アカシックレコード (英 えい : akashic records )は、元始 げんし からのすべての事象 じしょう 、想念 そうねん 、感情 かんじょう が記録 きろく されているという世界 せかい 記憶 きおく の概念 がいねん で、アーカーシャ あるいはアストラル光 こう [注釈 ちゅうしゃく 1] に過去 かこ のあらゆる出来事 できごと の痕跡 こんせき が永久 えいきゅう に刻 きざ まれているという考 かんが えに基 もと づいている。宇宙 うちゅう 誕生 たんじょう 以来 いらい のすべての存在 そんざい について、あらゆる情報 じょうほう がたくわえられているという記録 きろく 層 そう を意味 いみ することが多 おお い。アカシャ年代 ねんだい 記 き (独 どく : Akasha-Chronik 、英 えい : akashic chronicles 、アーカシャ記録 きろく 、アカシアの記録 きろく )とも。近代 きんだい 神 かみ 智学 ちがく [注釈 ちゅうしゃく 2] の概念 がいねん であり、その他 た の現代 げんだい オカルティズム の分野 ぶんや (魔術 まじゅつ 等 ひとし )でも神 かみ 智学 ちがく 用語 ようご として引 ひ き合 あ いに出 だ されることがある。また、陰 かげ に陽 ひ に神智 しんち 学 がく 運動 うんどう の影響 えいきょう を受 う けている欧米 おうべい のニューエイジ や、日本 にっぽん の精神 せいしん 世界 せかい ・スピリチュアル 、占 うらな い 、予言 よげん といったジャンルでも使 つか われる用語 ようご でもある。アカシックレコードが存在 そんざい する科学 かがく 的 てき 根拠 こんきょ はない[9] 。
アカシックレコードの「アカシック」はサンスクリット語 ご の「アーカーシャ 」[注釈 ちゅうしゃく 3] に由来 ゆらい し、その英語 えいご 的 てき な変化 へんか 形 がた である。アーカーシャは近代 きんだい の西洋 せいよう オカルティズム ではエーテル に相当 そうとう するものとされたが、元来 がんらい はインドの伝統 でんとう 的 てき な概念 がいねん であってオカルト 的 てき 、ニューエイジ 的 てき な意味合 いみあ いはない。アカシックレコードという言葉 ことば は全 まった く近代 きんだい ヨーロッパ的 てき な用法 ようほう である。近代 きんだい 神智 しんち 学 がく を創始 そうし したヘレナ・P・ブラヴァツキー (1831年 ねん - 1891年 ねん )はアーカーシャを生命 せいめい 力 りょく のようなものとみなし、これを以 もっ てアーカーシャは神 かみ 智学 ちがく の用語 ようご となった。
アカシックレコード、アカシャ年代 ねんだい 記 き は、神 かみ 智学 ちがく 協会 きょうかい のブラヴァツキーが最初 さいしょ に使 つか った言葉 ことば [12] 、もしくは同 どう 協会 きょうかい に属 ぞく し、のちに人智 じんち 学 がく を提唱 ていしょう したルドルフ・シュタイナー (1861年 ねん - 1925年 ねん )が作 つく った言葉 ことば と言 い われる。シュタイナーは、透視 とうし 能力 のうりょく のある意識 いしき のみが近 ちか づくことができる宇宙 うちゅう の超 ちょう 感覚 かんかく 的 てき な歴史 れきし 、「世界 せかい で起 お こったあらゆることが記録 きろく されている」「巨大 きょだい な霊的 れいてき パノラマ」を「アカシャ年代 ねんだい 記 き 」「アカシアの記録 きろく 」と呼 よ んだ[15] 。近代 きんだい 神智 しんち 学 がく 系 けい の思想家 しそうか ・オカルティストたちによると、物理 ぶつり 界 かい ・星 ほし 幽界 ゆうかい ・神 かみ 界 かい ・天空 てんくう などの世界 せかい の果 は てに、それを取 と り巻 ま くように不思議 ふしぎ な境界 きょうかい 線 せん が遠 とお く伸 の びており、ここには全 ぜん 宇宙 うちゅう の歴史 れきし が時間 じかん の流 なが れにしたがって配列 はいれつ されており、これがアカシャ年代 ねんだい 記 き ・アカシックレコードであるという[16] 。アカシックレコードは解読 かいどく 不能 ふのう な言語 げんご によって記 しる された書籍 しょせき に喩 たと えられる[16] 。
