめん作家さっかの愛あいの歌うた
• 『覆面ふくめん作家さっかの夢ゆめの家いえ』（1997年ねん1月がつ 角川書店かどかわしょてん / 1999年ねん10月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ / 2003年ねん2月がつ C★NOVELS / 2019年ねん9月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ【新装しんそう版ばん】）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：覆面ふくめん作家さっかと謎なぞの写真しゃしん / 覆面ふくめん作家さっか、目白めじろを呼よぶ / 覆面ふくめん作家さっかの夢ゆめの家いえ

時ときと人ひと 三さん部ぶ作さく

• 『スキップ』（1995年ねん8月がつ 新潮社しんちょうしゃ / 1999年ねん7月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 17歳さい、高校こうこう2年生ねんせいの一ノ瀬いちのせ真理子まりこは、文化ぶんか祭さいの日ひの夕方ゆうがた、昼寝ひるねから目覚めざめると自分じぶんが25年ねん後ごの世界せかいにいて、夫おっとも子こどももいる境遇きょうぐうにおかれている事ことを知しる。失うしなわれた年月としつきの大おおきさを思おもいながら、それでも前向まえむきに生いきていこうと真理子まりこは決意けついしていく。第だい114回かい直木賞なおきしょう候補こうほ。1996年ねんに単発たんぱつドラマとして映像えいぞう化か（NHK、松坂まつさか慶子けいこ主演しゅえん）、2004年ねんに、演劇えんげき集団しゅうだんキャラメルボックスにより舞台ぶたい化かされた。
• 『ターン』（1997年ねん8月がつ 新潮社しんちょうしゃ / 2000年ねん7月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • メゾチント画家がかの森もり真希まきは交通こうつう事故じこに遭あい、気きづくと事故じこの一いち日にち前まえの世界せかいに戻もどっていた。その世界せかいでは他たに人間にんげんを含ふくめ生物せいぶつは何なにもおらず、一いち日にち経たって事故じこの時間じかんになると、やはり元もとの一いち日にち前まえの世界せかいに戻もどってしまう。自みずからの行動こうどうに意味いみを見みいだしにくい日々ひびを過すごす真希まきのもとに、ある日ひ電話でんわがかかってくる。第だい118回かい直木賞なおきしょう候補こうほ。2001年ねんに同名どうめいで映画えいが化かされた（監督かんとく：平山ひらやま秀幸ひでゆき・主演しゅえん：牧瀬まきせ里穂りほ）。
• 『リセット』（2001年ねん1月がつ 新潮社しんちょうしゃ / 2003年ねん6月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 太平洋戦争たいへいようせんそうの末期まっき、神戸こうべに住すむ水原みずはら真澄ますみは、友人ゆうじんの従兄じゅうけいの結城ゆうき修一しゅういちに恋こいをするが、戦時せんじ下かであるという状況じょうきょうから、お互たがいに想おもい合あっていたにもかかわらず、恋こいは実みのらず、修一しゅういちは空襲くうしゅうにより死亡しぼうする。戦後せんご、東京とうきょうで出版しゅっぱん社しゃに勤つとめるようになった真澄ますみは、そこで修一しゅういちの面影おもかげを残のこす村上むらかみ和彦かずひこという少年しょうねんに出会であう。

ベッキーさんシリーズ

詳細しょうさいは「ベッキーさんシリーズ」を参照さんしょう

• 『街まちの灯ひ』（2003年ねん1月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 本格ほんかくミステリ・マスターズ / 2006年ねん5月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ / 2009年ねん12月 大だい活字かつじ文庫ぶんこ【全ぜん3巻かん】）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：虚栄きょえいの市し / 銀座ぎんざ八丁はっちょう / 街まちの灯ひ
• 『玻璃はりの天てん』（2007年ねん4月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう / 2009年ねん9月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ / 2010年ねん2月がつ 大だい活字かつじ文庫ぶんこ【全ぜん3巻かん】）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：幻まぼろしの橋はし / 想そう夫おっと恋こい / 玻璃はりの天てん
  • 第だい137回かい直木賞なおきしょう候補こうほ
• 『鷺さぎと雪ゆき』（2009年ねん4月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう / 2009年ねん10月がつ 大だい活字かつじ文庫ぶんこ【全ぜん3巻かん】 / 2011年ねん10月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：不在ふざいの父ちち / 獅子ししと地下鉄ちかてつ / 鷺さぎと雪ゆき
  • 第だい141回かい直木賞なおきしょう受賞じゅしょう

