ロシア陸軍りくぐん

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ロシア陸軍りくぐん
Сухопутные войска
Ground Forces of the Russian Federation

ロシア陸軍りくぐん紋章もんしょう

ロシア陸軍りくぐん軍旗ぐんき
創設そうせつ1992ねん
国籍こくせきロシアの旗 ロシア
タイプ陸軍りくぐん
上級じょうきゅう部隊ぶたい ロシア連邦れんぽうぐん
おも戦歴せんれき
指揮しき
そう司令しれいかんオレグ・サリュコフ上級じょうきゅう大将たいしょう
だいいちふくそう司令しれいかんアレクサンドル・ラーピン大将たいしょう
ふくそう司令しれいかんアレクサンドル・マトフニコフ中将ちゅうじょう

ロシア陸軍りくぐん(ロシアりくぐん、ロシア: Сухопутные войска英語えいご: Ground Forces of the Russian Federation)は、ロシア連邦れんぽうぐんの3つのぐんしゅのうちの陸軍りくぐん部門ぶもんである。

概要がいよう[編集へんしゅう]

冷戦れいせん時代じだいソ連それん地上ちじょうぐんならい、ロシア地上ちじょうぐん(ロシアちじょうぐん)とばれることもある。2022ねん現在げんざいやく55まんにん兵力へいりょく戦車せんしゃやく2,070りょう保管ほかん状態じょうたいふく場合ばあいやく7,070りょう保有ほゆうしている[1]

ソビエト連邦れんぽうぐんでは、陸軍りくぐん軍令ぐんれい機関きかんがそのままぜんぐん参謀さんぼう本部ほんぶ発展はってんした経緯けいいから、陸軍りくぐん自身じしん軍令ぐんれい機関きかん設置せっちされなかった[注釈ちゅうしゃく 1]時代じだいがある[注釈ちゅうしゃく 2]。このことから、西側にしがわでは共産きょうさんけん陸軍りくぐん組織そしき陸軍りくぐん [注釈ちゅうしゃく 3] とはばず、地上ちじょうぐん[注釈ちゅうしゃく 4]び、自衛隊じえいたい韓国かんこくぐん[注釈ちゅうしゃく 5]では地上ちじょうぐん呼称こしょうしている。

現在げんざいでは、「ロシア: Сухопутные войска」と「ロシア: Армия」は陸軍りくぐんやくされる場合ばあいおおい。おなこくでも時代じだいによって「ロシア: Сухопутные войска」なのか「ロシア: Армия」なのかがことなる。(帝政ていせい時代じだいРусская императорская армия。ここでのロシア: Армия一般いっぱんてき陸軍りくぐんやくされる。ソ連それん時代じだいСоветская армия。ここでのロシア: Армия一般いっぱんてき地上ちじょうぐんやくされている。連邦れんぽう時代じだいСухопутные войска Российской Федерацииロシア: Сухопутные войскаはドイツСухопутные войска Германииのように陸軍りくぐんやくすのがただしい。なお、朝鮮人民軍ちょうせんじんみんぐん陸軍りくぐん中国ちゅうごく人民じんみん解放かいほうぐん陸軍りくぐんロシア: Сухопутные войскаとなっている。

地上ちじょうせんにおいては「徹底的てっていてき破壊はかい」をおこなうことが特徴とくちょうとされる[2]

歴史れきし[編集へんしゅう]

だい世界せかい大戦たいせんなか赤軍せきぐん総数そうすう膨大ぼうだいなものとなり、日々ひび指導しどう困難こんなんとなったことから独立どくりつ指揮しき機関きかん必要ひつようとされ、1946ねん3月、最初さいしょ陸軍りくぐんそう司令しれい設置せっちされた。

召集しょうしゅうへい復員ふくいんすすみ、陸軍りくぐん総数そうすう減少げんしょうしたことから、1950ねん3月、そう司令しれい解散かいさんされた。

1955ねん3月、ふたたそう司令しれい設置せっちされたが、1964ねん3がつにはふたた解散かいさんされた。1967ねん11月、さん度目どめそう司令しれい設置せっちされた。

