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「関内かんない」の版はん間あいだの差分さぶん

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伊勢佐木いせざき町まちは関内せきうちではなく関せき外がいである事実じじつ、およびガイドブック等とうでは誌面しめん編集へんしゅうの都合つごうで伊勢佐木いせざき町まちを関内かんないに含ふくめている例れいを解説かいせつ
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なお、関内せきうち駅えきは、ＪＲ根岸線ねぎしせんのほかに、[[横浜よこはま市営しえい地下鉄ちかてつ]]（ブルーライン）が乗のり入いれている関係かんけいで、地下ちかに[[マリナード地下街ちかがい]]と呼よばれる商店しょうてん街がいがあり、地下街ちかがい自体じたいが、地上ちじょうの吉田よしだ橋きょうと同様どうように、関内せきうち駅えきから伊勢佐木いせざき町まち側がわへ通とおり抜ぬける連絡れんらくルートとなっているため、伊勢佐木いせざき町まちの入いり口くち付近ふきんまでは、関内せきうち駅えきの構内こうないとみなす場合ばあいがある。
なお、関内せきうち駅えきは、ＪＲ根岸線ねぎしせんのほかに、[[横浜よこはま市営しえい地下鉄ちかてつ]]（ブルーライン）が乗のり入いれている関係かんけいで、地下ちかに[[マリナード地下街ちかがい]]と呼よばれる商店しょうてん街がいがあり、地下街ちかがい自体じたいが、地上ちじょうの吉田よしだ橋きょうと同様どうように、関内せきうち駅えきから伊勢佐木いせざき町まち側がわへ通とおり抜ぬける連絡れんらくルートとなっているため、伊勢佐木いせざき町まちの入いり口くち付近ふきんまでは、関内せきうち駅えきの構内こうないとみなす場合ばあいがある。


しかし、由来ゆらい的てきには、関内せきうち駅えきの位置いちは関内かんないの南西なんせいの端はしにあたり、そこよりも南西なんせいにある伊勢佐木いせざき町まちは「関せき外がい」である。
しかし、地名ちめいの由来ゆらい的てきには、関内せきうち駅えきの位置いちは、海うみから離はなれた関内かんない地区ちくの南西なんせいの端はしにあたり、そこよりも南西なんせいにある伊勢佐木いせざき町まちは「関せき外がい」である。


原則げんそくとして、伊勢佐木いせざき町まちは「関せき外がい地区ちく」であるが、鉄道てつどう路線ろせんの関内せきうち駅えきの構造こうぞうを考慮こうりょして、ガイドブックなどの地域ちいき別べつ情報じょうほうの場合ばあいでは、雑誌ざっしなどの編集へんしゅう上じょうの都合つごうから、伊勢佐木いせざき町まちの一部いちぶも関内かんないに分類ぶんるいする例れいが見みられる。ただし、伊勢佐木いせざき町まちを関内かんないに含ふくめることは、あくまで誌面しめん上じょうの便宜べんぎ的てきな措置そちであって、地名ちめいの定義ていぎが変かわったわけではない。この点てんは、正確せいかくに伊勢佐木いせざき町まち一帯いったいを示しめした「関せき外がい」という呼称こしょうが、ガイドブックの主要しゅような利用りよう者しゃである市外しがいからの来訪らいほう者しゃにとって、あまり知しられていないことから、わかりやすく駅名えきめいの表示ひょうじに合あわせたという事情じじょうに関係かんけいする。
原則げんそくとして、伊勢佐木いせざき町まちは「関せき外がい地区ちく」であるが、鉄道てつどう路線ろせんの関内せきうち駅えきの構造こうぞうを考慮こうりょして、ガイドブックなどの地域ちいき別べつ情報じょうほうの場合ばあいでは、雑誌ざっしなどの編集へんしゅう上じょうの都合つごうから、伊勢佐木いせざき町まちの一部いちぶも関内かんないに分類ぶんるいする例れいが見みられる。ただし、伊勢佐木いせざき町まちを関内かんないに含ふくめることは、あくまで誌面しめん上じょうの便宜べんぎ的てきな措置そちであって、地名ちめいの定義ていぎが変かわったわけではない。この点てんは、正確せいかくに伊勢佐木いせざき町まち一帯いったいを示しめした「関せき外がい」という呼称こしょうが、ガイドブックの主要しゅような利用りよう者しゃである市外しがいからの来訪らいほう者しゃにとって、あまり知しられていないことから、わかりやすく駅名えきめいの表示ひょうじに合あわせたという事情じじょうに関係かんけいする。