いとま申もうして

著者ちょしゃの父ちちの遺のこした日記にっきを元もとに著者ちょしゃの父ちちや同どう時代じだいに生いきた人々ひとびとを描えがいた評伝ひょうでん風ふう小説しょうせつ。

• 『いとま申もうして 『童話どうわ』の人ひとびと』（2011年ねん2月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう / 2013年ねん8月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）
• 『慶應けいおう本科ほんかと折口おりぐち信夫しのぶ いとま申もうして2』（2014年ねん11月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう / 2018年ねん1月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）
• 『小萩こはぎのかんざし いとま申もうして3』（2018年ねん4月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう / 2021年ねん2月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）

中野なかののお父とうさんシリーズ

編集へんしゅう者しゃとして働はたらく田川たがわ美希みきが出会であった日常にちじょうの謎なぞや文学ぶんがくの謎なぞを東京とうきょう・中野なかのに住すむ父ちちが解決かいけつするシリーズ。

• 『中野なかののお父とうさん』（2015年ねん9月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう / 2018年ねん9月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：夢ゆめの風車かざぐるま / 幻まぼろしの追伸ついしん / 鏡かがみの世界せかい / 闇やみの吉原よしはら / 冬ふゆの走者そうしゃ / 謎なぞの献本けんぽん / 茶ちゃの痕跡こんせき / 数かずの魔術まじゅつ
• 『中野なかののお父とうさんは謎なぞを解とくか』（2019年ねん3月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう / 2021年ねん11月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：縦たてか横よこか / 水源すいげん地ちはどこか / ガスコン兵へいはどこから来きたか / パスは通とおったのか / キュウリは冷静れいせいだったのか / 『100万まん回かい生いきたねこ』は絶望ぜつぼうの書しょか / 火鉢ひばちは飛とび越こえられたのか / 菊池きくち寛ひろしはアメリカなのか
• 『中野なかののお父とうさんの快刀かいとう乱麻らんま』（2021年ねん11月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：大岡おおおか昇平しょうへいの真相しんそう告白こくはく / 古今ここん亭てい志こころざしん生なまの天衣無縫てんいむほう / 小津おつ安やす二に郎ろうの義理ぎり人情にんじょう / 瀬戸川せとがわ猛資たけしの空中くうちゅう庭園ていえん / 菊池きくち寛ひろしの将棋しょうぎ小説しょうせつ / 古今ここん亭てい志しん朝ちょうの一期一会いちごいちえ
• 『中野なかののお父とうさんと五いつつの謎なぞ』（2024年ねん2月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：漱石そうせきと月つき / 清張せいちょうと手ておくれ / 「白浪しらなみ看板かんばん」と語かたり / 煙草たばこ入いれと万葉集まんようしゅう / 芥川あくたがわと最初さいしょの本ほん

