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油圧ゆあつショベル

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パワーショベルから転送てんそう
一般的な油圧ショベル(前側、ボルボ・EC290B)
一般いっぱんてき油圧ゆあつショベル(前側まえがわボルボ・EC290B)
一般的な油圧ショベル(側面)
一般いっぱんてき油圧ゆあつショベル(側面そくめん
ミニショベル(日立・EX30)
ミニショベル(日立ひたち・EX30)

油圧ゆあつショベル(ゆあつショベル、えい: hydraulic excavator あるいは digger)とは、掘削くっさく整地せいちとうのためのうでじょう構造こうぞうおよびバケットとう油圧ゆあつにより作動さどうし、はしする機械きかいのことである。いわゆる掘削くっさく一種いっしゅで、建設けんせつ機械きかい一種いっしゅ

概要がいよう

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ケーブルしきローディングショベルのいちれい
ケーブルしきドラグショベル(ドラグライン)のいちれい

土砂どしゃやまなどの掘削くっさく整地せいちなどにもちいる。一般いっぱんに、うでじょう構造こうぞうは、左右さゆう旋回せんかいするプラットフォームのうええられており、そのしたには走行そうこう装置そうちそなえ、はしすることができる。うでじょうの(もうすこ詳細しょうさいたとえると、うでじょううより、人間にんげんかたからうであたりのような)構造こうぞうは、一般いっぱん複数ふくすう部分ぶぶんからなり、機体きたい基部きぶからじゅんに「ブーム」「アーム」とけられる。

アーム先端せんたんける作業さぎょう装置そうち土砂どしゃとう掘削くっさくてきしたバケットが標準ひょうじゅんであるが、バケット以外いがい各種かくしゅアタッチメントえて様々さまざま用途ようと使用しようでき、下部かぶ走行そうこうフレームにブレードはいいた)を装備そうびして、ブルドーザーのような押土整地せいち作業さぎょうおこなえる機種きしゅもある。

いくつか分類ぶんるいほうがあり、おおきく「バックホー(ドラグショベル)」「ローディングショベル」「解体かいたい」に分類ぶんるいすることができる。また重量じゅうりょう分類ぶんるいする方法ほうほうもある。→#分類ぶんるい種類しゅるい

歴史れきし

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油圧ゆあつしきショベルが登場とうじょうする以前いぜん鉱山こうざん河川かせん工事こうじもちいられていた、ウインチでケーブル(ワイヤーロープ)をげ、げてブームとアームをうごかしてバケットを前方ぜんぽうして掘削くっさくするケーブルしきローディングショベルや、幅広はばひろバケットをウインチでせながら掘削くっさくするケーブルしきドラグショベルが原型げんけいである。ケーブルしきショベルは構造こうぞうじょう、ケーブルを方向ほうこうにしか掘削くっさくりょくをかけられないので、せま範囲はんいふか掘削くっさくしたり、掘削くっさくめんたいらにるような作業さぎょう困難こんなんであったが、1947ねんイタリアで世界せかいはつふくどうしき油圧ゆあつシリンダーでブーム、アーム、バケットをうごかす小型こがた油圧ゆあつしきローディングショベルが開発かいはつされて、従前じゅうぜんのケーブルしきでは構造こうぞうじょう困難こんなんだった精密せいみつ掘削くっさく整地せいち作業さぎょう容易よういになり、かつ、1970ねんころ以降いこう 油圧ゆあつポンプやバルブシステムが改良かいりょうされて運転うんてん操縦そうじゅうほうきわめて簡単かんたんになり、小型こがた軽量けいりょう機種きしゅ製造せいぞう可能かのうになったため土木どぼく建設けんせつなどのなか-小規模しょうきぼ用途ようとでは急速きゅうそく油圧ゆあつしきショベルが普及ふきゅうした。

しかし、ふくどうしき油圧ゆあつシリンダーはあまりながもの製造せいぞうむずかしく、リンク倍率ばいりつたかくするとブームやアームのふとさや重量じゅうりょうおおきくなりぎてしまうため油圧ゆあつしきショベルの大型おおがたには限界げんかいがある。2016ねん時点じてんで、じゅう掘削くっさく積込つみこめようとしては作業さぎょう半径はんけい20メートル程度ていど、バケット容量ようりょう40立方りっぽうメートル程度ていど世界せかい最大さいだいきゅうであり、これよりもだい規模きぼ掘削くっさく機械きかいでは、ケーブルしきショベルやバケットホイールエクスカベーターひとし多用たようされている。

おもな用途ようと、および使用しようほうかんする規制きせい

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したうしろ)きにバケットをけてバックホーとして使つかうのがもっとも一般いっぱんてきだが、そのに、機体きたいより上方かみがた土砂どしゃ掘削くっさくして運搬うんぱんしゃ作業さぎょうてきした前向まえむきローディングバケットや、圧砕あっさい鉄骨てっこつ切断せつだんけてビルの解体かいたい、コンクリートや道路どうろのアスファルト、自然しぜんせき打撃だげきにより破砕はさいするブレーカーとう多種たしゅ多様たようなアタッチメントに交換こうかんでき非常ひじょう幅広はばひろ用途ようと使つかわれる。

こうした動力どうりょくシャベルはケーブルしき時代じだいのころはきあげロープが元々もともとあったので、アタッチメント交換こうかんでここの先端せんたんにフックをければクレーンとしてそのまま使用しようできた[1]ため、日本にっぽんでも過去かこ労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせいほうおよび関連かんれん省令しょうれい規則きそくでは、「(油圧ゆあつふくめ)動力どうりょくショベルで貨物かもつ吊上つりあ運搬うんぱんする行為こういかんする規定きてい」がもうけられてなく、クレーン設置せっち困難こんなん狭隘きょうあい作業さぎょう場所ばしょにおいて地中ちちゅう埋設まいせつぶつきや土留どどささえこうざいあつか場合ばあいかぎ油圧ゆあつショベルを吊上つりあ作業さぎょうもちいてもよいと指導しどうされていたが、油圧ゆあつショベルにはウィンチがないためバケットとうのアタッチメントに直接ちょくせつワイヤーをけた作業さぎょうおこなった結果けっか、ワイヤーが切断せつだんしたりはずれてげた貨物かもつ落下らっかして死亡しぼう事故じこ多発たはつしたため現在げんざい関連かんれん省令しょうれい規則きそく改定かいていされて、省令しょうれい規則きそく規定きてい合致がっちする構造こうぞう安全あんぜん装置そうち具備ぐびした「クレーン機能きのうづけ油圧ゆあつショベル」でしか作業さぎょうみとめられていない。げられる重量じゅうりょう油圧ゆあつショベルのおおきさでことなる[2]

呼称こしょう

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英語えいごでは「hydraulic excavator ハイドローリックエキスカベーター、油圧ゆあつしき発掘はっくつ」がかしこまったかたで、すこしくだけたかたではたんに「excavator エキスカベーター、発掘はっくつ」とび、現場げんばひと日常にちじょうてきにはしばしばみじかく「digger ディガー、るヤツ」とぶ。 日本にっぽんでは油圧ゆあつショベルには、製造せいぞうメーカーにより油圧ゆあつしきショベルユンボバックホーパワーショベルドラグショベルひとし商品しょうひんめいがつけられている。

