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船内 せんない 荷役 にやく 中 ちゅう の海上 かいじょう コンテナ
ストラドキャリアによる鉄道 てつどう 貨車 かしゃ への積 つ み替 か え
クレーンによるトレーラー車両 しゃりょう への積 つ み替 か え
インターモーダルコンテナ (intermodal container)とは海上 かいじょう コンテナ とも呼 よ ばれる輸送 ゆそう コンテナ であり、複数 ふくすう の輸送 ゆそう モード(船舶 せんぱく ・鉄道 てつどう ・自動車 じどうしゃ )間 あいだ を積荷 つみに の積 つ み替 か えなしで輸送 ゆそう するインターモーダル輸送 ゆそう に適 てき した設計 せっけい がなされており、国際 こくさい 的 てき に標準 ひょうじゅん 化 か されている[1] 。海上 かいじょう コンテナは、おもに材料 ざいりょう や製品 せいひん を効率 こうりつ 的 てき かつ安全 あんぜん に保管 ほかん ・輸送 ゆそう するために、国 くに を超 こ えたコンテナリゼーション 貨物 かもつ 輸送 ゆそう システムとして、世界 せかい 規模 きぼ で使用 しよう されている。また海洋 かいよう 国 こく 内 うち の限 かぎ られた海上 かいじょう 地域 ちいき を利用 りよう して、本土 ほんど と離島 りとう 間 あいだ で内 うち 航 こう コンテナ輸送 ゆそう も行 おこ なわれており、これに対 たい しての対義語 たいぎご は外 そと 航 こう コンテナ である。
国際 こくさい 的 てき に流通 りゅうつう している海上 かいじょう コンテナにはさまざまな規格 きかく サイズが存在 そんざい するが、世界 せかい の9割 わり 以上 いじょう はドライコンテナ(いわゆる汎用 はんよう コンテナ)であり[2] [3] 、耐久 たいきゅう 性 せい のある密閉 みっぺい 型 がた スチールボックスで、横 よこ 幅 はば (間口 まぐち )はほとんどが8 ft (フィート)である[2] [4] 。一般 いっぱん 的 てき な高 たか さは、8 ft6 in (インチ)(2.6 m (メートル))と、9 ft6 in(2.9 m)であり、後者 こうしゃ は「ハイキューブ」または「ハイキューブコンテナ」として知 し られる[5] 。
コンテナは用途 ようと に応 おう じて規格 きかく 化 か されているため、規格 きかく に対応 たいおう した船 ふね や鉄道 てつどう 、トレーラー などの異 こと なる輸送 ゆそう 手段 しゅだん 間 あいだ で積 つ み替 か えが簡単 かんたん に行 くだり なえる。このために、工場 こうじょう や物流 ぶつりゅう 施設 しせつ などで荷物 にもつ を詰 つ めたコンテナをそのままトレーラーで運 はこ び、コンテナ船 せん や貨物 かもつ 列車 れっしゃ に載 の せて各地 かくち の港 みなと や、貨物 かもつ 駅 えき まで一括 いっかつ して輸送 ゆそう する。到着 とうちゃく 後 ご に再度 さいど トレーラに載 の せて倉庫 そうこ や、店舗 てんぽ へ配達 はいたつ することができるので、この流 なが れは(複 ふく 合 あい 一貫 いっかん 輸送 ゆそう )と呼 よ ばれている。これらのコンテナ荷役 にやく は機械 きかい 化 か されているため、荷役 にやく の手間 てま 、コスト、時間 じかん を大幅 おおはば に削減 さくげん でき、また盗難 とうなん や汚損 おそん の危険 きけん も小 ちい さくなる。
米 べい 軍 ぐん によるConex box (英語 えいご 版 ばん ) 。1940年代 ねんだい に開発 かいはつ 。
