小谷野こやの敦あつし

小谷野こやの 敦あつし（こやの あつし、1962年ねん12月21日にち - ）は、日本にっぽんの「作家さっか・比較ひかく文学ぶんがく者しゃ」。禁煙きんえんファシズムと戦たたかう会かい 元もと代表だいひょう。愛称あいしょう、猫ねこ猫ねこ先生せんせい。恋愛れんあいの比較ひかく文学ぶんがく的てき研究けんきゅうから出発しゅっぱつし、『もてない男おとこ』 を出版しゅっぱんしベストセラーになる。「新しん近代きんだい主義しゅぎ」の提唱ていしょうを展開てんかいしている。

小谷野こやの 敦あつし （こやの あつし、こやの とん）
ペンネーム	猫ねこ猫ねこ先生せんせい
誕生たんじょう	同おなじ (1962-12-21) 1962年ねん12月21日にち（61歳さい） 茨城いばらき県けん水海道みつかいどう市し（現げん・常つね総そう市し）
職業しょくぎょう	比較ひかく文学ぶんがく者しゃ、評論ひょうろん家か、小説しょうせつ家か
言語げんご	日本語にほんご
国籍こくせき	日本にっぽん
教育きょういく	博士はかせ（学術がくじゅつ）（東京大学とうきょうだいがく）
最終さいしゅう学歴がくれき	東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん総合そうごう文化ぶんか研究けんきゅう科か比較ひかく文学ぶんがく比較ひかく文化ぶんか専攻せんこう博士はかせ課程かてい単位たんい取得しゅとく満期まんき退学たいがく
活動かつどう期間きかん	1990年ねん -
ジャンル	評論ひょうろん
主題しゅだい	比較ひかく文化ぶんか論ろん、文芸ぶんげい評論ひょうろん、恋愛れんあい、喫煙きつえん・禁煙きんえん
文学ぶんがく活動かつどう	新しん近代きんだい主義しゅぎ
代表だいひょう作さく	『もてない男おとこ』（1999年ねん）
主おもな受賞じゅしょう歴れき	2002年ねんサントリー学芸がくげい賞しょう（芸術げいじゅつ・文学ぶんがく部門ぶもん）
デビュー作さく	『八犬伝はっけんでん綺あやぎぬ想そう』（1990年ねん）
配偶はいぐう者しゃ	坂本さかもと葵まもる
影響えいきょうを受うけたもの シェイクスピア、大江おおえ健三郎けんざぶろう、太宰だざい治おさむ、E・T・A・ホフマン、鶴田つるた欣也きんや
公式こうしきサイト	akoyano.la.coocan.jp

学歴がくれき

• 1981年ねん - 海うみ城じょう高等こうとう学校がっこう卒業そつぎょう
• 1987年ねん - 各かく1年間ねんかんの浪人ろうにん・留年りゅうねん を経へて東京大学とうきょうだいがく文学部ぶんがくぶ英文えいぶん学科がっか卒業そつぎょう、同どう大学だいがく大学院だいがくいん総合そうごう文化ぶんか研究けんきゅう科か比較ひかく文学ぶんがく比較ひかく文化ぶんか専攻せんこう修士しゅうし課程かてい進学しんがく
• 1990年ねん - 1992年ねん ブリティッシュコロンビア大学だいがく留学りゅうがく
• 1994年ねん - 東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん総合そうごう文化ぶんか研究けんきゅう科か比較ひかく文学ぶんがく比較ひかく文化ぶんか専攻せんこう博士はかせ課程かてい単位たんい取得しゅとく満期まんき退学たいがく
• 1997年ねん - 博士はかせ（学術がくじゅつ）（東京大学とうきょうだいがく）（博士はかせ論文ろんぶんタイトル「<男おとこの恋こい>の文学ぶんがく史し -日本にっぽん文学ぶんがくにおける男性だんせい恋愛れんあい心理しんりの比較ひかく文学ぶんがく的てき研究けんきゅう」）

職歴しょくれき

• 1993年ねん - 帝京ていきょう女子じょし短期大学たんきだいがく非常勤ひじょうきん講師こうし（ - 1994年ねん3月がつ）
• 1994年ねん - 大阪大学おおさかだいがく言語げんご文化ぶんか部ぶ専任せんにん講師こうし（ - 1997年ねん3月がつ）
• 1997年ねん - 大阪大学おおさかだいがく言語げんご文化ぶんか部ぶ助教授じょきょうじゅ（ - 1999年ねん3月がつ）
• 2003年ねん - 国際こくさい日本にっぽん文化ぶんか研究けんきゅうセンター客員きゃくいん助教授じょきょうじゅ（ - 2006年ねん）

人物じんぶつ

略歴りゃくれき

茨城いばらき県けん水海道みつかいどう市し（現げん・常つね総そう市し）に、二人ふたり兄弟きょうだいの長男ちょうなんとして生うまれる。父ちちは時計とけい職人しょくにん、母ははは煙草たばこ屋やの看板娘かんばんむすめであった。小学校しょうがっこう2年生ねんせいの時ときに交通こうつう事故じこで入院にゅういん。同おなじころ父親ちちおやが転職てんしょくしたためもあり、小学校しょうがっこう3年生ねんせいの時ときに埼玉さいたま県けん越谷こしがや市しに転居てんきょ。転校てんこう先さきの越谷こしがや市立しりつ出羽いずは小学校しょうがっこうでいじめを受うける。同校どうこう4年生ねんせいの時とき、国語こくごの教科書きょうかしょに載のっていたシェイクスピアの『リア王おう』の児童じどう向むけリライト版ばん冒頭ぼうとう部分ぶぶんに影響えいきょうされ、学級がっきゅう新聞しんぶんに小説しょうせつ『新しん・リア王おう』を連載れんさいしたことがある。越谷こしがや市立しりつ富士ふじ中学校ちゅうがっこう在学ざいがく中ちゅうは落語らくご研究けんきゅう会かい所属しょぞくで漫画まんが家か志望しぼうだったが、絵えを描えがく能力のうりょくに関かんしてイラストレーターの叔父おじから疑念ぎねんを表明ひょうめいされ、高校こうこう時代じだいに大江おおえ健三郎けんざぶろうや太宰だざい治おさむを読よむようになると小説しょうせつ家か志望しぼうへ転てんじる。高校こうこう受験じゅけんでは埼玉県立浦和高等学校さいたまけんりつうらわこうとうがっこうを受験じゅけんしたが失敗しっぱいし、海うみ城じょう高等こうとう学校がっこうに進学しんがく。同校どうこうではなかなか友人ゆうじんができず、いじめっ子こ集団しゅうだんの標的ひょうてきにされ、成績せいせきは平均へいきんよりも下したを低迷ていめいしていた。このいじめは、2年生ねんせいになって成績せいせきが向上こうじょうするまで続つづいた。陰惨いんさんな環境かんきょうの男子校だんしこうだったため「男性だんせい的てきなもの」を激はげしく嫌悪けんおし、女性じょせい的てきなものに憧あこがれて『キャンディ・キャンディ』に熱中ねっちゅうした。幼おさない頃ころからクラシック音楽おんがくに惹ひかれ、その延長線えんちょうせん上じょうでバレエ音楽おんがく『コッペリア』『くるみ割わり人形にんぎょう』の原作げんさく者しゃE・T・A・ホフマンに関心かんしんを寄よせ、そのため「大学だいがくではドイツ文学ぶんがく科かへ進すすもうと思おもっていた」 こともあるという。