ソ連それん崩壊ほうかい1997ねん11月~12がつそう司令しれいは、陸軍りくぐん総局そうきょくГлавное управление Сухопутных войск)として参謀さんぼう本部ほんぶ一部いちぶしょ改編かいへんされたが、2001ねんにはまたそう司令しれい設置せっちされた。

2008ねんドミートリー・メドヴェージェフ大統領だいとうりょう承認しょうにんした「ロシア連邦れんぽうぐん将来しょうらい姿すがた」にしたがい、「ぐん管区かんくぐん師団しだん連隊れんたい」の4そう構造こうぞうから「ぐん管区かんく作戦さくせんコマンド-旅団りょだん」の3そう構造こうぞうへの改編かいへんおこなわれ、2009ねんまでに完了かんりょうしたとされていたが、2013ねん戦勝せんしょう記念きねんパレードに親衛しんえいタマン自動車じどうしゃ狙撃そげき師団しだん親衛しんえいカンテミロフカ戦車せんしゃ師団しだん参加さんかしており一部いちぶでは師団しだん復活ふっかつしている[3]

2022ねんロシアのウクライナ侵攻しんこう以前いぜんやく28まんにん兵力へいりょく戦車せんしゃやく2,800りょう保管ほかん状態じょうたいふく場合ばあいやく13,000りょう保有ほゆうしていたが[4]侵攻しんこうともな前述ぜんじゅつのように兵力へいりょく大幅おおはば拡張かくちょうされた一方いっぽう戦車せんしゃなどの兵器へいき減少げんしょうしていると推定すいていされている。

機構きこう[編集へんしゅう]

陸軍りくぐんそう司令しれい[編集へんしゅう]

ロシア陸軍りくぐんは、陸軍りくぐんそう司令しれいГлавное командование Сухопутных войск)によって指揮しき統率とうそつされる。

陸軍りくぐんそう司令しれいかん
氏名しめい 階級かいきゅう 在任ざいにん期間きかん 出身しゅっしんこう ぜんしょく
ニコライ・コルミリツェフ英語えいごばん 上級じょうきゅう大将たいしょう 2001-2004.11 オムスク高等こうとうしょ兵科へいか共通きょうつう指揮しき学校がっこう シベリアぐん管区かんく司令しれいかん
アレクセイ・マスロフ 2004.11-2008.8 ハリコフ高等こうとう戦車せんしゃ指揮しき学校がっこう きたカフカーズぐん管区かんく参謀さんぼうちょう
ウラジーミル・ボルドゥイレフ 2008.8-2010.1 モスクワ高等こうとうしょ兵科へいか共通きょうつう指揮しき学校がっこう 沿ヴォルガ・ウラルぐん管区かんく司令しれいかん
アレクサンドル・ポストニコフ 大将たいしょう 2010.1-2012.4 キエフ高等こうとうしょ兵科へいか共通きょうつう指揮しき学校がっこう シベリアぐん管区かんく司令しれいかん
ウラジーミル・チルキン 大将たいしょう 2012.4-2013.12 中央ちゅうおうぐん管区かんく司令しれいかん
セルゲイ・イストラコフ 中将ちゅうじょう 2013.12-2014.5(代理だいり 陸軍りくぐん参謀さんぼうちょうけんだいいちふく司令しれいかん
オレグ・サリュコフ 上級じょうきゅう大将たいしょう 2014.5- ウリヤノフスク親衛しんえい高等こうとう戦車せんしゃ指揮しき学校がっこう ロシア連邦れんぽうぐん参謀さんぼう本部ほんぶふく参謀さんぼう総長そうちょう

部隊ぶたいけんせい[編集へんしゅう]

