白川しらかわ義則よしのり

白川しらかわ義則よしのり
生誕せいたん	明治めいじ元年がんねん12月12日にち（1869年ねん1月がつ24日にち）; 日本にっぽん伊予いよ国こく
死没しぼつ	1932年ねん5月26日にち（63歳さい没ぼつ）; 中華民国ちゅうかみんこく上海しゃんはい市し
所属しょぞく組織そしき	大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐん
軍ぐん歴れき	1884年ねん - 1932年ねん
最終さいしゅう階級かいきゅう	陸軍りくぐん大将たいしょう
墓所はかしょ	松山まつやま市し・鷺さぎ谷たに墓地ぼち; 東京とうきょう都と・青山あおやま霊園れいえん
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白川しらかわ義則よしのり（しらかわよしのり、1869年ねん 1月がつ24日にち（明治めいじ元年がんねん12月12日にち） - 1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）5月26日にち）は、日本にっぽんの陸軍りくぐん軍人ぐんじん。最終さいしゅう階級かいきゅうは陸軍りくぐん大将たいしょう、栄典えいてんは従したがえ二に位い勲一等くんいっとう功こう二に級きゅう男爵だんしゃく。

関東軍かんとうぐん司令しれい官かん・陸軍りくぐん大臣だいじんを歴任れきにんする。上海しゃんはい派遣はけん軍ぐん司令しれい官かんであった1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）4月がつ29日にち、上海しゃんはい天長節てんちょうせつ爆ばく弾だん事件じけんにおいて尹いん奉たてまつ吉きちの投なげた爆ばく弾だんにより重傷じゅうしょうを負おい、翌月よくげつに死去しきょした。

生涯しょうがい

生うまれと陸軍りくぐん軍人ぐんじんとして

明治めいじ元年がんねん12月12日にち（1869年ねん 1月がつ24日にち）、松山まつやま藩士はんし・白川しらかわ親ちかし応おう（上士じょうし・馬うま廻まわり役やく）の三男さんなんとして生うまれた^[1]。松山まつやま中学ちゅうがくに進すすんだが、学費がくひが続つづかず中退ちゅうたいし、愛媛えひめ県庁けんちょうの給仕きゅうじや代用だいよう教員きょういんといった職しょくを転々てんてんとした^[1]。

1884年ねん（明治めいじ17年ねん）1月がつ、陸軍りくぐん教導きょうどう団だんに入はいる。1886年ねん（明治めいじ19年ねん）1月がつ、同どう団だんを卒業そつぎょうし、陸軍りくぐん工兵こうへい二に等とう軍曹ぐんそうとなり、近衛このえ工兵こうへい中隊ちゅうたいに配属はいぞくされる。1887年ねん（明治めいじ20年ねん）12月に士官しかん候補こうほ生せいとなり歩兵ほへいに転てん科か、歩兵ほへい第だい21連隊れんたい付づけを経へて、1890年ねん（明治めいじ23年ねん）7月がつ26日にちに陸軍りくぐん士官しかん学校がっこうを卒業そつぎょう（士官しかん候補こうほ生せい（士し候こう）1期き）、 1890年ねん（明治めいじ23年ねん）7月がつ29日にちの官報かんぽうによると、陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう第だい1期きを歩兵ほへい科か3番ばん/103名めいで卒業そつぎょう。士し候こう1期きの同期生どうきせいには参謀さんぼう総長そうちょう兼けん議定ぎてい官かんの鈴木すずき荘そう六ろく大将たいしょう、陸軍りくぐん大臣だいじん・朝鮮ちょうせん総督そうとくの宇垣うがき一成いっせい大将たいしょうがいる。1891年ねん（明治めいじ24年ねん）3月がつ26日にち、陸軍りくぐん少尉しょういに任官にんかん。1893年ねん（明治めいじ26年ねん）11月に陸軍りくぐん大だい学校がっこうに入学にゅうがくするが、1894年ねん（明治めいじ27年ねん）7月がつに日にち清しん戦争せんそう勃発ぼっぱつにより中退ちゅうたいし、同年どうねん8月がつに中尉ちゅういに進級しんきゅう、同年どうねん11月がつから出征しゅっせいする。1895年ねん（明治めいじ28年ねん）7月がつに内地ないちに帰還きかんし、1896年ねん（明治めいじ29年ねん）2月がつに陸軍りくぐん大だい学校がっこうに復ふく校こうする。1898年ねん（明治めいじ31年ねん）2月がつに陸軍りくぐん大尉たいいに進すすみ、同年どうねん12月がつに陸軍りくぐん大だい学校がっこう（第だい12期き）を卒業そつぎょうし、歩兵ほへい第だい21連隊れんたい中隊ちゅうたい長ちょうとなる。