近 きん 現代 げんだい の神智 しんち 学 がく や人智 じんち 学 がく だけでなく、現代 げんだい のニューエイジ 文化 ぶんか の用語 ようご としても使 つか われるようになり、神智 しんち 学 がく の影響 えいきょう を受 う けた心霊 しんれい 治療 ちりょう 家 か ・心霊 しんれい 診断 しんだん 家 か エドガー・ケイシー が使 つか ったことで一般 いっぱん に知 し られている。ケイシーは催眠 さいみん 状態 じょうたい で病気 びょうき の診断 しんだん や予言 よげん を行 おこな ったが、彼 かれ が催眠 さいみん 時 じ にアクセスしていたとされる潜在 せんざい 意識 いしき (無意識 むいしき )の次元 じげん 、これまでに経験 けいけん した全 すべ ての事柄 ことがら が刻 きざ まれた「霊的 れいてき な記憶 きおく 庫 こ 」が、のちに神 かみ 智学 ちがく の用語 ようご に倣 なら って「アカシックレコード」と呼 よ ばれるようになった。
心理 しんり 学者 がくしゃ カール・グスタフ・ユング が提唱 ていしょう した心理 しんり 学 がく の概念 がいねん である「集合 しゅうごう 的 てき 無意識 むいしき 」と同 どう 一 いち 視 し または類比 るいひ されることがあり、「神 かみ の無限 むげん の記録 きろく または図書館 としょかん 」という意味 いみ でも使 つか われ[注釈 ちゅうしゃく 4] 、「世界 せかい のすべての現象 げんしょう を記録 きろく した霊界 れいかい のスーパー・コンピューター」とも喩 たと えられる[18] 。しばしば万能 ばんのう の情報 じょうほう 源 げん と謳 うた われ、一部 いちぶ の人々 ひとびと は実在 じつざい すると考 かんが えている。未来 みらい の情報 じょうほう も含 ふく まれるとする場合 ばあい 、あらかじめ運命 うんめい が決 き まっているという宿命 しゅくめい 論 ろん 、予言 よげん が行 おこな えるとする場合 ばあい は決定 けってい 論 ろん となる。
ブラヴァツキー、1889年 ねん
左 ひだり から初代 しょだい 会長 かいちょう オルコット 、第 だい 2代 だい 会長 かいちょう アニー・ベサント 、レッドビーター(アディヤール 1905年 ねん )
小森 こもり 健 けん 太朗 たろう は、ブラヴァツキーが古代 こだい アトランティス大陸 たいりく の聖典 せいてん だとした『ジャーンの書 しょ 』について、記者 きしゃ にどこからこの文献 ぶんけん をもって来 き たのだと問 と われ、「アーカーシャーの記録 きろく にアクセスしました」と答 こた えたことが、おそらく世界 せかい で最初 さいしょ の用例 ようれい であり[12] 、著書 ちょしょ 『シークレット・ドクトリン 』には「アーカーシャーの記録 きろく 」という言葉 ことば があると述 の べている[19] 。
