居眠 り磐 音
『
『
2017
2007
あらすじ
登場 人物
『
主人公
佐々木 磐 音 (ささき いわね) /坂崎 磐 音 (さかざき いわね)- この
作品 の主人公 。のち、佐々木 磐 音 。九州 の豊後 関前 藩 (架空 )の中老 である坂崎 正睦 の嫡男 。幼 なじみの河出 慎 之 輔、小林 琴平 とともに直心 影 流 の佐々木 玲 圓 の道場 で修行 (国 を出 る前 は神 伝 一刀流中戸信継門下)し、3人 で藩政 改革 を志 していたが、藩 の守旧 派 である宍戸 文六 らの陰謀 により、自身 の許嫁 である奈緒 の兄 ・琴平 を討 ち取 ることになってしまう。傷心 の磐 音 は、豊後 を離 れて浪人 として江戸 に戻 り、江戸 深川 の金 兵衛 長屋 に住 み、今津 屋 で用心棒 稼業 を経 てその人物 を見込 まれ、店 の後見 となる。将軍 徳川 家治 の日光 社 参 では世子 家 基 の影 警護 として同道 し、師 の佐々木 玲 圓 と共 に家 基 を消 さんとする老中 田沼 意次 の刺客 から家 基 を死守 した。また、関前 帰着 前後 に起 きた危難 にも陰 ながら助 け、藩主 や家臣 たちの信頼 も厚 い。後 、佐々木 玲 圓 の養子 となり金 兵衛 の娘 のおこんとも結婚 、尚武 館 佐々木 道場 を継 ぐが、家 基 の死後 、田沼 意次 の陰謀 により命 を狙 われ、おこんと共 に江戸 から離 れる(後 に霧 子 と弥 助 が合流 )。尾張 を経 て、紀伊 姨捨 の郷 で雑賀 衆 の庇護 を受 けて一 子 空也 を儲 ける。2年 半 を過 ごした後 江戸 に戻 り、道場 を再興 する。田沼 一派 の妨害 などもあって全盛期 に比 べて小規模 な道場 となってしまったが、量 より質 の方針 転換 で20人 程度 の門弟 を指導 していた。やがて11代 将軍 となった徳川 家斉 の命 により、神保 小路 に幕府 道場 として尚武 館 道場 を再興 させた。 剣 を構 えた姿 が縁側 で日向 ぼっこをして居眠 りしている年寄 り猫 のようなので、「居眠 り剣法 」と呼 ばれている。愛 刀 は備前 包 平 で、刀身 は2尺 7寸 (約 87センチ)。一度 鉄 釜 を斬 り付 けて刃 こぼれさせてしまったことがある。他 に備前 長船 長義 2尺 6寸 7分 (今津 屋 から貰 った大刀 )、粟田口 吉光 一 尺 七 寸 三 分 (将軍家 治 の代 わりに速水 左近 からもらった脇差 )も所有 している。
江戸 坂崎 家
佐々木 こん(ささき こん)/坂崎 こん(さかざき こん) / おこん磐 音 の住 んでいる金 兵衛 長屋 の差配 を務 めている金 兵衛 の娘 。両替 商 の「今津 屋 」に女中 として勤 め、お艶 が病弱 であったこともあり、奥 向 きの一切 の仕事 を任 されている。後 、速水 左近 の養女 を経 て、磐 音 と結婚 する。しかし、大納言 徳川 家 基 の死後 、江戸 を追 われた磐 音 と共 に身分 を隠 して尾張 を経 て紀伊 姨捨 の郷 で一 子 空也 を産 み、2年 半 余 を経 て江戸 に戻 る。確実 な収入 源 に乏 しい財政難 の中 、道場 の台所 を取 り仕切 る。道場 の裏 に大根 畑 を作 っている。坂崎 空也 (さかざき くうや)磐 音 とおこんの嫡男 。玲 圓 とおえいが自害 した日 に懐妊 がわかり、磐 音 と共 に江戸 を離 れて苦難 の末 に姨捨 の郷 で誕生 した。その後 、3人 で江戸 帰着 を果 たした。その翌年 には養 祖父 となる速水 左近 とも面会 した。5歳 になって庭先 で磐 音 から剣術 を習 い始 め、12歳 で道場 入 りを許 させる。16歳 で東郷 示現 流 を修行 するため、豊後 関前 から薩摩 へと旅立 った。愛 刀 は修理 亮 盛光 2尺 7寸 (将軍家 斉 からもらった大刀 )。続編 となる『空也 十 番 勝負 』シリーズの主人公 。坂崎 睦月 (さかざき むつき)磐 音 とおこんの長女 。磐 音 とおこん、空也 の江戸 帰着 後 に誕生 した。速水 右近 が拾 ってきた牝 犬 、小梅 の世話 をしている。松浦 弥 助 (まつうら やすけ)公儀 御 庭 番 衆 吹上 組 に属 する忍 び。九州 にある長崎 街道 で磐 音 と知 り合 い、後 、日光 社 参 を皮切 りに磐 音 と行動 を共 にするようになる。忍術 では霧 子 の師匠 。佐々木 道場 が再興 した後 、田沼 の命 を受 けた御 庭 番 衆 が佐々木 道場 を襲撃 した際 に初 めて姓名 が明 らかになった。磐 音 と行動 を共 にするにつれてその人柄 に惚 れて、江戸 帰着 後 に御 庭 番 を辞 して磐 音 と主従 関係 を結 ぶ。
豊後 関前
豊後 関前 藩
福 坂 実 高 (ふくさか さねたか)関前 藩 の藩主 。当初 は藩政 に無頓着 であったが、参勤交代 で江戸 に赴 いた直後 、宍戸 派 が藩 を乗 っ取 らんと画策 したのを受 けて磐 音 に直筆 の上意 文 を託 した。その後 も磐 音 に対 する覚 えが良 く、藩 の危難 に立 ち向 かう磐 音 に感謝 している。- お
代 の方 (おだいのかた) 実 高 の正室 。小城 鍋島 藩 の姫 。後 に鑓 兼 参 右 衛門 にそそのかされ、罪 を償 うために剃髪 し鎌倉 尼 五 山 東慶寺 に入 るが、3年 後 に還俗 し実 高 の許 に戻 った。藩邸 に戻 る前 に、磐 音 と実 高 の心 遣 いにより江戸 藩邸 からの出迎 えがあり、そこで初 めて俊次 と対面 した。- お