2015年ねん5月がつ19日にち (火)か 09:31時点じてんにおける版はん

関内かんない（かんない、用法ようほうによっては かんだい）

  1. 神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し中ちゅう区くにある地域ちいき。：本ほん項こうで記述きじゅつする。
  2. 秦はたの本土ほんど、函はこ谷たに関せき以西いせいの地ち。関せき中なかと同義どうぎ。この用法ようほうでは「かんだい」と読よみ慣ならわす。
  3. 関東軍かんとうぐんの関内かんない作戦さくせんの地ち、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく河北かほく省しょうの万里ばんりの長城ちょうじょう、山海さんかい関せき、嘉よしみ峪関に囲かこまれた地域ちいき。
日本にっぽん大通だいつう（右みぎ手前てまえは神奈川かながわ県けん庁舎ちょうしゃ）

関内かんない（かんない）は、神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し中ちゅう区くにおいて、中心ちゅうしん部ぶとなる官庁かんちょう街がいおよび商業しょうぎょう地域ちいきの一帯いったいを、広ひろく指さす地域ちいき名称めいしょうで、「関内かんない地区ちく」と「関せき外がい地区ちく」の区別くべつがある。このうち、横浜よこはま港こうに近ちかい海うみ側がわの地域ちいきを「関内かんない」といい、旧きゅう・横浜よこはま松坂屋まつざかや（横浜よこはま市し認定にんてい歴史れきし的てき建造けんぞう物ぶつであったが2010年ねんに取とり壊こわされ現存げんそんしない）があった伊勢佐木いせざき町まち側がわの地域ちいきを「関せき外がい」という。

ただし、「関内かんない」「関せき外がい」という呼よび方かたは、地元じもとの横浜よこはま市民しみんに定着ていちゃくした伝統でんとう的てきな通称つうしょうであって、行政ぎょうせい上じょうの町名ちょうめいとしては存在そんざいしない。すなわち、住所じゅうしょ表示ひょうじの場合ばあいは「関内かんない」という名称めいしょうを使つかわないので、インターネット地図ちずなどで地名ちめいを検索けんさくした場合ばあいは、ＪＲ関内せきうち駅えきの駅前えきまえ周辺しゅうへん部分ぶぶんしか表示ひょうじされないことがある。（同様どうようにして、関内かんない地区ちくに隣接りんせつする「中華ちゅうか街がい」も、行政ぎょうせい上じょうの町名ちょうめいではない。）

関内かんない地区ちくに該当がいとうする範囲はんいを、行政ぎょうせい上じょうの町名ちょうめいで示しめした場合ばあいは、山下やました町まち、日本にっぽん大通おおどおり、本町ほんまち、尾上おがみ町まち、港町みなとちょうなどが該当がいとうする。横浜よこはま市役所しやくしょ（市庁舎しちょうしゃ）、神奈川かながわ県けん庁舎ちょうしゃ、横浜よこはま税関ぜいかんなどが位置いちする一帯いったいが、全体ぜんたいとして「関内かんない地区ちく」と呼よばれる。

「関内かんない」という名称めいしょう自体じたいは、江戸えど時代じだい末期まっきから使つかわれており、ＪＲ根岸線ねぎしせん（1964年ねんの開通かいつう当時とうじは国鉄こくてつ）が関内せきうち駅えきを設置せっちするより以前いぜんから、地域ちいき名称めいしょうとしての「関内かんない」は存在そんざいした。ゆえに、「関内かんない」という地名ちめいは、単たんに駅前えきまえ周辺しゅうへんを指さしているわけではない。関内せきうち駅えき周辺しゅうへんでは、馬車ばしゃ道どう側がわが関内かんないであり、伊勢佐木いせざき町まち側がわが関せき外がいとなる。