  • ぐん管区かんくвоенный округ
  • ぐんармия):しょ兵科へいか連合れんごうぐん戦車せんしゃぐんの2種類しゅるいがある。
  • 軍団ぐんだんармейский корпус):一時期いちじき部隊ぶたい存在そんざいしない単位たんいであったが2014ねんだい68軍団ぐんだん再編さいへんされている[5]
  • 師団しだんдивизия):詳細しょうさいロシア陸軍りくぐん師団しだん旅団りょだんとう一覧いちらん参照さんしょうのこと。
  • 軍事ぐんじ基地きちвоенная база):師団しだんきゅう部隊ぶたい
  • 旅団りょだんбригада):自動車じどうしゃ狙撃そげき旅団りょだん戦車せんしゃ旅団りょだん砲兵ほうへい旅団りょだん特殊とくしゅ任務にんむ旅団りょだんなどがある。
  • 連隊れんたいполк
  • 大隊だいたいбатальон)、砲兵ほうへい大隊だいたいдивизион
  • 中隊ちゅうたいрота)、砲兵ほうへい中隊ちゅうたいбатарея
  • 小隊しょうたいвзвод
  • 分隊ぶんたいотделение

ぐん管区かんく[編集へんしゅう]

ロシア陸軍りくぐんは、ロシア連邦れんぽうぐんの5つのぐん管区かんくВоенный округ)に区分くぶんされて配備はいびされている。

現在げんざいぐん管区かんく

兵科へいか[編集へんしゅう]

T-90戦車せんしゃ
BMP-3歩兵ほへい戦闘せんとうしゃ
9K720戦域せんいき弾道だんどうミサイル

ロシア陸軍りくぐん兵科へいかは、兵科へいか支援しえん兵科へいか後方こうほう部隊ぶたい施設しせつかれる。

兵科へいか[編集へんしゅう]

兵科へいかрода войск)とは、戦闘せんとう直接ちょくせつ参加さんかするいわゆる戦闘せんとう職種しょくしゅである。

支援しえん兵科へいか[編集へんしゅう]

支援しえん兵科へいかспециальные войска直訳ちょくやくだと特殊とくしゅ部隊ぶたいとなるが、ここでは支援しえん兵科へいかやくす)とは、陸軍りくぐん任務にんむ遂行すいこう保障ほしょうするための兵科へいかである。

  • 偵察ていさつへいразведывательные войска):情報じょうほう職域しょくいきロシア連邦れんぽうぐん参謀さんぼう本部ほんぶ情報じょうほう総局そうきょく (GRU) の管轄かんかつ
  • 通信つうしんへいвойска связи
  • 電波でんぱ電子でんしせんへいвойска радиоэлектронной борьбы
  • 工兵こうへいинженерные войска
  • 放射線ほうしゃせん化学かがく生物せいぶつがく防護ぼうごへいвойска радиационной, химической и биологической защиты
  • 技術ぎじゅつ保障ほしょうへいвойска технического обеспечения
  • 自動車じどうしゃへいавтомобильные войска):輸送ゆそうへい
  • 後方こうほう警備けいびへいвойска охраны тыла

後方こうほう部隊ぶたい施設しせつ[編集へんしゅう]

後方こうほう部隊ぶたい施設しせつвоинские части и учреждения тыла)は、ぜんぐん共通きょうつうであり、ロシア連邦れんぽうぐん後方こうほう一元いちげん管理かんりしている(元々もともと陸軍りくぐん組織そしきから発展はってんしたため、海軍かいぐん所属しょぞく後方こうほう部隊ぶたい施設しせつ勤務きんむしゃでも陸軍りくぐんしき制服せいふく階級かいきゅう呼称こしょうびる)。

装備そうびひん[編集へんしゅう]

車両しゃりょう[編集へんしゅう]

戦車せんしゃ[編集へんしゅう]