1899年ねん（明治めいじ32年ねん）12月、陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう教官きょうかんに移うつる。1902年ねん（明治めいじ35年ねん）2月がつの近衛このえ師団しだん参謀さんぼうの後のち、1903年ねん（明治めいじ36年ねん）6月がつに陸軍りくぐん少佐しょうさに進級しんきゅうし、歩兵ほへい第だい21連隊れんたい大隊だいたい長ちょうとなる。歩兵ほへい第だい21連隊れんたい大隊だいたい長ちょうとして日にち露ろ戦争せんそうに出征しゅっせいし、戦中せんちゅうの1905年ねん（明治めいじ38年ねん）3月がつに第だい13師団しだん参謀さんぼうに補ほされる。同年どうねん9月がつに内地ないちに帰還きかんし、同年どうねん10月がつから陸軍りくぐん省しょう人事じんじ局きょくで勤務きんむする。1907年ねん（明治めいじ40年ねん）3月がつに中佐ちゅうさに進すすみ、1909年ねん（明治めいじ42年ねん）12月の陸軍りくぐん大佐たいさ進級しんきゅうと同時どうじに歩兵ほへい第だい34連隊れんたい長ちょうに補ほされる。

1911年ねん（明治めいじ44年ねん）6月がつに第だい11師団しだん参謀さんぼう長ちょう、1913年ねん（大正たいしょう2年ねん）9月がつに中ちゅう支ささえ那な派遣はけん隊たい司令しれい官かん、1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）に陸軍りくぐん少将しょうしょうに進級しんきゅうし、歩兵ほへい第だい9旅団りょだん長ちょうを経へて、1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）8月がつに菊池きくち慎まこと之これ助すけの後任こうにんとして陸軍りくぐん省しょう人事じんじ局長きょくちょうに就任しゅうにんする。1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）1月がつに陸軍りくぐん中将ちゅうじょうに進級しんきゅうし陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう長ちょうに就任しゅうにん、1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）3月がつには第だい11師団しだん長ちょうに親おや補ほされる。1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）8月がつに第だい1師団しだん長ちょうに親おや補ほされ、同年どうねん10月がつに山梨やまなし半はん造づくり陸軍りくぐん大臣だいじんの下もとで、陸軍りくぐん次官じかんに就任しゅうにんする。同年どうねん11月がつから航空局こうくうきょく長官ちょうかんを兼任けんにんし、同時どうじに勲一等くんいっとう旭日大綬章あさひだいじゅしょうを受章じゅしょうする。翌年よくねん3月がつに同局どうきょく長官ちょうかんに加くわえ、航空こうくう本部ほんぶ長ちょうも兼任けんにん（航空こうくう部ぶ本部ほんぶ長ちょうは8月がつまで）。1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）10月がつに関東軍かんとうぐん司令しれい官かんに親おや補ほされ、1925年ねん（大正たいしょう14年ねん）3月がつには陸軍りくぐん大将たいしょうに親任しんにんされる。1926年ねん（大正たいしょう15年ねん）7月がつに軍事ぐんじ参議さんぎ官かんに親おや補ほされ、1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）4月がつから田中たなか義一ぎいち内閣ないかくの陸軍りくぐん大臣だいじんに親任しんにんされる。大臣だいじん在任ざいにん中ちゅうの1928年ねん（昭和しょうわ3年ねん）6月がつ4日にち、張ちょう作さく霖爆殺ばくさつ事件じけんが起おこる。田中たなか首相しゅしょうは昭和しょうわ天皇てんのうに対たいし、同年どうねん12月がつ24日にち「矢や張ちょう関東軍かんとうぐん参謀さんぼう、そして河本かわもと大佐たいさが単独たんどくの発意はついにて、其計画けいかくの下したに少数しょうすうの人員じんいんを使用しようして行おこないしもの」と河本かわもと大佐たいさの犯行はんこうを認みとめた上うえで、関係かんけい者しゃの処分しょぶんを行おこなう旨むねの上奏じょうそうを行おこなった。しかし田中たなかはその後ご、陸軍りくぐんならびに閣僚かくりょう・重臣じゅうしんらの強つよい反対はんたいにあった。白川しらかわは三さん回かいにわたって天皇てんのうに関東軍かんとうぐんに大おおきな問題もんだいはない旨むねを上奏じょうそうし、陸軍りくぐんは軍法ぐんぽう会議かいぎ開廷かいていを回避かいひして行政ぎょうせい処分しょぶんで済すませるため、5月14日にち付づけで河本かわもと高級こうきゅう参謀さんぼうを内地ないちへ異動いどうさせたので、河本かわもとら関係かんけい者しゃの処分しょぶんを断念だんねん。「この問題もんだいは有耶無耶うやむやに葬ほうむりたい」との上奏じょうそうを行おこなうこととなった。