大学だいがく受験じゅけんでは一いち年間ねんかんの浪人ろうにん生活せいかつを経へて東京とうきょう大学だいがく文科ぶんかIII類るいに進学しんがく。1984年ねん、3年ねん次じから英文えいぶん科かに進学しんがく。大江おおえと同おなじように23歳さいで芥川賞あくたがわしょうを取とって大学だいがく卒業そつぎょう後ごただちに作家さっか生活せいかつに入はいることを考かんがえたが、大学だいがく時代じだいは児童じどう文学ぶんがくのサークルで出だしている手書てがきオフセット印刷いんさつの同人どうじん誌しに小説しょうせつ2篇へんと戯曲ぎきょく1篇へんを載のせたもののサークルの内部ないぶで酷評こくひょうされ、自信じしんを失うしなって挫折ざせつ。しかし大学だいがくの卒論そつろんを書かくことが面白おもしろかったことから学者がくしゃをしながら評論ひょうろんめいたことを書かこうと考かんがえ、大学院だいがくいんに進学しんがく。1990年ねん6月がつ、東大とうだい大学院だいがくいんでの修士しゅうし論文ろんぶん『英雄えいゆうの生涯しょうがい─馬琴ばきん、シェイクスピア、19世紀せいきアメリカ小説しょうせつにおける近代きんだいの運命うんめい』が芳賀はが徹とおるの推薦すいせんで福武書店ふくたけしょてんから『八犬伝はっけんでん綺あやぎぬ想そう』として出版しゅっぱんされる。

1990年ねん8月がつからカナダのブリティッシュ・コロンビア大学ころんびあだいがくアジア学科がっかの博士はかせ課程かていに留学りゅうがくし、週しゅうに一いち度どだけティーチングアシスタントとして日本語にほんごの授業じゅぎょうを受うけ持もちつつ、鶴田つるた欣也きんや、Joshua S. Mostowの指導しどうの下したで日本にっぽん文学ぶんがくや比較ひかく文学ぶんがくを研究けんきゅうする。留学りゅうがく中ちゅうは『日本にっぽん文学ぶんがく』『批評ひひょう空間くうかん』に論文ろんぶんを発表はっぴょう。博士はかせ論文ろんぶんのテーマには谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろうを選えらぼうと考かんがえていたが、ブリティッシュ・コロンビア大学ころんびあだいがくでは鶴田つるたと対立たいりつする教員きょういんから嫌きらわれてティーチングアシスタントから外はずされた後のち、英語えいご力りょくの不足ふそくなどが理由りゆうで博士はかせ号ごう取得しゅとく資格しかく試験しけんに失敗しっぱい。鶴田つるたからは「評論ひょうろん家か的てきな資質ししつが自分じぶんに似にている」と評ひょうされ、芳賀はが徹とおるらとは後のちに学問がくもん的てきな対立たいりつをしたこともあり、のちに「お前まえの恩師おんしは誰だれか、一人ひとり挙あげろと言いわれたら、鶴田つるた欣也きんやをあげる」 と言いっている。

1992年ねん帰国きこく。1993年ねん4月がつから帝京ていきょう女子じょし短期大学たんきだいがくにて英語えいごの非常勤ひじょうきん講師こうしを務つとめる。1994年ねん4月がつ、大学院だいがくいんの先輩せんぱいでロシア語ご教官きょうかんであるヨコタ村上むらかみ孝之たかゆき助教授じょきょうじゅの世話せわにより、大阪大学おおさかだいがく専任せんにん講師こうしに就任しゅうにん。大阪おおさか府ふ池田いけだ市し石橋いしばしに転居てんきょ。1997年ねんには東大とうだいで博士はかせ号ごうを取得しゅとく。同年どうねん、大阪大学おおさかだいがくでは助教授じょきょうじゅに進すすんだ。

1998年ねん12月12日にち、大阪大学おおさかだいがく吹田すいたキャンパスのコンベンションセンター・MOホールで開催かいさいされた「ジェンダー・フリー社会しゃかいをめざす若者わかものセミナー'98」主催しゅさいのシンポジウム「「ダンジョサベツ」なんてカンケーない？──ジェンダー論ろんの言葉ことばはどうしたら社会しゃかいに伝つたわるか──」にパネリストの一人ひとりとして出席しゅっせき。この席上せきじょう、小谷野こやのは「私わたしは以前いぜん、レズビアンからレズビアンだと告白こくはくされてそのあと三さん日間にちかん吐はき気けが続つづいた」と発言はつげんしたところ、同おなじパネリストの伊藤いとう悟さとるからホモフォビア肯定こうていと受うけ止とめられ、猛烈もうれつな非難ひなんを受うけた。ただし、伊藤いとうからの非難ひなんについて小谷野こやのは誤解ごかいであるとし、反論はんろんと弁明べんめいのメールをメーリングリストに投稿とうこうしている。

1999年ねん3月がつに大阪大学おおさかだいがくを辞職じしょくして東京とうきょう都と三鷹みたか市しに移住いじゅう。この辞職じしょくについて小谷野こやの本人ほんにんは、酒乱しゅらんの同僚どうりょうから恫喝どうかつや暴言ぼうげんを受うけ続つづけ、神経症しんけいしょうになったためとしている。また、辞職じしょくの直前ちょくぜんの1999年ねん1月がつにちくま新書しんしょから『もてない男おとこ──恋愛れんあい論ろんを超こえて』を刊行かんこうし、新書しんしょとしては異例いれいながら10万まん部ぶを超こえるベストセラーになった。同書どうしょが反響はんきょうを呼よんだ原因げんいんについて、小谷野こやのは「誰だれも言いっていなくて、だけど、みんなが思おもっていたことを言いったからでしょう。そんなのはコロンブスの卵たまごみたいなもんで」と分析ぶんせきしている。小谷野こやのはまた、「これまでのところ、私わたしはある種しゅの強つよ運うんを持もっていると思おもっている。たまたま阪大はんだいを辞やめたのと同時どうじに本ほんがベストセラーになったため、今日きょうまで食くうに困こまるわけでもなく生いき長ながらえているのは、一ひとつの強つよ運うんだろう。（中略ちゅうりゃく）だが、庇護ひご者しゃ運うんは悪わるいらしい」 とも発言はつげんしている。

1999年ねん10月、5歳さい上じょうの言語げんご学者がくしゃで大阪大学おおさかだいがく助教授じょきょうじゅの由ゆかり本ほん陽子ようしと結婚けっこんし、週刊しゅうかん誌しから「裏切うらぎり」と報道ほうどうされた。この結婚けっこんは挙式きょしきのみで婚姻こんいん届とどけなしの遠距離えんきょり別居べっきょであり、小谷野こやのによれば「恋愛れんあいできない人間にんげんにお勧すすめの『友愛ゆうあい結婚けっこん』の実践じっせん」だったが、婚姻こんいん届とどけの提出ていしゅつについて由ゆかり本ほんの同意どういが得えられなかったため、2002年ねん夏なつ、事実じじつ婚こんから3年ねん弱じゃくで小谷野こやのの側がわから「離婚りこん」を申もうし入いれた。