『シークレット・ドクトリン 』には、アカシックという形容詞 けいようし は用 もち いられていないという見解 けんかい もある。ブラヴァツキーは『シークレット・ドクトリン』の中 なか で、「生命 せいめい の書 しょ 」 (the Book of Life )、アストラル光 こう (英 えい : astral light )でできた見 み えない書 しょ 板 ばん にリピカ(Lipi-ka 書記 しょき )によって刻 きざ まれる「永遠 えいえん の絵画 かいが ギャラリー」(過去 かこ 、現在 げんざい 、未来 みらい のすべての行為 こうい や思考 しこう の記録 きろく )について述 の べている[15] 。ブラヴァツキーは、この「生命 せいめい の書 しょ 」は、アストラル光 こう で構成 こうせい される見 み えざるキャンバスに、七 なな 大 だい 天使 てんし の子 こ である言葉 ことば 、声 こえ 、霊 れい から創造 そうぞう されたリピカが刻 きざ むものとしており、過去 かこ においては読 よ み取 と ることができる種族 しゅぞく もいたとする。または、「アーカーシャ 」に、人間 にんげん の行動 こうどう (カルマ 、因果 いんが )を記録 きろく する「永遠 えいえん の絵画 かいが ギャラリー」があり、この記録 きろく (因果 いんが )に対 たい して応報 おうほう (因果応報 いんがおうほう )がある(神智 しんち 学 がく にはインドの輪廻 りんね 転生 てんせい 、因果応報 いんがおうほう といった思想 しそう が取 と り入 い れられている)。
ブラヴァツキーは、「生命 せいめい の書 しょ 」は諸 しょ 宗教 しゅうきょう に同様 どうよう の定義 ていぎ があると述 の べている[20] 。リピカの記録 きろく の媒体 ばいたい とされた「アストラル光 こう 」の名称 めいしょう はラテン語 らてんご の「星 ほし 」(ラテン語 らてんご : aster < 古代 こだい ギリシア語 ご : ἀστήρ )に由来 ゆらい する。
ヘンリー・スティール・オルコット は The Buddhist Catechism (『仏教 ぶっきょう 要理 ようり 』、1881年 ねん )において「アーカーシャの記録 きろく のなかには永続 えいぞく 的 てき なものがあって、真 しん の覚 さと りの段階 だんかい に達 たっ するとその同 おな じものを読 よ み取 と る潜在 せんざい 能力 のうりょく が人 ひと にはある」という考 かんが えが初期 しょき 仏教 ぶっきょう にはあったと述 の べ、アルフレッド・パーシー・シネット (英語 えいご 版 ばん ) (1840年 ねん – 1921年 ねん )は自著 じちょ Esoteric Buddhism (『秘伝 ひでん 仏教 ぶっきょう 』、1884年 ねん )の中 なか でその文章 ぶんしょう を引用 いんよう している。チャールズ・W・レッドビーター (1854年 ねん - 1934年 ねん )は Clairvoyance (『透視 とうし 力 りょく 』、1899年 ねん )で「アカシックレコード」という名 めい 辞 じ に言及 げんきゅう し、それは透視 とうし 家 か が読 よ み取 と ることのできる何 なに かであると認 みと めた。シュタイナー(下記 かき )と同 どう 時期 じき の1910年 ねん には、レッドビーターはインドのアディヤールにおいて、アトランティス 時代 じだい から28世紀 せいき の間 あいだ の地球 ちきゅう の歴史 れきし に関 かん するアカシックレコードの霊 れい 視 し を行 おこな ったとしている。
シュタイナー、1905年 ねん
ポーランド語 ご 版 ばん 『アカシャ年代 ねんだい 記 き より』
アイオワ大学 だいがく 元 もと 教授 きょうじゅ Marshal McKusickによると、アカシックレコードという言葉 ことば を作 つく ったのはルドルフ・シュタイナー(1861年 ねん - 1925年 ねん )である。神 かみ 智学 ちがく 協会 きょうかい ドイツ支部 しぶ 事務 じむ 総長 そうちょう だったルドルフ・シュタイナー は、物質 ぶっしつ 界 かい を取 と り巻 ま く「アカシャ 」という第 だい 五 ご 元素 げんそ に、超 ちょう 物質 ぶっしつ 的 てき な方法 ほうほう で世界 せかい で起 お こったことがすべて永遠 えいえん に刻印 こくいん されており、それを霊 れい 視 し できると主張 しゅちょう した。霊 れい 視 し したという内容 ないよう を、1904年 ねん から1908年 ねん の5年間 ねんかん にわたり「ルツィフェル・グノーシス」誌 し [注釈 ちゅうしゃく 5] で「アカシャ年代 ねんだい 記 き より」として連載 れんさい した。
