(Translated by https://www.hiragana.jp/)
海上コンテナ - Wikipedia コンテンツにスキップ

海上かいじょうコンテナ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
船内せんない荷役にやくちゅう海上かいじょうコンテナ
ストラドキャリアによる鉄道てつどう貨車かしゃへの
クレーンによるトレーラー車両しゃりょうへの

インターモーダルコンテナ(intermodal container)とは海上かいじょうコンテナともばれる輸送ゆそうコンテナであり、複数ふくすう輸送ゆそうモード(船舶せんぱく鉄道てつどう自動車じどうしゃあいだ積荷つみにえなしで輸送ゆそうするインターモーダル輸送ゆそうてきした設計せっけいがなされており、国際こくさいてき標準ひょうじゅんされている[1]海上かいじょうコンテナは、おもに材料ざいりょう製品せいひん効率こうりつてきかつ安全あんぜん保管ほかん輸送ゆそうするために、くにえたコンテナリゼーション貨物かもつ輸送ゆそうシステムとして、世界せかい規模きぼ使用しようされている。また海洋かいようこくうちかぎられた海上かいじょう地域ちいき利用りようして、本土ほんど離島りとうあいだうちこうコンテナ輸送ゆそうおこなわれており、これにたいしての対義語たいぎごそとこうコンテナである。

国際こくさいてき流通りゅうつうしている海上かいじょうコンテナにはさまざまな規格きかくサイズが存在そんざいするが、世界せかいの9わり以上いじょうはドライコンテナ(いわゆる汎用はんようコンテナ)であり[2][3]耐久たいきゅうせいのある密閉みっぺいがたスチールボックスで、よこはば(間口まぐち)はほとんどが8 ft(フィート)である[2][4]一般いっぱんてきたかさは、8 ft6 in(インチ)(2.6 m(メートル))と、9 ft6 in(2.9 m)であり、後者こうしゃは「ハイキューブ」または「ハイキューブコンテナ」としてられる[5]

コンテナは用途ようとおうじて規格きかくされているため、規格きかく対応たいおうしたふね鉄道てつどうトレーラーなどのことなる輸送ゆそう手段しゅだんあいだえが簡単かんたんくだりなえる。このために、工場こうじょう物流ぶつりゅう施設しせつなどで荷物にもつめたコンテナをそのままトレーラーではこび、コンテナせん貨物かもつ列車れっしゃせて各地かくちみなとや、貨物かもつえきまで一括いっかつして輸送ゆそうする。到着とうちゃく再度さいどトレーラにせて倉庫そうこや、店舗てんぽ配達はいたつすることができるので、このながれは(ふくあい一貫いっかん輸送ゆそう)とばれている。これらのコンテナ荷役にやく機械きかいされているため、荷役にやく手間てま、コスト、時間じかん大幅おおはば削減さくげんでき、また盗難とうなん汚損おそん危険きけんちいさくなる。

歴史れきし

[編集へんしゅう]
べいぐんによるConex box英語えいごばん。1940年代ねんだい開発かいはつ

不揃ふぞろいな貨物かもつはこ(コンテナ)にめて荷役にやくしやすくするアイデアは19世紀せいきから存在そんざいし、20世紀せいきには個別こべつ鉄道てつどう会社かいしゃやアメリカぐんなどがコンテナの規格きかくづくりにんだが、てつのコンテナ自体じたいおもかったこと、おもいコンテナの荷役にやくをすることがむずかしかったことから十分じゅうぶん普及ふきゅうしなかった。現在げんざいつながる海上かいじょうコンテナ輸送ゆそうは、ふねにもトレーラーにもせられるアルミコンテナというアイデアや、コンテナを無駄むだなスペースなく積載せきさいできるコンテナせんというアイデアを発明はつめいしたアメリカの陸運りくうんぎょうしゃマルコム・マクレーンが、1956ねん中古ちゅうこ軍用ぐんようタンカー改造かいぞうによりコンテナせん用意よういし、ニュージャージーしゅうニューアークからテキサスしゅうヒューストンまで58金属きんぞくせいコンテナをんで運航うんこうしたさいにさかのぼる。

コンテナが普及ふきゅうしたのは1960年代ねんだいからのことであり、コンテナの登場とうじょうは、荷役にやく時間じかん大幅おおはば短縮たんしゅくする、ふねのスケジュールが定時ていじできる、ふねによる輸出入ゆしゅつにゅう大幅おおはばてい価格かかくするなどの効果こうかをもたらし輸出入ゆしゅつにゅう増加ぞうか工場こうじょう海外かいがい移転いてんなどを可能かのうにした、物流ぶつりゅう一大いちだい革命かくめいであった(コンテナリゼーション)。コンテナせんとしをおうごとにおおきくなりつづけ、2014ねんには19,000 TEU、2017ねんには20,000 TEUをえ、ちょう大型おおがたコンテナせん続々ぞくぞく記録きろくばし就航しゅうこうしている。さらにコンテナせん巨大きょだいすると同時どうじに、メガガントリークレーンばれるコンテナ専用せんよう大型おおがたクレーンの設置せっち進行しんこうするなど、コンテナは世界せかい貿易ぼうえき物流ぶつりゅうおおきな影響えいきょうあたえている。

長所ちょうしょ

[編集へんしゅう]
アントノフ輸送ゆそうなどことなる複数ふくすう輸送ゆそう機関きかん使つかって、はこばれる20 ftがた電源でんげんコンテナ形式けいしきタイプコードは(22S3)。
  • 輸送ゆそうちゅうみずれなどの事故じこすくない。
  • 特殊とくしゅ積荷つみに以外いがいでは梱包こんぽうざいをほとんど必要ひつようとしないので、ていコストであり環境かんきょうにやさしい。
  • コンテナ自体じたい寸法すんぽう規格きかくされており、内容ないようぶつによらずおな手順てじゅん荷役にやく作業さぎょうおこなえる。
  • 輸送ゆそう機関きかん同士どうしでのえが簡単かんたんかつ迅速じんそくおこなえるため、時間じかん費用ひよう両面りょうめん従来じゅうらい手法しゅほうたいして、圧倒的あっとうてき有利ゆうりとなる。
  • 丈夫じょうぶ金属きんぞくせいはこ長年ながねんにわたりかえ使用しようできるため、梱包こんぽうコストが削減さくげんできる。
  • コンテナ自体じたい強度きょうどたかいために、コンテナせんでは10だん以上いじょうかさねができ、搭載とうさい保管ほかんのための場所ばしょ節約せつやくできる。
  • 貨物かもつ性質せいしつにもよるが、コンテナにれたままでたん長期間ちょうきかん野外やがい保管ほかん可能かのうで、屋根やね倉庫そうこなどを必要ひつようとしない。
  • 海上かいじょう輸送ゆそう従来じゅうらい甲板かんぱんみができなかった貨物かもつ輸送ゆそう可能かのうとなる。
  • コンテナ登録とうろく番号ばんごう封印ふういん施錠せじょうなどで、輸送ゆそうちゅう国際こくさいてき一貫いっかん管理かんりにより、盗難とうなん不正ふせい輸出入ゆしゅつにゅうのリスクがすくない。
  • ドア・ツー・ドア一貫いっかん輸送ゆそう可能かのうとなる。
  • コンテナ自身じしん素材そざいであるてつ・アルミニウムもさい利用りよう可能かのうで、環境かんきょうにやさしい。

短所たんしょ

[編集へんしゅう]
  • ろしのわったそらコンテナを回送かいそうするときには、コンテナ自身じしん重量じゅうりょうはこぶエネルギー消費しょうひ無駄むだになり、コストに加算かさんされる。
  • 小口こぐち輸送ゆそうではコンテナ1つをめられず、費用ひよう空隙くうげき効率こうりつもとめれば種類しゅるいまたは複数ふくすう荷主にぬしもしくは、その両方りょうほう荷物にもつ混載こんさいする手間てまがかかる。
  • 気温きおんちが地域ちいきあいだ長距離ちょうきょり輸送ゆそうするときには、あせ損害そんがいれによる損害そんがい発生はっせいしやすい(通風つうふう不足ふそくまたは、積載せきさい貨物かもつにとってコンテナが適当てきとうからしょうずる損害そんがい[6]
  • 港湾こうわん専用せんようのガントリークレーンや、規格きかく適合てきごうしたトレーラーなどの大型おおがた荷役にやく機械きかい整備せいび必要ひつようとなり、莫大ばくだい投資とうし必要ひつようとなる。
  • コンテナの出発しゅっぱつ到着とうちゃくちかみなとでも荷役にやく設備せつびがなかったり、たとえその設備せつびがあっても使用しようするコンテナせん寄港きこうができる港湾こうわんない航路こうろ水深すいしん十分じゅうぶんでなければ、とおくても設備せつび条件じょうけんととのったみなとまではこばなければならない。
  • 貨物かもつ小規模しょうきぼ窃盗せっとうった反面はんめん、コンテナごとトレーラーなどではこだい規模きぼ窃盗せっとう被害ひがいはありうる[7][8]
  • 銃器じゅうきひとし麻薬まやくなど、とく輸出入ゆしゅつにゅう禁止きんししているもの臨検りんけんが、コンテナのとこばしら、あるいはつまかべたくみ利用りようかくされてすりけられ、不正ふせい輸出入ゆしゅつにゅう摘発てきはつできないことがある[9][10]
  • 長持ながもちする日本にっぽんしゃ建設けんせつ機械きかいぬすまれ、ヤードとばれるやみ解体かいたい工場こうじょう小口こぐち分解ぶんかいし、車体しゃたい製造せいぞうナンバーのかないパーツとしてコンテナにんで不正ふせい輸出ゆしゅつする[11][12][13]
  • さらに、税関ぜいかん手続てつづきの盲点もうてんいて人気にんき盗難とうなんしゃのダミー車両しゃりょうとすりかえて、正規せいき手続てつづきを新手あらて巧妙こうみょう手口てぐちなども発生はっせいしている[14][15]
  • 密航みっこうものなかまれて不法ふほう入国にゅうこくする[ちゅう 1][16]

トレーラではこ場合ばあい

[編集へんしゅう]
コンテナではないが、はこがたトラックの荷台にだい重量じゅうりょうぶつくずれにより、車体しゃたい右側みぎがわおおきくかたむいた事例じれい[ちゅう 2]
輸送ゆそうちゅうでのきゅうブレーキの衝撃しょうげきで、おおくの荷物にもつまえのめりにくずれをこした事例じれい[ちゅう 3]
貨物かもつかたよ
一般いっぱんのトラックとことなり、海上かいじょうコンテナ輸送ゆそうにかかわる各国かっこくにおいて、現行げんこう国際こくさい条約じょうやくでは輸送ゆそう途中とちゅうにコンテナの封印ふういん開封かいふうして中身なかみ確認かくにんすることは、特別とくべつ検査けんさなどのごくまれなケース以外いがい一切いっさいできない。このために配達はいたつするトレーラー運転うんてんしゅは、わた書類しょるいなどで積荷つみに品目ひんもく注意ちゅうい事項じこう多少たしょう把握はあくできるが、それはあくまでも書類しょるいじょうでの参考さんこう程度ていどにしかぎず、運転うんてんしゅには実際じっさい中身なかみ状態じょうたいや、まれかたまったくわからない[17]
その結果けっかくらないおも荷物にもつ均等きんとうまれていない危険きけんなコンテナが見過みすごされて、車体しゃたいかたむいた状態じょうたいや、重心じゅうしんたかくなるという不安定ふあんてい積載せきさい状態じょうたいになり、横転おうてん事故じここしやすくなる。[18]
こうした貨物かもつかたよりは輸送ゆそう安全あんぜんおびやかすものであるため、国土こくど交通省こうつうしょう注意ちゅうい喚起かんき実施じっししており、へん荷重かじゅうコンテナをった場合ばあいはつ荷主にぬしへの適切てきせつせきづけ依頼いらいもとめている[19][20]
高速こうそく輸送ゆそうされる鉄道てつどう貨物かもつでコンテナない重心じゅうしんかたよっていることは、脱線だっせん事故じこ容易ようい誘発ゆうはつ非常ひじょう危険きけんである。このために、たとえば日本にっぽん国内こくない鉄道てつどう輸送ゆそういち管理かんりしているJR貨物かもつでは、コンテナの引受ひきうけ重心じゅうしん検査けんさおこなうとともに、荷主にぬしたいしても均等きんとう荷物にもつむようはたらきかけをつよめている。
きゅうブレーキの反動はんどう
ドライコンテナなどを輸送ゆそうちゅうのトレーラーが、なんらかの理由りゆうきゅうブレーキをけた場合ばあいふくあいてきこりうる重大じゅうだい事故じことしては、きゅうブレーキの反動はんどう積荷つみにによっては(れい石材せきざい鉄骨てっこつ各種かくしゅロールじょうもの機械きかいるいなど)、くずれをおこしコンテナない荷物にもつすべってぜん方向ほうこうつまかべ激突げきとつやぶり、運転うんてんせきつぶしてしまうケースもある。
とき見受みうけられる事例じれいとして、トンネルのようにりょうつまがわこうがある特殊とくしゅなコンテナや、なんらかの理由りゆう原則げんそくとしてトレーラー後尾こうびがわくはずのこうぎゃくきで、運転うんてんせきがわいて[ちゅう 4]いて、つまかべより構造こうぞうてきよわ観音かんのんしきドア部分ぶぶんやぶとう人災じんさいてき事故じこがある。
さらに意外いがい事例じれいとして、ドライ・コンテナの活用かつよう事例じれいのように、1 t(とん)または、1,000 L(リットル)きゅう小型こがたタンクに小分こわけした液体えきたい積荷つみにという特殊とくしゅ環境かんきょうでは、たと小型こがたタンクをしっかりとばくしているにもかかわらず、きゅうブレーキの反動はんどう小型こがたタンクないおどった液体えきたい反動はんどうでタンク上部じょうぶ破損はそんし、走行そうこうちゅう道路どうろにたれながしでらし、おおくの後続こうぞくしゃがスリップして多重たじゅう事故じここした〔重要じゅうよう調査ちょうさ対象たいしょう事故じこ〕も発生はっせいしている[21]
危険きけんぶつ
夏場なつばなどでは、とく完全かんぜん密閉みっぺい状態じょうたいとなるドライ・コンテナなどに積載せきさいされた、スプレーかん製品せいひんるい密閉みっぺいされた容器ようきはいっている薬品やくひん化成かせいひん、あるいは中古ちゅうこしゃ解体かいたいした機械きかい部品ぶひんのこっている石油せきゆるいなどが、コンテナ内部ないぶ高温こうおん花火はなびのように連鎖れんさてき突然とつぜん爆発ばくはつこす危険きけんもある[22][23]
さらに特異とくい事例じれいでは、台風たいふうあらしによる強風きょうふう発生はっせいした高潮こうちょうで、コンテナヤードが浸水しんすいして係留けいりゅうちゅうのドライコンテナにまれていた化学かがく原料げんりょうが、んだ海水かいすいとの化学かがく反応はんのうによりいちげつ以上いじょう炎上えんじょうつづけるという、予測よそく不可能ふかのう事故じこ多々たたこっている[24]
コンテナロック作業さぎょう手間てま
コンテナターミナル構内こうないとうとく注意ちゅういする事案じあんとして、「コンテナ底面ていめん4箇所かしょ」と「トレーラー荷台にだい」をつなツイストロック装置そうちを、確実かくじつる、あるいはつな操作そうさをすることである。
これをおこたると、ガントリークレーンやトランスファーテナーによってトレーラーごとげられたり、ぎゃくつながったまま発進はっしんした挙句あげくりワイヤーがってしまいきゅうブレーキ以上いじょう衝撃しょうげきだい事故じこになるこわれがある。とく風雨ふううのときや、荷役にやく作業さぎょう大幅おおはばおくれて作業さぎょうしゃ混乱こんらんしているときなどにこりやすい。また走行そうこうにコンテナロックがはずれているとコンテナが落下らっかだい事故じこになりかねない[25]

陸上りくじょう保管ほかんするとき

[編集へんしゅう]
ルアーブルみなとげられた大量たいりょうのコンテナぐん一部いちぶには、8だんみも見受みうけられる。

そらコンテナ専用せんようのコンテナデポや、コンテナ製造せいぞうメーカーの製品せいひん保管ほかんヤードでは、現在げんざいそらコンテナ荷役にやく専用せんようトップリフター荷役にやく能力のうりょく関係かんけいで、限界げんかい目安めやすの8だんみされた光景こうけい世界中せかいじゅうられる。かぎられた敷地しきち有効ゆうこう使つかえる半面はんめん強風きょうふう地震じしんには非常ひじょうよわ倒壊とうかいしやすい。そこでげたコンテナぐん外側そとがわから内側うちがわかって3 - 5れつ使つかい、倒壊とうかい防止ぼうし階段かいだんみにして外壁がいへきわりにしたり、ワイヤーとうしばったりして厳重げんじゅう補強ほきょう必要ひつようである。

なお、日本にっぽん国内こくないでは、近年きんねん台風たいふう地震じしんなどによる自然しぜん災害さいがい多発たはつけて、業界ぎょうかいないでのもうわせた安全あんぜん基準きじゅんとして、いずれのコンテナの場合ばあいでも最大さいだいすうは、5だんみまでとされている[26]。さらに5だんげられたものの中長期ちゅうちょうきにわたってコンテナのれがない場合ばあいには、ワイヤーとうでコンテナのさい上部じょうぶと、べつコンテナの最下位さいかいとをたすきけするよう推奨すいしょうされている。また使用しようしているそらコンようのトップリフターも、5だん対応たいおうまでと制限せいげんされている[27][28]

流出りゅうしゅつ

[編集へんしゅう]
海難かいなん事故じこにより大量たいりょう崩落ほうらくしたコンテナが、海上かいじょうただよおおきな原因げんいんひとつとなっている。

海面かいめんすれすれまでに水没すいぼつして海上かいじょうただようコンテナは、豆腐とうふかべたような水平すいへい安定あんていした状態じょうたいになることはあまりかんがえにくく、本体ほんたい材質ざいしつや、内部ないぶ積荷つみに有無うむ積載せきさい状態じょうたい、あるいは室内しつない空気くうきかたにより、むしろとがった氷山ひょうざん水没すいぼつしたようであったりする。そして海上かいじょうただようコンテナはその状況じょうきょうにもよるが、そうじてレーダーひとしにはうつりにくい。また事前じぜん漂流ひょうりゅう情報じょうほうけて肉眼にくがんでの意識いしきした警戒けいかい見張みはりでも、夜間やかん無論むろんにちちゅうでもコンテナのカラーリングによっては、非常ひじょう発見はっけんしにくい場合ばあい多々たたある。たとえば肉眼にくがんでのいちれいとして、コンテナ全体ぜんたいしろ系統けいとうひかり反射はんしゃしやすいアルミ表面ひょうめん露出ろしゅつおお固体こたい昼夜ちゅうやわず比較的ひかくてきつけやすいが、にちちゅうでは海面かいめん同化どうかしやすいあお系統けいとうや、暗闇くらやみ夜間やかんではくろ系統けいとうはもちろん、やみ同化どうかしやすいあか系統けいとう茶色ちゃいろ系統けいとうなどがとく脅威きょういになりやすい。