玉 の方 (おたまのかた) 実 高 の側室 。鑓 兼 一派 の推挙 により、側室 となる。後 、懐妊 したが正睦 の機転 により鑓 兼 一 派 には懐妊 の事実 が伏 された。出産 後 の教育 係 として照 埜が実 高 より命 じられた。やがて男子 、実 継 を出産 するが実 高 の命 により跡継 ぎは俊次 のままとなった。福 坂 俊次 (ふくさか としつぐ) /木下 俊次 (きのした としつぐ)日出 藩 木下 家 分家 、立石 領 5000石 の領主 の弟 。実 高 の養子 で江戸 に入 るとすぐに佐々木 道場 に入門 する。日出 藩 の藩 道場 で東 軍 流 を会得 していた。後 、田沼 の息 が掛 かる鈴木 清 兵衛 の門弟 に襲 われるが家臣 と尚武 館 道場 の門弟 たちにより死守 された。福 坂 利 高 (ふくさか としたか)関前 藩 江戸 家老 。藩主 ・実 高 の従兄弟 。後 に藩 の公金 を横領 していた事実 が発覚 し、坂崎 父子 を襲 うが磐 音 に斬 られる。死後 、藩主 主導 で利 高 派 は粛清 された。中居 半蔵 (なかい はんぞう)関前 藩 の江戸 屋敷 詰 直 目付 。直心 影 流 目録 の腕前 で磐 音 と共 に藩政 改革 に着手 する。やがて藩 の物産 所 の組頭 に命 じられ、廻船 貿易 に専念 し、藩 の改革 を押 し勧 める。磐 音 の関前 帰着 の際 、藩 内 に癒着 がらみの不穏 な動 きがあることを磐 音 に伝 えた。後 に藩 物産 所 を若手 に任 せ、自 らは留守居 役 に任 じられた。宍戸 文六 (ししど ぶんろく)関前 藩 国家老 。かつては藩 中興 の祖 といわれる切 れ者 であったが、年 を経 るにつれ頑迷 になり、失政 が目立 つようになる。材木 の転売 で財政 を救 おうとするが、江戸 の大火 で材木 が全焼 、逆 に巨額 の負債 を抱 え込 んでしまう。改革 派 であった坂崎 磐 音 、河出 慎 之 輔、小林 琴 平 らによる藩政 改革 を恐 れ、姦計 を策 して仲間割 れをさせる。後 に自害 。秀晃 という嫡男 がいる。東 源 之 丞 (ひがし げんのじょう)関前 藩 郡 奉行 。磐 音 の中戸 道場 での先輩 に当 たり、正睦 の側近 として藩政 改革 に携 わる。藩 内 における癒着 の動 きに関前 から大坂 に出向 き、探索 している最中 に磐 音 と再会 。共 に関前 に向 かい、癒着 事件 の真相 を掴 んでいく最中 に金 で雇 われた浪人 に襲 われて瀕死 の重傷 を負 うが奇跡 的 に助 かる。甥 の2人 も関前 藩士 。中戸 信 継 (なかと のぶつぐ)関前 藩 城下 にある神 伝 一刀 流 中戸 道場 の道場 主 。磐 音 の最初 の師匠 。河出 慎 之 輔、小林 琴平 もこの道場 に属 していた。中戸 道場 隆盛 時 は藩 道場 を自任 していたが磐 音 が藩 を離 れた5年 後 に病 に倒 れてからは新 しく出来 た新 陰 流 諸星 道場 に門弟 が移籍 したこともあり、落 ち着 かない日々 を過 ごしていた。しかし、磐 音 の関前 帰着 後 に磐 音 と辰平 の打 ち合 いを見 て感動 。体調 が優 れない時 でも道場 に顔 を出 すようになった。
豊後 坂崎 家
坂崎 正睦 (さかざき まさよし)磐 音 の父 。豊前 関前 藩 中老 で藩政 改革 の中心 人物 であったが宍戸 の陰謀 により蟄居 閉門 となる。後 、磐 音 の活躍 により、宍戸 派 が粛清 されると藩政 に復帰 し、国家老 となる。利 高 派 の粛清 、関前 癒着 事件 等 、多 くの危難 に見舞 われるが周囲 の助 けもあり何 とか乗 り切 る。坂崎 照 埜(さかざき てるの)磐 音 の母 。関前 藩 年寄 ・岩谷 家 より嫁 いできた。磐 音 が坂崎 家 を継 がずに佐々木 玲 圓 の養子 になることに納得 することが出来 なかったが、磐 音 の関前 帰着 の際 、湊 で出迎 えて磐 音 の妻 となるおこんと会 った際 に全 ての蟠 りを捨 てた。井筒 伊代 (いづつ いよ) /坂崎 伊代 (さかざき いよ)磐 音 の妹 。関前 藩 御 旗 奉行 井筒 源太郎 に嫁 ぐ。井筒 源太郎 (いづつ げんたろう)伊 代 の夫 。洸 之 進 (隠居 )の嫡男 。関前 藩 御 旗 奉行 を務 める。中戸 道場 では磐 音 とは兄弟 弟子 。坂崎 遼 次郎 (さかざき りょうじろう) /井筒 遼 次郎 (いづつ りょうじろう)洸 之 進 の次男 。坂崎 正睦 の養子 で磐 音 の佐々木 家 への養子 縁組 が決 まったことを受 けて正睦 に乞 われて養子 となる。後 、江戸 勤番 として佐々木 道場 の門弟 となり、磐 音 と再会 する。
幼馴染
河出 慎 之 輔(かわで しんのすけ)磐 音 の修行 仲間 。磐 音 、琴平 と共 に藩政 改革 を志 す。文 六 の姦計 により、妻 の舞 が不貞 を犯 したとの讒言 を信 じ、斬 ってしまう。その後 、妹 を斬 られて錯乱 した琴平 に斬 られ、死亡 。小林 琴平 (こばやし きんぺい)磐 音 の修行 仲間 。磐 音 、慎 之 輔と共 に藩政 改革 を志 す。舞 と奈緒 の兄 。文 六 の姦計 により、妹 の舞 を斬 った慎 之 輔ほか2名 を斬 ってしまう。その後 上意 討 ちにより、磐 音 に斬 られ、死亡 。河出 舞 (かわで まい)慎 之 輔の妻 。奈緒 の姉 で琴平 の妹 。妻 の舞 が不貞 を犯 したとの讒言 を信 じた慎 之 輔により、斬 られて死亡 。前 田屋 奈緒 (まえだや なお) /小林 奈緒 (こばやし なお)磐 音 の元 許嫁 。琴平 と舞 の妹 で、文 六 の姦計 により小林 家 が廃絶 になった後 、病 に倒 れた父 の治療 費 を稼 ぐために自 らの身 を売 る。その美貌 ゆえに各地 に転売 され、最終 的 に吉原 で白 鶴 太夫 という名 の花魁 となった。後 に出羽 国 の紅花 問屋 前 田屋 内蔵助 のもとへ嫁 入 りする。山形 藩 の内紛 で危機 に瀕 した時 には紅花 文書 を死守 し、磐 音 も陰 ながら助 ける。後 、3人 の子 に恵 まれるが、内蔵助 の死去 により山形 での生活 が難 しくなり、3人 の子 を連 れて江戸 に戻 り「最上 紅 前田 屋 」を開 き、一方 で関前 藩 の藩 物産 所 のために、関前 にて紅花 栽培 を始 めた。
江戸
幕 閣