日本にっぽんひろ使つかわれている同義語どうぎご類義語るいぎごにはつぎのようなものがある。

油圧ゆあつショベル
1990年代ねんだいはいってから、社団しゃだん法人ほうじん日本にっぽん建設けんせつ機械きかい工業こうぎょうかいによりあらたに制定せいていされた統一とういつ名称めいしょうである。「油圧ゆあつ」なので前述ぜんじゅつのケーブルしきドラグショベルはふくめない。
パワーショベル
小松製作所こまつせいさくしょ商品しょうひんめいとしてもちいた言葉ことば一般いっぱんひろ普及ふきゅうしたものだが、厳密げんみつには「ながのついたおおきなシャベルを動力どうりょくによってうごかし、けず土木どぼく機械きかい動力どうりょくショベル。[3]」であり、車両しゃりょうそのものではなく動力どうりょく装置そうちのついたショベル部分ぶぶんす。
ショベルカー
土木どぼく工事こうじ使つか掘削くっさくよう動力どうりょくシャベルをそなえた車両しゃりょう全般ぜんぱん」をさす和製わせい英語えいご[3]
ユンボ
もとはフランスの建設けんせつ機械きかいメーカーであるシカムしゃ (SICAM) の商標しょうひょう[4]しん三菱重工業みつびしじゅうこうぎょうげん三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう)が技術ぎじゅつ導入どうにゅうして日本にっぽん生産せいさん販売はんばいした結果けっか日本にっぽんではこの名前なまえひろ普及ふきゅうした。現在げんざいでは油圧ゆあつショベルを代名詞だいめいしとして現場げんばなどで使つかわれている[5][6]。(つまり商標しょうひょう普通ふつう名称めいしょうきている。)

分類ぶんるい種類しゅるい

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分類ぶんるいほうはいくつかある。基本きほんてきに、ざっくりと「バックホー(ドラグショベル)」「ローディングショベル」「解体かいたい」に分類ぶんるいすることができる[注釈ちゅうしゃく 1]。 また、質量しつりょうおもさ)で分類ぶんるいする方法ほうほうもあり、作業さぎょう装置そうちのぞ機体きたい質量しつりょうが3トン未満みまんのものをミニショベル機体きたい質量しつりょうが1トン未満みまんのものはマイクロショベル分類ぶんるいする方法ほうほうもある。

バックホー(ドラグショベル)
バケットを機体きたいがわせる方向ほうこううごかして作業さぎょうするタイプの油圧ゆあつショベルをす。ユンボ同様どうよう工事こうじ現場げんばではしばしば「バックホー」とばれる。なお国土こくど交通省こうつうしょうなど官庁かんちょう文書ぶんしょだけでは「ドラグショベル」と表記ひょうきされるが、この呼称こしょう日常にちじょう使用しようされることはすくない。
ローディングショベル
直訳ちょくやくすると「みショベル」。おもだい規模きぼ鉱山こうざん採掘さいくつ河川かせんすすむ工事こうじとう現場げんばにて機体きたい設置せっちめん地表ちひょうめん)より上方かみがた土砂どしゃ掘削くっさくして運搬うんぱんしゃ作業さぎょう多用たようされている。作業さぎょう装置そうち可動かどう範囲はんい質量しつりょうどう程度ていどバックホーくらべてせまく、たか上昇じょうしょうさせたバケットを下方かほうきに回転かいてんしてすくった土砂どしゃ排出はいしゅつすることが出来できないため、バケット底部ていぶもうけたゲートを開閉かいへいしてすくった土砂どしゃ排出はいしゅつする構造こうぞう多用たようされている。機体きたいおおきさのわり作業さぎょう装置そうち可動かどう範囲はんいせまく、機体きたい設置せっちめん地表ちひょうめん)より下方かほう掘削くっさくにはてきさないので市街地しがいち平野ひらのでは、ほとんどもちいられない。油圧ゆあつしきでは日本にっぽん国内こくないふく世界せかいてき機体きたい質量しつりょうすうひゃくトンからせんトン程度ていど機種きしゅ多用たようされている。
ふる資料しりょうなどではこのタイプをただ「ショベル」とんでいる場合ばあいもある[7]移動いどう積込つみこめ作業さぎょうよう大型おおがたバケットをそな掘削くっさく能力のうりょくちいさい、あるいはたない土木どぼく機械きかいについてはホイールローダーショベルローダー参照さんしょう
解体かいたい
こうかたぶけ運転うんてんだいゆうする解体かいたい
現代げんだい日本にっぽんでは油圧ゆあつショベルは建造けんぞうぶつ解体かいたい工事こうじ主役しゅやくとなっているが、標準ひょうじゅんてき油圧ゆあつショベル(バックホー)はぜん下方かほうへの作業さぎょうよう設計せっけいされているため、解体かいたい工事こうじよう頭上ずじょう方向ほうこうへの作業さぎょうせいたかめたモデルが各社かくしゃからリリースされており、解体かいたいばれる。通常つうじょう油圧ゆあつショベルが足元あしもとまでりやすいようブーム、アームが上腕じょうわん相当そうとうする箇所かしょ内側うちがわ屈曲くっきょくしているのにたいし、解体かいたい高所こうしょへのリーチを確保かくほするため、完全かんぜんりから直線ちょくせんじょうまでばすことができるじゅう関節かんせつしきブームをそなえる。とく作業さぎょう箇所かしょたかくなる大型おおがたでは上方かみがた視認しにんせい重視じゅうしして運転うんてんせきのリクライニングかくおおきくしたり、あるいは運転うんてんだいそのものをあとかたぶけさせたり、運転うんてんだい可動かどうしきとしているものもある。中層ちゅうそう建築けんちくぶつ解体かいたいとくした長大ちょうだいなブームとアームをち、作業さぎょう装置そうち到達とうたつたかさが40メートルにもたっする大型おおがた。ボリュームゾーンの中型ちゅうがたモデルにおおい、だい2関節かんせつ通常つうじょうのショベルの屈曲くっきょくおな位置いちとし解体かいたい掘削くっさく両用りょうよう汎用はんようがた狭小きょうしょう物件ぶっけんけの小型こがたなど、解体かいたい対象たいしょうおうじて様々さまざまなタイプが存在そんざいする。海外かいがいではロングリーチエクスカベーター英語えいごばんばれるが、解体かいたいようだけではなくふかようのブーム延長えんちょうがたふくむ。

機構きこう

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クローラふく下部かぶフレームにたい操縦そうじゅうせきふく上部じょうぶフレームが旋回せんかいする。旋回せんかい油圧ゆあつモーター駆動くどう下部かぶフレームの油圧ゆあつ機器ききには上部じょうぶフレーム旋回せんかい中心ちゅうしんスイベルジョイントにより油圧ゆあつつたえる[8]林業りんぎょうあるいは野戦やせん工兵こうへい)など整地せいち使用しよう想定そうていしたものでは、走行そうこう装置そうち車体しゃたいあいだ旋回せんかいじくくわえて前後ぜんご左右さゆう傾斜けいしゃする可動かどうじくゆうするものもあり、走行そうこう装置そうちななめにげた状態じょうたいでも車体しゃたい水平すいへいをとることができる(陸上りくじょう自衛隊じえいたい油圧ゆあつショベル掩体掘削くっさくなど)。

近年きんねんではまちちゅう騒音そうおん配慮はいりょし、騒音そうおんおよび振動しんどうたいする防止ぼうしさくなどがこうじられている。日本にっぽんにおいては、国土こくど交通省こうつうしょうてい騒音そうおんがた建設けんせつ機械きかいちょうてい騒音そうおんがた建設けんせつ機械きかい指定してい制度せいどがある。

