チャレンジ三宅島みやけじまモーターサイクルフェスティバル

チャレンジ三宅島みやけじまモーターサイクルフェスティバル（チャレンジみやけじまモーターサイクルフェスティバル）は、伊豆諸島いずしょとうの三宅島みやけじまで開催かいさいされる、一般いっぱん道路どうろ等ひとしを使用しようしたオートバイに関かんするイベントである。主催しゅさいは三宅みやけ村むらと特定とくてい非ひ営利えいり活動かつどう法人ほうじん三宅島みやけじまスポーツ振興しんこう会かい。第だい1回かいは2007年ねん11月16日にちから11月18日にちにかけて開催かいさいされた。

当初とうしょは、島内とうないを一周いっしゅうする全長ぜんちょう30kmの道路どうろ（公道こうどう）を使用しようしてレースを行おこなう予定よていだったが、安全あんぜん性せいに関かんする懸念けねんから断念だんねんされる事ことになった。

概要がいよう

2007年ねん

初回しょかいとなる2007年ねんは以下いかのイベントが開催かいさいされた。

• オープニングパレード（島しまの外周がいしゅう道路どうろを、参加さんか者しゃが自分じぶん達たちのバイクで一周いっしゅう）
• 災害さいがい救助きゅうじょトライアル・デモンストレーション（東京とうきょう消防庁しょうぼうちょうや、現役げんえきトライアル・ライダーによる）
• 三宅島みやけじまTourist Pro（クラシックバイクやレース用ようサイドカー等ひとしによる公道こうどう走行そうこう。阿古あこ地区ちくに約やく2.5kmの周回しゅうかいコースを設定せってい）
• 空港くうこうドラッグレース（三宅島みやけじま空港くうこうの滑走かっそう路ろを利用りようしたドラッグレース）
• 三宅みやけ島とうツーリングラリー（島しまの外周がいしゅう道路どうろを用もちいた、スペシャルステージを設定せっていしないラリー）
• 三宅島みやけじまスタンプラリー
• ウェルカム・パーティー、グランド・フェスティバル（郷土きょうど芸能げいのうや特産とくさん物ぶつで、観客かんきゃくを島民とうみんが歓迎かんげい）
• 前田まえだ淳あつし記念きねん館かん（開催かいさいに尽力じんりょくし、前年ぜんねんのマン島とうTTレースでの事故じこで亡なくなった氏しの展示てんじ）
• 記念きねん植樹しょくじゅ
• チャリティ・ツーリング

レーシング・マシンの走行そうこうを見みるだけでなく、別送べっそうの自分じぶんのバイクでパレードやラリーに参加さんかすることもできた。

国内こくないオートバイ・メーカーの協力きょうりょくは得えられなかったものの、ハーレーダビッドソン、BMW、トライアンフなど海外かいがいメーカー数すう社しゃの協賛きょうさんを得えた。後援こうえんはマン島とうTTレース。この関係かんけいでマン島とうTTレースのトップ・ライダー、イアン・ロッカーがTourist Proに参加さんかした。

2008年ねん

「WE RIDE Challenge MIYAKEJIMA 08 モーターサイクル・フェスティバル」となり、10月17日にちから19日にちに開催かいさいされた。

イベントに、フリースタイル・モトクロス（FMX）、キッズバイク親子おやこ体験たいけん教室きょうしつ、ニーラー(レース用ようサイドカー)のパッセンジャー体験たいけんが追加ついかされた。昨年さくねんのツーリング・ラリーが、途中とちゅうでモトクロスやトライアルにも挑戦ちょうせんする「チャレンジ三宅島みやけじまツーリング」に変更へんこう。また、観客かんきゃくに、バイク以外いがいでも三宅みやけ島とうをアピールする企画きかくも用意よういされた。ただし公道こうどうレースの実施じっしは前年ぜんねん同様どうよう、見送みおくられた。

18日にちはドラッグレースのために三宅島みやけじま空港くうこうは閉鎖へいさされ、島しまと外部がいぶをつなぐ交通こうつうは船便せんびんとヘリコプター便びんのみ。 しかし航空こうくう便びんは一いち日にち一いち往復おうふくの上うえ、普段ふだんから強風きょうふうや火山かざんからの有毒ゆうどくガスの影響えいきょうで欠航けっこうすることが多おおいので、あらかじめ分わかっている閉鎖へいさの影響えいきょうは少すくなかった。