その他たの小説しょうせつ

• 『冬ふゆのオペラ』（1993年ねん9月がつ 中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ / 1996年ねん10月がつ C★NOVELS / 2000年ねん2月がつ 中公ちゅうこう文庫ぶんこ / 2002年ねん5月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：三角さんかくの水みず / 蘭らんと韋駄天てん / 冬ふゆのオペラ
• 『水みずに眠ねむる』（1994年ねん10月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう / 1997年ねん10月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ / 2020年ねん2月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：恋愛れんあい小説しょうせつ / 水みずに眠ねむる / 植物しょくぶつ採集さいしゅう / くらげ / かとりせんこうはなび / 矢やが三みっつ / はるか / 弟おとうと / ものがたり / かすかに痛いたい
• 『月つきの砂漠さばくをさばさばと』（1999年ねん8月がつ 新潮社しんちょうしゃ / 2002年ねん6月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 絵え：おーなり由子ゆうこ
• 『盤上ばんじょうの敵てき』（1999年ねん9月がつ 講談社こうだんしゃ / 2001年ねん10月がつ 講談社こうだんしゃノベルス / 2002年ねん10月がつ 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ / 2021年ねん6月がつ 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ【新装しんそう版ばん】）
• 『語かたり女おんなたち』（2004年ねん4月がつ 新潮社しんちょうしゃ / 2007年ねん4月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 第だい131回かい直木賞なおきしょう候補こうほ。
• 『ふしぎな笛ふえふき猫ねこ 民話みんわ・「かげゆどんのねこ」より』（2005年ねん2月がつ 教育きょういく画が劇げき） - 民話みんわをもとにした絵本えほん
  • 絵え：山口やまぐちマオ
• 『ニッポン硬貨こうかの謎なぞ エラリー・クイーン最後さいごの事件じけん』（2005年ねん6月がつ 東京とうきょう創そう元もと社しゃ / 2009年ねん4月がつ 創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ）
  • 第だい6回かい本格ほんかくミステリ大賞たいしょう（評論ひょうろん・研究けんきゅう部門ぶもん）・2006年版ねんばんバカミス大賞たいしょう受賞じゅしょう作さく。北村きたむら薫かおるが、エラリー・クイーンの遺稿いこうを翻訳ほんやくした、という設定せっていである。クイーンが、「五ご十じゅう円えん玉だま二に十じゅう枚まいの謎なぞ」（若竹わかたけ七なな海うみが実際じっさいに体験たいけんした「日常にちじょうの謎なぞ」）と幼児ようじ連続れんぞく殺害さつがい事件じけんの真相しんそうに挑いどむ。クイーン作品さくひんの一ひとつ、『シャム双子ふたごの謎なぞ』への評論ひょうろんも主題しゅだいの一ひとつとなっている。
• 『紙魚しみ家か崩壊ほうかい 九ここのつの謎なぞ』（2006年ねん3月がつ 講談社こうだんしゃ / 2009年ねん3月がつ 講談社こうだんしゃノベルス / 2010年ねん3月がつ 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：溶とけていく / 紙魚しみ家か崩壊ほうかい / 死しと密室みっしつ / 白しろい朝あさ / サイコロ、コロコロ / おにぎり、ぎりぎり / 蝶ちょう / 俺おれの席せき / 新釈しんしゃくおとぎばなし
• 『ひとがた流ながし』（2006年ねん7月がつ 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ / 2009年ねん5月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ / 2022年ねん9月がつ 朝日あさひ文庫ぶんこ）
  • 第だい136回かい直木賞なおきしょう候補こうほ。2007年ねん12月、NHK土曜どようドラマでドラマ化か。
• 『1950年ねんのバックトス』（2007年ねん8月がつ 新潮社しんちょうしゃ / 2010年ねん6月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：百物語ひゃくものがたり / 万華鏡まんげきょう / 雁かりの便たより / 包丁ほうちょう / 真夜中まよなかのダッフルコート / 昔むかし町まち / 恐怖きょうふ映画えいが / 洒落しゃれ小町こまち / 凱旋がいせん / 眼め / 秋あき / 手てを冷ひやす / かるかや / 雪ゆきが降ふってきました / 百合子ゆりこ姫ひめ・怪奇かいき毒どく吐はき女おんな / ふっくらと / 大おおきなチョコレート / 石段いしだん・大おおきな木この下したで / アモンチラードの指輪ゆびわ / 1950年ねんのバックトス / 林檎りんごの香こう / ほたてのステーキと鰻うなぎ
• 『野球やきゅうの国くにのアリス』（2008年ねん8月がつ 講談社こうだんしゃ ミステリーランド / 2016年ねん1月がつ 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ）
• 『元気げんきでいてよ、R2-D2。』（2009年ねん8月がつ 集英社しゅうえいしゃ / 2012年ねん8月がつ 集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ / 2015年ねん10月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：マスカット・グリーン / 腹中ふくちゅうの恐怖きょうふ / 微塵みじん隠がくれのあっこちゃん / 三みっつ、惚ほれられ / よいしょ、よいしょ / 元気げんきでいてよ、R2-D2。 / さりさりさり / ざくろ / スイッチ
• 『飲のめば都と』（2011年ねん5月がつ 新潮社しんちょうしゃ / 2013年ねん10月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ） - 連作れんさく短たん編集へんしゅう
• 『八はち月がつの六ろく日間にちかん』（2014年ねん5月がつ KADOKAWA / 2016年ねん6月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ）
• 『遠とおい唇くちびる』（2016年ねん9月がつ KADOKAWA / 2019年ねん11月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ）
  • 【改題かいだい・増補ぞうほ】『遠とおい唇くちびる 北村きたむら薫かおる自選じせん 日常にちじょうの謎なぞ作品さくひん集しゅう』（2023年ねん9月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ）
    • 収録しゅうろく作品さくひん：しりとり / パトラッシュ / 解釈かいしゃく / 続ぞく・二に銭ぜに銅貨どうか / ゴースト / ビスケット / 遠とおい唇くちびる / 振ふり仰あおぐ観音かんのん図ず（増補ぞうほ版ばんのみ） / わらいかわせみに話はなすなよ（増補ぞうほ版ばんのみ）
• 『ヴェネツィア便たより』（2017年ねん10月がつ 新潮社しんちょうしゃ / 2020年ねん11月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：麝香じゃこう連理れんり草そう / 誕生たんじょう日び アニヴェルセール / くしゅん / 白しろい本ほん / 大だいぼけ 小しょうぼけ / 道みち / 指ゆび / 開ひらく / 岡本おかもとさん / ほたるぶくろ / 機知きちの戦たたかい / 黒くろい手帳てちょう / 白しろい蛇へび、赤あかい鳥とり / 高たかみ / ヴェネツィア便たより
• 『雪月花せつげっか 謎なぞ解とき私小説ししょうせつ』（2020年ねん8月がつ 新潮社しんちょうしゃ / 2023年ねん1月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：よむ / つき / ゆめ / ゆき / ことば / はな
• 『水みず 本ほんの小説しょうせつ』（2022年ねん11月がつ 新潮社しんちょうしゃ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：手て / ○ / 糸いと / 湯ゆ / ゴ / 札さつ / 水みず
• 『不思議ふしぎな時計とけい 本ほんの小説しょうせつ』（2024年ねん3月がつ 新潮社しんちょうしゃ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：不思議ふしぎな島しま / 島しまから星ほしへ / 星ほしからブランデー / ブランデーから授業じゅぎょう / 授業じゅぎょうから映画えいが / 映画えいがから手品てじな / 手品てじなから蜂はち / 蜂はちから時計とけい / 不思議ふしぎな時計とけい