速水 左近 (はやみ さこん)直参 旗本 で将軍 御側 御用 取次 を務 める。佐々木 玲 圓 道場 の剣 友 で小野 派 一刀 流 免許皆伝 の腕前 を持 つ。幕府 内 において将軍 徳川 家治 の信任 厚 く、時 には老中 や大名 よりも絶大 な権力 を誇 る。実権 を握 ろうとする田沼 意次 を牽制 しつつ、家 基 の将軍 就任 に向 けて着々 と準備 を進 める。日光 社 参 においても玲 圓 や磐 音 らと共 に影 警護 に徹 して家 基 を死守 したが、鷹狩 りの帰 りの際 に田沼 の息 のかかった者 に暗殺 されしてしまう。そのため、田沼 の実権 掌握 を許 し、御 役 御免 の上 で蟄居 閉門 となる。その後 、許 されたが甲府 勤番 として山 流 しに遭 い、徳川 御三家 の助言 により復帰 するまでの3年余 の間 、家族 と別 れて過 ごすことになる。甲府 勤番 時代 は善政 を敷 き、歴代 勤番 の中 でも実直 だと噂 された。江戸 への道中 で田沼 の命 を受 けた刺客 に襲 われるが磐 音 たちが駆 けつけて無事 帰着 した。帰着 後 は奏者 番 に昇格 し、敵対 する田沼 意知 と同格 となった。その後 寄合 席 に入 っていたが、11代 将軍 徳川 家斉 の命 により再 び御側 御用 取次 に返 り咲 いた。杢 之 助 、右近 の2人 の息子 も佐々木 道場 の門弟 。赤井 主 水 正 (あかい もんどのしょう)将軍家 治 の側 近 くに仕 える御 小姓 組 。磐 音 と赤 鞘 組 の曽我部 下総 守 俊道 との果 たし合 いを目撃 し、その縁 で佐々木 道場 にも出入 りするようになる。太田 播磨 守正 房 (おおた はりまのかみ まさふゆ)勘定 奉行 。将軍家 治 の日光 社 参 で、勘定 方 の長 として費用 の差配 を行 なった。磐 音 は、太田 の内用 人 という肩書 きで社 参 に加 わった。
今津 屋
今 津屋 吉右衛門 (いまづや きちえもん)両替 商 「今津 屋 」の主人 。吝嗇 で有名 だが、「金 をかけるべきところにかけ、それ以外 は削 る」という信条 の持主 。第 1作 で敵 の豪商 が失脚 して以後 は、江戸 にある600軒 の両替 商 の株 仲間 を束 ねている。内儀 であるお艶 を病 で亡 くし、小田原 宿 脇 本陣 主 ・小 清水屋 右 七 の次女 であるお佐紀 を新 たに内儀 として迎 えることになる。由蔵 (よしぞう)- 「
今津 屋 」の老 分 (ろうぶん)番頭 [注 1]。今津 屋 の知恵袋 として内外 を仕切 る。おこんに次 いで磐 音 とも親 しく信頼 している。 艶 (えん)吉右衛門 の先妻 。病弱 であり、自 らはいつも奥 で過 ごし、今津 屋 の奥 向 きの仕事 のすべてをおこんに任 せている。後 に、病 に倒 れ亡 くなる。佐紀 (さき)吉右衛門 の後妻 。小田原 宿 脇本 陣 主 である小 清水屋 右 七 の次女 で本来 は姉 が今津 屋 に嫁 ぐことになっていたが元 藩士 と駆 け落 ちをしてしまい、姉 に変 わって吉右衛門 とお見合 いをし、双方 の気持 ちが通 じ、姉 の代 わりではないことを打 ち明 け、吉右衛門 に嫁 いだ。後 、2人 の子 に恵 まれる。林蔵 (りんぞう)筆頭 の支配人 。和七 (わしち)次席 の支配人 。和吉 (わきち)帳合 方 の番頭 。新三郎 (しんざぶろう)振 場 役 の番頭 。若 いが機転 が利 き、動作 が機敏 。用心棒 時代 の磐 音 と行動 を共 にすることが多 かった。保吉 (やすきち)手代 。よく宮松 をからかう。宮松 (みやまつ)- 「
今津 屋 」の丁稚 。磐 音 の供 をしては何 度 も危険 な目 に逢 っている。悩 みは字 が下手 なことで、度々 由蔵 に説教 されている。後 、小僧 から手代 に昇格 する。 - おきよ
台所 の女 衆 を束 ねる。
佐々木 玲 圓 道場 / 坂崎 道場
佐々木 玲 圓 (ささき れいえん)江戸 の神田 ・神保 小路 の直心 影 流 佐々木 道場 (後 に尚武 館 ささき道場 )の主 。磐 音 の剣術 の師匠 で、名 は道 永 (みちなが)。幕府 と秘 かな繋 がりを持 っている。攻 めの苛烈 さから、その剣術 は炎 の剣 と呼 ばれ、後継 となる磐 音 であろうと容赦 しない。将軍 徳川 家治 の日光 社 参 では秘 かに同行 し、大納言 徳川 家 基 を磐 音 と共 に救 った。しかし、家 基 の死後 、妻 と自害 して果 て、殉死 を禁 じた幕府 の意向 (田沼 意次 の指示 )により佐々木 道場 は取 り潰 しとなる。佐々木 えい(ささき えい)玲 圓 の妻 。子 を宿 さなかったことで佐々木 家 断絶 の覚悟 を胸 に秘 めていたが、磐 音 を養子 に迎 え、また、おこんを磐 音 の妻 に迎 えたことで佐々木 家 存続 が決 まる。おこんとの仲 も良 く、奉公人 の早苗 や門弟 の霧 子 と共 に道場 の台所 を守 った。また、磐 音 を通 じて三味 芳 六 代目 鶴吉 の紹介 でおこんと共 に三味線 を習 う。しかし、家 基 の死後 、玲 圓 と共 に自害 する。依田 鐘 四郎 (よだ かねしろう) /本多 鐘 四郎 (ほんだ かねしろう)佐々木 道場 で住 み込 みの師範 を務 める。磐 音 の兄弟子 。後 に西 の丸 御 納戸 組頭 ・依田 新左衛門 の娘 お市 と結婚 し、依田 家 に婿 入 りし、速水 の推挙 により西 の丸 近習 衆 となる。しかし、家 基 の死後 、御 役 御免 となり、江戸 に戻 った磐 音 を助 ける。磐 音 が速水 救援 に赴 く際 は影武者 として道場 を守 った。松平 辰平 (まつだいら たっぺい)佐々木 道場 の住 み込 みの門弟 。旗本 松平 喜内 の次男 。「痩 せ軍鶏 」のあだ名 を持 つ。内心 を見 せず、慎重 に行動 することが多 い。磐 音 らが関前 に行 く時 に同行 を求 め、その後 、武者 修行 へと旅立 つ。肥後 熊本 、対馬 厳島 、筑前 福岡 等 で5年 の修行 の後 、豊後 関前 を経 て土佐 で利次 郎 と合流 し、磐 音 らと再会 した後 、江戸 へ帰着 する。後 に博多 の大 豪商 ・箱崎 屋 次郎 平 の末 娘 お杏 と祝言 を挙 げ、筑前 福岡 藩 へ仕官 し、御 番 衆 にして剣術 指南 役 となった。愛 刀 は豊後 国 僧 定 秀 2尺 6寸 (箱崎 屋 からもらった大刀 )。重富 利次 郎 (しげとみ としじろう)佐々木 道場 の住 み込 みの門弟 。土佐 藩 近習 目付 重富 百太郎 の次男 。「でぶ軍鶏 」のあだ名 を持 つ。無口 で負 けず嫌 いであり、同 じく「痩 せ軍鶏 」のあだ名 を持 つ辰平 といつも争 っている。