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オオミミギツネ

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オオミミギツネ
オオミミギツネ
オオミミギツネ Otocyon megalotis
保全ほぜんじょうきょう評価ひょうか[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 哺乳ほにゅうつな Mammalia
: 食肉しょくにく Carnivora
: イヌ Canidae
ぞく : オオミミギツネぞく
Otocyon Müller, 1836[2]
たね : オオミミギツネ O. megalotis
学名がくめい
Otocyon megalotis (Desmarest, 1822)[2][3]
シノニム

Canis megalotis Desmarest, 1822
Canis lalandii Desmoulins, 1823
Otocyon caffer Müller, 1836
Otocyon virgatus Müller, 1836
Otocyon canescens Cabrera, 1910
Otocyon steinhardti Zukowsky, 1924

和名わみょう
オオミミギツネ[3][4][5]
英名えいめい
Bat-eared fox[1][2][3][4]
Big-eared fox[3]

オオミミギツネだいみみきつね学名がくめいOtocyon megalotis)は、食肉しょくにくイヌオオミミギツネぞく分類ぶんるいされる食肉しょくにくるいほんしゅのみでオオミミキツネぞく構成こうせいする。

分布ぶんぷ[編集へんしゅう]

アンゴラウガンダエチオピアケニアジンバブエソマリアタンザニアナミビアボツワナみなみアフリカ共和きょうわこくみなみスーダンモザンビーク[1]

しき標本ひょうほん産地さんちしき産地さんち)はもちほう[2]

形態けいたい[編集へんしゅう]

体長たいちょう46 - 66センチメートル[2][3]尾長おなが23 - 34センチメートル[2][3]体重たいじゅう3 - 5.3キログラム[2][3]もうころもはい褐色かっしょく褐色かっしょくで、はらめんあわ褐色かっしょく[3]から吻端にかけてやみみかい外側そとがわ四肢しし下部かぶ先端せんたんころもくろ褐色かっしょく[3]東部とうぶ個体こたいぐんもうころも褐色かっしょくみを暗色あんしょく褐色かっしょくで、南部なんぶ個体こたいぐんもうころも灰色はいいろみを暗色あんしょくくろ[3]

瞳孔どうこう縦長たてなが[3]みみかいは11.3 - 13.5センチメートルと大型おおがた[2]ぞくめいOtocyon古代こだいギリシャで「みみのイヌ」、たね小名しょうみょうmegalotis古代こだいギリシャで「おおきなみみ」の[2]大型おおがたみみかい獲物えもの位置いち探知たんちしたり、放熱ほうねつ役立やくだつとかんがえられている[4]れつ門歯もんし上下じょうげ6ほん犬歯けんし上下じょうげ2ほん臼歯きゅうし上下じょうげ8ほんだい臼歯きゅうし上顎じょうがく6 - 8ほんしもあご8 - 10ほんけい46 - 50ほん[2][3][4]発達はったつしないが臼歯きゅうしかずおお[4]。(イヌしゅけい42ほん以下いか[3]したあごだんじょう突起とっきがありこれによりあご腹筋ふっきんささえられ、シロアリ素早すばや咀嚼そしゃくすることができる[4][5]

出産しゅっさん直後ちょくごようじゅう体重たいじゅう0.1キログラム[3]乳頭にゅうとうかずは4[3]

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

臼歯きゅうしおおいことからイヌないでも原始げんしてきしゅかんがえられ、ほんたねのみでオトキオン構成こうせいするせつもあった[3]

2亜種あしゅかれる[3][4]以下いか分類ぶんるいはClark(2005)にしたが[2]

Otocyon megalotis megalotis (Desmarest, 1822)
アンゴラ、ナミビア、ボツワナ、みなみアフリカ共和きょうわこく、モザンビーク[1]
Otocyon megalotis virgatus Miller, 1909
ウガンダ、エチオピア、ケニア、ソマリア、タンザニア[1]かたぎしき産地さんちえいりょうひがしアフリカ[2]