評論ひょうろん・エッセイ

• 『謎なぞ物語ものがたり あるいは物語ものがたりの謎なぞ』（1996年ねん5月がつ 中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ / 1999年ねん5月がつ 中ちゅう公文こうぶん庫こ / 2004年ねん10月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ / 2019年ねん11月 創つく元もと推理すいり文庫ぶんこ）
• 『ミステリは万華鏡まんげきょう』（1999年ねん5月がつ 集英社しゅうえいしゃ / 2002年ねん9月がつ 集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ / 2010年ねん3月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ / 2021年ねん9月がつ 創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ）
• 『ベスト・ミステリ論ろん18 ミステリよりおもしろい』（2000年ねん7月がつ 宝島社たからじましゃ新書しんしょ） - 編集へんしゅう：小森こもり収おさむ
• 詩歌しかの待まち伏ぶせ
  • 『詩歌しかの待まち伏ぶせ』（2002年ねん6月がつ - 2003年ねん10月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう【上うえ・下した】 / 2006年ねん2月がつ - 3月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ【1・2】）
  • 『続ぞく・詩歌しかの待まち伏ぶせ』（2005年ねん4月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう）
    • 【改題かいだい】『詩歌しかの待まち伏ぶせ 3』（2009年ねん12月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）
  • 【合本がっぽん】『詩歌しかの待まち伏ぶせ』（2020年ねん7月がつ ちくま文庫ぶんこ） - 上記じょうき3冊さつを合本がっぽん
• 『ミステリ十じゅう二にか月げつ』（2004年ねん10月がつ 中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ / 2008年ねん1月がつ 中ちゅう公文こうぶん庫こ）
• 『北村きたむら薫かおるのミステリびっくり箱ばこ』（2007年ねん11月がつ 角川書店かどかわしょてん / 2010年ねん9月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ）
• 『北村きたむら薫かおるの創作そうさく表現ひょうげん講義こうぎ あなたを読よむ、わたしを書かく』（2008年ねん5月がつ 新潮しんちょう選書せんしょ）
• 『自分じぶんだけの一いち冊さつ 北村きたむら薫かおるのアンソロジー教室きょうしつ』（2010年ねん1月がつ 新潮しんちょう選書せんしょ）
• 北村きたむら薫かおるのエッセイ
  • 『読よまずにはいられない 北村きたむら薫かおるのエッセイ』（2012年ねん12月がつ 新潮社しんちょうしゃ）
  • 『書かかずにはいられない 北村きたむら薫かおるのエッセイ』（2014年ねん3月がつ 新潮社しんちょうしゃ）
  • 『愛あいさずにいられない 北村きたむら薫かおるのエッセイ』（2017年ねん3月がつ 新潮社しんちょうしゃ）
• 『静しずかなる謎なぞ 北村きたむら薫かおる』（2004年ねん6月がつ 宝島社たからじましゃ）
• 『北村きたむら薫かおると日常にちじょうの謎なぞ』（2013年ねん3月がつ 宝島社たからじましゃ文庫ぶんこ）
• 『うた合あわせ 北村きたむら薫かおるの百人一首ひゃくにんいっしゅ』（2016年ねん4月がつ 新潮社しんちょうしゃ / 2019年ねん10月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
• 『本ほんと幸しあわせ』（2019年ねん9月がつ 新潮社しんちょうしゃ）
• ユーカリの木きの蔭かげで
  • 『ユーカリの木きの蔭かげで』（2020年ねん5月がつ 本ほんの雑誌社ざっししゃ）
  • 『神様かみさまのお父とうさん ユーカリの木きの蔭かげで2』（2023年ねん11月がつ 本ほんの雑誌社ざっししゃ）