後 に父 の御用 で共 に江戸 を出立 し、国許 に旅 に行 き、土佐 藩 を巡 る内紛 に巻 き込 まれるが佐々木 道場 の兄弟子 に当 たる一刀 流 麻田 勘 次 と共 に決着 を着 けた。そのため、藩主 山内 豊 雍や重臣 らからの覚 えも良 い。その後 、辰平 と合流 し、紀伊 で磐 音 らと再会 した後 、江戸 に帰着 する。やがて霧 子 と祝言 を挙 げた後 、豊後 関前 藩 へ仕官 した。重富 霧 子 (しげとみ きりこ) /霧 子 (きりこ)雑賀 衆 のくノ一 。日光 道 中 での徳川 家 基 への襲撃 に加 わり、その際 に弥 助 に捕 らえられる。後 に佐々木 道場 の門弟 となり、雑賀 衆 と決別 。その後 は忍 び働 きで磐 音 を助 け、磐 音 とおこんが江戸 を離 れた際 は弥 助 と共 に2人 の護衛 や密偵 を務 め、紀伊 姨捨 の郷 へ2人 を導 いた。田沼 一派 との戦 いを経 て江戸 へ帰着 する。速水 救援 の際 は磐 音 たちと共 に駆 けつけた。利次 郎 に嫁 いでからは関前 藩 の長屋 での生活 となり、利次 郎 が通 いで道場 に稽古 に向 かう時 は自身 も一緒 に行 う。小田 平助 (おだ へいすけ)富田 天 信正 流 槍 折 れの使 い手 で佐々木 道場 の客分 として門番 を務 める。玲 圓 や磐 音 に請 われて道場 の長屋 に住 み、季 助 の手伝 いをする傍 らで門弟 たちの指導 を行 う。佐々木 道場 断絶 後 に道場 の処分 が決 まるまで留守 を任 され、磐 音 とおこんが江戸 を離 れた際 は小梅 村 の今津 屋 の寮 に移 る。また、今津 屋 より内々 に依頼 を受 けて影 警護 を担 い、自 らも紀伊 姨捨 の郷 で磐 音 らと再会 した後 、江戸 に帰着 した。帰着 後 は下半身 を鍛 えるために槍 折 れを修行 の1つとして取 り入 れ、その指導 に当 たる。季 助 (きすけ)道場 の門番 を勤 める老人 。道場破 りが置 いていった白山 という犬 の世話 をしている。玲 圓 の死後 は磐 音 に仕 えている。弥 助 ・平助 と並 んで「三助 年寄 り」と呼 ばれる。田丸 輝信 (たまる てるのぶ)尚武 館 道場 の住 み込 みの門弟 。御家人 田丸 輝 左衛門 の三男 。母 ・菊野 から青 蓮 院 流 の書体 を学 んだことから、道場 の書状 を認 める時 には頼 られる。やがてさかざき道場 の師範代 となり、神保 小路 に尚武 館 道場 が再興 した後 の小梅 村 の道場 の運営 を任 された。尚武 館 道場 に奉公 していた竹村 早苗 と結婚 した。神原 辰之助 (かんばら たつのすけ)尚武 館 道場 の住 み込 みの門弟 。後 に輝信 と同 じく師範代 となり、利次 郎 が江戸 留守 中 の間 の豊後 関前 藩 剣術 指南 役 となった。向田 源 兵衛 (むこうだ げんべえ)元 芸 州 広島 藩 の下士 。間宮 一刀 流 の使 い手 で名 は高利 (たかとし)。藩政 を二分 する騒 ぎに立 ち向 かったため脱藩 し、江戸 で「殴 られ屋 」を営 んでいたところ、その腕 に磐 音 が感服 し佐々木 道場 の客分 として迎 えられた。しかし再 び広島 藩 の内紛 と立 ち向 かうこととなり、内紛 の因 を見事 取 り除 いたことで旅 に出 ることとなった。磐 音 は「道場 はいつなりともそなたを迎 える」と別 れ際 に伝 えていたため、十 数 年 後 に再 び江戸 に舞 い戻 り、輝信 とともに小梅 村 の道場 運営 を任 された。
南 町奉行 所
笹塚 孫一 (ささづか まごいち)南 町奉行 所 の年 番 方 与力 。悪人 の貯 めていた金 の中 で、持 ち主 不明 のものを押収 しては奉行 所 の探索 費用 に繰 り込 むという荒業 を、平然 とやってのける度胸 と頭 の持 ち主 。ただし、決 して私腹 を肥 やすことはないため、町奉行 牧野 大隅 守成 賢 (まきのおおすみのかみせいげん)も同僚 も黙認 している。そのため、磐 音 を利用 することも躊躇 わず、アメとムチをうまく使 う。磐 音 が江戸 を離 れた後 、奉行 が田沼 の側近 の親戚 であったため、一時 無 役 となるが再 び復帰 する。木下 一郎 太 (きのした いちろうた)南 町奉行 所 の定 町 廻 り同心 。笹塚 の右腕 的 存在 で、磐 音 と行動 を共 にすることも多々 ある。北町 奉行 所 与力 瀬上 菊五郎 の娘 の菊 乃と結婚 する。竹蔵 (たけぞう)深川 一帯 を仕切 る十 手持 ち。通称 「地蔵 の親分 」。本所 で、女房 のおせんと共 に蕎麦 屋 「地蔵 蕎麦 」を営 む。手下 に音 次 がいる。逸見 五郎 蔵 (いつみ ごろぞう)例 繰 方 (れいくりかた)同心 。事件 に関 する文書 の整理 保存 や先例 の調査 にあたる南町 の生 き字引 で、彼 の記憶 が事件 解決 の糸口 になることも多 い。
品川 家
品川 柳 次郎 (しながわ りゅうじろう)御家人 品川 清 兵衛 の次男 。磐 音 の用心棒 仲間 で、北 割下水 の屋敷 地 で母 と共 に、家 を切 り盛 りしている。父 と兄 が家 を出 てしまったため、家督 を相続 する。しかし、経済 的 には苦 しく内職 は継続 。磐 音 とお有 の勧 めで佐々木 道場 の門弟 となる。後 にお有 と結婚 し、磐 音 とおこんの江戸 帰着 の際 は田沼 一派 の目 を騙 すためにお有 と共 に囮 になった。品川 幾代 (しながわ いくよ)柳 次郎 の母 。竹村 の性格 を快 く思 っていないが、磐 音 のことになると機嫌 が良 くなる。品川 有 (しながわ ゆう) /椎葉 有 (しいば ゆう)柳 次郎 の妻 。学問 所 勤番 組頭 椎葉 弥五郎 の娘 。当初 北 割下水 に住 み、品川 家 とも馴染 みがあった。柳 次郎 と再会 したころ、お有 に縁談 が持 ち上 がっており、御 書院 衆 組頭 八幡 鉄 之 進 の側室 になる予定 だったが、八幡 が賭博 の胴元 をして速水 や玲 圓 、笹塚 らが率 いる目付 衆 や町奉行 所 の出 役 により失脚 、縁談 も破談 となった。柳 次郎 と仲 はますます良 くなり、桂川 国 瑞 と桜 子 夫妻 の仲人 で2人 は結婚 する。
竹村 家