昨年さくねんのイアン・ロッカーに加くわえ、マン島とうTTレースの元もとトップライダー、リチャード・"ミルキー"・クォイルも来島らいとうし、イベントに参加さんかした。

今年ことしも国内こくない4バイク・メーカーの協力きょうりょくは得えられなかったが、昨年さくねんからのハーレー・ダビッドソンやBMW、トライアンフに加くわえ、アプリリア、KTM、MVアグスタをはじめとする海外かいがいバイク・メーカー数すう社しゃが協賛きょうさん。

運営うんえいや協賛きょうさんなどに難航なんこうしたために公式こうしき発表はっぴょうが遅おくれ宣伝せんでんが不十分ふじゅうぶんだった昨年さくねんと異ことなり、本年ほんねんは早はやい時期じきに発表はっぴょうがなされた。

7月がつ6日にちに、お台場だいばでプレ・イベントが開催かいさいされ、コースでの旧きゅう車くるまやサイドカーの走行そうこう、ドラッグレースマシンのデモ、今年ことし追加ついかされるFMXなどが実演じつえんされ、特産とくさん品ひんの販売はんばいなども行おこなわれた。

2009年ねん

10月23日にちにリハーサルと試乗しじょう会かいがおこなわれ、24日にち、25日にちにフェスティバルが開催かいさいされる予定よていであった。

しかし台風たいふうの接近せっきんによる悪天候あくてんこうにより、24日にちのイベントは雨あめの中なか決行けっこうされたものの、グランド・パーティーは嵐あらしで短縮たんしゅくされ、25日にちのイベントはTourist Pro本番ほんばんを含ふくめすべて中止ちゅうしとなった。

前年ぜんねんまでおこなわれていたドラッグレースと、昨年さくねんのフリースタイルモトクロスが無なくなり、代かわりにエンデューロ・エキシビションがおこなわれた。

また、前年ぜんねんの参加さんか型がたの島しま一周いっしゅう「チャレンジ三宅島みやけじまツーリング」からツーリング途中とちゅうでのトライアルやモトクロス体験たいけんがなくなった試乗しじょう会かいに代かわった。

3年ねん目めにして初はじめて国内こくない4メーカー（ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ）が協賛きょうさんとなった。

しかし、試乗しじょう会かいに提供ていきょうされたオートバイは、海外かいがいメーカーが数すう台だいずつなのに対たいし、国内こくないメーカーは1台だいずつ。さらにメーカーのサイトでの開催かいさいの掲示けいじはなく、雑誌ざっしやネット上じょうでもほとんど掲示けいじされなかった。

国内こくないメーカーの協賛きょうさんを得えたにもかかわらず、全体ぜんたい的てきに規模きぼが縮小しゅくしょう。また本来ほんらいの目的もくてきである公道こうどうレースへの道みちが絶たたれたという報道ほうどうも一部いちぶでなされている。

このフェスティバルの目標もくひょうである公道こうどうレースに繋つながるTourist Proは、今回こんかいも当然とうぜん開催かいさいされるにもかかわらず、フェスティバルの予告よこくでも、レポートでもまったく触ふれられず、代かわりに新規しんきのエンデューロ・エキシビジョンが、小規模しょうきぼなのにメイン・コンテンツと大々的だいだいてきに押おされ、その不自然ふしぜんさが疑問ぎもん視しされている。

関連かんれんイベントとして、5月17日にちに前年ぜんねん同様どうようお台場だいばでプレイベントが、また8月がつ22日にちから23日にちに三宅みやけ島とうで親子おやこサマーキャンプが開催かいさいされた。

2010年ねん

フェスティバル名めいが『WERIDE 三宅みやけ島とう』（ウィーライドみやけじま）となった。

昨年さくねん、いきなりメインコンテンツとうたわれたエンデューロレースが本年ほんねん唯一ゆいいつのバイク・イベントとなり、当初とうしょの目的もくてきであった公道こうどうレースの代かわりとなる。 このレースは、三宅みやけ島とう雄山おやまの噴火ふんかの影響えいきょうを逆手さかてに取とり、三宅島みやけじまならではの壮大そうだいなスケールでオフロードレースを開催かいさいするというもの。

第だい一いち回かい目めから続つづき、最大さいだいの売うりであったTouristProや、各種かくしゅのバイクイベントは全すべて無なくなった。つまりフェスティバルではなく、単独たんどくのエンデューロ・レースと様変さまがわりし、規模きぼは大幅おおはばに縮小しゅくしょう。