関内かんない駅前えきまえの地下ちかを通とおる高速こうそく道路どうろは、以前いぜんは水運すいうんに使つかわれた運河うんがで、その上うえに吉田よしだ橋きょうという橋はしがあって、幕末ばくまつ時代じだいの開国かいこく・開港かいこう後ごには関所せきしょが設もうけられたが、その関所せきしょの内うちと外そとという意味いみで、「関内かんない」および「関せき外がい」と呼よばれた。

なお、吉田よしだ橋きょうの関所せきしょは、横浜よこはま港こう周辺しゅうへんの開港かいこう場じょうを警護けいごするためのものであったので、関所せきしょの内側うちがわとは、すなわち横浜よこはま港こうがある海うみ側がわが該当がいとうする。現在げんざいでも、「関内かんない」といえば、原則げんそくとして、ＪＲ根岸線ねぎしせんの線路せんろより海うみ側がわを指さす。よくある間あいだ違ちがいとして、海うみから見みて内陸ないりく側がわを関内せきうちだと誤解ごかいされる例れいもあるが、その解釈かいしゃくは、まったくの間違まちがいである。

関内かんない（かんない）は、神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し中ちゅう区くにある大岡おおおか川がわ、首都高しゅとこう速そく横よこ羽わ線せん、中村川なかむらがわと海うみに囲かこまれた地区ちくを示しめす通称つうしょうで、国土こくど交通省こうつうしょうの都市とし景観けいかん100選せんに選定せんていされている。

関内かんない区域くいきは、横浜よこはま市しにおける都心としん（ツインコア）の一ひとつである横浜よこはま都と心こころに指定していされている[1]。

概要がいよう

日米にちべい修好しゅうこう通商つうしょう条約じょうやく（安政あんせいの五ごカ国かこく条約じょうやく）によって1859（安政あんせい6）年ねんに横浜よこはまに設置せっちされた開港かいこう場じょうの区域くいきを「関内かんない」と呼よんだことに由来ゆらいし、住所じゅうしょ表示ひょうじ上じょうの正式せいしきな地名ちめいとして関内かんないという地名ちめいはない。但ただし、国道こくどう16号ごうや新横浜しんよこはま通どおりのキロポストや方向ほうこう標識ひょうしきには関内かんないと表示ひょうじされている。馬車ばしゃ道どう、中華ちゅうか街がい、山下やました公園こうえんなど古ふるくからの観光かんこう地ちが多おおく、隣接りんせつするみなとみらい地区ちくと並ならび多おおくの観光かんこう客きゃくで賑にぎわっている。また、神奈川かながわ県けん庁舎ちょうしゃ、横浜よこはま市役所しやくしょ、神奈川かながわ県警けんけいなど官公庁かんこうちょうや企業きぎょうが集あつまる、横浜よこはまの中心ちゅうしん地ちである。横浜よこはま港こうが開港かいこうして以来いらい西洋せいよう文化ぶんかを一気いっきに取とり込こみ、アイスクリーム、ビール、ガス燈がすとうなど、横浜よこはま市しの発祥はっしょうとするものが多おおくあり、昭和しょうわ初期しょきの近代きんだい洋風ようふう建築けんちくが残のこされている。

地域ちいき内ないにある駅えきはJR根岸線ねぎしせん関内せきうち駅えき・石川いしかわ町まち駅えき、横浜よこはま市営しえい地下鉄ちかてつブルーライン（1・3号線ごうせん）関内せきうち駅えき、横浜よこはま高速こうそく鉄道てつどうみなとみらい線せん馬うま車道くるまみち駅えき・日本にっぽん大通おおどおり駅えき・元町もとまち・中華ちゅうか街がい駅えきである。