竹村 武 左衛門 (たけむら ぶざえもん)本所 の南 割下水 の半 欠 け長屋 に住 む浪人 。本人 は「伊勢 の津 藩 藤堂 家 の家臣 であった」と言 うが、実態 は数 代 前 の先祖 が藤堂 家 に仕官 (無 役 )していただけであり、自身 には藤堂 家 に仕 えた経験 はない。丹 石 流 の自称 達人 。妻 ・勢津 と4人 の子 を持 ちつつも、収入 はほとんど酒代 に使 ってしまう。磐 音 、柳 次郎 とは用心棒 仲間 。後 に侍 の身分 を捨 て、磐城 平 藩 安藤 家 の下屋敷 門番 となる。竹村 勢津 (たけむら せつ)武 左衛門 の妻 。当 てにならない夫 を支 えつつ、4人 の子 を養 う強 い母 である。竹村 早苗 (たけむら さなえ)武 左衛門 の長女 。父 が仕事 の最中 に怪我 をしたのを機 に磐 音 の勧 めで尚武 館 道場 へ奉公 に出 る。尚武 館 道場 が断絶 した時 は一時 宮戸 川 に奉公 に出 ていたが、再興 後 は再 び尚武 館 道場 へ奉公 する。尚武 館 道場 の門弟 、田丸 輝信 と結婚 した。竹村 秋 世 (たけむら あきよ)武 左衛門 の次女 。江戸 に戻 ってきた奈緒 が開 いた「最上 紅 前田 屋 」の店開 きを手伝 ったことがきっかけで、紅 染 めや紅 に興味 を持 ち正式 に奉公 することとなった。奈緒 が関前 で紅花 栽培 を始 めるに至 って、店 の運営 を任 される。竹村 修太郎 (たけむら しゅうたろう)武 左衛門 の嫡男 。早苗 ・秋 世 の弟 で父親 に連 れられて尚武 館 道場 へ入門 するが、稽古 に気持 ちが向 かわず、黒門 町 若衆 組 と行動 を共 にしていた。後 に改心 し、研 ぎ師 になるために鵜飼 百 助 に弟子 入 りする。竹村 市 造 (たけむら いちぞう)武 左衛門 の次男 。「最上 紅 前田 屋 」で働 く秋 世 を訪 ねたことがきっかけで紅 染 めに興味 を持 ち、紅 染 め職人 になるために三 代 にわたって紅 染 めを生業 としてきた本所 篠 之 助 のもとで奉公 する。
その他
金 兵衛 (きんべえ)- おこんの
父親 。浪人 時代 の磐 音 が入居 した、深川 六 間 堀 の金 兵衛 長屋 の差配 を務 める。いつでもどてらを着 ている姿 から、「どてらの金 兵衛 」と呼 ばれ、親 しまれている。 幸吉 (こうきち)深川 ・唐 傘 長屋 に住 む鰻 取 りの少年 。磐 音 の深川 暮 らしの師匠 で、磐 音 のことを「浪人 さん」と呼 んでいる。後 に、鰻 屋 「宮戸 川 」に奉公 する。- おそめ
深川 ・唐 傘 長屋 に住 むしっかり者 の少女 。大工 の兼 吉 の娘 で幸吉 の幼馴染 。縫箔 職人 になりたいと言 い出 し、縫箔 職人 三 代目 江 三郎 のもとへ奉公 に行 くことになる。その前 に、絵心 を養 うような様々 な経験 を積 むためと修行 に耐 えられる体 作 りのため、一時 的 に今津 屋 で奉公 していた。そめが職人 修行 に出 た後 、妹 のおはつが今津 屋 へ奉公 に出 た。鉄五郎 (てつごろう)鰻 屋 「宮戸 川 」の主人 。磐 音 を鰻 割 きとして雇 っている。磐 音 の日当 は70文 だったが、後 に100文 とした。独自 の研究 で開発 したタレを用 いた鰻 蒲焼 は大名 や商家 を始 め、江戸城 内 にも評判 が広 がり、どうしても出来 たての蒲焼 を食 べたい家 基 が、側近 や磐 音 らを巻 き込 んで秘密裏 に宮戸 川 へ行 く程 だった。女将 はおさよ。鰻 割 き職人 の松吉 と次 平 、料理人 の進 作 、小女 のおもとを雇 っている。後 に、幸吉 が住 み込 み弟子 として加 わった。四郎 兵衛 (しろべえ)吉原 を取 り仕切 る吉原 会所 の頭 。磐 音 と白 鶴 太夫 の関係 を知 る数少 ない人物 の1人 。中川 淳庵 (なかがわ じゅんあん)若狭 国 小浜 藩 の蘭方 医 。九州 で蘭学 嫌 いの一団 に襲 われたところを、磐 音 に助 けられ、懇意 となった。桂川 国 瑞 (かつらがわ くにあきら)通称 は甫 周 。幕府 奥 医師 。十 八 大通 にも名 を連 ねることから、白 鶴 太夫 (小林 奈緒 )がらみの事件 の時 、中川 順 庵 を通 じて磐 音 と知 り合 い、懇意 となった。桂川 桜子 (かつらがわ さくらこ) /織田 桜子 (おだ さくらこ)因幡 国 鳥取 藩 池田 家 の重臣 、織田 宇多 右 衛門 の娘 。お家 騒動 の際 、密書 を江戸 藩邸 に届 けようと若衆 姿 で江戸 入 りし、刺客 に襲 われたところを磐 音 に助 けられた。以来 、磐 音 に猛烈 なアタックを繰 り返 したがかわされ続 け、最終 的 には桂川 国 瑞 の妻 となった。北尾 重政 (きたおしげまさ)浮世絵 師 。白 鶴 太夫 を描 いて評判 となった。しばしば白 鶴 や吉原 遊郭 に関 する情報 を磐 音 にもたらした。利左衛門 (りざえもん)魚河岸 の乾物 問屋 若狭 屋 の5代目 。関前 藩 の物産 を取 り扱 う。義三郎 (ぎさぶろう)若狭 屋 の番頭 。小吉 (こきち)今津 屋 がよく利用 する船宿 川 清 の船頭 。機敏 な若者 。参 吉 (さんきち)今津 屋 がよく利用 する駕 籠 伊勢 の駕 籠 かき。先棒 を担 ぐ。銀 五 郎 (ぎんごろう)大工 の棟梁 。神保 小路 の尚武 館 大 改築 を手掛 け、小梅 村 にある百姓 家 を道場 に改築 した実績 を持 つ。鵜飼 百 助 (うかい ももすけ)本所 吉岡 町 裏 に住 む御家人 。副業 の刀 研 ぎは名人 芸 で、持 ち主 や刀 が気 に入 らないと、どんなに金 を積 まれても研 ぎを引 き受 けないが、気 に入 ったとなると、研 ぎ料 など気 にせずに手入 れしてくれる。立派 な髭 の持 ち主 で、別名 天神 髭 の百 助 。箱崎 屋 次郎 平 (はこざきや じろべい)博多 の大 商人 。長崎 や対馬 を通 じて異国 との交易 もしている分限者 で、今津 屋 とは昵懇 の間柄 。磐 音 とおこんが福岡 逗留 の際 には、箱崎 屋 に滞在 していた。5人 の子供 を持 ち、のち息子 2人 は次郎 平 の右腕 となって大 所帯 を切 り盛 りし、娘 2人 は商家 に嫁 いでいる。松平 杏 (まつだいら きょう) /箱崎 屋 杏 (はこざきや きょう)箱崎 屋 次郎 平 の末 娘 。幼 いころより茶道 を嗜 んできた。福岡 に滞在 した磐 音 とおこんの世話 を務 め、武者 修行 で福岡 にやってきた辰平 と相思相愛 の間柄 となった。辰平 が福岡 城下 を去 るにあたって筥崎宮 の御 守 りを渡 しており、以降 江戸 にいる辰平 と辰平 の母 お稲 に文 を頻繁 に書 き送 っていた。嫁入 りや婿 の話 がきても頑 として聞 く耳 を持 たずに辰平 を想 い続 け、晴 れて夫婦 となった。