不揃 ふぞろ いな貨物 かもつ を箱 はこ (コンテナ)に詰 つ めて荷役 にやく しやすくするアイデアは19世紀 せいき から存在 そんざい し、20世紀 せいき には個別 こべつ の鉄道 てつどう 会社 かいしゃ やアメリカ軍 ぐん などがコンテナの規格 きかく 作 づく りに取 と り組 く んだが、鉄 てつ や木 き のコンテナ自体 じたい が重 おも かったこと、重 おも いコンテナの荷役 にやく をすることが難 むずか しかったことから十分 じゅうぶん に普及 ふきゅう しなかった。現在 げんざい に繋 つな がる海上 かいじょう コンテナ輸送 ゆそう は、船 ふね にもトレーラーにも載 の せられるアルミコンテナというアイデアや、コンテナを無駄 むだ なスペースなく積載 せきさい できるコンテナ船 せん というアイデアを発明 はつめい したアメリカの陸運 りくうん 業 ぎょう 社 しゃ のマルコム・マクレーン が、1956年 ねん 、中古 ちゅうこ 軍用 ぐんよう タンカー改造 かいぞう によりコンテナ船 せん を用意 ようい し、ニュージャージー州 しゅう ニューアークからテキサス州 しゅう ヒューストンまで58個 こ の金属 きんぞく 製 せい コンテナを積 つ んで運航 うんこう した際 さい にさかのぼる。
コンテナが普及 ふきゅう したのは1960年代 ねんだい からのことであり、コンテナの登場 とうじょう は、荷役 にやく 時間 じかん を大幅 おおはば に短縮 たんしゅく する、船 ふね のスケジュールが定時 ていじ 化 か できる、船 ふね による輸出入 ゆしゅつにゅう が大幅 おおはば に低 てい 価格 かかく 化 か するなどの効果 こうか をもたらし輸出入 ゆしゅつにゅう の増加 ぞうか や工場 こうじょう の海外 かいがい 移転 いてん などを可能 かのう にした、物流 ぶつりゅう の一大 いちだい 革命 かくめい であった(コンテナリゼーション )。コンテナ船 せん は年 とし をおうごとに大 おお きくなり続 つづ け、2014年 ねん には19,000 TEU 、2017年 ねん には20,000 TEUを超 こ え、超 ちょう 大型 おおがた コンテナ船 せん が続々 ぞくぞく と記録 きろく を伸 の ばし就航 しゅうこう している。さらにコンテナ船 せん が巨大 きょだい 化 か すると同時 どうじ に、メガガントリークレーン と呼 よ ばれるコンテナ専用 せんよう の大型 おおがた クレーンの設置 せっち が進行 しんこう するなど、コンテナは世界 せかい の貿易 ぼうえき や物流 ぶつりゅう に大 おお きな影響 えいきょう を与 あた えている。
アントノフ 輸送 ゆそう 機 き など異 こと なる複数 ふくすう の輸送 ゆそう 機関 きかん を使 つか って、運 はこ ばれる20 ft形 がた 、電源 でんげん コンテナ 。形式 けいしき タイプコードは(22S3 )。
輸送 ゆそう 中 ちゅう の水 みず 濡 ぬ れなどの事故 じこ が少 すく ない。
特殊 とくしゅ な積荷 つみに 以外 いがい では梱包 こんぽう 材 ざい をほとんど必要 ひつよう としないので、低 てい コストであり環境 かんきょう にやさしい。
コンテナ自体 じたい の寸法 すんぽう が規格 きかく 化 か されており、内容 ないよう 物 ぶつ によらず同 おな じ手順 てじゅん で荷役 にやく 作業 さぎょう が行 おこな える。
輸送 ゆそう 機関 きかん 同士 どうし での積 つ み替 か えが簡単 かんたん かつ迅速 じんそく に行 おこな えるため、時間 じかん と費用 ひよう の両面 りょうめん で従来 じゅうらい 手法 しゅほう に対 たい して、圧倒的 あっとうてき に有利 ゆうり となる。
丈夫 じょうぶ な金属 きんぞく 製 せい の箱 はこ は長年 ながねん にわたり繰 く り返 かえ し使用 しよう できるため、梱包 こんぽう コストが削減 さくげん できる。