2004年ねんのみなとみらい線せんの開通かいつうにより横浜よこはま駅えき周辺しゅうへん、みなとみらい地区ちくとの交通こうつうアクセスが一層いっそう容易よういになり、街まちの再さい活性かっせい化かが進すすんでいる。一方いっぽう、社会しゃかい・経済けいざい情勢じょうせいの変動へんどうに伴ともない、古ふるい事務所じむしょ・店みせ舗ビルを取とり壊こわしてマンションを建設けんせつ・分譲ぶんじょうする動うごきが目立めだち都市とし計画けいかく上うえの課題かだいとなったため、横浜よこはま都心としん機能きのう誘導ゆうどう地区ちく建築けんちく条例じょうれいが制定せいていされ、関内せきうち駅えき周辺しゅうへんはマンション建設けんせつが規制きせいされている。なお、横浜よこはま駅えき周辺しゅうへんも同様どうよう。

なお、関内せきうち駅えきは、ＪＲ根岸線ねぎしせんのほかに、横浜よこはま市営しえい地下鉄ちかてつ（ブルーライン）が乗のり入いれている関係かんけいで、地下ちかにマリナード地下街ちかがいと呼よばれる商店しょうてん街がいがあり、地下街ちかがい自体じたいが、地上ちじょうの吉田よしだ橋きょうと同様どうように、関内せきうち駅えきから伊勢佐木いせざき町まち側がわへ通とおり抜ぬける連絡れんらくルートとなっているため、伊勢佐木いせざき町まちの入いり口くち付近ふきんまでは、関内せきうち駅えきの構内こうないとみなす場合ばあいがある。

しかし、地名ちめいの由来ゆらい的てきには、関内せきうち駅えきの位置いちは、海うみから離はなれた関内かんない地区ちくの南西なんせいの端はしにあたり、そこよりも南西なんせいにある伊勢佐木いせざき町まちは「関せき外がい」である。

原則げんそくとして、伊勢佐木いせざき町まちは「関せき外がい地区ちく」であるが、鉄道てつどう路線ろせんの関内せきうち駅えきの構造こうぞうを考慮こうりょして、ガイドブックなどの地域ちいき別べつ情報じょうほうの場合ばあいでは、雑誌ざっしなどの編集へんしゅう上じょうの都合つごうから、伊勢佐木いせざき町まちの一部いちぶも関内かんないに分類ぶんるいする例れいが見みられる。ただし、伊勢佐木いせざき町まちを関内かんないに含ふくめることは、あくまで誌面しめん上じょうの便宜べんぎ的てきな措置そちであって、地名ちめいの定義ていぎが変かわったわけではない。この点てんは、正確せいかくに伊勢佐木いせざき町まち一帯いったいを示しめした「関せき外がい」という呼称こしょうが、ガイドブックの主要しゅような利用りよう者しゃである市外しがいからの来訪らいほう者しゃにとって、あまり知しられていないことから、わかりやすく駅名えきめいの表示ひょうじに合あわせたという事情じじょうに関係かんけいする。

施設しせつ名称めいしょうに「関内かんない」の名なを冠かんした例れいとして、コンサート会場かいじょうなどに使つかわれる関内かんないホールは、馬車ばしゃ道どう商店しょうてん街がいの中なかに位置いちするので、文字通もじどおり、関内かんない地区ちくにあると言いえる。


地名ちめいの由来ゆらい

かつて関内かんない周辺しゅうへんは海うみであった。現在げんざいの大岡おおおか川がわと中村川なかむらがわに囲かこまれた一帯いったいは入いり江えであり、久良ひさよし岐郡横浜よこはま村むらはこの入いり江えの先さきに突つき出でた宗そう閑（洲しま乾いぬい・洲しゅう干ひ）嶋しまと呼よばれた砂州さす上じょうに形成けいせいされた寒村かんそんであった。江戸えど時代じだいにこの入いり江えは吉田新田よしだしんでんとして埋うめ立たてられ現在げんざいのような陸地りくちとなり、更さらに海うみ側がわの現在げんざいの関内かんない地区ちくに相当そうとうする場所ばしょには横浜よこはま新田しんでんや太田おおた屋や新田しんでんが埋うめ立たてにより造成ぞうせいされた。そのためこれらの地区ちくの道路どうろは碁盤ごばんの目め状じょうに整備せいびされており、町名ちょうめいも古来こらいからの物ものではなく、埋うめ立たてに関かかわった人物じんぶつに因ちなむもののほか、埋うめ立たてた当時とうじの謡曲ようきょくや百人一首ひゃくにんいっしゅから取とられた綺麗きれいな町名ちょうめい、縁起えんぎのいい町名ちょうめい（瑞祥ずいしょう地名ちめい）が多おおく付つけられている。