上海しゃんはい事変じへんと停戦ていせん調印ちょういん

陸軍りくぐん大臣だいじんを退任たいにんした白川しらかわは再ふたたび軍事ぐんじ参議さんぎ官かんに親おや補ほされ、1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）1月がつ18日にちに第だい一いち次じ上海しゃんはい事変じへんが起おこると、上海しゃんはい派遣はけん軍ぐん司令しれい官かんに親おや補ほされて出征しゅっせいする。同年どうねん2月がつ25日にちの親おや補ほ式しきにおいて、白川しらかわは昭和しょうわ天皇てんのうより「条約じょうやく尊重そんちょう、列国れっこく協調きょうちょう、速すみやかに事件じけん解決かいけつ等とう」の付託ふたくを頂戴ちょうだいし^[2]、さらに

「上海しゃんはいから十じゅう九きゅう路ろ軍ぐんを撃退げきたいしたら、決けっして長追ながおいしてはならない。3月3日にちの国際こくさい連盟れんめい総会そうかいまでに何なにとか停戦ていせんしてほしい。私わたしはこれまで幾いく度どか裏切うらぎられた。お前まえなら守まもってくれるであろうと思おもっている。」

との御ご言葉ことばを賜たまわった。^[3]これを拝聴はいちょうした白川しらかわは、はらはらと涙なみだを流ながしたという。白川しらかわはこの天皇てんのうの信頼しんらいに応こたえ、同年どうねん3月がつ3日にちに上海しゃんはいから十じゅう九きゅう路ろ軍ぐんを一掃いっそうすると停戦ていせん命令めいれいを出だし、参謀さんぼう本部ほんぶから追撃ついげきの指令しれいを受うけても、司令しれい官かんの権限けんげんをもって停戦ていせんを断行だんこうした。スイスのジュネーブで行おこなわれていた国際こくさい連盟れんめい総会そうかいでは、この白川しらかわの行動こうどうを評価ひょうかする声こえが上あがり、日本にっぽんを危険きけん視しする国際こくさい社会しゃかいの険悪けんあくな空気くうきは好転こうてんした。陸軍りくぐんは白川しらかわに対たいし激昂げっこうしたが、天皇てんのうは「本当ほんとうに白川しらかわはよくやった」と喜よろこんだという。その後ごも、白川しらかわの果断かだんな処置しょちは続つづき、軍ぐん参謀さんぼうや第一線だいいっせん指揮しき官かんの南京なんきん進撃しんげき論ろんを退しりぞけ、同年どうねん5月がつ5日にちに停戦ていせんの正式せいしき調印ちょういんを行おこなわれることが決定けっていされた。