コンテナ自体 じたい の強度 きょうど が高 たか いために、コンテナ船 せん では10段 だん 以上 いじょう の積 つ み重 かさ ねができ、搭載 とうさい や保管 ほかん のための場所 ばしょ が節約 せつやく できる。
貨物 かもつ の性質 せいしつ にもよるが、コンテナに入 い れたままで短 たん ・長期間 ちょうきかん の野外 やがい 保管 ほかん が可能 かのう で、屋根 やね 付 つ き倉庫 そうこ などを必要 ひつよう としない。
海上 かいじょう 輸送 ゆそう で従来 じゅうらい 、甲板 かんぱん 積 づ みができなかった貨物 かもつ も輸送 ゆそう 可能 かのう となる。
コンテナ登録 とうろく 番号 ばんごう や封印 ふういん 施錠 せじょう などで、輸送 ゆそう 中 ちゅう の国際 こくさい 的 てき な一貫 いっかん 管理 かんり により、盗難 とうなん や不正 ふせい 輸出入 ゆしゅつにゅう のリスクが少 すく ない。
ドア・ツー・ドア の一貫 いっかん 輸送 ゆそう が可能 かのう となる。
コンテナ自身 じしん の素材 そざい である鉄 てつ ・アルミニウムも再 さい 利用 りよう が可能 かのう で、環境 かんきょう にやさしい。
荷 に 降 お ろしの終 お わった空 そら コンテナを回送 かいそう する時 とき には、コンテナ自身 じしん の重量 じゅうりょう を運 はこ ぶエネルギー消費 しょうひ が無駄 むだ になり、コストに加算 かさん される。
小口 こぐち の輸送 ゆそう ではコンテナ1つを埋 う められず、費用 ひよう 空隙 くうげき の効率 こうりつ を求 もと めれば多 た 種類 しゅるい または複数 ふくすう の荷主 にぬし もしくは、その両方 りょうほう の荷物 にもつ を混載 こんさい する手間 てま がかかる。
気温 きおん の違 ちが う地域 ちいき 間 あいだ を長距離 ちょうきょり 輸送 ゆそう するときには、汗 あせ 濡 ぬ れ損害 そんがい や蒸 む れによる損害 そんがい が発生 はっせい しやすい(通風 つうふう の不足 ふそく または、積載 せきさい 貨物 かもつ にとってコンテナが不 ふ 適当 てきとう から生 しょう ずる損害 そんがい )[6] 。
港湾 こうわん に専用 せんよう のガントリークレーンや、規格 きかく に適合 てきごう したトレーラーなどの大型 おおがた の荷役 にやく 機械 きかい の整備 せいび が必要 ひつよう となり、莫大 ばくだい な投資 とうし が必要 ひつよう となる。
コンテナの出発 しゅっぱつ 地 ち や到着 とうちゃく 地 ち に近 ちか い港 みなと でも荷役 にやく 設備 せつび がなかったり、たとえその設備 せつび があっても使用 しよう するコンテナ船 せん の寄港 きこう ができる港湾 こうわん 内 ない の航路 こうろ の水深 すいしん が十分 じゅうぶん でなければ、遠 とお くても設備 せつび や条件 じょうけん の整 ととの った港 みなと まで運 はこ ばなければならない。
貨物 かもつ を抜 ぬ き取 と る小規模 しょうきぼ な窃盗 せっとう が減 へ った反面 はんめん 、コンテナごとトレーラーなどで運 はこ び去 さ る大 だい 規模 きぼ な窃盗 せっとう 被害 ひがい はありうる[7] [8] 。
銃器 じゅうき 等 ひとし や麻薬 まやく など、特 とく に輸出入 ゆしゅつにゅう を禁止 きんし している物 もの の臨検 りんけん が、コンテナの床 とこ や柱 ばしら 、あるいは妻 つま 壁 かべ を巧 たくみ に利用 りよう し隠 かく されてすり抜 ぬ けられ、不正 ふせい 輸出入 ゆしゅつにゅう を摘発 てきはつ できないことがある[9] [10] 。