しかし、2003年ねん秋あきごろにはやはりもう一度いちど結婚けっこんしたい、あるいは恋人こいびとが欲ほしいという思おもいが強つよくなった上じょう、2004年ねん春はる、自分じぶんが好意こういをもっていた大学院生だいがくいんせいの女性じょせいの一人ひとりに、手てひどい振ふられ方かたをしたことがきっかけで 結婚けっこん情報じょうほうサービスに入にゅうろうとしたり、出会であい系けいサイトで女性じょせい遍歴へんれきを重かさねた。自著じちょ『恋愛れんあいの昭和しょうわ史し』208ページにて「結婚けっこん相手あいてに求もとめる七ななか条じょう」を書かいたりするなどの試行錯誤しこうさくごを経へて、2007年ねんに結婚けっこんした。

法廷ほうてい闘争とうそう

小谷野こやのは、自身じしんの権利けんりを侵害しんがいしたと信しんずる相手あいてに対たいしては積極せっきょく的てきに法廷ほうてい闘争とうそうを挑いどみ、あるいは提訴ていそを警告けいこくしている。

奨学しょうがく金きん返済へんさいをめぐり日本にっぽん学生がくせい支援しえん機構きこうに提訴ていそを警告けいこく

2005年ねんには自みずからのブログで日本にっぽん学生がくせい支援しえん機構きこう（理事りじ長ちょう・北原きたはら保雄やすお＝当時とうじ）から再三さいさんにわたり貸与たいよ奨学しょうがく金きん返還へんかんの督促とくそく状じょうを受うけていることに触ふれ、「連帯れんたい保証人ほしょうにん（父ちち）に催促さいそくするとか、債権さいけん回収かいしゅう会社かいしゃから電話でんわで督促とくそくさせるとか、まるで脅迫きょうはく状じょうである。私わたしは昨年来さくねんらい、研究けんきゅう者しゃを育そだてるのが目的もくてきの大学院だいがくいん奨学しょうがく金きんなのに、いくら研究けんきゅうをしていても専任せんにんではないからといって返還へんかんさせ、研究けんきゅうしていなくても専任せんにんなら返かえさなくていいというのはおかしい、と北原きたはら宛あてに手紙てがみを書かき、国際こくさい日本にっぽん文化ぶんか研究けんきゅうセンターからの在職ざいしょく証明しょうめい書しょも送おくっている。機構きこうは、これは常勤じょうきん職しょくではない、と言いうのだが、私わたしが貸与たいよを受うけていた時期じきの約款やっかんには、「客員きゃくいん助教授じょきょうじゅ」は常勤じょうきんではない、とは書かいていない。1999年ねんに施行しこうされた「細則さいそく」によって分わかるのであり、事後じご的てきな契約けいやくは無効むこうであるといっているのに。違ちがうと言いうなら法廷ほうていで戦たたかうのみである。下手へたに債権さいけん回収かいしゅう会社かいしゃなど使つかったら脅迫きょうはく罪ざいで訴うったえるぞ」と宣言せんげんしたこともある。その後ご、2006年ねんに小谷野こやのは国際こくさい日本にっぽん文化ぶんか研究けんきゅうセンターの客員きゃくいん助教授じょきょうじゅを雇やとい止とめとなり、奨学しょうがく金きん返済へんさい拒否きょひの口実こうじつを完全かんぜんに失うしなったが、今日きょうに至いたるまで貸与たいよ奨学しょうがく金きんを返済へんさいしていない。なお、小谷野こやの個人こじんの年収ねんしゅうは、当人とうにんの発言はつげんによると「一いち千せん万まん円えん前後ぜんこうを行おこなったり来きたり」しているという。

国会こっかい議員ぎいんの嫌煙けんえん発言はつげんをめぐり日本にっぽん国こくを提訴ていそ

2006年ねん1月がつ16日にち、衆議院しゅうぎいん議員ぎいん杉村すぎむら太蔵たぞうによる「多おおくの若者わかものにとって、たばこは汚きたない、くさい、カネがかかるの3K」との発言はつげん等とうにより苦痛くつうと屈辱くつじょくを受うけたと主張しゅちょうして国家こっか賠償ばいしょうを請求せいきゅうし、東京とうきょう地裁ちさいにて日本にっぽん国こくを提訴ていそした。一いち審しんでは2006年ねん5月がつ24日にちに原告げんこく小谷野こやのが敗訴はいそ。2006年ねん5月がつ31日にち、原告げんこくが東京とうきょう高裁こうさいに控訴こうそしたが棄却ききゃくとなり、最高裁さいこうさいへの上告じょうこくは受理じゅりされなかった。このとき小谷野こやのは弁護士べんごしを探さがしたが引ひき受うける者ものがなかったため、法曹界ほうそうかいでも禁煙きんえんファシズムが広ひろがっていると批判ひはんした。

鉄道てつどうの全面ぜんめん禁煙きんえんをめぐりJRを提訴ていそ

2007年ねん3月24日にち、特急とっきゅうや新幹線しんかんせんの全面ぜんめん禁煙きんえん措置そち等とうが喫煙きつえん者しゃに対たいする差別さべつであり、日本国にっぽんこく憲法けんぽう第だい13条じょうに定さだめられた幸福こうふく追求ついきゅう権けんの侵害しんがいにあたり違憲いけんであるとの主張しゅちょうのもとにJR東日本ひがしにっぽんを東京とうきょう簡裁かんさいに提訴ていそした（2007年ねん12月21日にち、裁判さいばん移送いそう先さきの東京とうきょう地裁ちさいにて小谷野こやの側がわが全面ぜんめん敗訴はいそ）。「控訴こうそしても棄却ききゃくされるのは目めに見みえているし、上級じょうきゅう審しんで変へんな判例はんれいを作つくっても何なにだから」との理由りゆうにより控訴こうそは断念だんねんした。

対談たいだんでの発言はつげんをめぐり藤原ふじわら書店しょてんを提訴ていそ

2012年ねん、藤原ふじわら書店しょてんの雑誌ざっし『環たまき』2009年ねん秋あき号ごう所収しょしゅうの粕谷あらや一希かずきとの対談たいだん「本ほんをめぐる対話たいわ 第だい4回かい 比較ひかくという思想しそう‐西洋せいよう・非ひ西洋せいよう・日本にっぽん」p.367-368, 376における平川ひらかわ祐ゆう弘ひろしの発言はつげんをめぐり、同誌どうしへの謝罪しゃざい文ぶん掲載けいさいを要求ようきゅうして藤原ふじわら書店しょてんを東京とうきょう地裁ちさいに提訴ていそしたが、「平川ひらかわの当該とうがい発言はつげんは原告げんこく（小谷野こやの）の社会しゃかい的てき地位ちいを低下ていかさせるほどのものではない」との理由りゆうで2013年ねん2月がつに敗訴はいそした。これについて、小谷野こやのは当初とうしょ「原告げんこく勝訴しょうそ」と勘違かんちがいし、その旨むねのエントリをブログに載のせている。「原告げんこく敗訴はいそ」であることに小谷野こやのが気付きづいたのはその2日にち後ごであった。

笙野しょうの頼子よりこはこれを含ふくめた小谷野こやのの法廷ほうてい闘争とうそうを「訴訟そしょう三昧ざんまい」の一言ひとことで斬きり捨すてた。ただし、新型しんがたコロナウイルスの流行りゅうこうを受うけ「耐たえる以外いがい、意味いみはない 何なにも言いわずにいるのも必要ひつよう」と小谷野こやのの対人たいじん態度たいどは変化へんかし続つづけている。

