曙あけぼの太郎たろう

曙あけぼの 太郎たろう（あけぼの たろう、1969年ねん5月8日にち - 2024年ねん4月がつ6日にち）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくハワイ州しゅうオアフ島とうワイマナロ出身しゅっしんで東関ひがしせき部屋へやに所属しょぞくした元もと大相撲おおずもう力士りきし。第だい64代だい横綱よこづな（外国がいこく人じん初はつの横綱よこづな）。のちにプロレスラー、総合そうごう格闘かくとう家か、タレントに転向てんこう。血液けつえき型がたO型がた。格闘技かくとうぎ、プロレス分野ぶんやでは曙あけぼの（あけぼの）のリングネームで活動かつどうしていた。2013年ねん、東関ひがしせき部屋へやに招聘しょうへいされて以降いこう、師範代しはんだいをつとめていた。

曙あけぼの 太郎たろう
基礎きそ情報じょうほう
四股しこ名めい	曙あけぼの 太郎たろう
本名ほんみょう	曙あけぼの 太郎たろう （出生しゅっしょう名めい：チャド・ジョージ・ハヘオ・ローウェン）
愛称あいしょう	チャド、ボノ
生年月日せいねんがっぴ	(1969-05-08) 1969年ねん5月8日にち
没ぼつ年月日ねんがっぴ	(2024-04-06) 2024年ねん4月がつ6日にち（54歳さい没ぼつ）
出身しゅっしん	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく ハワイ州しゅうオアフ島とう
身長しんちょう	204cm
体重たいじゅう	233kg
BMI	55.99
所属しょぞく部屋へや	東関ひがしせき部屋へや
得意とくい技わざ	突つき、押おし、右みぎ四よっつ、寄より
成績せいせき
現在げんざいの番付ばんづけ	引退いんたい
最高さいこう位い	第だい64代だい横綱よこづな
生涯しょうがい戦歴せんれき	654勝しょう232敗はい181休きゅう（78場所ばしょ）
幕内まくうち戦歴せんれき	566勝しょう198敗はい181休きゅう（63場所ばしょ）
優勝ゆうしょう	幕内まくうち最高さいこう優勝ゆうしょう11回かい
賞しょう	殊勲賞しゅくんしょう4回かい 敢闘かんとう賞しょう2回かい
データ
初はつ土俵どひょう	1988年ねん3月がつ場所ばしょ
入幕にゅうまく	1990年ねん9月場所ばしょ
引退いんたい	2001年ねん1月がつ場所ばしょ
引退いんたい後ご	総合そうごう格闘かくとう家か プロレスラー
備考びこう
金星かなぼし4個こ（旭あさひ富士ふじ2個こ、大だい乃国1個いっこ、北勝海ほくとうみ1個いっこ） 初はつ土俵どひょうからの連続れんぞく勝かち越こし記録きろく歴代れきだい1位い（18場所ばしょ）
2014年ねん3月17日にち現在げんざい ■テンプレート  ■プロジェクト 相撲すもう

本名ほんみょう同おなじ（1996年ねん4月がつ22日にちに日本にっぽんに帰化きか）。旧名きゅうめい、米国べいこく名めい : チャド・ジョージ・ハヘオ・ローウェン（Chad George Haaheo Rowan）。ハワイ・パシフィック大学だいがく中退ちゅうたい。

プロ野球やきゅう横浜よこはま大洋たいようホエールズ（後ごの横浜よこはまDeNAベイスターズ）に所属しょぞくしていたジョーイ・マイヤーは、従兄弟いとこである。

大相撲おおずもう

経歴けいれき

入門にゅうもん前まえ

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくハワイ州しゅうオアフ島とうワイマナロにて、アイルランド系けいの血ちを引ひく父ちちと、キューバ系けいアメリカ人じんの母ははとの間あいだに生うまれる。 ハワイではバスケットボールをしていたが、大学だいがくは講義こうぎの単位たんいよりも部活ぶかつを優先ゆうせんさせるコーチとの対立たいりつもあってわずか3か月げつで中退ちゅうたい。

後のちにその体格たいかくを東関ひがしせき親方おやかた（元もと高見山たかみやま）に見込みこまれ、相撲すもう界かい入いりし、1988年ねん3月がつ場所ばしょに初はつ土俵どひょうを踏ふむ。元々もともと東関ひがしせきは弟おとうとの方ほうを入門にゅうもんさせたかったようであったが、気きの進すすまない弟おとうとのジョージは「しょうがないよ、兄貴あにきを連つれていく」と身代みがわりにチャドを新しん弟子でしとして提供ていきょうした。父親ちちおやはいきなりの展開てんかいにもかかわらず入門にゅうもんを喜よろこんだが、一方いっぽうで母親ははおやは猛もう反対はんたい。母ははの反対はんたいもあったので、日本にっぽんにやってきた時ときにチャドは「とにかくもうハワイには帰かえれないな」と感かんじていた。また、チャドは本土ほんどの大学だいがくにスカウトされた地元じもとの運動うんどう部員ぶいんが挫折ざせつしてハワイへ出で戻もどるたびに住民じゅうみんから中傷ちゅうしょうを受うける様ようを幾度いくどとなく見みてきた為ため、両親りょうしんを困こまらせないという意味いみでもハワイには帰かえれないと覚悟かくごしていた。

入門にゅうもんから十じゅう両りょう昇進しょうしんまで

同期どうき入門にゅうもんは「花はなの六ろく三さん組くみ」と言いわれる横綱よこづな3代目だいめ若乃花わかのはな（のちのタレント花田はなた虎とら上じょう）、貴乃花たかのはな、大関おおぜき魁皇かいおう、小結こむすび和歌わか乃山、前頭まえがしら力ちから櫻さくら（のちのプロレスラー力ちから皇すめらぎ猛たけし）、十じゅう両りょう須佐すさの湖みずうみ、鶴づるノ富士ふじ、琴きん岩国いわくに、琴乃ことの峰ほうなど。序ノ口じょのくちでは貴花田たかはなだ（のちの貴乃花たかのはな）に勝かったが、琴乃ことの峰ほうにプロ初はつ黒星くろぼしを喫きっしている。相撲すもう教習所きょうしゅうじょに入学にゅうがくしたばかりの頃ころは来日らいにちから日ひが浅あさいことで若貴わかたかブームのことを理解りかいしていない曙あけぼのですらも若貴わかたか兄弟きょうだいとの格かくの違ちがいを思おもい知しらされたといい、自身じしんが基礎きその稽古けいこを行おこなっていた際さいにはもう既すでに若貴わかたか兄弟きょうだいは三さん段だん目めや幕下まくしたの地位ちいにいる教官きょうかんと申さるし合あいをしていたという。教習所きょうしゅうじょ時代じだいには和歌わか乃山の強つよさにも驚おどろいていたようであり、教習所きょうしゅうじょの生徒せいと達たちでトーナメント戦せんを行おこなう度たびに優勝ゆうしょうしていたと述懐じゅっかいしている。後年こうねんのインタビューでは「中学ちゅうがく横綱よこづなのタイトルを引ひっさげて入はいってきて、体からだはさほど大おおきくないんだけど、もう手てがつけられないほど強つよいの。和歌わか乃山は入門にゅうもんして半年はんとしくらいで、教習所きょうしゅうじょの先生せんせいたちと同おなじくらいの番付ばんづけまで出世しゅっせしていました。中学ちゅうがくを卒業そつぎょうして入門にゅうもんした力士りきしで、そんな人ひとはおそらくいないんじゃないかな?」と当時とうじについての感想かんそうを述のべていた。新しん弟子でし時代じだいにはまだ相撲すもう歴れきが浅あさかったこともあって場所入ばしょいりの度たびに東関ひがしせきから「せいぜいがんばってくれよ。負まけても仕方しかたないよ。相手あいてのほうがちっちゃい時ときから相撲すもうを取とってるんだから」という趣旨しゅしの冷ひやかし文句もんくを浴あびせられたという。

三さん段だん目め時代じだいの1989年ねん3月がつ場所ばしょ前まえ、当時とうじ屈指くっしの大部屋おおべやだった伊勢いせヶ濱はま部屋へやに出稽古でげいこに出でかけた曙あけぼのは、1月がつ場所ばしょで10勝しょうをあげ自己じこ最高さいこう位いの前頭まえがしら筆頭ひっとうまで躍進やくしんした若わか瀬川せかわに胸むねを借かりた。相手あいてが三さん段だん目めと甘あまく見みていた若わか瀬川せかわは2、3回かい軽かるく四股しこを踏ふんだだけで、仕切しきって待まっている曙あけぼのの前まえに立たつと両手りょうてを広ひろげて大おおきく胸むねを出だした。曙あけぼのは若わか瀬川せがわの胸むねをめがけて頭あたまから思おもい切きりぶちかますと若わか瀬川せかわは仰向あおむけにひっくり返かえり、腰こしを痛いためて病院びょういんに運はこばれる羽目はめになった。初はつ土俵どひょうからわずか1年ねんで幕内まくうち力士りきしを「病院びょういん送おくり」にした曙あけぼのはこの場所ばしょ6勝しょう1敗はい、翌よく場所ばしょは早はやくも幕下まくしたに昇進しょうしんした。ちなみに若わか瀬川せかわは7日にち目めまで休場きゅうじょう、翌日よくじつから出場しゅつじょうしたがわずか1勝しょうしかできず、遂ついに三さん役やくの座ざを手中しゅちゅうにすることはなかった。

2mを超こえる体格たいかくを生いかす技術ぎじゅつを身みに付つけるために、東関ひがしせきは積極せっきょく的てきに出で稽古けいこさせた。出稽古でげいこ先さきでは佐渡さどヶ嶽だけ（第だい53代だい横綱よこづな琴きん櫻さくら）から「小ちいさい力士りきし相手あいてには、鶏にわとりを追おうようにいけ」と指導しどうを受うけた。そうした努力どりょくと指導しどうによって、小兵こひょう相手あいてでも苦くにしない、長ながいリーチからの伸のびのある強烈きょうれつな突とっき押おしが生うまれた。

十両じゅうりょう昇進しょうしんから横綱よこづな昇進しょうしんまで

1990年ねん3月がつ場所ばしょ新しん十じゅう両りょう。同年どうねん9月がつ場所ばしょ若わか花田はなた（のち若乃花わかのはな）、大だい翔しょう山さん、貴闘力たかとうりきとともに新しん入幕にゅうまく。ちなみに一文字ひともじ四股しこ名めいの新しん入幕にゅうまく力士りきしは1916年ねん5月場所ばしょ新しん入幕にゅうまくの明あきら 虎吉とらきち（あきらか とらきち）以来いらい74年ねんぶりであった。また1993年ねん3月がつ場所ばしょには、1915年ねん6月がつ場所ばしょの鳳おおとり 谷たに五郎ごろう以来いらい、実じつに78年ねんぶりの一文字ひともじ四股しこ名めいの新しん横綱よこづなとなった。新しん入幕にゅうまくの頃ころには既すでに内心ないしんで大相撲おおずもうに対たいする使命しめい感かんを持もっていたとのことであり、これについては「僕ぼくらの場合ばあいは8勝しょう、勝かち越こしなんかじゃ許ゆるされない。10番ばんくらい勝かって、ようやく『まぁまぁよかった、合格ごうかく点てん』みたいな感かんじだったわけです。それくらい、周囲しゅういの期待きたいはものすごいものがある。でも、それに応こたえて、それでも満足まんぞくできない僕ぼくらがいたんですよ」と引退いんたい後ごのインタビューで述懐じゅっかいしている。また、当時とうじ前頭まえがしら筆頭ひっとうの地位ちいだった1991年ねん7月がつ場所ばしょ初日しょにちでは、体重たいじゅうが200Kg以上いじょうの巨漢きょかん横綱よこづなだった大だい乃国を、曙あけぼの自みずから立合たちあいから一いち撃げきで大だい乃国を押おし倒たおし、土俵どひょうの外そとへ一気いっきに吹ふっ飛とばした事こともあった。なお、同どう場所ばしょで復活ふっかつを懸かけた横綱よこづな大だい乃国は、この一番いちばんで調子ちょうしを狂くるわせたのか8日にち目めで4勝しょう4敗はいの成績せいせき不振ふしんにより、この1991年ねん7月がつ場所ばしょ限かぎりで現役げんえき引退いんたいとなっている。

1992年ねん5月場所ばしょ千秋楽せんしゅうらくでは、最後さいごまで優勝ゆうしょう争あらそいに加くわわっていた当時とうじ前頭まえがしら7枚まい目めの若わか花田はなたを一気いっきに押おし倒たおして、幕内まくうち初はつ優勝ゆうしょうを果はたした。これで直近ちょっきん3場所ばしょの成績せいせきが、全すべて三さん役やくの地位ちいで13勝しょう（優勝ゆうしょう次点じてん）-8勝しょう-13勝しょう（優勝ゆうしょう）で合計ごうけい34勝しょう11敗はい、大関おおぜき昇進しょうしんの目安めやすとされる「三さん役やくで3場所ばしょ合計ごうけい33勝しょう以上いじょう」の成績せいせきを挙あげる。ただし「2場所ばしょ前まえの8勝しょう7敗はいが物足ものたりない」という意見いけんが一部いちぶ出でていたものの、当時とうじ横綱よこづなは5月がつ場所ばしょ直前ちょくぜんで北勝海ほくとうみが引退いんたいして空位くうい、大関おおぜきも小錦こにしきと霧島きりしまの二に人にんしかいなかった事情じじょうもあって、満場一致まんじょういっちで曙あけぼのの大関おおぜき昇進しょうしんが決きまった。昇進しょうしん伝達でんたつ式しきでは「大関おおぜきの地位ちいを汚よごさぬよう、けいこに精進しょうじんします」と口上こうじょうを述のべた。

しかし期待きたいされた新しん大関おおぜきの翌よく1992年ねん7月がつ場所ばしょ直前ちょくぜん、直前ちょくぜんのヨーロッパ巡業じゅんぎょうによる時差じさボケや遠征えんせいの疲労ひろうの影響えいきょうか、稽古けいこ中ちゅうに足あしの小指こゆびを骨折こっせつしてしまった。曙あけぼの本人ほんにんは強行きょうこう出場しゅつじょうを直訴じきそしたものの師匠ししょうを初はじめ周囲しゅういの大だい反対はんたいの意見いけんを受うけ、医師いしからも「ここで無理むりすれば、完治かんじまでに3か月げつかかる。安静あんせいにしていれば1か月げつで治なおる」と説明せつめいされたことで、初はつ土俵どひょう以来いらい初はつの無念むねんの全休ぜんきゅうに。いきなり大関おおぜき角番かどばんとなった次つぎの同年どうねん9月がつ場所ばしょは、9日にち目めで3勝しょう6敗はいと黒星くろぼしが先行せんこう。あわや大関おおぜき2場所ばしょ目めで関脇せきわけ陥落かんらくの大だいピンチだったが、そこから切きり抜ぬけ終盤しゅうばん6連勝れんしょう、9勝しょう6敗はいとなんとか勝かち越こした。とはいえ本人ほんにんにとってこの場所ばしょの不甲斐ふがいなさは相当そうとうであったようであり、場所ばしょ後ごは「吐はくまで飲のんだ」と伝つたわる。そして1992年ねん11月場所ばしょでは14勝しょう1敗はいと2度目どめの優勝ゆうしょう。11月場所ばしょ後ごの横綱よこづな審議しんぎ委員いいん会かいでは「曙あけぼのの風格ふうかく、実績じっせきはまだ十分じゅうぶんではない気きがする」「成績せいせき、内容ないようともハイレベルな横綱よこづなを作つくろう」との意見いけんが出でて横綱よこづな昇進しょうしんには厳きびしい条件じょうけんが付つきつけられたが、翌よく1993年ねん1月がつ場所ばしょも、11日にち目めで平幕ひらまく相手あいてに2敗はいを喫きっした時点じてんで一いち度どは横綱よこづな昇進しょうしんは「破談はだん」とされたが、千秋楽せんしゅうらく結むすびの一番いちばんでは大関おおぜき昇進しょうしんを賭かけていた関脇せきわけの貴花田たかはなだとの直接ちょくせつ対決たいけつをわずか2秒びょう余あまりで圧あつ倒だおし、13勝しょう2敗はいで3度目どめの優勝ゆうしょう。2場所ばしょ連続れんぞく優勝ゆうしょうを果はたしたことで1月がつ場所ばしょ後ごの横綱よこづな審議しんぎ委員いいん会かいでは曙あけぼのの横綱よこづな昇進しょうしんが推薦すいせんされ、外国がいこく出身しゅっしん初はつの横綱よこづなに昇進しょうしんした。これにより1992年ねん5月がつ場所ばしょから1993年ねん1月がつ場所ばしょまで5場所ばしょ（番付ばんづけ上じょうは4場所ばしょ）続つづいた横綱よこづな空位くういが解消かいしょうされた。当時とうじの曙あけぼのは「すんなり昇進しょうしんできた」と認識にんしきしていた一方いっぽうで、貴花田たかはなだの大関おおぜき昇進しょうしんについてかなり厳きびしい見方みかたがあったことが伏線ふくせんになっていたと振ふり返かえっている。横綱よこづな昇進しょうしん伝達でんたつ式しきでは「横綱よこづなの地位ちいを汚よごさぬよう、けいこに精進しょうじんします」と口上こうじょうを述のべた。

