感染
感染 と類似 した用語
という
なお、
感染 から発症 後 までの全体 的 な流 れ
感染 の過程
病原 体 の生体 への侵入 生体 (いわゆる宿主 )内 の本来 は無菌 であるべき部位 に病原 体 (いわゆる寄生 体 )が侵入 する。病原 体 や宿主 によって感染 が生 じる場所 (感染 部位 )は限 られており、感染 が起 きるためには、病原 体 が特定 の入 り口 (侵入 門戸 )から特定 の感染 経路 (侵入 経路 )を経 て、感染 部位 に充分 な数 だけ到達 する必要 がある。例 えば、食中毒 の原因 の一 つであるサルモネラ菌 は、手 から食物 などを介 して口 (=侵入 門戸 )に入 り、そこから消化 管 (=侵入 経路 )を通 る過程 で唾液 などに含 まれる殺菌 成分 や食道 粘膜 の白血球 、胃液 など、生体 の持 つさまざまな生体 防御 機構 による攻撃 を逃 れて、感染 部位 である腸管 のM細胞 に到達 、その後 、粘膜 を経由 し血 流 へ入 り、全身 感染 する[5]。病原 体 の生体 への定着 ・寄生 宿主 はその病原 体 を排除 しようと試 みるが、その排除 が働 かないまたは追 いつかなくて定着 が持続 する。または、宿主 が故意 に排除 せず、宿主 と寄生 体 の共存 状態 になる。この時点 の状態 を「寄生 」という。宿主 と寄生 体 の関係 は宿主 =寄生 体 として成立 している。臨床 医学 的 には、この時点 を保菌 (いずれも英 : colonization)と呼 んでいる。例 えば、常 在 細菌 が生体 に寄生 した状態 は、生体 の病原 性 のある微生物 の増殖 を阻止 するなど、生体 にもメリットがある[6]。
発症 までの過程
生体 での微生物 の増殖 宿主 と寄生 体 の共存 が崩 れ、力 関係 は宿主 <寄生 体 となる。宿主 はその微生物 を排除 ・増殖 しようと試 みたりするものの、抑 えることができなくなった状態 である[7]。生体 での発症 病原 体 による感染 が成立 、すなわち生体 内 で安定 な増殖 を起 こしても、必 ずしも発病 するとは限 らない[8]。増殖 した微生物 のうち宿主 にとって病原 性 (英 :virulence)のあるものとないものに分 かれており、病原 性 のあるものによって発症 する。発症 は宿主 と寄生 体側 の両方 の作用 によって宿主 に何 らかの病状 をもたらした場合 をいう。宿主 に病状 が出 ているため、一般 的 に感染 症 として定義 される。または、医学 用語 で顕 性 感染 ともいう[3]。一方 、感染 は成立 しているが、発症 しない状態 は不 顕 性 感染 と呼 ばれる[3]。詳細 は項目 に譲 ることとする。
生体 の免疫 能力 が不十分 であり、寄生 体 が宿主 の組織 を破壊 したり、宿主 の機能 に障害 を与 える。宿主 が寄生 体 の増殖 を抑 えたり寄生 体 を排除 する仕組 み(一般 には免疫 と呼 ばれている)によって、宿主 に何 らかの病状 をもたらす。
発症 後 の流 れ
寄生 体 が宿主 に勝 った場合 →宿主 の死亡 宿主 が寄生 体 に勝 った場合 →宿主 による微生物 の排除 。いわゆる臨床 医学 的 には治癒 と呼 んでいる。宿主 と寄生 体 の共存 関係 が維持 される。→感染 は持続 するが、症状 が出現 しない状態 、いわゆる不 顕 性 感染 の状態 である。感染 は持続 しているため潜伏 感染 とも呼 ばれる。
という
感染 の分類 ・種類
病原 体 による分類 [11]:真正 細菌 、ウイルス、真 菌 、原生 生物 、寄生虫 、ウイロイド、プリオンなど侵入 門戸 による分類 [6][12]:経口 感染 、経 気道 感染 、経 皮 感染 、創傷 感染 、接触 感染 、尿 路 感染 、粘膜 感染 、胎盤 感染 など感染 経路 による分類 [6][12]:食物 感染 、水系 感染 、空気 感染 、飛沫 感染 、ベクター感染 、血液 感染 、母乳 感染 、産道 感染 など発病 時期 による分類 [8]:急性 感染 、亜 急性 感染 、慢性 感染 、遅 発 性 感染 、持続 感染 、再発 感染 、など感染 部位 による分類 [8][13]:全身 感染 、局所 感染 、異 所 性 感染 、表 在 性 感染 、深 在 性 感染 、細胞 内 感染 など伝染 様式 による分類 [6]:垂直 感染 (母 児 感染 )、水平 感染
特殊 な感染