またコンテナは、その製造せいぞう合格ごうかく検査けんさでは上部じょうぶ四隅よすみへの垂直すいちょく加重かじゅう試験しけんで、個体こたいそう重量じゅうりょうばいじゃく程度ていど加重かじゅうえられる強度きょうど要求ようきゅうされている。さらに、近年きんねんの20,000積載せきさいきゅうコンテナせんでは、10だん以上いじょうげることもめずらしくはなく、当然とうぜんのことながら最下位さいかいだんのコンテナにはこれらを加味かみすると、最大さいだいすうひゃくトンもの荷重におもえうるように強固きょうこつくりで四隅よすみとがっている。このために、もし衝突しょうとつすればたと大型おおがたせんでも最悪さいあくには沈没ちんぼつまねくおそれがあり、コンテナの海上かいじょう漂流ひょうりゅう航海こうかいじょうでのおおきな脅威きょういとなっている。

このようなコンテナの漂流ひょうりゅう事故じこあつかった作品さくひんひとつに、 オール・イズ・ロスト 〜最後さいご手紙てがみがある。

規格きかく一覧いちらん

[編集へんしゅう]

世界せかいもっと一般いっぱんてき貨物かもつコンテナは、おおきさなどの規格きかくISOによって国際こくさいてき統一とういつされている「国際こくさい海上かいじょう貨物かもつようコンテナ」(Shipping containers または、Isotainers)、ISO 668ばれるものである。

航空機こうくうきでの運搬うんぱんようには、海上かいじょう輸送ゆそうようのコンテナとはべつ規格きかく国際こくさいてき統一とういつされている『航空こうくう貨物かもつようコンテナ(「航空こうくうコンテナ」も参照さんしょう。)』がある。国際こくさいてき使用しようされるコンテナは、その発祥はっしょう時点じてん海上かいじょうよう航空こうくうようともヤード・ポンドほう尺度しゃくどとするアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく実用じつようされた経緯けいいから、ヤード・ポンドほうもとづくフィート単位たんい規格きかくされたものが主流しゅりゅうめる。

なお、従来じゅうらいから日本にっぽん国内こくない使つかわれているのは、きゅう日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう時代じだいから鉄道てつどう貨物かもつ輸送ゆそうように10 - 12 ftがたの『鉄道てつどうようコンテナ』として採用さいようされ、「戸口とぐちから戸口とぐちへ」のキャッチフレーズで宣伝せんでんしていた鉄道てつどう貨物かもつようコンテナであるが、これはトラックやコンテナ貨車かしゃとうのいわゆる鉄道てつどうコンテナ積載せきさい車両しゃりょうとコンテナを接続せつぞく固定こていする緊締装置そうちふくめて、日本にっぽん独自どくじ規格きかくである。日本にっぽん独自どくじ規格きかくとしてJIS Z1610存在そんざいするが、ISO 668との互換ごかんせい一部いちぶであり、国内こくないではJIS対応たいおうコンテナもおお流通りゅうつうしている。

おおきさ

[編集へんしゅう]

以下いか海上かいじょう貨物かもつコンテナにかんするISO 668規格きかくと、ISO規格きかくにはふくまれないものの、世界せかいてき流通りゅうつう過程かてい影響えいきょうあたえている特定とくていせんしゃによる独自どくじ規格きかくしめす。なお、行頭ぎょうとうに ○ をしるした規格きかくおも流通りゅうつうしているコンテナである。

ISO 668コンテナ規格きかく[29]
区分くぶん なが はば たか 最大さいだいそう重量じゅうりょう
  1EEE 13,716 mm (45 ft) 2,438 mm (8 ft) 2,896 mm (9 ft 6 in) 30,480 kg (67,200 lb)
[1AAA] 12,192 mm (40 ft) 2,438 mm (8 ft) 2,896 mm (9 ft 6 in) 30,480 kg (67,200 lb)
[1AA] 12,192 mm (40 ft) 2,438 mm (8 ft) 2,591 mm (8 ft 6 in) 30,480 kg (67,200 lb)
1A 12,192 mm (40 ft) 2,438 mm (8 ft) 2,438 mm (8 ft) 30,480 kg (67,200 lb)
[1AX] 12,192 mm (40 ft) 2,438 mm (8 ft) 2,438 mm以下いか (8 ft以下いか) 30,480 kg (67,200 lb)
1BBB 9,125 mm (29 ft 11-1/4 in) 2,438 mm (8 ft) 2,896 mm (9 ft 6 in) 25,400 kg (56,000 lb)
1BB 9,125 mm (29 ft 11-1/4 in) 2,438 mm (8 ft) 2,591 mm (8 ft 6 in) 25,400 kg (56,000 lb)
1B 9,125 mm (29 ft 11-1/4 in) 2,438 mm (8 ft) 2,438 mm (8 ft) 25,400 kg (56,000 lb)
1BX 9,125 mm (29 ft 11-1/4 in) 2,438 mm (8 ft) 2,438 mm以下いか (8 ft以下いか) 25,400 kg (56,000 lb)
1CC 6,058 mm (19 ft 10-1/2 in) 2,438 mm (8 ft) 2,591 mm (8 ft 6in) 20,320 kg (44,800 lb)
[1C] 6,058 mm (19 ft 10-1/2 in) 2,438 mm (8 ft) 2,438 mm (8 ft) 20,320 kg (44,800 lb)
[1CX] 6,058 mm (19 ft 10-1/2 in) 2,438 mm (8 ft) 2,438 mm以下いか (8 ft以下いか) 20,320 kg (44,800 lb)
[1D] 2,991 mm (9 ft 9-3/4 in) 2,438 mm (8 ft) 2,438 mm (8 ft) 10,160 kg (22,400 lb)
1DX 2,991 mm (9 ft 9-3/4 in) 2,438 mm (8 ft) 2,438 mm以下いか (8 ft以下いか) 10,160 kg (22,400 lb)
ISO規格きかくがい
区分くぶん なが はば たか 最大さいだいそう重量じゅうりょう
アメリカ国内こくない規格きかく 14,630 mm (48 ft) 2,591 mm (8 ft 6 in) 2,908 mm (9 ft 6 in) なし
APL 13,716 mm (45 ft) 2,438mm (8 ft) 2,908mm (9 ft 6 in) なし
マトソン 7,315 mm (24 ft) 2,438 mm (8f t) 2,603 mm (8 ft 6-1/2 in) 22,680 kg (50,000 lb)
シーランド 10,688 mm (35 ft) 2,438 mm (8 ft) 2,603 mm (8 ft 6-1/2 in) 22,680 kg (50,000 lb)

ISOコンテナの仕様しよう

[編集へんしゅう]
おも海上かいじょうコンテナの全長ぜんちょう比較ひかく
最下位さいかい1だん赤色あかいろ )より=20 ftコンテナ×21れつ
・2だん=40 ftコンテナ。
・3だん=45 ftコンテナ。
・4だん=48 ftコンテナ。
さい上位じょうい5だん=53 ftコンテナ。

※45 ft以上いじょうのコンテナ上下じょうげ部分ぶぶんには、りょうはしツイストロックようホール以外いがいに、世界せかいてきひろ普及ふきゅうしている40 ftサイズ対応たいおうでの荷役にやく機器きき有効ゆうこう活用かつようできるよう、側面そくめんかく長手ながて方向ほうこういちへんはり途中とちゅう部位ぶいに、40 ftサイズにわせたツイストロックようホールがかなら設置せっちしてある。

ISO 668規格きかくでの海上かいじょうコンテナのながさは、おもに20 ft (6,058 mm)、40 ft (12,192 mm) の2種類しゅるいがある。はばは8 ft (2,438 mm)、たかさは8 ft6インチ (2,591 mm) だが、9 ft6インチ (2,896 mm) のハイ・キューブ・コンテナ(だかコンテナ、クンロクともばれる)も普及ふきゅうしている。

ながさが45 ftタイプのコンテナもあらたに2005ねんにISO規格きかくされ[30]おも米国べいこく中国ちゅうごくあいだおよび、アジア主要しゅようこくあいだなどで普及ふきゅうしつつあるが、それを積載せきさいしたシャーシはごく一部いちぶ例外れいがい別記べっきボーイングしゃ部品ぶひん輸送ゆそう経済けいざい特区とっく指定してい地域ちいきにおける45ft トラック輸送ゆそうこころ)ほか、従来じゅうらいからの手続てつづきに手間てまかる規格きかくがい特別とくべつ輸送ゆそう必要ひつようとなる特殊とくしゅ車両しゃりょう通行つうこう許可きょか発行はっこうのぞき、現在げんざい道路どうろ交通こうつうほうしたでは日本にっぽん国内こくない公道こうどうはしれない[31]。このために日本にっぽんかけるのは、みなと海外かいがいから寄港きこうしたコンテナ船上せんじょうでの積載せきさい状態じょうたい風景ふうけいか、これとうのコンテナせん接岸せつがんちゅうにコンテナ荷役にやく作業さぎょう都合つごうで、一時いちじてき船上せんじょうからろし隣接りんせつするヤードないかりおけしているなど、ごくかぎられた条件下じょうけんか場合ばあいかぎられる。

海上かいじょうコンテナの最大さいだいそう重量じゅうりょう自重じちょうふくめたコンテナ全体ぜんたい制限せいげん重量じゅうりょう)は、20 ftタイプでは17,950 - 24,000 kg、40 ftタイプでは26,770 - 30,480 kg[ちゅう 5]であるが、世界せかいてき物流ぶつりゅう環境かんきょう変化へんかともな下記かき積載せきさい規格きかく表示ひょうじ画像がぞうれい表記ひょうきにもあるように、近年きんねん製作せいさくされている20 ftタイプでは、30,480 kgでも対応たいおう可能かのうになってきている。ただし、実際じっさい最大さいだいそう重量じゅうりょう30,480 kgで輸送ゆそうする場合ばあいは、20 ftまたは、40 ftのいずれの場合ばあいでもコンテナの四面しめん目立めだつように、黄色おうしょく黒色こくしょく太字ふとじ三角さんかくせんかこんだ「Super heavy」(黒色こくしょく文字もじ)または、白色はくしょく赤色あかいろ太字ふとじ三角さんかくせんかこんだ「Super heavy」(赤色あかいろ文字もじ)のいずれかの警告けいこくシールけが必要ひつようとなる。

海上かいじょうコンテナの自重じちょう (Tare Weight) は、ドライ・コンテナで20 ftタイプがやく2,300 kg、40 ftタイプがやく3,800 kg。定温ていおん輸送ゆそうようのリーファー・コンテナで、20 ftタイプがやく2,800 kg、40 ftタイプがやく4,200 kgである。なお、これらをふくむコンテナ個々ここのコンテナの詳細しょうさい情報じょうほうは、外壁がいへきのある場合ばあいつまがわ開閉かいへいできるドア表面ひょうめん、ドアのないまたはタンクとう外壁がいへきのない場合ばあいは、かたつまがわのメインとなるつま側面そくめんやすい適切てきせつ場所ばしょへの記載きさいISO 6346により義務付ぎむづけられている。 なお海上かいじょうコンテナの自重じちょうやその詳細しょうさいは、製作せいさくするメーカーおよび、付属ふぞくする備品びひん装置そうち機器ききるいほか材質ざいしつ製作せいさく年代ねんだいとうにより若干じゃっかんことなる。

コンテナのマーキング

[編集へんしゅう]
  • 構造こうぞう区分くぶんコードとは、ISO 6346国際こくさい規格きかくさだめるコンテナ個々ここ国籍こくせき種類しゅるいおよび、形式けいしき識別しきべつするためにアルファベットと数字すうじから構成こうせいされ、4けた - 6けたでコンテナに記載きさいされている共通きょうつう識別しきべつ記号きごうである。おおきくけて、1987ねん改定かいていのコードと1995ねん改定かいていのコードが存在そんざいする。また1995ねん改定かいていコード以降いこうおもにタンクコンテナをふく一部いちぶのコードでは、さらにいくつかにこまかく派生はせいした改定かいていコードも存在そんざいしている。なお、とくにタンクコンテナにおいて派生はせいした改定かいてい事例じれいでは、近年きんねん一段いちだんとその内容ないよう複雑ふくざつしてている。
  • 国籍こくせきコードは、ISO 3166したがいアルファベット2文字もじ付与ふよされる。ただし、国際こくさいISO規格きかくのISO 6346:1995(発行はっこう年月日ねんがっぴ1995ねん11月23にち)で制定せいていされた1995ねん改定かいていコード以降いこう表示ひょうじ任意にんいとなり、ほとんかけなくなっている。

ISO規格きかくがいコンテナ

[編集へんしゅう]

ISO 668規格きかくからははずれるが、以下いかのコンテナが現在げんざい流通りゅうつうしつづけている。

大型おおがたコンテナ

小型こがたコンテナ

海上かいじょうコンテナのたび

[編集へんしゅう]
1
2
3
5
6
7
8
9
10

コンテナめされた一般いっぱん貨物かもつ基本きほんてき以下いかのようにながれる。ただし特殊とくしゅ貨物かもつや、工場こうじょうそらコンテナをはこんで直接ちょくせつコンテナにめる、工場こうじょうバン貨物かもつなどについてはこのかぎりではない[32]

  1. 荷主にぬしからみまたは集荷しゅうかした輸出ゆしゅつ貨物かもつを、通関つうかん業者ぎょうしゃなどの保税ほぜい蔵置ぞうちじょう搬入はんにゅうし、各種かくしゅ手続てつづきにより通関つうかんする。
  2. 使用しようするコンテナ所有しょゆう会社かいしゃのバンプールから、コンテナシャーシそらコンテナをる。このときコンテナシャーシ牽引けんいんのドライバーは、荷主にぬし(トラック業者ぎょうしゃ)とターミナルオペレータとのあいだでコンテナの状態じょうたい確認かくにんするために使つかうEIR(Equipment Interchange Receipt=機器きき受渡うけわたししょうりゃく)とばれる書類しょるいなどをる。
  3. 通関つうかん手続てつづきが完了かんりょう次第しだい保税ほぜい蔵置ぞうちじょうにてコンテナに貨物かもつめる(バンニング)。わったコンテナのドアこうには、防犯ぼうはんようふね会社かいしゃから配布はいふされる、管理かんり番号ばんごうかれた「シール」という封印ふういんをかける。
  4. 輸出ゆしゅつ貨物かもつはいったコンテナ(実入みいり)を、ふたたびシャーシでふね会社かいしゃコンテナヤード搬入はんにゅうし、荷役にやくまで一旦いったん蔵置ぞうちされる。
  5. 前項ぜんこう輸出ゆしゅつ貨物かもつ荷造にづく計画けいかく沿って、提出ていしゅつされている輸出ゆしゅつ関連かんれん書類しょるいもとづき、荷役にやくプランナー(コンテナプランナー)が個々ここのコンテナの重量じゅうりょうなどを勘案かんあんして、本船ほんせんじょうにおける積載せきさい位置いちなどを計画けいかくする。同時どうじにコンテナ・ヤードないにおいても、積載せきさいプランにおうじて関連かんれんする各種かくしゅコンテナの配置はいちえをおこなう。
  6. 荷役にやく当日とうじつストラドルキャリアまたはトランスファーテナーなどによって、ヤードないから順番じゅんばんにコンテナが搬出はんしゅつされ、そのまま直接ちょくせつストラドルキャリアで船側せんそく(せんそく)にはこばれるか、またはだい規模きぼコンテナターミナルでは、本船ほんせん荷役にやく専用せんよう特殊とくしゅシャーシーにえられ、船側せんそくへとはこばれる。
  7. ガントリークレーンにより、コンテナ荷役にやく専用せんようのスプレッダ装置そうちけて日本にっぽん国内こくないでは、20 ftコンテナの荷役にやく場合ばあいには、単独たんどく1個いっこまたは、2横並よこならいちくみで40 ftあつかいとして、また40 ftでは単独たんどく1個いっこずつげて本船ほんせんまれる。
    • ただし、愛知あいちけん飛島とびしまコンテナターミナルひとしごく一部いちぶのスーパー港湾こうわん施設しせつしょ外国がいこくだい規模きぼ施設しせつでは、日本にっぽん国内こくない方式ほうしきさら真横まよこ平行へいこう2れつにして、最大さいだいで20 ftコンテナを4ほん同時どうじあつかうことができる。さらに2015ねん10月現在げんざい国土こくど交通省こうつうしょう港湾こうわんきょく技術ぎじゅつ企画きかく発行はっこう情報じょうほうでは、中国ちゅうごく・ZPMC(上海しゃんはい貨港こう機械きかいしゃ開発かいはつした、40 ftコンテナを3同時どうじ荷役にやく可能かのうなトリプル40 ftスプレッダをそなえただい規模きぼ施設しせつ存在そんざいしている。なお対応たいおうするガントリークレーンは、荷役にやくかる上下じょうげ加重かじゅうとう安全あんぜんせいふくめて、かるひゃくすうじゅうトンのあつか能力のうりょく必要ひつようとする[33]
  8. 船倉ふなぐらないはたいていセルガイドというよこずれ防止ぼうしようのレールがあるのでとく固定こていする必要ひつようはないが、甲板かんぱんうえさいには上下じょうげのコンテナ同士どうしを「ツイストロック」「オートロック」などの器具きぐ固定こていするほか、なみでのよこれや強風きょうふうでもくずれしないようさらには、1だん - 3だんまでのコンテナを「ラッシングバー」または、「ターンバックル」などで固定こていする。なおこの作業さぎょう基本きほんてき人力じんりきである。このとき、チェッカー積載せきさいプランどおりにまれたか、積載せきさいプランとちが場合ばあいは、どこのポジションにまれたかを確認かくにんする。
  9. 到着とうちゃくでは船積ふなづみとはぎゃく順序じゅんじょでヤードに蔵置ぞうちされ、貨物かもつはコンテナにはいった状態じょうたい輸入ゆにゅうしゃ委託いたくされた各々おのおの通関つうかん業者ぎょうしゃによって通関つうかんされる。コンテナそのものも輸入ゆにゅうひんであるが、国際こくさいコンテナ条約じょうやくによりふね会社かいしゃがまとめて簡易かんい通関つうかんする(コンテナ通関つうかん)。なお、コンテナをふねからげるさい、チェッカーはコンテナにダメージがないか、ドアこうにかけられた封印ふういんシールの管理かんり番号ばんごうただしいかを確認かくにんし、ダメージ(ヘコミ・亀裂きれつ破損はそん)や管理かんり番号ばんごうちが場合ばあい荷役にやく担当たんとう会社かいしゃ報告ほうこくをする。
  10. 専用せんようシャーシにて封印ふういんされたコンテナをり、配達はいたつさき倉庫そうこ工場こうじょうはこばれ、中身なかみす(デバンニング)。そしてそらになったコンテナは、そのまま専用せんようのトラクターに牽引けんいんされて、コンテナ所有しょゆう会社かいしゃ指定していそらバンプールへ回送かいそう返却へんきゃくされて一連いちれんながれがわる。