横綱よこづな - 現役げんえき引退いんたい

横綱よこづな土俵入どひょういりは雲龍うんりゅう型がたを選択せんたく、東関ひがしせき部屋へやと同おなじ高砂たかさご一門いちもんである九重ここのえ親方おやかた（第だい58代だい横綱よこづな千代ちよの富士ふじ）が土俵入どひょういりの指導しどうを行おこなった。新しん横綱よこづなの1993年ねん3月がつ場所ばしょは10勝しょう5敗はいに終おわり、横綱よこづな2場所ばしょ目めの同年どうねん5月がつ場所ばしょは千秋楽せんしゅうらく結むすびの一番いちばん、大関おおぜき貴たかノ花はなと13勝しょう1敗はい同士どうしの相あい星ほし決戦けっせんで惜おしくも敗北はいぼく。それでも横綱よこづな3場所ばしょ目めの同年どうねん7月がつ場所ばしょから11月場所ばしょまで、幕内まくうち優勝ゆうしょう3連覇れんぱを達成たっせい。さらに同どう1993年ねんは、自身じしん初はつの年間ねんかん最多さいた勝しょうを獲得かくとく。その後ごも1994年ねん11月場所ばしょに至いたる迄まで11場所ばしょの間あいだ一人ひとり横綱よこづなを維持いじ。1994年ねん3月がつ場所ばしょでは12勝しょう3敗はい同士どうしで新しん大関おおぜき貴ノ浪たかのなみ、平幕ひらまく貴闘力たかとうりきとの優勝ゆうしょう決定けってい戦せん三みつ巴どもえで連勝れんしょうして優勝ゆうしょう、混戦こんせんを制せいした。

1994年ねん5月がつ場所ばしょ前まえ、巡業じゅんぎょう中ちゅうに武双山むそうやまとの稽古けいこ中ちゅうに左ひだり膝ひざを痛いためるも、一人ひとり横綱よこづなの責任せきにん感かんから同どう5月がつ場所ばしょを強行きょうこう出場しゅつじょう。さらに5月がつ場所ばしょ9日にち目めの小城おぎ錦にしき戦せんで右みぎ膝ひざも故障こしょうするが、10日とおか目めまで曙あけぼのただ一人ひとり10連勝れんしょうしていた。しかし11日にち目め、当時とうじ前頭まえがしら筆頭ひっとうの貴闘力たかとうりきに土俵際どひょうぎわの引ひき落おとしに敗やぶれて金星きんせい配給はいきゅうしついに初はつ黒星くろぼし。翌よく12日にち目め、前日ぜんじつの貴闘力たかとうりき戦せんで両りょう膝ひざのケガが悪化あっかしたため突如とつじょ途中とちゅう休場きゅうじょう、横綱よこづな不在ふざいとなってしまう。場所ばしょ後ご両りょう膝ひざを手術しゅじゅつしたがその回復かいふくが遅おくれ、同年どうねん7月がつ場所ばしょ、9月場所ばしょは共ともに全休ぜんきゅう。11月場所ばしょで3場所ばしょぶりに復帰ふっきし10勝しょう5敗はいに留とまるも、同どう場所ばしょ千秋楽せんしゅうらく結むすびの一番いちばんの当時とうじ大関おおぜき貴乃花たかのはなとの取組とりくみは、今後こんごも大相撲おおずもう史しに語かたり継つがれる歴史れきし的てきな大だい熱戦ねっせんとなった。曙あけぼのは惜おしくも貴乃花たかのはなに土俵際どひょうぎわでの上手じょうず投なげに敗やぶれたが、福岡ふくおか国際こくさいセンターの館内かんないは大だい拍手はくしゅが鳴なり止やまなかった。また貴乃花たかのはなはこれで大関おおぜきで2場所ばしょ連続れんぞく全勝ぜんしょう（30連勝れんしょう）を達成たっせいし場所ばしょ後ご横綱よこづな昇進しょうしんを決きめ、翌よく1995年ねん1月がつ場所ばしょからは曙あけぼの、貴乃花たかのはなと同期生どうきせい同士どうしの二人ふたり横綱よこづなとなった。

なお、曙あけぼのの横綱よこづな土俵入どひょういりは四股しこの足あしがほとんど上あがらず、この点てんでは貴乃花たかのはなと比くらべて見劣みおとりがした（しかし、四股しこは古来こらい足あしを高たかく上あげるものではなく、玉たま錦にしき以前いぜんの四股しこに戻もどったとも言いえ、本質ほんしつ的てきな問題もんだいではない。むしろ足あしを高たかく上あげ土どの付ついた足あしの裏うらを客きゃくに見みせるのは不浄ふじょうであるとするのが従来じゅうらい的てきな概念がいねん）。また、土俵どひょう中央ちゅうおう最後さいごの左ひだりの四股しこの前まえに横よこに出だす手ては右手みぎてだが、1993年ねん9月がつ場所ばしょ、横綱よこづな4場所ばしょ目めを迎むかえた曙あけぼのはなぜか土俵入どひょういりの際さい、左手ひだりてを上あげて左ひだりの四股しこを踏ふんだ（これは初日しょにちから4日にち目めまで続つづいた）。しかしたくましい上半身じょうはんしんが引ひき立たつせり上あがりは非常ひじょうに迫力はくりょくがあり、NHKの大相撲おおずもう中継ちゅうけいでも度々たびたびアップで映うつし出だされた。いかつい顔かおもせり上あがりで正面しょうめんを睨にらむこの時ときばかりは映はえ、総そうじて魅力みりょくある土俵入どひょういりを見みせたといえる。1998年ねん2月がつに行おこなわれた長野ながの冬季とうきオリンピックでは、東ひがし横綱よこづなの貴乃花たかのはなが直前ちょくぜんの同年どうねん1月がつ場所ばしょ中ちゅう体調たいちょう不良ふりょうで途中とちゅう休場きゅうじょうとなったため、欠席けっせきした貴乃花たかのはなの代役だいやくとして西にし横綱よこづなの曙あけぼのが開会かいかい式しきのときに横綱よこづな土俵入どひょういりを演えんじた。

1994年ねん5月がつに両りょう膝ひざを故障こしょうした後のちは若貴わかたからの活躍かつやくや、同おなじハワイ出身しゅっしんで後輩こうはいの武蔵丸むさしまるの台頭たいとうもあって優勝ゆうしょう間隔かんかくが空すくことが多おおくなり、2001年ねん1月がつ場所ばしょの引退いんたいまでのおよそ6年間ねんかんで幕内まくうち優勝ゆうしょうは4回かいに留とどまった。特とくに1997年ねん5月がつ場所ばしょの優勝ゆうしょう以降いこう3年間ねんかんは個人こじん後援こうえん会かいが結婚けっこんに反対はんたいした末すえ解散かいさんし、2000年ねんには第だい2子しが生うまれたが、後援こうえん者しゃが去さって行いき私生活しせいかつでも苦境くきょうに立たたされていた中なかでの出来事できごとであった。後援こうえん会かい解散かいさん以降いこうは資金しきん難なんに苦くるしめられ、年寄としより名跡みょうせきを取得しゅとくできなかった。それでも2000年ねん7月がつ場所ばしょは初日しょにちから13連勝れんしょうを決きめて（成績せいせきは13勝しょう2敗はい）、19場所ばしょぶり10回かい目めの幕内まくうち優勝ゆうしょうを達成たっせいし復活ふっかつを果はたしたが、自身じしんはこれで満足まんぞく出来できたため引退いんたいする事ことを考かんがえたという。しかしその後ご「もう少すこしだけ頑張がんばってみよう」と思おもい直なおし、翌よく9月がつ場所ばしょは終盤しゅうばんまで優勝ゆうしょうを争あらそい優勝ゆうしょう次点じてんに留とどまったが、千秋楽せんしゅうらく結むすびの一番いちばんで14戦せん全勝ぜんしょうだった第だい67代だい横綱よこづな武蔵丸むさしまるに唯一ゆいいつの黒星くろぼしをつけ先輩せんぱい横綱よこづなの意地いじをみせる。次つぎの同年どうねん11月がつ場所ばしょは、3横綱よこづな5大関おおぜきが全員ぜんいん千秋楽せんしゅうらくまで皆勤かいきんし、さらに8力士りきし全すべて9勝しょう以上いじょうの勝かち越こしというハイレベルの中なか、曙あけぼのは14勝しょう1敗はいの成績せいせきで2場所ばしょぶり合計ごうけい11回かい目めの優勝ゆうしょうを果はたしたが、これが結果けっか的てきに曙あけぼの自身じしん最後さいごの幕内まくうち優勝ゆうしょうとなる。その2000年ねんは1993年ねん以来いらい7年ねんぶりに6場所ばしょ無む欠場けつじょう皆勤かいきん、かつ2度目どめとなる年間ねんかん最多さいた勝しょうも獲得かくとくしている。

翌よく2001年ねんの1月がつ場所ばしょは、持病じびょうとなった両りょう膝ひざのケガの悪化あっかにより全休ぜんきゅう。その1月がつ場所ばしょ終了しゅうりょう直後ちょくごの2001年ねん1月がつ22日にち、両りょう膝ひざの回復かいふくがこれ以上いじょう見込みこめないなどの理由りゆうにより、突如とつじょ現役げんえき引退いんたいを表明ひょうめいする。引退いんたいについては1月がつ場所ばしょ12日にち目めの夜よる、東関ひがしせきと話はなし合あい、東関ひがしせき親方おやかたは「もう1度ど頑張がんばってみろ」と慰留いりゅうしたが、曙あけぼのから返事へんじはなかったという。「2人ふたりきりの部屋へやで、黙だまったまま長ながい間あいだ見詰みつめ合あった。ああ終おわりだなと思おもった」と東関ひがしせきは引退いんたいの際さいに語かたった。「2年ねん前まえの引退いんたいピンチの時ときも励はげまして、再起さいきさせた。今度こんども昨年さくねんは2度ども優勝ゆうしょうしているし、励はげませば大丈夫だいじょうぶと思おもっていた。でも、ひざの状態じょうたいは限界げんかいを超こえていた」と東関ひがしせきも限界げんかいを認みとめるしかなかった。時津風ときつかぜ理事りじ長ちょうは「言葉ことばや生活せいかつ習慣しゅうかんの違ちがうところに飛とび込こみ、精進しょうじんして横綱よこづなに上のぼり詰つめたのは立派りっぱ」とねぎらった上うえで「この世界せかいでは、引退いんたいはいつも背中合せなかあわせ。曙あけぼのは新あたらしい世紀せいきの場所ばしょで、貴乃花たかのはなのあのような土俵どひょうを見届みとどけて、心こころ安やすらかになれたでしょう」と心情しんじょうを思おもいやった。2横綱よこづな時代じだいとなるが「武蔵丸むさしまるはまだ元気げんき。貴乃花たかのはなも復活ふっかつ。5大関おおぜきもこのままではない。若わかい力ちからも台頭たいとうして、これからいい展開てんかいになると思おもう」と安泰あんたいぶりを強調きょうちょうしていた。引退いんたい会見かいけんでの曙あけぼのは「8〜10勝しょうの平凡へいぼんな勝かち越こしなら出来できるが、もう優勝ゆうしょう争あらそいは不可能ふかのう」「横綱よこづなとして足あしを引ひきずった惨みじめな姿すがたで土俵どひょうに上あがりたくない」と決意けついしたという。印象いんしょうに残のこった本場所ほんばしょとして初はつ優勝ゆうしょうの場所ばしょと2000年ねんの2度どの復活ふっかつ優勝ゆうしょうの場所ばしょを挙あげた。また、後年こうねんになって両りょう膝ひざの怪我けがの原因げんいんが腰こしにあったことを明あかしている（曙あけぼのの背骨せぼねは普通ふつうの人間にんげんより一ひとつ多おおく、その背骨せぼねの摩擦まさつが膝ひざまで来きていた）。ロイタろいたー通信つうしんは「DAWN（夜明よあけ）を意味いみするアケボノは、コニシキ以上いじょうの品格ひんかくを備そなえていたため、タブーとされた外国がいこく生うまれのグランドチャンピオン（横綱よこづな）になれた。スポーツに秀ひいでるだけでなく、ウルトラ閉鎖へいさ的てきな相撲すもうの世界せかいにも適応てきおうしたキャリアを終おえた」と報ほうじ、AP通信つうしんは「ハワイ生うまれで、相撲すもうの最初さいしょの外国がいこく生うまれの横綱よこづなが引退いんたいした。横綱よこづな昇進しょうしん時じには多おおくの日本人にっぽんじんから、横綱よこづなは日本人にっぽんじんじゃなきゃ、と反対はんたいされた。多おおくの逆風ぎゃくふうも無言むごんでしのいだが、ついに輝かがやかしいキャリアに幕まくを下おろした」と紹介しょうかいした。

元もと横綱よこづな曙あけぼのの引退いんたい相撲すもうは、2001年ねん9月がつ場所ばしょ後ごに行おこなわれた。横綱よこづな最後さいごの土俵入どひょういりには、同期どうきのライバルだった横綱よこづな貴乃花たかのはなが右みぎ膝ひざの手術しゅじゅつ後ご長期ちょうき療養りょうよう中ちゅうにより参加さんかせず、太刀持たちもちは横綱よこづな武蔵丸むさしまる、露払つゆはらいは武蔵丸むさしまると同おなじ武蔵川むさしがわ部屋へやで当時とうじ大関おおぜきの武双山むそうやまがそれぞれ務つとめた。なお曙あけぼのの断髪だんぱつ式しきには貴乃花たかのはなも出席しゅっせきし、ほか武蔵丸むさしまるや小錦こにしきらが鋏やっとこを入いれていた。引退いんたい後ご、若乃花わかのはな、貴乃花たかのはなとともに相撲すもう人気にんきを高たかめた貢献こうけん者しゃとして、日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいから功労こうろう金きん1億おく円えんが贈おくられた。礼儀れいぎ正ただしさや謙虚けんきょな態度たいどは「日本人にっぽんじん以上いじょうに日本人にっぽんじんらしい」と評ひょうされ、部屋へやや一門いちもんの別べつなく下位かいの若手わかてに積極せっきょく的てきに稽古けいこをつける第一人者だいいちにんしゃとしての責務せきむを真面目まじめに果はたしたことなど、親方おやかた衆しゅ、力士りきしからの評価ひょうかはとても高たかかった。当時とうじの横綱よこづな審議しんぎ委員いいんであった内館うちだて牧子まきこも「礼儀れいぎ正ただしさに感激かんげきしました。帰かえり際ぎわにもドアの前まえできちんとお辞儀じぎをし、いつも曙あけぼのの悪口わるぐちを言いってる私わたし自身じしんが恥はずかしくなる程ほどでした」と賞賛しょうさんの意いを述のべている。