宇宙 うちゅう も人間 にんげん 同様 どうよう に転生 てんせい するとし、宇宙 うちゅう と人類 じんるい が転生 てんせい を繰 く り返 かえ しながら霊的 れいてき に進化 しんか する様子 ようす を描 えが いている。地球 ちきゅう は7つの曜日 ようび に倣 なら って、土曜 どよう 期 き ・太陽 たいよう 期 き ・月 がつ 期 き ・地球 ちきゅう 期 き ・木星 もくせい 期 き ・金星 きんせい 期 き ・ヴァルカン 期 き の7つの段階 だんかい を経 へ て進化 しんか するとされ、現在 げんざい は地球 ちきゅう 期 き であるとされた。各 かく 惑星 わくせい 期 き は周期 しゅうき という下位 かい 区分 くぶん を持 も ち、各 かく 周期 しゅうき は球 っきゅう 期 き という下位 かい 区分 くぶん を持 も ち、各 かく 球 たま 期 き は根源 こんげん 人種 じんしゅ (英語 えいご 版 ばん ) 期 き という下位 かい 区分 くぶん を持 も ち、各 かく 根源 こんげん 人類 じんるい 期 き は文化 ぶんか 期 き という下位 かい 区分 くぶん を持 も つとされ、現在 げんざい は「地球 ちきゅう 期 き ・第 だい 4週 しゅう ・第 だい 4球 きゅう 、第 だい 4根源 こんげん 人種 じんしゅ 時代 じだい (後 こう アトランティス時代 じだい )・第 だい 5文化 ぶんか 期 き 」であるという。地球 ちきゅう 期 き に人類 じんるい は、北極 ほっきょく 付近 ふきん からレムリア 大陸 たいりく 、アトランティス 大陸 たいりく に移動 いどう して進化 しんか し、現在 げんざい に至 いた っているとされ、人類 じんるい と太陽系 たいようけい との劇的 げきてき な出会 であ いを語 かた るオカルト宇宙 うちゅう 誌 し となっている[24] 。地球 ちきゅう 期 き の次 つぎ は、地球 ちきゅう が木星 もくせい になる木星 もくせい 期 き とされている。
この連載 れんさい はシュタイナーの生前 せいぜん に書籍 しょせき として出版 しゅっぱん されることはなかった。
ケイシー、1910年 ねん
アカシックレコードという概念 がいねん は、心霊 しんれい 治療 ちりょう 家 いえ ・心霊 しんれい 診断 しんだん 家 か エドガー・ケイシー (1877年 ねん -1945年 ねん )が、晩年 ばんねん から死後 しご にかけてアメリカ社会 しゃかい で人気 にんき になるのに伴 ともな い知 し られるようになった(ケイシーに関 かん する著作 ちょさく トマス・サグルー著 ちょ 『There Is a River』(1943年 ねん )[注釈 ちゅうしゃく 6] が出版 しゅっぱん される晩年 ばんねん まで、ケイシーはあまり知 し られていなかった)。彼 かれ は、メスメリズム (動物 どうぶつ 磁気 じき 療法 りょうほう 、催眠 さいみん 療法 りょうほう )による催眠 さいみん 状態 じょうたい で人々 ひとびと からの相談 そうだん や質問 しつもん に答 こた えるという、特異 とくい な人生 じんせい を送 おく った。喉頭 こうとう 炎 えん を患 わずら い声 ごえ が出 で なくなった時 とき に、メスメリストによる催眠 さいみん 治療 ちりょう を受 う けたが、催眠 さいみん 状態 じょうたい では声 こえ を出 だ すことができ、普段 ふだん とは異 こと なる人格 じんかく が現 あらわ れた。