シャルバート

シャルバートは、テレビアニメ『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトIII』に登場とうじょうする架空かくうの惑星わくせい。

概要がいよう[編集へんしゅう]

シャルバート星ぼしは、地球ちきゅうに類似るいじした環境かんきょうを持もつ惑星わくせいである。女王じょおうマザー＝シャルバートのもと、長老ちょうろうを介かいした絶対ぜったい平和へいわ主義しゅぎの思想しそう下かで無抵抗むていこう主義しゅぎにより統治とうちされており、人々ひとびとの心しんの支ささえとなるマザー＝シャルバート信仰しんこうの中心ちゅうしんに位置いちしている。

劇げき中ちゅうでの描写びょうしゃ[編集へんしゅう]

太古たいこの昔むかし、優すぐれた科学かがく力りょくと武力ぶりょくで銀河系ぎんがけいを支配しはいしていた星ほし間あいだ国家こっかであったが、武力ぶりょくによる支配しはいでは真しんの平和へいわが訪おとずれないと、銀河系ぎんがけいの支配しはいを放棄ほうきして歴史れきしから姿すがたを消けしたうえ、異い次元じげん空間くうかんの結界けっかいによりその存在そんざいを隠かくしていたため、その存在そんざいは歴史れきし上じょうの伝説でんせつに近ちかい存在そんざいとなっていた。しかし、ボラー連邦れんぽうによる恐怖きょうふ政治せいじがもたらす長期ちょうきの圧政あっせいや、ボラー連邦れんぽうとガルマン・ガミラス帝国ていこくによる戦乱せんらんに苦くるしむ人々ひとびとは、過去かこに強力きょうりょくな力ちからを持もっていたシャルバートに救すくいを求もとめ、歴代れきだいの女王じょおうマザー＝シャルバートとともにシャルバート信仰しんこうを生うみ出だすことになる。

この信仰しんこうは、独裁どくさい国家こっかであるボラー連邦れんぽうやガルマン・ガミラス帝国ていこくにとって、体制たいせいを揺ゆるがす潜在せんざい的てき脅威きょういであった。また、伝説でんせつの超ちょう科学かがく力りょくと軍事ぐんじ力りょくは脅威きょういであると同時どうじに魅力みりょくであり、両りょう陣営じんえいともにその存在そんざいを探索たんさくしていた。その科学かがく力りょくの高たかさは、シャルバート王家おうけの谷たにに封印ふういんされた超ちょう兵器へいき群ぐんを実見じっけんしたヤマトの技師ぎし長ちょう兼けん副長ふくちょうの真田さなだ志郎しろうをして「説明せつめいできない」ほど高度こうどであり、ガルマン・ガミラス帝国ていこくでも不可能ふかのうであった太陽たいよう制御せいぎょを可能かのうにするハイドロコスモジェン砲ほうを生うみ出だすほどであった。

第だい24話わで、ヤマトはルダ王女おうじょの導みちびきにより結界けっかいを抜ぬけてシャルバートに着陸ちゃくりくするが、ヤマトを追おってデスラー直じき卒そつのガルマン・ガミラス艦隊かんたいとゴルサコフ率ひきいるボラー艦隊かんたいが襲来しゅうらいする。ゴルサコフ艦隊かんたいがヤマト・シャルバート・デスラー艦隊かんたいの三さん者しゃに無む差別さべつ攻撃こうげきをかけたことでシャルバートは戦場せんじょうと化かすが、それでもなおシャルバート人じんたちの無抵抗むていこう主義しゅぎは揺ゆるがず、彼かれらは筋すじを曲まげて戦たたかって生いきのびるより筋すじを通とおして死しし、シャルバートの名なと無抵抗むていこう主義しゅぎを銀河ぎんがに残のこすことを選えらんだのだった。

そして戦たたかいに勝利しょうりし、ハイドロコスモジェン砲ほうを受領じゅりょうした古代こだい進すすむにシャルバート星ぼしの状況じょうきょうを説明せつめいされたうえで「侵略しんりゃくするかね」と尋たずねられたデスラーは、「丸腰まるごしの者ものを攻せめたりはしない」とヤマトの太陽たいよう制御せいぎょ成功せいこうを祈いのって立たち去さった。