取とり口くち、体型たいけいなど

長身ちょうしんを活いかした突つき押おしが特徴とくちょうで、立合たちあいの際さいにはリーチの長ながさを生いかすために、仕切しきり線せんから下さがって始はじめることが多おおかった。その一方いっぽうで足あしが長ながい体型たいけい（平幕ひらまく時代じだいに発行はっこうされた相撲すもうに関かんする書籍しょせきの力士りきし紹介しょうかいでヨネスケに「投なげや足技あしわざを食くらうと長ながい足あしのせいで無様ぶざまに負まけてしまう」「上半身じょうはんしんがアンコで下半身かはんしんがソップ」と評ひょうされたこともあった）から下半身かはんしんが脆もろいという、致命ちめい的てきな弱点じゃくてんを持もち合あわせていた。手足てあしの長ながさから重心じゅうしんが高たかく、半月はんつき板ばん損傷そんしょうなどで足あしの故障こしょうが多おおかった。特とくに舞まいの海うみなど、小兵こひょうの力士りきしに懐ふところに潜もぐり込こまれ足あしを取とられると容易よういにバランスを崩くずされ、何なにもできずにあっさり負まけてしまうことも目立めだった。例れいとして、1991年ねん11月場所ばしょで舞まいの海うみに三さん所しょ攻ぜめで負まけた一番いちばんはその好例こうれいである（ただしこの時ときの決きまり手しゅは取とり組くみ序盤じょばんから再三さいさん内うち掛かけで攻せめ立たてていたため「内うち掛かけ」が取とられた）。

横綱よこづな昇進しょうしん時じの体重たいじゅうは212キロあり、このときすでに「重おもすぎる」「190キロ以上いじょうでは故障こしょうにもつながる。ベスト体重たいじゅうを保たもつのも横綱よこづなの務つとめだ。」と指摘してきされている。横綱よこづな昇進しょうしんからしばらくするとアンコが顕著けんちょ化かした影響えいきょうで膝ひざが悪化あっかしたため、突つき押おしの他ほかに諸手もろて突つきから右みぎ四よっつに組くむ相撲すもうも使用しようして慎重しんちょうな相撲すもうを心掛こころがけるようになった。

膝ひざの状態じょうたいは31歳さいの時点じてんで変形へんけい性せい膝ひざ関節かんせつ症しょうの悪化あっかで老人ろうじん並なみの状態じょうたいであった。10歳さいの時ときには既すでにアメリカンフットボールでの負傷ふしょうで半月はんつき板ばんを損傷そんしょうして手術しゅじゅつし、中学ちゅうがく・高校こうこう時代じだいも痛いたみに耐たえていた。アメリカで車くるまを運転うんてんしていた時ときも障害しょうがい者しゃ用ようのステッカーを貼はっていたほどであった。新しん弟子でし時代じだいも痛いたみはあって、入門にゅうもん当時とうじから膝ひざにサポーターをつけて稽古けいこをしていた。現役げんえき末期まっきには膝ひざの激痛げきつうを抑おさえるための痛いたみ止どめで心臓しんぞうが苦くるしくなるほど負担ふたんが掛かかっていた。

記録きろくなど

• 幕内まくうち最高さいこう優勝ゆうしょうの通算つうさん回数かいすうは11回かいで、10回かい以上いじょう優勝ゆうしょうしたことのある横綱よこづなの中なかで唯一ゆいいつ全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうが無なかった。1993年ねん9月がつ場所ばしょ千秋楽せんしゅうらくでは貴乃花たかのはなに全勝ぜんしょう優勝ゆうしょうを阻はばまれた。優勝ゆうしょう決定けってい戦せんには7回かい出場しゅつじょう（4回かい優勝ゆうしょう）。2人ふたりの決定けってい戦せん（1993年ねん11月場所ばしょ、1997年ねん5月場所ばしょ、1999年ねん7月がつ場所ばしょ）、3人にんの決定けってい戦せん（1993年ねん7月がつ場所ばしょ、1994年ねん3月がつ場所ばしょ）、4人にんの決定けってい戦せん（1997年ねん3月がつ場所ばしょ）、5人にんの決定けってい戦せん（1996年ねん11月場所ばしょ）全すべてに出場しゅつじょうという珍ちん記録きろくの持もち主ぬしでもある（さらに、これらの決定けってい戦せんの出場しゅつじょう力士りきしは、結果けっか的てきに、全員ぜんいんが幕内まくうち最高さいこう優勝ゆうしょうの経験けいけん者しゃとなった=注釈ちゅうしゃく参照さんしょう。出島でじまは曙あけぼのとの決定けってい戦せん勝利しょうりが唯一ゆいいつの優勝ゆうしょう、貴ノ浪たかのなみ、魁皇かいおう、貴闘力たかとうりきも、これ以降いこうに優勝ゆうしょう経験けいけんあり=）。
• また幕内まくうちで10回かい以上いじょう対戦たいせんして負まけ越こしている力士りきしが一人ひとりもおらず、どのような力士りきしに対たいしても実力じつりょくを発揮はっきできたことが窺うかがえる。なお貴乃花たかのはなとは21勝しょう21敗はい、出島でじまには6勝しょう6敗はいの五ご分ふんであった（ただし出島でじまとは優勝ゆうしょう決定けってい戦せんを含ふくめると6勝しょう7敗はいと負まけ越こしており、一時いちじは決定けってい戦せんを含ふくめ6連敗れんぱいしたこともある）。混戦こんせんにも強つよい傾向けいこうがあり、3人にん以上いじょうの優勝ゆうしょう決定けってい戦せん出場しゅつじょうは史上しじょう最多さいたの4回かいを記録きろくし、その内うち2回かいにおいて優勝ゆうしょうを果はたしている。曙あけぼのが幕内まくうちで負まけ越こして対戦たいせんが終おわった力士りきしとしては大だい翔しょう山やまがおり、彼かれとの対戦たいせん成績せいせきは4勝しょう5敗はいだった。
• 同期どうきの若乃花わかのはな、貴乃花たかのはなの最大さいだいのライバルとして1990年代ねんだい初期しょきから後期こうきまで名めい勝負しょうぶを演えんじる。特とくに22回かいの幕内まくうち優勝ゆうしょうを成なし遂とげ、「平成へいせいの大だい横綱よこづな」と呼よばれた貴乃花たかのはなとは一いち時代じだいをき上ずきあげ「曙あけぼの貴たか（あけたか）時代じだい」とも言いわれた。先述せんじゅつの通とおり貴乃花たかのはなとの幕内まくうちでの対戦たいせん成績せいせきは21勝しょう21敗はい、優勝ゆうしょう決定けってい戦せんまで含ふくめた本場所ほんばしょ中ちゅうの対戦たいせん成績せいせきは25勝しょう25敗はいと全まったくの五ご分ふんであった。
• 初はつ土俵どひょう（序ノ口じょのくち）から一いち度ども負まけ越こしと休場きゅうじょうを経験けいけんせずに関脇せきわけまで昇進しょうしんするという偉業いぎょうを成なし遂とげている。1991年ねん3月がつ場所ばしょに達成たっせいした初はつ土俵どひょうからの連続れんぞく勝かち越こし18場所ばしょは歴代れきだい1位いの長ながさであり、記録きろく達成たっせいから20年ねん以上いじょう経たっても破やぶられていない。皆勤かいきん出場しゅつじょうして負まけ越こしたのは1991年ねん5月がつ場所ばしょと同年どうねん9月がつ場所ばしょの2度どしかなく、その両りょう場所ばしょとも勝かち越こしまで後こう一いち歩ほ及およばなかった7勝しょう8敗はいという成績せいせきだった。
  • それにもかかわらず、曙あけぼのは十じゅう両りょう以下いかでは優勝ゆうしょう経験けいけんが皆無かいむだった。しかし、一いち時代じだいを築きずいた横綱よこづなとしては決けっして珍めずらしいことではなく、過去かこには玉たま錦にしき、双葉ふたば山さん、栃とち錦にしき、北きたの湖うみも十じゅう両りょう以下いかでの優勝ゆうしょうが皆無かいむだった。

キックボクシング

現役げんえき引退いんたい後ごは曙あけぼの親方おやかたとして東関ひがしせき部屋へやで後輩こうはいの指導しどうをしていたが、東関ひがしせき親方おやかたとの関係かんけいや将来しょうらい設計せっけい、日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいの体制たいせいややり方かたに不安ふあんを抱いだき（金かねに関かんする甘あまさとして、貴乃花たかのはなに勝かった際さいに受うけた懸賞けんしょうの束たばを曙あけぼのが道端みちばたのホームレスに同情どうじょうして差さし出だしたエピソードが残のこっており、経営けいえい者しゃとして不ふ適格てきかくである面めんが退職たいしょくに繋つながったという見解けんかいも為なされる）、2003年ねん11月5日にち、日本にっぽん相撲すもう協会きょうかいに退職たいしょく願ねがいを提出ていしゅつし受理じゅりされ、翌よく11月がつ6日にちに記者きしゃ会見かいけんを開ひらき格闘技かくとうぎK-1参戦さんせんが発表はっぴょうされた。

2003年ねん12月31日にち、デビュー戦せんとなった「K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!」（ナゴヤドーム）でボブ・サップと対戦たいせん、1ラウンドKO負まけ。なお、曙あけぼのがうつ伏ぶせになって倒たおれているシーンの視聴しちょう率りつは紅白こうはく歌合戦うたがっせんを上回うわまわった。

2004年ねん3月27日にち、「K-1 WORLD GP 2004 in SAITAMA」（さいたまスーパーアリーナ）で武蔵むさしと対戦たいせん、プッシングでスリップダウンした武蔵むさしに対たいしレフェリーの制止せいしを振ふり切きり攻撃こうげきし続つづけたため、反則はんそくをカウントされるなどして判定はんてい負まけを喫きっした。

2004年ねん7月がつ17日にち、「アジアGPトーナメント」（韓国かんこく）で中国ちゅうごくの張ちょう慶けい軍ぐん（チャン・チンジュン）と対戦たいせんするも、手数てかずが出でず延長えんちょうの末すえ判定はんてい負まけとなった。

2004年ねん8月がつ15日にち、「K-1 WORLD GP 2004 in LAS VEGAS」（ラスベガス）で行おこなわれた世界せかい最終さいしゅう予選よせんでリック・ルーファスと対戦たいせん。プッシングの反則はんそくで減点げんてんを受うけ、0-3の判定はんてい負まけ。

2004年ねん9月がつ25日にち、「K-1 WORLD GP 2004 in TOKYO 開幕かいまく戦せん」（日本武道館にほんぶどうかん）でレミー・ボンヤスキーと対戦たいせん。3Rに右みぎハイキックで失神しっしんKO負まけ。

2005年ねん3月19日にち、「K-1 WORLD GP 2005 in SEOUL」（韓国かんこく）の準々じゅんじゅん決勝けっしょうで角田つのだ信しん朗ろうと対戦たいせんし、判定はんていで悲願ひがんの初はつ勝利しょうりを挙あげた。しかし準決勝じゅんけっしょうでチェ・ホンマンと対戦たいせんし、KO負まけ。

2005年ねん7月がつ29日にち、「K-1 WORLD GP 2005 in HAWAII」でチェ・ホンマンと再戦さいせんしたが1R2分ふん52秒びょうTKO負まけ。

2006年ねん7月がつ30日にち、チェ・ホンマンと3度目どめの試合しあいを行おこない、2R57秒びょうKO負まけ。

2008年ねん8月がつ9日にち、K-1 WORLD GP 2008 IN HAWAIIの大会たいかいプロモーターを務つとめた。

2015年ねん12月31日にち、RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYSでボブ・サップと再戦さいせんし、判定はんてい負まけ。

キックボクシング 戦績せんせき
10 試合しあい	(T)KO	判定はんてい	その他た	引ひき分わけ	無効むこう試合しあい
1 勝かち	0	1	0	0	0
9 敗はい	5	4	0

勝敗しょうはい	対戦たいせん相手あいて	試合しあい結果けっか	大会たいかい名めい	開催かいさい年月日ねんがっぴ
×	ボブ・サップ	2R 0:47 負傷ふしょう判定はんてい0-3	RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2015 さいたま3DAYS 【シュートボクシングルール】	2015年ねん12月31日にち
×	チェ・ホンマン	2R 0:57 KO（パンチ連打れんだ）	K-1 REVENGE 2006 K-1 WORLD GP 2006 in SAPPORO ～アンディ・フグ七なな回忌かいき追悼ついとうイベント～	2006年ねん7月がつ30日にち
×	チェ・ホンマン	1R 2:52 TKO（パンチ連打れんだ）	FieLDS K-1 WORLD GP 2005 in HAWAII	2005年ねん7月がつ29日にち
×	チェ・ホンマン	1R 0:42 TKO（タオル投入とうにゅう）	K-1 WORLD GP 2005 in SEOUL 【ASIA GP 準決勝じゅんけっしょう】	2005年ねん3月がつ19日にち
○	角田つのだ信しん朗ろう	3R終了しゅうりょう 判定はんてい3-0	K-1 WORLD GP 2005 in SEOUL 【ASIA GP 1回戦かいせん】	2005年ねん3月がつ19日にち
×	レミー・ボンヤスキー	3R 0:33 KO（右みぎハイキック）	K-1 WORLD GP 2004 in TOKYO 開幕かいまく戦せん	2004年ねん9月がつ25日にち
×	リック・ルーファス	3R終了しゅうりょう 判定はんてい0-3	K-1 WORLD GP 2004 in Las Vegas	2004年ねん8月がつ7日にち
×	張ちょう慶けい軍ぐん（チャン・チンジュン）	延長えんちょうR終了しゅうりょう 判定はんてい0-3	K-1 WORLD GP 2004 in SEOUL 【ASIA GP 1回戦かいせん】	2004年ねん7月がつ17日にち
×	武蔵むさし	3R終了しゅうりょう 判定はんてい0-3	K-1 WORLD GP 2004 in SAITAMA	2004年ねん3月がつ27日にち
×	ボブ・サップ	1R 2:58 KO	K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!	2003年ねん12月31日にち

総合そうごう格闘技かくとうぎ

2004年ねん12月31日にち、「K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!」でホイス・グレイシーと初はつの総合そうごう格闘技かくとうぎルールで対戦たいせん。ホイスとの体重たいじゅう差さは実じつに138kgであったが、オモプラッタからリストロックを極きわめられ、1Rでタップアウト負まけ

2005年ねん12月31日にち、「K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!」でボビー・オロゴンと総合そうごう格闘技かくとうぎルールで対戦たいせんし判定はんてい負まけ。

2006年ねん5月3日にち、HERO'Sに参戦さんせんしドン・フライと対戦たいせんし、2R3分ふん50秒びょうフロントチョークで一本いっぽん負まけ。2006年ねん12月31日にち、4度目どめの大晦日おおみそか格闘技かくとうぎ参戦さんせんとなった「K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!」でジャイアント・シルバと総合そうごう格闘技かくとうぎルールで対戦たいせん。1R1分ふん2秒びょうチキンウィングアームロックで一本いっぽん負まけ。

総合そうごう格闘技かくとうぎ 戦績せんせき
4 試合しあい	(T)KO	一本いっぽん	判定はんてい	その他た	引ひき分わけ	無効むこう試合しあい
0 勝かち	0	0	0	0	0	0
4 敗はい	0	3	1	0

