紫
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16 | #6A0DAD |
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RGB | (106, 13, 173) |
CMYK | (39, 92, 0, 32) |
HSV | (275°, 92%, 68%) |
マンセル | 10PB 4/26 |
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![](https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1f/Amatista_Laye.jpg/220px-Amatista_Laye.jpg)
名前 の由来
紫
「
この
ムラサキ
「ムラサキ」はもともと
『
英語 表現
- パープル (purple)
- パープル (purple) の
染 め方 についてプリニウスの『博物 誌 』では特定 の巻貝 の色素 腺 を用 いた貝 紫 について述 べている[1]。元々 この単語 は、巻貝 の一種 "purpura"(ラテン語 、プールプラ)に由来 する。この巻貝 の出 す分泌 液 が染色 の原料 とされ、結果 として出来 た色 もpurpuraと呼 ばれた。クレタ島 の近 くの小島 からは紀元前 1400年 頃 の貝 紫 を採取 したと思 われる貝殻 が発見 されている[1]。 色 の名称 としてのパープルは、聖書 では青 やスカーレットとともによく出 てくる色 で、ギリシャ神話 にもパープルはよく登場 する[1]。ただ、プリニウスの『博物 誌 』は貝 紫 染 めであたかもパープル (purple) とバイオレット (violet) の両方 が作 り出 せるような書 き方 をしている[1]。これに関連 してパープル (purple) の指 した範囲 について疑問 が呈 されており、海産 巻貝 を材料 とする紫 染 でも絹 を染 めたものと羊毛 を染 めたものでは色調 が違 うことが指摘 されている(羊毛 を染 めた場合 は赤 みが強 くなる)[1]。また、貝 紫 は貝 の種類 によっても赤 っぽく染 まるものや青 っぽく染 まるものがある[1]。- なお、"purple"は、
紫 と紅 の両義 を含 める場合 がある。例 えば、怒 って顔 を紅 くする様相 を、英語 では"turn purple with rage"と表現 する。細菌 学 においても、"purple" は「紫 」ではなく "red"(紅色 )を指 す。紅色 細菌 (purple bacteria) などの例 がある。
- バイオレット (violet)
- 「
紫色 」を指 すことがあり、こちらも基本 色 としての紫 を指 す単語 として使 われる。この"violet"は本来 スミレを意味 する単語 であり、直訳 すると菫色 (すみれいろ)となる。ローマ時代 にはバイオレットパープルと青色 パープルの区別 があったとされる[1]。なお、アイザック・ニュートンの定義 による虹 の7色 のうち、最 も短 波長 側 の色 である紫 は英語 では"violet"であり、"purple"ではない。 - バイオレット (violet)は、
植物 の固有 色 に由来 する一方 、虹 の一色 として基本 色彩 語 としても認知 されており、ブルー (blue)やパープル (purple) よりも範囲 は狭 いが固有 色 名 と基本 色 名 の中間 のような位置 づけになっている[5]。
派生 色
マゼンタ (webcolor) | ||
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16 |
#DA508F |
16 |
#7445AA |
16 |
#493759 |
16 |
#C4A3BF |
光 の色 としての紫
purple (webcolor) | ||
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16 |
#800080 |
mediumpurple (webcolor) | ||
---|---|---|