アンソロジー（編纂へんさん）

• 謎なぞのギャラリーシリーズ
  • マガジンハウス版はん
    • 『謎なぞのギャラリー』（1998年ねん7月がつ マガジンハウス）
    • 『謎なぞのギャラリー 特別とくべつ室しつ』（1998年ねん7月がつ マガジンハウス）
    • 『謎なぞのギャラリー 特別とくべつ室しつ2』（1998年ねん11月がつ マガジンハウス）
    • 『謎なぞのギャラリー 特別とくべつ室しつ3』（1999年ねん5月がつ マガジンハウス）
    • 『謎なぞのギャラリー 最後さいごの部屋へや』（1999年ねん5月がつ マガジンハウス）
  • 新潮社しんちょうしゃ版ばん
    • 『謎なぞのギャラリー 名作めいさく博はく本館ほんかん』（2002年ねん2月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
    • 『謎なぞのギャラリー 謎なぞの部屋へや』（2002年ねん2月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
    • 『謎なぞのギャラリー こわい部屋へや』（2002年ねん3月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
    • 『謎なぞのギャラリー 愛あいの部屋へや』（2002年ねん3月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
  • 筑摩書房ちくましょぼう版はん
    • 『謎なぞの部屋へや 謎なぞのギャラリー』（2012年ねん7月がつ ちくま文庫ぶんこ）
    • 『こわい部屋へや 謎なぞのギャラリー』（2012年ねん8月がつ ちくま文庫ぶんこ）
  • 新潮社しんちょうしゃ版ばんの『謎なぞのギャラリーシリーズ』は、マガジンハウス版ばんのそれを改題かいだい・再さい編集へんしゅうしたものである。つまり、本ほん一ひとつ一ひとつの内容ないようは違ちがっているが、全体ぜんたいのラインナップはどちらも同おなじとなっている。
• 『推理すいり短編たんぺん六ろく佳けい撰せん』（1995年ねん11月 創つく元もと推理すいり文庫ぶんこ） - 共編きょうへん：宮部みやべみゆき
• 『五いつつの時計とけい 鮎川あいかわ哲也てつや短編たんぺん傑作けっさく集しゅう1』（1999年ねん2月がつ 創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ）
• 『下くだり“はつかり” 鮎川あいかわ哲也てつや短編たんぺん傑作けっさく選せん2』（1999年ねん3月がつ 創はじめ元もと推理すいり文庫ぶんこ）
• 『北村きたむら薫かおるの本格ほんかくミステリ・ライブラリー』（2001年ねん8月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ）
• 『推理すいり作家さっかになりたくて第だい6巻かん マイベストミステリー 謎なぞ』（2004年ねん4月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう） - 共編きょうへん：阿おもね刀かたな田高たたか、新保しんぼ博久ひろひさ、宮部みやべみゆき 編集へんしゅう委員いいん特別とくべつ座談ざだん会かい「作家さっかの原点げんてんがわかるアンソロジー」も収録しゅうろく。
• 『北村きたむら薫かおるのミステリー館かん』（2005年ねん9月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）
• 『名めい短篇たんぺん、ここにあり』（2008年ねん1月がつ ちくま文庫ぶんこ） - 共編きょうへん：宮部みやべみゆき
• 『名めい短篇たんぺん、さらにあり』（2008年ねん2月がつ ちくま文庫ぶんこ） - 共編きょうへん：宮部みやべみゆき
• 『読よんで、「半はん七なな」!半はん七なな捕物とりもの帳ちょう傑作けっさく選せん1』（2009年ねん5月がつ ちくま文庫ぶんこ） - 共編きょうへん：宮部みやべみゆき
• 『もっと、「半はん七なな」!半はん七なな捕物とりもの帳ちょう傑作けっさく選せん2』（2009年ねん6月がつ ちくま文庫ぶんこ） - 共編きょうへん：宮部みやべみゆき
• 『とっておき名めい短篇たんぺん』（2011年ねん1月がつ ちくま文庫ぶんこ） - 共編きょうへん：宮部みやべみゆき
• 『名めい短篇たんぺんほりだしもの』（2011年ねん1月がつ ちくま文庫ぶんこ） - 共編きょうへん：宮部みやべみゆき
• 『読よまずにいられぬ名めい短篇たんぺん』（2014年ねん5月がつ ちくま文庫ぶんこ） - 共編きょうへん：宮部みやべみゆき
• 『教おしえたくなる名めい短篇たんぺん』（2014年ねん6月がつ ちくま文庫ぶんこ） - 共編きょうへん：宮部みやべみゆき
• 『北村きたむら薫かおると有栖川ありすがわ有ゆう栖の名作めいさくミステリーきっかけ大だい図鑑ずかん【全ぜん3巻かん】』（2016年ねん1月がつ 日本にっぽん図書としょセンター） - 共編きょうへん：有栖川ありすがわ有ゆう栖