作品 リスト
本編
陽炎 ノ辻 (かげろうのつじ、2002年 4月 、ISBN 4-575-66126-0)陽炎 ノ辻 居眠 り磐 音 (一 )決定 版 (2019年 2月 10日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791219-2)
寒 雷 ノ坂 (かんらいのさか、2002年 7月 、ISBN 4-575-66130-9)寒 雷 ノ坂 居眠 り磐 音 (二 )決定 版 (2019年 3月 10日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791239-0)
花 芒 ノ海 (はなすすきのうみ、2002年 10月 、ISBN 4-575-66134-1)花 芒 ノ海 居眠 り磐 音 (三 )決定 版 (2019年 3月 10日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791240-6)
雪 華 ノ里 (せっかのさと、2003年 2月 、ISBN 4-575-66140-6)雪 華 ノ里 居眠 り磐 音 (四 )決定 版 (2019年 4月 10日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791259-8)
龍 天 ノ門 (りゅうてんのもん、2003年 5月 、ISBN 4-575-66146-5)龍 天 ノ門 居眠 り磐 音 (五 )決定 版 (2019年 4月 10日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791260-4)
雨 降 ノ山 (あふりのやま、2003年 8月 、ISBN 4-575-66149-X)雨 降 ノ山 居眠 り磐 音 (六 )決定 版 (2019年 5月 10日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791282-6)
狐火 ノ杜 (きつねびのもり、2003年 11月、ISBN 4-575-66156-2)狐火 ノ杜 居眠 り磐 音 (七 )決定 版 (2019年 5月 10日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791283-3)
朔風 ノ岸 (さくふうのきし、2004年 3月、ISBN 4-575-66165-1)朔風 ノ岸 居眠 り磐 音 (八 )決定 版 (2019年 6月 9日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791299-4)
遠 霞 ノ峠 (えんかのとうげ、2004年 5月 、ISBN 4-575-66170-8)遠 霞 ノ峠 居眠 り磐 音 (九 )決定 版 (2019年 6月 9日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791300-7)
朝 虹 ノ島 (あさにじのしま、2004年 9月 、ISBN 4-575-66179-1)朝 虹 ノ島 居眠 り磐 音 (十 )決定 版 (2019年 7月 10日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791317-5)
無月 ノ橋 (むげつのはし、2004年 11月、ISBN 4-575-66185-6)無月 ノ橋 居眠 り磐 音 (十 一 )決定 版 (2019年 7月 10日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791318-2)
探梅 ノ家 (たんばいのいえ、2005年 3月、ISBN 4-575-66197-X)残花 ノ庭 (ざんかのにわ、2005年 6月 、ISBN 4-575-66204-6)夏 燕 ノ道 (なつつばめのみち、2005年 8月 、ISBN 4-575-66217-8)驟雨 ノ町 (しゅううのまち、2005年 11月、ISBN 4-575-66222-4)螢火 ノ宿 (ほたるびのしゅく、2006年 3月、ISBN 4-575-66232-1)紅 椿 ノ谷 (べにつばきのたに、2006年 3月 、ISBN 4-575-66233-X)- 捨雛ノ
川 (すてびなのかわ、2006年 6月 、ISBN 4-575-66242-9) 梅雨 ノ蝶 (ばいうのちょう、2006年 9月 、ISBN 4-575-66254-2)野分 ノ灘 (のわきのなだ、2007年 1月 、ISBN 978-4-575-66265-8)鯖雲 ノ城 (さばぐものしろ、2007年 1月 、ISBN 978-4-575-66266-5)荒海 ノ津 (あらうみのつ、2007年 4月 、ISBN 978-4-575-66278-8)万 両 ノ雪 (まんりょうのゆき、2007年 8月 、ISBN 978-4-575-66292-4)朧夜 ノ桜 (ろうやのさくら、2008年 1月 、ISBN 978-4-575-66314-3)白 桐 ノ夢 (しろぎりのゆめ、2008年 4月 、ISBN 978-4-575-66328-0)紅花 ノ邨(べにばなのむら、2008年 7月 、ISBN 978-4-575-66338-9)石榴 ノ蠅 (ざくろのはえ、2008年 9月 、ISBN 978-4-575-66344-0)照 葉 ノ露 (てりはのつゆ、2009年 1月 、ISBN 978-4-575-66364-8)冬 桜 ノ雀 (ふゆざくらのすずめ、2009年 4月 、ISBN 