  • T-80 ×480 3000保管ほかんちゅう
  • T-80BV
  • T-80BVM 
    • ガスタービンエンジンをもちいる数少かずすくない戦車せんしゃひとつ。T-72までのソ連それんけい戦車せんしゃながれからだっした車両しゃりょうで、最新さいしん技術ぎじゅつわせた結果けっかコストが相当そうとうたかくなり、運用うんよう開始かいし当初とうしょひがしヨーロッパけんちか地域ちいきさい精鋭せいえい機甲きこう部隊ぶたいされていた部隊ぶたいなどに限定げんていてき配備はいびされていた。現在げんざいではT-80BVMが最新さいしんがたとされ、これは150りょう程度ていど運用うんようされている。T-80BVがやく300りょう程度ていど運用うんようされ、それ以前いぜんのT-80Bは一部いちぶ運用うんようされているが、多数たすう予備よび保管ほかんされており、そのかずはT-80Uとあわせ3000りょうちかくだとされている。
    • 2023ねん6がつ10にち現在げんざい2022ねんロシアのウクライナ侵攻しんこうにおける損失そんしつ[6]T-80BV×301、T-80BVM×79、T-80BVM Obr.2022×3
  • T-80U
  • T-80UD
    • T-80のエンジンをディーゼルエンジンへともどし、コスト低減ていげんはかった車両しゃりょう国内こくないけにしか生産せいさんされたかったT-80とはちがい、海外かいがいにも輸出ゆしゅつされている。ウクライナぐんでも多数たすう運用うんようされている。
  • T-90 ×417 200保管ほかんちゅう
  • T-90A
  • T-90M
    • T-90A、指揮しき通信つうしんがたT-90K、T-90AK、架橋かきょう戦車せんしゃのMTU-90、戦闘せんとう工兵こうへいしゃのIMR-3Mがやく450りょう程度ていど運用うんようされている。なお2021ねん戦勝せんしょう記念きねん軍事ぐんじパレードでT-90Mが登場とうじょうした。チェインアーマーやT-14の技術ぎじゅつれられ、ほう射程しゃていが5kmとされるさい新鋭しんえいすべり腔砲、RWS、レリークト爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう、カリーナFCSを搭載とうさいしている。なお67りょう存在そんざいしているとされる。
    • 2023ねん6がつ10にち現在げんざい2022ねんロシアのウクライナ侵攻しんこうにおける損失そんしつ[6]T-90A×34、T-90AK×1、T-90S×7、T-90M×22
  • T-72 ×2030 7000保管ほかんちゅう
  • T-72A
  • T-72B
  • T-72BV
    • T-72Bがたコンタークト1爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう装着そうちゃくし、防御ぼうぎょりょく向上こうじょうさせた形式けいしき。1985ねんより量産りょうさん開始かいしした。1989ねんからはコンタークト5変更へんこうしたT-72B obj.1989が登場とうじょうしている。
  • T-72B3,T-72B3M
    • 2013ねんごろから確認かくにんされはじめた最新さいしん改良かいりょうがた火器かき管制かんせい装置そうち爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう最新さいしんがたのものへと交換こうかんし、エンジンも出力しゅつりょくが1000hp相当そうとうのものへと更新こうしんされている。ただ、改修かいしゅう段階だんかいてき実施じっしされており、爆発ばくはつ反応はんのう装甲そうこう従来じゅうらいのままでエンジンは強化きょうかされたものを搭載とうさいしたような車両しゃりょう一部いちぶ存在そんざいしている。
    • 2023ねん6がつ10にち現在げんざい2022ねんロシアのウクライナ侵攻しんこうにおける損失そんしつ[6]T-72B3×313、T-72B3 Obr.2014×3、T-72B3M Obr.2016×221 T-72B3M Obr.2022×1
  • T-14
    • 本格ほんかくてき量産りょうさん体制たいせいにはいたっていないとおもわれ、軍事ぐんじパレードでおも確認かくにんされている。
  • T-64
    • 2022ねんウクライナにてすうじゅうりょう発見はっけんされており、T-64のどの形式けいしきかは不明ふめいながら少数しょうすう運用うんようされつづけていた可能かのうせいがある。
  • T-62 ×800
  • T-62M
    • ウクライナ侵攻しんこうにて一部いちぶ大隊だいたい戦術せんじゅつぐん(BTG)にておもにT-62Mが使用しようされている。2021ねん9がつにはだい103装甲そうこう修理しゅうり工場こうじょう最新さいしん近代きんだいがたであるT-62M(2021)を公開こうかいしている。
    • 2023ねん6がつ10にち現在げんざい2022ねんロシアのウクライナ侵攻しんこうにおける損失そんしつ T-62 Obr. 1967×1、T-62M×58、T-62M Obr. 2022×2、T-62MV×14、T-62MV Obr. 2022×1

