ジョージ・アリアス

ジョージ・アリアス
*George Arias*
	2018年ねん5月がつ9日にち
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
出身しゅっしん地ち	アリゾナ州しゅうツーソン
生年月日せいねんがっぴ	1972年ねん3月12日にち（52歳さい）
身長しんちょう; 体重たいじゅう	5' 11" ＝約やく180.3 cm; 205 lb ＝約やく93 kg
選手せんしゅ情報じょうほう
投球とうきゅう・打席だせき	右みぎ投とう右みぎ打だ
ポジション	一塁いちるい手しゅ、三塁手さんるいしゅ
プロ入いり	1993年ねん MLBドラフト7巡じゅん目め
初はつ出場しゅつじょう	MLB / 1996年ねん4月がつ2日にち; NPB / 2000年ねん4月がつ1日にち
最終さいしゅう出場しゅつじょう	MLB / 1999年ねん7月がつ28日にち; NPB / 2006年ねん7月がつ30日にち
経歴けいれき（括弧かっこ内ないはプロチーム在籍ざいせき年度ねんど）
	ペブロ高等こうとう学校がっこう; ピマ・コミュニティ短期大学たんきだいがく; アリゾナ大学だいがく; カリフォルニア・エンゼルス; アナハイム・エンゼルス (1996 - 1997); サンディエゴ・パドレス (1997 - 1999); オリックス・ブルーウェーブ (2000 - 2001); 阪神はんしんタイガース (2002 - 2004); ティフアナ・ブルズ; ティフアナ・コルツ (2005 - 2006); 読売よみうりジャイアンツ (2006);
	この表ひょうについて

ジョージ・アルベルト・アリアス（George Alberto Arias, 1972年ねん 3月12日にち - ）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくアリゾナ州しゅう^[1]出身しゅっしんの元もとプロ野球やきゅう選手せんしゅ（内野ないや手しゅ）。

経歴けいれき

プロ入いりとエンゼルス時代じだい

1993年ねんのMLBドラフト7巡じゅん目めでカリフォルニア・エンゼルスに指名しめいされ契約けいやく^[1]。

1997年ねんにサンディエゴ・パドレスへ移籍いせきする^[1]。

1999年ねんオフにフリーエージェント(FA)となった後のち、リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルでプレーしていた。

オリックス時代じだい

リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルでのプレーを評価ひょうかされ、当時とうじのオリックス・ブルーウェーブの監督かんとくであった仰木おうぎ彬あきらの片腕かたうでとなることが決きまっていた高畠たかはた康やすし真しんが巡回じゅんかい中ちゅうに目めをつけ、球団きゅうだんの了解りょうかいを得えてスカウトし1999年ねん 12月2日にちオリックスと契約けいやくの合意ごういに達たっし、翌よく2000年ねん 1月がつ12日にち正式せいしきに入団にゅうだんが発表はっぴょうされた^[1]。仰木おうぎが登録とうろく名めいに愛称あいしょうを用もちいることが好すきだったこともあり、開幕かいまく直前ちょくぜんに登録とうろく名めいを「ジョージ」に変更へんこうしたが、登録とうろく名めいを変かえてから絶ぜっ不調ふちょうが続つづいたため、再ふたたび「アリアス」に戻もどしている。

2000年ねんは打率だりつ2割わり5分ふんだったが26本塁打ほんるいだを記録きろくした。

2年ねん目めの2001年ねんは38本ほんの活躍かつやくを見みせ、チーム内ない最多さいた打点だてんなどの記録きろくを2年ねん連続れんぞくで残のこし、8月がつ28日にちの西武せいぶライオンズ戦せんでは豊田とよだ清きよしからサヨナラ3ラン本塁打ほんるいだを放はなった。出塁しゅつるい率りつの低ひくさや、当時とうじの他た球団きゅうだんの外国がいこく人じん選手せんしゅと比くらべると今一いまいち歩あゆみ見劣みおとりするという理由りゆうで、球団きゅうだん側がわは年俸ねんぽう交渉こうしょうでほとんどアップを提示ていじしなかった。一方いっぽう2年ねん契約けいやくだったアリアスは勝利しょうり試合しあいへの貢献こうけん度どや打線だせんの牽引けんいん役やくとしての働はたらきを訴うったえて大幅おおはばアップを主張しゅちょうした。結局けっきょく交渉こうしょうは決裂けつれつし、11月30日にちに退団たいだんした。