978-4-575-66375-4)侘助 ノ白 (わびすけのしろ、2009年 7月 、ISBN 978-4-575-66387-7)更衣 ノ鷹 上 (きさらぎのたか、2010年 1月 7日 、ISBN 978-4-575-66422-5)更衣 ノ鷹 下 (きさらぎのたか、2010年 1月 7日 、ISBN 978-4-575-66423-2)孤 愁ノ春 (こしゅうのはる、2010年 5月13日 、ISBN 978-4-575-66441-6)尾張 ノ夏 (おわりのなつ、2010年 9月19日 、ISBN 978-4-575-66461-4)姥 捨ノ郷 (うばすてのさと、2011年 1月 16日 、ISBN 978-4-575-66478-2)紀伊 ノ変 (きいのへん、2011年 4月 17日 、ISBN 978-4-575-66492-8)一矢 ノ秋 (いっしのとき、2011年 7月 14日 、ISBN 978-4-575-66508-6)東雲 ノ空 (しののめのそら、2012年 1月 15日 、ISBN 978-4-575-66539-0)秋思 ノ人 (しゅうしのひと、2012年 6月17日 、ISBN 978-4-575-66565-9)春霞 ノ乱 (はるがすみのらん、2012年 10月14日 、ISBN 978-4-575-66583-3)散華 ノ刻 (さんげのとき、2012年 12月23日 、ISBN 978-4-575-66595-6)木槿 ノ賦 (むくげのふ、2013年 1月 13日 、ISBN 978-4-575-66596-3)徒然 ノ冬 (つれづれのふゆ、2013年 6月13日 、ISBN 978-4-575-66616-8)湯島 ノ罠 (ゆしまのわな、2013年 12月15日 、ISBN 978-4-575-66642-7)空 蟬ノ念 (うつせみのねん、2014年 1月 9日 、ISBN 978-4-575-66646-5)弓張 ノ月 (ゆみはりのつき、2014年 7月 12日 、)失意 ノ方 (しついのかた、2014年 12月14日 、)白 鶴 ノ紅 (はっかくのくれない、2015年 1月 10日 、)意次 ノ妄(おきつぐのもう、2015年 7月 19日 、)竹屋 ノ渡 (たけやのわたし、2016年 1月 9日 、)旅立 ノ朝 (たびだちのあした、2016年 1月 9日 、)
サイドストーリー
奈緒 と磐 音 居眠 り磐 音 (2019年 1月 10日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791203-1)磐 音 と奈緒 の幼年 期 から青年 期 を描 いた、本編 で描 かれなかった5篇 の前日 譚 。
武士 の賦 居眠 り磐 音 (2019年 4月 10日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791253-6)利次 郎 、辰平 、霧 子 の青春 の日々 を描 く。
初午 祝言 居眠 り磐 音 (2020年 1月 4日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791416-5)品川 柳 次郎 とお有 の祝言 の日 や、磐 音 をめぐる人々 の運命 の一 日 を描 く。この巻 から「新 居眠 り磐 音 」のシリーズ名 が付 けられる。
- おこん
春 暦 居眠 り磐 音 (2020年 4月 8日 、文春 文庫 、ISBN 978-4-16-791468-4)若 き日 のおこんを描 いた二 作 。
幼 なじみ居眠 り磐 音 (2021年 1月 4日 、文春 文庫 )幸吉 とおそめの職人 として成長 していく日々 を描 く。
その他 作品
- 「
居眠 り磐 音 江戸 双紙 」読本 (2008年 1月 、ISBN 978-4-575-66315-0)読 み切 り中編 「跡継 ぎ」収録
居眠 り磐 音 江戸 双紙 帰着 準備 号 (2011年 10月16日 、ISBN 978-4-575-66525-3)読 みきり中編 「橋 の上 」(『居眠 り磐 音 江戸 双紙 』青春 編 )収録
吉田 版 「居眠 り磐 音 」江戸 地図 磐 音 が歩 いた江戸 の町 (吉田 喜久雄 地図 作成 、佐伯 泰 英 監修 ISBN 978-4-575-66540-6)江戸 地図 1枚 (地図 サイズ:縦 75cm×横 80cm)索引 小 冊子 (16ページ)特製 しおり6枚 セット
テレビドラマ
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映画
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髙見 | |
MISIA「LOVED」 | |
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『
製作
キャスト
坂崎 磐 音 :松坂 桃李 - おこん:
木村 文乃 [11] 奈緒 :芳 根 京子 小林 琴平 :柄本 佑 河出 慎 之 輔:杉野 遥 亮 佐々木 玲 圓 :佐々木 蔵 之 介 宍戸 文六 :ピエール瀧 →奥田 瑛二 [8]由蔵 :佐 戸井 けん太 毘沙門 の統 五郎 :比留間 由 哲 東 源 之 丞 :和田 聰 宏 竹村 武 左衛門 :高橋 努 品川 柳 次郎 :荒井 敦史 坂崎 伊代 :南 沙良 鉄五郎 :ベンガル川合 久 敬 :桜木 健一 蔵持 十 三 :水澤 紳 吾 黒岩 十三郎 :阿部 亮平 上野 伊織 :永瀬 匡 - さよ:
川村 ゆきえ 河出 舞 :宮下 かな子 松吉 :山本 浩司 佐 兵衛 :有福 正 志 日村 綱 道 :菅原 大吉 三浦 屋 庄 右 衛門 :陣内 孝則 (特別 出演 )甚兵衛 :橋本 じゅん邦 右 衛門 :早乙女 太一 高尾 太夫 :中村 ゆり天童 赤 児 :波岡 一 喜 坂崎 正睦 :石丸 謙二郎 坂崎 照 埜:財前 直見 (友情 出演 )田沼 意次 :西村 まさ彦(友情 出演 )今 津屋 吉右衛門 :谷原 章介 金 兵衛 :中村 梅雀 阿波 屋 有楽 斎 :柄本 明
スタッフ