コンテナリース

[編集へんしゅう]
コンテナヤードにうずたかげられた、MSC (海運かいうんぎょう)しゃ所有しょゆうの20 ft新品しんぴんコンテナぐん

海運かいうん事業じぎょうしゃ海上かいじょうコンテナによる円滑えんかつ物流ぶつりゅうサイクルをおこなうために必要ひつようとされているコンテナ個数こすうは、あつか貨物かもつりょう区域くいきのほか、コンテナを実際じっさい所有しょゆう提供ていきょうする事業じぎょうしゃ規模きぼやコンテナ管理かんり能力のうりょくにもよるが、おおむね輸送ゆそう貨物かもつ搭載とうさいするために必要ひつよう個数こすうやく3ばい程度ていどそう個数こすうのコンテナが必要ひつようとされている[34]

たとえば、ウィキペディア汽船きせん説明せつめいのための架空かくう海運かいうん業者ぎょうしゃ以下いかおなじ)というコンテナ専門せんもん海運かいうん会社かいしゃが、国際こくさい航路こうろのA地区ちくにある自社じしゃ専用せんようコンテナターミナルと、B地区ちく自社じしゃ専用せんようコンテナターミナルあいだ往復おうふく輸送ゆそうする定期ていき航路こうろで、20 ft換算かんさんで2まん積載せきさいのコンテナせんいちせきで『ウィキペディア汽船きせん』マークりコンテナだけを専用せんよう輸送ゆそうする場合ばあいには、ある意味いみやく6まん規模きぼの『ウィキペディア汽船きせん』コンテナを用意よういする必要ひつようがある。むろん、この『ウィキペディア汽船きせん』が複数ふくすう航路こうろっていれば用意よういするコンテナの必要ひつようすうは、かる見積みつもってもなんじゅうまんふくがることもめずらしくない。当然とうぜんながら、コンテナを調達ちょうたつする資金しきんだけでもかるなんひゃくおくえんえるとう天文学てんもんがくてき数字すうじとなる。前記ぜんきの『ウィキペディア汽船きせん』の事例じれいあら計算けいさんいちれいとして、コンテナせん1定期ていき航路こうろあたり6まんを、中国ちゅうごくさん20 ftドライコンテナ1個いっこ新品しんぴん価格かかくやく20まんえん(1$=100えん計算けいさん[35]用意よういするとして金額きんがく計算けいさんすると、1定期ていき航路こうろにつき、20まんえん × 6まんやく120おくえんとなる。

さらに、自社じしゃ所有しょゆうぶつとして入手にゅうしゅしたこれらのコンテナは、その「宿命しゅくめい」として日々ひび流通りゅうつう過程かていびたり破損はそんしたりするので、当然とうぜんのことながら所有しょゆうするコンテナを維持いじ管理かんりする管理かんり発生はっせいし、この金額きんがく利益りえき左右さゆうするおおきな要因よういんとなってくる。また物流ぶつりゅう致命ちめいてき欠点けってんとして、限定げんていされた固定こてい容量ようりょう貨物かもつ定期ていきサイクル輸送ゆそうとうのごく一部いちぶ例外れいがいのぞけばほぼ物流ぶつりゅうりょう一定いっていすることはなく、コンテナの需要じゅようぶし地域ちいきとして想定そうていがい有事ゆうじによっても変化へんかする。したがって必要ひつようとするコンテナ所有しょゆうすう事前じぜん確定かくていさせるのは至難しなんわざとなるので、この問題もんだい解決かいけつしたり、緩和かんわするために必然ひつぜんてきまれ発展はってんしてきたのが、コンテナリースである。

コンテナリースのメリットとして、以下いかてんげられる。

  • コンテナを購入こうにゅうするための莫大ばくだい一時いちじてき資金しきん必要ひつようとせず、場合ばあいによってはその資金しきんべつ投資とうしまわせるなど、有効ゆうこう資金しきん管理かんりができる。また、金融きんゆう機関きかんからの資金しきん購入こうにゅうする場合ばあいは、そのコンテナを担保たんぽ物件ぶっけんとして、運用うんようじょう制約せいやくかる場合ばあいもある。
  • ある意味いみ最低さいてい必要ひつよう個数こすう程度ていど自社じしゃ保有ほゆうして、物量ぶつりょう事情じじょうによるコンテナ稼動かどう需要じゅよう増減ぞうげんたいしては、リースの活用かつよう機敏きびん対応たいおうできる。また、物流ぶつりゅう全体ぜんたい同時どうじ繁忙はんぼうでは、不足ふそくしがちのリースコンテナ自体じたいを、途切とぎれないように優先ゆうせんてき供給きょうきゅうけられる契約けいやく#拘束こうそく条件じょうけんづけ契約けいやく参照さんしょう)も可能かのうである。
  • 不要ふようには無駄むだ遊休ゆうきゅうコンテナが発生はっせいするが、リース会社かいしゃ大量たいりょう遊休ゆうきゅうコンテナが発生はっせいするような状況じょうきょうでも、多彩たさいなネットワークを駆使くししたり、リースりょう減額げんがくするなどのさく#ワンウェイ・リース参照さんしょう)で手当てあてしやすい。しかし、自社じしゃ保有ほゆうではある意味いみ無駄むだな『きゅうしゃ状態じょうたい』の在庫ざいことなってしまう。
  • コンテナの所有しょゆうしゃはリース会社かいしゃなので、事務じむじょうでのコンテナ減価げんか償却しょうきゃく年数ねんすう処理しょり不要ふようで、リースりょう経費けいひ計上けいじょうできる。また破損はそん修理しゅうりや、定期ていき検査けんさとうのメンテナンス管理かんり特約とくやく条項じょうこうがないかぎり、リース会社かいしゃ管理かんり事項じこうとなる。
  • 頑丈がんじょうなコンテナであっても年数ねんすうてば、おおかれすくなかれコンテナの劣化れっかけられないが、リースではたとえば、スマホを2 - 3ねんごと機種きしゅ変更へんこうするように、コンテナもすうねんごとにあたらしいコンテナとえる契約けいやくができる。(#長期ちょうきリース参照さんしょう
  • 荷主にぬしによっては、製品せいひん企業きぎょうイメージとうたもつために輸送ゆそうコンテナを新品しんぴんにするよう要求ようきゅうされることもあり、または積載せきさい制限せいげん重量じゅうりょう限度げんどいっぱいの積荷つみに大量たいりょうのコンテナをあつかうヤードによっては、コンテナ自体じたい安全あんぜんせい担保たんぽとう事情じじょうにより、製造せいぞうあいだもないコンテナを搬入はんにゅうするようにもとめることがある。こうした場合ばあい対応たいおうするために、該当がいとうするコンテナをリースにより調達ちょうたつできる。
  • 自社じしゃ所有しょゆうすくなくしても、最低さいてい限度げんどのコンテナデポとう保管ほかん必要ひつようであるが、リースをける契約けいやく事項じこうによっては、リース会社かいしゃ国内こくないあるいは世界せかい各地かくち広範囲こうはんい配置はいちしているデポ自体じたいを、あたかも自社じしゃのコンテナデポ代理だいりてんのように(#リースりょうりつ協定きょうてい契約けいやく参照さんしょう流通りゅうつう管理かんり計画けいかくめるため、そらコンテナの回送かいそう輸送ゆそうとう節約せつやくにも直結ちょっけつする。

以下いかに、おもなリース契約けいやくスタイルをしるす。

長期ちょうきリース

[編集へんしゅう]

そのとおり、長期間ちょうきかんにわたってけるリース方式ほうしきで、借受かりうけ期間きかんは、みじかれいでは1ねんからはじまり、最長さいちょうではコンテナがちて「使つかえなくなる」までのリースも可能かのうではあるが、実務じつむてきには借主かりぬしとリース会社かいしゃのそれぞれの思惑おもわく色濃いろこ反映はんえいされる契約けいやくとなり、通常つうじょうは3〜5ねん程度ていど契約けいやくおお[36]。なお、すうねん程度ていど契約けいやく終了しゅうりょうに、おなじコンテナをつづ使つかうために、さい契約けいやくもできる。これらのことからある意味いみ、リース期間きかんちゅう占有せんゆうてき使用しようができるために、「分割払ぶんかつばらい」(ファイナンス・リース要素ようそつよいリースとなる。

また長期間ちょうきかん場合ばあいは、借受かりうけ年数ねんすうやリース会社かいしゃ営業えいぎょう方針ほうしんにもよるが、借受かりうけしゃのロゴマークや社名しゃめいとう表示ひょうじできる場合ばあいもある。これにより、あたかも借主かりぬし自己じこ所有しょゆう感覚かんかくでも使つかえるので、資金しきんりょくよわ小規模しょうきぼ会社かいしゃはもちろん、世界せかいてき事業じぎょうおこなきょ大会たいかいしゃでも自己じこ保有ほゆうによる購入こうにゅう資金しきんへの投資とうし抑止よくしさくとして、ある意味いみでの企業きぎょう規模きぼわずさかんに利用りようされている。ただし契約けいやく期間きかんちゅうでの途中とちゅう解約かいやく原則げんそくてきみとめられず、場合ばあいによっては違約いやくきんとうのペナルティーがせられる。

購入こうにゅう前提ぜんていリース

[編集へんしゅう]

前記ぜんき#長期ちょうきリース進化しんかさせて、契約けいやく期間きかん終了しゅうりょうにリースをけていたコンテナの所有しょゆうけん借主かりぬし変更へんこうし、自社じしゃ所有しょゆうのコンテナとなる契約けいやくで、実質じっしつてきには「必要ひつようとするコンテナ」を分割払ぶんかつばらいで購入こうにゅうする金融きんゆうてきなリースとなる。契約けいやく期間きかんにもよるが、当然とうぜんのことながらリース期間きかんみじか場合ばあいには、中古ちゅうこひんとしての残存ざんそん価格かかくおうじた追加ついかきん発生はっせいしたり、ぎゃく長期間ちょうきかん使用しようした契約けいやくでは無償むしょう譲渡じょうともされたりする。

ワンウェイ・リース

[編集へんしゅう]
One Way Lease しゃ所有しょゆうする、りょうつまびらきドライコンテナ。コンテナ側面そくめん両端りょうたんにそれぞれ「FRONT」・「REAR」表記ひょうきがしてある。

リースで調達ちょうたつしたコンテナでの貨物かもつ輸送ゆそうじょうにおいておおきな障害しょうがいとなる事例じれいとして、貨物かもつ輸送ゆそう一方向いちほうこうのみで片道かたみちしかコンテナを利用りようしないれいがある。そこで片道かたみちのみコンテナをけるリース形態けいたいを、ワンウェイ・リースとぶ。

たとえば輸出ゆしゅつこくであるAこくから、輸入ゆにゅうこくとなるBくにあてに利用りようする事例じれいで、着地ちゃくちのBこくではとくにこれとった輸出ゆしゅつができる貨物かもつがない場合ばあい当然とうぜんながら輸入ゆにゅう使つかわれたコンテナが、そらコンテナ状態じょうたいでどんどんB国内こくないのデポにまりつづけるという、いわゆる均等きんとう現象げんしょうこる。また特殊とくしゅコンテナの代表だいひょうかくであるタンクコンテナなどは、ある意味いみでの使つかてき利用りようされるりつたかい。このため当然とうぜんのことながらリース会社かいしゃとしては、デポ管理かんりじょうも、また流通りゅうつう管理かんりじょういずれにしてもできるだけけたい事案じあんとなる。このような場合ばあいには、リースりょう以外いがい追加ついか割増わりましきん徴収ちょうしゅうし、使用しようしゃになるべく往復おうふくりてもらうようにうながしたり、リース会社かいしゃ身銭みぜにって需要じゅよう地区ちく回送かいそうしたりもする。そうしたリース会社かいしゃにとってはあたまいた事案じあんなかで、ぎゃくまりつづけるデポからしてくれる「ありがたい使用しようしゃ」には、リース契約けいやく期間きかんちゅうでの数日すうじつぶん料金りょうきん無料むりょう実質じっしつてき値引ねびき)にしたり、かずがまとまる大口おおぐち契約けいやくでは「おまけのコンテナ」をけたりと、できるだけ過剰かじょう在庫ざいことならないようにつとめている。このような事例じれいとして、分野ぶんやちがうが小型こがたトラックなどもあつかうレンタカーてんで、きゃくはこがたの2 tくるま希望きぼうするも、在籍ざいせきするはこがたしゃすべ出払ではらっていたが、たまたまのこっていたあまりのない高額こうがく設定せっていの2 t冷凍れいとうしゃを、『冷凍れいとうればただのはこしゃなので、料金りょうきんきますよ。』とすすめて、特殊とくしゅ車両しゃりょう稼働かどうりつげる事情じじょうおな理屈りくつである。

しかし、それでもそらコンテナ在庫ざいこあふれる場合ばあいには、最終さいしゅう手段しゅだんとして貿易ぼうえき摩擦まさつとうでの想定そうていがい事例じれいでも見受みうけられるように、不良ふりょう在庫ざいことなってしまったそらコンテナを売却ばいきゃく処分しょぶんすることもある。そのいちれいとして、日本にっぽん国内こくないのある中古ちゅうこコンテナ業者ぎょうしゃ営業えいぎょうよううたい文句もんくには、『新品しんぴんコンテナは、生産せいさんこく中国ちゅうごく)からいちだけ貨物かもつれて輸送ゆそうされたワンウェイ輸送ゆそうコンテナ』などの記述きじゅつ[37]があり、べつのコンテナ業者ぎょうしゃも『中国ちゅうごくから貨物かもつで1だけ使用しようした新品しんぴんちかいコンテナ』と宣伝せんでん[38]している。すなわち、これらの中古ちゅうこ業者ぎょうしゃはリース業者ぎょうしゃ売却ばいきゃくする、状態じょうたいい「不要ふよう在庫ざいこ」となったコンテナを仕入しいれて販売はんばいしているが、「不要ふよう在庫ざいこ」がいつ発生はっせいするかは中古ちゅうこ業者ぎょうしゃがわ把握はあくできず、入荷にゅうかするかはどうかはまった目処めどたないという、ジレンマもかかえている。

コンテナ貨物かもつ輸送ゆそうおおきな均衡きんこうがある状態じょうたいにおいてはある意味いみ、リースコンテナとしての在庫ざいこ管理かんりむずかしいものの、貨物かもつがあるかぎ片道かたみち使用しよう需要じゅよう途切とぎれることはないので、絶対ぜったいてき必要ひつようとされているリース形態けいたいのために、中古ちゅうこ業者ぎょうしゃまでもが複雑ふくざつにかかわって、ワンウェイ・リースという特殊とくしゅ形態けいたい発展はってんしてきている。

ラウンド・リース

[編集へんしゅう]

前記ぜんき#ワンウェイ・リースとは反対はんたいに、がわうけがわともにメリットのおおきい、往復おうふく輸送ゆそう需要じゅようがある場合ばあい使つかわれる契約けいやくスタイルである。ただし、最大さいだい制約せいやく事項じこうは、最初さいしょにリースコンテナをしたデポからはじまり、使用しよう返却へんきゃくも「もとあった場所ばしょかえしましょう」てき意味合いみあいで、最初さいしょしたデポへ返却へんきゃくして一連いちれん契約けいやく終了しゅうりょうする契約けいやくである。しかし、最初さいしょ地域ちいき実際じっさい複雑ふくざつ貨物かもつ輸送ゆそうながれで、どうしても最初さいしょしデポへの返却へんきゃくむずかしくなったり、返却へんきゃくすること自体じたいあしかせになっておもうような貨物かもつ輸送ゆそう結果けっかてき達成たっせいできないひとしの、多彩たさい問題もんだいケースも発生はっせいしてきた。

そこで最近さいきんながれとして、たとえばAリースしゃ品川しながわ埠頭ふとうデポはつであっても、返却へんきゃく近隣きんりん大黒おおくろ埠頭ふとうデポへの返却へんきゃく無論むろん反対はんたいがわ千葉ちばけん船橋ふなばしこうデポでも可能かのうとするなど、返却へんきゃく可能かのう地域ちいき拡大かくだいされてより一層いっそうのリースコンテナの便利べんりせいたかめる契約けいやく内容ないようへと、変化へんかしてきている。この理由りゆうは、Aリースしゃ管理かんりする東京とうきょうわん品川しながわ埠頭ふとう地区ちくのデポからリースがはじまったが、荷主にぬし借主かりぬし事情じじょうでどうしてもおなじAリースしゃ管理かんりする近隣きんりん横浜よこはまこう大黒だいこく埠頭ふとう地区ちくのデポへ返却へんきゃくしないと円滑えんかつ貨物かもつ輸送ゆそうができなくなる、という事態じたいがあったとする。そのとき従来じゅうらいの『かならしデポへの返却へんきゃく契約けいやくでは、こうした事態じたいしょうじると借主かりぬし次回じかい利用りようでは、融通ゆうずうのきくべつのリース会社かいしゃ検討けんとうせざるなくなる。これでは自社じしゃ管理かんりのデポにコンテナを返却へんきゃくしてもらったにもかかわらず、大事だいじ固定こていきゃくをみすみすがしてしまうことになりかねなくなるからである。またラウンドリースの最大さいだい特徴とくちょうは、いち往復おうふくだけでなく、つづけてなんでも往復おうふく利用りよう連続れんぞくして可能かのうである。往復おうふく利用りよう連続れんぞくしてあることから、コンテナのリース期間きかん半年はんとしくらいにもおよ[39]こともありうる。

これらのあつか現状げんじょうから、ラウンドリースは返却へんきゃく地域ちいきこそある程度ていど範囲はんいめられてはいるが、それ以外いがい特段とくだんの「しばり」てきなこともないので、ある意味いみ一種いっしゅ#長期ちょうきリースてき意味合いみあいもふくまれているリース契約けいやくともえる。

スポット・リース

[編集へんしゅう]

別名べつめい、トリップ・リースともばれている。ある意味いみ単発たんぱつてきける契約けいやくとなるのでほぼレンタルてき内容ないようであり、借主かりぬしレンタカーりるように、必要ひつようときに・必要ひつよう個数こすうを・必要ひつよう期間きかんだけけたいという条件じょうけん利用りようする。またリース会社かいしゃも、借主かりぬし要求ようきゅう適合てきごうする条件じょうけんのコンテナ在庫ざいこがあればすが、なければことわるという非常ひじょう単純たんじゅん内容ないようとなっている。スポット・リースの場合ばあい借主かりぬししたコンテナを原則げんそくとして、「もと場所ばしょ返却へんきゃく」することが条件じょうけんとなる。