芥川賞あくたがわしょうとの距離きょり

二に回かいほど芥川賞あくたがわしょう候補こうほになったが、落選らくせん。選考せんこう委員いいんたちへの抗議こうぎを込こめて「引退いんたいの辯べん」なる同どう賞しょうへの辞退じたい宣言せんげんを自みずからのブログに発表はっぴょうした。その後ごも『芥川賞あくたがわしょうの偏差へんさ値ち』という書物しょもつを著あらわしたり、週刊しゅうかん読書どくしょ人じんで栗原くりはら裕一郎ゆういちろう、小澤おざわ英実ひでみ、倉本くらもとさおりと「芥川賞あくたがわしょうについて話はなしをしよう」なる対談たいだんを定期ていき的てきに行いっている。

著作ちょさく

自身じしんの公式こうしきウェブサイトに（「外部がいぶリンク」参照さんしょう)、自著じちょ正誤せいご訂正ていせい一覧いちらんを載のせている。

単たん著ちょ

ノンフィクション

• 『八犬伝はっけんでん綺あやぎぬ想そう――英えい米べい文学ぶんがくと『南総里見八犬伝なんそうさとみはっけんでん』』福武書店ふくたけしょてん〈Fukutake books 21〉、1990年ねん6月がつ。ISBN 4-8288-3320-X。  - 参考さんこう文献ぶんけん：pp.276-277。
  • 『新編しんぺん八犬伝はっけんでん綺あやぎぬ想そう』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま学芸がくげい文庫ぶんこ〉、2000年ねん2月がつ。ISBN 4-480-08540-8。  - 『八犬伝はっけんでん綺あやぎぬ想そう』（福武書店ふくたけしょてん、1990年刊ねんかん）の増補ぞうほ。「江戸えどの二に重じゅう王権おうけん」と「八犬伝はっけんでんの海防かいぼう思想しそう」の論文ろんぶん二に編へんが追加ついかされている。
• 『夏目なつめ漱石そうせきを江戸えどから読よむ――新あたらしい女おんなと古ふるい男おとこ』中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ〈中公新書ちゅうこうしんしょ〉、1995年ねん3月がつ。ISBN 4-12-101233-X。  - 各かく章しょう末まつ：参考さんこう文献ぶんけん。
  • 『夏目なつめ漱石そうせきを江戸えどから読よむ　付づけ・正宗まさむね白鳥しらとり「夏目なつめ漱石そうせき論ろん」』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2018年ねん5月がつ25日にち。  - 文庫ぶんこ化か
• 『男おとこであることの困難こんなん――恋愛れんあい・日本にっぽん・ジェンダー』新しん曜社、1997年ねん10月がつ。ISBN 4-7885-0622-X。 
• 『〈男おとこの恋こい〉の文学ぶんがく史し』朝日新聞社あさひしんぶんしゃ〈朝日あさひ選書せんしょ 590〉、1997年ねん12月。ISBN 4-02-259690-2。  - 文献ぶんけんあり。
• 『間宮まみや林蔵りんぞう〈隠密おんみつ説せつ〉の虚実きょじつ』教育きょういく出版しゅっぱん〈江戸えど東京とうきょうライブラリー 1〉、1998年ねん10月がつ。ISBN 4-316-35700-X。 
• 『もてない男おとこ――恋愛れんあい論ろんを超こえて』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま新書しんしょ〉、1999年ねん1月がつ。ISBN 4-480-05786-2。 
• 『江戸えど幻想げんそう批判ひはん――「江戸えどの性愛せいあい」礼れい讃さん論ろんを撃うつ』新しん曜社、1999年ねん12月。ISBN 4-7885-0698-X。 
  • 『江戸えど幻想げんそう批判ひはん――「江戸えどの性愛せいあい」礼れい讃さん論ろんを撃うつ』（改訂かいてい新版しんぱん）新しん曜社、2008年ねん12月。ISBN 978-4-7885-1130-9。 
• 『恋愛れんあいの超克ちょうこく』角川書店かどかわしょてん、2000年ねん11月。ISBN 4-04-883643-9。  - 文献ぶんけんあり。
• 『バカのための読書どくしょ術じゅつ』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま新書しんしょ〉、2001年ねん1月がつ。ISBN 4-480-05880-X。 
• 『軟弱なんじゃく者しゃのい分いぶん』晶文社しょうぶんしゃ、2001年ねん3月がつ。ISBN 4-7949-6479-X。 
  • 『新編しんぺん 軟弱なんじゃく者しゃのい分いぶん』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま文庫ぶんこ〉、2006年ねん11月。ISBN 4-480-42279-X。 
• 『片思かたおもいの発見はっけん』新潮社しんちょうしゃ、2001年ねん9月がつ。ISBN 4-10-449201-9。  - 文献ぶんけんあり。
• 『聖母せいぼのいない国くに――the North American novel』青土おうづち社しゃ、2002年ねん5月がつ。ISBN 4-7917-5962-1。 
  • 『聖母せいぼのいない国くに――the North American novel』日本点字図書館にほんてんじとしょかん (製作せいさく)、2006年ねん4月がつ。  - 厚生こうせい労働省ろうどうしょう委託いたく。
  • 『聖母せいぼのいない国くに――the North American novel』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ〈河出かわで文庫ぶんこ〉、2008年ねん6月がつ。ISBN 978-4-309-40906-1。 
• 『退屈たいくつ論ろん』弘文こうぶん堂どう〈シリーズ生いきる思想しそう 1〉、2002年ねん6月がつ。ISBN 4-335-00051-0。 
• 『中庸ちゅうよう、ときどきラディカル――新しん近代きんだい主義しゅぎ者しゃ宣言せんげん』筑摩書房ちくましょぼう、2002年ねん9月がつ。ISBN 4-480-81445-0。 
• 『中学校ちゅうがっこうのシャルパンティエ』青土おうづち社しゃ、2003年ねん3月がつ。ISBN 4-7917-6020-4。 
• 『性せいと愛あいの日本語にほんご講座こうざ』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま新書しんしょ〉、2003年ねん6月がつ。ISBN 4-480-06118-5。  - 年表ねんぴょうあり。
• 『反はん＝文藝ぶんげい評論ひょうろん――文壇ぶんだんを遠とおく離はなれて』新しん曜社、2003年ねん6月がつ。ISBN 4-7885-0859-1。  - 文献ぶんけんあり。
• 『俺おれも女おんなを泣なかせてみたい』筑摩書房ちくましょぼう、2004年ねん7月がつ。ISBN 4-480-81467-1。 
• 『すばらしき愚民ぐみん社会しゃかい』新潮社しんちょうしゃ、2004年ねん8月がつ。ISBN 4-10-449202-7。 
  • 『すばらしき愚民ぐみん社会しゃかい』新潮社しんちょうしゃ〈新潮しんちょう文庫ぶんこ〉、2007年ねん2月がつ。ISBN 978-4-10-130671-1。 
• 『評論ひょうろん家か入門にゅうもん――清貧せいひんでもいいから物書ものかきになりたい人ひとに』平凡社へいぼんしゃ〈平凡社へいぼんしゃ新書しんしょ〉、2004年ねん11月。ISBN 4-582-85247-5。 