江戸えど幕府ばくふはアメリカに開港かいこうを要求ようきゅうされ、当時とうじ「神奈川かながわ」の隣となり町まちであり、寒村かんそんであった「横浜よこはま村むら」（神奈川かながわの横よこにある浜はま、横よこに伸のびた浜はま）を神奈川かながわの一部いちぶと称しょうし、この地ちを開港かいこうした。それは幕府ばくふが、東海道とうかいどうの宿場しゅくば町まちであり、栄さかえていた「神奈川かながわ宿やど」に外国がいこく人じんを入いれたくなかったためである。

神奈川かながわ宿やどから横浜よこはま村むらへ道みちが作つくられ（横浜よこはま道どう）、間あいだにある大岡おおおか川がわの分流ぶんりゅう「派は大岡おおおか川がわ」に「吉田よしだ橋きょう」を架かけ、その橋はしに関門かんもんという関所せきしょの様ようなものを置おいた[2]。その関門かんもんの内側うちがわ、横浜よこはま側がわを「関内かんない」と呼よんだ。現在げんざいの地域ちいき名めいはこのことに由来ゆらいする。神奈川かながわ運上うんじょう所しょ（今いまの県庁けんちょうのある場所ばしょ）の西側にしがわが日本人にっぽんじん居住きょじゅう地ち、東側ひがしがわが外国がいこく人じん居留きょりゅう地ちであった。

1860年ねんに横浜よこはま村むら周辺しゅうへんは、今いままでの川かわに加くわえて掘割ほりわりを掘ほり、橋はしを架かけ、橋はしを通とおらなければ横浜よこはま（関内かんない）には行いけない様ようにし、全すべての橋はしに関門かんもんを設もうけた。当時とうじ、武士ぶしと外国がいこく人じんとの接触せっしょくを避さけるため、武士ぶしは関内かんないには入いれなかった。吉田よしだ橋きょうから旧きゅう居留きょりゅう地ちに至いたる道みちが、今いまの「馬車ばしゃ道どう」である。

現在げんざい、派は大岡おおおか川がわが流ながれていた所ところは首都高しゅとこうに、橋はしは道路どうろと一体いったいになってしまい、石碑せきひでそこに川かわが流ながれ、橋はしが架かかっていたことが解ほどけるのみである。 吉田橋よしだばしは鉄てつの橋はしとして1869年ねんに架かけかえられた[3]。設計せっけいはリチャード・ヘンリー・ブラントンというイギリス人ひと技師ぎし。

近代きんだい化かが進すすむにつれ関門かんもんの存在そんざい意義いぎが薄うすれ、やがて廃止はいしされたが、長年ながねんの慣習かんしゅうと名残なごりで今いまもこの辺あたりを「関内かんない」と呼よんでいる。また、今いまの伊勢佐木いせざき町まち辺あたりは関門かんもんの外そと、「関せき外がい」と呼よばれた。現在げんざい関内かんないと名なが付ついているものは、JR・横浜よこはま市営しえい地下鉄ちかてつの関内せきうち駅えき、関内かんないホール（横浜よこはま市し市民しみん文化ぶんか会館かいかん）のみである。（民間みんかん施設しせつは除のぞく）

キングの塔とう（神奈川かながわ県庁けんちょう本庁ほんちょう舎しゃ）・クイーンの塔とう（横浜よこはま税関ぜいかん）・ジャックの塔とう（横浜よこはま市し開港かいこう記念きねん会館かいかん）は、地元じもとでは「横浜よこはま三さん塔とう」と呼よばれ、横浜よこはま港こうのシンボルとして長年ながねん市民しみんに親したしまれている。（横浜よこはま三さん塔とうの項こう参照さんしょう）

