カホフカ水力すいりょく発電はつでん所しょ

カホフカダム
2013年ねん カホフカダム カホフカ水力すいりょく発電はつでん所しょ (ヘルソン州しゅう) カホフカ水力すいりょく発電はつでん所しょ (ウクライナ)
所在地しょざいち	ウクライナ ヘルソン州しゅうノヴァ・カホウカ
位置いち	北緯ほくい46度ど46分ふん34秒びょう 東経とうけい33度ど22分ふん18秒びょう
河川かせん	ドニエプル川がわ
ダム湖みずうみ	カホフカ貯水池ちょすいち
ダム諸しょ元もと
ダム型式けいしき	アースダム
堤つつみ高だか	30 m
堤つつみ頂いただき長ちょう	3273 m
湛たたえ水面すいめん積せき	2,155,000 ha
総そう貯水ちょすい容量ようりょう	18,200,000,000 m³
利用りよう目的もくてき	発電はつでん、灌漑かんがい、航行こうこう
電気でんき事業じぎょう者しゃ	Ukrhydroenergo
発電はつでん所しょ名めい （認可にんか出力しゅつりょく）	カホフカ水力すいりょく発電はつでん所しょ
着手ちゃくしゅ年ねん/竣工しゅんこう年ねん	1950年ねん/1956年ねん

ペトロ・ステパノヴィチ・ネポロジニ名称めいしょうカホフカ水力すいりょく発電はつでん所しょ（カホフカすいりょくはつでんしょ）は、ウクライナのヘルソン州しゅうカホフカ、ドニエプル川がわにある流ながれ込こみ式しき水力すいりょく発電はつでん所しょ。

概要がいよう

カホフカは、カホフカ貯水池ちょすいちの南岸なんがんに位置いちする港湾こうわん都市としである。ダムの主おもな目的もくてきは、水力すいりょく発電はつでん、灌漑かんがい、航行こうこうである。これは、ドニエプルカスケードの6番目ばんめで最後さいごのダムである。深ふかい水路すいろがあるため、船ふねの川かわの上下じょうげへの往来おうらいが可能かのうである。施設しせつにはウィンターガーデンもある。

カホフカ水力すいりょく発電はつでん所しょの職員しょくいんは2015年ねん10月がつ16日にち時点じてんで241人にんで、所長しょちょうは2012年ねん9月がつからヤロスラフ・コベリャである。2019年ねんの時点じてんで、地方自治体ちほうじちたいの予算よさんに610万まんフリヴニャ、国民こくみん所得しょとくに4,460万まんフリヴニャと高たかい収益しゅうえきをもたらした。

ダム

ダムには、関連かんれんする閘門と357 MWの設備せつび出力しゅつりょくを持もつ発電はつでん所しょがある。 カホフカ貯水池ちょすいちからの水みずは、北きたクリミア運河うんがとDnieper–Kryvyi Rih運河うんがを経由けいゆし、ウクライナ南部なんぶとクリミア半島くりみあはんとう北部ほくぶの広ひろい地域ちいきを灌漑かんがいするために送おくられる。ダムの建設けんせつは1950年ねん9月がつに開始かいしされ、最後さいごの発電はつでん機きは1956年ねん10月がつに運転うんてん開始かいししたそれはUkrhydroenergoによって運営うんえいされている。 。

2019年ねん以降いこう、施設しせつの大だい規模きぼな修理しゅうりと拡張かくちょうが行おこなわれた 。

2022年ねんロシアによるウクライナ侵攻しんこうとダム

詳細しょうさいは「カホフカダム破壊はかい事件じけん」を参照さんしょう

2022年ねん2月がつ24日にち、2022年ねんロシアのウクライナ侵攻しんこうの際さいにロシア連邦れんぽう軍ぐんによって占領せんりょうされ、以後いごは第だい205独立どくりつ自動車じどうしゃ化か狙撃そげき旅団りょだんの1個いっこ大隊だいたいが駐留ちゅうりゅうした。

同年どうねん夏なつ以降いこうにウクライナ軍ぐんが戦線せんせんをヘルソン州しゅう内ないに押おし戻もどすと、ロシア側がわが水力すいりょく発電はつでん所しょのダムを破壊はかいして下しも流域りゅういきにダメージを与あたえる可能かのう性せいが指摘してきされるようになり戦略せんりゃく的てきな要衝ようしょうとなった。

10月がつ20日はつか、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領だいとうりょうは、ダムの破壊はかいが行おこなわれれば、大量たいりょう破壊はかい兵器へいきの使用しように匹敵ひってきするものだとして牽制けんせいを行おこない、 ロシア側がわの自作じさく自演じえんによりダムが破壊はかいされる偽にせ旗はた作戦さくせんの可能かのう性せいも示唆しさした。 ロシア軍ぐんがドニエプル川がわ以東いとうへの撤退てったいが進すすむ11月6日にち、ロシアのタス通信たすつうしんはウクライナ側がわのロケット砲ほう、ハイマースの攻撃こうげきによりダムの水門すいもんが破壊はかいされたと報道ほうどう。ウクライナ側がわがダムを破壊はかいしようとしているとして非難ひなんした。

11月11日にち、ロシア軍ぐんがドニエプル川がわ東岸とうがんに撤退てったい。ダム堤つつみ頂いただき部ぶにある自動車じどうしゃ道どうが破壊はかいされ、貯水池ちょすいちから水みずが逸出いっしゅつしていることが確認かくにんされた。

11月上旬じょうじゅんより、カホフカ水力すいりょく発電はつでん所しょの放水ほうすい路ろが開放かいほうされ、貯水池ちょすいちはここ30年ねんで最低さいていの水位すいいまで下さがり、ザポリージャ原子力げんしりょく発電はつでん所しょの冷却れいきゃく用水ようすいの供給きょうきゅう、また灌漑かんがい用水ようすいや飲料いんりょう水すいの供給きょうきゅうに危険きけんが及およんでいる。2022年ねん12月1日にちから2023年ねん2月がつ6日にちまでの間あいだに、水位すいいは2m低下ていかした。

2023年ねん6月がつ6日にち、ダムが破壊はかいされた。ウクライナ軍ぐんとロシア軍ぐんは互たがいに破壊はかいを相手あいて側がわの破壊はかい行為こういによるものとして非難ひなんしている。

参考さんこう文献ぶんけん

• Kosilin, Yu. M. (1975-02-01). “Seminars on Advanced Experience with Hydroelectric Plant Operation” (英語えいご). Hydrotechnical Construction 9 (2): 170–173. doi:10.1007/BF02378458. ISSN 1570-1468. https://doi.org/10.1007/BF02378458. 
• Éidel'man, S. Ya. (1982-12-01). “On-site observations of the concrete structures of the Kakhovka hydroelectric station” (英語えいご). Hydrotechnical Construction 16 (12): 657–663. doi:10.1007/BF01425151. ISSN 1570-1468. https://doi.org/10.1007/BF01425151. 

関連かんれん項目こうもく

• ウクライナの水力すいりょく発電はつでん
• カホフカ貯水池ちょすいち
• 北きたクリミア運河うんが
• 共産きょうさん主義しゅぎ大だい建設けんせつ計画けいかく
• コムソモール突撃とつげき建設けんせつ工事こうじ