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各種 かくしゅ ニカド電池 でんち 。乾電池 かんでんち 互換 ごかん 形状 けいじょう やカセットプレーヤー用 よう 、電池 でんち パック、機器 きき 組 く み込 こ み用 よう など
ドイツ 、アルトルスハイム オートビジョン博物館 はくぶつかん 、PSA のニッケル・カドミウム蓄電池 ちくでんち
リサイクルマーク(リサイクル法 ほう による)
ニッケル・カドミウム電池 でんち (ニッケル・カドミウムでんち、英語 えいご : Nickel-Cadmium rechargeable battery:Ni-Cd )とは、二 に 次 じ 電池 でんち の一種 いっしゅ で、正 せい 極 きょく にオキシ水酸化 すいさんか ニッケル 、負 ふ 極 きょく にカドミウム 、電解 でんかい 液 えき に水酸化 すいさんか カリウム水溶液 すいようえき (苛性 かせい カリ・KOH aq.)を用 もち いたアルカリ蓄電池 ちくでんち である。ニッカド電池 でんち (三洋電機 さんようでんき の商標 しょうひょう )、ニカド電池 でんち 、カドニカ電池 でんち (三洋電機 さんようでんき の登録 とうろく 商標 しょうひょう 第 だい 1913742号 ごう )とも呼 よ ばれる。ユングナー (英語 えいご 版 ばん ) 電池 でんち とも言 い う。
識別 しきべつ 色 しょく は、■ 黄 き 緑 みどり (ライムグリーン )。日本工業規格 にほんこうぎょうきかく (JIS)上 じょう の名称 めいしょう は、密閉 みっぺい 形 がた ニッケル・カドミウム蓄電池 ちくでんち (JIS C 8705)。
ニッケル・カドミウム蓄電池 ちくでんち の出力 しゅつりょく 特性 とくせい は、モーター などの高 こう 出力 しゅつりょく 用途 ようと に適 てき している。反面 はんめん 、自然 しぜん 放電 ほうでん (使用 しよう しなくても蓄 たくわ えていた電気 でんき の量 りょう が減少 げんしょう すること)が大 おお きいため、時計 とけい など消費 しょうひ 電力 でんりょく が小 ちい さく、また長期間 ちょうきかん 稼働 かどう させ続 つづ ける機器 きき には不向 ふむ きである。また、一般 いっぱん に広 ひろ く流通 りゅうつう している円筒 えんとう 型 がた ニッケル・カドミウム蓄電池 ちくでんち の公称 こうしょう 電圧 でんあつ は1.2 Vから1.25 Vとされており、同 どう 形状 けいじょう の一 いち 次 じ 電池 でんち (マンガン乾電池 かんでんち 、アルカリ乾電池 かんでんち )の定 てい 格 かく である1.5 V よりも低 ひく いので、それらと単純 たんじゅん に入 い れ替 か えても正常 せいじょう に動作 どうさ しない機器 きき も中 なか にはある。
また、水銀 すいぎん 電池 でんち と同 おな じように、使 つか い始 はじ めから放電 ほうでん 終止 しゅうし 直前 ちょくぜん まで電圧 でんあつ 、電流 でんりゅう ともに安定 あんてい した放電 ほうでん を行 おこな い、放電 ほうでん 終了 しゅうりょう 直前 ちょくぜん から急激 きゅうげき に電圧 でんあつ が下 さ がるという、ニッケル・カドミウム電池 でんち 独特 どくとく の放電 ほうでん 特性 とくせい により、一 いち 次 じ 電池 でんち の使用 しよう を前提 ぜんてい とした機器 きき では、電池 でんち の残 ざん 量 りょう 表示 ひょうじ が正常 せいじょう に働 はたら かないことが多 おお い。ニッケル・カドミウム電池 でんち の使用 しよう を前提 ぜんてい とした機器 きき (ビデオカメラ 、掃除 そうじ 機 き 、ヘッドホンステレオ など)では、1980年代 ねんだい 後半 こうはん に電子 でんし 制御 せいぎょ によって残 ざん 量 りょう 表示 ひょうじ が可能 かのう となった。