その人格 じんかく が語 かた る病気 びょうき の原因 げんいん と治療 ちりょう 法 ほう によりケイシーは失 しつ 声 ごえ 症 しょう を克服 こくふく し、また催眠 さいみん 下 か では他者 たしゃ の病 やまい の治療 ちりょう 法 ほう も教 おし えたため、徐々 じょじょ に患者 かんじゃ の相談 そうだん に答 こた えるようになった。競馬 けいば や株価 かぶか の予想 よそう といった私益 しえき の相談 そうだん には、うまく能力 のうりょく を発揮 はっき することはできなかったという。1923年 ねん に印刷 いんさつ 業者 ぎょうしゃ で宗教 しゅうきょう ・哲学 てつがく 、特 とく に近代 きんだい 神智 しんち 学 がく に詳 くわ しいアーサー・ラマース (Arthur Lammers ) に出会 であ い、ラマースは神智 しんち 学 がく の教 おし えなどを催眠 さいみん 時 じ のケイシーに質問 しつもん し、ケイシーは神智 しんち 学 がく の影響 えいきょう を大 おお きく受 う けた。ラマースの勧 すす めでケイシーは病気 びょうき 相談 そうだん (フィジカル・リーディング)だけでなく、過去 かこ 生 せい の経緯 けいい や過去 かこ 生 せい を含 ふく む人生 じんせい 全体 ぜんたい の相談 そうだん (ライフ・リーディング)に応 おう じるようになり、支持 しじ 者 しゃ が集 あつ まり活動 かつどう は組織 そしき 化 か されていった。グノーシス主義 しゅぎ 等 とう を研究 けんきゅう する宗教 しゅうきょう 学者 がくしゃ 大田 おおた 俊寛 としひろ は、ケイシーの思想 しそう には神 かみ 智学 ちがく 協会 きょうかい に始 はじ まる近代 きんだい の神 かみ 智学 ちがく と『新約 しんやく 聖書 せいしょ 』の「ヨハネの黙示録 もくしろく 」、その代替 だいたい 医療 いりょう にはニューソート の影響 えいきょう が認 みと められると述 の べている。女優 じょゆう シャーリー・マクレーン のオカルト色 しょく の濃 こ い自伝 じでん 的 てき 書籍 しょせき で、ベストセラーとなった『アウト・オン・ア・リム』では、ケイシーの輪廻 りんね 転生 てんせい 論 ろん が重要 じゅうよう な位置 いち を占 し めている。リーディング記録 きろく をもとに彼 かれ の思想 しそう や歴史 れきし 館 かん を語 かた るジナ・サーミナラ著 ちょ 『Many Mansions』(1950年 ねん )[注釈 ちゅうしゃく 7] などがベストセラーになり、ケイシーの思想 しそう はニューエイジにおいて重視 じゅうし された。
ラマースの知識 ちしき は神智 しんち 学 がく に基 もと づくもので、神智 しんち 学 がく の霊魂 れいこん 観 かん の真偽 しんぎ などを催眠 さいみん 時 じ のケイシーに質問 しつもん した。これに対 たい し、ケイシーは次 つぎ のように説明 せつめい している。人間 にんげん の霊魂 れいこん は輪廻 りんね 転生 てんせい を続 つづ けており、太陽系 たいようけい は八 はち 次元 じげん からなる「魂 たましい の修養 しゅうよう 場 じょう 」である。三 さん 次元 じげん を特徴 とくちょう とする地球 ちきゅう では、霊魂 れいこん は三 さん 次元 じげん 的 てき 身体 しんたい (肉体 にくたい )をまとって自由 じゆう 意思 いし を行使 こうし する。地球 ちきゅう では肉体 にくたい と霊 れい 体 たい という二 に 重 じゅう 性 せい のために、人間 にんげん の意識 いしき は顕在 けんざい 意識 いしき と潜在 せんざい 意識 いしき に完全 かんぜん に分離 ぶんり してしまい、潜在 せんざい 意識 いしき は眠 ねむ り込 こ んだ状態 じょうたい になる。