長持 ながも ちする日本 にっぽん 車 しゃ や建設 けんせつ 機械 きかい が盗 ぬす まれ、ヤードと呼 よ ばれる闇 やみ の解体 かいたい 工場 こうじょう で小口 こぐち に分解 ぶんかい し、車体 しゃたい 製造 せいぞう ナンバーの付 つ かないパーツとしてコンテナに詰 つ め込 こ んで不正 ふせい に輸出 ゆしゅつ する[11] [12] [13] 。
さらに、税関 ぜいかん 手続 てつづ きの盲点 もうてん を付 つ いて人気 にんき の盗難 とうなん 車 しゃ を他 た のダミー車両 しゃりょう とすりかえて、正規 せいき の手続 てつづ きを取 と る新手 あらて の巧妙 こうみょう な手口 てぐち なども発生 はっせい している[14] [15] 。
密航 みっこう 者 もの が中 なか に詰 つ め込 こ まれて不法 ふほう 入国 にゅうこく する[注 ちゅう 1] [16] 。
密入国 みつにゅうこく や密輸 みつゆ 品 ひん の摘発 てきはつ 事例 じれい
米国 べいこく シアトル 港 みなと にて、
不法 ふほう 入国 にゅうこく で
逮捕 たいほ された22
人 にん の
中国人 ちゅうごくじん が
潜 ひそ んでいた
空 そら コンテナ
内部 ないぶ 。
劣悪 れつあく な
環境 かんきょう がうかがえる。
検問 けんもん 所 しょ の
カーゴスキャニング (英語 えいご 版 ばん ) システムの
画像 がぞう 。
画像 がぞう 中央 ちゅうおう の
積荷 つみに に
潜 ひそ む
2人 ふたり の
密航 みっこう 者 しゃ (
直立 ちょくりつ 姿 すがた と
座 すわ り
込 こ み
姿 すがた )が
映 うつ し
出 だ されている。
ポータル VACIS (Vehicle and Cargo Inspection System)
ガンマ線 がんません 撮影 さつえい 装置 そうち によりコンテナ
内部 ないぶ を
検査 けんさ する。
コンテナではないが、箱 はこ 型 がた トラックの荷台 にだい で重量 じゅうりょう 物 ぶつ の荷 に 崩 くず れにより、車体 しゃたい が右側 みぎがわ に大 おお きく傾 かたむ いた事例 じれい 。[注 ちゅう 2]
輸送 ゆそう 中 ちゅう での急 きゅう ブレーキの衝撃 しょうげき で、多 おお くの荷物 にもつ が前 まえ のめりに荷 に 崩 くず れを起 お こした事例 じれい 。[注 ちゅう 3]
貨物 かもつ の偏 かたよ り
一般 いっぱん のトラックと異 こと なり、海上 かいじょう コンテナ輸送 ゆそう にかかわる各国 かっこく において、現行 げんこう の国際 こくさい 条約 じょうやく 下 か では輸送 ゆそう 途中 とちゅう にコンテナの封印 ふういん を開封 かいふう して中身 なかみ を確認 かくにん することは、特別 とくべつ 検査 けんさ などのごくまれなケース以外 いがい は一切 いっさい できない。このために配達 はいたつ するトレーラー運転 うんてん 手 しゅ は、受 う け渡 わた し書類 しょるい などで積荷 つみに の品目 ひんもく や注意 ちゅうい 事項 じこう を多少 たしょう は把握 はあく できるが、それはあくまでも書類 しょるい 上 じょう での参考 さんこう 程度 ていど にしか過 す ぎず、運転 うんてん 手 しゅ には実際 じっさい の中身 なかみ の状態 じょうたい や、積 つ まれ方 かた が全 まった くわからない[17] 。
その結果 けっか 、庫 くら 内 ない の重 おも い荷物 にもつ が均等 きんとう に積 つ み込 こ まれていない危険 きけん なコンテナが見過 みす ごされて、車体 しゃたい が傾 かたむ いた状態 じょうたい や、重心 じゅうしん が高 たか くなるという不安定 ふあんてい な積載 せきさい 状態 じょうたい になり、横転 おうてん 事故 じこ を起 お こしやすくなる。[18] 。