• 『恋愛れんあいの昭和しょうわ史し』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2005年ねん3月がつ。ISBN 4-16-366880-2。  - 年表ねんぴょうあり。
  • 『恋愛れんあいの昭和しょうわ史し』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう〈文春ぶんしゅん文庫ぶんこ〉、2008年ねん3月がつ。ISBN 978-4-16-771769-8。  - 年表ねんぴょうあり。
• 『帰かえってきたもてない男おとこ――女性じょせい嫌悪けんおを超こえて』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま新書しんしょ〉、2005年ねん7月がつ。ISBN 4-480-06246-7。 
• 『なぜ悪人あくにんを殺ころしてはいけないのか――反はん時代じだい的てき考察こうさつ』新しん曜社、2006年ねん3月がつ。ISBN 4-7885-0985-7。 
• 『谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう伝でん――堂々どうどうたる人生じんせい』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2006年ねん6月がつ。ISBN 4-12-003741-X。  - 文献ぶんけんあり。
  • 『谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう伝でん-堂々どうどうたる人生じんせい』 中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、中公ちゅうこう文庫ぶんこ 2021年ねん8月がつ20日はつか
• 『日本にっぽんの有名ゆうめい一族いちぞく――近代きんだいエスタブリッシュメントの系図けいず集しゅう』幻冬舎げんとうしゃ〈幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ〉、2007年ねん9月がつ。ISBN 978-4-344-98055-6。  - 文献ぶんけんあり。
• 『日本にっぽん売春ばいしゅん史し――遊行ゆぎょう女おんな婦ふからソープランドまで』新潮社しんちょうしゃ〈新潮しんちょう選書せんしょ〉、2007年ねん9月がつ。ISBN 978-4-10-603590-6。  - 年表ねんぴょうあり。
• 『退屈たいくつ論ろん』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ〈河出かわで文庫ぶんこ〉、2007年ねん10月がつ。ISBN 978-4-309-40871-2。 
• 『リチャード三さん世せいは悪人あくにんか』NTT出版しゅっぱん〈NTT出版しゅっぱんライブラリーレゾナント 39〉、2007年ねん10月がつ。ISBN 978-4-7571-4167-4。  - 文献ぶんけんあり。
• 『リアリズムの擁護ようご――近きん現代げんだい文学ぶんがく論集ろんしゅう』新しん曜社、2008年ねん3月がつ。ISBN 978-4-7885-1090-6。 
• 『猫ねこを償つぐなうに猫ねこをもってせよ』白水しろみず社しゃ、2008年ねん7月がつ。ISBN 978-4-560-03184-1。 
• 『日本にっぽんの歴代れきだい権力けんりょく者しゃ』幻冬舎げんとうしゃ〈幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ〉、2008年ねん9月がつ。ISBN 978-4-344-98092-1。  - 文献ぶんけんあり。
• 『里見さとみ弴伝――「馬鹿ばか正直しょうじき」の人生じんせい』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2008年ねん12月。ISBN 978-4-12-003998-0。  - 文献ぶんけん・著作ちょさく目録もくろく・索引さくいんあり。
• 『『こころ』は本当ほんとうに名作めいさくか――正直しょうじき者しゃの名作めいさく案内あんない』新潮社しんちょうしゃ〈新潮しんちょう新書しんしょ 308〉、2009年ねん4月がつ。ISBN 978-4-10-610308-7。 
• 『東大とうだい駒場こまんば学派がくは物語ものがたり』新書しんしょ館かん、2009年ねん4月がつ。ISBN 978-4-403-23113-1。 
• 『美人びじん好すきは罪悪ざいあくか?』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま新書しんしょ 788〉、2009年ねん6月がつ。ISBN 978-4-480-06492-9。  - 並列へいれつシリーズ名めい：Chikuma shinsho。
• 『私小説ししょうせつのすすめ』平凡社へいぼんしゃ〈平凡社へいぼんしゃ新書しんしょ 473〉、2009年ねん7月がつ。ISBN 978-4-582-85473-2。 
• 『禁煙きんえんファシズムと断固だんこ戦たたかう!』ベストセラーズ〈ベスト新書しんしょ 249〉、2009年ねん10月がつ。ISBN 978-4-584-12249-5。  - 並列へいれつシリーズ名めい：Best shinsho。
• 『大河たいがドラマ入門にゅうもん』光文社こうぶんしゃ〈光文社こうぶんしゃ新書しんしょ 442〉、2010年ねん1月がつ。ISBN 978-4-334-03546-4。  - 索引さくいんあり。
• 『文学ぶんがく研究けんきゅうという不幸ふこう』ベストセラーズ〈ベスト新書しんしょ 264〉、2010年ねん1月がつ。ISBN 978-4-584-12264-8。  - 並列へいれつシリーズ名めい：Best shinsho。
• 『天皇てんのう制せい批判ひはんの常識じょうしき』洋よう泉いずみ社しゃ〈新書しんしょy 231〉、2010年ねん2月がつ。ISBN 978-4-86248-517-5。 
• 『日本にっぽん文化ぶんか論ろんのインチキ』幻冬舎げんとうしゃ〈幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ 165〉、2010年ねん5月がつ。ISBN 978-4-344-98166-9。 
• 『現代げんだい文学ぶんがく論争ろんそう』筑摩書房ちくましょぼう〈筑摩ちくま選書せんしょ 0004〉、2010年ねん10月がつ。ISBN 978-4-480-01501-3。 
• 『能のうは死しぬほど退屈たいくつだ――演劇えんげき・文学ぶんがく論集ろんしゅう』論ろん創そう社しゃ、2010年ねん11月。ISBN 978-4-8460-1058-4。 
• 『名前なまえとは何なにか なぜ羽柴はしば筑前ちくぜん守もりは筑前ちくぜんと関係かんけいがないのか』青土おうづち社しゃ、2011年ねん4月がつ。ISBN 978-4-7917-6597-3。  - 文献ぶんけんあり。
• 『久米くめ正雄まさお伝でん――微苦笑びくしょうの人ひと』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2011年ねん5月がつ。ISBN 978-4-12-004200-3。  - 文献ぶんけん・年譜ねんぷ・索引さくいんあり。
• 『猿之助えんのすけ三さん代だい』幻冬舎げんとうしゃ〈幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ 215〉、2011年ねん5月がつ。ISBN 978-4-344-98216-1。  - 文献ぶんけんあり。