動力どうりょくげん

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ほとんどの機械きかいディーゼルエンジン動力どうりょくげんとしている。エンジンから動力どうりょく油圧ゆあつポンプ油圧ゆあつちから変換へんかんし、油圧ゆあつりょくもちいて走行そうこう旋回せんかいおよびブーム、アーム、バケット(アタッチメント)の操作そうさおこなう。

鉱山こうざんなどで使つかわれる機体きたい質量しつりょう100トン以上いじょう大型おおがたなかには、ディーゼルエンジンに直結ちょっけつした発電はつでん発電はつでんし、発電はつでんから電力でんりょく油圧ゆあつポンプやギヤードモーターを駆動くどうさせて本体ほんたいうごかす、ディーゼルエレクトリック駆動くどう油圧ゆあつショベルもある。

電気でんきモーター搭載とうさいし、外部がいぶ電力でんりょくんで油圧ゆあつポンプを駆動くどうするタイプの油圧ゆあつショベル(通称つうしょう電機でんきショベル)もあり排気はいきガスをまったさない。坑道こうどう地下ちか工事こうじ多用たようされている。

エンジンにモーターとバッテリーまたはキャパシタわせた、ハイブリッド開発かいはつさかんである。旋回せんかいめる電力でんりょく回生かいせいブレーキ電力でんりょくをキャパシタにたくわえることにより、燃費ねんぴを2わり程度ていど向上こうじょうするという[8]

走行そうこう装置そうち

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ウォーキングドラグライン

おおくはクローラしき本体ほんたい油圧ゆあつポンプで走行そうこう装置そうち油圧ゆあつモーターうごかし、金属きんぞくせいもしくはゴムせいクローラによって走行そうこうするが、自動車じどうしゃのようなゴムタイヤ装備そうびしたホイールしきもある。通常つうじょうラフタークレーンのようにショベル作業さぎょう運転うんてん路上ろじょう走行そうこう運転うんてんひとつの運転うんてん席上せきじょうおこなうが、極少きょくしょうすうながらトラッククレーンのように通常つうじょうトラックシャーシーじょう旋回せんかいだい(ターレット)をもうけ、油圧ゆあつショベルの旋回せんかいだいからうえそうした特装車とくそうしゃ存在そんざいする。日本にっぽん建設けんせつ土木どぼく現場げんばでは大半たいはんがクローラしきである。道路どうろ工事こうじではゴムベルトしきクローラが多用たようされている。海外かいがいでは日本にっぽんよりもホイールしき機種きしゅおおい。なお、ぞくわれるキャタピラーとは、後述こうじゅつする米国べいこくキャタピラーしゃ社名しゃめいからたものであり。本来ほんらいくつたいもしくはクローラーばれる。走行そうこう装置そうち油圧ゆあつモーターメーカーは、ナブテスコKYB不二越ふじこしなどがあり、油圧ゆあつモーターと減速げんそくわせたユニットでクローラーを回転かいてんさせる。油圧ゆあつモーターは左右さゆうで2使用しようされ、それぞれが独立どくりつして制御せいぎょでき、ぜん後進こうしんだけでなくひだり前進ぜんしんみぎ後進こうしんすることによりそのちょうしん旋回せんかい(スピンターン)をおこなうこともできる。

一般いっぱんてきにゴムタイヤしきはクローラしきより整地せいちでの走行そうこうせい作業さぎょうちゅう安定あんていせいおとるが、アウトリガーや昇降しょうこうはいいたそなえた機種きしゅではクローラしきよりもたか安定あんていせい掘削くっさくりょくゆうする機種きしゅもある。(ただし、油圧ゆあつショベルは現場げんば到着とうちゃくすると作業さぎょうちゅう移動いどうしないのが普通ふつう[9]である。)。

また日本にっぽんでは大型おおがた特殊とくしゅ自動車じどうしゃとして登録とうろく可能かのう機種きしゅおお製造せいぞう発売はつばいされており、登録とうろくすれば公道こうどうそうして作業さぎょう現場げんば移動いどうできるという利点りてんがある。クローラしきのものは走行そうこう速度そくどきわめてひくうえに、路面ろめん損傷そんしょうする可能かのうせいおおきいので自動車じどうしゃ登録とうろく不可能ふかのうであり、セルフローダーやトレーラーひとし貨物かもつ自動車じどうしゃ積載せきさいして現場げんばはこばなくてはならない。

露天ろてん炭鉱たんこう使用しようされるちょう大型おおがたのドラグラインにはクローラのわりにあしのような機構きこう使つかって移動いどうする「ウォーキングドラグライン」もある[10]

アタッチメント

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油圧ブレーカー
油圧ゆあつブレーカー
油圧クラッシャー
油圧ゆあつクラッシャー
グラップル
グラップル

油圧ゆあつ利用りようできるため、かく作業さぎょうとくした機構きこうそなえたアタッチメントが登場とうじょうしている。

バケット

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バケット種類しゅるいとしてははばせまみぞようひろけい作業さぎょうようほか以下いか種類しゅるいがある。

クラムシェルバケット
二枚貝にまいがいのように開閉かいへいするバケット。掘削くっさくりょくよわ硬質こうしつ掘削くっさくにはてきさないが、軟質なんしつ土砂どしゃふかあな作業さぎょうてきしている。国産こくさんでは伸縮しんしゅくしきアームとわせて掘削くっさくふかさ25メートルにたっする機種きしゅ発売はつばいされている。クローラクレーンにクラムシェルをわせたものより運転うんてん容易たやすかつ技能ぎのう講習こうしゅう修了しゅうりょう資格しかく操縦そうじゅう可能かのううえに、高価こうかなワイヤーロープの損耗そんこう僅少きんしょうで、機動きどうせいにもすぐれているので、中小ちゅうしょう規模きぼふか作業さぎょう採用さいようえている。
ほうめんバケット
はばひろ底部ていぶ平坦へいたんになっており、土手どてなどのほうめん仕上しあげに使つかわれる。
台形だいけいバケット
断面だんめんがVがたみぞとき使つかわれる。
スケルトンバケット
底部ていぶ格子こうしじょうになっており、解体かいたいコンクリートガラと土砂どしゃるいけたり、水中すいちゅう岩石がんせき掘削くっさく使つかわれる。
リッパバケット
つめふとながくしており、軟岩の破砕はさい破砕はさいされた岩石がんせき掘削くっさく使つかわれる。
バケットクラッシャー
油圧ゆあつモーターとふたつのジョーをそなえたバケットで、かた建築けんちく資材しざい粉砕ふんさいできる。
なまコンバケット
円錐えんすいがた底部ていぶひらき、なまコンしつらえ使つかわれる。
スクリーニングバケット
バケットがた回転かいてんふるいくずや砂利じゃりコンクリートガラとう混合こんごうぶつ選別せんべつ分別ふんべつ使つかわれる。
シャフトスクリーン
選別せんべつ・攪拌・混合こんごうよう使用しようされる。はこがたバケットのなかにディスクのいたシャフトが2ほん〜3ほん設置せっちしてあり、シャフトが回転かいてんし、バケットですくいんだものをける。

解体かいたい

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アタッチメント専用せんよう油圧ゆあつ配管はいかんホース装備そうび油圧ゆあつ確保かくほした機種きしゅでないと操作そうさすることができない。打撃だげきけいアタッチメント(ブレーカー)の操作そうさには車両しゃりょうけい建設けんせつ機械きかい運転うんてんしゃ資格しかく解体かいたい必要ひつよう