勝敗しょうはい	対戦たいせん相手あいて	試合しあい結果けっか	大会たいかい名めい	開催かいさい年月日ねんがっぴ
×	ジャイアント・シルバ	1R 1:02 チキンウィングアームロック	K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!	2006年ねん12月31日にち
×	ドン・フライ	2R 3:50 フロントチョーク	HERO'S 2006 ミドル級きゅう世界せかい最強さいきょう王者おうじゃ決定けっていトーナメント開幕かいまく戦せん	2006年ねん5月がつ3日にち
×	ボビー・オロゴン	5分ふん3R終了しゅうりょう 判定はんてい0-3	K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!	2005年ねん12月31日にち
×	ホイス・グレイシー	1R 2:13 リストロック	K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!	2004年ねん12月31日にち

プロレス

曙あけぼの 太郎たろう
プロフィール
リングネーム	曙あけぼの ボノくん ボノちゃん グレート・ボノ モンスター・ボノ KILLER "ANY" WHERE ボノ·タイガー
本名ほんみょう	曙あけぼの 太郎たろう
ニックネーム	第だい64代だい横綱よこづな
身長しんちょう	203cm
体重たいじゅう	233kg
誕生たんじょう日び	(1969-05-08) 1969年ねん5月8日にち
死亡しぼう日び	2024年ねん4月がつ??日ひ
出身しゅっしん地ち	ハワイ州しゅうオアフ島とう
所属しょぞく	王道おうどう
スポーツ歴れき	大相撲おおずもう バスケットボール
トレーナー	武藤むとう敬たかし司し 長州ちょうしゅう力りょく
デビュー	2005年ねん7月がつ2日にち

経歴けいれき

フリーランス

2005年ねんのプロレス参入さんにゅう後ご、2013年ねん8月がつまで、個人こじん事務所じむしょ「曙あけぼの道どう（旧きゅう：チーム・ヨコヅナ）」所属しょぞくのフリーランス・レスラーとして、全日本ぜんにほんプロレスやハッスルなどをはじめ様々さまざまな団体だんたい、興行こうぎょうに参加さんかした。

年月日ねんがっぴ	参戦さんせん先さき	内容ないよう
2005年ねん02月がつ5日にち	WWE	アメリカの団体だんたいWWEの「スマックダウン」さいたまスーパーアリーナ大会たいかい「ROAD TO WRESTLEMANIA 21 JAPAN TOUR」にて、ビッグ・ショーが曙あけぼのを「日本にっぽんのビッグ・ショーだ」と発言はつげんし、リングへ招まねかれる。
2005年ねん03月29日にち	WWE	「スマックダウン」テキサス州しゅうヒューストン大会たいかいで特別とくべつエキシビジョン・マッチとしてエディ・ベガスと「スモウ・マッチ」を行おこない、秒びょう殺ころせ勝利しょうり（エキシビジョン・マッチであるため非公式ひこうしき試合しあいで、これが正式せいしきデビュー戦せんではない）。続つづく4月がつ3日にち、ロサンゼルスで行おこなわれた「レッスルマニア21」でビッグ・ショーと「スモウ・マッチ」を行おこない、勝利しょうり。
2005年ねん07月がつ2日にち	WWE	さいたまスーパーアリーナで行おこなわれたWWEのハウス・ショー「WWEスーパーショー」で、ビッグ・ショーとのコンビでカリート&マット・モーガン組くみと対戦たいせんしプロレス正式せいしきデビュー戦せんを行おこない、勝利しょうりした。
2005年ねん08月がつ4日にち	旧きゅうW-1	「ファンタジーファイトWRESTLE-1」に参戦さんせんし、グレート・ムタと対戦たいせん、ムーンサルトプレスで敗やぶれた。
2005年ねん08月がつ9日にち	全日本ぜんにほん	武藤むとう敬たかし司しをプロレスの師匠ししょうと仰あおぎ、全日本ぜんにほんプロレスに参戦さんせんすることを発表はっぴょう。以後いご全日本ぜんにほんを「武藤むとう部屋へや」と呼よび始はじめる。9月2日にち、全日本ぜんにほんプロレスの地方ちほう巡業じゅんぎょうにも全ぜん試合しあい帯同たいどう、参戦さんせんすることを武藤むとうに直訴じきそ。
2005年ねん10月がつ2日にち	W-1 GP	「WRESTLE-1 GP 2005」にて三沢みさわ光晴みつはるとタッグで対戦たいせん（パートナーは曙あけぼのがスコーピオ、三沢みさわが小川おがわ良成よしなり）。
2005年ねん11月19日にち	全日本ぜんにほん	全日本ぜんにほんプロレス代々木よよぎ大会たいかいで、悪あくの化身けしん「グレート・ボノ」として登場とうじょうすることを予告よこくし、グレート・ムタ対たいグレート・ルタの試合しあいの途中とちゅうにグレート・ボノ姿すがたで登場とうじょう、VOODOO-MURDERSに襲撃しゅうげきされていたムタを救出きゅうしゅつした。
2005年ねん11〜12月	全日本ぜんにほん	「世界せかい最強さいきょうタッグ決定けっていリーグ戦せん」に武藤むとうとタッグチーム「武藤むとう部屋へや」を組くんで初はつ出場しゅつじょうし、準じゅん優勝ゆうしょう。
2005年ねん12月		2005年度ねんどの東京とうきょうスポーツ主催しゅさいのプロレス大賞たいしょうで「最優秀さいゆうしゅうタッグ賞しょう」＆「新人しんじん賞しょう」を受賞じゅしょうした。
2006年ねん1月がつ4日にち	新日本しんにほん	新しん日本にっぽんプロレスに参戦さんせんし、東京とうきょうドーム大会たいかいで吉江よしえ豊ゆたかとタッグを結成けっせい。
2006年ねん1月がつ22日にち	ノア	日本武道館にほんぶどうかん大会たいかいに参戦さんせんし、角界かくかい時代じだいの同期どうき力ちから皇すめらぎ猛たけしとタッグを結成けっせい。兄弟子あにでしでもある泉田いずみだ純じゅん至いたりに勝利しょうり（泉田いずみだのパートナーは小橋こはし建太けんた）。
2006年ねん3月がつ	新日本しんにほん	新しん日本にっぽんプロレス両国りょうこく国技こくぎ館かん大会たいかいでブロック・レスナーの保持ほじするIWGPヘビー級きゅう王座おうざに挑戦ちょうせんしたが、敗北はいぼく。
2006年ねん8月がつ	新日本しんにほん	新しん日本にっぽん横浜よこはま大会たいかいに、4代目だいめタイガーマスクのタッグパートナーとして「ボノ・タイガー」なる巨漢きょかんの覆面ふくめんレスラーが登場とうじょうし、邪道じゃどう・外道げどう組くみと対戦たいせんした。試合しあい中ちゅうにマスクを剥はがされると曙あけぼのに瓜ふり二ふたつの素顔すがおが現あらわれたが、ボノ・タイガー、タイガーマスクの両りょう名なとも曙あけぼのとは赤あかの他人たにんであり、佐山さやま聡さとしの門下生もんかせいのガス会社かいしゃ社員しゃいんと主張しゅちょうしている。
2007年ねん02月がつ17日にち	全日本ぜんにほん	武藤むとうの呼掛よびかけに応おうじ約やく1年ねん振ふりに全日本ぜんにほんプロレスへ参戦さんせん。大鷲おおわし透とおると組くみ、元もとWWEのスモー・リキシおよびジョニー・ダンと対戦たいせんした。試合しあいは曙あけぼのが64でダンを沈しずめて横綱よこづなの貫禄かんろくを示しめした。
2007年ねん08月がつ	新日本しんにほん	新しん日本にっぽんの「G1 CLIMAX」に初はつ参戦さんせん。2勝しょう2敗はい1分ぶんの成績せいせきに終おわり、決勝けっしょう進出しんしゅつはならなかったが、天山あまやま広吉ひろきちと真壁まかべ刀がたな義よしに勝利しょうりした。
2007年ねん08月がつ18日にち	ハッスル	曙あけぼのソックリの「モンスター・ボノ」なるレスラーがハッスルに登場とうじょう。
2007年ねん12月31日にち	ハッスル	ハッスル大晦日おおみそか大会たいかいに参戦さんせんし、グレート・ムタらとコンビを組くんだ（なお、曙あけぼのは大晦日おおみそかの格闘技かくとうぎイベントには出場しゅつじょうせず）。
2008年ねん03月23日にち	ZERO1	ZERO1-MAX（のちのプロレスリングZERO1）の奉納ほうのうプロレス（靖国神社やすくにじんじゃ相撲すもう場じょう大会たいかい）に参戦さんせんし、6人にんタッグマッチに出場しゅつじょう。大相撲おおずもう時代じだいに行いった奉納ほうのう相撲すもう（2000年ねん3月がつ）以来いらい8年ねん振ふりの靖国神社やすくにじんじゃ「凱旋がいせん」であった。
2008年ねん09月21日にち	DG	DRAGON GATEに初はつ参戦さんせん。
2008年ねん11月3日にち	全日本ぜんにほん	全日本ぜんにほんプロレスに入団にゅうだんした浜はま亮太りょうた（元もと幕下まくした・北きた勝しょう嵐あらし）のデビュー戦せんの相手あいてとなり、シングルで対戦たいせんして勝利しょうり。11月16日にち、日本にっぽんのプロレス団体だんたいとして22年ねん振ふりとなった全日本ぜんにほんプロレス主催しゅさいの台湾たいわん興行こうぎょうに参戦さんせんした。
2008年ねん12月	DG	DRAGON GATEの興行こうぎょうで、ストーカー市川いちかわと対戦たいせん。
2008年ねん12月	ハッスル	ハッスルの興行こうぎょうでは、モンスター軍ぐんを離はなれ、「もうモンスターは名乗なのらないよ。モンスター・ボノやめた。今日きょうからボノちゃんに名前なまえ、変かえた」と発言はつげんし「ボノちゃん」に改名かいめい。3月17日にちにボノちゃんが川田かわた利明としあきとシングルで対戦たいせんした。
2009年ねん01月がつ	ハッスル	ハッスル興行こうぎょうにおいて、ボノちゃんがハッスル軍ぐん主将しゅしょうに就任しゅうにんするとともに「ボノくん」に改名かいめい。イメージカラーを紫むらさきから緑みどりへと変更へんこう。
2009年ねん04月がつ	DG	DRAGON GATEの名古屋なごやテレピアホール2連戦れんせんに参戦さんせん。5月5日にち、オープン・ザ・ドリームゲート王座おうざに挑戦ちょうせんするが王者おうじゃ土井どい成樹しげきに敗北はいぼく。
2009年ねん07月がつ19日にち	DG	DRAGON GATE興行こうぎょうにて、望月もちづき成しげる晃あきら&ドン・フジイと組くんで、オープン・ザ・トライアングル・ゲート王座おうざに挑戦ちょうせんするが敗北はいぼく。
2009年ねん07月がつ26日にち	ハッスル	ボノくんは覚醒かくせいし、ついにグレート・ボノとなる。ちなみに2005年ねんに登場とうじょうしたグレート・ボノとは別べつ個体こたいである。その後ごグレート・ムタを探さがしに魔界まかいへと旅たびに出でた。
2009年ねん08月がつ	ZERO1	ZERO1主催しゅさいの夏なつの祭典さいてん、火祭ひまつりに参戦さんせん。勝かち点てん5を獲得かくとくし曙あけぼのが属ぞくしていたブロック4人にんが勝かち点てん5で並ならぶ大だい混戦こんせんになり8月がつ8日にちに4WAYマッチが行おこなわれるも、あと1歩ほのところで決勝けっしょう進出しんしゅつはならなかった。
2009年ねん09月23日にち	全日本ぜんにほん	全日本ぜんにほんプロレス後楽園こうらくえんホール大会たいかいにて浜はま亮太りょうたとタッグを組くみ、鈴木すずきみのる＆NOSAWA論外ろんがい組くみを破やぶり、第だい82代だいアジアタッグ王座おうざの栄冠えいかんを勝かち取とる。これが、曙あけぼのにとってプロレスでの初はつ戴冠たいかんである。
2009年ねん10月がつ14日にち	DG	DRAGON GATE後楽園こうらくえんホール大会たいかいにて、B×Bハルク、吉野よしの正人まさと、PAC組くみを破やぶり、第だい25代だいオープン・ザ・トライアングル・ゲート王者おうじゃを奪取だっしゅ。
2009年ねん12月	ZERO1	ZERO1主催しゅさいのタッグリーグ戦せん、第だい1回かい風林火山ふうりんかざんで大谷おおや晋すすむ二郎じろうとのタッグで出場しゅつじょうし、優勝ゆうしょうする。
2010年ねん1月がつ27日にち	ZERO1	ZERO1興行こうぎょうにて、大谷おおや晋すすむ二郎じろうと組くんでNWAインターコンチネンタルタッグ王座おうざに挑いどみ、王者おうじゃの日高ひだか郁いく人じん＆澤さわ宗そう紀おさむ組くみを破やぶり第だい24代だい王者おうじゃとなった。アジアタッグ王座おうざ・オープン・ザ・トライアングル・ゲート王座おうざと団体だんたいを越こえて3冠かんを制せいし、統一とういつ王座おうざを除のぞくと、国内こくないで活躍かつやくするレスラーでは武藤むとう敬たかし司し以来いらい7年ねん11ヶ月かげつぶりのタイトル3冠かん王者おうじゃとなった。
2010年ねん3月がつ2日にち	ZERO1	ZERO1後楽園こうらくえんホール大会たいかいでKAMIKAZEを破やぶり、世界せかいヘビー級きゅう王座おうざを獲得かくとくした。プロレスにおける初はつのシングル王座おうざの獲得かくとくとなる。
2010年ねん5月がつ16日にち	ZERO1	ZERO1興行こうぎょうにて、ダブルタイトルマッチで関本せきもと大介だいすけを破やぶりNWAプレミアムヘビー級きゅう王座おうざを奪取だっしゅ。直後ちょくごに藤田ふじた峰雄みねおや菅原すがわら拓也たくやのヒールユニットに加入かにゅう。
2010年ねん7月がつ4日にち	全日本ぜんにほん	全日本ぜんにほんプロレス大阪おおさか府立ふりつ体育たいいく会館かいかん第だい一いち競技きょうぎ場じょう大会たいかいにて太陽たいようケアとタッグを組くみ、諏訪すわ魔ま＆浜はま亮太りょうた組ぐみを破やぶり、第だい57代だい世界せかいタッグ王座おうざを奪取だっしゅ。
2012年ねん8月がつ26日にち	超ちょう花火はなびプロレス	横浜よこはま文化ぶんか体育館たいいくかん大会たいかい『横浜よこはま大だい花火はなびプロレス』にて大だい仁田にった厚あつしと「ノーロープ有刺鉄線ゆうしてっせんバリケードマットダブルヘル・メガトン電流でんりゅう爆破ばくはデスマッチ」を行おこない、曙あけぼのが2度ど、大仁田おおにたが1度ど、両りょう者共ものどもに2度ど、計けい5度どの爆発ばくはつの末すえに曙あけぼのが勝利しょうりした。
2013年ねん1月がつ4日にち	新日本しんにほん	新しん日本にっぽんプロレス東京とうきょうドーム大会たいかいに出場しゅつじょう。8人にんタッグながら、9年ねん振ふりにボブ・サップとの対戦たいせんが実現じつげん。
2013年ねん9月がつ1日にち	全日本ぜんにほん	2013年ねん9月がつ1日にち付づけで全日本ぜんにほんプロレスに入団にゅうだん、同どう団体だんたい所属しょぞく選手せんしゅとなる。