ペリー一いち行ぎょうの上陸じょうりく
黒船くろふね サスケハナ号ごう

歴史れきし

  • 1667年ねん - 吉田よしだ勘兵衛かんべえが海うみを埋うめ立たて、「吉田新田よしだしんでん」が完成かんせい。
  • 1818年ねん - 「横浜よこはま新田しんでん」完成かんせい。
  • 1853年ねん - 「太田おおた屋や新田しんでん」完成かんせい。
  • 1854年ねん3月8日にち - アメリカ海軍かいぐん提督ていとくペリーが黒船くろふねを率ひきいて日本にっぽんへ2度目どめの来航らいこうをし、横浜よこはま村むらへ上陸じょうりくする。
  • 1859年ねん6月2日にち - 横浜よこはま港こうが開港かいこうする。
    • 久良ひさよし岐郡横浜よこはま村むらが「横浜よこはま町まち」と改称かいしょう。日本人にっぽんじん居住きょじゅう地ちは海辺うみべ通どおり・北仲通きたなかどおり・本町ほんまち（大通だいつう）・南仲通みなみなかどおり・弁天通べんてんどおりの五ご筋すじを整備せいび。それぞれ1～5丁目ちょうめの5区域くいきに分割ぶんかつし[4]、各かく区域くいきに名主なぬしを置おいて総そう年寄としよりが町まち全体ぜんたいを統括とうかつした。
      また、運上うんじょう所しょ周辺しゅうへんには駒形こまがた町まちが、太田おおた屋や新田しんでんの横浜よこはま町まち隣接りんせつ地ちには太田おおた町まちが置おかれた。
  • 1859年ねん11月がつ10日とおか - 太田おおた屋や新田にった沼地ぬまちを埋うめ立たてて港みなと崎さき町まちを起立きりつし、港みなと崎さき遊郭ゆうかく開業かいぎょう。
  • 1860年ねん - オランダの帆船はんせん「ナッソウ号ごう」の船長せんちょう「フフナーゲル」が「横浜よこはまホテル」を開業かいぎょうする。
  • 1866年ねん10月21日にち - 関内かんない大火たいか（豚ぶた屋や火事かじ）で神奈川かながわ奉行ぶぎょう所しょが消失しょうしつする。
  • 1867年ねん - 豚ぶた屋や火事かじの復興ふっこう工事こうじ、町まちは和風わふうから洋風ようふうへの建たて替かえが始はじまり、石造いしづくりの洋風ようふう2階かい建だての「神奈川かながわ奉行ぶぎょう所しょ」完成かんせい。それを期きに「横浜よこはま役所やくしょ」へ名称めいしょう変更へんこう。馬車ばしゃ道どうが開通かいつうする。
  • 1868年ねん - 横浜よこはま役所やくしょが明治めいじ政府せいふに移管いかんされる。