地域ちいきによって解体かいたいもちいられるアタッチメントがことなり、東北とうほく以北いほくだとつくりが頑丈がんじょうであるため、ピラニアバケットがおおもちいられるが、東北とうほく以南いなんだと木造もくぞう住宅じゅうたくでかつかわら屋根やねおおいため、フォークグラブかグラップルもしくはワニラーがもちいられることおおい。

フォークグラブ

おも住宅じゅうたく解体かいたい廃棄はいきぶつみ、分別ふんべつ使つかわれる。

リッパ
おもに抜根や岩盤がんばん破砕はさい廃棄はいきぶつ分別ふんべつ使つかわれるが、解体かいたいようアタッチメントとしてもちいられることもある。
油圧ゆあつブレーカー
タガネ(チゼル)の打撃だげきもの破壊はかいする。コンクリート構造こうぞうぶつ破壊はかい採石さいせきじょうでのだい岩石がんせき小割こわり、道路どうろ工事こうじアスファルト岩盤がんばん破砕はさい溝堀みぞほりなどに使用しようする。発破はっぱ作業さぎょう出来できないトンネル工事こうじにも使用しようされる。阪神はんしん淡路あわじ大震災だいしんさい復興ふっこうには、倒壊とうかいした高速こうそく道路どうろ破壊はかいされた岸壁がんぺき解体かいたいなどに活躍かつやくした。空気くうきハンドブレーカは欧米おうべい開発かいはつされたものであるが、1957ねんブルドーザけるために大型おおがた空気圧くうきあつブレーカが日本にっぽんニューマチック工業こうぎょうによって世界せかいはじめて開発かいはつされたIPH-400が起源きげんである。IPH-400のみから「アイヨン」の愛称あいしょうしたしまれた。いまはより効率こうりつのよい窒素ちっそガスを封入ふうにゅうした油圧ゆあつしき主流しゅりゅうとなっている。
油圧ゆあつクラッシャー
破砕はさい」、「圧砕あっさい」、鉄骨てっこつ切断せつだんともう、巨大きょだいペンチニッパービル高速こうそく道路どうろなど鉄筋てっきんコンクリート建造けんぞうぶつなどの解体かいたい使つかわれる。対象たいしょうぶつ圧砕あっさい内部ないぶ鉄筋てっきん切断せつだんしながら解体かいたいすすめる。用途ようとにより、「だいり」と「小割こわり」がある。だいよう本体ほんたい回転かいてん機構きこう油圧ゆあつまたは手動しゅどう操作そうさ)をち、刃先はさき角度かくど変更へんこうできる(たとえばはりつかむときは刃先はさき垂直すいちょくに、はしら場合ばあい水平すいへいにする)。小割こわようには磁石じしゃくづけ機種きしゅもあり、鉄筋てっきん選別せんべつにも使つかわれる。
ワニラー
ワニくちかたちをしたアタッチメント。雑多ざった廃棄はいきぶつ解体かいたいした建材けんざい整理せいりしたりトラックに作業さぎょうてきする。把握はあくりょく然程さほどつよくないので鉄骨てっこつやコンクリートをこわすことはむずかしいが、木造もくぞう建築けんちくぶつ程度ていどなら破壊はかいすることもできる。
油圧ゆあつカッター
巨大きょだいハサミ鉄骨てっこつビル、はしなどの建造けんぞうぶつ切断せつだん解体かいたいや、廃車はいしゃ鉄道てつどう車輌しゃりょう航空機こうくうき解体かいたい使つかわれる。業界ぎょうかい用語ようごで、ニブラしょうされることがおおい。
複数ふくすうつめいたグラップルでスクラップコンテナんでいる状態じょうたい。トラックの荷台にだいとうさい視認しにんせいくするため、運転うんてんだいたかげているてんにも注目ちゅうもく
グラップル
解体かいたいフォークともばれる。2まい開閉かいへいし、ものつかんで(はさんで)移動いどうさせるのに使つかうアタッチメント。解体かいたい作業さぎょう移動いどう作業さぎょう選別せんべつ作業さぎょう使用しようされる。いたミカンのかわしたけたような形状けいじょう開閉かいへいバケットもあるが、この場合ばあい土砂どしゃよりも比重ひじゅうかる小粒こつぶぶつてきする。廃棄はいきぶつ積込つみこめ農林のうりん作業さぎょう使つかわれている。[注釈ちゅうしゃく 2]
ツインヘッダー
アタッチメントしき油圧ゆあつ切削せっさく回転かいてんするドラムに切削せっさくチップ(ピック、ともばれる)が配列はいれつされており、ドラムが回転かいてんして鉱物こうぶつ掘削くっさくする。道路どうろ舗装ほそう工事こうじトンネル工事こうじとうで、道路どうろ底面ていめんほうめん掘削くっさくみぞ開削かいさくなどに使用しようされる。おおくの場合ばあい回転かいてんドラムは2つそなわっているため、ツインヘッダー(Twin Header)とばれるが、回転かいてんドラムが1つだけのコンパクトがたもある。
ピラニアバケット
ピラニアのくちのようなかたちなのでこうばれる。このアタッチメント1つでつかむ、る、むの3やくもこなせるため、木造もくぞう家屋かおく解体かいたい使つかわれることおおい。北海道ほっかいどう株式会社かぶしきがいしゃオノデラ製作所せいさくしょ登録とうろく商標しょうひょうである。

林業りんぎょうよう

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林業りんぎょうでは伐採ばっさいからみまでに様々さまざま作業さぎょう必要ひつようなため作業さぎょういん負担ふたんおおきく、省力しょうりょくのために複数ふくすう作業さぎょうを1だいになえる高性能こうせいのう林業りんぎょう機械きかい提唱ていしょうされた[11]高性能こうせいのう林業りんぎょう機械きかい林業りんぎょうよう最適さいてきされた車体しゃたいもあるが、油圧ゆあつショベルようのアタッチメントとして販売はんばいされており、土木どぼく作業さぎょうよう導入どうにゅうした油圧ゆあつショベルを転用てんようすることで高価こうか専用せんよう導入どうにゅうできない小規模しょうきぼ業者ぎょうしゃでもていコストで機械きかい可能かのうとなった。

フェラーバンチャ
樹木じゅもく伐採ばっさい(フェリング)と集積しゅうせき(バンチング)をいちだいおこなえるアタッチメント[12]
ハーベスタ
フェラーバンチャの機能きのうくわしょうえだ切除せつじょ伐採ばっさいながさをそろえて切断せつだんたまきり)もおこなえるアタッチメント[8][13]
プロセッサ
しゅうざいされた木材もくざいえだばらい・はかしゃくたまりを連続れんぞくしておこなえるアタッチメント[14]近年きんねんでは木材もくざいがり具合ぐあい自動じどう判定はんてい記録きろくするなど機能きのうすすんでいる[15]
スイングヤーダ
油圧ゆあつショベルのブームまたは機体きたいじょう複数ふくすうのウィンチをけて、伐採ばっさい木材もくざい作業さぎょう林業りんぎょう架線かせん(仮設かせつロープウェイ)の動力どうりょくげんとしてもちいるもの。

その

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ロータリークラッシャー
こしらえや下刈したが作業さぎょうなどに使用しようする砕土林業りんぎょうほか、スキーじょうやゴルフじょう整地せいち作業さぎょうにも使用しようされる。
リフティングマグネット
強力きょうりょく電磁石でんじしゃくにより磁性じせいのあるものをける。金属きんぞく選別せんべつてつスクラップ移動いどうに。電磁石でんじしゃく電源でんげん油圧ゆあつショベル機体きたい後部こうぶ搭載とうさいした発電はつでんにより場合ばあいおおい。