マスター・リース

[編集へんしゅう]

このリース契約けいやく最大さいだい特徴とくちょうは、#長期ちょうきリースと、前記ぜんき#スポット・リースわせて、たとえば大量たいりょうのコンテナを必要ひつようとし世界中せかいじゅう頻繁ひんぱん運用うんようする借主かりぬしには、大変たいへん便利べんり契約けいやく方式ほうしきである。

マスター・リース料金りょうきん設定せってい仕組しくみには以下いか方法ほうほうがある。

リースりょうりつ協定きょうてい契約けいやく

[編集へんしゅう]

たとえば、まえもって包括ほうかつてきに 20 ft ドライコンテナの料金りょうきんが、1個いっこき1にち$○○でリースすると契約けいやくした場合ばあい契約けいやくリース会社かいしゃ関係かんけいする世界中せかいじゅうのどこのデポでしても同一どういつ料金りょうきん提供ていきょうされる。つまり、たとアフリカ内陸ないりく奥深おくふかくの僻地へきちてきなデポであろうとも、シベリア地区ちくゆきふか極寒ごっかんのデポでも一切いっさい関係かんけいなく、最初さいしょ契約けいやくした「1個いっこにつき1にち$○○」の定額ていがくけられるので、いわゆる大口おおぐち契約けいやくしゃとしては非常ひじょう経費けいひ予算よさんてやすい便利べんり契約けいやくであり、リース会社かいしゃとしても大口おおぐちかつ継続けいぞくせいのある「お得意とくいさま」を獲得かくとくしやすくなるので、このリースりょうりつ協定きょうてい契約けいやく運用うんようは、リース会社かいしゃ経営けいえい手腕しゅわんわれる分野ぶんやでもある。

また、借主かりぬし・リース会社かいしゃ双方そうほうはこの定額ていがく以外いがい条件じょうけんたとえば、返却へんきゃく・リース期間きかん個数こすうとう)は、その都度つど契約けいやくとなる。なお、それ以外いがいに、活発かっぱつにコンテナがされているデポからける場合ばあいは、別途べっとプレミアムてき料金りょうきん追加ついかされる。またぎゃく#ワンウェイ・リース同様どうように、そらコンテナ在庫ざいこがどんどんみあがる不良ふりょうデポへの返却へんきゃくには、抑制よくせい料金りょうきん追加ついかされるので借主かりぬしはそれらの経費けいひと、輸送ゆそう収支しゅうしのバランスを検討けんとうする必要ひつようてくる。

拘束こうそく条件じょうけんづけ契約けいやく

[編集へんしゅう]

前記ぜんき#リースりょうりつ協定きょうてい契約けいやくには特段とくだん拘束こうそく条件じょうけんはないが、この拘束こうそく条件じょうけんづけ契約けいやくでは、前記ぜんき契約けいやく条件じょうけんくわえて、借主かりぬしとリース会社かいしゃ双方そうほうなんらかの拘束こうそく条件じょうけん遂行すいこうする義務ぎむ条項じょうこう)をくわえた、ある意味いみしばりのあるリース契約けいやくとなる。たとえば、借主かりぬし契約けいやく期間きかんちゅうにはつねめられた、一定いってい最低さいてい借受かりうけ個数こすう使用しようつづける義務ぎむうこととなる。

  • 借受かりうけじんである『ウィキペディア汽船きせん』は、半年はんとしのマスター・リース期間きかんちゅうたとえそのうちの2かげつあいだだけが閑散かんさんとなりあまり輸送ゆそう需要じゅようがなくひまであっても種類しゅるいわず、つね最低さいてい 50ほんのコンテナをつづけなければならない、という契約けいやくである。もちろん50ほんえてけることはなん問題もんだいはない。

ぎゃくにリース会社かいしゃがわは、需要じゅよう増加ぞうかにはあらかじめめられた月間げっかん供給きょうきゅう最低さいてい個数こすうを、たと同業どうぎょう他社たしゃから身銭みぜにって調達ちょうたつしてでも、途切とぎれることなく供給きょうきゅう保障ほしょうする義務ぎむうこととなる。

  • リース会社かいしゃは、契約けいやく期間きかんちゅうのある、「繁忙はんぼうなので、月間げっかん供給きょうきゅう最低さいてい個数こすうとしてめたわくのこぶん、コンテナ100来月らいげつから追加ついかを」と『ウィキペディア汽船きせん』から要求ようきゅうされるも、在庫ざいこが50不足ふそくしていた。で、しかたなくリース同業どうぎょうしゃから50身銭みぜにって調達ちょうたつして、約束やくそくどおりのこわくぶんのコンテナ100確保かくほした。

おもなリース会社かいしゃ一覧いちらんひょう

[編集へんしゅう]
おもなリース会社かいしゃ一覧いちらんひょう
会社かいしゃめい
(リンクさき画像がぞうカテゴリ、記事きじじゅん
画像がぞう事例じれい 備考びこう ※(文中ぶんちゅうの『コンテナ』文字もじ省略しょうりゃく
Cronos ・20 ftドライコンテナ
・40 ft冷凍れいとうコンテナ
・20 ftタンクコンテナ
おもにドライ・冷凍れいとう・タンクとう主流しゅりゅうの、リース大手おおてである。
所有しょゆうしゃコードは大手おおて目印めじるしとなる、CRXU・CXRU・CXDU・CRSUとう複数ふくすうつ。
Beacon Intermodal Leasing ・40 ftドライコンテナ
・40 ft冷凍れいとうコンテナ
リース業界ぎょうかいでは比較的ひかくてきあたらしい参入さんにゅうながらも、近年きんねん急速きゅうそく拡大かくだいしている。
おもにドライ・冷凍れいとうとう主流しゅりゅうである。三菱みつびしHCキャピタル連結れんけつ子会社こがいしゃ
Container Applications International
※( CAI )
・40 ftドライコンテナ おもにドライ・冷凍れいとうとう主流しゅりゅうである。
Capital Intermodal ・40 ftドライコンテナ リース大手おおてで、おもにドライ・冷凍れいとうとう主流しゅりゅうである。
Florens Container Holdings Limited ・20 ftドライコンテナ (1)
・20 ftドライコンテナ (2)
・20 ftドライコンテナ (3)
・40 ftフラット・ラックコンテナ
・40 ft冷凍れいとうコンテナ
・40 ftオープン・トップコンテナ
リース会社かいしゃとしてはめずらしく、ほとんどの種類しゅるいあつかっている。
tex (en:Textainer) ・20 ftドライコンテナ
・20 ftオープン・トップコンテナ
・40 ft冷凍れいとうコンテナ
リース会社かいしゃとしてはめずらしく、ほとんどの種類しゅるいあつかっている。
日本石油輸送にほんせきゆゆそうJOT ・20 ftバルク・ドライ兼用けんようコンテナ
・20 ftバルク・ドライ兼用けんようコンテナ
日本にっぽん国内こくないリース最大手さいおおて
にちりくにちりく ・20 ftバルクコンテナ おもにタンクを主力しゅりょくとする日本にっぽん国内こくないリース大手おおて

時代じだいとも進化しんかするタンクコンテナの現状げんじょう

[編集へんしゅう]

タンクコンテナはその性質せいしつから同一どういつ荷主にぬし使つかまわすことがほとんどのため、荷主にぬし所有しょゆうぶつ (S.O.C.=shipper's own container) であることがおおい。しかし、積荷つみに性質せいしつ派生はせいする修理しゅうり点検てんけんやタンク内外ないがい洗浄せんじょうメンテナンスのほか各国かっこくほう制度せいどとう事情じじょうによる検査けんさ手続てつづきの複雑ふくざつなど、膨大ぼうだい維持いじ管理かんりコストがかかるため、その節約せつやく効率こうりつ課題かだいとなる場合ばあいもある。こういったニーズに対応たいおうし、タンクコンテナをせんもんにリースする会社かいしゃ多数たすう存在そんざいする。

いちれいとして、タンクコンテナリースをあつかっている日本にっぽん代表だいひょうてきなリース専門せんもん会社かいしゃには、日本にっぽんコンセプト(ニチコン)、にちりく日本石油輸送にほんせきゆゆそう などがある。

そらコンテナ

[編集へんしゅう]

基本きほんてき海上かいじょうコンテナはふね会社かいしゃ物流ぶつりゅう輸送ゆそう専門せんもん会社かいしゃリース専門せんもん会社かいしゃ所有しょゆうぶつであることがほとんどのため、輸出ゆしゅつのコンテナめをするさいには使用しようするそらコンテナの所有しょゆう会社かいしゃなどからり、また輸入ゆにゅう貨物かもつしてそらになったコンテナは所有しょゆう会社かいしゃなどに返却へんきゃくする。

海運かいうん会社かいしゃではそらのコンテナをせきもどしてみなと周回しゅうかいし、そらのコンテナに貨物かもつみこんでから最初さいしょみなともどることで効率こうりつはかっている[40]

なお運賃うんちん変動へんどうによりそらのコンテナを輸送ゆそうしたほうもうかることもある[40]

種類しゅるい

[編集へんしゅう]

ぜん世界せかいのコンテナの90%が、ドライコンテナ、汎用はんようコンテナである[2][3]

ドライ・コンテナ

[編集へんしゅう]
20 ftタイプドライコンテナ。
ドライコンテナの内部ないぶおおきなロールがまれている。

ドライ・コンテナ (dry container) は、身近みぢか生活せいかつ物資ぶっしから工業こうぎょう製品せいひん産業さんぎょう物資ぶっしまで、だい多数たすう一般いっぱん貨物かもつ幅広はばひろ利用りようされるもので、日本語にほんごでは有蓋ゆうがいコンテナともばれる。ドライ・コンテナ輸送ゆそうができない例外れいがいひんとしては、液体えきたいこなたい気体きたいるいなどの状態じょうたいのもので、事前じぜん小型こがた容器ようきすうじゅうキロ単位たんいふくろフレキシブルコンテナバッグ(フレコンバッグ) ・ ガスボンベドラム缶どらむかん小型こがたタンクるい)などに小口こぐち分割ぶんかつして準備じゅんびすることのできない貨物かもつほか専用せんよう管理かんり設備せつび機器きき必要ひつようよう温度おんど管理かんりひんだい物品ぶっぴん生物せいぶつなどがげられる。

ドライ・コンテナの形状けいじょうはこがたトラックの荷台にだい部分ぶぶんのような細長ほそながはこがたをしており、コンテナの基本きほんタイプとして世界せかい流通りゅうつうしているコンテナのなかでは圧倒的あっとうてき多数たすうめる。サイズとしては多岐たきにわたるが、当然とうぜんながら流通りゅうつうするその国々くにぐに事情じじょう見合みあったサイズが主流しゅりゅうとなる。たとえばにちかんむすぶフェリー輸送ゆそうにおいては10 ftがたドライコンテナであったり、日本にっぽんうちこうせん場合ばあい専用せんようのサイズのコンテナが使用しようされる。

日本にっぽんでは主要しゅよう先進せんしんこくくらべて、道路どうろ事情じじょう各種かくしゅ規制きせいにより、運用うんよう制限せいげん多々たたあるために、ながさ20 ft、40 ftタイプがほとんどであるが、まれに10 ftおよび、にちかんにちちゅうあいだ輸送ゆそうようとして、近年きんねんでは12 ftタイプも流通りゅうつうしている。また、原則げんそくてき公道こうどう走行そうこうできないが、神戸こうべ名古屋なごやなどの特定とくてい地区ちくみなとでは、ちょうだかコンテナも存在そんざいしている。(くわしくは#ハイ・キューブ・コンテナ参照さんしょう

ドライコンテナのこうは、後部こうぶへんつま一方いっぽうひらきタイプが基本きほんであるが、片側かたがわめんひらくもの(画像がぞうサンプル)や、りょう側面そくめん全面ぜんめん折戸おりどしきひらくもの、一方いっぽうつまがわ片側かたがわ全面ぜんめんひらくいわゆる「Lぽうひらきタイプ」のもの、かわだねとしてりょうつまがわひらいてトンネルじょうになるタイプもある。なかには側面そくめん片側かたがわまたは両側りょうがわ一部分いちぶぶんだけに開口かいこうがあるコンテナ(画像がぞうサンプル)もあり、作業さぎょう環境かんきょうおうじたものがえらばれる。さらに2015ねんはいってからは、これまでのドライコンテナの常識じょうしきやぶるものとして、たたしき4FOLDコンテナ - YouTubeが、2015ねん3月24にちから26にちまで中国ちゅうごく上海しゃんはい開催かいさいされた、インターモーダルアジア展示てんじかい登場とうじょうした。そののとおり、ドライコンテナの4側面そくめんをコンテナの内側うちがわたおして、最終さいしゅうてきにはうすい1まい床板とこいたじょうりたたみ、後記こうきりたたみがたフラットラック・コンテナや、フラットベッド・コンテナのようにかさねてげることができ、んだものをいちの40 ftドライコンテナじょう仕立したててそらコンテナの返送へんそう料金りょうきん節約せつやくするというみのユニークなコンテナまでもが登場とうじょうしている。

ドライ・コンテナの活用かつよう事例じれい

[編集へんしゅう]
油圧ゆあつしきグラップル作業さぎょう風景ふうけい輸送ゆそう車両しゃりょう規格きかくおおきい海外かいがいでは、輸出ゆしゅつよう40 ftコンテナを垂直すいちょくてた状態じょうたいで、スクラップをグラップルきの重機じゅうき投入とうにゅうしてむ。

ドライコンテナは、極論きょくろんえば『所詮しょせんはただのてつはこ』にぎないので、条件じょうけんさえゆるせばコンテナを垂直すいちょくてて金属きんぞくスクラップを重機じゅうきやコンベアで投入とうにゅうしてむこともできる。またあるときは、カー・ラック・コンテナわりにくるま安価あんか輸送ゆそうしたり、条件じょうけんさえととのえばせんようホッパコンテナやタンクコンテナ顔負かおまけの簡易かんいバラみホッパコンテナや簡易かんいタンクコンテナへと改造かいぞう転用てんよう可能かのうである。積荷つみに種類しゅるい個々ここ条件じょうけんにもよるが、こうしたコンテナ利用りようができるならば、わざわざ高価こうか専用せんようコンテナを用意よういすることなくこなたい液体えきたい輸送ゆそうできる。ちなみに通常つうじょうのホッパコンテナへのみは、天井てんじょう屋根やね部分ぶぶん)にある専用せんようハッチからとしむが、前記ぜんき改造かいぞうした簡易かんいホッパコンテナでは、当然とうぜん、そのような専用せんよう開口かいこうはないので、正面しょうめんドアをけた状態じょうたいでホッパ上部じょうぶふくろ(フレキシブルコンテナバッグ(フレコンバッグ)のふくろ)と、天井てんじょうとの横長よこなが隙間すきまより、水道すいどうホースでバケツにみずなが要領ようりょうで、だい口径こうけい専用せんようホースや、キリンがくびばしたようなベルトコンベアを使用しようして、粒状りゅうじょう粉末ふんまつじょうをフレキシブルコンテナバッグ内部ないぶながむようにしてみ、ろしときはフレコンバッグのしたからすこととなる。さらにプラスチックせい小型こがた液体えきたいタンクを複数ふくすうんでドライコンテナを簡易かんいタンクコンテナにけさせることもおこなわれている。なお、プラスチックせいのタンクをもちいた簡易かんいタンクコンテナの場合ばあい複数ふくすうのタンクを相互そうごにホースで連結れんけつするのはえきれの危険きけんがあるため、荷積にづみ・ろしは1個いっこごとにおこなうことになる。

コンテナの片道かたみち運用うんようおお場合ばあい復路ふくろをこうしたコンテナの利用りようをさせることで無駄むだそらコンテナ回送かいそう費用ひよう圧縮あっしゅく可能かのうである[41][42][43]

密閉みっぺいがた

[編集へんしゅう]

基本きほんてきには、ゆか以外いがいには内張うちばりも簡易かんい通風つうふうあなまったくないために、そと気温きおん影響えいきょうけやすく、外気がいきとの温度おんどにより積荷つみに水滴すいてきなどが変質へんしつしたり、とく夏場なつばなどは内部ないぶ温度おんどがかなり高温こうおんになるなど、輸送ゆそうちゅう気温きおん変化へんかたいする充分じゅうぶん対策たいさくと、配慮はいりょ必要ひつようとなる。また、簡易かんいてき通風つうふうあながないことが、構造こうぞう区分くぶんコードにより明確めいかく区分くぶんされている。別項べっこうハイ・キューブ・ドライコンテナでも同様どうようである。 密閉みっぺいがたコンテナが台風たいふう津波つなみなどの自然しぜん災害さいがいのほか、コンテナせん海難かいなん事故じこ海上かいじょう運河うんが流出りゅうしゅつした場合ばあい密閉みっぺいたかいために長時間ちょうじかんにわたり海面かいめんかびやすく、あたかもブイのような状態じょうたい海上かいじょう漂流ひょうりゅうするりつ非常ひじょうたかくなるので危険きけんである。

簡易かんいベンチレーターがいたコンテナ

[編集へんしゅう]
コンテナ本体ほんたいみぎはし上部じょうぶ細長ほそなが赤色あかいろ通風つうふうあなが、1箇所かしょいているがませきフェリーコンテナの事例じれい。( タイプコード 22G1 )

用途ようととしては、ドライ・コンテナとほとんどわりはないが、コンテナの側面そくめん上部じょうぶはしちいさな縦長たてなががた簡易かんい通風つうふうあなが、複数個ふくすうこけられたタイプのコンテナである。しかし、その能力のうりょくベンチレーター・コンテナくらべて非常ひじょうひくいため、前項ぜんこうドライ・コンテナ同様どうよう輸送ゆそうちゅう温度おんど変化へんかたいする充分じゅうぶん対策たいさくと、配慮はいりょ必要ひつようとなる。また、通常つうじょうがたのドライ・コンテナとは構造こうぞう区分くぶんコードにより、明確めいかく区分くぶんされており、後記こうきベンチレーター・コンテナでも同様どうようである。