原作 :佐伯 泰 英 『居眠 り磐 音 決定 版 』(文春 文庫 刊 )監督 :本木 克 英 脚本 :藤本 有紀 音楽 :髙見優 主題歌 :MISIA「LOVED」(アリオラジャパン)[12]企画 ・プロデュース:藤村 直人 製作 :今村 司 、大角 正 、谷 和男 、中部 嘉人 、有馬 一昭 、安部 順一 - エグゼクティブ・プロデューサー:
伊藤 響 、吉田 繁 暁 - プロデューサー:
西 麻美 、福島 大輔 - ラインプロデューサー:
砥川 元宏 撮影 :安田 雅彦 照明 :はのひろし美術 :原田 哲男 、倉田 智子 録音 :山本 研二 編集 :川瀬 功 (J.S.E.)整 音 :鈴木 肇 音響 効果 :岡 瀬 晶彦 装飾 :郷原 慶太 、中込 秀志 - アクションコーディネーター:
諸 鍛冶 裕 太 - VFXプロデューサー:
齋藤 大輔 - VFXディレクター:
土師 翔太 演技 事務 :城野 浩人 制作 担当 :高塚 映 里香 、村山 大輔 記録 :西岡 智子 宣伝 プロデューサー:西田 雅之 音楽 プロデューサー:千陽 崇之 音楽 ディレクター:岩 﨑充穂 助監督 :井上 昌典 配給 :松竹 制作 プロダクション:松竹 撮影 所 制作 協力 :松竹 映像 センター企画 :日本テレビ放送網 製作 :映画 「居眠 り磐 音 」製作 委員 会 (日本テレビ放送網 、松竹 、読売テレビ放送 、文藝春秋 、イオンエンターテイメント、読売新聞社 、札幌テレビ放送 、宮城テレビ放送 、静岡第一 テレビ、中京テレビ放送 、広島テレビ放送 、福岡放送 )
漫画
『
『
単行本
- かざま
鋭 二 『居眠 り磐 音 江戸 双紙 』双葉社 《ACTION COMICS》全 11巻 第 1巻 (2009年 1月 15日 、ISBN 978-4-575-83569-4)第 2巻 (2009年 1月 15日 、ISBN 978-4-575-83570-0)第 3巻 (2009年 4月 11日 、ISBN 978-4-575-83614-1)第 4巻 (2009年 7月 21日 、ISBN 978-4-575-83651-6)第 5巻 (2010年 1月 28日 、ISBN 978-4-575-83723-0)第 6巻 (2010年 5月 28日 、ISBN 978-4-575-83770-4)第 7巻 (2010年 9月 28日 、ISBN 978-4-575-83816-9)第 8巻 (2010年 12月27日 、ISBN 978-4-575-83851-0)第 9巻 (2011年 3月 28日 、ISBN 978-4-575-83884-8)第 10巻 (2011年 6月 28日 、ISBN 978-4-575-83918-0)第 11巻 (2011年 9月 28日 、ISBN 978-4-575-83969-2)
コンビニコミック
- かざま
鋭 二 『居眠 り磐 音 江戸 双紙 』双葉社 《ACTION COMICS 5coinsアクションオリジナル》第 1巻 (2008年 12月4日 、ISBN 978-4-575-99435-3)
脚注
注釈
- ^
数 十 人 からいる今津 屋 の雇 い人 は、丁稚 (でっち)に始 まり、振 場 役 (ふりばやく)、平 秤 方 (はかりかた)、相場 役 (そうばやく)、帳合 方 (ちょうあいかた)、支配人 と出世 し、店 の最高 責任 者 である老 分 は、主 から重要 な案件 の相談 を受 け、通 いが許 される別家 格 である。振 場 役 以上 が番頭 。本 作 では小僧 、手代 という名称 も用 いられている。
出典
- ^ シリーズ
累計 2,000万 部 突破 「居眠 り磐 音 江戸 双紙 」最 新刊 2冊 同時 刊行 で遂 に完結 ダ・ヴィンチニュース - ^
佐伯 泰 英 (2019年 2月 8日 ). “「居眠 り磐 音 」によせて”.文藝春秋 BOOKS. 2019年 2月 1日 閲覧 。 - ^ “
双葉 文庫 の「居眠 り磐 音 江戸 双紙 」シリーズ、文春 文庫 に”.新 文化 (新 文化 通信 社 ). (2018年 8月 21日 ) 2019年 2月 1日 閲覧 。 - ^ 『
キネマ旬報 』2020年 3月 下旬 特別 号 54頁 。 - ^ “
松坂 桃李 、時代 劇 に初 主演 !「居眠 り磐 音 」映画 化 決定 ”. シネマトゥデイ (株式会社 シネマトゥデイ). (2018年 9月 24日 ) 2018年 12月4日 閲覧 。 - ^ a b “
松坂 桃李 、時代 劇 初 主演 !佐伯 泰 英 「居眠 り磐 音 」映画 化 で“最 も優 しい浪人 ”演 じる”.映画 .com. (2018年 9月 24日 ) 2019年 2月 1日 閲覧 。 - ^ “
時代 劇映画 「居眠 り磐 音 」杵築 でロケ 5月 公開 市 、知名度 アップ期待 ”.大分 合同 新聞 . (2019年 2月 21日 ) 2019年 3月 13日 閲覧 。 - ^ a b “「
居眠 り磐 音 」ピエール瀧 容疑 者 の代役 は奥田 瑛二 ”.映画 .com. (2018年 3月 29日 ) 2019年 3月 29日 閲覧 。 - ^ “ピエール
瀧 容疑 者 の出演 映画 「居眠 り磐 音 」該当 シーンを再 撮影 し、予定 通 り公開 へ”. SANSPO.COM (産経 デジタル). (2019年 3月 14日 ) 2019年 3月 15日 閲覧 。 - ^ “
瀧 容疑 者 出演 部分 撮 り直 しの映画 「居眠 り磐 音 」 4月 4日 のイベントでの上映 中止 発表 ”. Sponichi Annex (スポ ーツニッポン新聞社 ). (2019年 3月 20日 ) 2019年 3月 20日 閲覧 。 - ^ “
松坂 桃李 主演 『居眠 り磐 音 』に木村 文乃 、芳 根 京子 、柄本 佑 、杉野 遥 亮 ら”. CINRA.NET (株式会社 CINRA). (2018年 11月28日 ) 2018年 12月4日 閲覧 。 - ^ “MISIA、
松坂 桃李 主演 の時代 劇 「居眠 り磐 音 」に主題歌 提供 ”.音楽 ナタリー (ナターシャ). (2019年 3月 12日 ) 2019年 3月 13日 閲覧 。
外部 リンク
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