明治めいじ

  • 1868年ねん8月がつ - 横浜よこはま町まちと太田おおた町まちをあわせて二に地区ちくに分わけ、5名めいの名主なぬしが担当たんとうした。
    • 上町うえまち[5]　横浜よこはま五ごか町まち（本町ほんまち・南仲通みなみなかどおり・北仲通きたなかどおり・弁天通べんてんどおり・海辺うみべ通どおり）・堺さかい町まち・洲しゅう干ひ町まち・弁財天べんざいてん町まち
    • 下町したまち　太田おおた町まち・相生あいおい町まち・末広すえひろ町まち[6]・駒形こまがた町まち・小松こまつ町まち・小船こぶね町まち・新浜にいはま町まち・高砂たかさご町まち・住吉すみよし町まち・常盤ときわ町まち・尾上おがみ町まち・真砂まさご町まち・港町みなとちょう・入船にゅうせん町まち・緑町みどりちょう[7]・羽衣はごろも町まち[8]
  • 1869年ねん - 馬車ばしゃ道どうで町田まちだ房ぼう蔵ぞうが日本にっぽん初はつのアイスクリーム「あいすくりん」を製造せいぞう・販売はんばいする。
  • 1871年ねん - 外国がいこく人じん居留きょりゅう地区ちくに日本人にっぽんじん設計せっけいの陶製とうせい管かんの下水道げすいどうを設置せっち。
  • 1871年ねん7月がつ - 横浜よこはま町まちと太田おおた町まちの区域くいきに正式せいしきに町名ちょうめいを付つける。
本町ほんまち・南仲通みなみなかどおり・北仲通きたなかどおり・弁天通べんてんどおり・元浜もとはま町まち・海岸かいがん通どおり・堺さかい町まち・太田おおた町まち・小しょう宝たから町まち・相生あいおい町まち・高砂たかさご町まち・住吉すみよし町まち・常盤ときわ町まち・尾上おがみ町まち・真砂まさご町まち・港町みなとちょう・駒形こまがた町まち・羽衣はごろも町まち
  • 1871年ねん8月がつ - 横浜よこはま関内せきうち各かく町まちを五ご区くに分わけ、各々おのおの1名めいの名主なぬしが担当たんとうする。
  • 1871年ねん9月がつ - 吉田橋よしだばし等とうに置おかれた関門かんもんを廃止はいし。
  • 1872年ねん - 日本にっぽん社しゃ中ちゅうにより、ガス燈がすとうが大江橋おおえばし・馬車ばしゃ道どう・本町ほんちょう通どおりに点火てんかされる。
    • 11月28日にち - 横浜よこはま役所やくしょは「横浜よこはま税関ぜいかん」へ名称めいしょう変更へんこう。
  • 1873年ねん5月1日にち - 神奈川かながわ県けんを20区くに分わけ、区く下かに複数ふくすうの番組ばんぐみを編成へんせい。横浜よこはま町まちは第だい1区く1番組ばんぐみに編入へんにゅうされる。
  • 1874年ねん - 貿易ぼうえき商しょうが事務所じむしょとして、現在げんざい開港かいこう記念きねん会館かいかんがある所ところに「横浜よこはま町まち会所かいしょ」を造つくる。（その後ご市しに寄付きふされる）
  • 1876年ねん - 洋式ようしきの公園こうえん「横浜公園よこはまこうえん」が開園かいえん。
  • 1877年ねん6月30日にち - 外国がいこく人じん居留きょりゅう地ちに対たいする日本にっぽん側がわの行政ぎょうせい権けんが完全かんぜんに回復かいふくする。
  • 1878年ねん11月21日にち - 郡こおり区く町村ちょうそん編制へんせい法ほうに基もとづき、横浜よこはま区くとなる。（久良ひさよし岐郡から分離ぶんり）
  • 1879年ねん - 外国がいこく人じん居留きょりゅう地ちの管理かんりが神奈川かながわ県けんから横浜よこはま区くに移管いかんされる。
  • 1880年ねん2月がつ28日にち - 横浜よこはま正金しょうきん銀行ぎんこう開業かいぎょう。
  • 1887年ねん - 日本にっぽん最初さいしょの近代きんだい水道すいどう（鉄管てっかん）完成かんせい。
  • 1889年ねん4月がつ1日にち - 市制しせい施行しこうにより関内かんない全域ぜんいきが横浜よこはま市しとなる。
大だいさん橋ばし
  • 1894年ねん - 横浜よこはま港こう鉄てつ桟橋さんばし（現げん：大だいさん橋ばし）が完成かんせいする。
  • 1895年ねん - 生糸きいと検査けんさ所しょ、商業しょうぎょう会議かいぎ所しょが設立せつりつ。
  • 1899年ねん7月がつ17日にち - 外国がいこく人じん居留きょりゅう地ちが返還へんかんされる。
    • 7月がつ24日にち - 返還へんかんされた外国がいこく人じん居留きょりゅう地ち30か町まちに山下やました町まちを設置せっち。
  • 1904年ねん - 横浜よこはま正金しょうきん銀行ぎんこう（現げん：神奈川かながわ県立けんりつ歴史れきし博物館はくぶつかん）の建物たてものが完成かんせい。設計せっけいは妻木つまき頼よりゆき黄き（つまきよりなか）。
  • 1906年ねん - 横浜よこはま町まち会所かいしょが火事かじで消失しょうしつ。
  • 1911年ねん - 鉄筋てっきんコンクリート造づくりの「三井物産みついぶっさん横浜よこはまビル」完成かんせい。