出力しゅつりょく制御せいぎょ方法ほうほう

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油圧ゆあつショベルは出力しゅつりょく制御せいぎょおも油圧ゆあつもちいてっており、以下いかのような制御せいぎょ方式ほうしきもちいられている。 油圧ゆあつショベルの制御せいぎょ基本きほんてき油圧ゆあつポンプの吐出としゅつあつ一定いってい圧力あつりょく固定こていし、かくアクチュエーター必要ひつよう流量りゅうりょう供給きょうきゅうするようにポンプの流量りゅうりょう制御せいぎょする。 過去かこには運転うんてんだいそなわるかくレバーで直接ちょくせつバルブをうごかすメカニカル制御せいぎょだったが、現在げんざいでは電磁でんじべんわりレバーはたんなる電気でんきスイッチになっており、解体かいたい積込つみこめ作業さぎょう運転うんてんだいそう位置いち変更へんこうしたり可動かどうしきにすることも容易よういになっている。操作そうさけいのレイアウトも変更へんこう可能かのうだが、おおくのメーカーは従来じゅうらい操作そうされたユーザーに配慮はいりょし、以前いぜん操作そうさけい踏襲とうしゅうしているため操作そうさ各社かくしゃ方式ほうしき並立へいりつしたままとなっている。

  • オープンセンタ・ネガティブコントロール制御せいぎょ
  • オープンセンタ・ポジティブコントロール制御せいぎょ
  • クローズドセンタ・ロードセンシング制御せいぎょ

それぞれの制御せいぎょ方法ほうほうのオープンセンタ、クローズドセンタとは油圧ゆあつ回路かいろ制御せいぎょするべん集合しゅうごうたいであるコントロールバルブ構造こうぞう由来ゆらいしている。

オープンセンタ方式ほうしきでは、センターバイパスとばれる回路かいろ負荷ふか状態じょうたいでは解放かいほうされ油圧ゆあつタンクながむのにたいし、クローズドセンタ方式ほうしきでは負荷ふか状態じょうたいではセンターバイパスはじており油圧ゆあつはタンクにかえらない。

オープンセンタ方式ほうしきではアクチュエーターに油圧ゆあつおくられるとセンターバイパスの流量りゅうりょうるため、センターバイパスの圧力あつりょくがる。負荷ふか状態じょうたいではぎゃくにセンターバイパスの圧力あつりょくがる。

このため、オープンセンタ方式ほうしきではセンターバイパスの圧力あつりょくし、ポンプの流量りゅうりょう制御せいぎょする。具体ぐたいてきにはネガティブコントロール制御せいぎょでは、センターバイパスの圧力あつりょくがれば、負荷ふかがかかっていると判断はんだんしてポンプ流量りゅうりょうやし、センターバイパスの圧力あつりょくがると流量りゅうりょうらす制御せいぎょおこなう。

操作そうさ方法ほうほう

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おも運転うんてんしゃ足元あしもとからている2ほんレバーと、両手りょうてちかくにはいされた2ほんのジョイスティックレバーをもちいて操作そうさする。これらのレバーをおおきくかたぶければ機械きかいはやうごき、ちいさくかたぶければゆっくりうごく。

足元あしもとからている2ほんのレバーでクローラを操作そうさする。おおくの場合ばあいこのレバーに直結ちょっけつされたペダルもあり、このペダルでも同様どうよう操作そうさ可能かのうである。

運転うんてんしゃ両手りょうてちかくにある2ほんのジョイスティックレバーを縦横じゅうおう操作そうさして、左右さゆう旋回せんかい、ブームげ、アームばし、バケット掘削くっさく開放かいほうの4つの操作そうさおこなう。機種きしゅによってはバケット以外いがい作業さぎょう装置そうち装備そうびしているので、それらを操作そうさするためのレバーやペダルが追加ついかされている。アタッチメントの操作そうさゆか設置せっちしたペダルを使用しようするものと、作業さぎょう操作そうさレバーにボタンを追加ついかするものがある。

スロットル(アクセル)の操作そうさはレバーしきダイヤルしきはやい・普通ふつうおそい・アイドリングのボタンしきなど、メーカー・機種きしゅによってまちまちである。スロットルが全開ぜんかいでもレバーをすこししかたおさなければ作業さぎょう装置そうちはゆっくりうごくので、自動車じどうしゃちがってスロットルを頻繁ひんぱん操作そうさすることはしない。レバーをいちはいたおしてもまだうごきがおそいとかんじたときにひらき、騒音そうおん燃料ねんりょう消費しょうひおさえたいときにじる程度ていどである。

クローラの操作そうさ

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クローラの操作そうさ統一とういつされている。片手かたてでも両手りょうてでも操作そうさできるよう、運転うんてんせき前方ぜんぽう中心ちゅうしん前後ぜんご方向ほうこう操作そうさできるレバーが2ほん隣合となりあわせに配置はいちされる。

運転うんてんせきそなえた上部じょうぶ旋回せんかいたいは360旋回せんかい可能かのうなため、上部じょうぶ旋回せんかいたいきによってレバーの操作そうさぎゃくになるので注意ちゅうい必要ひつようである。(「前進ぜんしん」は下部かぶフレームにけられている走行そうこうモーターが後方こうほう位置いちしている状態じょうたい

  • 両方りょうほうのレバーを同時どうじまえたおせば前進ぜんしんする。
  • 両方りょうほうのレバーをうしろへたおせば後退こうたいする。
  • 片方かたがたのレバーだけを操作そうさすれば旋回せんかいする。
  • 片方かたがたのレバーをちいさく、もう片方かたがたのレバーをおおきくたおせばカーブしながら前進ぜんしんする。
  • 両方りょうほうのレバーをたがちがいに操作そうさすればちょうしん旋回せんかいする。
ひだりクローラ前進ぜんしん みぎクローラ前進ぜんしん
        ↑ ↑
        ○ ○
        ↓ ↓
ひだりクローラ後退こうたい みぎクローラ後退こうたい

作業さぎょう装置そうち操作そうさ

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レバーに対応たいおうする箇所かしょ色分いろわけした

2ほんのレバーの縦横じゅうおううごきそれぞれにどの操作そうさてるかは、かつてはメーカーごとにまちまちであったが、現在げんざいではメーカーが「パターンチェンジャ」とばれる機構きこう追加ついかから変更へんこうできるようになっている[16]ほか、操作そうさパターンを変更へんこうできない旧式きゅうしきこうけしこのみのパターン変更へんこうできる装置そうち登場とうじょうしている[17]

日本にっぽんではメーカー出荷しゅっか操作そうさ方法ほうほうJISさだめられた「標準ひょうじゅん操作そうさ方式ほうしき」に統一とういつされているが、レンタル業者ぎょうしゃでは顧客こきゃくこのみにわせてすため[18]作業さぎょう現場げんばでは方式ほうしき変更へんこうされていることもおおいが、現在げんざいでは「標準ひょうじゅん操作そうさ方式ほうしきよこ旋回せんかい)」と「コマツレバー方式ほうしきたて旋回せんかい)」にほぼ集約しゅうやくされている。とくに1993ねん4がつから、国交こっこうしょう所管しょかん工事こうじでは、標準ひょうじゅん操作そうさ方法ほうほうから変更へんこうするさい工具こうぐ必要ひつよう機種きしゅ指定していされている[18]