全日本ぜんにほんプロレス

2013年ねん9月がつ、全日本ぜんにほんプロレス正式せいしき入団にゅうだん後ご初はつの大会たいかいとなる「王道おうどうトーナメント」に出場しゅつじょう。1回戦かいせんで優勝ゆうしょう候補こうほの秋山あきやま準じゅんと対戦たいせんし、新しん必殺ひっさつ技わざのパイルドライバーで勝利しょうり。決勝けっしょう戦せんまで勝かち進すすみ、対戦たいせん相手あいての潮崎しおざき豪ごうにも勝利しょうりし、第だい1回かい王道おうどうトーナメント優勝ゆうしょうを果はたし初はつの三さん冠かんヘビー級きゅう王者おうじゃにもなる。2014年ねん4月がつ22日にちに肺炎はいえんのため入院にゅういんし、その後ごも体調たいちょうが戻もどらず5月がつ30日にちに王座おうざを返上へんじょうした。7月27日にち、8月がつ16日にちの後楽園こうらくえんホール大会たいかいで復帰ふっきすることと、全日本ぜんにほんプロレス運営うんえい会社かいしゃの取締役とりしまりやくに就任しゅうにんすることが明あきらかになった。2015年ねん4月がつ25日にち、2015チャンピオン・カーニバルで諏訪すわ魔まを破やぶり、初はつ優勝ゆうしょうした。

2015年ねん11月2日にち付づけで退団たいだんし取締役とりしまりやくも辞任じにん。

王道おうどう

2015年ねん12月4日にち、株式会社かぶしきがいしゃ「王道おうどう」の発足ほっそくを発表はっぴょう。自みずからのマネジメント事務所じむしょ、並ならびにプロレスラーとしての所属しょぞく団体だんたい。ジャイアント馬場ばば夫人ふじんである馬場ばば元子もとこからの支援しえんから「王道おうどう」を譲ゆずり受うけた。また個人こじん事務所じむしょを馬場ばばの自宅じたくに構かまえるなど異例いれいとなった。

2016年ねん4月がつ20日はつか、後楽園こうらくえんホールにてプロレス興行こうぎょう「王道おうどう THE BEGINNING」を開催かいさい。

2017年ねん4月がつ11日にち、福岡ふくおか県けん大牟田おおむた市しで行おこなわれた高山たかやま善よし廣ひろ&入江いりえ茂弘しげひろ&相島あいじま勇人はやと対たい曙あけぼの&HARASHIMA&ヤス・ウラノ戦せん後のちに体調たいちょうの異変いへんを訴うったえ、救急きゅうきゅう搬送はんそうされた。右みぎ脚あし蜂はち窩織炎えんと感染かんせん症しょうもあってさらに心臓しんぞうに負担ふたんがかかり、心身しんしんの不調ふちょうが続つづいた状態じょうたい。当初とうしょは10日とおかで退院たいいんできる予定よていであった入院にゅういんが長期ちょうき化かし、一時いちじは家族かぞくが曙あけぼのの死しを覚悟かくごするほどであったが、同年どうねん10月がつからリハビリを始はじめることになった。1日にち1時じ間あいだ、足あしや手てを動うごかすことから始はじめ、軽かるいダンベルを使つかって筋力きんりょくをつけ、小ちいさなボールを握にぎって握力あくりょくをつけ、入院にゅういんから1年ねん近ちかくが経過けいかした時点じてんでは入院にゅういん生活せいかつは続つづけているものの、10m程度ていどなら自力じりきで車くるまいすを動うごかせるようになった。210kg前後ぜんこうだった体重たいじゅうは150kgになった。

2018年ねん9月がつ下旬げじゅんの時点じてんでは、緊急きんきゅう搬送はんそうされてから37分間ふんかんの心しん停止ていしに見舞みまわれたため重度じゅうどの記憶きおく障害しょうがいが後遺症こういしょうとして残のこり、会話かいわもおぼつかず、食事しょくじも着替きがえもままならない状態じょうたいであった。足腰あしこしは骨ほねが浮うくほど細ほそくなり、特殊とくしゅな歩行ほこう器きでリハビリの訓練くんれんを行おこなっている。しかし、花田はなた虎とら上じょうが見舞みまいに来くると現役げんえき当時とうじの記憶きおくがよみがえり、終始しゅうし笑顔えがおで花田はなたと話はなしをしていた。曙あけぼのは若わかい頃ころにプライベートで花田はなた虎とら上じょうを飲のみに誘さそったのにすっぽかされたが、花田はなた虎とら上じょうは「遊あそびに行いくと勝負しょうぶに情じょうが入はいってしまうから」と、敢あえてすっぽかしたということをこの時ときはじめて明あかしていた。また同年どうねん秋あき頃ごろに横綱よこづな時代じだいの番ばん記者きしゃが見舞みまいに来くるとしっかりと覚おぼえていたなど、殊ことに大相撲おおずもう時代じだいの記憶きおくは鮮明せんめいであった。10月23日にちに山田やまだ邦子くにこがオフィシャルブログで証言しょうげんしたところによると、普通ふつうに喋しゃべってはいたが直近ちょっきん5年ねんの記憶きおくを失うしなっていたままだったという。

2019年ねん12月、41歳さいの若わかさで亡なくなった東関ひがしせき親方おやかた（元もと幕内まくうち・潮しお丸まる、曙あけぼのの付つけ人びとをつとめた）の弔問ちょうもんに葛飾かつしか区くの東関ひがしせき部屋へやへ訪おとずれた。

死去しきょ

2024年ねん（令れい和わ6年ねん）4月がつに心不全しんふぜんのため東京とうきょう都内とないの病院びょういんで死去しきょした。54歳さい没ぼつ。

訃報ふほうは海外かいがいでも故郷こきょうハワイの各かくメディアを始はじめ、ニューヨーク・タイムズやBBCなどでも速報そくほうとして伝つたえた。

元もと横綱よこづな・若乃花わかのはなの花田はなた虎とら上じょうは「切磋琢磨せっさたくましてライバルとして戦たたかってきた分ぶん愛情あいじょうが深ふかく　言葉ことばでい表いあらわせないものがあります」とコメントしている。

「明あかるく送おくり出だしてほしい」という生前せいぜんの遺言ゆいごんに従したがい、葬儀そうぎはハワイ式しきで行おこなわれた。

タイトル歴れき

全日本ぜんにほんプロレス

• 第だい47、52代だい三さん冠かんヘビー級きゅう王座おうざ
• 第だい57、69代だい世界せかいタッグ王座おうざ（パートナーは太陽たいようケア→吉江よしえ豊ゆたか）
• 第だい82、88代だいアジアタッグ王座おうざ（パートナーは共ともに浜はま亮太りょうた）
• 新春しんしゅんバトルロイヤル優勝ゆうしょう（2010年ねん、2015年ねん）
• 王道おうどうトーナメント優勝ゆうしょう（2013年ねん）
• チャンピオン・カーニバル優勝ゆうしょう（2015年ねん）

DRAGON GATE

• 第だい25代だいオープン・ザ・トライアングルゲート王座おうざ（パートナーは望月もちづき成しげる晃あきら&ドン・フジイ）

DDTプロレスリング

• 第だい6代だいKO-D6人にんタッグ王座おうざ（パートナーは高木たかぎ三四郎さんしろう&大鷲おおわし透とおる）

プロレスリングZERO1

• 第だい14代だい世界せかいヘビー級きゅう王座おうざ
• 第だい24、28、34代だいNWAインターコンチネンタルタッグ王座おうざ（パートナーは大谷おおや晋すすむ二郎じろう→関本せきもと大介だいすけ→将軍しょうぐん岡本おかもと）
• 第だい2代だいNWAプレミアムヘビー級きゅう王座おうざ
• 風林火山ふうりんかざん優勝ゆうしょう（2009年ねん）（パートナーは大谷おおや晋すすむ二郎じろう）

プロレス大賞たいしょう

• 新人しんじん賞しょう（2005年ねん）
• 最優秀さいゆうしゅうタッグチーム賞しょう（2005年ねん）（パートナーは武藤むとう敬たかし司し）
• 最優秀さいゆうしゅうタッグチーム賞しょう（2009年ねん）（パートナーは浜はま亮太りょうた）

得意とくい技わざ

アケボノ・スプラッシュ

アケボノ・スプラッシュ

助走じょそうをつけて決きめるランニング・ボディ・プレスをもっとも得意とくいとして決きめ技わざとしても使用しようする。連発れんぱつで決きめることもある。助走じょそうなしで決きめるジャンピング・ボディ・プレスも使用しようしている。

無双むそう

股下またしたをクラッチして持もち上あげて高こう角度かくどで背面はいめんから体重たいじゅうを浴あびせながら落おとす変形へんけいロック・ボトム。盟友めいゆう力ちから皇すめらぎ猛たけしの必殺ひっさつ技わざ。

M（マグニチュード）64

腰こし投なげをしつつ倒たおれこみ、そのまま相手あいてをプレスするオリジナル技わざ。64は64代目だいめ横綱よこづなに由来ゆらいする。プロレスキャリア開始かいし初期しょきに考案こうあんし、決きめ技わざとしていた。

ヨコヅナ・インパクト

曙あけぼのが使用しようするドリル・ア・ホール・パイルドライバーの名称めいしょう。王道おうどうトーナメント1回戦かいせんで、打倒だとう秋山あきやま準じゅんのための隠かくし技わざで、秋山あきやまを倒たおした技わざ。同時どうじにその試合しあいが初はつ公開こうかいとなった。21世紀せいきのプロレス界かいではドリル・ア・ホール・パイルドライバーは決きめ技わざにはならないことが多おおいが、巨漢きょかんの曙あけぼのが使用しようすると、その体重たいじゅうと落差らくさで強力きょうりょくな技わざとなった。秋山あきやま戦後せんごのインタビューで自身じしんで技わざ名称めいしょうを命名めいめいし、入場にゅうじょう曲きょくの冒頭ぼうとうでの自身じしんの台詞せりふに由来ゆらいする。

ヨコヅナ・ファイナル・インパクト

相手あいてを両りょう腕うでごとホールドしてのヨコヅナ・インパクト。本人ほんにんによるとヨコヅナ・インパクトが破やぶられた時ときに備そなえて開発かいはつしていた技わざ。実際じっさい、初はつ公開こうかい時じにはヨコヅナ・インパクトを破やぶられた後のちに使用しようしている。

エルボー・ドロップ・ホールド

寝ねている相手あいてに片かた肘ひじを落おとす技わざ。巨漢きょかんの曙あけぼのが行おこなうと、ボディ・プレスの要素ようそも加くわわり、圧殺あっさつ技わざとなる。決きめ技わざとして使用しようすることもある。助走じょそうを付つけて決きめることが多おおいが、助走じょそうなしでも使つかうこともある。また、技わざを決きめた後のち、そのまま相手あいての上うえに乗のったままフォールする、エルボー・ドロップ・ホールドも使用しようする。

アケボノ・ボンバー

いわゆるスクラップ・バスター（サイド・ウォーク・スラム）と呼よばれる技わざ。走はしってきた相手あいてを脇わきに抱かかえてから落おとす。本人ほんにんの体重たいじゅうが加くわわり、この技わざが決きまるとリングが大おおきく揺ゆれる。

日本にっぽんバックドロップ

変型へんけいバックドロップ。

ボノロック

変型へんけいアームロック（腕うで固かため）。うつ伏ぶせになった相手あいての手足てあしを折おりたたんで動うごけないようにし、相手あいての尻しりに座すわり込こむ。ミラノコレクションA.T.のパラダイスロックと同おなじ。

リキボノ・スプラッシュ63

力ちから皇すめらぎ猛たけしとの合体がったい技わざ。曙あけぼのの上うえに力ちから皇すめらぎが乗のっかり、ボディ・プレスを行おこなう。仕掛しかける際さいに曙あけぼのが拍手はくしゅを打うち、土俵入どひょういりのような仕種しぐさをするのが特徴とくちょう。63は2人ふたりが初はつ土俵どひょうを踏ふんだ昭和しょうわ63年ねんに由来ゆらいする。「こんなの食くらって返かえせる奴やつなんていない」とまで言いわれた程ほどの威力いりょくを誇ほこる。

マーボー・ポリネシアン・クラッシュ

ボノちゃんが、敵てきを挟はさむように立たつと強烈きょうれつなのど輪わを見舞みまい、同時どうじにマー君くんことマーク・ハントのローキックを炸裂さくれつさせる。マー君くんは「この技わざを受うけたら頭あたまも内臓ないぞうもマーボー豆腐とうふになっちゃうよ」と語かたっている。

人物じんぶつ

2mを超こえる長身ちょうしんといかつい容貌ようぼうのため、また若貴わかたかの人気にんきが突出とっしゅつしていたため、あるいは師匠ししょう同士どうしの因縁いんねんのため、さらに外国がいこく人じん初はつの横綱よこづなを張はったことなどから悪役あくやく的てきな位置いちづけをされることが多おおかった。実際じっさいに師匠ししょう同士どうしの因縁いんねんについては本人ほんにんも新しん弟子でし時代じだいより意識いしきしており、当時とうじより「貴花田たかはなだに負まけたら部屋へやに戻もどれないだろう」と思おもっていた。

平幕ひらまく力士りきしとして話題わだい性せいが少すくなかった時期じきには、関取せきとりに昇進しょうしんして以降いこうハワイの両親りょうしんの元もとに送金そうきんを欠かかさなかった（1991年ねん5月場所ばしょに小錦こにしきに敗やぶれ7勝しょう8敗はいと1点てんの負まけ越こしを喫きっし連続れんぞく勝かち越こしが途切とぎれるまで、勝かち越こしによって増額ぞうがくされた分ぶんの給金きゅうきんを送金そうきんしていた。このことは広ひろく知しられており、負まけて負まけ越こしとなる一番いちばんを元もととした取組とりくみが漫画まんがで描えがかれた折おりにも、曙あけぼのをモデルとした力士りきしがその旨むねを心しんの声こえとして語かたっている）ことから「孝行こうこう息子むすこ」と評ひょうされる。

当時とうじの東関ひがしせき部屋へやの部屋へや頭あたまだったことや師匠ししょう譲ゆずりのオレンジ色しょくの廻まわしを締しめていたこと（十じゅう両りょう時代じだいは水色みずいろ。その後ごは紫むらさきや黒くろ、茶色ちゃいろや緑みどりなどを使用しようしており、最高さいこう位いが横綱よこづなの力士りきしとしては珍めずらしく締しめ込こみの色いろを度々たびたび変かえていた）から「ジェシーの一番いちばん弟子でし」として微笑ほほえましく見守みまもるファンは多おおく、相撲すもう部屋へやを扱あつかったテレビ番組ばんぐみで師匠ししょうの東関ひがしせき親方おやかたとともに当時とうじの高砂たかさご親方おやかた（元もと小結こむすび富士ふじ錦にしき）のもとに新年しんねんの挨拶あいさつに訪おとずれ、お年玉としだまをもらう姿すがたが放映ほうえいされたり好意こうい的てきに扱あつかわれていた。しかし折おりからの「若貴わかたかブーム」で相撲すもうを大々的だいだいてきに取とり上あげ始はじめた民放みんぽうスポーツ番組ばんぐみでは、若貴わかたかに対抗たいこうするヒールとして扱あつかうことが当時とうじは多おおかった。

曙あけぼの貴たか　全ぜん対戦たいせん一覧いちらん

曙あけぼの貴き両雄りょうゆうの対戦たいせんは、1990年ねん11月場所ばしょ〜2000年ねん11月場所ばしょの61場所ばしょ間あいだに42回かい実現じつげんし、千秋楽せんしゅうらく結むすびの一番いちばんの対戦たいせんは史上しじょう1位いの27回かい、千秋楽せんしゅうらく両者りょうしゃ優勝ゆうしょう圏内けんないの対戦たいせんが10回かい（うち、相あい星ほし決戦けっせんが5回かいでこれも史上しじょう1位いである）あった。