大正たいしょう

  • 1917年ねん - 横浜よこはまの資産しさん家か「原はら家か」・「茂木もぎ家か」を中心ちゅうしんに寄付きふを募つのり、横浜よこはま町まち会所かいしょ再建さいけん。（現げん：横浜よこはま市し開港かいこう記念きねん会館かいかん（ジャックの塔とう））設計せっけいは横浜よこはま市し職員しょくいんの、山田やまだ七五郎しちごろう。
  • 1921年ねん - 露ろ亜あ銀行ぎんこうが完成かんせい。
  • 1923年ねん9月1日にち - 関東大震災かんとうだいしんさいにより、町会ちょうかい所しょ損傷そんしょう、横浜よこはま正金しょうきん銀行ぎんこうのドーム焼失しょうしつ。

昭和しょうわ

横浜銀行よこはまぎんこう協会きょうかい
マリンタワー
横浜よこはまスタジアム

平成へいせい

施設しせつ


地区ちく内ないの町名ちょうめい

周辺しゅうへん道路どうろ

  • 海岸かいがん通どおり
  • 元もと浜町はまちょう通どおり
  • 北きた仲通なかどおり
  • 本町通ほんまちどおり
  • 南仲みなみなか通どおり
  • 弁天べんてん通どおり
  • 入船いりふね通どおり
  • 常盤ときわ町まち通どおり
  • 尾上おがみ町まち通どおり
  • 太田おおた町まち通どおり
  • 相生あいおい町まち通どおり
  • ベイスターズ通どおり
  • 馬車ばしゃ道どう
  • 万国ばんこく橋きょう通どおり
  • 関内かんない大通おおどおり
  • みなと大通おおどおり
  • 日本にっぽん大通おおどおり
  • 大だい桟橋さんばし通どおり
  • 山下やました公園こうえん通どおり
  • 水町みずまち通どおり
  • シルク通どおり
  • 中華ちゅうか街がい通どおり

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]
  1. ^ 横浜よこはま市し都市とし計画けいかくマスタープラン（全体ぜんたい構想こうそう） (PDF) 平成へいせい25年ねん3月がつ発行はっこう。編集へんしゅう・発行はっこう、横浜よこはま市し都市とし整備せいび局きょく企画きかく部ぶ企画きかく課か。
  2. ^ 関門かんもんは西にしノ橋はし、海岸かいがん通どおり4丁目ちょうめのほか神奈川かながわ宿やどの神奈川かながわ台下だいかや戸部とべ村むら字じ石崎いしざきにも置おかれていた。
  3. ^ 「日本にっぽん最初さいしょの鉄てつの橋はし」と書かかれた書物しょもつも散見さんけんされるが、日本にっぽん最初さいしょの鉄てつの橋はしは1868年ねん8月がつに長崎ながさきに架かかった「くろがね橋ばし」である。
  4. ^ 1丁目ちょうめは本町ほんちょうだけで、他たの筋すじには存在そんざいしなかった。
  5. ^ 『明治めいじ十じゅう一いち年ねん四よん月がつ地方ちほう官かん会議かいぎ傍聴ぼうちょう録ろく』上巻じょうかんの記述きじゅつより。なお、明治めいじ十じゅう一いち年ねん当時とうじの相生あいおい町まちは上町うえまち扱あつかい。
  6. ^ 現在げんざいの中ちゅう区く末広すえひろ町まちとは別べつ地域ちいき。
  7. ^ 現在げんざいの西にし区く緑町みどりちょうとは別べつ地域ちいき。
  8. ^ 吉田新田よしだしんでん北きた一いちツ目めにあり、関所せきしょ外がいに置おかれた飛地とびち。

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