アメリカではSAE International制定せいていした「SAEパターン」が一般いっぱんてきであるため、日本にっぽんのメーカでもアメリカけの機種きしゅではパターンチェンジャで対応たいおうさせている。

標準ひょうじゅん操作そうさ方式ほうしき

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一般いっぱんてきに「JIS方式ほうしき」や「JISパターン」とばれることがおおいが、「ISOパターン」や「コマツ・日立ひたちパターン」が普及ふきゅうしている地域ちいきでは「よこ旋回せんかい」ともばれる。バケットをよこうごかすときはよこに、たてうごかすときはたてひだりレバーを操作そうさするという直感ちょっかんてきかりやすい操作そうさ方法ほうほうである。

    アームばし                      ブームげ
      ↑                         ↑
  ひだり旋回せんかい←○→みぎ旋回せんかい                  バケット掘削くっさく←○→バケット開放かいほう
      ↓                         ↓
    アームげ                     ブーム

コマツ・日立ひたち住友すみともパターン

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たて旋回せんかい」ともばれ、日本にっぽんではコマツと日立ひたちのシェアがたかいためJIS方式ほうしき人気にんき二分にぶんしている。JIS方式ほうしきくらべて、みぎレバーはおなじだが、ひだりレバーの上下じょうげ左右さゆう逆転ぎゃくてんしている。レバーのうごきと機構きこううごきが一致いっちしないため、かりやすさではJIS方式ほうしきおとるが、小刻こきざみに操作そうさすることのおおいアームを操作そうさしやすいよこのレバー操作そうさあやつるのでれたのち作業さぎょうせいたかい。たとえばバケットにいた土砂どしゃるいとすうごきをれいると、コマツ・日立ひたち住友すみともパターンでは、左右さゆうのレバーを内側うちがわせたり外側そとがわたおしたりをかえせばよいが、JIS方式ほうしきでは左右さゆう非対称ひたいしょう操作そうさになってしまい操作そうさしにくい。

        みぎ旋回せんかい                  ブームげ
         ↑                     ↑
  アームばし←○→アームげ       バケット掘削くっさく←○→バケット開放かいほう
          ↓                     ↓
        ひだり旋回せんかい                  ブーム

三菱みつびしパターン

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方式ほうしきちがってみぎレバーで旋回せんかいするのでとく注意ちゅうい必要ひつようである。また、アーム操作そうさ上下じょうげおよびバケット操作そうさ左右さゆう掘削くっさく開放かいほう)もぎゃくである。

      ブームげ                     アームげ
         ↑                        ↑
 バケット開放かいほう←○→バケット掘削くっさく                 ひだり旋回せんかい←○→みぎ旋回せんかい
         ↓                        ↓
      ブームげ                       アームばし

きゅうコベルコパターン

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三菱みつびしおなじくみぎレバーで旋回せんかいするのでとく注意ちゅうい必要ひつようである。また、バケット操作そうさ左右さゆう掘削くっさく開放かいほう)もぎゃくである。

      ブームげ                 アームばし
         ↑                       ↑
 バケット開放かいほう←○→バケット掘削くっさく                ひだり旋回せんかい←○→みぎ旋回せんかい
         ↓                      ↓
      ブームげ                   アームきょく

きゅうナカミチ(中道ちゅうどう)パターン

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JIS方式ほうしき旋回せんかい・バケットのレバー操作そうさぎゃくである。現在げんざいではかけることはまれである。

      アームばし                ブームげ
        ↑                      ↑
 バケット開放かいほう←○→バケット掘削くっさく             ひだり旋回せんかい←○→みぎ旋回せんかい
        ↓                     ↓
      アームげ                 ブーム

きゅうヤンマーパターン

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JIS方式ほうしきちかいが、ひだりレバーの上下じょうげ逆転ぎゃくてんしている。現在げんざいではかけることはまれである。

        アームげ                         ブームげ
          ↑                              ↑
        ひだり旋回せんかい←○→みぎ旋回せんかい                    バケット掘削くっさく←○→バケット開放かいほう
          ↓                          ↓
         アームばし                        ブーム

SAEパターン

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JIS方式ほうしきとはアーム操作そうさ上下じょうげばしが左右さゆうぎゃくになっている。

    ブームげ                       アームばし
      ↑                         ↑
  ひだり旋回せんかい←○→みぎ旋回せんかい                  バケット掘削くっさく←○→バケット開放かいほう
      ↓                         ↓
    ブームげ                     アームきょく

操縦そうじゅうしゃ

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日本にっぽんでは、労働ろうどう行為こういとして油圧ゆあつショベルの作業さぎょう運転うんてんおこなものは、建設けんせつ機械きかい施工しこう技術ぎじゅつ検定けんていの1きゅうだいいちしゅか2きゅうだい一種いっしゅ合格ごうかくしょう所持しょじしゃであるか、労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせいほうもとづく車両しゃりょうけい建設けんせつ機械きかい整地せいち運搬うんぱん積込つみこめ掘削くっさくよう、ブレーカを装着そうちゃくするさい車両しゃりょうけい建設けんせつ機械きかい解体かいたいよう運転うんてん資格しかくしゃである必要ひつようがある(機体きたい重量じゅうりょう3t以上いじょうは「車両しゃりょうけい建設けんせつ機械きかい運転うんてん技術ぎじゅつ技能ぎのう講習こうしゅう」を修了しゅうりょうして修了しゅうりょうしょう交付こうふされたもの、3t未満みまんでは「車両しゃりょうけい建設けんせつ機械きかい特別とくべつ教育きょういく」を受講じゅこうずみもの)、フェラーバンチャ、ハーベスタ、プロセッサは伐木ばつぼくとう機械きかい特別とくべつ教育きょういく受講じゅこうずみ、スイングヤーダは簡易かんい架線かせんしゅうざい装置そうちとう特別とくべつ教育きょういく受講じゅこうずみ資格しかく必要ひつようである(重量じゅうりょう制限せいげんなし)
また、大型おおがた特殊とくしゅ自動車じどうしゃ登録とうろくされた機体きたい公道こうどう運転うんてんする場合ばあい大型おおがた特殊とくしゅ自動車じどうしゃ運転うんてん免許めんきょ交付こうふされたものかぎられる。

なお、クレーン機能きのうづけ油圧ゆあつショベルでたま作業さぎょうおこなうにはたま技能ぎのう講習こうしゅう修了しゅうりょうして修了しゅうりょうしょう交付こうふされたもの、クレーン作業さぎょう運転うんてんおこなうには移動いどうしきクレーン運転うんてん免許めんきょ交付こうふされたものまたは、ていかくつるしじょう荷重におも5トン未満みまん機種きしゅならば小型こがた移動いどうしきクレーン運転うんてん技能ぎのう講習こうしゅう修了しゅうりょうして修了しゅうりょうしょう交付こうふされたものである必要ひつようがある。

特殊とくしゅ形式けいしき

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掘削くっさくよう

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アームを旋回せんかいさせる掩体掘削くっさく
右側みぎがわ車体しゃたいをローリングさせた様子ようす

コマツが陸上りくじょう自衛隊じえいたいけに開発かいはつした掩体掘削くっさく掩体ごう塹壕ざんごうなどの掘削くっさく作業さぎょう想定そうていし、自社じしゃ製品せいひんをベースにアームの360回転かいてん車体しゃたい左右さゆう傾斜けいしゃさせる機能きのう追加ついかしている。