千秋楽せんしゅうらく（太字ふとじ）は、千秋楽せんしゅうらく結むすびの一番いちばんをしめす。

場所ばしょ	対戦たいせん日び	曙あけぼの勝敗しょうはい (通算つうさん成績せいせき)	貴乃花たかのはな勝敗しょうはい (通算つうさん成績せいせき)	優勝ゆうしょう力士りきし	備考びこう
1990年ねん11月場所ばしょ	04日にち目め	○(01)	●(00)	千代ちよの富士ふじ	初はつ対戦たいせん
1991年ねん01月がつ場所ばしょ	08日にち目め	○(02)	●(00)	霧島きりしま
1991年ねん03月がつ場所ばしょ	10日とおか目め	●(02)	○(01)	北勝海ほくとうみ
1991年ねん05月場所ばしょ	08日にち目め	●(02)	○(02)	旭あさひ富士ふじ
1991年ねん07月がつ場所ばしょ	09日にち目め	●(02)	○(03)	琴富士ことふじ
1991年ねん09月場所ばしょ	08日にち目め	○(03)	●(03)	琴錦ことにしき
1991年ねん11月場所ばしょ	09日にち目め	○(04)	●(03)	小錦こにしき
1992年ねん01月がつ場所ばしょ	03日にち目め	○(05)	●(03)	貴乃花たかのはな(01)
1992年ねん03月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	○(06)	●(03)	小錦こにしき
1992年ねん05月場所ばしょ	11日にち目め	○(07)	●(03)	曙あけぼの(01)
1992年ねん07月がつ場所ばしょ	-	-	-	水戸みと泉いずみ	曙あけぼの新しん大関おおぜき。曙あけぼの休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1992年ねん09月場所ばしょ	08日にち目め	●(07)	○(04)	貴乃花たかのはな(02)
1992年ねん11月場所ばしょ	14日にち目め	○(08)	●(04)	曙あけぼの(02)
1993年ねん01月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	○(09)	●(04)	曙あけぼの(03)	千秋楽せんしゅうらく曙あけぼの2敗はい、貴乃花たかのはな3敗はいで対戦たいせん
1993年ねん03月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	○(10)	●(04)	若乃花わかのはな（当時とうじ若わか花田はなた）	曙あけぼの新しん横綱よこづな、貴乃花たかのはな（当時とうじ貴たかノ花はな）新しん大関おおぜき
1993年ねん05月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(10)	○(05)	貴乃花たかのはな(03)	千秋楽せんしゅうらく1敗はい同士どうし相しょう星ほし決戦けっせん
1993年ねん07月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(10)	○(06)	曙あけぼの(04)	千秋楽せんしゅうらく曙あけぼの1敗はい、貴乃花たかのはな2敗はいで対戦たいせん 貴乃花たかのはな勝利しょうり。優勝ゆうしょう決定けってい戦せんは、曙あけぼの勝利しょうり。
1993年ねん09月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(10)	○(07)	曙あけぼの(05)
1993年ねん11月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	○(11)	●(07)	曙あけぼの(06)
1994年ねん01月がつ場所ばしょ	14日にち目め	○(12)	●(07)	貴乃花たかのはな(04)
1994年ねん03月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	○(13)	●(07)	曙あけぼの(07)
1994年ねん05月場所ばしょ	-	-	-	貴乃花たかのはな(05)	曙あけぼの休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1994年ねん07月がつ場所ばしょ	-	-	-	武蔵丸むさしまる	曙あけぼの休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1994年ねん09月場所ばしょ	-	-	-	貴乃花たかのはな(06)	曙あけぼの休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1994年ねん11月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(13)	○(08)	貴乃花たかのはな(07)
1995年ねん01月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(13)	○(09)	貴乃花たかのはな(08)	貴乃花たかのはな新しん横綱よこづな。千秋楽せんしゅうらく2敗はい同士どうしで、武蔵丸むさしまるとの優勝ゆうしょう決定けってい戦せん進出しんしゅつをかけて対戦たいせん
1995年ねん03月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	○(14)	●(09)	曙あけぼの(08)	千秋楽せんしゅうらく1敗はい同士どうし相しょう星ほし決戦けっせん
1995年ねん05月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(14)	○(10)	貴乃花たかのはな(09)	千秋楽せんしゅうらく1敗はい同士どうし相しょう星ほし決戦けっせん
1995年ねん07月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	○(15)	●(10)	貴乃花たかのはな(10)
1995年ねん09月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(15)	○(11)	貴乃花たかのはな(11)
1995年ねん11月場所ばしょ	-	-	-	若乃花わかのはな（3代だい）	曙あけぼの休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1996年ねん01月がつ場所ばしょ	-	-	-	貴ノ浪たかのなみ	曙あけぼの休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1996年ねん03月がつ場所ばしょ	-	-	-	貴乃花たかのはな(12)	曙あけぼの休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1996年ねん05月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(15)	○(12)	貴乃花たかのはな(13)
1996年ねん07月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(15)	○(13)	貴乃花たかのはな(14)	千秋楽せんしゅうらく2敗はい同士どうし相しょう星ほし決戦けっせん
1996年ねん09月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(15)	○(14)	貴乃花たかのはな(15)
1996年ねん11月場所ばしょ	-	-	-	武蔵丸むさしまる	貴乃花たかのはな休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1997年ねん01月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(15)	○(15)	若乃花わかのはな（3代だい）
1997年ねん03月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(15)	○(16)	貴乃花たかのはな(16)	千秋楽せんしゅうらく曙あけぼの2敗はい、貴乃花たかのはな3敗はいで対戦たいせん　貴乃花たかのはな勝利しょうり。優勝ゆうしょう決定けってい戦せんも貴乃花たかのはなが勝利しょうり。
1997年ねん05月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	○(16)	●(16)	曙あけぼの(09)	千秋楽せんしゅうらく曙あけぼの2敗はい、貴乃花たかのはな1敗はいで対戦たいせん　優勝ゆうしょう決定けってい戦せんも曙あけぼの勝利しょうり。
1997年ねん07月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(16)	○(17)	貴乃花たかのはな(17)	千秋楽せんしゅうらく2敗はい同士どうし相しょう星ほし決戦けっせん
1997年ねん09月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(16)	○(18)	貴乃花たかのはな(18)
1997年ねん11月場所ばしょ	-	-	-	貴ノ浪たかのなみ	曙あけぼの休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1998年ねん01月がつ場所ばしょ	-	-	-	武蔵丸むさしまる	貴乃花たかのはな休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1998年ねん03月がつ場所ばしょ	-	-	-	若乃花わかのはな（3代だい）	貴乃花たかのはな休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1998年ねん05月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	○(17)	●(18)	若乃花わかのはな（3代だい）
1998年ねん07月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	○(18)	●(18)	貴乃花たかのはな(19)
1998年ねん09月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(18)	○(19)	貴乃花たかのはな(20)
1998年ねん11月場所ばしょ	-	-	-	琴錦ことにしき	曙あけぼの休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1999年ねん01月がつ場所ばしょ	-	-	-	千代ちよ大海たいかい	曙あけぼの休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1999年ねん03月がつ場所ばしょ	-	-	-	武蔵丸むさしまる	両者りょうしゃ休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1999年ねん05月場所ばしょ	-	-	-	武蔵丸むさしまる	貴乃花たかのはな休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1999年ねん07月がつ場所ばしょ	14日にち目め	○(19)	●(19)	出島でじま
1999年ねん09月場所ばしょ	-	-	-	武蔵丸むさしまる	両者りょうしゃ休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
1999年ねん11月場所ばしょ	-	-	-	武蔵丸むさしまる	曙あけぼの休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
2000年ねん01月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(19)	○(20)	武双山むそうやま
2000年ねん03月がつ場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	○(20)	●(20)	貴闘力たかとうりき
2000年ねん05月場所ばしょ	千秋楽せんしゅうらく	●(20)	○(21)	魁皇かいおう
2000年ねん07月がつ場所ばしょ	-	-	-	曙あけぼの(10)	貴乃花たかのはな休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
2000年ねん09月場所ばしょ	-	-	-	武蔵丸むさしまる	貴乃花たかのはな休場きゅうじょうにより対戦たいせんなし。
2000年ねん11月場所ばしょ	14日にち目め	○(21)	●(21)	曙あけぼの(11)	曙あけぼの貴き最後さいごの対戦たいせん。

• 1994年ねん11月場所ばしょ以前いぜんまでの対戦たいせん成績せいせきは、曙あけぼのの13勝しょう8敗はいで、曙あけぼの優勢ゆうせいであった（優勝ゆうしょうは、曙あけぼの7回かい、貴乃花たかのはな7回かい）。
• 1995年ねん1月がつ場所ばしょ以降いこうの両者りょうしゃ横綱よこづな同士どうしでの対戦たいせん成績せいせきは、貴乃花たかのはなの13勝しょう8敗はいで、貴乃花たかのはな優勢ゆうせいであった（優勝ゆうしょう回数かいすうは、曙あけぼの4回かい、貴乃花たかのはな13回かい）。

大相撲おおずもう成績せいせき

通算つうさん成績せいせき

• 通算つうさん成績せいせき：654勝しょう232敗はい181休きゅう 勝率しょうりつ.738
• 幕内まくうち成績せいせき：566勝しょう198敗はい181休きゅう 勝率しょうりつ.741
• 横綱よこづな成績せいせき：432勝しょう122敗はい166休きゅう 勝率しょうりつ.780
• 幕内まくうち在位ざいい：63場所ばしょ
• 横綱よこづな在位ざいい：48場所ばしょ（当時とうじ歴代れきだい4位い、2019年ねん9月がつ現在げんざい歴代れきだい6位い）
  • 番付ばんづけ上じょう1人にん横綱よこづな在位ざいい：11場所ばしょ（1993年ねん3月がつ場所ばしょ – 1994年ねん11月場所ばしょ。歴代れきだい3位い）
• 大関おおぜき在位ざいい：4場所ばしょ
• 三さん役やく在位ざいい：6場所ばしょ（関脇せきわけ3場所ばしょ、小結こむすび3場所ばしょ）
• 連勝れんしょう記録きろく：16（1992年ねん11月場所ばしょ7日にち目め〜1993年ねん1月がつ場所ばしょ7日にち目め）
• 年間ねんかん最多さいた勝しょう：1993年ねん、2000年ねん（共ともに76勝しょう14敗はい）
• 連続れんぞく6場所ばしょ勝利しょうり：77勝しょう（1992年ねん11月場所ばしょ〜1993年ねん9月がつ場所ばしょ）
• 通算つうさん連続れんぞく勝かち越こし記録きろく：18場所ばしょ（1988年ねん5月がつ場所ばしょ〜1991年ねん3月がつ場所ばしょ；初はつ土俵どひょうから18場所ばしょ連続れんぞく勝かち越こしは史上しじょう最長さいちょう記録きろく）
• 幕内まくうち連続れんぞく勝かち越こし記録きろく：11場所ばしょ（1992年ねん9月がつ場所ばしょ〜1994年ねん5月がつ場所ばしょ）
• 幕内まくうち連続れんぞく2桁けた勝利しょうり記録きろく：10場所ばしょ（1992年ねん11月場所ばしょ〜1994年ねん5月がつ場所ばしょ）
• 幕内まくうち連続れんぞく12勝しょう以上いじょう勝利しょうり：5場所ばしょ（2000年ねん3月がつ場所ばしょ〜2000年ねん11月場所ばしょ）

各かく段だん優勝ゆうしょう

• 幕内まくうち最高さいこう優勝ゆうしょう：11回かい（1992年ねん5月がつ場所ばしょ、1992年ねん11月場所ばしょ、1993年ねん1月がつ場所ばしょ、1993年ねん7月がつ場所ばしょ、1993年ねん9月がつ場所ばしょ、1993年ねん11月場所ばしょ、1994年ねん3月がつ場所ばしょ、1995年ねん3月がつ場所ばしょ、1997年ねん5月がつ場所ばしょ、2000年ねん7月がつ場所ばしょ、2000年ねん11月場所ばしょ）
  • 同点どうてん3回かい
  • 次点じてん11回かい
  • 連覇れんぱ：3連覇れんぱ（1993年ねん7月がつ場所ばしょ〜1993年ねん11月場所ばしょ）

三さん賞しょう、金星かなぼし

• 三さん賞しょう：6回かい
  • 殊勲賞しゅくんしょう：4回かい（1991年ねん1月がつ場所ばしょ、1991年ねん3月がつ場所ばしょ、1992年ねん1月がつ場所ばしょ、1992年ねん5月がつ場所ばしょ）
  • 敢闘かんとう賞しょう：2回かい（1990年ねん11月場所ばしょ、1992年ねん1月がつ場所ばしょ）
• 金星かなぼし：4個こ（旭あさひ富士ふじ2個こ、大だい乃国1個いっこ、北勝海ほくとうみ1個いっこ）

幕内まくうちでの場所ばしょ別べつ成績せいせき

566勝しょう198敗はい181休きゅう

優勝ゆうしょう11回かい、殊勲賞しゅくんしょう4回かい、敢闘かんとう賞しょう2回かい、金星きんぼし4個こ

曙あけぼの太郎たろう

	一いち月がつ場所ばしょ 初場所はつばしょ（東京とうきょう）	三さん月がつ場所ばしょ 春場所はるばしょ（大阪おおさか）	五月ごがつ場所ばしょ 夏場所なつばしょ（東京とうきょう）	七なな月がつ場所ばしょ 名古屋なごや場所ばしょ（愛知あいち）	九月場所くがつばしょ 秋場所あきばしょ（東京とうきょう）	十一月じゅういちがつ場所ばしょ 九州きゅうしゅう場所ばしょ（福岡ふくおか）
1988年ねん （昭和しょうわ63年ねん）	x	（前ぜん相撲すもう）	東ひがし序ノ口じょのくち19枚まい目め 6–1	東ひがし序じょ二に段だん97枚まい目め 5–2	東ひがし序じょ二に段だん52枚まい目め 5–2	西にし序じょ二に段だん15枚まい目め 6–1
1989年ねん （平成へいせい元年がんねん）	東ひがし三さん段だん目め60枚まい目め 5–2	東ひがし三さん段だん目め33枚まい目め 6–1	西にし幕下まくした55枚まい目め 6–1	東ひがし幕下まくした28枚まい目め 5–2	西にし幕下まくした14枚まい目め 5–2	東ひがし幕下まくした5枚まい目め 5–2
1990年ねん （平成へいせい2年ねん）	東ひがし幕下まくした2枚まい目め 4–3	西にし十じゅう両りょう12枚まい目め 8–7	西にし十じゅう両りょう10枚まい目め 11–4	東ひがし十じゅう両りょう3枚まい目め 11–4	東ひがし前頭まえがしら14枚まい目め 9–6	西前にしまえ頭あたま7枚まい目め 9–6 敢
1991年ねん （平成へいせい3年ねん）	西前にしまえ頭あたま筆頭ひっとう 8–7 殊こと★	東ひがし小結こむすび 8–7 殊こと	西にし関脇せきわけ 7–8	東ひがし前頭まえがしら筆頭ひっとう 8–7 ★★	西にし小結こむすび 7–8	西前にしまえ頭あたま筆頭ひっとう 8–7 ★
1992年ねん （平成へいせい4年ねん）	西にし小結こむすび 13–2 殊こと敢	東ひがし関脇せきわけ 8–7	西にし関脇せきわけ 13–2 殊こと	東大とうだい関せき1 休場きゅうじょう 0–0–15	東大とうだい関せき2 9–6	西にし大関おおぜき1 14–1
1993年ねん （平成へいせい5年ねん）	東大とうだい関せき1 13–2	東ひがし横綱よこづな 10–5	東ひがし横綱よこづな 13–2	東ひがし横綱よこづな 13–2	東ひがし横綱よこづな 14–1	東ひがし横綱よこづな 13–2
1994年ねん （平成へいせい6年ねん）	東ひがし横綱よこづな 11–4	東ひがし横綱よこづな 12–3	東ひがし横綱よこづな 10–2–3	東ひがし横綱よこづな 休場きゅうじょう 0–0–15	東ひがし横綱よこづな 休場きゅうじょう 0–0–15	東ひがし横綱よこづな 10–5
1995年ねん （平成へいせい7年ねん）	西にし横綱よこづな 12–3	西にし横綱よこづな 14–1	東ひがし横綱よこづな 13–2	西にし横綱よこづな 11–4	西にし横綱よこづな 12–3	西にし横綱よこづな 7–3–5
1996年ねん （平成へいせい8年ねん）	西にし横綱よこづな 0–3–12	西にし横綱よこづな 休場きゅうじょう 0–0–15	西にし横綱よこづな 10–5	西にし横綱よこづな 12–3	西にし横綱よこづな 10–5	西にし横綱よこづな 11–4
1997年ねん （平成へいせい9年ねん）	東ひがし横綱よこづな 12–3	西にし横綱よこづな 12–3	西にし横綱よこづな 13–2	西にし横綱よこづな 12–3	西にし横綱よこづな 9–6	西にし横綱よこづな 休場きゅうじょう 0–0–15
1998年ねん （平成へいせい10年ねん）	西にし横綱よこづな 10–5	東ひがし横綱よこづな 13–2	東ひがし横綱よこづな 10–5	東ひがし横綱よこづな 11–4	西にし横綱よこづな 10–5	東ひがし横綱よこづな2 休場きゅうじょう 0–0–15
1999年ねん （平成へいせい11年ねん）	東ひがし横綱よこづな2 休場きゅうじょう 0–0–15	東ひがし横綱よこづな2 休場きゅうじょう 0–0–15	東ひがし横綱よこづな2 11–4	東ひがし横綱よこづな 13–2	東ひがし横綱よこづな 2–2–11	東ひがし横綱よこづな2 休場きゅうじょう 0–0–15
2000年ねん （平成へいせい12年ねん）	西にし横綱よこづな2 11–4	西にし横綱よこづな 12–3	東ひがし横綱よこづな 13–2	東ひがし横綱よこづな 13–2	東ひがし横綱よこづな 13–2	西にし横綱よこづな 14–1
2001年ねん （平成へいせい13年ねん）	東ひがし横綱よこづな 引退いんたい 0–0–15	x	x	x	x	x
各かく欄らんの数字すうじは、「勝かち-負まけ-休場きゅうじょう」を示しめす。    優勝ゆうしょう 引退いんたい 休場きゅうじょう 十じゅう両りょう 幕下まくした 三さん賞しょう：敢=敢闘かんとう賞しょう、殊こと=殊勲賞しゅくんしょう、技わざ=技能ぎのう賞しょう     その他た：★=金星かなぼし 番付ばんづけ階級かいきゅう：幕内まくうち - 十じゅう両りょう - 幕下まくした - 三さん段だん目め - 序じょ二に段だん - 序ノ口じょのくち 幕内まくうち序列じょれつ：横綱よこづな - 大関おおぜき - 関脇せきわけ - 小結こむすび - 前頭まえがしら（「#数字すうじ」は各位かくい内ないの序列じょれつ）