アンソロジー（収録しゅうろく）

「」内ないが北村きたむら薫かおるの作品さくひん

• 『現代げんだいの小説しょうせつ1992』（1992年ねん5月がつ 徳間書店とくましょてん）「水みずに眠ねむる」
• 『日本にっぽんベストミステリー「珠玉しゅぎょく集しゅう」〈上うえ〉』（1992年ねん6月がつ 光文社こうぶんしゃカッパ・ノベルス）「白しろい朝あさ」
  • 【改題かいだい】悪夢あくむのマーケット（1996年ねん2月がつ 光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ）
• 『「傑作けっさく推理すいり（ベスト・オブ・ベスト）」大だい全集ぜんしゅう〈上うえ〉』（1995年ねん6月がつ 光文社こうぶんしゃカッパ・ノベルス）「溶とけていく」
  • 【改題かいだい】『仮面かめんのレクイエム 日本にっぽんのベストミステリー選集せんしゅう25』（1998年ねん6月がつ 光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ）
• 『教室きょうしつは危険きけんがいっぱい 学園がくえんミステリー傑作けっさく集しゅう』（1996年ねん4月がつ 光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ）「織部おりべの霊れい」
• 『ザ・ベストミステリーズ1998 推理すいり小説しょうせつ年鑑ねんかん』（1998年ねん6月がつ 講談社こうだんしゃ）「朝霧あさぎり」
  • 【分冊ぶんさつ・改題かいだい】『完全かんぜん犯罪はんざい証明しょうめい書しょ』（2001年ねん4月がつ 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ）
• 『最新さいしん「珠玉しゅぎょく推理すいり（ベスト・オブ・ベスト）」大全たいぜん〈上うえ〉』（1998年ねん8月がつ 光文社こうぶんしゃカッパ・ノベルス）「雁かりの便たより」
  • 【改題かいだい】『幻惑げんわくのラビリンス 日本にっぽんベストミステリー選集せんしゅう28』（2001年ねん5月がつ 光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ）
• 『ミステリー傑作けっさく選せん・特別とくべつ編へん5 自選じせんショート・ミステリー1』（2001年ねん7月がつ 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ）「眼め」
• 『事件じけん現場げんばに行いこう 最新さいしんベスト・ミステリーカレイドスコープ編へん』（2001年ねん11月がつ 光文社こうぶんしゃカッパ・ノベルス）「かるかや」
  • 【改題かいだい】『事件じけん現場げんばに行いこう 日本にっぽんベストミステリー選集せんしゅう33』（2006年ねん4月がつ 光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ）
• 『新しん本格ほんかく猛虎もうこの会かいの冒険ぼうけん』（2003年ねん3月がつ 東京とうきょう創そう元もと社しゃ）「五ご人にんの王おうと昇天しょうてんする男おとこ達たちの謎なぞ」
• 『ザ・ベストミステリーズ2003 推理すいり小説しょうせつ年鑑ねんかん』（2003年ねん7月がつ 講談社こうだんしゃ）「虚栄きょえいの市し」
  • 【分冊ぶんさつ・改題かいだい】『殺人さつじん格差かくさ ミステリー傑作けっさく選せん』（2006年ねん11月がつ 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ）
• 『七ななつの危険きけんな真実しんじつ』（2004年ねん1月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）「眠ねむれる森もり」
• 『推理すいり作家さっかになりたくて第だい5巻かん マイベストミステリー 鍵かぎ』（2004年ねん2月がつ 文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう）「ものがたり」
• 『凶きょう鳥とりの黒くろ影かげ 中井なかい英夫ひでおへ捧ささげるオマージュ』（2004年ねん9月がつ 河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ）「彗星すいせいとの邂逅かいこう」
• 『秘密ひみつ。私わたしと私わたしのあいだの十じゅう二に話わ』（2005年ねん3月がつ メディアファクトリー）「百合子ゆりこ姫ひめ」「怪奇かいき毒どく吐はき女おんな」