含有 がんゆう するカドミウム が「イタイイタイ病 いたいいたいびょう 」を起 お こす有害 ゆうがい 物質 ぶっしつ で、廃棄 はいき 時 じ に環境 かんきょう へ悪影響 あくえいきょう を与 あた える問題 もんだい があること、容量 ようりょう が少 すく ないこと、メモリー効果 こうか が顕著 けんちょ で管理 かんり が面倒 めんどう なことなどから、ニッケル・水素 すいそ 充電 じゅうでん 池 ち やリチウムイオン電池 でんち が代 か わりに広 ひろ く使用 しよう されるようになってきたが、歴史 れきし が長 なが く取 と り扱 あつか いのノウハウが豊富 ほうふ であることや、電池 でんち がタフである(過 か 放電 ほうでん に強 つよ い)事 こと 、瞬発 しゅんぱつ 力 りょく の高 たか さ、生産 せいさん コスト の面 めん などから、ラジコン などホビー の分野 ぶんや 、電動 でんどう 工具 こうぐ 用 よう の蓄電池 ちくでんち としては現役 げんえき で広 ひろ く使 つか われ続 つづ けている。
近年 きんねん 、需要 じゅよう や製造 せいぞう メーカーの減少 げんしょう により、ニッケル・水素 すいそ 充電 じゅうでん 池 ち よりも価格 かかく が高 たか くなる逆転 ぎゃくてん 現象 げんしょう が続 つづ いていたが、ガーデニング 用 よう 太陽光 たいようこう 充電 じゅうでん 式 しき ガーデンライトや家庭 かてい 用 よう ソーラー防犯 ぼうはん 灯 とう の普及 ふきゅう により、需要 じゅよう の減少 げんしょう に歯止 はど めがかかったため沈静 ちんせい 化 か した。
正 せい 極 きょく :
NiOOH
+
H
2
O
+
e
−
⟶
Ni
(
OH
)
2
+
OH
−
{\displaystyle {\ce {{NiOOH}+{H2O}+{\it {e}}^{-}->{Ni(OH)2}+OH^{-}}}}
負 ふ 極 きょく :
Cd
+
2
OH
−
⟶
Cd
(
OH
)
2
+
2
e
−
{\displaystyle {\ce {{Cd}+2OH^{-}->{Cd(OH)2}+{2{\it {e}}}^{-}}}}
極 ごく 板 いた 形式 けいしき による分類 ぶんるい は次 つぎ のとおり。
ポケット式 しき アルカリ蓄電池 ちくでんち
焼 しょう 結 ゆい (シンター)式 しき アルカリ蓄電池 ちくでんち
特 とく に極 ごく 板 いた を薄 うす くすることが出来 でき る為 ため 、短時間 たんじかん で大 だい 電流 でんりゅう を取 と り出 だ せる瞬発 しゅんぱつ 力 りょく の大 おお きさが期待 きたい 出来 でき る。
内部 ないぶ 抵抗 ていこう が小 ちい さい
電圧 でんあつ がほぼゼロになるまで放電 ほうでん をしても(過 か 放電 ほうでん )、所定 しょてい の回復 かいふく 充電 じゅうでん (充 たかし 放電 ほうでん を数 すう 回 かい 繰 く り返 かえ す)を行 おこな うことにより容量 ようりょう が回復 かいふく する
蓄電池 ちくでんち としては、少々 しょうしょう 雑 ざつ な扱 あつか いにも耐 た えると言 い える
低温 ていおん 環境 かんきょう での電圧 でんあつ 降下 こうか が少 すく ない(0 ℃ - 20 ℃ の範囲 はんい でも使用 しよう が可能 かのう である。同 おな じように低温 ていおん 状態 じょうたい でも使用 しよう 可能 かのう な電池 でんち はリチウム電池 でんち のみである)
自然 しぜん 放電 ほうでん がニッケル・水素 すいそ 充電 じゅうでん 池 ち より少 すく ない(現在 げんざい では、自己 じこ 放電 ほうでん 抑制 よくせい 型 がた のニッケル水素 すいそ 電池 でんち の登場 とうじょう で、立場 たちば は逆転 ぎゃくてん している)
同 どう サイズ(体積 たいせき )で比較 ひかく すると、ニッケル・水素 すいそ 充電 じゅうでん 池 ち に比 くら べて放電 ほうでん 容量 ようりょう が少 すく ない
つぎ足 た し充電 じゅうでん を繰 く り返 かえ し行 おこな うとメモリー効果 こうか が顕著 けんちょ にあらわれる。そのため次回 じかい 充電 じゅうでん する際 さい に注意 ちゅうい が必要 ひつよう 。
自然 しぜん 環境 かんきょう への影響 えいきょう (使用 しよう しているカドミウムが有害 ゆうがい )がある。そのため、使用 しよう 済 ず み電池 でんち の回収 かいしゅう が行 おこ なわれている。
起電 きでん 力 りょく が負 まけ の温度 おんど 特性 とくせい を持 も っているため、サーマルランナウェイ(熱 ねつ 暴走 ぼうそう )を起 お こす。
国内 こくない の主 おも な製造 せいぞう メーカー[ ソースを編集 へんしゅう ]
^ “コラムシリーズ ”. 産業 さんぎょう 用 よう 蓄電池 ちくでんち . 古河電池 ふるかわでんち 株式会社 かぶしきがいしゃ . 2018年 ねん 2月 がつ 2日 にち 閲覧 えつらん 。