そううでしき

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日立建機ひたちけんきせいそううで作業さぎょう「ASTACO」(東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう仕様しよう

一般いっぱんてき油圧ゆあつショベルは作業さぎょう装置そうち一本いっぽんであるが、日立建機ひたちけんき現場げんば作業さぎょう多様たようわせそううでしき油圧ゆあつショベル「ASTACO(アスタコ)[注釈ちゅうしゃく 3]」を開発かいはつした。ほん作業さぎょう装置そうち利用りようして、対象たいしょうぶつつかんだまま切断せつだんしたり、ながものなどをげるなど、一本いっぽん作業さぎょう装置そうちでは出来できなかった作業さぎょう対応たいおうしている。操作そうさ直感ちょっかんせい重視じゅうしした2ほんのジョイスティックを使用しようする独自どくじ方式ほうしき採用さいようし、みぎレバーで右腕うわんひだりレバーで左腕さわん操作そうさする[19]。JIS方式ほうしき日立ひたちパターンなどはまったちがうことや、出力しゅつりょく制限せいげんから作業さぎょう制約せいやくがあるため、従来じゅうらい方式ほうしきれたベテランからは評価ひょうかされなかった[20]。しかし精密せいみつ作業さぎょう可能かのうそううでしき災害さいがい救助きゅうじょにも効果こうか発揮はっきするため、東京とうきょう消防庁しょうぼうちょうハイパーレスキュー災害さいがい救助きゅうじょようとして導入どうにゅうした[21]

日立建機ひたちけんきでは現場げんば意見いけん自社じしゃの「ZAXIS135US」にふくうで追加ついかした「ASTACO NEO」も開発かいはつしている[20]ふくうでしゅたる作業さぎょう装置そうち補助ほじょとして使つかうもので、ほんともおなじブームとアームの作業さぎょう装置そうちそなえた「ASTACO」とは構造こうぞうちがい「シオマネキがた[20]となったが操縦そうじゅう方式ほうしきおなじである。

2018ねんには傾斜地けいしゃち整地せいちでも安定あんていさせるため4つの独立どくりつしたクローラ、各部かくぶ軽量けいりょう走行そうこう操作そうさレバーの集約しゅうやくなどの改良かいりょうおこなったコンセプトモデルを公開こうかいした[22]

開発かいはつしゃ一人ひとりである石井いしいあきらはん実物じつぶつだいガンダムをうごかすプロジェクトにも参加さんかしている[23]

運転うんてんしゃ資格しかく区分くぶん不明ふめい

遠隔えんかく操縦そうじゅう

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油圧ゆあつショベルを目視もくし無線むせん操縦そうじゅうするこころみはかくメーカーによりおこなわれていたが、国土こくど交通省こうつうしょう推進すいしんする情報じょうほう施工しこう一環いっかんとして[24]、GPSによる位置いち情報じょうほう車体しゃたいけたセンサから情報じょうほうと、工程こうていひょう施工しこうのデータを統合とうごうし、作業さぎょう地点ちてんまで自動じどう走行そうこうしたり作業さぎょうガイドや警告けいこく端末たんまつ表示ひょうじするシステムが提唱ていしょうされ、各社かくしゃからシステムが販売はんばいされている[25]

国土こくど交通省こうつうしょうだい規模きぼ災害さいがいへの対策たいさくとして遠隔えんかく操縦そうじゅうしき建設けんせつ機械きかい普及ふきゅうさせるため、河川かせん事務所じむしょ地方ちほう整備せいびきょくとお業者ぎょうしゃけの施工しこう見学けんがくかい[26]や、分解ぶんかい空輸くうゆ対応たいおうした油圧ゆあつショベルを使つかった訓練くんれん実施じっししている[27]

ヤンマー仮想かそう現実げんじつ技術ぎじゅつ電気でんき駆動くどうわせ、遠隔えんかく操作そうさ前提ぜんていとした屋内おくない災害さいがい現場げんばようのコンセプト発表はっぴょうしている[28][29]

無線むせん使用しようする場合ばあいには使用しようしゃ負担ふたんらすため免許めんきょようしない無線むせんきょく利用りようされる。

メーカー

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日本にっぽんのメーカーおよび、日本にっぽん輸入ゆにゅうされているもの

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  • 日立建機ひたちけんき : 海外かいがいメーカーと提携ていけいせず独自どくじ技術ぎじゅつ油圧ゆあつショベルを開発かいはつ製造せいぞうしている。以来いらい小型こがたからちょう大型おおがたまでを手掛てがける。0.28 - 1.00m3油圧ゆあつショベルをクボタOEM供給きょうきゅうおこなっている。
    • ぜん油圧ゆあつしきとしては世界せかい最大さいだいきゅうの800tきゅうショベルがカナダで稼働かどうしている[30]
    • 2012ねん現在げんざいそううでしき唯一ゆいいつ製造せいぞうしている。
    • グループ会社かいしゃ日建にっけんきゅう山梨やまなし日立建機ひたちけんき)では一般いっぱん作業さぎょうようショベルに転用てんよう可能かのう地雷じらい除去じょきょ開発かいはつ販売はんばいしており、世界せかいてきにトップシェア。
  • 小松製作所こまつせいさくしょ : 米国べいこくビサイラス英語えいごばんしゃ提携ていけいしていた。マイクロショベルから大型おおがたまでを手掛てがけ、海外かいがいでは700tちょうきゅうあつかっている。
  • 住友建機すみともけんき : 米国べいこくFMC英語えいごばんしゃ提携ていけい、ショベル中心ちゅうしんけんメーカー。ミニショベルからは撤退てったいし、7tきゅう - 80tきゅうまで。油圧ゆあつショベルベースの応用おうよう特殊とくしゅ仕様しようおおい。
  • キャタピラージャパン : 米国べいこくキャタピラーしゃ日本にっぽん法人ほうじん。ミニクラスから大型おおがた80tきゅうまでラインナップ。ミニショベルの一部いちぶ機種きしゅはクボタから調達ちょうたつ自社じしゃブランドで販売はんばいしている。100tをえるクラスは自社じしゃ生産せいさんをとりやめていたが、ビサイラスしゃ買収ばいしゅう(2011ねん)しCATブランドのちょう大型おおがた復活ふっかつ
  • 加藤かとう製作所せいさくしょ : 他社たしゃ提携ていけいせず独自どくじ開発かいはつ現在げんざいは8tきゅう中型ちゅうがたから40tきゅう大型おおがたまでを手掛てがける。かつては5t未満みまんのミニクラスや、60tちょうきゅう大型おおがたもあった。
  • KATO HICOMきゅうIHIけん) : 加藤かとう製作所せいさくしょ子会社こがいしゃ現在げんざいは8tクラスまでのモデル中心ちゅうしん。かつては米国べいこくコーリングしゃ提携ていけい大型おおがたもあった。また一時期いちじきコーリングしゃOEM供給きょうきゅうおこなっていた。
  • コベルコけん : ドイツのリープヘルしゃ米国べいこくP&H英語えいごばんしゃ提携ていけい現在げんざいはマイクロショベルから大型おおがたまでを手掛てがける。油圧ゆあつショベルベースの応用おうよう特殊とくしゅ仕様しようおおい。
  • 竹内たけうち製作所せいさくしょ : ミニショベルを日本にっぽん最初さいしょ手掛てがけたメーカー。海外かいがい販売はんばい多数たすうめる。また、ベルリンのかべ崩壊ほうかい竹内たけうち製作所せいさくしょのミニショベルが解体かいたい作業さぎょうおこなっている様子ようすが、世界せかいてきにテレビ放送ほうそうされたことでも有名ゆうめい
  • クボタ : かつてはドイツのアトラスドイツばんしゃ提携ていけいし、中型ちゅうがた油圧ゆあつショベルを製造せいぞうしていた。現在げんざいはミニバックホーに重点じゅうてんいており、ミニバックホー販売はんばい台数だいすうでは、21ねん連続れんぞく世界せかいいち堅持けんじしている。*「Off-Highway Research 2022」より。
  • ヤンマー : のうのイメージがつよいが、10t程度ていどのクラスまでを手掛てがける。
  • 北越工業ほくえつこうぎょう(エアマン) : コンプレッサ主力しゅりょくながらミニショベルも手掛てがける。
  • 長野ながの工業こうぎょう : 小規模しょうきぼメーカーながら、ミニショベルを中心ちゅうしん自社じしゃ開発かいはつ製造せいぞう販売はんばいしている。操作そうさパターンとう海外かいがい視野しや設計せっけいされており、日本にっぽんよりも海外かいがいでの販売はんばいおおい。
  • イワフジ工業こうぎょう : 戦後せんご中島なかじま飛行機ひこうき解体かいたいけて中島なかじま飛行機ひこうき黒沢尻くろさわじり工場こうじょう岩手いわて富士産業ふじさんぎょうとなり、そのイワフジ工業こうぎょうとして存続そんぞく竹内たけうち製作所せいさくしょおな時期じきにミニショベルを開発かいはつしたが、現在げんざいおも林業りんぎょうとくした特殊とくしゅ仕様しよう製造せいぞう
  • リープヘルドイツ) : 油圧ゆあつショベルをベースとした、スクラップハンドラーが輸入ゆにゅうされている。
  • TEREX-FUCHS : 油圧ゆあつショベルをベースとした、スクラップハンドラーが輸入ゆにゅうされている。
  • MB Japan : イタリアを本社ほんしゃ世界せかい代表だいひょうする建設けんせつ機械きかいアタッチメントメーカーの日本にっぽん法人ほうじん
  • いすゞ - 油圧ゆあつショベル自体じたい製造せいぞうしていないが、おおくの製造せいぞう会社かいしゃにエンジンを供給きょうきゅうしている。
  • 株式会社かぶしきがいしゃオノデラ (北海道ほっかいどう苫小牧とまこまい)- 油圧ゆあつショベルようのアタッチメントの製造せいぞう手掛てがけている。