装甲そうこう戦闘せんとうしゃ[編集へんしゅう]

はしたい空砲くうほう[編集へんしゅう]

  • 2K22
  • パーンツィリ-S1
    • ロシアでは最新さいしんはししきたい空砲くうほうKAMAZしゃせいのトラックの後部こうぶにシステムを搭載とうさいしている。武装ぶそうは30mmたい空砲くうほう2A38Mロシアばん×2と近距離きんきょり対空たいくうミサイルの6連装れんそう発射はっしゃ左右さゆうけられている。2015ねんには改良かいりょうがたのS2がた登場とうじょうした。
  • パーンツィリ-S2
    • パーンツィリ-S1の改良かいりょうがたで、射撃しゃげき管制かんせい装置そうちひとし最新さいしんのものへと変更へんこうされている。またトラックの車種しゃしゅ最新さいしんのものへと変更へんこうされている。
  • ZSU-23-4
    • 改良かいりょうがた一部いちぶ現役げんえきおもわれ、やく500りょう程度ていど残存ざんそんしているとされる。

装甲車そうこうしゃ[編集へんしゅう]

  • BRDM-2
    • 改良かいりょうがたふく多数たすう現役げんえきであるとされる。かく後継こうけい車両しゃりょうによりえが進行しんこうちゅう
  • BRDM-3
    • 装甲そうこう偵察ていさつ車両しゃりょう一種いっしゅ指揮しき通信つうしんしゃであるBTR-80AKをベースにしている。くらサイトなどを装備そうびしている。
  • BTR-60
  • BTR-60PB
    • 800りょう程度ていど稼働かどうちゅうとみられ、せんきゅう部隊ぶたい使用しようされているとおもわれる。
  • BTR-70
  • BTR-80
    • ロシアぐん装甲そうこう兵員へいいん輸送ゆそうしゃ主力しゅりょくめる車両しゃりょうひとつ。すうおおくのバリエーションが存在そんざいする。前作ぜんさくのBTR-60系統けいとう弱点じゃくてんであったエンジン関連かんれん問題もんだい解決かいけつするため様々さまざま改良かいりょうほどこされている。
  • BTR-80M
    • 1993ねんごろ少数しょうすう生産せいさんされた改良かいりょうがた。エンジンの出力しゅつりょくを240hpに向上こうじょうさせている。
  • BTR-80S
    • 14.5mm機関きかんじゅうえられる装甲そうこうほどこされたBTR-80系列けいれつのバリエーションのひとつ。
  • BTR-82
    • BTR-80の後期こうき量産りょうさんがた装甲そうこう強化きょうかされ、スポールライナーが追加ついかされている。またエンジンも300hpのものに交換こうかんされ、TKN-4GAくらサイト、GLONASSナビゲーションシステムが追加ついかされている。試作しさくしゃは2009ねんごろに登場とうじょうしている。
  • BTR-82V
    • BTR-80をBTR-82Aレベルにアップグレードしたモデル。14.5mm機関きかんじゅうのターレットを装備そうびしている。少数しょうすうのみの配備はいびおもわれる。
  • BTR-90
  • SBA-60K2 ブラット英語えいごばん
  • BRM-97
    • 配備はいびすう不明ふめいぬし特殊とくしゅ部隊ぶたい人員じんいん輸送ゆそうよう使つかわれているとされる。
  • KamAZ-5350-379
    • KamAZ-5350車体しゃたい後部こうぶにMM-501装甲そうこうモジュールをせた車両しゃりょう
  • MT-LB
    • 榴弾りゅうだんほう対戦たいせんしゃほう牽引けんいん工兵こうへい部隊ぶたいけの支援しえん車両しゃりょうとして活躍かつやくしている。
  • MT-LBu
    • MT-LBの車体しゃたい延長えんちょうし、てんかずが7つにえている。さまざまな改良かいりょうがた存在そんざいする。
  • クルガネツ-25
  • タイフーン
  • ブーメランク