潜在 せんざい 意識 いしき の次元 じげん では、魂 たましい がこれまでに経験 けいけん した事柄 ことがら (過去 かこ 生 せい を含 ふく む)がすべて記録 きろく されている。ケイシーはこの潜在 せんざい 意識 いしき の記録 きろく 、「霊的 れいてき な記録 きろく 庫 こ 」にアクセスし、過去 かこ 世 よ の記憶 きおく から得 え た情報 じょうほう により人々 ひとびと の相談 そうだん に応 おう じているのだという。この「霊的 れいてき な記録 きろく 庫 こ 」が、のちに神智 しんち 学 がく の用語 ようご に倣 なら って「アカシックレコード」と呼 よ ばれるようになった。ケイシーは、相談 そうだん 者 しゃ の問題 もんだい は、前世 ぜんせい から受 う け継 つ いだ「カルマ(因果 いんが )」によって起 お こると考 かんが えた。また、滅亡 めつぼう した古代 こだい 大陸 たいりく アトランティス (現在 げんざい では架空 かくう と考 かんが えられている)に生 い きたアトランティス人 じん が多数 たすう アメリカに転生 てんせい していると述 の べ、アトランティスの興亡 こうぼう をめぐる超 ちょう 古代 こだい 史 し なども語 かた った。ケイシーは、科学 かがく 技術 ぎじゅつ の暴走 ぼうそう による文明 ぶんめい の滅亡 めつぼう など終末 しゅうまつ 思想 しそう の濃 こ い予言 よげん を間近 まぢか なものとして語 かた り、核兵器 かくへいき の脅威 きょうい におびえる人々 ひとびと の支持 しじ を得 え た。これらの予言 よげん が当 あ たることはなかった。
ケイシーのリーディング結果 けっか は1万 まん 4000件 けん に及 およ び、アメリカのエドガー・ケイシー財団 ざいだん (Association for Research and Enlightenment 、A.R.E.)が管理 かんり している。
アカシックレコードへのアクセス方法 ほうほう はチャネリング またはリーディングと呼 よ ばれるが、これらは心霊 しんれい 主義 しゅぎ の交霊 こうれい 会 かい に由来 ゆらい し、元々 もともと は霊媒 れいばい によって行 おこな われた。1960年代 ねんだい のカウンターカルチャー を源流 げんりゅう のひとつとし、1970年代 ねんだい 後半 こうはん に始 はじ まるアメリカのニューエイジ 運動 うんどう の中 なか で、アカシックレコードへのアクセスが試 こころ みられていった。ニューエイジでは、世界 せかい のすべての現象 げんしょう を記録 きろく したアカシックレコードは実在 じつざい し、それにアクセスするチャネリングは真正 しんせい のものと考 かんが えられることがあり、異 い 次元 じげん の「ソース」から高次 こうじ の霊的 れいてき な情報 じょうほう 、真実 しんじつ であり重要 じゅうよう な情報 じょうほう を得 え ることができるチャネラーが多数 たすう 存在 そんざい すると考 かんが える人 ひと もいた[18] 。
さくらももこ 『ちびまる子 こ ちゃん 』「まる子 こ ノストラダムス の予言 よげん を気 き にするの巻 まき 」少女 しょうじょ 漫画 まんが 雑誌 ざっし 『りぼん 』1990年 ねん 11月 がつ 号 ごう に掲載 けいさい
この話 はなし では、五島 ごしま 勉 つとむ の『ノストラダムスの大 だい 予言 よげん 』(1973年 ねん ) に端 はし を発 はっ する最初 さいしょ のノストラダムス・ブームでの子供 こども たちの反応 はんのう が描 えが かれている[26] 。作中 さくちゅう では、主人公 しゅじんこう のクラスメートの花輪 はなわ 君 くん が、ノストラダムスの予言 よげん の根拠 こんきょ としてアカシックレコードを説明 せつめい している。このエピソードはアニメ第 だい 1期 き (1990年 ねん - 1992年 ねん )で放送 ほうそう された。