• 『友達ともだちがいないということ』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくまプリマー新書しんしょ 159〉、2011年ねん5月がつ。ISBN 978-4-480-68860-6。  - 並列へいれつシリーズ名めい：chikuma primer shinsho。
• 『「昔むかしはワルだった」と自慢じまんするバカ』ベストセラーズ〈ベスト新書しんしょ 349〉、2011年ねん11月。ISBN 978-4-584-12349-2。  - 並列へいれつシリーズ名めい：BEST SHINSHO。
• 『小谷野こやの敦あつしのカスタマーレビュー――2002〜2012』アルファベータ、2012年ねん4月がつ。ISBN 978-4-87198-655-7。  - 索引さくいんあり。
• 『21世紀せいきの落語らくご入門にゅうもん』幻冬舎げんとうしゃ〈幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ こ-6-5〉、2012年ねん5月がつ。ISBN 978-4-344-98263-5。 
• 『文学ぶんがく賞しょうの光ひかりと影かげ』青土おうづち社しゃ、2012年ねん7月がつ。ISBN 978-4-7917-6659-8。  - 索引さくいんあり。
• 『日本にっぽん恋愛れんあい思想しそう史し――記紀きき万まん葉ようから現代げんだいまで』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ〈中公新書ちゅうこうしんしょ 2193〉、2012年ねん11月。ISBN 978-4-12-102193-9。  - 文献ぶんけん・索引さくいんあり。
• 『日本人にっぽんじんのための世界せかい史し入門にゅうもん』新潮社しんちょうしゃ〈新潮しんちょう新書しんしょ 506〉、2013年ねん2月がつ。ISBN 978-4-10-610506-7。 
• 『ウルトラマンがいた時代じだい』ベストセラーズ〈ベスト新書しんしょ 403〉、2013年ねん4月がつ。ISBN 978-4-584-12403-1。  - 文献ぶんけん・年表ねんぴょうあり。
• 『高畑たかはた勲いさおの世界せかい』青土おうづち社しゃ、2013年ねん4月がつ。ISBN 978-4-7917-6693-2。  - 文献ぶんけん・年譜ねんぷあり。
• 『川端かわばた康成やすなり伝でん――双そう面めんの人ひと』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2013年ねん5月がつ。ISBN 978-4-12-004484-7。  - 文献ぶんけん・年譜ねんぷ・索引さくいんあり。
• 『ムコシュウト問題もんだい――現代げんだいの結婚けっこん論ろん』弘文こうぶん堂どう、2013年ねん8月がつ。ISBN 978-4-335-55157-4。 
• 『面白おもしろいほど詰つめ込こめる勉強べんきょう法ほう――究極きゅうきょくの文系ぶんけい脳のうをつくる』幻冬舎げんとうしゃ〈幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ こ-6-6〉、2013年ねん9月がつ。ISBN 978-4344983175。 
• 『頭あたまの悪わるい日本語にほんご』新潮社しんちょうしゃ〈新潮しんちょう新書しんしょ　568〉、2014年ねん4月がつ。ISBN 978-4106105685。 
• 『病やむ女おんなはなぜ村上むらかみ春樹はるきを読よむか』ベストセラーズ〈ベスト新書しんしょ 439〉、2014年ねん5月がつ。ISBN 978-4-584-12439-0。 
• 『江藤えとう淳あつしと大江おおえ健三郎けんざぶろう: 戦後せんご日本にっぽんの政治せいじと文学ぶんがく』筑摩書房ちくましょぼう、2015年ねん2月がつ。 
  • 『江藤えとう淳あつしと大江おおえ健三郎けんざぶろう　──戦後せんご日本にっぽんの政治せいじと文学ぶんがく』筑摩書房ちくましょぼう、2018年ねん8月がつ10日とおか。  - 文庫ぶんこ化か
• 『このミステリーがひどい！』飛鳥新社あすかしんしゃ、2015年ねん10月がつ。ISBN 978-4-584-12439-0。 
• 『俺おれの日本にっぽん史し』新潮社しんちょうしゃ〈新潮しんちょう新書しんしょ〉、2015年ねん10月がつ。ISBN 978-4-106-10615-6。 
• 『天皇てんのう制せい批判ひはんの常識じょうしき』猫ねこ猫ねこ塾じゅく、2015年ねん11月。ASIN B018PXWI0S。 
• 『宗教しゅうきょうに関心かんしんがなければいけないのか』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま新書しんしょ〉、2016年ねん2月がつ。 
• 『反米はんべいという病やまい なんとなくリベラル』飛鳥新社あすかしんしゃ、2016年ねん3月がつ。 
• 『本当ほんとうに偉えらいのか あまのじゃく偉人いじん伝でん』新潮社しんちょうしゃ〈新潮しんちょう新書しんしょ〉、2016年ねん10月がつ。ISBN 978-4-106-10688-0。 
• 『文章ぶんしょう読本とくほんX』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2016年ねん10月がつ。ISBN 978-4-120-04911-8。 
• 『芥川賞あくたがわしょうの偏差へんさ値ち』二見ふたみ書房しょぼう、2017年ねん3月がつ。
• 『文豪ぶんごうの女おんな遍歴へんれき』幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ、2017年ねん9月がつ。
• 『純文学じゅんぶんがくとは何なにか』中公新書ちゅうこうしんしょラクレ、2017年ねん11月。
• 『司馬しば遼りょう太郎たろうで読よみ解とく幕末ばくまつ・維新いしん』ベスト新書しんしょ、2018年ねん2月がつ。
• 『忘わすれられたベストセラー作家さっか』イースト・プレス、2018年ねん3月がつ。
• 『近松ちかまつ秋江あきえ伝でん-情痴じょうちと報国ほうこくの人ひと』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2018年ねん12月7日にち。ISBN 4120051498。 
• 『哲学てつがく嫌ぎらい ポストモダンのインチキ』秀和しゅうわシステム、2019年ねん10月がつ19日にち。ISBN 4798060046。 
• 『歌舞伎かぶきに女優じょゆうがいた時代じだい』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2020年ねん3月がつ6日にち。ISBN 978-4121506801。 
• 『川端かわばた康成やすなりと女おんなたち』幻冬舎げんとうしゃ〈幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ 647〉、2022年ねん3月がつ。ISBN 978-4344986497。 
• 『直木賞なおきしょうをとれなかった名作めいさくたち』筑摩書房ちくましょぼう、 2023年ねん1月がつ
• 『レビュー大全たいぜん 2012-2022: 作家さっか・比較ひかく文学ぶんがく者しゃKが四よん〇〇〇日にちにわたって記しるした壮大そうだいなる記録きろく』読書どくしょ人じん、2023年ねん5月がつ