現在げんざい主流しゅりゅうとなっている強化きょうかプラスチックせい通風つうふうあな

なお、いずれのタイプにも共通きょうつうして、簡易かんい通風つうふうあなからの異物いぶつ密輸みつゆ品等ひんとう投入とうにゅう防止ぼうし保安ほあん対策たいさく規定きていとして、コンテナ製作せいさく修理しゅうりにおいて、簡易かんい通風つうふうあな網目あみめ口径こうけい網目あみめ材質ざいしつ強度きょうどおよび、加工かこう方法ほうほうなどが別途べっと厳格げんかくさだめられている。 元々もともと通風つうふうあな本体ほんたい金属きんぞくせいだったために、流通りゅうつう過程かていかならけるれや、接触せっしょくによるへことうのダメージをけると、その修理しゅうりには板金ばんきんはたなおしたりひどときには、ガスバーナーって、あらたに溶接ようせつなおすなど手間てま維持いじ負担ふたんぞうはもちろん、ぎはぎだらけと、デメリットがおおそこねるものであった。しかし、その強化きょうかプラスチックせいのはめしき通風つうふうあなユニットが開発かいはつされ、専用せんよう加工かこう用具ようぐさえあれば、溶接ようせつ設備せつび板金ばんきんとう技術ぎじゅつなども必要ひつようなく、加工かこうや、破損はそん交換こうかん修理しゅうり比較的ひかくてき簡単かんたんにできる。このため、近年きんねん簡易かんい通風つうふうタイプコンテナでは、標準ひょうじゅんてき幅広はばひろ使つかわれている。 本体ほんたい外周がいしゅうおよび、本体ほんたい上部じょうぶ左右さゆう2箇所かしょと、下部かぶ中央ちゅうおう1箇所かしょけねじは、密輸みつゆ異物いぶつ投入とうにゅうとう不正ふせい防止ぼうしのために内外ないがいともに、特殊とくしゅなコーキングざいかためられているので、コーキングざいがす専用せんよう溶剤ようざいや、専用せんよう工具こうぐるいがないと、容易よういはずしができないようになっている。

簡易かんい通風つうふうあなづけドライコンテナは、通常つうじょう片側かたがわめん上部じょうぶ左右さゆういずれかのはし付近ふきんに1箇所かしょのみ単独たんどくけまたは、上部じょうぶ左右さゆうはし付近ふきんかく1箇所かしょ片側かたがわめん合計ごうけい2箇所かしょづけ標準ひょうじゅんであるが、めずらしい事例じれいとしてハンブルク・スドしゃドイツ所有しょゆうコンテナのようにかくすみ2箇所かしょけでワンセット(片側かたがわめん合計ごうけい4箇所かしょ)となっていて、簡易かんい通風つうふう構造こうぞうタイプのコンテナとしては比較的ひかくてき高性能こうせいのう自然しぜん換気かんきができている(画像がぞうサンプル)。しかし、タイプコードは G1わっていない。

ハイ・キューブ・コンテナ

[編集へんしゅう]
複数ふくすう表記ひょうきだかコンテナの注意ちゅうい喚起かんきうながしている。

ハイ・キューブ・コンテナ (high cube container) とは、標準ひょうじゅんてきたかさである各種かくしゅ8 ft 6 inコンテナよりさらたかさが1 ft (30 cm) たかい、9 ft 6 inコンテナのことである。ISO 668においては、1AAA, 1BBB, 1CCC, 1EEEとう該当がいとうする。

一般いっぱんてきにはだかコンテナともばれているが、日本語にほんごけん荷役にやく従事じゅうじ関係かんけいしゃでは、9 ft 6 inにちなみ、「クンロク」ともばれている(これにたいし、通常つうじょうがたの8 ft 6 inコンテナは「ハチロク」とばれている)。したがって荷役にやくちゅう一般いっぱんどうでの輸送ゆそうちゅうたかさへの注意ちゅうい喚起かんきのために、側面そくめんやドアへの注意ちゅうい表示ひょうじのほか、コンテナの上部じょうぶくろ黄色おうしょく警告けいこくしょくによる横長よこながじょう警告けいこくステッカーがられている。

まれた背景はいけい

[編集へんしゅう]
40 ftがたハイキューブコンテナのメリットを最大限さいだいげんした事例じれい[ちゅう 8]

比較的ひかくてき軽量けいりょうでかさばる貨物かもつたいして規格きかくされたコンテナをもちいると、品物しなものによってはどうしても無駄むだ空間くうかんができてしまう。コンテナの許容きょよう荷重かじゅうよりもはるかにかるくて場所ばしょばかり無駄むだ貨物かもつはこぶことはまさしく『空気くうき輸送ゆそう』であり、輸送ゆそうコストじょうのマイナスでしかない。そのため荷主にぬしからは容積ようせきおおきなコンテナの要望ようぼうつよくあり、コンテナの強度きょうど耐久たいきゅうせいそして従来じゅうらいのコンテナとの荷役にやく互換ごかんせいたせるものとして、ながさとはば従来じゅうらいのコンテナと同一どういつ背丈せたけだけをたかくしたハイキューブコンテナ(だかコンテナ)がまれた。比較的ひかくてき軽量けいりょう品目ひんもく輸送ゆそうするドライ・コンテナ冷凍れいとうコンテナおおられる。

こう後部こうぶへんつま一方いっぽうひらきタイプが基本きほんであるが、片側かたがわまたはりょう側面そくめん全面ぜんめん折戸おりどしきひらくタイプや、片側かたがわめん一部分いちぶぶん開口かいこうがあるタイプなど、積荷つみに作業さぎょう環境かんきょうおうじた特殊とくしゅなタイプも少数しょうすうながら存在そんざいする。

国内こくないではめずらしい20 ft ハイキューブコンテナ。

世界中せかいじゅうでは以前いぜんから広範囲こうはんい使つかわれてきたが、日本にっぽんにおいてはトレーラーにハイキューブコンテナをむと車両しゃりょう制限せいげんれいたか制限せいげん全高ぜんこう 3.8 m以内いない)を超過ちょうかすることから、輸送ゆそう都度つど特殊とくしゅ車両しゃりょう通行つうこう許可きょからなければならなかった。日本にっぽん製作せいさくされたハイキューブコンテナ(だかコンテナ)は日米にちべい貿易ぼうえき摩擦まさつ俎上そじょうにも[44]、また国内こくない物流ぶつりゅう関係かんけいしゃからもつよ要望ようぼうせられたことから日本にっぽんにおいても規制きせい緩和かんわ検討けんとうされた。その結果けっか、1995ねん3がつ閣議かくぎ決定けっていにより改革かいかくすすみ、道路どうろこう規格きかくじくじゅう軽減けいげんできる3じくシャーシの採用さいようじく距におう積載せきさい重量じゅうりょう緩和かんわする措置そちなど、海上かいじょうコンテナ輸送ゆそうにかかる規制きせい緩和かんわすすみ、ハイキューブコンテナの採用さいようれい急速きゅうそくえた。現代げんだいでは重要じゅうよう物流ぶつりゅう道路どうろとして指定していされた道路どうろでは特殊とくしゅ車両しゃりょう通行つうこう許可きょか不要ふようとなっている。

なお、日本にっぽん国内こくない流通りゅうつうしている各種かくしゅのハイキューブコンテナは流通りゅうつうコストの関係かんけいで、ほとんどが40 ftがたであり、20 ftがたはまれである。

ボーイングしゃ部品ぶひん輸送ゆそう

[編集へんしゅう]
(L6G1) 国際こくさい規格きかくがい全長ぜんちょう46 ftがたドライコンテナ。

特殊とくしゅ事例じれいとして、ボーイング777つばさなどの部材ぶざいワシントンしゅう同社どうしゃ工場こうじょう輸送ゆそうするためのたかさがやく17 ftと通常つうじょうの2ばい相当そうとうするちょうきょだいコンテナがある。これはこめボーイング部材ぶざい納入のうにゅうしている川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう各社かくしゃとのあいだで、地区ちく限定げんてい運用うんようされている。これらの輸送ゆそうウエストウッド・シッピングライン担当たんとうする。

THE MAKING (1)ボーイング777のできるまで。 - サイエンス・チャンネル( 開始かいしよりやくいち分間ふんかんまでの部分ぶぶん登場とうじょう。 )

リーファー・コンテナ

[編集へんしゅう]
つまがわ牽引けんいんがわ)に冷凍れいとうんだ40 ftのリーファー・コンテナ。側面そくめん小型こがた補助ほじょドアがそなわったタイプ。

リーファー・コンテナ (Reefer container) は冷凍れいとうコンテナ (Refrigerated container) ともばれ、生鮮せいせん食品しょくひん冷凍れいとう食品しょくひん生花せいか定温ていおん輸送ゆそう必要ひつよう化学かがく製品せいひん医薬品いやくひん電子でんし部品ぶひんフィルム美術びじゅつひんなどの輸送ゆそうようのコンテナであり、特殊とくしゅコンテナでありながら一般いっぱん貨物かもつようドライコンテナいでかずおおいコンテナである。[45]

海上かいじょう冷凍れいとう冷蔵れいぞうコンテナの登場とうじょうは、世界せかい共通きょうつう規格きかくとして1967ねん正式せいしき決定けっていしたISO 668より規格きかくされた「#ポートホールがた」と、時代じだいながれとともおおくの派生はせい方式ほうしきんだもととなっている「#外部がいぶ給電きゅうでん方式ほうしき」が登場とうじょうしていた。[46]

コンテナ内壁ないへき発泡はっぽうポリウレタンせい高性能こうせいのう断熱だんねつざいステンレスおおわれ、内部ないぶには冷風れいふう適切てきせつ循環じゅんかんさせるためのダクトや、ゆか全面ぜんめんにはアルミせいほそいレールじょうみぞ多数たすうある。

ポートホールがた

[編集へんしゅう]
トレーラ輸送ゆそうようけられた、通称つうしょう『ランドセル』とばれている、ポートホールがた専用せんよう冷凍れいとう機器きき。(オレンジしょく四角しかく部分ぶぶん

海上かいじょうコンテナの世界せかい共通きょうつう規格きかくとして、1967ねん正式せいしき決定けっていしたISO 668より規格きかくされた冷凍れいとう冷蔵れいぞうコンテナ輸送ゆそうでは, 1970年代ねんだい断熱だんねつざい全体ぜんたいはいした立方体りっぽうたい本体ほんたいと、ぜんとびら部分ぶぶんとは反対はんたいがわおくつまかべ部分ぶぶん[ちゅう 9]上下じょうげに、あな(ポートホール)が2つあるのみで、冷凍れいとうユニットはそなわっていない特殊とくしゅ機構きこうそなえた冷凍れいとうコンテナである。構造こうぞうとしては、本船ほんせんからISO規格きかくさだまった位置いちあなほん専用せんようホースを接続せつぞくして冷却れいきゃくふう供給きょうきゅう排出はいしゅつし、コンテナ内部ないぶつね循環じゅんかんさせて冷却れいきゃくする仕組しくみになっており「ポートホールコンテナ」とばれている方式ほうしきである。このポートホールがたコンテナを、ふね積載せきさいするまえ陸揚りくあは、岸壁がんぺきちかくに冷気れいき供給きょうきゅう装置そうちそなえた専用せんよう施設しせつ管理かんりしているが、そういった装置そうちそなえないみなとや、トラックまた鉄道てつどう輸送ゆそうちゅうでは、通称つうしょう「ランドセル」とよばれるポートホールがたコンテナ専用せんよう冷却れいきゃくユニットを、金具かなぐ使つかってけて管理かんりしている。また、コンテナせん同様どうよう専用せんよう設備せつび必要ひつようである。とくせん用船ようせんでは、船艙せんそう全体ぜんたい断熱だんねつ構造こうぞうにすることがおおい。この場合ばあい致命ちめいてき欠点けってんとして本船ほんせん直接ちょくせつ冷熱れいねつ接続せつぞくしている場合ばあいにはコンテナ単位たんいでの温度おんど管理かんり十分じゅうぶんおこなえないため、適正てきせい温度おんどさえ供給きょうきゅうつづければ長時間ちょうじかん冷凍れいとう輸送ゆそう問題もんだいない牛肉ぎゅうにく豚肉ぶたにく大量たいりょう輸出ゆしゅつしているニュージーランドや、オーストラリアからの欧州おうしゅうへの冷凍れいとうコンテナなどをしゅとしてポートホールがた長年ながねん使つかわれつづけている[46]

また冷凍れいとうコンテナでだい多数たすうめる外部がいぶ給電きゅうでんしき最大さいだい弱点じゃくてんは、つね電源でんげんつながって給電きゅうでんけていなければ、意味いみがないというてんである。とくに鉄道てつどう輸送ゆそうや、トレーラーなどでの輸送ゆそうちゅうには船舶せんぱくとはちがって輸送ゆそう車両しゃりょうから直接ちょくせつ安定あんていした給電きゅうでんは、ほぼのぞめない。このような場合ばあいには、ディーゼル発電はつでん内蔵ないぞうした小型こがた給電きゅうでん機器ききをトレーラーやコンテナ本体ほんたいけ、安定あんていした電源でんげん提供ていきょうしている。また鉄道てつどう輸送ゆそうする場合ばあいは、前記ぜんき個々ここのコンテナにけるほか、コンテナの個数こすうおお場合ばあいには、コンテナ自体じたい大型おおがた発電はつでんとなった専用せんようの、『Power Generation Container(発電はつでんコンテナ)』を搭載とうさいし、一括いっかつして多数たすうのコンテナの冷凍れいとう機器きき集中しゅうちゅう管理かんりして対応たいおうしている。

そもそもコンテナ本体ほんたいには冷凍れいとう自体じたいがなく、強力きょうりょくなエアコンからの冷気れいきつねにパイプから噴出ふんしゅつして、まわりをやしているスポットクーラー原理げんりおなじポートホールがたでは、冷気れいき自体じたいつね機能きのうそなえた、ディーゼル発電はつでんづけそと冷凍れいとう必要ひつようとなり、必然ひつぜんてき機器きき大型おおがたとなる。このシステムは、コンテナ船側せんそく専用せんよう設備せつび設置せっちするため建造けんぞう費用ひよう設備せつび維持いじ管理かんり多大ただいなランニングコストがかるうえ運用うんようにも制約せいやくおおいために、現代げんだい運用うんよう効率こうりつ向上こうじょう経費けいひ節約せつやくながれかられば、今後こんご縮小しゅくしょうされ、やがては消滅しょうめつしていくのではないかという観測かんそくがある。

外部がいぶ給電きゅうでん方式ほうしき

[編集へんしゅう]
コンテナヤードない専用せんようコンセントから給電きゅうでんける、CRONOSしゃ所有しょゆうする( タイプコード 22R1 ) 20 ftがた冷凍れいとうコンテナ。

元々もともと冷凍れいとうコンテナ登場とうじょう初期しょき1970年代ねんだい主流しゅりゅうとなっていた「#ポートホールがた」では、コンテナ個々ここでのこまかい温度おんど調整ちょうせいができずただ本船ほんせんがわから一方いっぽうてき送風そうふうされてくる冷気れいきでしか管理かんりができないという、致命ちめいてき欠点けってんかかえていた[46]。このためにコンテナせん考案こうあんした米国べいこくでは、だい世界せかい大戦たいせんにディーゼルエンジン駆動くどうしき冷凍れいとう装置そうち急速きゅうそく発展はってんし、世界せかいをリードしていた技術ぎじゅつ冷凍れいとうコンテナ輸送ゆそうにも転嫁てんかして、温度おんどたい対応たいおうさせることに苦心くしんした。1967ねん正式せいしき決定けっていしたISO 668より規格きかくされた冷凍れいとう冷蔵れいぞうコンテナ輸送ゆそうでは、コンテナはしかべ装備そうびしたメンテナンスせい考慮こうりょしたノーズマウントがた冷凍れいとう装置そうち[ちゅう 10][47]による、コンテナ輸送ゆそうなども開始かいしされた。 1970年代ねんだい後半こうはんになると,現在げんざい冷凍れいとう冷蔵れいぞうコンテナの原型げんけいである機械きかいしきフラッシュマウントがた冷凍れいとう装置そうち開発かいはつされたが船舶せんぱくやトレーラーとうでの輸送ゆそう発生はっせいするはげしい振動しんどうや、荷役にやく衝撃しょうげきによる故障こしょうおお発生はっせいし、安定あんていした輸送ゆそう品質ひんしつ障害しょうがいれていなかった。しかし、1980年代ねんだいになると技術ぎじゅつ進歩しんぽともないコンテナよう冷凍れいとう冷蔵れいぞう機器ききメーカーは、各社かくしゃがこぞってエンドウォールがた冷凍れいとう冷蔵れいぞう装置そうち[ちゅう 11]開発かいはつし、劇的げきてき故障こしょう事故じこ低減ていげん確立かくりつしてきた。さらに制御せいぎょ方式ほうしき当初とうしょ機械きかいしきから、時代じだいながれで登場とうじょうした高性能こうせいのうマイコン制御せいぎょ利用りようした電子でんし制御せいぎょ方式ほうしきうつわり、現在げんざいようブリッジや、制御せいぎょ監視かんししつとう大量たいりょう冷凍れいとうコンテナの稼働かどうじょうきょう一括いっかつしてコントロールできるように技術ぎじゅつ確立かくりつしている。[46]

また冷凍れいとう名前なまえいているが、技術ぎじゅついちじるしく発展はってんして現代げんだいでの冷凍れいとうコンテナのだい多数たすうめている「外部がいぶ給電きゅうでん方式ほうしき」では、コンテナの一部いちぶにおける隔壁かくへきとしてまれている冷凍れいとう付随ふずいのコントロールパネルによって、内部ないぶ温度おんど積荷つみに最適さいてき温度おんどたいとなるよう設定せっていされている。コンテナ内部ないぶに220ボルトまたは440ボルトの外部がいぶ電力でんりょく給電きゅうでん稼動かどうする冷却れいきゃく保温ほおんユニットをそなえ、+20 から-25 ℃程度ていど機種きしゅによっては冷凍れいとう専用せんようの -35 ℃仕様しようから、コロナワクチン輸送ゆそうようとして-70 ℃仕様しよう登場とうじょうしている。[48])までの冷却れいきゃく保温ほおん可能かのうである。

たとえば、

  • にくさかななどの冷凍れいとう食品しょくひんは-20 ℃野菜やさいやチーズとう乳製品にゅうせいひん果物くだものなどのチルドしなは、0 ℃前後ぜんこう維持いじしながら海上かいじょう輸送ゆそうちゅう生鮮せいせんひん鮮度せんど維持いじあじ向上こうじょうなどが可能かのうとなっている通風つうふうおこない、さらに乾燥かんそう防止ぼうしするための加湿かしつ装置そうちおよび、生鮮せいせんひんから発生はっせいするエチレンガス吸着きゅうちゃくするためのフィルターなどを装備そうびしている[49]
  • 産業さんぎょうよう製品せいひんや、ヨーロッパさん名物めいぶつ球根きゅうこんなどで高温こうおん湿度しつどよわいものはくらないエバポレーター冷却れいきゃくされた空気くうきをヒーター[ちゅう 12]加熱かねつまたじょ湿しめし,くらない湿度しつどを 75%〜30% の範囲はんい調節ちょうせつして積荷つみにたいして適切てきせつ温度おんど保持ほじされる[50]
  • 一部いちぶ冷凍れいとうコンテナでは、精肉せいにくようコンテナのように天井てんじょう大型おおがたばりタイプのフックでにくをまるごとるす、ミートレールなどの設備せつびそなわっているものもある。
  • そのには、おおくの冷凍れいとうコンテナでは運用うんよう効率こうりつたかめるために+20℃程度ていどまでぬるできる機能きのうそなえて、寒冷かんれい対策たいさく常温じょうおん積荷つみに凍結とうけつ事故じことう防止ぼうしできる。