生態せいたい[編集へんしゅう]

乾燥かんそうしたサバンナけたしげみなどに生息せいそくする[3]。0.3 - 3.5平方へいほうキロメートルの行動こうどう圏内けんない生活せいかつする[2]しょくいき重複じゅうふくし、同士どうし遭遇そうぐうしても干渉かんしょうしなかったり一方いっぽうはげしくあらそうこともある[5]夜行やこうせいだが、薄明はくめい薄暮はくぼ日光浴にっこうよくおこなったり気温きおんひくにはちゅう活動かつどうすることもある[3]。ペアもしくは家族かぞくぐん形成けいせい生活せいかつする[3]一方いっぽうで1とうのオスが2とうのメスといたれいもある[3][5]自分じぶんあなったり[5]ツチブタトビウサギ古巣ふるす利用りようする[3]

しょくせいの80 -90 %をシュウカクシロアリるいHodotermes mossambicusめる[2]。アリなどのまく翅目甲虫かぶとむし・コオロギるいやバッタるいなどのちょく翅目・ガおよびその幼虫ようちゅうなどの鱗翅りんしなどのほか昆虫こんちゅうクモサソリヤスデべる[2]爬虫類はちゅうるい鳥類ちょうるい小型こがた哺乳類ほにゅうるい果実かじつ種子しゅしなどもべる[2][5][3]くそあるいはくそじょう発生はっせいした植物しょくぶつあつまる昆虫こんちゅうべることもあるため、大型おおがたゆう蹄類ちかくでられることもある[5]チーターヒョウライオンリカオンカッショクハイエナおそわれたりとらえられることもあり、けた環境かんきょうではゴマバラワシなどの大型おおがた猛禽もうきんるいとらえられることもある[2]ようじゅうセグロジャッカルおおきな脅威きょういとなる[2]アフリカニシキヘビ捕食ほしょくされたれいもある[2]

繁殖はんしょく様式ようしき胎生たいせい妊娠にんしん期間きかんは60 - 70にち[3]あなで1かいに2 - 5とうようじゅう[5]

人間にんげんとの関係かんけい[編集へんしゅう]

小規模しょうきぼではあるが毛皮けがわ利用りようされたり、ハンティングトロフィーとされることもある[1]

たね単位たんいおおきな脅威きょういはないが、毛皮けがわよう狩猟しゅりょうやジステンバーなどの感染かんせんしょうかんばつによる影響えいきょう懸念けねんされている[1]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f g Hoffmann, M. 2014. Otocyon megalotis. The IUCN Red List of Threatened Species 2014: e.T15642A46123809. doi:10.2305/IUCN.UK.2014-1.RLTS.T15642A46123809.en, Downloaded on 26 September 2017.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s Howard O. Clark Jr., "Otocyon megalotis," Mammalian Species, No. 766, American Society of Mammalogists, 2005, Pages 1-5.
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 増井ますい光子みつこ 「オオミミギツネぞく」『世界せかい動物どうぶつ 分類ぶんるい飼育しいく2 (食肉しょくにく)』今泉いまいずみよしのり監修かんしゅう東京とうきょう動物どうぶつえん協会きょうかい、1991ねん、129ぺーじ
  4. ^ a b c d e f g David W. Macdonald 「キツネ」山本やまもと伊津子いつこやく動物どうぶつだい百科ひゃっか 1 しょく肉類にくるい今泉いまいずみよしのり監修かんしゅう D. W. マクドナルドへん平凡社へいぼんしゃ1986ねん、78-85ぺーじ
  5. ^ a b c d e f g h James Malcolm 「オオミミギツネ 昆虫こんちゅうしょくのキツネ」山本やまもと伊津子いつこやく動物どうぶつだい百科ひゃっか 1 しょく肉類にくるい今泉いまいずみよしのり監修かんしゅう D. W. マクドナルドへん平凡社へいぼんしゃ、1986ねん、83ぺーじ

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]