フィクション

• 『悲望』幻冬舎げんとうしゃ、2007年ねん8月がつ。ISBN 978-4-344-01367-4。 
  • 『悲望』幻冬舎げんとうしゃ〈幻冬舎げんとうしゃ文庫ぶんこ〉、2011年ねん8月がつ。ISBN 978-4-344-41716-8。 
  • 「悲望」（初出しょしゅつは本人ほんにんのmixiの日記にっきにおける連載れんさい。その後ご『文學ぶんがく界かい』2006年ねん8月がつ号ごうに掲載けいさい）
  • 「なんとなく、リベラル」（初出しょしゅつ『文學ぶんがく界かい』2007年ねん2月がつ号ごう、『悲望』単行本たんこうぼんに所収しょしゅう）
• 『童貞どうてい放浪ほうろう記き』幻冬舎げんとうしゃ、2008年ねん5月がつ。ISBN 978-4-344-01503-6。 
  • 『童貞どうてい放浪ほうろう記き』幻冬舎げんとうしゃ〈幻冬舎げんとうしゃ文庫ぶんこ こ-25-1〉、2009年ねん6月がつ。ISBN 978-4-344-41330-6。 
  • 「童貞どうてい放浪ほうろう記き」（『文學ぶんがく界かい』2007年ねん10月がつ号ごう） - 小沼おぬま雄一ゆういち監督かんとくで映画えいが化か、2009年ねん3月がつゆうばり国際こくさいファンタスティック映画えいが祭さいにて初はつ上映じょうえい、2009年ねん8月がつから10月がつにかけて単たん館かん上映じょうえい（配給はいきゅう:アルゴ・ピクチャーズ）
  • 「黒髪くろかみの匂におう女おんな」（書かき下おろし）
  • 「ミゼラブル・ハイスクール一いち九きゅう七なな八はち」（書かき下おろし）
• 『美人びじん作家さっかは二に度ど死しぬ』論ろん創そう社しゃ、2009年ねん1月がつ。ISBN 978-4-8460-0696-9。 
  • 「山室やまむろなつ子この生涯しょうがい」（本人ほんにんのブログに発表はっぴょう。樋口ひぐち一葉かずはが夭折ようせつせず、凡庸ぼんような作家さっかとして生涯しょうがいを送おくったという設定せっていのパラレルワールドの物語ものがたり）
  • 「純文学じゅんぶんがくの祭まつり」（書かき下おろし）
• 「告白こくはくの代償だいしょう」（2009年ねん9月がつ、本人ほんにんのブログに発表はっぴょう）
• 『中島なかじま敦あつし殺人さつじん事件じけん』論ろん創そう社しゃ、2009年ねん12月。ISBN 978-4-8460-0908-3。 
  • 「中島なかじま敦あつし殺人さつじん事件じけん」（書かき下おろし）
  • 「天皇てんのうの煙草たばこ」（2009年ねん7月がつ、本人ほんにんのブログに発表はっぴょう）
• 『母子ぼし寮りょう前まえ』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2010年ねん12月。ISBN 978-4-16-329830-6。 
  • 「母子ぼし寮りょう前まえ」（『文學ぶんがく界かい』2010年ねん9月がつ号ごう、第だい144回かい芥川賞あくたがわしょう候補こうほ作さく）
• 『東海道とうかいどう五ご十じゅう一いち駅えき』アルファベータ、2011年ねん8月がつ。ISBN 978-4-87198-652-6。 
  • 「東海道とうかいどう五ご十じゅう一いち駅えき」（本人ほんにんのブログに前半ぜんはんを発表はっぴょう）
  • 「ロクシィの魔ま」（書かき下おろし）
  • 「あなたの肺気腫はいきしゅを悪化あっかさせます」（本人ほんにんのブログに前半ぜんはんを発表はっぴょう）
• 『遊ゆう君くん姫君ひめぎみ――待まち賢けん門もん院いんと白河しらかわ院いん』アルファベータ、2012年ねん1月がつ。ISBN 978-4-87198-653-3。  - 年表ねんぴょうあり。
  • 「遊ゆう君くん姫君ひめぎみ---待まち賢けん門もん院いんと白河しらかわ院いん」（書かき下おろし）
• 『馬琴ばきん綺あやぎぬ伝でん』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2014年ねん3月がつ。ISBN 978-4309022703。 
  • 「馬琴ばきん綺あやぎぬ伝でん」（書かき下おろし）
• 『グンはバスでウプサラへ行いく 小谷野こやの敦あつし作品さくひん集しゅう』 (猫ねこ猫ねこ塾じゅく) 2015年ねん1月がつ26日にち
• 『鴎かもめたちのヴァンクーヴァー 小谷野こやの敦あつし作品さくひん集しゅう』 (猫ねこ猫ねこ塾じゅく) 2015年ねん3月がつ23日にち
• 『ヌエのいた家か』 (文春ぶんしゅんe-book) 2015年ねん5月がつ29日にち（第だい152回かい芥川賞あくたがわしょう候補こうほ作さく）
• 『お嬢様じょうさま放浪ほうろう記き 小谷野こやの敦あつし作品さくひん集しゅう』 (猫ねこ猫ねこ塾じゅく) 2015年ねん6月がつ20日はつか
• 『弁慶べんけい役者やくしゃ 七なな代目だいめ幸四郎こうしろう』青土おうづち社しゃ 2016年ねん7月がつ22日にち
• 『信長のぶながの孫まご：三さん法師ほうし・秀信ひでのぶのその後ご』（電子でんし書籍しょせき）2018年ねん1月がつ17日にち
• 『東十条ひがしじゅうじょうの女おんな』幻まぼろし戯おどけ書房しょぼう 2018年ねん3月がつ23日にち
• 『とちおとめのババロア』青土おうづち社しゃ 2018年ねん11月20日にち
• 『蛍ぼたる日和びより: 小谷野こやの敦あつし私小説ししょうせつ集しゅう』幻まぼろし戯おどけ書房しょぼう 2023年ねん6月がつ26日にち

共著きょうちょ

• 川本かわもと皓あきら嗣、井上いのうえ健けん 編へん『翻訳ほんやくの方法ほうほう』東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱん会かい、1997年ねん4月がつ。ISBN 4-13-083024-4。 
• 延廣のぶひろ眞治しんじ 編へん「近松ちかまつ神話しんわの形成けいせい序説じょせつ」『江戸えどの文事ぶんじ』ぺりかん社しゃ、2000年ねん4月がつ。ISBN 4-8315-0937-X。  - 年譜ねんぷあり。
• 日本にっぽんエッセイスト・クラブ 編へん「ケータイを捨すてよ、書しょを取とれ」『象ぞうが歩あるいた』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう〈ベスト・エッセイ集しゅう 2002年版ねんばん〉、2002年ねん7月がつ。ISBN 4-16-358740-3。 
  • 日本にっぽんエッセイスト・クラブ 編へん「ケータイを捨すてよ、書しょを取とれ」『象ぞうが歩あるいた』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう〈文春ぶんしゅん文庫ぶんこ ベスト・エッセイ集しゅう 2002年版ねんばん〉、2005年ねん7月がつ。ISBN 4-16-743420-2。 
• 池田いけだ清彦きよひこ ほか「マッカーサーの後継こうけい者しゃたち」『天皇てんのうの戦争せんそう責任せきにん・再考さいこう』洋よう泉いずみ社しゃ〈新書しんしょy 090〉、2003年ねん7月がつ。ISBN 4-89691-745-6。  - 池田いけだ清彦きよひこ・小しょう浜はま逸郎いつお・橋爪はしづめ大だい三郎さぶろう・吉田よしだ司つかさ・井崎いざき正敏まさとし・八木やぎ秀次しゅうじ 共著きょうちょ。
• 藤井ふじい淑よし禎ただし 編へん「偉大いだいなる通俗つうぞく作家さっかとしての乱歩らんぽ」『江戸川えどがわ乱歩らんぽと大衆たいしゅうの二に十じゅう世紀せいき』至文しぶん堂どう〈「国文学こくぶんがく解釈かいしゃくと鑑賞かんしょう」別冊べっさつ〉、2004年ねん8月がつ。  - 年譜ねんぷあり。
• 渡部わたなべ直己なおき、吉本よしもと謙次けんじ 共著きょうちょ『綿めん矢やりさのしくみ』太田おおた出版しゅっぱん〈Love & peace 12〉、2004年ねん9月がつ。ISBN 4-87233-878-2。 
• 今井いまい清人きよひと 編へん「『ノルウェイの森もり』を徹底てってい批判ひはんする」『村上むらかみ春樹はるきスタディーズ2000-2004』若草わかくさ書房しょぼう、2005年ねん5月がつ。ISBN 4-948755-85-0。  - 文献ぶんけんあり。
• 諏訪すわ春雄はるお、高田たかだ衛まもる 編著へんちょ「『南総里見八犬伝なんそうさとみはっけんでん』総論そうろん」『復興ふっこうする八犬伝はっけんでん』勉つとむ誠まこと出版しゅっぱん、2008年ねん2月がつ。ISBN 978-4-585-03175-8。 
• 「村上むらかみ春樹はるきは私小説ししょうせつを書かくべきである」『1Q84スタディーズ』 book 1、若草わかくさ書房しょぼう〈Murakami Haruki study books 13〉、2009年ねん11月。ISBN 978-4-904271-04-9。 
• 洋よう泉いずみ社しゃ編集へんしゅう部ぶ 編へん『私わたしが愛あいした大河たいがドラマ』洋よう泉いずみ社しゃ〈歴史れきし新書しんしょ〉、2012年ねん2月がつ。ISBN 978-4-86248-871-8。  - 文献ぶんけんあり。
• 『この名作めいさくがわからない』二見ふたみ書房しょぼう、2019年ねん9月がつ27日にち。ISBN 4576191047。 