主おもな力士りきしとの幕内まくうち対戦たいせん成績せいせき

力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう	力士りきし名めい	勝かち数すう	負数ふすう
蒼あおい樹いつき山さん	5	0	安芸乃島あきのしま	30	8(1)	朝あさ乃翔	1	1	朝あさ乃若	5	0
旭あさひ富士ふじ	3	2	旭あさひ豊ゆたか	5	2	板井いたい	1	1	巨きょ砲ほう	2	0
大だい乃国	1	2	小城おぎ錦にしき	8	1	小城おぎノ花はな	2	0	魁皇かいおう	25	6
春日かすが富士ふじ	1	0	巌いわお雄ゆう	2	0	北きた勝鬨かちどき	2	0	旭豪山きょくごうざん	1	0
旭鷲山きょくしゅうざん	7	1	旭天鵬きょくてんほう	1	0	旭道山きょくどうざん	8	4	鬼雷砲きらいほう	1	0
霧島きりしま	10	3	起利錦きりにしき	1	1	久島くしま海うみ	11	2	剣晃けんこう	8	1
五城ごじょう楼ろう	1	0	琴稲妻こといなづま	4	1	琴きんヶ梅うめ	0	1	琴きん椿つばき	1	0
琴錦ことにしき	30	11(1)	琴きんノ若わか	23	2	琴富士ことふじ	4	2	琴別府ことべっぷ	6	0
琴龍ことりゅう	6	0	小錦こにしき	9	8	逆鉾さかほこ	4	0	敷島しきしま	2	0
陣岳じんだけ	1	0	大だい至いたり	2	0	太ふとし寿山ことぶきやま	1	0	大だい翔しょう鳳おおとり	7	1
大だい翔しょう山さん	4	5	大善だいぜん	4	1	貴闘力たかとうりき	28*	15	貴ノ浪たかのなみ	34*	5
貴乃花たかのはな	21**	21*	孝こう乃富士し	1	1	隆三りゅうぞう杉すぎ	3	0	玉たま春日しゅんじつ	8	3(1)
千代ちよ大海たいかい	7	4	千代ちよ天山あまやま	4	0	出島でじま	6	6*	寺尾てらお	14	3
闘たたかえ牙きば	4	0	時津とぎつ洋よう	1	0	土佐とさノ海うみ	14	4	栃とち東ひがし	9	4
栃とち乃洋	7	3	栃とち乃花	2	0	栃とち乃和歌か	12	7(1)	巴ともえ富士ふじ	4	0
智乃ちの花はな	2	0	豊ゆたかノ海うみ	3	1	浪なみ之の花はな	3	0	花はなノ国くに	2	0
濱はまノ嶋しま	3	0	追風おいかぜ海うみ	2	0	肥後ひごノ海うみ	4	1	舞まいの海うみ	2	1
三杉里みすぎさと	16	6	水戸みと泉いずみ	11	0	湊みなと富士ふじ	4	0	雅まさ山やま	6	2
武蔵丸むさしまる	22**	16*	武双山むそうやま	22(1)	6	若わか翔しょう洋よう	8	1	若わか瀬川せかわ	1	0
若わかの里さと	1	1	若乃花わかのはな	18*	17	和歌わか乃山	4	0

• 他たに優勝ゆうしょう決定けってい戦せん（巴ともえ戦せんも含ふくむ）で、貴乃花たかのはな、武蔵丸むさしまるに各かく2勝しょう1敗はい、若乃花わかのはな、貴ノ浪たかのなみ、貴闘力たかとうりきに各かく1勝しょう、出島でじまに1敗はいがある。

大相撲おおずもう時代じだいのエピソード

• 現役げんえき時代じだいには時折ときおり怪我けがに苦くるしんで冷静れいせいさを失うしない、パッチを貼はってお祈いのりを行おこなうだけの詐欺さぎめいた治療ちりょうで1000万まん円えんを請求せいきゅうされ、これに黙だまって応おうじてしまったことがある。後年こうねんこそは笑わらい話ばなしで済すませているものの、当時とうじは「もうなんとしてでも治なおして、土俵どひょうに立たちたいという気持きもちから、黙だまって払はらってしまうんだなぁ。さすがに、1000万まん円えんは払はらい切きれなかったけど」という具合ぐあいに追おい詰つめられていた。
• 関脇せきわけ時代じだいまでは「天下てんかをとる」を「点てんをとる」になぞらえ、点てんのない「曙あけぼの」だったが、大関おおぜき昇進しょうしんを機きに点てんのある「曙あけぼの」に改あらためた。入門にゅうもん当時とうじは「大海たいかい」（たいかい）と名乗なのり前ぜん相撲すもうも取とったが、三さん段だん目めに大だい魁さきがけ（たいがい）という力士りきしがおり、混乱こんらんを避さけるため改名かいめいせざるを得えなくなり、「曙あけぼの」となった。大だい魁さきがけが別べつの四股しこ名めい（鬼おに竜山たつやま）に改名かいめいした後のちの1990年ねん3月がつ場所ばしょに曙あけぼのの弟おとうとが東関ひがしせき部屋へやに入門にゅうもんし、大海おおうみ力つとむ（=つとむ）を名乗なのったが、わずか2場所ばしょでハワイに帰国きこくした。東関ひがしせきが本来ほんらいスカウトしたかったのは下半身かはんしんの細ほそい曙あけぼのではなく均整きんせいの取とれた力士りきし体型たいけいを有ゆうしていた弟おとうとの方ほうであったという説せつもあり、その弟おとうとは東関ひがしせき部屋へやの継承けいしょう資格しかくを満みたすこともできるほどに出世しゅっせを期待きたいされていたというが、そもそも弟おとうとは角界かくかい入いりする意欲いよくが無なかった。
  • ちなみに「曙あけぼの（あけぼの）」の四股しこ名めいの幕内まくうち力士りきしは、大坂おおさか相撲すもうにおいて1924年ねん1月がつ場所ばしょ新しん入幕にゅうまくの曙あけぼの 源太郎げんたろう（長崎ながさき県けん出身しゅっしん、旧きゅう時津風ときつかぜ部屋へや所属しょぞく、最高さいこう位い前頭まえがしら8枚まい目め）がいる。
• 春場所はるばしょへの意気込いきごみを問とわれた際さいに、よく『枕草子まくらのそうし』の「春はるは曙あけぼの」（春はるは曙あけぼのが良よい）と言いう有名ゆうめいな文ぶんを引用いんようした。
• 土俵どひょう上じょうではライバルだった貴乃花たかのはなとはプライベートでは親友しんゆうだった。貴乃花たかのはなが引退いんたいする時ときには「これから必要ひつようになる」と自みずから生地きじを選えらんだネクタイを贈おくっている。
• 来日らいにちした時ときから「雲くもの上うえの人ひと」だったハワイ出身しゅっしんの先輩せんぱいである元もと大関おおぜき小錦こにしきに対たいしては、1993年ねん11月場所ばしょ13日にち目めに、小錦こにしきが負まければ大関おおぜきから陥落かんらくする取組とりくみの相手あいてを務つとめた事ことがある。対戦たいせん結果けっかは曙あけぼのが完勝かんしょう、小錦こにしきは5勝しょう8敗はいと9月がつ場所ばしょ（0勝しょう2敗はい13休きゅう）に続つづき2場所ばしょ連続れんぞく負まけ越こしにより大関おおぜき転落てんらくとなった。勝負しょうぶが決きまると小錦こにしきに軽かるく一礼いちれいしたことが話題わだいとなった。この取とり組くみについて、のちに曙あけぼの本人ほんにんは「正直しょうじき言いって休場きゅうじょうしたい程ほど嫌いやだった。でも先輩せんぱいに対たいして手加減てかげんするのは失礼しつれいだと思おもい、心しんを鬼おににして全力ぜんりょくで当あたったが、余あまりに辛つら過すぎる恩返おんがえしだった」と自身じしんの引退いんたい時じに語かたっている。なお、翌日よくじつ小しょう錦にしきに自身じしんの勝利しょうりを謝あやまったが「これからの力士りきしであるお前まえが俺おれに勝かてないでどうする」と叱責しっせきされたという。
• 休場きゅうじょう中ちゅうだった1999年ねん1月がつ場所ばしょの最中さいちゅう、曙あけぼのは周囲しゅういに極秘ごくひのまま当時とうじの時津風ときつかぜ理事りじ長ちょう（元もと大関おおぜき豊山とよやま）へ突如とつじょ引退いんたい届とどけを提出ていしゅつしていた。しかし時津風ときつかぜ理事りじ長ちょうからは「今いまはじっくりと怪我けがを治なおす事ことだけに専念せんねんしなさい。進退しんたいを考かんがえるのはそれからだ」と笑顔えがおで励はげまされつつ慰留いりゅうされたという。
• 2000年ねん3月がつ場所ばしょでは土佐とさノ海うみを相手あいてに1960年ねんの決きまり手しゅ制定せいてい以降いこう、幕内まくうち史上しじょう初はじめてとなる褄取つまどりで勝利しょうりを収おさめた。しかし本人ほんにんは褄取つまどりの決きまり手しゅを知しらず、報道陣ほうどうじんのインタビューに対たいし｢何なんそれ? 知しらなかったよ｣と答こたえた後のち、当時とうじ｢技わざのデパート｣と呼よばれていた舞まいの海うみになぞらえ、｢技わざのデパートハワイ支店してん｣と自みずからを称しょうした。
• 曙あけぼのは巨体きょたいと対照たいしょう的てきに極きわめて繊細せんさいな神経しんけいの持もち主ぬしであった。大だい酒豪しゅごうだが酒席しゅせきでは同席どうせき者しゃへの配慮はいりょを欠かかさない。泥酔でいすい者しゃが出でるといつも自分じぶんの背中せなかを「担架たんか」代かわりにして運はこびだす姿すがたがあった。酒席しゅせきはもちろん、いつも携帯けいたい電話でんわを手放てばなさず、暇ひまがあると電話でんわをかけまくる。根ねが飛とび切きりの寂さびしがりやということもあるが、親したしい人ひとにはとことんマメな付つき合あいをせずにいられない性格せいかくもある。
• 1993年ねん7月がつに最愛さいあいの父ちちが死去しきょした際さい、曙あけぼのから「ダディのひつぎに写真しゃしんや新聞しんぶんを入いれたい」と連絡れんらくを受うけ、記者きしゃがハワイに同行どうこうした。「チャドが呼よんでいる」と言いわれ、記者きしゃが霊安室れいあんしつに入はいると、曙あけぼのが「ダディに最後さいごのキスをする写真しゃしんを記者きしゃに撮とらせる」と母ははジャニスさんを必死ひっしに説得せっとくしていた。そこには記者きしゃが写真しゃしんや新聞しんぶんを提供ていきょうしてくれた恩おんは何なにとしても返かえさなければならないという姿勢しせいがあった。
• 現役げんえき終盤しゅうばん期き、7代だい高砂たかさご（当時とうじは11代だい若松わかまつ）から縄跳なわとびを調整ちょうせい法ほうとして勧すすめられた。最後さいごに2回かい優勝ゆうしょうを上積うわづみできたのは、縄跳なわとびで俊敏しゅんびん性せいを鍛きたえたことによる。
• 嫌きらいな食たべ物ものはゴボウ。来日らいにちして間あいだもない頃ころに初はじめてゴボウを口くちにした際さい、独特どくとくの風味ふうみに驚おどろいて飲のみ込こむことができず、それ以来いらいトラウマになってしまったという。テレビ番組ばんぐみ『とんねるずのみなさんのおかげでした』にゲスト出演しゅつえんした際さい、当時とうじのことを「悪戯いたずらで木きの根ねっ子こを食たべさせられたと思おもっていた」と語かたっている。
• 1993年ねん日本にっぽんプロスポーツ大賞たいしょうの殊勲賞しゅくんしょうを受賞じゅしょう。
• 1993年ねん12月に東京とうきょうドームで行おこなわれたU2の東京とうきょう公演こうえんにて、ボーカルのボノからのテレビ電話でんわを受うけ大型おおがたスクリーンに登場とうじょうしたことがある。
• 元々もともとは、ホテルマンになることを志こころざしていた。東関ひがしせき部屋へやに入門にゅうもんしたのも、日本語にほんごを習得しゅうとくすることが目的もくてきであり、入門にゅうもん当初とうしょは力士りきしとして身みを立たてていくことは全まったく考かんがえていなかった。一方いっぽうで東関ひがしせきは「オレは強つよくなるんだ、強つよくなるためには、日本語にほんごをちゃんと覚おぼえるんだという並々なみなみならぬ覚悟かくごがあった。だから早はやく覚おぼえたし、上手じょうずになった」と評ひょうしている。
• 1990年代ねんだい前半ぜんはんには女性じょせいタレントの相原あいはら勇いさむと交際こうさいしており、結婚けっこん寸前すんぜんまで行いったことがあるが、1997年ねんに破局はきょくした。2000年ねんには別べつの女性じょせいと結婚けっこんし、3人にんの子供こどもも生うまれた。
  • 後のちに2017年ねん3月がつ31日にちにTBSで放映ほうえいされた『今夜こんや解禁かいきん!ザ・因縁いんねん』で20年ねんぶりに相原あいはらと2人ふたりで顔かおを合あわせ、真相しんそうを語かたった。曙あけぼの本人ほんにんからではなく曙あけぼのの代理人だいりにんを名乗なのる人物じんぶつ（当時とうじの曙あけぼのの付つき人びと）から「横綱よこづなのことは忘わすれてください。結婚けっこんはなかったことにしてください」と別わかれを告つげられた（ことが納得なっとくしがたい）と話はなす相原あいはらに対たいし、曙あけぼのは「俺おれは『別わかれた』と伝つたえたつもりだよ。俺おれが相撲すもう取とれないとき、結婚けっこんばっかり迫せまられて、なんで励はげましてくれないの？とりあえず結婚けっこんを置おいといて、『がんばりましょう』と何なんでいえないの。そこで気持きもちが切きれた」とその理由りゆうを語かたった。その後ごは互たがいの主張しゅちょうを繰くり返かえすも、冷静れいせいさを取とり戻もどした曙あけぼのは「自分じぶんの中なかではもうけじめをつけて終おわっていることだし、いい経験けいけんというのは失礼しつれいかもしれないけど、そういう経験けいけんがあったから今いまがあると思おもっている」と話はなした。相原あいはらも「すごいすっきりしている。本当ほんとうに会あえてよかった。堂々どうどうと生いきていける気きがする」と笑顔えがお。この収録しゅうろくを最後さいごに破局はきょく騒動そうどうには一切いっさい触ふれないと番組ばんぐみ内ないで約束やくそくした。
    • このような因縁いんねんがあったため、相原あいはらは曙あけぼのの訃報ふほうに対たいする公式こうしきコメントを発表はっぴょうせず、沈黙ちんもくを貫つらぬいた。
• 取的とりてき時代じだいのある時とき1980円えんで飲のみ放題ほうだいの店みせに入はいり、チューハイをジョッキで40杯はい飲のんだ。翌日よくじつも顔かおを出だすと店主てんしゅが青あおざめ、以来いらいその店みせは力士りきしの飲のみ放題ほうだいを断ことわるようになったという。ただ酒豪しゅごう伝説でんせつと言いっても、曙あけぼのは昭和しょうわの力士りきし達たちと異ことなり日本酒にほんしゅやウイスキーではなく比較的ひかくてきアルコール度数どすうの低ひくいチューハイを好このんでいたため、この点てんで留意りゅういすべきである。因ちなみに来日らいにち当初とうしょは日本人にっぽんじんの酒好さけずき、煙草たばこ好すきを不思議ふしぎに思おもっていたそうである。