こうした貨物 かもつ の偏 かたよ りは輸送 ゆそう の安全 あんぜん を脅 おびや かすものであるため、国土 こくど 交通省 こうつうしょう も注意 ちゅうい 喚起 かんき を実施 じっし しており、偏 へん 荷重 かじゅう コンテナを受 う け取 と った場合 ばあい は発 はつ 荷主 にぬし への適切 てきせつ な積 せき 付 づけ の依頼 いらい を求 もと めている[19] [20] 。
高速 こうそく で輸送 ゆそう される鉄道 てつどう 貨物 かもつ でコンテナ内 ない の重心 じゅうしん が偏 かたよ っていることは、脱線 だっせん 事故 じこ を容易 ようい に誘発 ゆうはつ し非常 ひじょう に危険 きけん である。このために、例 たと えば日本 にっぽん 国内 こくない の鉄道 てつどう 輸送 ゆそう を一 いち 手 て に管理 かんり しているJR貨物 かもつ では、コンテナの引受 ひきうけ 時 じ に重心 じゅうしん 検査 けんさ を行 おこな うとともに、荷主 にぬし に対 たい しても均等 きんとう に荷物 にもつ を積 つ むよう働 はたら きかけを強 つよ めている。
急 きゅう ブレーキの反動 はんどう
ドライコンテナなどを輸送 ゆそう 中 ちゅう のトレーラーが、何 なん らかの理由 りゆう で急 きゅう ブレーキを掛 か けた場合 ばあい に複 ふく 合 あい 的 てき に起 お こりうる重大 じゅうだい 事故 じこ としては、急 きゅう ブレーキの反動 はんどう で積荷 つみに によっては(例 れい :石材 せきざい ・鉄骨 てっこつ ・各種 かくしゅ ロール状 じょう の物 もの 、機械 きかい 類 るい など)、荷 に 崩 くず れを起 おこ しコンテナ内 ない を荷物 にもつ が滑 すべ って前 ぜん 方向 ほうこう の妻 つま 壁 かべ へ激突 げきとつ 、突 つ き破 やぶ り、運転 うんてん 席 せき を潰 つぶ してしまうケースもある。
時 とき に見受 みう けられる事例 じれい として、トンネルのように両 りょう 妻 つま 側 がわ に積 つ み込 こ み口 こう がある特殊 とくしゅ なコンテナや、何 なん らかの理由 りゆう で原則 げんそく としてトレーラー後尾 こうび 側 がわ に向 む くはずの積 つ み込 こ み口 こう が逆 ぎゃく 向 む きで、運転 うんてん 席 せき 側 がわ に向 む いて[注 ちゅう 4] いて、妻 つま 壁 かべ より構造 こうぞう 的 てき に弱 よわ い観音 かんのん 式 しき ドア部分 ぶぶん を突 つ き破 やぶ る等 とう の人災 じんさい 的 てき 事故 じこ がある。
さらに意外 いがい な事例 じれい として、ドライ・コンテナの活用 かつよう 事例 じれい のように、1 t (とん)または、1,000 L (リットル)級 きゅう の小型 こがた タンクに小分 こわ けした液体 えきたい 積荷 つみに という特殊 とくしゅ な環境 かんきょう 下 か では、例 たと え小型 こがた タンクをしっかりと個 こ 縛 ばく しているにもかかわらず、急 きゅう ブレーキの反動 はんどう で小型 こがた タンク内 ない で踊 おど った液体 えきたい の反動 はんどう でタンク上部 じょうぶ が破損 はそん し、走行 そうこう 中 ちゅう の道路 どうろ にたれ流 なが しで撒 ま き散 ち らし、多 おお くの後続 こうぞく 車 しゃ がスリップして多重 たじゅう 事故 じこ を引 ひ き起 お こした〔重要 じゅうよう 調査 ちょうさ 対象 たいしょう 事故 じこ 〕も発生 はっせい している[21] 。
危険 きけん 物 ぶつ