16 |
#9370DB |
violet (webcolor) | ||
---|---|---|
16 |
#EE82EE |
mediumvioletred (webcolor) | ||
---|---|---|
16 |
#C71585 |
fuchsia (webcolor) | ||
---|---|---|
16 |
#FF00FF |
magenta (webcolor) | ||
---|---|---|
16 |
#FF00FF |
ウェブカラーでは
物体 色 としての紫
マンセル |
7.5P 5/12 |
パープル(JIS | ||
---|---|---|
マンセル |
7.5P 5/12 |
マンセル |
2.5P 4/11 |
バイオレット(JIS | ||
---|---|---|
マンセル |
2.5P 4/11 |
マンセル |
10PB 6.5/6.5 |
JIS
また、JIS
マンセル |
5RP 5.5/13 |
マンセル |
2.5P 4/14 |
ほかにも
紫 の色 料
顔料
無機 顔料
酸化 鉄 紫 mars violet黄 味 の乏 しい暗 種 の酸化 鉄 赤 のこと。天然 にも存在 し、日本 では紫 土 (シド)として産 する。近年 では、1975年 (昭和 50年 )の法輪寺 の三重 塔 再建 に際 し、彩色 に用 いられた。紫 群青 ultramarine violet赤 味 の強 い色目 の合成 ウルトラマリンのことである。- マンガン
紫 manganese violet - 1868
年 、ニュルンベルクで初 めて製造 された。極 めて堅牢 な顔料 であり、水分 にさらされない環境 下 での保存 においては信頼 性 が高 い。さまざまな異名 がある。 - コバルト
紫 cobalt violet 砒酸 コバルト、燐酸 コバルト、コバルト-リチウム-燐 酸化 物 固 熔体、含水燐酸 アンモニウムコバルト、ホウ酸 コバルトなどがある。いずれも粗 粒 で着色 力 に乏 しい。また色 がやや淡 い。極 めて高価 な顔料 である。また、一部 では燐酸 コバルト八 水 和物 も顔料 として使用 されるが、安定 性 を欠 くため好 ましくない。
有機 顔料
- インジゴイド
系 紫 - キナクリドン
系 紫 - オキサジン
系 紫 - アントラキノン
系 紫 - カルボニウム
系 紫 - キサンテン
系 紫
染料
天然 染料
紫 貝 (パープル)
しかし、
なお、この
紫 草 の根
ムラサキの
なお、
紫 キャベツ(赤 キャベツ)
アントシアニンは
この
人工 染料
1856
この
モーブに
この
フクシンによって
なお、この
紫 の文化
階級 に関 する文化
西洋
カルタゴのハンニバル、
ロ ーマ帝国 紀元前 1600年 から使用 された染料 貝 紫色 (英名 :ロイヤルパープル)は、ロ ーマ帝国 などでは特権 階級 にふさわしい色 とされた。ロ ーマ帝国 の全盛期 には宮廷 貴族 以外 の人間 が紫 を着用 することが禁 じられたこともあったという[1]。
東 ロ ーマ帝国 - 「
皇帝 の子 であること」を示 す「ポルフュロゲネトス」 (希 : Πορφυρογέννητος)「紫 の生 れの者 」の意 )の紫 も、当時 希少 で高価 であった貝 紫色 から来 ている。これはコンスタンティノープル大 宮殿 にあった「ポルフュラ(Πορφύρα, Porphyra)」という緋 紫色 の壁 に覆 われた皇后 専用 の産室 に由来 している。この産室 で生 まれた者 だけが「ポルフュロゲネトス」の称号 を付 けて呼 ばれ(皇帝 の嫡出 子 であることを意味 する)、この称号 を持 つ皇子 ・皇女 は特別 扱 いされた[7]。この語 は6世紀 から使 われていたとされるが、846年 まで言葉 が使用 された例 は見 つかっていないのは確 かである[8]。 - この
語 は英語 の慣用 句 、"born in the purple"(王家 (帝室 )の生 まれ)の語源 ともなっている[9]。
東洋