皆川 みなかわ ゆか 『運命 うんめい のタロット 』『真 しん ・運命 うんめい のタロット』(1992年 ねん - 2004年 ねん 、講談社 こうだんしゃ X文庫 ぶんこ ティーンズハート )シリーズ
時間 じかん ファンタジー/SF作品 さくひん であり、アカシックレコードが重要 じゅうよう なモチーフとなっている。主人公 しゅじんこう は、定 さだ められた運命 うんめい の”改変 かいへん ”を賭 か けたタロットカードの精霊 せいれい たちの戦 たたか いに巻 ま き込 こ まれる。作中 さくちゅう では頻 しき 回 かい にわたり、運命 うんめい はアカシックレコードに刻 きざ まれているということが語 かた られ、またアカシックレコードを利用 りよう した特殊 とくしゅ 能力 のうりょく を持 も つ精霊 せいれい や、アカシックレコードを読 よ むことができる人物 じんぶつ などが登場 とうじょう する。
魔 ま 夜 よる 峰 みね 央 ひさし 『パタリロ!』66巻 かん 掲載 けいさい の「カキちがい」ではアカシックレコードの不具合 ふぐあい で「『か』が『き』におきかわっている」内容 ないよう のエピソード。また「イズミールにて」では未来 みらい に起 お きる大 だい 災害 さいがい はアカシックレコードに記 しる されているので防 ふせ ぐことは出来 でき ないという説明 せつめい がある。
平成 へいせい ウルトラセブン
『ウルトラセブン誕生 たんじょう 35周年 しゅうねん “EVOLUTION”5部 ぶ 作 さく 』第 だい 5話 わ にて、その存在 そんざい が判明 はんめい する。近 きん 未来 みらい 、死滅 しめつ する人類 じんるい に代 か わり植物 しょくぶつ 生命 せいめい 体 たい が新 あら たな地球 ちきゅう の支配 しはい 者 しゃ となることが暗示 あんじ されていた。また、これを書 か き換 か えることは、宇宙 うちゅう で最大 さいだい の罪 つみ とされている。
仮面 かめん ライダー電 でん 王 おう
作中 さくちゅう に登場 とうじょう する列車 れっしゃ 型 がた タイムマシン「デンライナー」はアカシックレコードにアクセスし歴史 れきし に干渉 かんしょう することの無 な いように運行 うんこう している。
仮面 かめん ライダーW
「地球 ちきゅう (ほし)の本棚 ほんだな 」と呼 よ ばれる地球 ちきゅう の記憶 きおく が本 ほん の形 かたち で保管 ほかん されている本棚 ほんだな が登場 とうじょう する。主人公 しゅじんこう の1人 ひとり フィリップは地球 ちきゅう の本棚 ほんだな でいくつかの「KEY WORD」を基 もと に本 ほん を絞 しぼ り込 こ み、閲覧 えつらん することで事件 じけん の真相 しんそう に迫 せま っていく。
インディ・ジョーンズ
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 おうこく 』エピソード26(2008年 ねん 公開 こうかい )
^ アストラル光 こう (仏 ふつ : lumière astrale )は、エリファス・レヴィ が魔術 まじゅつ の原理 げんり を説明 せつめい するために「大 おお いなる魔術 まじゅつ 的 てき 媒介 ばいかい 」として提唱 ていしょう した概念 がいねん [3] 。宇宙 うちゅう に遍満 へんまん する流体 りゅうたい であり、フランツ・アントン・メスメル の動物 どうぶつ 磁気 じき 等 ひとし の影響 えいきょう 、パラケルスス の用語 ようご Ens Astrale (星辰 せいしん 的 てき 実体 じったい )との関連 かんれん も指摘 してき される。後 ご の多 おお くのオカルティストがこれを用語 ようご として採用 さいよう している。
