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有羊膜類 - Wikipedia

ゆうひつじまくるい(ゆうようまくるい、英語えいご: Amniota)あるいはひつじまくるい(ようまくるい)は、爬形るいぞくする脊椎動物せきついどうぶつ一群いちぐんである。

ゆうひつじまくるい
Amniota
地質ちしつ時代じだい
石炭せきたん - かんしん現代げんだい
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
階級かいきゅうなし : 爬形るい Reptiliomorpha
階級かいきゅうなし : ゆうひつじまくるい Amniota
学名がくめい
Amniota
Haeckel, 1866
和名わみょう
ゆうひつじまくるい
ひつじまくるい
下位かい分類ぶんるい

四肢しし動物どうぶつのうち、発生はっせい初期しょき段階だんかいはいひつじまくつものの総称そうしょうえらたないことからえらるいともばれる。

ゆうひつじまくるい分岐ぶんきして、爬虫類はちゅうるい哺乳類ほにゅうるいまれた。ゆうひつじまくるいそのものは両生類りょうせいるいには分類ぶんるいされない。分岐ぶんき分類ぶんるいではゆうひつじまくるい両生類りょうせいるい内包ないほうされる。

石炭せきたん後期こうき四肢しし動物どうぶつるい両生類りょうせいるいから進化しんかした。両生類りょうせいるいなかからは陸上りくじょう産卵さんらんする系統けいとうなん進化しんかしているが、ひつじまくはこうした系統けいとうのひとつで、陸上りくじょうみつけられた卵黄らんおうおお大型おおがたたまごなかで、はい呼吸こきゅう容易よういにする呼吸こきゅう器官きかんとして進化しんかしたとかんがえられている。

ひつじまく存在そんざいによって、陸上りくじょう大型おおがたはい呼吸こきゅうすることが容易よういになったのみならず、陸上りくじょうにおいて、ひつじまく腔という、生理せいりてきホメオスタシスのコントロールかれた空間くうかんなかはい発生はっせいすることが可能かのうになり、発生はっせいプロセスにおいて外界がいかい環境かんきょう変動へんどうからはい保護ほごすることが、より容易よういになった。さらに、卵殻らんかく進化しんかによって水分すいぶん蒸散じょうさんおさえられ、また発生はっせい必要ひつよう水分すいぶん貯蔵庫ちょぞうことして保水ほすいせいつよたまごアルブミンから卵白らんぱく進化しんかしたことによって、水辺みずべ以外いがいにも棲息せいそく範囲はんいひろげることが容易よういになった。

ゆうひつじまくるいは、両生類りょうせいるいから石炭せきたん後期こうきやく3おく1200まんねんまえ分岐ぶんきした[1]

ゆうひつじまくるいは、初期しょきりゅうゆみるいたんゆみるいの2系統けいとう分化ぶんかした。のちりゅうゆみるい系統けいとうから爬虫類はちゅうるいが、たんゆみるい系統けいとうから哺乳類ほにゅうるいまれた。

ひつじまく形成けいせいのプロセス

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祖先そせんてき状態じょうたいでは、ゆうひつじまくるいからまもられたたまごむ。たまごなかで、神経しんけいはい以降いこうはい体外たいがいいき側板そくばん)の細胞さいぼうがってひつじまくつくる。それがはいたい上方かみがた融合ゆうごうしてひつじまくとなり、ざされた空間くうかんひつじまく)をつくる。またこのときはいまく漿膜尿にょう卵黄らんおう)などもつくられる。

霊長れいちょうるいなどでは、ひつじまく腔のつくかたがややことなっている。ひつじまく褶をつくることなく、はいばんそと胚葉はいよう部分ぶぶんに、最初さいしょからそらしょとしてあらわれ、その空間くうかん増大ぞうだいしてはいつつんでいく。

ゆうひつじまくるいなかにはたまご胎生たいせい(ヘビ・トカゲの一部いちぶ)になったものや、胎生たいせい哺乳類ほにゅうるい)になったものもある。

分類ぶんるい

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†は絶滅ぜつめつ

出典しゅってん

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  1. ^ Benton M.J. and Donoghue P.C.J. 2006. Palaeontological evidence to date the tree of life. Molecular biology and evolution. 24(1): 26–53. [1]

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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