上海しゃんはい天長節てんちょうせつ爆ばく弾だん事件じけん

1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）4月がつ29日にち、上海しゃんはいの虹にじ口こう公園こうえん（現在げんざいの魯迅ろじん公園こうえん）で行おこなわれた天長節てんちょうせつ祝賀しゅくが会かいの際さいに朝鮮ちょうせん人じんテロリスト尹いん奉たてまつ吉きちが放はなった弁当べんとう箱ばこ爆ばく弾だんにより重傷じゅうしょうを負おう（上海しゃんはい天長節てんちょうせつ爆ばく弾だん事件じけん）。海軍かいぐん軍楽隊ぐんがくたいの演奏えんそうで一同いちどう君きみが代よを斉唱せいしょうしている最中さいちゅうの出来事できごとだった。この事件じけんでは、他たに上海しゃんはい日本人にっぽんじん居留民きょりゅうみん団だん行政ぎょうせい委員いいん長ちょうで医師いしの河端かわばた貞次ていじが死亡しぼうし、第だい9師団しだん長なが植田うえだ謙吉けんきち中将ちゅうじょう・第だい3艦隊かんたい司令しれい長官ちょうかん野村のむら吉三郎きちさぶろう海軍かいぐん中将ちゅうじょう・在ざい上海しゃんはい公使こうし重光しげみつ葵まもる・在ざい上海しゃんはい総領事そうりょうじ村井むらい倉松くらまつ・上海しゃんはい日本人にっぽんじん居留民きょりゅうみん団だん書記しょき長ちょう友野ともの盛もりが重傷じゅうしょうを負おっている。重光しげみつ公使こうしは右みぎ脚あしを失うしない、野村のむら中将ちゅうじょうは隻眼せきがんとなった。犯人はんにんの尹いんはその場ばで検挙けんきょされ軍法ぐんぽう会議かいぎを経へて銃殺じゅうさつ刑けいとなるが、後年こうねん韓国かんこく政府せいふは尹いんを独立どくりつ運動うんどうの義士ぎしとして勲章くんしょうを贈おくっている。白川しらかわ大将たいしょうはテロ予防よぼうの為ためこの会場かいじょうへの道中どうちゅう数すう度どに亘わたり車しゃのナンバープレートを交換こうかんしていたと言いう。また、全身ぜんしんに108ヶ所かしょの傷きずを負おいながらも、たじろぐことなく収拾しゅうしゅうの指揮しきに当あたっていた、と現場げんばに居合いあわせた軍医ぐんいの宮村みやむら秀雄ひでおが証言しょうげんしている。

重傷じゅうしょうの白川しらかわは手術しゅじゅつを受うけ、一旦いったんは小康しょうこうを得えるが、同年どうねん5月がつ23日にちに容態ようだいが急変きゅうへんし危篤きとくとなる。日本にっぽん国内こくないでは五ご・一いち五ご事件じけんの騒さわぎの中なか、昭和しょうわ天皇てんのうは白川しらかわに対たいして、慰労いろうの勅語ちょくごを与あたえた^[4]。

卿きょう上海しゃんはい派遣はけん軍ぐん司令しれい官かんトシテ異域いいきニ在ざいリ精勵せいれい克かつク任務にんむヲ達成たっせいシテ威武いぶヲ宣揚せんようシ國際こくさいノ信義しんぎヲ敦あつしクセリ
朕ちん深ふかク其ノ勞ろうヲ嘉よしみス

その3日にち後ごの5月26日にち、死去しきょ。享年きょうねん65（満まん63歳さい没ぼつ）。第だい一いち次じ上海しゃんはい事変じへんの功こうにより勲一等くんいっとう旭日きょくじつ桐きり花はな大だい綬章じゅしょう並ならびに功こう二に級きゅう金鵄勲章きんしくんしょうに叙じょされ、男爵だんしゃくを追贈ついぞうされた。また昭和しょうわ天皇てんのうより遺族いぞくに御製ぎょせいが下賜かしされた。

をとめらの雛ひなまつる日ひに戦せんをばとゞめしいさを思おもひてにけり

その内容ないようから陸軍りくぐんは士気しきに関かかわるとして、御製ぎょせいの公表こうひょうを阻はばんだとされる^[5]。後年こうねん昭和しょうわ天皇てんのうは、靖国神社やすくにじんじゃに参拝さんぱいした折おりに、白川しらかわの上海しゃんはい事変じへんでの功績こうせきを思おもったと述懐じゅっかいしている^[6]。

墓所はかしょは松山まつやま市し・鷺さぎ谷たに墓地ぼち。東京とうきょう都と港みなと区く南青山みなみあおやま・青山あおやま霊園れいえんに分骨ぶんこつ。

白川しらかわの後嗣こうしは長男ちょうなんの義正よしまさ。三男さんなんの元春もとはるは陸軍りくぐん航空こうくう士官しかん学校がっこう51期き、南方なんぽう軍ぐん参謀さんぼう・陸軍りくぐん少佐しょうさで終戦しゅうせんを迎むかえる。戦後せんごは航空こうくう自衛隊じえいたいに入はいって空そら将しょうとなり、航空こうくう幕僚ばくりょう長ちょう、統合とうごう幕僚ばくりょう会議かいぎ議長ぎちょうを歴任れきにん。