このエンデューロ・レースは昨年さくねんのフェスティバルで石原いしはら都知事とちじが提唱ていしょうした賞金しょうきんレースで、賞金しょうきん・賞品しょうひん総額そうがく200万まん円えん。

雄山おやま中腹ちゅうふくに作つくられた一周いっしゅう3kmのオフロード・コースを100台だい（公式こうしきレポートでは約やく100名めいとあるが、実際じっさいは84名めい）のバイクが150分間ふんかん走はしって、周回しゅうかい数すうを競きそった。

会場かいじょうはアクセスしやすい従来じゅうらいの阿古あこ地区ちくではなく山腹さんぷくにあり、また島内とうない一周いっしゅうのバイク・パレードも無なかったため、島民とうみんはわざわざ会場かいじょうに足あしを運はこばないと接せっすることができず、盛もり上あがりは局所きょくしょ的てきであった。

エンデューロ・レースは素人目しろうとめにはモトクロスと区別くべつが付つかず、三宅みやけ島とうの自然しぜんをバックにしている以外いがいの目新めあたらしさは見当みあたらない。

「エンデューロレース（参戦さんせん）」「オフロード体験たいけんツアー」「観戦かんせんツアー」 の3つの参加さんか方法ほうほうがあったが、その募集ぼしゅう開始かいしが例年れいねんより1ヶ月かげつ遅おそかった上うえ、最初さいしょの募集ぼしゅう期間きかんは3日間にちかん しかなかったりと、運営うんえい面めんでも迷走めいそうがうかがえる。自分じぶんのバイクを持もち込こむには「オフロード体験たいけんツアー」へ参加さんかするしかなく、さらにオンロードバイクは持もち込こめなかった。

昨年さくねんまではオンロード/オフロードも排気はいき量りょうも問とわず自分じぶんのバイクを持もち込こめただけに、オンロードバイクの締しめ出だしと言いわざるをえない。

なお島内とうないを自由じゆうに走行そうこうできるのは7日にちの午前ごぜんのみ の上うえ、6日にちのエンデューロ・レースの最中さいちゅうには他たの体験たいけん走行そうこうがスケジュールされていたため、レース観戦かんせんはほとんどできなかった。

上記じょうきのように、持もち込こめるバイクはオフロードのみ、オフロード体験たいけんツアーではレースを観戦かんせんできない、エンデューロ以外いがいのバイクイベントが無ない、賞金しょうきんは観客かんきゃくには無関係むかんけい、さらに当初とうしょの目的もくてきであった公道こうどうレースを断念だんねんなどで、集客しゅうきゃくはのぞめないとの意見いけんが上あがっている。

マン島とうTTレースの後援こうえんがなくなり、海外かいがいメーカーの協賛きょうさんも減へった。

三宅みやけ島とう復興ふっこうという建前たてまえさえ揺ゆらいでいる。今後こんご、どのようになるのか注目ちゅうもくされる。

レースのコースには溶岩ようがん地帯ちたいもあり、コース整備せいびは通常つうじょうの土どの地面じめんより手間てまがかかる。 さらに自然しぜん破壊はかいにつながることも懸念けねんされている。　既存きそんの道路どうろを使用しようする公道こうどうレースでは、このような問題もんだいはない。

雄山おやまからの有毒ゆうどくガスが、人体じんたい、及および出場しゅつじょうマシンに与あたえる影響えいきょうは未知みちである。

またこれに先立さきだち、6月6日にちにお台場だいばでプレイベント、7月がつ31日にちから8月がつ2日にちにかけて三宅島みやけじまで親子おやこサマーキャンプも開ひらかれた。

開催かいさいまでの経緯けいい

2000年ねんに発生はっせいした火山かざんの噴火ふんかによる災害さいがいの復興ふっこう策さくとして、主おもに観光かんこう客きゃく誘致ゆうちなどを目的もくてきとしてイギリスのマン島とうで行おこなわれているマン島とうTTレースを参考さんこうに、東京とうきょう都知事とちじである石原いしはら慎太郎しんたろうが公道こうどうでのオートバイレースを提唱ていしょうした（ライダーである大だい鼓こ演奏えんそう者しゃ・大倉おおくら正之助しょうのすけによる発案はつあんともいわれるが、大道だいどう決断けつだんする際さいの年下とししたではあるが良よき友ともであったHiro T.A Sheeneとも懇意こんいだった徳田とくた虎雄とらおの進言しんげんに拠よるものが大おおきかった）。都との発表はっぴょうでは公道こうどうでのオートバイレースは日本にっぽん国内こくない初はつとされているが、公道こうどうを使用しようしたオートバイレースは1927年ねんの中部ちゅうぶ巡回じゅんかいモーターサイクルレースを初はじめ、何なん度どか行おこなわれている。また日本にっぽん国内こくないの自動車じどうしゃによる公道こうどうレースとしては、既すでにラリージャパンなどのラリーがあるほか、北海道ほっかいどう小樽おたる市しでチャンプカー・ワールド・シリーズ（CCWS）の誘致ゆうちも行おこなわれた事こともある(但ただし、CCWSのシリーズ終了しゅうりょうに伴ともない中止ちゅうし)。