阪神はんしん時代じだい

2001年ねん12月25日にちに阪神はんしんタイガースへの入団にゅうだんが決定けっていした^[1]。年俸ねんぽう2億おく5,000万まん円えんプラス出来高できだか払ばらい5,000万まん円えん（2年ねん契約けいやく）の大型おおがた契約けいやくを締結ていけつした。獲得かくとくの背景はいけいには、同年どうねん12月がつに就任しゅうにんした星野ほしの仙せん一いちがアリアスの獲得かくとくを強つよく要望ようぼうしたことがある。

2002年ねん開幕かいまく戦せんの対たい読売よみうりジャイアンツ戦たたかえ（東京とうきょうドーム）で移籍いせき第だい1号ごう本塁打ほんるいだを放はなった。この年とし3番ばんを担になった片岡かたおか篤史あつしとのコンビは阪神はんしんの強力きょうりょく打線だせんの口火くちびとなった。この年としはチームでは1989年ねんセシル・フィルダー以来いらいの30本塁打ほんるいだ以上いじょう^[2]となる32本塁打ほんるいだを放はなち、82打点だてんと活躍かつやくしたが、チームは4位いに沈しずんだ。

2003年ねんは6番ばんで開幕かいまくし、4月がつ11日にちの対たい巨人きょじん戦せんで、来日らいにち100号ごう本塁打ほんるいだを放はなった。5月9日にちの対たい横浜よこはまベイスターズ戦せんでは吉見よしみ祐治ゆうじから濱中はまなかおさむ、片岡かたおかと共ともにレフトスタンドへ本塁打ほんるいだを放はなち、平成へいせいの3連発れんぱつを完成かんせいさせた。また、6月がつ中盤ちゅうばんからは主おもに5番ばん打者だしゃとして出場しゅつじょうした。優勝ゆうしょう争あらそいの真まっ只中ただなかである9月がつ7日にちの対たい横浜よこはま戦せんで、第だい32号ごう満塁まんるい本塁打ほんるいだを放はなち、球団きゅうだん史上しじょう最多さいたタイのシーズン80勝しょうに貢献こうけん。最終さいしゅう的てきに38本塁打ほんるいだ、107打点だてん(チームとしては1986年ねんのランディ・バース以来いらいの100打点だてん超こえ)で本塁打ほんるいだ王おう・打点だてん王おうを争あらそう活躍かつやくを見みせ、18年ねんぶりの阪神はんしんのリーグ優勝ゆうしょうに貢献こうけんした。9月17日にちの対たい広島東洋ひろしまとうようカープ戦せんでは、消化しょうか試合しあいだったため1番ばんで先発せんぱつし、来日らいにち初はつとなる初回しょかい先頭せんとう打者だしゃ本塁打ほんるいだを放はなった。また、守備しゅびも安定あんていしており一塁いちるい手しゅとしてベストナイン・ゴールデングラブ賞しょうを受賞じゅしょうした。

2004年ねんも開幕かいまくから6番ばんでスタメン出場しゅつじょうを続つづけたが、6月がつに腰痛ようつうで登録とうろく抹消まっしょうとなり、7月がつに復帰ふっきしたものの、この年とし新あらたに監督かんとくに就任しゅうにんした岡田おかだ彰布あきのぶからは「勝負しょうぶ弱じゃくさ」「好こう不調ふちょうの波なみが激はげしい」と指摘してきされ、ベンチに下さげられる場面ばめんも見みられた。この後のちチームも首位しゅい争あらそいから一気いっきに脱落だつらくし、4位いに終おわった。アリアス自身じしんは打率だりつ.272, 25本塁打ほんるいだ、84打点だてんと引ひき続つづき結果けっかを残のこしたが、同年どうねんオフ、45本塁打ほんるいだ・103打点だてんの活躍かつやくながら横浜よこはまを退団たいだん濃厚のうこうとなっていたタイロン・ウッズの獲得かくとくを目指めざすチーム方針ほうしんが固かたまり、ウッズに比くらべ成績せいせき面めんで劣おとっているアリアスの立場たちばは一層いっそう不利ふりになった。3億おく円えんを超こえる高こう年俸ねんぽうもネックとなり、12月1日にちに正式せいしきに退団たいだんが発表はっぴょうされた。

ナショナルズ傘下さんか時代じだい

2005年ねんはワシントン・ナショナルズとマイナー契約けいやくを結むすんだが、4月がつにフリーエージェントとなった。その後ごはリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルのティフアナ・コルツでプレーしていた。