家族かぞく・親族しんぞく

長男ちょうなん・白川しらかわ義正よしまさの妻つまは永野ながの護まもるの長女ちょうじょ。義正よしまさの義弟ぎてい・永野ながの健けんは三菱みつびしマテリアル会長かいちょう、永野ながの正ただしは東洋とうようパルプ副ふく社長しゃちょうをそれぞれ務つとめた。また、永野ながの護まもるの弟おとうとに永野ながの重雄しげお、永野ながの俊雄としお、伍ご堂どう輝雄てるお、永野ながの鎮雄しずお、永野ながの治おさむなどがいる。また永野ながの家かの係累けいるいを通とおして永山ながやま時雄ときお・上野うえの十蔵じゅうぞう・朝あさ海うみ浩ひろし一郎いちろう・赤間あかま文三ぶんぞう・舟山ふなやま正吉まさよし・坂野さかの常つね礼れいなどと縁戚えんせき関係かんけいにある。

長女ちょうじょの夫おっと・古こ荘そう陸生りくせいは古こ荘そう幹郎みきおの弟おとうと^[7]。

逸話いつわ

同郷どうきょうの先輩せんぱいである陸軍りくぐん大将たいしょう秋山あきやま好古よしふるは白川しらかわを可愛かわいがり「白川しらかわ、勉強べんきょうしているか」と、白川しらかわが陸軍りくぐん大将たいしょうになった後のちもいつも声こえをかけていた逸話いつわが残のこっている。また好古こうこが糖尿とうにょう病びょうで入院にゅういんした時ときも見舞みまいに行いっている。
好古こうこの弟おとうと・秋山あきやま真之まさゆきとも同郷どうきょうで交流こうりゅうがあった。

栄典えいてん

位階いかい

1892年ねん（明治めいじ25年ねん）2月がつ3日にち - 正せい八はち位い^[8]^[9]
1894年ねん（明治めいじ27年ねん）10月がつ10日とおか - 従したがえ七なな位い^[8]^[10]
1898年ねん（明治めいじ31年ねん）4月がつ16日にち - 正せい七なな位い^[8]^[11]
1903年ねん（明治めいじ36年ねん）7月がつ10日とおか - 従したがえ六ろく位い^[8]^[12]
1907年ねん（明治めいじ40年ねん）5月がつ20日はつか - 正せい六ろく位い^[8]^[13]
1910年ねん（明治めいじ43年ねん）2月がつ21日にち - 従したがえ五ご位い^[8]^[14]
1915年ねん（大正たいしょう4年ねん）3月がつ20日はつか - 正せい五ご位い^[8]^[15]
1919年ねん（大正たいしょう8年ねん）2月がつ28日にち - 従したがえ四よん位い^[8]^[16]
1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）3月30日にち - 正せい四よん位い^[8]^[17]
1924年ねん（大正たいしょう13年ねん）5月15日にち - 従したがえ三さん位い^[8]^[18]
1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）6月1日にち - 正せい三さん位い^[8]^[19]
1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）5月26日にち - 従したがえ二に位い^[20]

勲章くんしょう等とう

1895年ねん（明治めいじ28年ねん）11月28日にち - 勲くん六ろく等とう単たん光こう旭日きょくじつ章あきら^[8]
1902年ねん（明治めいじ35年ねん）11月29日にち - 勲くん五ご等とう瑞宝章ずいほうしょう^[8]^[21]
1906年ねん（明治めいじ39年ねん）4月がつ1日にち - 功こう三さん級きゅう金鵄勲章きんしくんしょう・勲くん四よん等とう旭日きょくじつ小しょう綬章じゅしょう・明治めいじ三さん十じゅう七なな八はち年ねん従軍じゅうぐん記章きしょう^[8]^[22]
1914年ねん（大正たいしょう3年ねん）5月16日にち - 勲くん三さん等とう瑞宝章ずいほうしょう^[8]^[23]
1920年ねん（大正たいしょう9年ねん）
- 1月がつ30日にち - 勲くん二に等とう瑞宝章ずいほうしょう^[8]^[24]
- 11月1日にち - 旭日重光章きょくじつじゅうこうしょう・大正たいしょう三さん年ねん乃至ないし九きゅう年ねん戦役せんえき従軍じゅうぐん記章きしょう^[8]^[25]
1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）11月1日にち - 勲一等くんいっとう旭日大綬章あさひだいじゅしょう^[8]^[26]
1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）
- 5月23日にち - 男爵だんしゃく^[8]^[27]
- 5月26日にち - 旭日きょくじつ桐きり花はな大だい綬章じゅしょう^[20]・功こう二に級きゅう金鵄勲章きんしくんしょう