当初とうしょ計画けいかくでは、島しまを周回しゅうかいする東京とうきょう都道とどう212号ごう三さん宅たく循環じゅんかん線せん約やく30.4kmを、阿古あこ地区ちくをスタート&ゴールとして、反はん時計とけい方向ほうこうに走行そうこうするレースがメインイベントとなる予定よていだった。標高ひょうこう差さは約やく160m。3日間にちかんのうち本戦ほんせんは最終さいしゅう日びで、排気はいき量りょう125cc以下いかのマシンでタイムアタック形式けいしきで行おこなわれ、認定にんていされたライダーによりタイムを競きそうものであった。

レースのアドバイザーとして、日本人にっぽんじんとして唯一ゆいいつマン島とうTTレースに毎年まいとし参戦さんせんしていた前田まえだ淳あつし（2006年ねんのマン島とうTTレースで後続こうぞく車しゃに追突ついとつされる事故じこにより他界たかい）も尽力じんりょくしていた。前田まえだは内外出版社ないがいしゅっぱんしゃのオートバイ雑誌ざっし『ヤングマシン』2006年ねん5月号ごうの企画きかくエイプ100にて、ツーリング形式けいしきであるがコースとなる島内とうない一周いっしゅう走行そうこうを行おこなったり、石原いしはら都知事とちじや三宅島みやけじま村長そんちょうにもレース開催かいさいにおける様々さまざまな提案ていあんを行おこなっていた。

石原いしはら都知事とちじは、このレースについて「島しまの周遊しゅうゆう道路どうろはかなり起伏きふくに富とんでいて怖こわいが、逆ぎゃくに腕うでに自信じしんのあるライダーにとっては、一ひとつの魅力みりょくの場所ばしょである。世界せかいのオートバイのレースは、イギリスのマン島とうで始はじまって、島しまを挙あげてオートバイレースの誘致ゆうちをして協力きょうりょくしている。三宅みやけ島とうでそういうレースをすると、若わかいライダーが集あつまって人気にんきになるのではないか」と話はなしていた。

第だい1回かい目め開催かいさい前まえは、公道こうどうレース開催かいさいということで話題わだいになり、出場しゅつじょう準備じゅんびをする者ものもいたが、4メーカーの協賛きょうさん辞退じたいや公道こうどうレースが先送さきおくりとなった時点じてんで、急激きゅうげきに人々ひとびとの関心かんしんが失うせていった。

「公道こうどうレースをやらないならこのフェスティバルの意味いみが無ない」が大方おおかたの意見いけんであった。

予算よさん

東京とうきょう都とは、専門せんもん家かによる検討けんとう経費けいひなどに4,000万まん円えん、都道とどう改修かいしゅうに3億おく円えんを2007年度ねんど予算よさんに計上けいじょう。民家みんかへの衝突しょうとつを防ふせぐガードレールを増強ぞうきょうし、マンホールには滑すべり止とめを施ほどこす。運営うんえいする三宅みやけ村むら（人口じんこう2,934人にん）も、開催かいさいに必要ひつような約やく3億おく円えんを負担ふたん。

視察しさつ・評価ひょうか

2006年ねん5月がつに、石原いしはら都知事とちじや平野ひらの三宅みやけ村長そんちょうらは、公道こうどうレースの手本てほんとなるTTレースの視察しさつでマン島とうを訪おとずれた。

プロレーサーの宮城みやぎ光ひかりは、都とから依頼いらいを受うけ、三宅みやけ島とうを4回かい訪問ほうもんし、予定よていコースの外周がいしゅう道路どうろ（30 km）を視察しさつ・試走しそうした。評価ひょうかは次つぎの通とおりである。