歩兵ほへい戦闘せんとうしゃ[編集へんしゅう]

  • T-15
  • BMP-3
    • 改良かいりょうがたのBMP-3Mや9M123 (ミサイル)英語えいごばん大型おおがた対戦たいせんしゃミサイル連装れんそう発射はっしゃせたものや、9M133の4連装れんそう発射はっしゃを2せた車両しゃりょう存在そんざいする。500りょう以上いじょう現役げんえきられる。
  • BMP-3M
  • B-19
    • BMP-3の車体しゃたい利用りようし、ぬし武装ぶそうに57mmほうせた無人むじん砲塔ほうとうせたさい新鋭しんえい歩兵ほへい戦闘せんとうしゃ
  • BMP-2
    • BMP-1歩兵ほへい戦闘せんとうしゃ改良かいりょうがたぬし武装ぶそうを30mm機関きかんほう変更へんこうしている。現在げんざい配備はいびされている車両しゃりょう多数たすうはBMP-2Mとばれる近代きんだい改修かいしゅうおこなわれたものである。
  • BMP-2M
    • 武装ぶそうに30mm機関きかんほうAGS-30自動じどう擲弾発射はっしゃ砲塔ほうとう左右さゆう9M113M対戦たいせんしゃミサイルの連装れんそう発射はっしゃせた車両しゃりょう改良かいりょうまえのBMP-2よりも戦闘せんとうりょくがかなり向上こうじょうしている。
  • BMP-1
    • 予備よび保管ほかん多数たすうではあるが、指揮しき通信つうしんがた工兵こうへいけの車両しゃりょうふく一部いちぶ現役げんえきである。なお2018ねんには最新さいしん改良かいりょうがた登場とうじょうしている。
  • BMP-1D
    • 対戦たいせんしゃミサイルのかわそう、BMP-2の増加ぞうか装甲そうこうがた相当そうとう装甲そうこうばん強化きょうかおこなったもの。
  • BMP-1P
  • BMP-1AM Basurmanin
    • 2018ねん公開こうかいされたBMP-1の最新さいしん改良かいりょうがたぬしにBTR-82Aで使用しようされている砲塔ほうとうせ、武装ぶそうは2A72 30mm機関きかんほうふく武装ぶそうとしてPKTM 7.62mm機関きかんじゅう、902V Tucha発煙はつえんだん発射はっしゃ搭載とうさいしている。同時どうじにTKN-4GAふくあいサーマルビジョンを搭載とうさいし、夜間やかん戦闘せんとう能力のうりょく向上こうじょうしている。ロシアぐんでは既存きそんのBMP-1をこの改良かいりょうがた相当そうとうにアップグレードすることを検討けんとうしている。
  • BTR-80A
  • BTR-82A
  • BTR-82AM
    • BTR-80改良かいりょうがたであるBTR-82をベースにBBPU砲塔ほうとうせたもの。1000りょう程度ていど配備はいび運用うんようされている。

歩兵ほへい機動きどうしゃ[編集へんしゅう]

  • GAZ-2330 ティーグル
  • GAZ-233114 ティーグルM
    • GAZ-2330の改良かいりょうがた装甲そうこう強化きょうかされ、エンジンも国産こくさんのYaMZ-534ディーゼルエンジンにかわそうされている。
  • Linza
    • タイフーンシリーズの一角いっかくで、2じく4×4りん駆動くどうしゃ。10めい程度ていど兵員へいいん輸送ゆそうすることができる。
  • GAZ-3927 ヴォルク

用途ようとしゃ[編集へんしゅう]