力士りきし引退いんたい後ごのエピソード

• 格闘かくとう家かデビュー後ご、右腕うわんに「AKEBONO」のタトゥーを、左腕さわんに「YOKOZUNA」のタトゥーを、足あしに綱つなのタトゥーを、右腕うわんはハワイの民族みんぞく模様もようをモチーフにしたデザインをアメリカの有名ゆうめいデザイナーTOKYO HIROが手てがけた。
• トランクスには雲龍うんりゅう型がたの土俵入どひょういりがデザインされていて、腰こしのゴムバンドの部分ぶぶんに妻つまと子供こどもの名前なまえの頭文字かしらもじである「C」を4つ入いれている。チームユニフォームもTOKYO HIROによってデザインされている。
• プロレス参入さんにゅう後ご、「相撲すもうをやっていたので前ぜん回まわり受身うけみはできるが、後うしろ受身うけみは出来できない」と告白こくはくしたことがある。
• 格闘技かくとうぎに関かんしては賛否さんぴ両論りょうろんがあるが、プロレスについては師匠ししょうである武藤むとうも「オレも天才てんさいと言いわれるが、本当ほんとうの天才てんさいは曙あけぼの」とコメントしている。K-1、総合そうごう格闘技かくとうぎで不振ふしんが続つづいていたため「横綱よこづなの歴史れきしから抹消まっしょうしろ」と言いわれたことがあり、その上うえプロレスデビューを巡めぐってプロレスファンや関係かんけい者しゃから「マケボノ」と本気ほんきで侮蔑ぶべつされたというが、それだけに全日本ぜんにほんプロレスへ入団にゅうだんが決定けっていした際さいは大変たいへん喜よろこんでいた。
  • 格闘技かくとうぎやプロレスへの参戦さんせんは大局たいきょく的てきに相撲すもう普及ふきゅうのためであるといい、本人ほんにんは「アメリカで相撲すもうの団体だんたいを作つくる」といった目標もくひょうも持もっていた。K-1やWWEなどのリングに上あがった目的もくてきの一ひとつとして相撲すもう普及ふきゅうに必要ひつような人脈じんみゃく作づくりと挙あげたこともあり、元もと横綱よこづなである自分じぶんが格闘技かくとうぎでの不振ふしんやプロレスでの迷走めいそうを辞じさない理由りゆうについて「相撲すもうを理解りかいしていない人ひとがやったら、ただのスポーツになってしまうから」と、本人ほんにんなりに元もと横綱よこづなの使命しめいを背負せおっていることを説明せつめいしている。
• 普段ふだんは寡黙かもくなイメージの曙あけぼのであるが、全日本ぜんにほんプロレス参戦さんせん時じにTARUから「札幌さっぽろで負まけたらマケボノに改名かいめいしろ!」と挑発ちょうはつされた際さいに、「オイ、お前まえら、うるさいんじゃい! 札幌さっぽろで叩はたきつぶしてやるから負まけたら（TARUが率ひきいるVMを）解散かいさんしろ!」と応戦おうせんしている。
• 曙あけぼのはグレート・ボノ（モンスター・ボノ→ボノちゃん→ボノくん→グレート・ボノへと成長せいちょう）に関かんしては別人べつじんだと語かたっている。
• 『ダウンタウンのガキの使つかいやあらへんで!!』での企画きかく「バナナマン設楽したらを倒たおせ!芸能げいのう界かい手押ておし相撲すもう最強さいきょう決定けってい戦せん!!」で、ラストボスとして出場しゅつじょうした。その際さい相手あいての設楽したら統みつるに「こんなでっかい人ひと『ONE PIECE』でしか見みたことない!!」と言いわれた。結果けっかは曙あけぼのの圧勝あっしょうだった。
• 自身じしんの著書ちょしょ『大相撲おおずもうのぶっちゃけ話はなし』で相撲すもう界かいの特殊とくしゅな女性じょせい関係かんけいを証言しょうげんした。それ以外いがいに、同どう著書ちょしょでは1991年ねん7月がつ場所ばしょ中ちゅうに名古屋なごやの温泉おんせん宿やどで夏なつの甲子園こうしえん大会たいかいを初戦しょせんで敗退はいたいして落おち込こんでいた鈴木すずき一朗いちろう（当時とうじ愛工大名電あいこうだいめいでん3年ねん）を励はげました逸話いつわも記述きじゅつされており、プロ野球やきゅう選手せんしゅイチローとなって曙あけぼのに再会さいかいした鈴木すずき一朗いちろうは当時とうじ自身じしんを励はげましてくれた曙あけぼのに対たいして大おおいに感謝かんしゃの意いを述のべた。
• 2013年ねん6月がつ、師範代しはんだいとして東関ひがしせき部屋へやに招聘しょうへいされ、相撲すもう協会きょうかいを退職たいしょくして以来いらい10年ねんぶりに相撲すもう界かいに復帰ふっきした。因ちなみに東関ひがしせき部屋へやの所在地しょざいちは2019年ねん現在げんざいの曙あけぼのの本籍ほんせき地ちであり、退職たいしょく前まえの経緯けいいから「二度にどと稽古けいこ場じょうには立たてないと思おもっていた」そうである。
• 年下とししたのレスラーに対たいしても敬語けいごで話はなすことが多おおく、かつて付つき人びとを担当たんとうしていたマンモス佐々木ささきにもリング上じょうでは敬語けいごで話はなしている。
• 自宅じたくには通常つうじょうの体重たいじゅう計けいよりも上うえの体重たいじゅうを量はかることができる特注とくちゅうの体重たいじゅう計けいがある。
• 愛車あいしゃはフランス車しゃのルノー・アヴァンタイムで、彼かれが日本にっぽんで最初さいしょのオーナーであった。
• 2015年ねん6月がつ、曙あけぼのの三さん冠かんヘビー級きゅう王座おうざ防衛ぼうえいを祝いわい、ジャイアント馬場ばばが生前せいぜんに愛車あいしゃとしていたキャデラックが妻つまの馬場ばば元子もとこから寄贈きぞうされた。
• 2016年ねん7月がつ1日にち放送ほうそうの『輝かがやく！日本にっぽんドッキリスター大賞たいしょう』（テレビ朝日てれびあさひ）で、天龍てんりゅう源一郎げんいちろうから顔面がんめんにパイをぶつけられるというドッキリを仕掛しかけられた。パイを受うけた直後ちょくご、曙あけぼのは天龍てんりゅうに対たいしてキレかかるが、すぐに謝罪しゃざいした。（パイを投なげられたので）とっさにキレたふりをしたと告白こくはくした。
• 2017年ねん4月がつに心不全しんふぜんにより意識いしき不明ふめいの重体じゅうたいとなり、緊急きんきゅう入院にゅういんした。その際さいに37分間ふんかん心しん停止ていしに陥おちいり、生死せいしの境さかいを彷徨ほうこうった。
  • 2018年ねん9月がつ28日にち放送ほうそうのTBS『今夜こんや解禁かいきん!ザ・因縁いんねん』で1年ねん半はん振ふりのテレビ出演しゅつえんを果はたしたが、体重たいじゅうが210kgから140kgまで減少げんしょうしていたこと、補助ほじょがないと身体しんたいを満足まんぞくに動うごかすことができない状態じょうたいであることが紹介しょうかいされた。また、心しん停止ていし37分ふんによる記憶きおく障害しょうがいにより、妻つまや息子むすこのこと、時間じかんの感覚かんかくすらおぼろげになっていた。しかし、現役げんえき時代じだい犬猿けんえんの仲なかと言いわれた花田はなた虎とら上じょうと再会さいかいを果はたした際さいは過去かこの取とり組くみや出来事できごとを鮮明せんめいに覚おぼえていた。その際さい、花田はなたが「わからないかなって思おもってたけど」と心配しんぱいしていたが曙あけぼのは「分わからないわけないじゃない！」と応こたえている。
• 弟弟子おとうとでしの潮しお丸まるのことを信頼しんらいしており、現役げんえき時代じだいは付人つきびとを任まかせるほどだった。その潮しお丸まるが自分じぶんより先さきに死去しきょしたことは相当そうとう辛からかったようで、対面たいめんした際さいには悲かなしみのあまり涙なみだが止とまらなかったという。

生活せいかつ

• 2009年ねん、東京とうきょうマラソン2009への参加さんかを表明ひょうめいし、周囲しゅういの不安ふあん視しの中なか、体重たいじゅうを25kg減量げんりょうするなど準備じゅんびを整ととのえたが、開催かいさい4日にち前まえにドクターストップがかかり出場しゅつじょうを断念だんねんした。
• 2012年ねん11月25日にち、自身じしんがプロデュースしたステーキハウス「曙あけぼのステーキ」が東京とうきょう都と杉並すぎなみ区く荻窪おぎくぼにオープンしたが、2020年ねん時点じてんで既すでに閉店へいてんしている。また目黒めぐろ・五反田ごたんだに店みせを構かまえるステーキハウスリベラには、曙あけぼののリクエストで生うまれた「横綱よこづなステーキ」（リブロースステーキ640g）がある。

出演しゅつえん作品さくひん

テレビドラマ

• 修羅しゅら雪ゆき姫ひめ（2011年ねん3月がつ27日にち、BS-TBS） - 竹村たけむら伴とも蔵ぞう 役やく
• 一休いっきゅうさん（2012年ねん6月がつ30日にち、フジテレビ） -　大男おおおとこ 役やく
• すもうねこ（2014年ねん8月がつ7日にち〜、NHK Eテレ） -　主演しゅえんすもうねこ 役やく（声こえの出演しゅつえん）

映画えいが

• ヤバい経済けいざい学がく
• テルマエ・ロマエII（2014年ねん） - アケボニウス 役やく

バラエティ

• run for money 逃走とうそう中ちゅう（2012年ねん1月がつ8日にち、2013年ねん4月がつ14日にち、フジテレビ） - 佐吉さきちの兄あに 役やく、譲ゆずる二に 役やく
• 男おとこのザップ 生せいイキ! ジャンポケクルーズ（BSスカパー、2016年ねん4月がつ14日にち）
• 水曜日すいようびのダウンタウン（TBSテレビ）

CM

• サッポロ黒くろラベル
• サントリーBOSS（浜崎はまざきあゆみ、叶かのう姉妹しまい、原田はらだ芳雄よしおと共演きょうえん）
• レイクアルサ
• FOXチャンネル「glee」
• ファンタ（日本にっぽんコカ・コーラ）

著作ちょさく

• 『横綱よこづな』（2001年ねん10月がつ、新潮社しんちょうしゃ）ISBN 978-4104493012
• 『曙あけぼの』（2004年ねん2月がつ7日にち、ぴあ）ISBN 978-4835609119
• 『曙あけぼの太郎たろうの「ホ・オポノポノ」人生じんせい』（2009年ねん8月がつ、東邦とうほう出版しゅっぱん）ISBN 978-4809407994
• 『大相撲おおずもうのぶっちゃけ話はなし』（2012年ねん9月がつ7日にち、宝島社たからじましゃ）ISBN 978-4796670951

脚注きゃくちゅう

参考さんこう文献ぶんけん、資料しりょう

相撲すもう分野ぶんや

• 「相撲すもう」（月刊げっかん誌し、ベべースボすぼール・マガジン社るまがじんしゃ）
• 「大相撲おおずもう」（月刊げっかん誌し、読売新聞社よみうりしんぶんしゃ、のちに休刊きゅうかん）など
• “第だい64代だい横綱よこづな　曙あけぼの太郎たろう” (PDF). 光文社こうぶんしゃ新書しんしょメールマガジン. 2024年ねん3月がつ19日にち閲覧えつらん。 - 光文社こうぶんしゃのインタビュー（インタビュー時期じき不ふ詳しょう、「和歌わか乃山（現げん山分やまわけ親方おやかた）」との発言はつげんがあるため2010年ねん9月がつ以前いぜん）
• 塩澤しおざわ実みのる信しんじ『昭和しょうわ平成へいせい 大相撲おおずもう名めい力士りきし100列伝れつでん』（北辰ほくしん堂どう出版しゅっぱん）p161-162

関連かんれん項目こうもく

• 横綱よこづな一覧いちらん
• 大相撲おおずもう優勝ゆうしょう力士りきし一覧いちらん
• プロレスラー一覧いちらん
• 男子だんし総合そうごう格闘かくとう家か一覧いちらん
• K-1選手せんしゅ一覧いちらん
• HERO'S選手せんしゅ一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 第だい64代だい横綱よこづな　曙あけぼの太郎たろう（AKEBONO64)公式こうしきファンページ (akebono64) - Facebook
• 曙あけぼの 太郎たろう - 日本にっぽん相撲すもう協会きょうかい
• 曙あけぼの 太郎たろう - 相撲すもうレファレンス
• SHERDOG 選手せんしゅデータ
• HERO'S 選手せんしゅデータ - ウェイバックマシン（2010年ねん8月がつ15日にちアーカイブ分ぶん）
• J-Athleteplus マネジメント選手せんしゅ 曙あけぼの太郎たろう - ウェイバックマシン（2023年ねん6月がつ4日にちアーカイブ分ぶん）
• 曙あけぼの太郎たろう公式こうしきX - ウェイバックマシン（2021年ねん12月5日にちアーカイブ分ぶん）
• アケボノステーキ - ウェイバックマシン（2022年ねん1月がつ17日にちアーカイブ分ぶん）