^ 近代 きんだい の神智 しんち 学 がく は、マクロコスモス(宇宙 うちゅう )とミクロコスモス (人間 にんげん )との照応 しょうおう というヨーロッパの伝統 でんとう 思想 しそう を理論 りろん 的 てき 基礎 きそ に、インドの思想 しそう や仏教 ぶっきょう 等 ひとし を導入 どうにゅう した新 しん 宗教 しゅうきょう で、西洋 せいよう と東洋 とうよう の智 さとし の融合 ゆうごう ・統一 とういつ を企図 きと していたといえる。ヨーロッパ思想 しそう であるにもかかわらずサンスクリット語 ご が多用 たよう されるのは、インド思想 しそう が折衷 せっちゅう されているためである。なおインド哲学 てつがく や仏教 ぶっきょう の理解 りかい には限界 げんかい があったため、カバラ や新 しん プラトン主義 しゅぎ で補 おぎな うという手法 しゅほう がとられた。
^ アーカーシャ(サンスクリット : आकाश 、阿 おもね 迦奢)は「空間 くうかん 」を意味 いみ し、「虚空 こくう 」または「空 そら 」と漢 かん 訳 やく される。
^ シャーリー・マクレーン の『アウト・オン・ア・リム』では、集合 しゅうごう 的 てき 無意識 むいしき をアカシックレコードと同等 どうとう としたうえで、同様 どうよう の表現 ひょうげん をしており、この定義 ていぎ が一般 いっぱん 的 てき にも流通 りゅうつう している。
^ シュタイナーが編集 へんしゅう した雑誌 ざっし 。
^ 日本語 にほんご 訳 やく は1989年 ねん に『川 かわ がある―エドガー・ケイシー物語 ものがたり 』〈上 うえ ・下巻 げかん 〉が出版 しゅっぱん され、1994年 ねん に『永遠 えいえん のエドガー・ケイシー―20世紀 せいき 最大 さいだい の予言 よげん 者 しゃ ・感動 かんどう の生涯 しょうがい 』として一 いち 冊 さつ にまとめられた。
^ 日本語 にほんご 訳 やく は1966年 ねん に『窓 まど はひらかる』が出版 しゅっぱん され、1973年 ねん に改題 かいだい され『転生 てんせい の秘密 ひみつ 』として出版 しゅっぱん された。
大田 おおた 俊寛 としひろ 『現代 げんだい オカルトの根源 こんげん :霊 れい 性 せい 進化 しんか 論 ろん の光 ひかり と闇 やみ 』筑摩書房 ちくましょぼう 〈ちくま新書 しんしょ 〉、2013年 ねん 。ISBN 978-4-480-06725-8 。
セオドア・ローザク 『意識 いしき と進化 しんか と神秘 しんぴ 主義 しゅぎ 』志村 しむら 正雄 まさお 訳 やく 、鎌田 かまた 東 ひがし 二 に 解説 かいせつ 、紀伊国屋 きのくにや 出版 しゅっぱん 社 しゃ 、1978年 ねん 。
稲生 いのう 平太郎 へいたろう 『定本 ていほん 何 なに かが空 そら を飛 と んでいる』国書刊行会 こくしょかんこうかい 、2013年 ねん 。
吉永 よしなが 進一 しんいち ・松田 まつだ 和也 かずや 『神秘 しんぴ 学 がく の本 ほん 』学研 がっけん 、1996年 ねん 。
フレッド・ゲティングズ 『オカルトの事典 じてん 』青土 おうづち 社 しゃ 、1993年 ねん 。
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ルドルフ・シュタイナー 『神秘 しんぴ 学 がく 概論 がいろん 』高橋 たかはし 巖 いわお 訳 わけ 、筑摩書房 ちくましょぼう 〈ちくま学芸 がくげい 文庫 ぶんこ 〉、1998年 ねん (原著 げんちょ 1910年 ねん )。
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