中国 古代 中国 の五 行 思想 では正 色 (青 、赤 、黄 、白 、黒 )を最上 とし、中間色 である紫 はそれより下位 の五 間 色 に位置 づけた。『論語 』(陽 貨篇)にある儒教 の開祖 孔子 の言葉 に「紫 の朱 を奪 うを悪 (にく)む」というものがある[1][10]。なお、『韓非子 』には、斉 の桓公 が紫 を好 んだが、国中 で紫 が着 られるようになったことを憂 い、管 仲 に相談 したところ「紫 の臭 いを悪 む」として退 けることを試 みた結果 、紫 を着 る者 がいなくなったという逸話 がある[1]。この逸話 の紫 に関 して、紫 草 で染 めた紫 にも匂 いがあるが、貝 染 は新 しい状態 だと特 に臭 いが強 いため、当時 の中国 にも貝 染 めがあったのではないかとの見方 もある[1]。
紫 に関 する記述 は『史記 』などにはほとんどみられないが、『天 官 書 』では太一 (天帝 )の位置 する星座 を「紫 宮 」のちに「紫 微 垣 」と呼 んでいる[1]。天帝 の周 りに紫 の垣 が設定 されるという思想 は、中国 の古 い民間 信仰 に、神仙 説 、仏教 、道教 などが習合 して形成 されたと考 えられている[1]。時代 的 に見 て西方 の紫色 信仰 が東西 交流 を通 じて流入 したとも考 えられている[1]。
南北 朝 時代 に紫 の地位 は上昇 し、五色 の上 に立 つ高貴 な色 とされた。隋 は大業 元年 (605年 )に服 色 に身分 差 を設 けたとき、五 品 以上 の高官 に朱 か紫 の服 を着 せ[11]、6年 (610年 )には五 品 以上 を紫 だけにした[12]。高官 だけでなく、道教 の道士 、仏教 の僧侶 の中 の高徳 者 にも紫衣 を許 し、これが唐 代 にも継承 された。
日本 日本 では推古天皇 16年 (608年 )に隋 使 裴世清 を朝 庭 に迎 えたとき、皇子 ・諸王 ・諸 臣 の衣服 が「錦 ・紫 ・繍・織 と五色 の綾羅 」であった、とするのが紫 の初 見 である[13]。これより先 、推古天皇 11年 (604年 )制定 の冠 位 十 二 階 の最 上位 (大徳 ・小 徳 )の冠 が紫 だったとする学説 があるが、史料 には記 されず、確証 はない[14]。皇 極 天皇 2年 (643年 )に蘇我蝦夷 が私的 に紫 冠 を子 の入 鹿 に授 けたことから、大臣 の冠 が紫 であったことが知 られる[15]。大化 3年 (647年 )の七 色 十 三 階 冠 以降 の服 色 規定 では、紫 を深 紫 (または黒 紫 )と浅 紫 (または赤 紫 )の2色 に分 け、深 紫 (黒 紫 )をより高貴 な色 とした[16]。道教 が正式 に受容 されなかった日本 では、高徳 の僧侶 に対 して紫衣 が許 された(紫衣 事件 を参照 )。
風習
- タイでは、
未亡人 が朝 に紫 の服 を着 る風習 がある。未亡人 が着 る服 という事 でタブー視 されていたが、現在 はタイ王室 の一人 に紫 好 きがいたといった影響 で、ほとんど気 にされない[17]。タイ太陽暦 では曜日 毎 の色 というものがあり、土曜日 の色 が紫 である[18]。
- カナダの
工学 生 には、新入生 歓迎 週 (Frosh Week)などのイベントで細胞 染色 用 のクリスタルバイオレット染料 で上着 と自 らの全身 の皮膚 を染 める伝統 がある。
慣用 句
- purple prose -
読者 の共感 を得 るために,感傷 や悲哀 感 を誇張 するなどした作品 [19] - turn purple -
怒 っている表現 。 - purple patch -
華麗 な章句 、幸運 な時期 の事 [20]。 - purple-suiter -
英語 圏 の軍隊 のスラングで、他 の軍 種 と協同 しての任務 を行 っている人員 の事 。アメリカ軍 において、「パープル」は軍 種 を超 えた「統合 運用 」を表 す用語 として用 いられている[21]。 - Purple squirrel - 2000
年 から見 られる語 である[22]。直訳 すると「紫 の栗鼠 」。求人 業界 で、資格 ・経験 などの条件 が完璧 に一致 したレアな人物 の事 をいう。 紫 の朱 を奪 う - まがいものが本物 にとってかわり、その地位 を奪 うことのたとえ。似 て非 なるもののたとえ[23]
近似 色
参考 文献
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v