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ ^a ^b 半藤はんどう 2013, 位置いち番号ばんごう 3113-3236、白川しらかわ義則よしのり：遺族いぞくに御製ぎょせいを賜たまわった将軍しょうぐん
^ 奈良なら武次たけつぐ著ちょ『侍従じじゅう武官ぶかん奈良なら武次たけつぐ日記にっき・回顧かいこ録ろく』、柏書房かしわしょぼう、2000年ねん。
^ 寺崎てらさき英成えいせい、マリコ・テラサキ・ミラー著ちょ『昭和しょうわ天皇てんのう独白どくはく録ろく・寺崎てらさき英成えいせい御用ごよう掛かけ日記にっき』、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、1991年ねん。
^ 桜井さくらい忠温ただよし著ちょ『大将たいしょう白川しらかわ』、松まつ嶽たけし會かい、1933年ねん。
^ 入江いりえ為ため年ねん監修かんしゅう『入江いりえ相しょう政せい日記にっき』、朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1990年ねん。
^ 木下きのした道雄みちお著ちょ『側近そっきん日誌にっし』、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、1990年ねん。
^ 『古こ荘そう四よん郎ろう彦の素顔すがお』野口のぐち昂のぼる、酣たけなわ灯とう社しゃ、1955、p12
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o ^p ^q ^r ^s 「陸軍りくぐん大将たいしょう男爵だんしゃく白川しらかわ義則よしのり特旨とくし叙位じょいノ件けん」アジア歴史れきし資料しりょうセンター Ref.A11114143200
^ 『官報かんぽう』第だい2576号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1892年ねん2月がつ4日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい3388号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1894年ねん10月がつ11日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい4436号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1898年ねん4月がつ18日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい6007号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1903年ねん7月がつ11日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい7165号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1907年ねん5月がつ21日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい7998号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1910年ねん2月がつ23日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい789号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1915年ねん3月がつ23日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい1971号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1919年ねん3月がつ1日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい3596号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1921年ねん3月がつ31日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい3533号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1924年ねん6月がつ4日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい162号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1927年ねん7月がつ14日にち。
^ ^a ^b 『官報かんぽう』第だい1620号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1932年ねん5月がつ27日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい5824号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1902年ねん12月1日にち。
^ 『官報かんぽう』号外ごうがい「叙任じょにん及辞令れい」1906年ねん12月11日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい539号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1914年ねん5月がつ18日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい2246号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1920年ねん1月がつ31日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい2612号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1921年ねん4月がつ19日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい3347号ごう「授爵じゅしゃく・叙任じょにん及辞令れい」1923年ねん10月がつ18日にち。
^ 『官報かんぽう』第だい1617号ごう「叙任じょにん及辞令れい」1932年ねん5月がつ24日にち。

参考さんこう文献ぶんけん

半藤はんどう一利かずとし他ほか『歴代れきだい陸軍りくぐん大将たいしょう全ぜん覧らん大正たいしょう編へん』（Amazon Kindle）中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ〈中公新書ちゅうこうしんしょラクレ〉、2013年ねん。

軍ぐん職しょく
先代せんだい菊池きくち慎まこと之これ助すけ	陸軍りくぐん省しょう人事じんじ局長きょくちょう 1916年ねん - 1919年ねん	次代じだい竹たけ上うえ常三郎つねさぶろう
先代せんだい与倉よくら喜平きへい	陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう長なが 1919年ねん - 1921年ねん	次代じだい鈴木すずき孝雄たかお
先代せんだい斎藤さいとう季き治郎じろう	第だい11師団しだん長なが 1921年ねん - 1922年ねん	次代じだい向こう西にし兵庫ひょうご
先代せんだい西川にしかわ虎次郎とらじろう	第だい1師団しだん長なが 1922年ねん	次代じだい石光いしみつ真しん臣しん
先代せんだい児島こじま惣そう次郎じろう	陸軍りくぐん次官じかん 1922年ねん - 1923年ねん	次代じだい宇垣うがき一成いっせい
先代せんだい尾野おの実みのる信しん	関東軍かんとうぐん司令しれい官かん 1923年ねん - 1926年ねん	次代じだい武藤むとう信義のぶよし
先代せんだい宇垣うがき一成いっせい	陸軍りくぐん大臣だいじん第だい20代だい:1927-1929	次代じだい宇垣うがき一成いっせい
日本にっぽんの爵位しゃくい
先代せんだい叙爵じょしゃく	男爵だんしゃく白川しらかわ（義則よしのり）家か初代しょだい 1932年ねん	次代じだい白川しらかわ義正よしまさ