菌 血 症 、敗血症 、ウイルス血 症 血 流 中 へ病原 体 が侵入 することを菌 血 症 、その結果 全身 での感染 を生 じる重症 疾患 を敗血症 と呼 ぶ。しばしば免疫 力 の低下 や生体 防御 機構 の破綻 を背景 とする[14]。日和見 感染 健常 人 では保菌 ・定着 しか起 こさない非 病原 性 あるいは弱毒 性 の病原 体 が、宿主 の免疫 低下 に応 じて感染 を生 じるもの[15]。院内 感染 (病院 内 感染 )、市中 感染 医療 機関 での滞在 中 や治療 中 に感染 源 と接触 した結果 生 じた感染 を院内 感染 と呼 ぶ。特 に薬剤 耐 性 菌 や日和見 感染 が大 きな問題 となる[16]。医療 機関 において治療 行為 に用 いられる人工 呼吸 器 や中心 静脈 カテーテル、膀胱 留置 カテーテルの使用 による感染 は医 原 性 感染 とも呼 ばれるが、広義 には院内 感染 に含 まれる。院内 感染 との対比 で、医療 機関 外 の一般 環境 (市中 環境 )で起 こった感染 を市中 感染 と呼 ぶ。内因 感染 、外因 感染 宿主 に常 在 している微生物 によって症状 を起 こす場合 を内因 感染 (内因 性 感染 )と呼 ぶ[14]。易 感染 宿主 に起 こる日和見 感染 、菌 交代 症 、異 所 性 感染 がこれに該当 する。これに対 し、生体 外 から進入 した微生物 によって感染 が起 こるものを外因 感染 (外因 性 感染 )と呼 ぶ[14]。一 次 感染 、二 次 感染 最初 にある病原 体 による感染 が起 こった後 で、別 の病原 体 による感染 が起 こった場合 、前者 を一 次 感染 、後者 を二 次 感染 と呼 ぶ。二 次 感染 は日和見 感染 である場合 が多 い。また伝染 病 において見 られる、最初 の宿主 での感染 を一 次 感染 、そこから次 の宿主 に伝染 して起 こった感染 を二 次 感染 と呼 ぶ場合 もある[17]。混合 感染 (複 合 感染 、多重 感染 )二 種類 以上 の病原 体 が同時 に感染 する[18]。持続 感染 、慢性 感染 、潜伏 感染 - いずれも
長期 にわたって感染 が続 くもの[19]。感染 中 にほぼ完全 に病原 体 の増殖 が止 まり無 症候 である場合 を潜伏 感染 、病原 体 の増殖 がゆるやかに続 く場合 を慢性 感染 、長期 にわたって何 らかの症候 が出 つづける場合 を持続 感染 と呼 ぶが、必 ずしもこれらの使 い分 けは明確 ではない。 局所 感染 、全身 感染 局所 感染 (local infection)は体 の一定 の部分 のみに感染 が限局 している場合 をいい、これに対 し、病原 体 が血液 中 を流 れ全身 に広 がっている場合 を全身 感染 (generalized infection)という[8]。異 所 性 感染 常 在 細菌 が本来 の定着 部位 と別 の場所 で感染 すること。尿 管 における大腸菌 の感染 や、レンサ球菌 による心 内 膜 炎 などが知 られている[6][20]。細胞 内 感染 病原 体 が細胞 の内部 に感染 すること。ウイルス、クラミジア、リケッチアなどの偏 性 細胞 内 寄生 体 の他 、チフス菌 、レジオネラ、リステリア、結核 菌 など一部 の細菌 にも見 られ、これらの細菌 を細胞 内 寄生 細菌 と呼 ぶ[21]。
脚注 ・出典
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柳下 徳雄 . “感染 ”.日本 大 百科全書 (小学館 ). Yahoo!百科 事典 . 2013年 4月 7日 閲覧 。[リンク切 れ] - ^ “
感染 ”. マイペディア(日立 ソリューションズ). コトバンク (2010年 5月 ). 2013年 4月 7日 閲覧 。 - ^ a b c
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関連 項目
感染 症 /伝染 病 微生物 /真正 細菌 /真 菌 /原生 生物 /ウイルス免疫 /生体 防御 機構 日和見 感染 院内 感染 感染 管理 感染 制御 学 /感染 症 学 /微生物 学 /ウイルス学 /細菌 学 (口腔 細菌 学 )/真 菌 学 /免疫 学 感染 力 前駆症状 -症状 が出 る前触 れ- ウインドウ
期 (ウインドウ・ピリオド) -感染 してから検査 機器 で検出 できるようになるまでの空白 期間 。この期間 はウイルスが少量 で見逃 しが発生 する。