高木 豊 . “海 の紫 ”.神 陵 文庫 第 11巻 .財団 法人 三 高 自 昭 会 . 2023年 1月 15日 閲覧 。 - ^ 『
角川 大 字源 』「紫 」 - ^
藥用 植物 圖像 數 據 庫 -記錄 頁 面 - ^
小松 英雄 『日本語 の歴史 』 ISBN 4305702347 - ^ a b c d e f
山口 さずか「色彩 に関 する言語 研究 」『東京女子大学 言語 文化 研究 』第 18巻 、東京女子大学 、2010年 、56-69頁 、ISSN 0918-7766、NAID 120006512182。 - ^ a b
澤田 忠信 . “古代紫 染料 (6,6'-ジブロモインジゴ)の現代 社会 への蘇 りを目指 して”.科学 技術 振興 機構 新 技術 説明 会 . 2023年 1月 15日 閲覧 。 - ^
井上 浩一 『歴史 学 の慰 め アンナ・コムネナの生涯 と作品 』(2020年 白水 社 ) P13 - ^ "Porphyrogennetos" in Oxford Dictionary of Byzantium, Oxford University Press, New York & Oxford, 1991, p. 1701. ISBN 0195046528
- ^ Lane, Nick, “Born to the Purple: the Story of Porphyria”. Scientific American (2002
年 12月16日 ). 2008年 10月 19日 閲覧 。 - ^ 『
論語 』陽 貨第十 七 。ウィキソース論語 /陽 貨第十 七 。 - ^ 『
旧 唐 書 』巻 45・与 服 志 。ウィキソース舊 唐 書 /卷 45。 - ^ 『
隋 書 』巻 12・礼儀 志 7。ウィキソース『隋 書 』/卷 12 - ^ 『
日本書紀 』巻 第 22、推古天皇 16年 8月 壬 子 条 。新編 日本 古典 文学 全集 『日本書紀 』2の558-559頁 。 - ^
冠 位 十 二 階 については『日本書紀 』巻 第 22、推古天皇 11年 12月壬 申 (5日 )条 。新編 日本 古典 文学 全集 『日本書紀 』2の540-543頁 。紫 とする学説 をめぐっては、「冠 位 十 二 階 #色 」と、その脚注 に記 した文献 を参照 。 - ^ 『
日本書紀 』巻 第 24、皇 極 天皇 2年 10月 壬 子 条 。新編 日本 古典 文学 全集 『日本書紀 』3の76-77頁 。 - ^ 『
日本書紀 』巻 第 25、大化 3年 是 歳 条 。新編 日本 古典 文学 全集 『日本書紀 』3の166-167頁 。これ以後 、養老 律令 に至 る位階 と紫色 の関係 については、深 紫 と浅 紫 の両 記事 を参照 。 - ^
平成 19海外 輸出 環境 現地 調査 報告 タイ編 (農林水産省 ) - ^ タイにおける
曜日 毎 の色 と仏像 (外務省 ) - ^ purple prose(ランダムハウス
英和大 辞典 -goo英和 辞典 ) - ^ purple patch(ランダムハウス
英和大 辞典 -goo英和 辞典 ) - ^ Matthew A. Douglas; David Strutton (2009), “Going “purple”: Can military jointness principles provide a key to more successful integration at the marketing-manufacturing interface?”, Business Horizons 52 (3): 251-263, doi:10.1016/j.bushor.2009.01.004, ISSN 0007-6813
- ^ “Sendouts.com Ad Capitalizes on Absentee President; Rodgers Townsend Has A Projected Winner with Its Topical Ad Campaign”. PR Newswire. (2000
年 11月13日 ) 2016年 6月 10日 閲覧 。 - ^
紫 の朱 を奪 う(コトバンク)