これらの特殊とくしゅ用途ようとまり、コンテナ固体こたい自体じたいつくりも頑丈がんじょうかつつねこう密閉みっぺい維持いじするために、荷役にやくようドアは基本きほんてきにはたんあたりつまかべ片側かたがわに1つだけもうけられているタイプがほとんどである。ただし、積荷つみに特性とくせい使用しようしゃ意向いこうにより、少数しょうすうながら補助ほじょてきなサイドドア[ちゅう 13]もうけたものなども運用うんようされている。このほかにはドライコンテナ同様どうように、だか(ハイキューブ)タイプもドライコンテナにりょうで、世界中せかいじゅう大量たいりょう流通りゅうつうしている。

日本にっぽん国内こくないでの輸送ゆそうには、ながさ20 ftきゅうコンテナでは費用ひようたい効果こうか関係かんけいだい多数たすうたかさ8 ft 6 inがたで、9 ft 6inだかタイプはごくまれである。しかし、近年きんねん道路どうろ交通こうつうほう規制きせい緩和かんわから、ながさ40 ftきゅうコンテナでは9 ft 6 inだかタイプがその経済けいざいせいあいまって多用たようされている。

デュアルモード(併用へいよう方式ほうしき

[編集へんしゅう]
サイド・ドアが2箇所かしょ設置せっちされている、オランダぐんのデュアルモードがた冷凍れいとうコンテナ。タイプコード (22R1) 使用しよう

輸送ゆそうさきでの外部がいぶ電力でんりょく供給きょうきゅう困難こんなんなどの事情じじょうわせ、コンテナ本体ほんたいけたディーゼルエンジン発電はつでん外部がいぶ給電きゅうでん併用へいようするもので、ごく少数しょうすうまる。ただし、軍用ぐんようリーファーコンテナでは展開てんかいさき電源でんげん確保かくほできない状況じょうきょう想定そうていして、デュアルモードがた多用たようされている。また、海上かいじょうコンテナでは圧倒的あっとうてき多数たすうめる外部がいぶ給電きゅうでん方式ほうしきでは、給電きゅうでんするがわ安定あんていしたこう電圧でんあつ設備せつび必要ひつようだが、これらの設備せつびがない、または確保かくほしにくい紛争ふんそう地域ちいき発展はってん途上とじょうこく、インフラ整備せいび地区ちくでも非常ひじょう重宝ちょうほうされる。

たとえば、せっかくの給電きゅうでんがた高性能こうせいのうリーファーコンテナがあっても、外部がいぶ給電きゅうでんがないまたは、あってもつね安定あんていした電力でんりょく確保かくほできなければ、むしろそのリーファーコンテナにたいする信頼しんらい低下ていかし、現場げんば混乱こんらんしてしまう。しかし、デュアルモードがたは、コンテナ本体ほんたいにディーゼル発電はつでん搭載とうさいしているので、燃料ねんりょうにくわえ多少たしょう冷却れいきゃくすい・オイルとうさえあれば、継続けいぞく安定あんていして冷却れいきゃくができる。このことから陸地りくちでの長期ちょうき運用うんようには、デュアルモードがた重宝ちょうほうされている。

ダブル(ツイン)ユニットがた

[編集へんしゅう]
りょうはしがわそれぞれに冷凍れいとういた、日本にっぽん国内こくないでは非常ひじょうかずすくないタイプ。(タイプコード、2232)
積載せきさい容量ようりょう確保かくほのため、冷却れいきゃく装置そうちるいを2だいかたつまがわ一括いっかつしてんだコンテナ。外部がいぶ給電きゅうでん方式ほうしきほか、ディーゼル発電はつでん搭載とうさいしている「デュアルモード(併用へいよう方式ほうしき」である。

2くみ完全かんぜん独立どくりつした冷却れいきゃく装置そうちを、りょうつまかべがわまたは、近年きんねんあたらしく採用さいようされているかたつまがわそなえて、長時間ちょうじかんでの連続れんぞく使用しようたいしても信頼しんらいせいたかめた「ダブルユニットがた」または、「ツインユニットがた」とばれるタイプである。この2くみ搭載とうさいがた万一まんいち片方かたがた冷却れいきゃく装置そうち故障こしょうしても、もういちくみ冷却れいきゃく装置そうちがバックアップし、化成かせいひん特殊とくしゅ原料げんりょう精密せいみつ機器ききなど、みからしまでのあいだも、一貫いっかんして常時じょうじ一定いってい温度おんどたも必要ひつようせい重要じゅうよう積載せきさい貨物かもつもちいられる。なお、このコンテナのこう基本きほんてきに、冷却れいきゃく装置そうちりょうつまかべがわタイプの場合ばあい長手ながて方向ほうこうかた側面そくめんまたは、りょう側面そくめん設置せっちしてあり、近年きんねん登場とうじょうした2だい冷却れいきゃく装置そうちかたつまがわまとめたタイプでは、通常つうじょうのコンテナ同様どうように、冷却れいきゃく装置そうち設置せっちがわとは反対はんたいがわかたつまがわいている。また海外かいがいの20 ftタイプでは、かたつまめん片側かたがわめんのいわゆる、L方向ほうこう冷却れいきゃく装置そうちしつらえけた非常ひじょうまれなケースも存在そんざいしている。

サーマル・コンテナ

[編集へんしゅう]
新造しんぞう配備はいび直後ちょくご風景ふうけいつまがわめん牽引けんいんするがわ)に、冷凍れいとうがないことに注意ちゅうい
本体ほんたいられた、炭酸たんさんガス濃度のうどかんする注意ちゅういき。

サーマル・コンテナ (Thermal container) は、日本語にほんごでは冷蔵れいぞうコンテナ・保温ほおんコンテナ・断熱だんねつコンテナともばれている。断熱だんねつざいおおわれたコンテナ本体ほんたいには、臨時りんじけられることはあるものの、常設じょうせつされた冷却れいきゃくまたゆたか装置そうちとう機械きかいてき装置そうち一切いっさいなく、コンテナの内部ないぶ温度おんどかんしてはとく規定きていがない。このために、通常つうじょうはすでにひやあつしされた貨物かもつをそのまま使用しようしたり、事情じじょうによっては寒冷かんれい凍結とうけつきら貨物かもつ輸送ゆそうする場合ばあいなどにも利用りようされる。

また、保温ほおんでのわった使用しよう事例じれいでは、アスファルト輸出入ゆしゅつにゅうで、アスファルトがえてかたまらないように、そとてきゆたか装置そうち品質ひんしつ維持いじはか事例じれいもある。

そのドライアイス冷蔵れいぞう状態じょうたいにしたり、特殊とくしゅ事例じれいとして、コンテナのつま側壁そくへき設置せっちされた特殊とくしゅ注入ちゅうにゅうバルブより、外部がいぶ (タンクローリーとう) からホースをつなぎ、炭酸たんさんガス(二酸化炭素にさんかたんそ)の冷媒れいばいをコンテナ内部ないぶ全体ぜんたい充填じゅうてんして、やく-50 ℃のちょう低温ていおん冷凍れいとう状態じょうたい冷却れいきゃくする特殊とくしゅなタイプもある。このちょう低温ていおん冷凍れいとう状態じょうたい冷却れいきゃくした日本にっぽん国内こくないでの代表だいひょうてきいちれいとして、輸入ゆにゅう冷凍れいとうマグロ輸送ゆそうながさ40 ft・9 ft 6 inだかタイプの運用うんようが、静岡しずおかけん清水港しみずこう東京とうきょう湾岸わんがん埠頭ふとう確認かくにんされている。しかしこの方式ほうしきでは、大量たいりょうあつか二酸化炭素にさんかたんそからの環境かんきょう問題もんだいおよび、-50 ℃のちょう低温ていおん冷凍れいとう状態じょうたい維持いじできる、新型しんがた冷凍れいとうコンテナの登場とうじょうにより、国内こくないでは使つかわれなくなった。

ハンガー・コンテナ

[編集へんしゅう]
ハイキューブ(だか)45 ftがた、ハンガーコンテナ内部ないぶでの2だんいちれい

ハンガー・コンテナ (hangar container) は、衣類いるい輸送ゆそうするためのコンテナである。ドライ・コンテナとおな外形がいけいをしたコンテナの内部ないぶハンガーをかけられるはず可能かのうなパイプじょうのラックが多数たすうそなわっており、コンテナ内部ないぶ絨毯じゅうたん保護ほごされている場合ばあいもある。このためそらになったのちにコンテナの有効ゆうこう活用かつようと、そらコンテナをわざわざ回送かいそう割引わりびき運賃うんちん適用てきようされない正規せいき運賃うんちんはらっておくかえすというしょ経費けいひ無駄むだはぶくための工夫くふう必要ひつようとなる。

たとえば、そら回送かいそう冷凍れいとうコンテナなどでよく使つかわれる輸送ゆそう方法ほうほうである、雑貨ざっか物資ぶっしかえ荷物にもつとしてむことがかんがえられるが、内部ないぶ絨毯じゅうたん保護ほごされているなどの場合ばあい多大ただい手間隙てまひまかけてコンテナ内部ないぶにビニールシートるいめて、荷物にもつよごれが直接ちょくせつかないようにするなどの、ある意味いみ使用しよう用途ようと限定げんていされるコンテナである。

しかし衣類いるいたたまずにるした状態じょうたい輸送ゆそうすることができるので、商品しょうひんいた防止ぼうし積載せきさい品数しなかず増加ぞうか梱包こんぽう資材しざい節約せつやくさらには出荷しゅっか納品のうひんさき店舗てんぽ仕様しようにあらかじめさつけの準備じゅんびをしておけば、流通りゅうつうちゅうあいだ一切いっさいくわえることなくあたかも製造せいぞう工場こうじょうから直輸入ちょくゆにゅうしたようになるので、これにより商品しょうひん流通りゅうつうがわかられば経済けいざいせい向上こうじょう荷役にやく労働ろうどう環境かんきょう改善かいぜん流行りゅうこうものの衣類いるいもスピーディーに仕入しいれることができる。

なお、コンテナの外観がいかんじょうからはとくにhangar container、または、日本にっぽん鉄道てつどうコンテナでられるハンガーコンテナなどと特段とくだん表記ひょうきや、一部いちぶ船主せんしゅ会社かいしゃのようにハンガーのをデザインてきにペインティングをしていないかぎり、通常つうじょう見分みわけることが非常ひじょうむずかしい。また、1995ねん改定かいていのISO規格きかくコンテナ構造こうぞう区分くぶんコードでは直接ちょくせつ該当がいとうするタイプコードがないため、通常つうじょうてきてられているドライ貨物かもつようの「G0 または G1」が付与ふよされたり、あて不能ふのう便宜べんぎてき総括そうかつ付与ふよする「G9」が使つかわれる場合ばあいがある。

太字ふとじ2けた部分ぶぶんいちれい
  • ながさ40 ft・たかさ8 ft 6 inのいちれい⇒43G9
  • ながさ40 ft・たかさ9 ft6インチのいちれい⇒45G9

ベンチレーター・コンテナ

[編集へんしゅう]
ベンチレーター・コンテナ(22V0)。上下じょうげ網目あみめじょう通風つうふうあながある。

ベンチレーター・コンテナは、ドライ・コンテナにベンチレーター通風つうふう装置そうち)をけ、コンテナ内部ないぶ空気くうきつね換気かんきされるように工夫くふうされたコンテナで、日本語にほんごでは通風つうふうコンテナともばれる。野菜やさい果物くだもの植木うえきひとし樹木じゅもくなど、輸送ゆそうちゅう換気かんき必要ひつよう物資ぶっし輸送ゆそう使用しようされる。換気かんき方法ほうほうとしては、コンテナ側面そくめん無数むすう網目あみめじょう通風つうふうあな全面ぜんめんてきまたは、帯状おびじょう上下じょうげけた「自然しぜん換気かんきがた」と、強制きょうせいてき換気かんきする「機械きかいしき換気かんきがた」のタイプに、コンテナ構造こうぞう区分くぶんコードうえでも区別くべつされている。

なお、いずれのタイプにも共通きょうつうして通風つうふうあなからの異物いぶつ密輸みつゆ品等ひんとう投入とうにゅう防止ぼうし保安ほあん対策たいさく規定きていとして、コンテナ製作せいさく修理しゅうりにおいて通風つうふうあな網目あみめ口径こうけい網目あみめ材質ざいしつ強度きょうどおよび、加工かこう方法ほうほうなどが別途べっと厳格げんかくさだめられている。

タンク・コンテナ

[編集へんしゅう]
中国ちゅうごくCIMCしゃ製作せいさくされた、20ftがたタンクコンテナ。

タンク・コンテナ (tank container) は、あぶらるい化成かせいひん各種かくしゅガス濃縮のうしゅく果汁かじゅう原酒げんしゅ食品しょくひん原料げんりょうなどの液体えきたい気体きたい輸送ゆそうするためのタンクそなえたコンテナである。洗浄せんじょう技術ぎじゅつ向上こうじょうによりさまざまな用途ようと転用てんようでき効率こうりつてき運用うんようはかることができることからISO規格きかくながさ20 ftのものの普及ふきゅう急速きゅうそくすすんでいるが、特殊とくしゅ化成かせいひん各種かくしゅガスのしょうロット輸送ゆそうようながさ10 ftがたおよび、ヘリウムガスなどの各種かくしゅ軽量けいりょうガス輸送ゆそうようの40 ftがた存在そんざいし、日本にっぽん国内こくないでも化学かがく工業こうぎょうなら地帯ちたい主体しゅたいとして運用うんようされている。とく近年きんねん医療いりょう機器きき重要じゅうようされている画像がぞう診断しんだん装置そうち一種いっしゅであるMRI装置そうち冷却れいきゃくかせないヘリウムガスは、全量ぜんりょう輸入ゆにゅうたよっているために、この専用せんようコンテナでの輸入ゆにゅう事例じれい年々ねんねん活発かっぱつおこなわれている。

積荷つみに性質せいしつ用途ようとにより、「危険きけんぶつよう」と「危険きけんぶつ普通ふつうひんよう」の2種類しゅるいおおきく区別くべつされ、さらに構造こうぞうめんから完全かんぜんえき体用たいようと、液化えきか気体きたいおよび気体きたい両用りょうようとなるいわゆる「ガスるいようのタンクコンテナに分類ぶんるいされる。このため、様々さまざまなコンテナ外観がいかん・タンクのたかさ・口径こうけい種類しゅるいがあるほか積荷つみにによりあつし保温ほおん機能きのうや、ぎゃく冷凍れいとうコンテナ同様どうよう専用せんよう給電きゅうでんコンセントから送電そうでんけられるものや、そとけの発電はつでん接続せつぞくする給電きゅうでんしき冷凍れいとうかたつまがわそなえて、積荷つみに品質ひんしつ管理かんりおこなうタイプなどがある。かわだねとしては、おもアスファルト特殊とくしゅなオイルるいよう運用うんようされているドライコンテナとおな完全かんぜんはこがた外観がいかんのものがある。これは、はこがた構造こうぞうゆえに圧力あつりょくにはよわいが、積載せきさい容量ようりょう最大限さいだいげんせるというメリットがある。

なお、粉末ふんまつじょうまたは粒状りゅうじょう穀物こくもつ化成かせいひん鉱物こうぶつ食品しょくひんなどをはこぶタンク形状けいじょうのコンテナも存在そんざいするが、積荷つみに乾燥かんそう粉末ふんまつ粒状りゅうじょう場合ばあいはコンテナ構造こうぞう区分くぶんコードバルク・コンテナ(ホッパ・コンテナともいう)となる。

危険きけんぶつよう

[編集へんしゅう]

海上かいじょう輸送ゆそうじょう危険きけんぶつようタンク・コンテナへ積荷つみに充填じゅうてんするさい注意ちゅういてんは、原則げんそくとして充填じゅうてんりつ80 %以上いじょう、95 %以内いないおさめる規定きてい[51]として、国連こくれん機関きかんさだめている危険きけんぶつ輸送ゆそう規則きそく(IMDG = International Maritime Dangerous Goods Code)がある。なお、日本にっぽん国内こくないでの事例じれいとして『危険きけんぶつよう』または、『危険きけんぶつよう』のいずれかでみなとあつかさいには今後こんご区分くぶんにかんして、『危険きけんぶつよう』として消防しょうぼうほうによる危険きけんぶつ明確めいかく指定していされる貨物かもつ危険きけんぶつ貯蔵ちょぞうヤードで保管ほかんする場合ばあいと、消防しょうぼうほうにはれず『危険きけんぶつよう』として普通ふつうのコンテナヤード保管ほかんするも、みなとちょう許可きょか必要ひつよう毒性どくせいがある液体えきたい腐食ふしょくせい物質ぶっしつ貨物かもつをどうあつかうかと、一石いっせきとうじる事案じあん発生はっせいしている[52]

危険きけんぶつよう

[編集へんしゅう]

フラットラック・コンテナ

[編集へんしゅう]
フラットラック・コンテナでのサイズオーバー積載せきさいれいおよび、荷役にやく方法ほうほう事例じれい[ちゅう 14]

フラットラック・コンテナ (flatrack container) は、ドライ・コンテナに積載せきさいできない大型おおがた機械きかい円筒えんとうがた工場こうじょうよう設備せつび木材もくざい石材せきざい鋼材こうざい工作こうさくぶつインゴット大型おおがたタイヤ各種かくしゅ車両しゃりょう小型こがたボート各種かくしゅケーブルドラムやロールじょう鉄板てっぱんなどを積載せきさいするため、天井てんじょうりょう側壁そくへきがなく土台どだいとなるゆかのほかにりょうつまかべ(トラックの荷台にだいでいう前後ぜんごかべ部分ぶぶん)または、四隅よすみはしらだけの開放かいほうがたコンテナである。なお、コンテナ構造こうぞう区分くぶんコードうえは、これらのつまかべはしら構造こうぞう固定こていされた完全かんぜん固定こていがたと、おりだお可能かのう可変かへんがたなどに区分くぶんされる。これらのコンテナは固定こていがたであれ可変かへんがたであれ、基本きほん構成こうせいりょうはしにある四隅よすみはしら主体しゅたいとなるために、関係かんけいしゃあいだではたんにラックコンテナとばれている。