榴弾りゅうだんほう[編集へんしゅう]

迫撃はくげきほう[編集へんしゅう]

はしほう[編集へんしゅう]

多連装たれんそうロケットランチャー[編集へんしゅう]

  • BM-30
  • BM-27
  • TOS-1
  • TOS-1A
  • TOS-2
    • 2020ねん軍事ぐんじパレードで公表こうひょうされたTOS-1に搭載とうさいされているロケット発射はっしゃウラルしゃせいトラックに搭載とうさいしたモデル。射程しゃていが6000Mに延伸えんしんされ、費用ひようたい効果こうかめん信頼しんらいせい速度そくどめん性能せいのう向上こうじょうした。
  • 9A52-4
  • BM-21
    • 世界せかいもっと使つかわれている多連装たれんそうロケットほうひとつ。
  • 9A53 タルナードGロシアばん
    • BM-21最新さいしん改良かいりょうがた

対地たいちミサイル車両しゃりょう[編集へんしゅう]

対空たいくうミサイル車両しゃりょう[編集へんしゅう]

対空たいくうレーダー[編集へんしゅう]

たい砲兵ほうへいレーダー[編集へんしゅう]

電波でんぱ妨害ぼうがい装置そうち[編集へんしゅう]

指揮しき車両しゃりょう [編集へんしゅう]

特殊とくしゅ軍用ぐんようしゃ [編集へんしゅう]

工兵こうへい部隊ぶたい支援しえん車両しゃりょう[編集へんしゅう]

無人むじん車両しゃりょう[編集へんしゅう]

無人むじん航空機こうくうき[編集へんしゅう]

オリオン

しょう火器かき[編集へんしゅう]

自動じどう拳銃けんじゅう[編集へんしゅう]

サブマシンガン[編集へんしゅう]

アサルトライフル[編集へんしゅう]

  • AK-74
  • AKS-74
  • AKS-74U
  • AK-74M
    • だい多数たすう近代きんだいがたのAK-74Mにわっている。なお、かつてAK-74M3とばれたレールシステムをりつけるとう改良かいりょうおこなったモデルも存在そんざいし、特殊とくしゅ部隊ぶたいなどで使用しようされている。
  • AN-94
    • 2てんバースト射撃しゃげき可能かのうじゅうで、複雑ふくざつ機構きこう採用さいようしたため費用ひようたかくなり、精鋭せいえい部隊ぶたい以外いがいではいち小隊しょうたいいちてい程度ていど少数しょうすう使用しようとどまっている。
  • AK-12
  • AK-15
    • 最新さいしんがたのモデルであり、各種かくしゅアタッチメントのけが可能かのうなように改良かいりょうされている。
  • AS Val
    • 9×39mmたま使用しようする特殊とくしゅ部隊ぶたいけアサルトライフル。内蔵ないぞうしきのサプレッサーを使用しようしていて、ぬしFSBOMONスペツナズひとしほう執行しっこう機関きかん特殊とくしゅ部隊ぶたい使用しようされている。
  • A-545
    • 最近さいきん配備はいびはじまったばかりのさい新鋭しんえいアサルトライフル。スペツナズとう一部いちぶ特殊とくしゅ部隊ぶたい使用しようされている。

狙撃そげきじゅう[編集へんしゅう]

  • SV-98
  • SV-98M
    • ボルトアクション方式ほうしき狙撃そげきじゅう。2013ねんごろに改良かいりょうがたのSV-98Mが公開こうかいされた。ストックの材質ざいしつ形状けいじょう変更へんこうされている。
  • ドラグノフ狙撃そげきじゅう
  • SVDM英語えいごばん
  • OTs-03 SVU英語えいごばん
    • SVDの形状けいじょうブルパップにし、ストック部分ぶぶん短縮たんしゅくしたモデル。
  • SVCh
    • 既存きそんのSVDのよう開発かいはつされた最新さいしん狙撃そげきじゅう。SVDと同様どうようにセミオート射撃しゃげき可能かのうであり、銃身じゅうしん冷却れいきゃく構造こうぞう見直みなおとうにより射撃しゃげき精度せいど射程しゃていが1000Mになるなど強化きょうかされている。また各種かくしゅアタッチメントけにも対応たいおうしており、マガジンも10はつから15、20はつまで用意よういされている。
  • OSV-96
  • ASVK英語えいごばん
  • ASVK-M
  • Kord-M
    • 対物たいぶつようライフルで、ASVK-MはASVKの改良かいりょうがた
  • KSVK
  • DXL-5英語えいごばん
  • VSS (狙撃そげきじゅう)