巨人きょじん時代じだい

日本にっぽん球界きゅうかい復帰ふっきを目指めざしていたアリアスのこれまでの日本にっぽんでの実績じっせき、本拠地ほんきょちの東京とうきょうドームとの相性あいしょうの良よさなどに巨人きょじんが着目ちゃくもくし、2006年ねんシーズン途中とちゅうの6月がつ28日にちに巨人きょじんと契約けいやくした。

チームに故障こしょう者しゃが続出ぞくしゅつする中なか、7月がつ5日にちの対たい中日ちゅうにちドラゴンズ戦せんで6番ばん・左翼さよく手しゅとして初はつ出場しゅつじょうしたが、結果けっかを残のこすことができず二に軍ぐん降格こうかく。わずか17試合しあい出場しゅつじょうに終おわり、この年とし限かぎりでの退団たいだんが同年どうねん11月がつ2日にちに発表はっぴょうされた。帰国きこくの際さい、「チームを救済きゅうさいできずに申もうし訳わけない」と話はなした上うえで、「阪神はんしんでは信念しんねんや希望きぼうを持もち、何なにより野球やきゅうは楽たのしむものだと感かんじた。巨きょ人じんにはいいプレイヤーがいるが、重圧じゅうあつに負まけ野球やきゅうを楽たのしんでいない」と語かたった。

引退いんたい後ご

その後ご、現役げんえき引退いんたいを発表はっぴょうし、2015年ねん4月がつから地元じもとのツーソンにて、センターフィールドベースボールアカデミーのオーナーを務つとめており^[3]、ジュニア世代せだいのツーソンチャンプベースボールクラブを運営うんえいしている。

2021年ねん6月がつ1日にち、巨人きょじん米国べいこくOBスカウト中ちゅう地区ちく担当たんとうに就任しゅうにん。

詳細しょうさい情報じょうほう

年度ねんど別べつ打撃だげき成績せいせき

年とし度ど	球たま団だん	試ためし合ごう	打だ席せき	打だ数かず	得とく点てん	安やす打だ	二に塁るい打だ	三さん塁るい打だ	本ほん塁るい打だ	塁るい打だ	打だ点てん	盗ぬすめ塁るい	盗ぬすめ塁るい死し	犠打だ	犠飛ひ	四よん球たま	敬けい遠とお	死し球たま	三さん振ふ	併殺ころせ打だ	打だ率りつ	出で塁るい率りつ	長なが打だ率りつ	O P S
1996	CAL ANA	84	274	252	19	60	8	1	6	88	28	2	0	6	0	16	2	0	50	6	.238	.284	.349	.633
1997	CAL ANA	3	6	6	1	2	0	0	0	2	1	0	0	0	0	0	0	0	0	0	.333	.333	.333	.667
1997	SD	11	22	22	2	5	1	0	0	6	2	0	0	0	0	0	0	0	1	2	.227	.227	.273	.500
'97計けい		14	28	28	3	7	1	0	0	8	3	0	0	0	0	0	0	0	1	2	.250	.250	.286	.536
1998		20	41	36	4	7	1	1	1	13	4	0	0	0	0	3	0	2	16	0	.194	.293	.361	.654
1999		55	170	164	20	40	8	0	7	69	20	0	0	0	0	6	0	0	54	6	.244	.271	.421	.691
2000	オリックス	116	461	412	66	103	21	0	26	202	61	2	0	0	3	43	4	3	110	6	.250	.326	.490	.816
2001	オリックス	139	603	543	70	142	19	1	38	277	97	3	1	0	7	49	3	4	104	14	.262	.323	.510	.833
2002	阪神はんしん	126	523	473	64	122	29	1	32	249	82	3	3	0	6	43	2	1	126	10	.258	.317	.526	.843
2003		124	518	464	89	123	25	0	38	262	107	2	1	0	4	44	1	6	130	6	.265	.334	.565	.899
2004		117	451	412	54	112	26	1	25	215	84	3	0	0	4	33	4	2	119	5	.272	.326	.522	.848
2006	巨人きょじん	17	64	60	5	10	2	0	2	18	5	0	1	0	0	4	0	0	15	0	.167	.219	.300	.519
MLB：4年ねん		173	513	480	46	114	18	2	14	178	55	2	0	6	0	25	2	2	121	14	.238	.278	.371	.649
NPB：6年ねん		639	2620	2364	348	612	122	3	161	1223	436	13	6	0	24	216	14	16	604	41	.259	.322	.517	.839