通常つうじょう海損かいそん防止ぼうしのため船倉ふなぐらない積載せきさいされるが、コンテナ本体ほんたいよりいちまわおおきな貨物かもつ積載せきさいする場合ばあい多々たたあり、うえのコンテナをかさねられなかったり、まわりにのコンテナを密着みっちゃくしてならべられないことがある。この場合ばあい船倉ふなぐらスペースが消費しょうひされるぶんだけ輸送ゆそう運賃うんちんたかくなる。


日本にっぽん

[編集へんしゅう]
中央ちゅうおう白色はくしょく登録とうろく番号ばんごう表示ひょうじ右側みぎがわは、JR貨物かもつ専用せんよう緊締装置そうちはん回転かいてんして下向したむきになり装置そうちりをなくし、フラット状態じょうたいになっている。おなじく表示ひょうじ左側ひだりがわは、国際こくさい規格きかく採用さいようされている12 ftがたのコンテナ下部かぶ四隅よすみ固定こていする、ツイストロックようつめつねった状態じょうたいでセットされている。前記ぜんきJR貨物かもつよう12 ftコンテナを積載せきさいした場合ばあいは、接触せっしょくしないようにそれぞれのツイストロック位置いちにより、左右さゆういずれかがわはん回転かいてんしてゆかがフラット状態じょうたいになる。

日本にっぽんながさ12 ft鉄道てつどうコンテナを3積載せきさいして、1個いっこながさ40 ft・9 ft 6 inだか海上かいじょうコンテナとして輸送ゆそうできる、ラック貨物かもつコンテナも存在そんざいする。元々もともと日本にっぽんの12 ft鉄道てつどうコンテナの貨車かしゃトラックへの固定こてい日本にっぽん独自どくじ規格きかくであるはん自動じどうしき中央ちゅうおう緊締方式ほうしきおこなわれており、国際こくさい海上かいじょうISO規格きかくのツイストロック方式ほうしきとは互換ごかんせいがない。このため、鉄道てつどうコンテナ単体たんたいでの国際こくさい輸送ゆそうは、トラック積載せきさい状態じょうたいでのにちかんフェリー輸送ゆそうなどのごく一部いちぶ事例じれいのぞ事実じじつじょう不可能ふかのうであった。これにたいし、日本にっぽん国内こくない規格きかく変更へんこうすることなく鉄道てつどうコンテナを国際こくさい物流ぶつりゅうせるため、ラックコンテナに鉄道てつどうコンテナをせるという発想はっそうまれた。このラック貨物かもつコンテナゆかめんには、収納しゅうのう可変かへんしきはん自動じどうしき中央ちゅうおう緊締装置そうちとツイストロックが3くみぶんそなえてあり、返送へんそう積載せきさいする鉄道てつどうコンテナがなくとも、通常つうじょう汎用はんようラックコンテナと同様どうよう貨物かもつむことができるので、かたによるコストアップなく運用うんようできる。なお、このコンテナはりょうはしの4ほんばしら固定こていしきになっている。

このほか、コンテナ製作せいさくやすかった時代じだいには、中国ちゅうごく韓国かんこくから12 ft鉄道てつどうコンテナをぎゃく輸入ゆにゅうするために、12 ftコンテナを1個いっこけるための四角形しかっけい骨組ほねぐみだけをもうけた、20 ftがたラックコンテナも存在そんざいした。ただし、積載せきさい効率こうりつ非常ひじょうわる輸送ゆそうコストもかかるので、運用うんようされるのは試作しさくひん冷凍れいとうコンテナのユニットなし本体ほんたいのみなど、特殊とくしゅ事情じじょうがある場合ばあいかぎられる。

フラットベッド・コンテナ

[編集へんしゅう]
この薄型うすがたタイプは、各種かくしゅ車両しゃりょうや、特殊とくしゅ建設けんせつ車両しゃりょう輸送ゆそう多用たようされる。おも車両しゃりょう運搬船うんぱんせんや、国際こくさいフェリーとう船内せんない甲板かんぱん区画くかくへ、フォークリフト直接ちょくせつはこまれる。( タイプコード、2960 )

別名べつめい、プラットホームベースともいう。基本きほんてきには、前項ぜんこうフラットラック・コンテナにはある四隅よすみばしらすらない土台どだいとなるゆかだけのわった床板とこいたタイプのコンテナで、関係かんけいしゃあいだではたんにフラットコンテナとばれているが、長手ながて方向ほうこう両側りょうがわ簡易かんい差込さしこみしきのいくつかの補助ほじょばしらそなえたタイプもおお存在そんざいする。しかし、コンテナ自体じたい土台どだいとなるゆかだけのタイプゆえに、基本きほんてきにははずした複数ふくすう補助ほじょばしらをコンテナ本体ほんたいない収納しゅうのうできないため、これらの付属ふぞくひん管理かんりむずかしいのが難点なんてんである。

貨物かもつ積載せきさいした場合ばあいには、かり補助ほじょばしら使用しようしている状態じょうたいでもこのコンテナのうえのコンテナは、補助ほじょばしら強度きょうどやあらゆる安全あんぜんせい観点かんてんにより一切いっさいだんみができないために、かならデッドスペース発生はっせいしてヤードでの保管ほかんはもちろん、とく船舶せんぱく積載せきさいしての輸送ゆそうには場所ばしょ制限せいげんまたは限定げんていされるリスクがある。たとえば、コンテナ6ぶん建設けんせつよう機械きかいるい輸送ゆそうする場合ばあいに、前項ぜんこうフラットラック・コンテナ使用しようしその機械きかい寸法すんぽうすべてコンテナからはみていないのであれば、ヤード保管ほかんでも密着みっちゃくして蔵置ぞうちきができたり、だんみもできるために、占有せんゆうゆか面積めんせきはコンテナ2 - 3ぶんむ。また船舶せんぱく輸送ゆそうであればさらに多段ただんみができるので、占有せんゆうゆか面積めんせきは1 - 2ぶん計算けいさんとなり、この場合ばあいのコンテナと同等どうとう効率こうりつ運用うんよう可能かのうで、運賃うんちんめんでもデッドスペースの料金りょうきんきにくい。

これにたいして、このフラットコンテナは元々もともとだんみできる四隅よすみはしらがないので貨物かもつ積載せきさいした場合ばあいは、コンテナのだん自体じたいまったくできず、輸送ゆそう運賃うんちん保管ほかんりょうめん割増わりまし料金りょうきんせられ、さら運用うんようルートおよび使用しよう方法ほうほう大幅おおはば限定げんていされる。構造こうぞうてきには非常ひじょうシンプルながらある意味いみ運用うんようコストのかかる特殊とくしゅなコンテナである。

前項ぜんこうおりだおがたおよび、このゆかだけのタイプは積載せきさいぶつなしの場合ばあいすうだん積重つみかさねができるが、この状態じょうたいでの船舶せんぱく以外いがいんでの回送かいそう輸送ゆそうトラック鉄道てつどう利用りよう)はごく一部いちぶのものをのぞき、構造こうぞう安全あんぜんじょうできない。ただし、参考さんこう事例じれいとして国際こくさいてき輸送ゆそうはできないが、日本にっぽん国内こくない専用せんようJR貨物かもつ指定してい同様どうよう構造こうぞうコンテナの一部いちぶには、数個すうこをまとめてだん回送かいそう輸送ゆそうができるタイプのものもある。

オープン・トップ・コンテナ

[編集へんしゅう]
オープン・トップ・コンテナに、鉱山こうざんよう大型おおがたダンプようタイヤの積載せきさいれい

オープン・トップ・コンテナ (open top container) は、屋根やね部分ぶぶん通常つうじょう固定こていされた強固きょうこてんばんわりに通常つうじょうほろ防水ぼうすいシートるいってあり、これらをはずクレーンによりひらいた上部じょうぶ開口かいこうからの荷役にやくができるため、ドライ・コンテナに積載せきさいできないたかさのある貨物かもつや、コンテナ壁面へきめんのドアからの搬出はんしゅつにゅう作業さぎょう困難こんなん重量じゅうりょうぶつちょうじゃく異形いぎょう貨物かもつおも積載せきさいする。日本語にほんごでは無蓋むがい(むがい)コンテナともばれている。なお、コンテナ本体ほんたいよりさらにたかさのある貨物かもつ積載せきさいする場合ばあい多々たたあるので、天井てんじょうシートを駆使くししてがっている部分ぶぶんつつんでいるが、とく北九州きたきゅうしゅう門司もじこう太刀たちうら埠頭ふとう地区ちくでよくられる輸出ゆしゅつひんである、鉱山こうざんもちい巨大きょだいダンプに使つかわれているだい口径こうけいのタイヤは、背丈せたけたかぎるために天井てんじょうシートをける手間てま作業さぎょういん人件じんけんなどの節約せつやくで、あえて丸裸まるはだか状態じょうたいでトレーラー輸送ゆそうしたり、だんみができないためにコンテナせんさい上部じょうぶなどに積載せきさいすることとなる。

あおい40 ftコンテナの上部じょうぶ全体ぜんたいおおう、黄色おうしょくだか貨物かもつ専用せんようアタッチメント。

なお、積載せきさいするときとう荷役にやく作業さぎょうは、ジブ・クレーンとう直接ちょくせつワイヤーロープを使つかい、コンテナ上部じょうぶ四隅よすみツイストロックようホールでの4てん作業さぎょう以外いがいでは、ガントリークレーン使つかった通常つうじょうスプレッダ装置そうちでの直接ちょくせつげはできない。この場合ばあいは、フラットラック・コンテナ荷役にやくでも多用たようされている足長あしなが4ほんあしテーブルがた専用せんようアタッチメントをけてげる。このように天井てんじょうシートががる場合ばあい丸裸まるはだか状態じょうたいでは、フラットラック・コンテナ同様どうよう船倉ふなぐらないおよび、船上せんじょうではおおきなデッドスペースがしょうじるため、積載せきさい位置いち大幅おおはば制限せいげんされたり場合ばあいによっては運賃うんちんとなるので、輸送ゆそう運賃うんちんたかくなるリスクがきまとう。また積載せきさいする船舶せんぱく航路こうろによっても、れスペースに余裕よゆうがなかったり、スペースを確保かくほできても積載せきさい個数こすうかぎられて輸送ゆそうプランが計画けいかくどおりにすすまず、しょう取引とりひきにもおおきな影響えいきょうおよぼすおそれも多々たたある。

ハード・トップ・コンテナ

[編集へんしゅう]
うらわざとして使用しようされた事例じれい広島ひろしまけん三原みはら市内しないでの(平成へいせい30ねん7がつ豪雨ごうう関連かんれん災害さいがいごみのみがわり、飛散ひさん防止ぼうしのためにコンテナの屋根やねぶたをクレーンでげて元通もとどおりにぶたをする直前ちょくぜん風景ふうけい。(タイプコード 22U6)

コンテナ構造こうぞう区分くぶんコードではべつタイプとなるが、外観がいかんドライ・コンテナわりはないものの、屋根やねてんばん部分ぶぶん全体ぜんたいクレーンまたは、フォークリフトげて開閉かいへいするタイプで、少数しょうすうながら日本にっぽんでも流通りゅうつうしている。ただし、このタイプは、おも屋根やねてんばん部分ぶぶん全体ぜんたいげて開閉かいへいするために、荷役にやく作業さぎょう前後ぜんこう多少たしょう手間てまかる。

従来じゅうらいのオープン・トップ・コンテナでは、ほとんどに採用さいようされているぬのりのほろや、防水ぼうすいビニールシートるいってあるために、積載せきさい貨物かもつ情況じょうきょうおうじて天井てんじょうがるように貨物かもつ積載せきさいしたりするような柔軟じゅうなんせいすぐれているが、このコンテナは屋根やね全体ぜんたいいちまいまたは、2まい鉄板てっぱんぶたでできているので、コンテナ本体ほんたいないすんたかさよりたか貨物かもつまった積載せきさいできない。しかしその反面はんめん、このコンテナのうえにはのコンテナをなんだんにもげできるため、船倉ふなぐらうちでのデッドスペースまった発生はっせいしないので、料金りょうきんなどのコスト節減せつげんできる。


カー・ラック・コンテナ

[編集へんしゅう]

自動車じどうしゃ輸送ゆそう専用せんようのコンテナで、おおきくけて固定こていラックがたと、おりたたみラックがたかれる。

固定こていラックがた

[編集へんしゅう]
3だん状態じょうたい風景ふうけい。このコンテナは、上下じょうげ区画くかく仕切しきっている中央ちゅうおう床板とこいたすこがっているので、上段じょうだんはワゴンしゃとう収納しゅうのうし、下段げだん乗用車じょうようしゃようかれている。

ゆかめん中間なかまゆかそして、がわばしらからなるたながたのラックコンテナである。おおくの場合ばあいは、さい上部じょうぶ固定こていされた屋根やねいている。このコンテナは、構造こうぞう自体じたいてつ骨組ほねぐみだけというシンプルな構造こうぞうのために、製作せいさくコストやのメンテナンス費用ひようやすく。しかしその反面はんめん、2かいゆかめん固定こていされているために、2かい部分ぶぶんへのれには専用せんよう高所こうしょがたスロープまたは、飛行機ひこうき貨物かもつよう高所こうしょリフトひとし必要ひつようであり、くるまだかたかいトラックまたは、バスとう積載せきさいできない。さらに全体ぜんたい固定こていがたのために、かえのないかえし回送かいそうには無駄むだ運送うんそうコストがかる。

また一部いちぶには、トラックやバスとうだか車種しゃしゅ専用せんようとして、中央ちゅうおう区切くぎっている部位ぶいがなく、車両しゃりょういちだいのみ貸切かしきり状態じょうたい積載せきさいする専用せんようのタイプもあるが、もともと乗用車じょうようしゃより需要じゅようすくないかぎられた車種しゃしゅ輸送ゆそうすることから、滅多めったかけることがないある意味いみ、レア物的ぶってきなコンテナといえる。

スーパーカーなどの高級こうきゅうしゃは、車体しゃたいへのキズや盗難とうなんふせぐため通常つうじょうのドライコンテナに1だいのみまれる[53]。ただし、くるまはばひろ車種しゃしゅはこのかぎりではない。

おりたたみラックがた

[編集へんしゅう]
アルゼンチンのコンテナヤードにならべられたカー・ラック・コンテナぐん(※たかさ9 ft 6 inだかながさ45 ft、1だんまたは2だん両用りょうようタイプ)

このタイプは、上下じょうげ仕切しきゆか部位ぶいたかさを自動車じどうしゃ輸送ゆそうようキャリアカー同様どうように、自由じゆうえることができる。このため、前項ぜんこう固定こていがたのように、だか車種しゃしゅの2だんみができないなどの積載せきさい制限せいげんも、コンテナ本来ほんらい最大さいだいだかまたは、輸送ゆそう地域ちいき最大さいだい地上ちじょうだかえないかぎけずにむ。さらに、積荷つみにがなく不要ふようになったとき(いわゆる、そらコン状態じょうたい)は、人力じんりきりたためば、#フラットベッド・コンテナのようなうすい1まいいたじょうになるので、複数個ふくすうこ輸送ゆそうして返送へんそうする場合ばあいは、これらをりたたんでまとめていちのドライコンテナのような状態じょうたい返送へんそうできるので、返送へんそうコストがおおきく節約せつやくできる利点りてんそなわっている。またコンテナヤードでは、輸送ゆそうのようなたか制限せいげんをほとんどけないので、多段ただんみすれば実質じっしつてき占有せんゆう敷地しきち面積めんせき大幅おおはばおさえることができる。 難点なんてんは、構造こうぞう複雑ふくざつゆえに輸送ゆそうちゅうかならける衝撃しょうげきや、接触せっしょくリスクにより故障こしょう発生はっせいしやすいことがけられず、維持いじ管理かんり比較的ひかくてきかるほか、てやりたたみに、人手ひとで作業さぎょう時間じかん多少たしょうかかる。

たんしゅ方向ほうこうくるまむカーラックコンテナ。

かわだねとしては、いわゆるりたたみしき#フラットラック・コンテナ応用おうようした事例じれいもある。通常つうじょうの2だんみでは、構造こうぞう複雑ふくざつで、積載せきさい台数だいすうほとんどの場合ばあい縦列じゅうれつ駐車ちゅうしゃ状態じょうたいで、4だい程度ていど限界げんかいであるが、フラットラックタイプでは、発想はっそう転換てんかん横向よこむきに積載せきさいするために、常時じょうじ6だい積載せきさいできる。コンテナ自体じたい構造こうぞう比較的ひかくてき簡易かんいなので、損傷そんしょうけにくく、作業さぎょう比較的ひかくてき簡単かんたんである。また2だんみタイプと同様どうように、りょうつまかべがわたおれるので、だんみでまとめて返送へんそうもできる。 ただし、最大さいだい欠点けってんとして真横まよこ積載せきさいするために、輸送ゆそうちゅうで4 mきょうくるまはば必要ひつようとするので、当然とうぜんながらこの状態じょうたい輸送ゆそうできる道路どうろ環境かんきょう必須ひっす条件じょうけんとなる。また積荷つみに特性とくせいじょう、コンテナせんでの場所ばしょは、なみしぶきとうけにくい船倉ふなぐらにほぼ限定げんていされる。このために、たとえば2輸送ゆそうする場合ばあいには、ベースとなる下部かぶのコンテナスペースとして、5ぶん積載せきさいスペースを必要ひつようとするので、当然とうぜんながら積載せきさい効率こうりつわるくなるので、これにたいする割増わりまし料金りょうきん課金かきんまぬかれない。このように積荷つみに自体じたい特殊とくしゅなものなので、カー・ラック・コンテナの利用りようできる航路こうろ地域ちいきかぎられてくる。

ペン・コンテナ

[編集へんしゅう]
20 ftがたのペン・コンテナ。※画像がぞうは、製作せいさく基準きじゅんゆるい、日本にっぽん国内こくない専用せんようである。

うしうまひつじひとしきた動物どうぶつ輸送ゆそうするためのコンテナ。屋根やね通風つうふうまど掃除そうじこう排水はいすいこうえさばことう独特どくとく工夫くふうがされている[54]。 このようないわゆる、動物どうぶつコンテナを国際こくさい輸送ゆそうする場合ばあいには、専用せんようじん乗船じょうせんして世話せわをする場合ばあいと、コンテナせん船員せんいん委託いたくする場合ばあいの2とおりの方法ほうほうがあるが、どちらの場合ばあいでもきた動物どうぶつ輸送ゆそうするために、特別とくべつ配慮はいりょとこまめな世話せわかせない。

ハイド・コンテナ

[編集へんしゅう]

獣皮じゅうひ輸送ゆそう使つかわれるコンテナ。獣皮じゅうひからはハイド・ジュースとばれるしる臭気しゅうきるため、特別とくべつ対策たいさくがなされている。

バルク・コンテナ

[編集へんしゅう]