機関きかんじゅう[編集へんしゅう]

グレネードランチャー[編集へんしゅう]

ロケットランチャー[編集へんしゅう]

対戦たいせんしゃ誘導ゆうどうだん[編集へんしゅう]

  • 9M119
    • ほう発射はっしゃがた対戦たいせんしゃミサイル。射程しゃていやく5000M程度ていど地上ちじょう付近ふきん飛行ひこうする攻撃こうげきヘリとうにも使用しよう可能かのうで、改良かいりょうがたの9M119Mも存在そんざいする。
  • 9M133
    • 愛称あいしょうはコルネット。最近さいきんでは4連装れんそうがた発射はっしゃを2そなえるBMP-3派生はせいモデルやディーグル歩兵ほへい戦闘せんとうしゃにも搭載とうさいされている。
  • 9K115-2
  • 9M113
  • 9M111

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ つまり、ぐんしゅとしての陸軍りくぐん存在そんざいしなかった
  2. ^ 共産きょうさんけん軍隊ぐんたいも、ソ連それんぐんれいならっている場合ばあいおお
  3. ^ army
  4. ^ ground force
  5. ^ ソ連それんぐんならって創設そうせつされた北朝鮮きたちょうせん陸軍りくぐん地上ちじょうぐん呼称こしょうしている

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 防衛ぼうえいしょう自衛隊じえいたいしょ外国がいこく防衛ぼうえい政策せいさくなど」『防衛ぼうえい白書はくしょ』(れい年版ねんばん日経にっけい印刷いんさつ日本にっぽん防衛ぼうえい〉、2023ねん8がつ31にちhttps://www.mod.go.jp/j/press/wp/index.html2023ねん9がつ11にち閲覧えつらん 
  2. ^ 日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい. “ウクライナささえる武器ぶき供与きょうよ 欧米おうべいねらいは? 専門せんもんく | NHK”. NHKニュース. 2022ねん6がつ5にち閲覧えつらん
  3. ^ 防衛ぼうえいしょう自衛隊じえいたい防衛ぼうえい白書はくしょ』(平成へいせいじゅうなな年版ねんばん日経にっけい印刷いんさつ日本にっぽん防衛ぼうえい〉、2015ねん8がつ1にちISBN 978-4865790252http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2015/w2015_00.html2023ねん3がつ1にち閲覧えつらん 
  4. ^ 防衛ぼうえいしょう自衛隊じえいたいしょ外国がいこく防衛ぼうえい政策せいさくなど」『防衛ぼうえい白書はくしょ』(れいさん年版ねんばん日経にっけい印刷いんさつ日本にっぽん防衛ぼうえい〉、2021ねん8がつ31にちISBN 978-4865792799http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2021/w2021_00.html2023ねん3がつ1にち閲覧えつらん 
  5. ^ Mukhin, Vladimir (2014ねん4がつ21にち). “КАРТ-БЛАНШ. Курилам придают военно-стратегический облик [Carte Blanche: Kuriles get strategic military character]” (Russian). Nezavisimaya Gazeta. http://www.ng.ru/armies/2014-04-21/3_kartblansh.html 2019ねん9がつ12にち閲覧えつらん 
  6. ^ a b c d e f Oryx. “Attack On Europe: Documenting Russian Equipment Losses During The 2022 Russian Invasion Of Ukraine”. Oryx. 2023ねん6がつ10日とおか閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]