• 『七ななつの黒くろい夢ゆめ』（2006年ねん2月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）「百物語ひゃくものがたり」
• 『吹雪ふぶきの山荘さんそう 赤あかい死しの影かげの下したに』（2008年ねん1月がつ 東京とうきょう創そう元もと社しゃ）「第だい三さん章しょう ウィンター・アポカリプス」※リレー小説しょうせつ
  • 【改題かいだい】『吹雪ふぶきの山荘さんそう』（2014年ねん11月 創つく元もと推理すいり文庫ぶんこ）
• 『きみが見みつける物語ものがたり 十じゅう代だいのための新しん名作めいさく スクール編へん』（2008年ねん6月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ）「空そら飛とぶ馬うま」
• 『眠ねむれなくなる夢ゆめ十じゅう夜や』（2009年ねん5月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）「指ゆび」
• 『9の扉とびら』（2009年ねん7月がつ マガジンハウス / 2013年ねん11月がつ 角川かどかわ文庫ぶんこ）「くしゅん」
• 『文豪ぶんごうさんへ。 近代きんだい文学ぶんがくトリビュートアンソロジー』（2009年ねん12月 MF文庫ぶんこ）「縁側えんがわ / 夏目なつめ漱石そうせき『門もん』を語かたる」
• 『短篇たんぺんベストコレクション 現代げんだいの小説しょうせつ2010』（2010年ねん6月がつ 徳間とくま文庫ぶんこ）「ざくろ」
• 『暗闇くらやみを見みよ』（2010年ねん11月 カッパ・ノベルス / 2015年ねん4月がつ 光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ）「三みっつ、惚ほれられ」
• 『探偵たんていXからの挑戦ちょうせん状じょう！3』（2012年ねん5月がつ 小学館しょうがくかん文庫ぶんこ）「ビスケット」
• 『坂木さかき司つかさリクエスト！ 和菓子わがしのアンソロジー』（2013年ねん1月がつ 光文社こうぶんしゃ / 2014年ねん6月がつ 光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ）「しりとり」
• 『奇想きそう博物館はくぶつかん 最新さいしんベスト・ミステリー』（2013年ねん12月がつ 光文社こうぶんしゃ）「黒くろい手帳てちょう」
• 『日本にっぽん文学ぶんがく100年ねんの名作めいさく 第だい8巻かん 薄情はくじょうくじら』（2015年ねん3月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）「ものがたり」
• 『古書こしょミステリー倶楽部くらぶ 傑作けっさく推理すいり小説しょうせつ集しゅう3』（2015年ねん5月がつ 光文社こうぶんしゃ文庫ぶんこ）「凱旋がいせん」
• 『殺意さついの隘路あいろ 最新さいしんベスト・ミステリー』（2016年ねん12月がつ 光文社こうぶんしゃ）「幻まぼろしの追伸ついしん」
• 『短篇たんぺんベストコレクション 現代げんだいの小説しょうせつ 2016』（2016年ねん6月がつ 徳間とくま文庫ぶんこ）「茶ちゃの痕跡こんせき」
• 『猫ねこが見みていた』（2017年ねん7月がつ 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ）「『100万まん回かい生いきたねこ』は絶望ぜつぼうの書しょか」
• 『だから見みるなといったのに 九ここのつの奇妙きみょうな物語ものがたり』（2018年ねん7月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこnex）「誕生たんじょう日び」
• 『自薦じせん THE どんでん返がえし 3』（2019年ねん1月がつ 双葉ふたば文庫ぶんこ）「ざくろ」
• 『小津おつ安あん二郎じろう 大全たいぜん』（2019年ねん3月がつ 朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん）「小津おつの無声むせい映画えいがをどう観みるか」
• 『超ちょう短編たんぺん！ 大だいどんでん返がえし』（2021年ねん2月がつ 小学館しょうがくかん文庫ぶんこ）「激はげしい雨あめ」
• 『もう一いち杯はい、飲のむ？』（2021年ねん5月がつ 新潮しんちょう文庫ぶんこ）「振ふり仰あおぐ観音かんのん図ず」