1. 幅員ふくいんが6-7mと狭せまく道路どうろ沿ぞいに家屋かおくや石垣いしがきなどがある。緩衝かんしょう材ざいなどで対策たいさくしても安全あんぜん性せいは不十分ふじゅうぶん
2. 都内とないの総合そうごう病院びょういんまで最短さいたん40分ふんかかり、救急きゅうきゅう設備せつびも不十分ふじゅうぶん
3. 車両しゃりょうの安全あんぜん地帯ちたいがなく、事故じこの場合ばあいは二に次じ災害さいがいが懸念けねんされる

宮城みやぎは2007年ねん2月がつ5日にち、前述ぜんじゅつの理由りゆうなどを添そえて「公道こうどうレースは開催かいさいすべきではない」という報告ほうこく書しょを都とや日本にっぽんモーターサイクルスポーツ協会きょうかい（MFJ）に提出ていしゅつした。また、世界せかい選手権せんしゅけん参加さんか経験けいけんのある難波なんば恭司きょうじも2006年ねん8月がつに同様どうようのリポートを提出ていしゅつした。

これに対たいし、都とが発表はっぴょうしたコースは当初とうしょの外周がいしゅう道路どうろのままであり、計画けいかくを変更へんこうする予定よていもないとしていた。石原いしはら都知事とちじは「レースは危険きけんがあるからエキサイトする。ある程度ていどライダーの自己じこ責任せきにんもある」「あの島しまに活力かつりょくを与あたえるには、これしか方法ほうほうがない。これしか活路かつろがない」と発言はつげんした。

2007年ねん7月がつ末まつの定例ていれい会見かいけんで石原いしはら都知事とちじは翌よく年度ねんど以降いこうは公道こうどうレースを行おこなうと発言はつげんした。それに対たいしホンダは「レースに対たいする考かんがえ方かたが違ちがう」として、イベントへの協力きょうりょくを辞退じたいし、他たの3メーカーもそれに同意どういした。ただし海外かいがいのバイク・メーカーはこの限かぎりではなく、ハーレーダビッドソンやBMWをはじめとする数社すうしゃが協賛きょうさんの名乗なのりをあげ、2008年ねんにはその数かずは倍増ばいぞうした。

結局けっきょく、安全あんぜん面めんの確保かくほが難むずかしいことなどを理由りゆうに、2007年ねん7月がつに都とは周回しゅうかい道路どうろでのレースを断念だんねんし、阿古あこ地区ちくの2.5kmの周回しゅうかい道路どうろを封鎖ふうさして、時速じそく70kmの制限せいげん速度そくどの下した、レーシングマシンが公道こうどう走行そうこうをおこなう「ツーリストプロ」が提案ていあんされ、このイベントの特徴とくちょうとなった。また閉鎖へいさ中ちゅうの三宅島みやけじま空港くうこうの滑走かっそう路ろでのドラッグレースや、周回しゅうかい道路どうろでのツーリングイベントなども開催かいさいされ、公道こうどうレースから通常つうじょうのバイクイベントへと方針ほうしんを転換てんかんした。

2009年ねん、国内こくない4メーカーが協賛きょうさんとなったが、上述じょうじゅつのような経緯けいいがあるため、これは将来しょうらいの公道こうどうレース開催かいさいを断念だんねんすることとの引ひき換かえとする報道ほうどうがある。「ツーリストプロ」でさえ、もし開催かいさいされなくなったら、このフェスティバルの売うりが無なくなり、ありきたりのバイク・イベントをわざわざ見みに行いく者ものはいないとの意見いけんが多数たすうを占しめる。

当事とうじ者しゃである島民とうみんは概おおむね歓迎かんげいしているが、年としに3日にち程度ていどの現在げんざいのイベント状況じょうきょうでは観光かんこう収入しゅうにゅうはあまり望のぞめず、オートバイを通とおしての通年つうねんの集客しゅうきゃくを模索もさく中ちゅう。

ドラッグレースは、四よん輪りん試走しそうが出来できなかったため、レースの結果けっかが全日本ぜんにほん選手権せんしゅけんへの参戦さんせんと考慮こうりょされる「MFJ公認こうにん」ではなく、単たんなる「―承認しょうにん」であった。2009年ねんはドラッグレース自体じたいの開催かいさいがなくなった。

外部がいぶリンク

• 公式こうしきサイト
• 三宅島みやけじまスポーツ振興しんこう会かい
• 東京とうきょう都と報道ほうどう発表はっぴょう資料しりょう
• 三宅みやけ島とう観光かんこう協会きょうかい
• 内外ないがいタイムス'08取材しゅざい後記こうき
• マン島とうTT公式こうしきサイト(英文えいぶん)