編著へんちょ

• 田山たやま花袋かたい 著しる、坪内つぼうち祐三ゆうぞう、小谷野こやの敦あつし 共編きょうへん 編へん『田山たやま花袋かたい』筑摩書房ちくましょぼう〈明治めいじの文学ぶんがく 第だい23巻かん〉、2001年ねん5月がつ。ISBN 4-480-10163-2。  - 年表ねんぴょうあり。
• A.ゴッダード、L.M.パターソン『ことばとジェンダー』小谷野こやの敦あつし・由ゆかり本ほん陽子ようし 編へん注ちゅう、英えい宝たから社しゃ、2002年ねん1月がつ。ISBN 4-269-14039-9。 
• 『恋愛れんあい論ろんアンソロジー――ソクラテスから井上いのうえ章一しょういちまで』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ〈中公ちゅうこう文庫ぶんこ〉、2003年ねん10月がつ。ISBN 4-12-204277-1。 
• 斎藤さいとう貴男たかお、栗原くりはら裕一郎ゆういちろう 著しる、小谷野こやの敦あつし 編著へんちょ 編へん『禁煙きんえんファシズムと戦たたかう』ベストセラーズ〈ベスト新書しんしょ〉、2005年ねん10月がつ。ISBN 4-584-12099-4。 
• 『童貞どうてい小説しょうせつ集しゅう』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま文庫ぶんこ〉、2007年ねん9月がつ。ISBN 978-4-480-42366-5。 
• 『翻訳ほんやく家か列伝れつでん101』新書しんしょ館かん、2009年ねん12月。ISBN 978-4-403-25102-3。  - 文献ぶんけんあり。
• 里見さとみ弴『木き魂たましい｜毛もう小しょう棒ぼう大だい――里見さとみ弴短篇たんぺん選集せんしゅう』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ〈中公ちゅうこう文庫ぶんこ さ55-1〉、2011年ねん2月がつ。ISBN 978-4-12-205443-1。 
• 細江ほそえ光ひかり共編きょうへん『谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう対談たいだん集しゅう - 芸能げいのう編へん』、中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2014年ねん9月がつ
• 細江ほそえ光ひかり共編きょうへん『谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろう対談たいだん集しゅう - 文藝ぶんげい編へん』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2015年ねん2月がつ。ISBN 978-4-120-04649-0。 
• 『川端かわばた康成やすなり詳細しょうさい年譜ねんぷ』勉つとむ誠まこと出版しゅっぱん、2016年ねん8月がつ。ISBN 978-4-585-29107-7。 

翻訳ほんやく

• ウィリアム・シュウェンク・ギルバート『喜き歌劇かげきミカド――十じゅう九きゅう世紀せいき英国えいこく人じんがみた日本にっぽん』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2002年ねん8月がつ。ISBN 4-12-003302-3。  - 原はらタイトル：The Mikado。
• ハロルド・ブルーム『影響えいきょうの不安ふあん――詩しの理論りろんのために』アルヴィ宮本みやもとなほ子こ 共とも訳やく、新しん曜社、2004年ねん9月がつ。ISBN 4-7885-0920-2。  - 原はらタイトル：The anxiety of influence。（2nd ed.）
• エリザベス・テイラー (小説しょうせつ家か)『エンジェル』白水しろみず社しゃ、2007年ねん11月。ISBN 978-4-560-09201-9。  - 原はらタイトル：Angel。
• 『浮雲うきぐも――もてない男おとこ訳やく』二葉亭四迷ふたばていしめい 原著げんちょ、河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2010年ねん2月がつ。ISBN 978-4-309-01963-5。  - 原はらタイトル：『浮雲うきぐも』。
• 『妻つまに恋こいした男おとこ: 当世風とうせいふうの偏見へんけん』ラ＝ショッセ 原著げんちょ（電子でんし書籍しょせき）2019年ねん2月がつ20日はつか - 原はらタイトル：Le Préjugé à la mode
• レンジェル・メニヘールト『颱風たいふう（タイフーン）』 幻まぼろし戯おどけ書房しょぼう・ルリユール叢書そうしょ 2020年ねん8月がつ。ISBN 978-4-86488-201-9

序文じょぶん

• 高塚たかつか省吾しょうご『高塚たかつか省吾しょうご画集がしゅう 美うつくしうるわし』芸術げいじゅつ新聞しんぶん社しゃ、2009年ねん2月がつ。ISBN 978-4-87586-173-7。  - 年譜ねんぷあり。

解説かいせつ

• カタログハウス 編へん『大正たいしょう時代じだいの身みの上うえ相談そうだん』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま文庫ぶんこ〉、2002年ねん2月がつ。ISBN 4-480-03710-1。 
• 宮沢みやざわ章夫あきお『よくわからないねじ』新潮社しんちょうしゃ〈新潮しんちょう文庫ぶんこ〉、2002年ねん9月がつ。ISBN 4-10-146323-9。  - 『百ひゃく年ねん目めの青空あおぞら』 (マガジンハウス、平成へいせい11年刊ねんかん) の改題かいだい。
• 筒井つつい康隆やすたか『エンガッツィオ司令塔しれいとう』文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう〈文春ぶんしゅん文庫ぶんこ〉、2003年ねん4月がつ。ISBN 4-16-718112-6。 
• 夏なつ石せき鈴子すずこ『新しん解かいさんの読よみ方かた』角川書店かどかわしょてん〈角川かどかわ文庫ぶんこ〉、2003年ねん11月。ISBN 4-04-360402-5。  - リトル・モア1998年刊ねんかんの増ぞう訂てい。
• 大塚おおつかひかり『ブス論ろん』筑摩書房ちくましょぼう〈ちくま文庫ぶんこ〉、2005年ねん7月がつ。ISBN 4-480-42092-4。  - 『太古たいこ、ブスは女神めがみだった』 (マガジンハウス、2001年刊ねんかん) の改題かいだい。

巻末かんまつ対談たいだん

• 中村なかむらうさぎ『美人びじんとは何なにか? 美意識びいしき過剰かじょうスパイラル』集英社しゅうえいしゃ〈集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ な47-1〉、2009年ねん5月がつ。ISBN 978-4-08-746438-2。  - 文芸ぶんげい社しゃ2005年刊ねんかんの文庫ぶんこ。

漫画まんが原作げんさく

• 「禁煙きんえんファシズムと戦たたかう」『実話じつわ漫画まんがナックルズ』2008年ねん5月がつ号ごう、ミリオン出版しゅっぱん、2008年ねん5月がつ。  - 小谷野こやの, 斎藤さいとう & 栗原くりはら 2005の漫画まんが化か。

映画えいが出演しゅつえん

• 『童貞どうてい放浪ほうろう記き』（2009年ねん, カメオ出演しゅつえん）

受賞じゅしょう歴れき

• 2002年ねん - 『聖母せいぼのいない国くに』でサントリー学芸がくげい賞しょう（芸術げいじゅつ・文学ぶんがく部門ぶもん）
• 2010年ねん -「母子ぼし寮りょう前まえ」で芥川賞あくたがわしょう候補こうほ。
• 2015年ねん -「ヌエのいた家か」で芥川賞あくたがわしょう候補こうほ。

脚注きゃくちゅう

外部がいぶリンク

• 小谷野こやの敦あつし 公式こうしきウェブサイト「猫ねこを償つぐなうに猫ねこをもってせよ」（公式こうしきサイト）