メディア・ミックス

漫画まんが

覆面ふくめん作家さっかは二に人にんいる

作画さくが：美濃みのみずほ

• 『覆面ふくめん作家さっかは二に人にんいる 1』（1994年ねん6月がつ あすかコミックス）
• 『覆面ふくめん作家さっかは二に人にんいる 2』（1995年ねん5月がつ あすかコミックス）
• 『覆面ふくめん作家さっかは二に人にんいる 3』（1995年ねん11月がつ あすかコミックス）
• 『覆面ふくめん作家さっかは二に人にんいる 4』（1998年ねん12月がつ あすかコミックス）

冬ふゆのオペラ

作画さくが：南みなみ天佑てんゆう

• 『名めい探偵たんてい・巫みこ弓彦ゆみひこ 蘭らんと韋駄天てん』（2001年ねん12月がつ あすかコミックスDX）
• 『冬ふゆのオペラ』（2002年ねん9月がつ あすかコミックスDX）

その他たの漫画まんが

• 『まんが このミステリーが面白おもしろい！ 北村きたむら薫かおるミステリー傑作けっさく選せん』（2011年ねん1月がつ ぶんか社しゃコミック文庫ぶんこ）
  • 収録しゅうろく作品さくひん：水みずに眠ねむる（作画さくが：文月ふづき今日子きょうこ） / ものがたり（作画さくが：橋本はしもと多佳子たかこ） / はるか（作画さくが：安武やすたけわたる） / 三角さんかくの水みず（作画さくが：南みなみ天佑てんゆう） / 蘭らんと韋駄天てん（作画さくが：南みなみ天佑てんゆう） / 冬ふゆのオペラ（作画さくが：南みなみ天佑てんゆう）
• 『空そら飛とぶ馬うま』（2021年ねん4月がつ torch comics） - 作画さくが：タナカミホ

外部がいぶリンク

• 創つく元もと推理すいり文庫ぶんこ創刊そうかん５０周年しゅうねん記念きねん対談たいだん 桜庭さくらば一樹かずき氏しと（Webミステリーズ！）
• 北村きたむら薫かおるが読よみ解とく万葉まんよう歌か
• 北村きたむら亭ちん (ファンサイト)