過去かこ製造せいぞうしていたメーカー(日本にっぽんのみ)

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  • 油谷あぶらや重工じゅうこう : フランスのポクレン英語えいごばんしゃ技術ぎじゅつ提携ていけい。ミニチュア(トミカ)にもなって販売はんばいされたホイールしき油圧ゆあつショベルのTY45が有名ゆうめい。のちに神鋼しんこうコベルコけん合併がっぺいしてブランド消滅しょうめつ
  • 日本製鋼所にほんせいこうしょ (JSW) : ドイツO&Kしゃ技術ぎじゅつ提携ていけい大型おおがたでは40tをえるモデルも存在そんざいした。提携ていけい終了しゅうりょう自社じしゃ技術ぎじゅつ開発かいはつつづけるも、のちに製造せいぞう終了しゅうりょう最盛さいせいには海外かいがい他社たしゃへのOEMもおこなっていた。製造せいぞう日本製鋼所にほんせいこうしょ東京とうきょう製作所せいさくしょおこなわれていた。
  • 三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう : フランスのシカムしゃ技術ぎじゅつ提携ていけいしてユンボ製造せいぞう。のちに6tきゅうよりうえのモデルは新キャタピラしんきゃたぴら三菱みつびし現在げんざいのキャタピラージャパン)に統合とうごう
  • 古河ふるかわ鉱業こうぎょう古河機械金属ふるかわきかいきんぞく): 自社じしゃ設計せっけい製造せいぞう。のちにIHIから供給きょうきゅうけるが、途中とちゅうより日立ひたちからに変更へんこう古河ふるかわロックドリル建設けんせつ機械きかい販売はんばい終了しゅうりょうするまでOEMがあった。
  • ホクトけん : かつて長野ながのけん本社ほんしゃ設計せっけい製造せいぞうしていた。ミニショベルのみ。
  • 日産にっさん機材きざい(ハニックス工業こうぎょう
  • 高木たかぎ鉄工てっこうしょ
  • 山口やまぐちみのり製作所せいさくしょ(ウインブルヤマグチ)
  • 東洋運搬機とうよううんぱんき (TCM) : フランスPINGONしゃ提携ていけいし14Cを製造せいぞうしていた。また竹内たけうち製作所せいさくしょから供給きょうきゅうけてミニショベルを販売はんばいしていたこともある。

油圧ゆあつショベルをテーマとした作品さくひん

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備考びこう

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メーカーは納品のうひんさきから指定していかぎ車体しゃたいしょく統一とういつしており、日立建機ひたちけんきはオレンジ(正確せいかくにはタキシーイエロー)、コマツとCAT、住友すみとも、KATO、は黄色おうしょく(正確せいかくにはナチュラルイエロー)、コベルコはブルーグリーン、クボタはブルーグリーンと黄色おうしょく海外かいがいけはオレンジ)である。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 技術ぎじゅつてきには解体かいたいはバックホーのバリエーションにぎないのだが、日本にっぽんではローディングショベルがほとんど存在そんざいしないのにたいし、解体かいたい日常にちじょうてきかけることができ国内こくないかくメーカーからもひろくリリースされている身近みぢかさ・知名度ちめいど事情じじょうがある
  2. ^ ふかばこダンプの荷台にだい部分ぶぶん座席ざせききで搭載とうさいされることもあるがこの場合ばあい、グラップルクレーンとはわず、製造せいぞう会社かいしゃ社名しゃめいをそのままもちいてヒアブとしょうされる
  3. ^ Advanced System for Twin Arm Complicated Operations」のりゃく。また「Astaco」はスペインザリガニ意味いみ

出典しゅってん

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  1. ^ こうえのきたかし「5 工場こうじょう作業場さぎょうばはたら機械きかい」、『原色げんしょく現代げんだい科学かがくだい辞典じてん10 機械きかい』 窪田くぼた雅男まさお菊池きくちまこと代表だいひょう株式会社かぶしきがいしゃ学習がくしゅう研究けんきゅうしゃ、1969ねん、P190。
  2. ^ 移動いどうしきクレーンの定義ていぎ日本にっぽんクレーン協会きょうかい
  3. ^ a b 大辞林だいじりん松村まつむらあきら へん 株式会社かぶしきがいしゃ三省堂さんせいどう、2006ねんだいさんはん
  4. ^ [1]
  5. ^ ユンボの名前なまえ由来ゆらいはなんですか?”. ケンケンキッキ「Q&Aキッキにきいてみよう!」. 2016ねん3がつ13にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2016ねん6がつ24にち閲覧えつらん
  6. ^ ユンボの特徴とくちょう
  7. ^ こうえのきたかし「5 工場こうじょう作業場さぎょうばはたら機械きかい」、『原色げんしょく現代げんだい科学かがくだい辞典じてん10 機械きかい』 窪田くぼた雅男まさお菊池きくちまこと代表だいひょう株式会社かぶしきがいしゃ学習がくしゅう研究けんきゅうしゃ、1969ねん、P190本文ほんぶん・P191
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