穀類こくるいこなじょう粒状りゅうじょう貨物かもつ専用せんよう輸送ゆそうもちいられるコンテナ。基本きほんてきには、「はこがた」と「まるがた」にかれている。

はこがた

[編集へんしゅう]

コンテナの上部じょうぶ開口かいこうがあり、貨物かもつながむことができる。

まるがた

[編集へんしゅう]
まるがたバルク・コンテナ( 22B7 )

いわゆる、液体えきたいようタンクコンテナを「こなぶつようえて使用しようする。

ジェネレーター・コンテナ

[編集へんしゅう]

おも冷凍れいとうコンテナの冷凍れいとうや、外部がいぶ機器ききとう安定あんていした電源でんげん送電そうでんするためにディーゼル発電はつでんはたガスタービン発電はつでん搭載とうさいした、いわゆる「電源でんげんコンテナ」をす。

貨物かもつはこぶだけではない役目やくめうコンテナ

[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく

[編集へんしゅう]
  1. ^ ただし、熱中ねっちゅうしょう密閉みっぺいされたコンテナでの窒息ちっそくなどのリスクをともなうので、コンテナによる不法ふほう入国にゅうこくはまさに命懸いのちがけである。
  2. ^ 海上かいじょうコンテナでは万国ばんこく共通きょうつう専用せんよう封印ふういんがなされているため、中身なかみ基本きほんてき確認かくにんできない。
  3. ^ このような場合ばあいでは、積荷つみにみぎはしがわさい上段じょうだん部位ぶい荷物にもつ不安定ふあんていになっているために、不用意ふよういにコンテナのドアをひらくと落下らっかして受傷じゅしょう事故じこもととなる。事故じこ防止ぼうしするためには、出荷しゅっかもとんだ最後さいご開閉かいへいこう全面ぜんめん落下らっか防止ぼうしようのネットや、わく設置せっちするのがい。ただし、わく場合ばあい害虫がいちゅう防疫ぼうえき関係かんけいで、かなら指定していされた消毒しょうどく材料ざいりょう使つかう。
  4. ^ アメリカなどの車両しゃりょう規制きせい寸法すんぽうおおきな余裕よゆうのあるくにでは、てつくずや穀物こくもつまたは、軽量けいりょう鉱石こうせきなどを効率こうりつよくむために、コンテナを垂直すいちょくてて、真上まうえいた開閉かいへいドアからとし場合ばあいなど。
  5. ^ 近年きんねん日本にっぽん国内こくない流通りゅうつうしているコンテナによっては海外かいがい事業じぎょうしゃ名義めいぎまたは、日本にっぽん事業じぎょうしゃ名義めいぎの20 ftまたは40 ftをわず、「34,000 kg」との記載きさいされた事例じれい目立めだってている。 しかし、日本にっぽん国内こくない流通りゅうつうさせる場合ばあいは、トレーラーのじくじゅう制限せいげんのため30,480 kg以下いか減量げんりょうさせている。
  6. ^ 少数しょうすう例外れいがいはあるものの基本きほんてきうえからそう重量じゅうりょう自重じちょう積載せきさいりょうそう容積ようせきじゅん記載きさいされ、トル法とるほう単位たんいヤード・ポンドほう単位たんい併記へいきとなっている。
  7. ^ そう重量じゅうりょう自重じちょう積載せきさいりょうそう容積ようせき表記ひょうきはある程度ていどれがあり、それぞれ
    そう重量じゅうりょう
    • MAX GROSS
    • GROSS WT.
    • MAX G.W.
    自重じちょう
    • TARE
    • TARE WT.
    積載せきさいりょう
    • NET
    • MAX CARGO
    • CARGO CAP.
    • CARGO WT.
    • MAX C.W.
    そう容積ようせき
    • CU. CAP.
    • CUBIC CAP.
    などがある(これらはいちれいである)。
  8. ^ 軽量けいりょうひんゆえに、たといちだいでもおおくとのおもいで見事みごと組合くみあいわせわざまれた、日本にっぽんせい中古ちゅうこ電化でんか製品せいひん輸出ゆしゅつまえ光景こうけい
  9. ^ いわゆる、トラックの運転うんてんせき方向ほうこうつまかべがわ
  10. ^ いわゆる、トラックの運転うんてんせき方向ほうこうつまかべがわけられて運転うんてんせき真上まうえしているタイプ。
  11. ^ コンテナはしかべ一部いちぶとしての頑丈がんじょう機能きのうそなえたユニットしき制御せいぎょ機器きき
  12. ^ 電気でんきヒーターまたは、ホットガスヒーターの複数ふくすう方式ほうしきがある。
  13. ^ コンテナ横長よこながかべ一部いちぶなどへもけるなど。
  14. ^ 本来ほんらいのコンテナたかさサイズをオーバーした場合ばあいは、青色あおいろラック・コンテナと車両しゃりょう(リーチスタッカー)の黒色こくしょくスプレッダーあいだに、横長よこながのテーブルイメージの赤色あかいろ4ほんあしじょうアタッチメントかいして、すべての荷役にやく作業さぎょうをする。アタッチメントのあしながさやいろは、コンテナヤードによって多種たしゅ多様たようである。※ラック・コンテナ以外いがいに、オープン・トップ・コンテナでも多用たようされる。

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ Lewandowski, Krzysztof (2016). “Growth in the Size of Unit Loads and Shipping Containers from Antique to WWI.”. Packaging Technology and Science. 29 (8–9): 451–478. doi:10.1002/pts.2231. ISSN 1099-1522. 
  2. ^ a b c Dr. Jean-Paul Rodrigue. “World Container Production, 2007”. The Geography of Transport Systems. Hofstra University. 2013ねん7がつ4にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2015ねん7がつ19にち閲覧えつらん
  3. ^ a b Global Container Fleet”. www.worldshipping.org. World Shipping Council (2013ねん). 2015ねん5がつ11にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2015ねん7がつ19にち閲覧えつらん
  4. ^ World Container Fleet Overview”. csiu.co. CSI Container Services International (2014ねん1がつ). 2015ねん7がつ18にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2015ねん7がつ18にち閲覧えつらん
  5. ^ Container sizes”. Shipsbusiness.com. 2013ねん2がつ1にち閲覧えつらん
  6. ^ 輸送ゆそうともな温度おんど変化へんか結露けつろ”. 日通にっつう総合そうごう研究所けんきゅうじょHP ニュースレター ろじたす だい6かい(2015ねん10がつ19にち)より. 2020ねん10がつ31にち閲覧えつらん
  7. ^ チーズ20トンどこへ? 舞鶴まいづるこうでコンテナごと盗難とうなん 2003/01/09 【共同通信きょうどうつうしん
  8. ^ 実入みいりコンテナ盗難とうなん防犯ぼうはん対策たいさく警備けいびいん突破とっぱ逃走とうそう大阪おおさか”. 物流ぶつりゅうウィークリー(2010ねん6がつ14にちづけ)より. 2020ねん10がつ30にち閲覧えつらん
  9. ^ 横浜よこはま税関ぜいかん密輸みつゆひん水際みずぎわ摘発てきはつ~ 写真しゃしん特集とくしゅう”. 時事じじドットコム・ニュース(2012ねん05がつ28にちづけ)より. 2020ねん10がつ30にち閲覧えつらん
  10. ^ コンテナからコカイン1.4トン押収おうしゅう、86おくえん相当そうとう べいNJしゅうみなと”. ニューヨーク(CNN)(2019.03.12)より. 2020ねん10がつ30にち閲覧えつらん
  11. ^ コンテナに盗難とうなんしゃ保管ほかん容疑ようぎ 外国がいこくせきおとこら3にん逮捕たいほ 千葉ちば県警けんけい”. 千葉ちば日報にっぽう(2014ねん3がつ8にちづけ)より. 2020ねん10がつ30にち閲覧えつらん
  12. ^ 90年代ねんだい人気にんきしゃ盗難とうなん急増きゅうぞう!? GT-Rだけでなく「マークII」などもあぶない!? ねらわれる理由りゆうとは”. くるまのニュース(2020ねん6がつ9にちづけ)より. 2020ねん10がつ30にち閲覧えつらん
  13. ^ キャンターぬすみと関連かんれん? トラック窃盗せっとう容疑ようぎ、5にん逮捕たいほ”. 朝日新聞あさひしんぶんデジタル(2020ねん8がつ24にちづけ)より. 2020ねん10がつ30にち閲覧えつらん
  14. ^ 衝撃しょうげき事件じけん核心かくしん盗難とうなんしゃ堂々どうどう正規せいき輸出ゆしゅつ巧妙こうみょう手口てぐち”. 産経新聞さんけいしんぶん(2018.12.3づけ)より. 2020ねん10がつ30にち閲覧えつらん
  15. ^ 盗難とうなんしゃ海外かいがいへ「密輸みつゆ」されたおどろきの手口てぐちとは”. エキサイト ニュースない、ラジオライフ(2020ねん6がつ13にちづけ)より. 2020ねん10がつ30にち閲覧えつらん
  16. ^ コンテナから集団しゅうだん密航みっこうか 福井ふくいけん敦賀港つるがみなと 2003/01/16 03:09 【共同通信きょうどうつうしん
  17. ^ わりきょうが「中身なかみらない」 うみコンドライバー”. 物流ぶつりゅうウイークリー(2011ねん9がつ5にち)より. 2020ねん10がつ31にち閲覧えつらん
  18. ^ 安全あんぜん輸送ゆそうのためのせきけ・ばく方法ほうほう全日本ぜんにほんトラック協会きょうかい)2020ねん11月1にち閲覧えつらん
  19. ^ 国際こくさい海上かいじょうコンテナの陸上りくじょうにおける安全あんぜん輸送ゆそうマニュアル2020ねん11月1にち閲覧えつらん
  20. ^ 国際こくさい海上かいじょうコンテナの陸上りくじょうにおける安全あんぜん輸送ゆそうマニュアル の改訂かいてい箇所かしょについて
  21. ^ 事業じぎょうよう自動車じどうしゃ事故じこ調査ちょうさ報告ほうこくしょ(トラクタ・コンテナセミトレーラの漏洩ろうえい事故じこ)2020ねん11月1にち閲覧えつらん
  22. ^ 群馬ぐんま県警けんけい、コンテナ爆発ばくはつ事故じこ荷主にぬし逮捕たいほ”. Logistics TodayHP(2011ねん6がつ7にち)より. 2020ねん10がつ31にち閲覧えつらん
  23. ^ 画像がぞう記事きじ】ドライコンテナで建設けんせつ機械きかいるい輸送ゆそうちゅうだい爆発ばくはつこし、コンテナの後部こうぶ観音かんのんとびら[リンク]
  24. ^ コンテナ火災かさい台風たいふうカ月かげつ鎮火ちんかせず 放水ほうすい爆発ばくはつおそ”. 朝日新聞あさひしんぶんHP(2018ねん10がつ5にち)より. 2020ねん10がつ31にち閲覧えつらん
  25. ^ 外部がいぶリンク(Facebook動画どうが※40ftコンテナの後部こうぶ右側みぎがわいちてんわす要因よういんによる事故じこ事例じれい
  26. ^ 風洞ふうどう実験じっけんによるコンテナの倒壊とうかい対策たいさくほか(国土こくど交通省こうつうしょうHPより)2020ねん11月1にち閲覧えつらん
  27. ^ そらコンテナ専用せんようスプレッダ仕様しよう(トヨタL&FしゃHPより)2020ねん11月1にち閲覧えつらん
  28. ^ そらコンテナ専用せんようスプレッタ仕様しよう三菱みつびしロジスネクストHPより)2020ねん11月1にち閲覧えつらん
  29. ^ よし識恒おっと造船ぞうせん技術ぎじゅつ進展しんてん』(初版しょはん成山なりやまどう書店しょてん、2007ねん10がつ8にちISBN 9784425303212 
  30. ^ l 国内こくないはつの45フィート国際こくさい海上かいじょうコンテナを利用りようした効率こうりつてき物流ぶつりゅう実現じつげん。【東北とうほく地方ちほう整備せいびきょく 港湾こうわん空港くうこう 港湾こうわん物流ぶつりゅう企画きかくしつ】(2020ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  31. ^ https://www.hido.or.jp/14gyousei_backnumber/2011data/1105/1105_45ft_container.pdf 「45フィートコンテナの特区とっくにおけるみについて」国土こくど交通省こうつうしょう道路どうろきょく道路どうろ交通こうつう管理かんり道路どうろ行政ぎょうせいセミナー 2011.5資料しりょう 5ページより。2023ねん8がつ9にち閲覧えつらん
  32. ^ 貨物かもつをコンテナにめる「バンニング」のときに注意ちゅういすることは?”. パソナHP みんなの仕事しごとLab(2011ねん9がつ5にち)より. 2020ねん10がつ31にち閲覧えつらん
  33. ^ コンテナクレーンのスプレッダ(国土こくど交通省こうつうしょう港湾こうわんきょく技術ぎじゅつ企画きかくHPより)2020ねん11月1にち閲覧えつらん
  34. ^ 『コンテナ物流ぶつりゅう理論りろん実際じっさい平成へいせい22ねん1がつ28にち成山なりやまどう書店しょてん初版しょはん発行はっこう (ISBN 978-4-425-92711-1) p.266
  35. ^ 新型しんがたコロナウイルスによる経済けいざいダメージとコンテナ業界ぎょうかいへの影響えいきょう日本にっぽん課題かだい / テレワークによる会社かいしゃ変化へんか | コンテナ市況しきょうレポート 2020ねん5がつ EFインターナショナルしゃ 2020ねん5がつ11にち配信はいしん。2020ねん5がつ15にち閲覧えつらん
  36. ^ 『コンテナ物流ぶつりゅう理論りろん実際じっさい平成へいせい22ねん1がつ28にち成山なりやまどう書店しょてん初版しょはん発行はっこう (ISBN 978-4-425-92711-1) p.269
  37. ^ 入荷にゅうかち20F新品しんぴんコンテナ先行せんこうやく受付うけつけちゅう(ブルーしょく・ダークグレーしょく・アイボリーしょく・ライトブルーしょく・グリーンしょく・アミーグリーンしょく)』ロニーメディカルしゃ 販売はんばいコンテナのいちれいより。2020ねん5がつ15にち閲覧えつらん
  38. ^ 販売はんばいちゅうの20フィート新品しんぴんコンテナ-ヤマシタコンテナサービス 販売はんばいちゅうのコンテナ一覧いちらんより”. 2022ねん11月4にち閲覧えつらん
  39. ^ 『コンテナ物流ぶつりゅう理論りろん実際じっさい平成へいせい22ねん1がつ28にち成山なりやまどう書店しょてん初版しょはん発行はっこう (ISBN 978-4-425-92711-1) p.270
  40. ^ a b 日本にっぽん放送ほうそう協会きょうかい. “空気くうきはこふね豆腐とうふ 値上ねあがりのうらで~”. NHKニュース. 2021ねん9がつ14にち閲覧えつらん
  41. ^ 松田まつだ琢磨たくま. “バルク輸送ゆそうとコンテナ輸送ゆそう意思いし決定けってい構造こうぞう” (PDF). 日本にっぽん海事かいじセンター 企画きかく研究けんきゅう. 2020ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  42. ^ 日新にっしん. “コンテナラウンドユース”. 2020ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  43. ^ すずあずか自動車じどうしゃ運送うんそう. “コンテナ輸送ゆそう”. 2020ねん10がつ29にち閲覧えつらん
  44. ^ 小峰こみね隆夫たかお (2022ねん2がつ18にち). "だかコンテナ物語ものがたり". 小峰こみね隆夫たかおわたしてきた日本にっぽん経済けいざい. 日本にっぽん経済けいざい研究けんきゅうセンター. 2023ねん10がつ28にち閲覧えつらん
  45. ^ 世界せかい経済けいざい動脈どうみゃく物流ぶつりゅう実態じったい国土こくど技術ぎじゅつ政策せいさく総合そうごう研究所けんきゅうじょ 研究けんきゅう資料しりょう)133ページない、タイプべつ推移すいい。2020ねん11月1にち閲覧えつらん
  46. ^ a b c d 舶用はくよう冷凍れいとう冷蔵れいぞうコンテナ技術ぎじゅつ変遷へんせん 日本にっぽんマリンエンジニアリング学会がっかい だい44かん だいごう(2009)131ページない、(3.冷凍れいとう冷蔵れいぞうコンテナの技術ぎじゅつ変遷へんせん)。2023ねん8がつ12にち閲覧えつらん
  47. ^ 東芝とうしば発電はつでんしきインバータ冷凍れいとう装置そうちしん登場とうじょううち図解ずかいによる基本きほんてき構造こうぞうより。2023ねん8がつ12にち閲覧えつらん
  48. ^ SuperFreezer(スーパーフリーザー)- リーファーコンテナようちょう低温ていおん冷凍れいとうユニット
  49. ^ 舶用はくよう冷凍れいとう冷蔵れいぞうコンテナ技術ぎじゅつ変遷へんせん 日本にっぽんマリンエンジニアリング学会がっかい だい44かん だいごう(2009)132ページない、「4.2 Cool Tech Container(かんゆたか冷蔵れいぞうコンテナ)」。2023ねん8がつ12にち閲覧えつらん
  50. ^ 舶用はくよう冷凍れいとう冷蔵れいぞうコンテナ技術ぎじゅつ変遷へんせん 日本にっぽんマリンエンジニアリング学会がっかい だい44かん だいごう(2009)132ページない、「4.5 De-Humidity Container(じょ湿しめコンテナ)」。2023ねん8がつ12にち閲覧えつらん
  51. ^ 注意ちゅういてん タンクない充填じゅうてん数量すうりょうについて 【株式会社かぶしきがいしゃ日新にっしん
  52. ^ 名古屋なごやこうでのコンテナ破裂はれつ事故じこについて”. 日本にっぽん共産党きょうさんとう名古屋なごや会議かいぎいんだん事務じむきょくHP(2018ねん10がつ5にち)より. 2020ねん10がつ31にち閲覧えつらん
  53. ^ やく4おくえんのブガッティ「シロン・ピュアスポーツ」が日本にっぽんはつ公開こうかい漆黒しっこくボディにスカイブルーのお洒落しゃれ仕様しようとは | VAGUE(ヴァーグ)”. VAGUE (2021ねん9がつ7にち). 2021ねん9がつ14にち閲覧えつらん
  54. ^ 横浜よこはま港湾こうわんきょく 港湾こうわん業務ぎょうむ用語ようごしゅう

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  • 『コンテナ物流ぶつりゅう理論りろん実際じっさい平成へいせい22ねん1がつ28にち成山なりやまどう書店しょてん初版しょはん発行はっこう (ISBN 978-4-425-92711-1)

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]