CAL（カリフォルニア・エンゼルス）は、1997年ねんにANA（アナハイム・エンゼルス）に球団きゅうだん名めいを変更へんこう

表彰ひょうしょう

NPB

ベストナイン：1回かい（2003年ねん）
ゴールデングラブ賞しょう：1回かい（2003年ねん、一塁いちるい手しゅ）
オールスターゲームMVP：1回かい（2002年ねん第だい1戦せん）
オールスターゲーム優秀ゆうしゅう選手せんしゅ賞しょう：2回かい（2003年ねん第だい1戦せん、2003年ねん第だい2戦せん）

記録きろく

NPB

オールスターゲーム出場しゅつじょう：3回かい（2002年ねん - 2004年ねん）

NPB初はつ記録きろく

初はつ出場しゅつじょう・初はつ先発せんぱつ出場しゅつじょう：2000年ねん4月がつ1日にち、対たい大阪おおさか近鉄きんてつバファローズ1回戦かいせん（グリぐりーンスタジアム神戸んすたじあむこうべ）、7番ばん・三塁手さんるいしゅとして先発せんぱつ出場しゅつじょう、3打数だすう1安打あんだ
初はつ安打あんだ：同上どうじょう、4回かい裏うらにボブ・ウォルコットから遊ゆう撃げき内野ないや安打あんだ
初はつ打点だてん：2000年ねん4月がつ5日にち、対たい日本にっぽんハムファイターズ2回戦かいせん（東京とうきょうドーム）、8回かい表ひょうにケビン・オーミーから左翼さよくへ適時てきじ二塁打にるいだ
初はつ本塁打ほんるいだ：2000年ねん4月がつ9日にち、対たい西武せいぶライオンズ1回戦かいせん（西武せいぶドーム）、1回かい表ひょうに谷中たになか真二しんじから左ひだり越こし2ラン
初はつ盗塁とうるい：2000年ねん6月がつ25日にち、対たい西武せいぶライオンズ13回戦かいせん（西武せいぶドーム）、2回かい表ひょうに二に盗とう（投手とうしゅ：潮崎しおざき哲也てつや、捕手ほしゅ：伊東いとう勤つとむ）

NPB節目ふしめの記録きろく

100本塁打ほんるいだ：2003年ねん4月がつ11日にち、対たい読売よみうりジャイアンツ1回戦かいせん（東京とうきょうドーム）、9回かい表ひょうにコリー・ベイリーから左ひだり越えつソロ　※史上しじょう226人にん目め
150本塁打ほんるいだ：2004年ねん5月がつ18日にち、対たいヤクルトスワローズ7回戦かいせん（明治めいじ神宮じんぐう野球やきゅう場じょう）、2回かい表ひょうに石川いしかわ雅まさ規ただしから右みぎ越こし2ラン　※史上しじょう135人にん目め

背番号せばんごう

5 （1996年ねん、2000年ねん - 2001年ねん）
7 （1997年ねん - 1997年ねん途中とちゅう）
14 （1997年ねん途中とちゅう - 1999年ねん、2002年ねん - 2004年ねん）
91 （2006年ねん）

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ ^a ^b ^c ^d ^e プロ野球やきゅう人名じんめい事典じてん 2003（2003年ねん、日外にちがいアソシエーツ）、23ページ
^ 山田やまだ隆道たかみち『阪神はんしんタイガース暗黒あんこくのダメ虎とら史しあのとき虎とらは弱よわかった』222頁ぺーじ
^ “Baseball Instructors-Centerfield Baseball & Softball Academy Staff”. Centerfield Baseball & Softball Academy (2015年ねん4月がつ1日にち). 2018年ねん10月がつ27日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

選手せんしゅの通算つうさん成績せいせきと情報じょうほう ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
個人こじん年度ねんど別べつ成績せいせきジョージ・アリアス - NPB.jp 日本にっぽん野球やきゅう機構きこう

[jinmei-1] プロ野球やきゅう人名じんめい事典じてん 2003（2003年ねん、日外にちがいアソシエーツ）、23ページ

[2] 山田やまだ隆道たかみち『阪神はんしんタイガース暗黒あんこくのダメ虎とら史しあのとき虎とらは弱よわかった』222頁ぺーじ

[3] “Baseball Instructors-Centerfield Baseball & Softball Academy Staff”. Centerfield Baseball & Softball Academy (2015年ねん4月がつ1日にち). 2018年ねん10月がつ27日にち閲覧えつらん。

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