夏場 なつば などでは、特 とく に完全 かんぜん 密閉 みっぺい 状態 じょうたい となるドライ・コンテナ などに積載 せきさい された、スプレー缶 かん 製品 せいひん 類 るい や密閉 みっぺい された容器 ようき に入 はい っている薬品 やくひん ・化成 かせい 品 ひん 、あるいは中古 ちゅうこ 車 しゃ や解体 かいたい した機械 きかい 部品 ぶひん に残 のこ っている石油 せきゆ 類 るい などが、コンテナ内部 ないぶ の高温 こうおん で花火 はなび のように連鎖 れんさ 的 てき に突然 とつぜん 爆発 ばくはつ を起 お こす危険 きけん もある[22] [23] 。
さらに特異 とくい な事例 じれい では、台風 たいふう や嵐 あらし による強風 きょうふう で発生 はっせい した高潮 こうちょう で、コンテナヤードが浸水 しんすい して係留 けいりゅう 中 ちゅう のドライコンテナに積 つ まれていた化学 かがく 原料 げんりょう が、浸 し み込 こ んだ海水 かいすい との化学 かがく 反応 はんのう により一 いち か月 げつ 以上 いじょう も炎上 えんじょう し続 つづ けるという、予測 よそく 不可能 ふかのう な事故 じこ も多々 たた 起 お こっている[24] 。
コンテナロック作業 さぎょう の手間 てま
コンテナターミナル 構内 こうない 等 とう で特 とく に注意 ちゅうい する事案 じあん として、「コンテナ底面 ていめん 4箇所 かしょ 」と「トレーラー荷台 にだい 」を繋 つな ぐツイストロック 装置 そうち を、確実 かくじつ に切 き る、あるいは繋 つな ぐ操作 そうさ をすることである。
これを怠 おこた ると、ガントリークレーンやトランスファーテナー によってトレーラーごと吊 つ り上 あ げられたり、逆 ぎゃく に繋 つな がったまま発進 はっしん した挙句 あげく に吊 つ りワイヤーが張 は ってしまい急 きゅう ブレーキ以上 いじょう の衝撃 しょうげき を受 う け大 だい 事故 じこ になる怖 こわ れがある。特 とく に風雨 ふうう のときや、荷役 にやく 作業 さぎょう が大幅 おおはば に遅 おく れて作業 さぎょう 者 しゃ が混乱 こんらん しているときなどに起 お こりやすい。また走行 そうこう 時 じ にコンテナロックが外 はず れているとコンテナが落下 らっか し大 だい 事故 じこ になりかねない[25] 。
ルアーブル の港 みなと に積 つ み上 あ げられた大量 たいりょう のコンテナ群 ぐん 。一部 いちぶ には、8段 だん 積 づ みも見受 みう けられる。
空 そら コンテナ専用 せんよう のコンテナデポや、コンテナ製造 せいぞう メーカーの製品 せいひん 保管 ほかん ヤードでは、現在 げんざい の空 そら コンテナ荷役 にやく 専用 せんよう のトップリフター の荷役 にやく 能力 のうりょく の関係 かんけい で、積 つ み上 あ げ限界 げんかい 目安 めやす の8段 だん に野 の 積 づ みされた光景 こうけい は世界中 せかいじゅう で見 み られる。限 かぎ られた敷地 しきち を有効 ゆうこう に使 つか える半面 はんめん 、強風 きょうふう や地震 じしん には非常 ひじょう に弱 よわ く倒壊 とうかい しやすい。そこで積 つ み上 あ げたコンテナ群 ぐん の外側 そとがわ から内側 うちがわ に向 む かって3 - 5列 れつ を使 つか い、倒壊 とうかい 防止 ぼうし に階段 かいだん 積 づ みにして外壁 がいへき 代 か わりにしたり、ワイヤー等 とう で縛 しば ったりして厳重 げんじゅう な補強 ほきょう が必要 ひつよう である。
なお、日本 にっぽん 国内 こくない では、近年 きんねん の台風 たいふう や地震 じしん などによる自然 しぜん 災害 さいがい の多発 たはつ を受 う けて、業界 ぎょうかい 内 ない での申 もう し合 あ わせた安全 あんぜん 基準 きじゅん として、いずれのコンテナの場合 ばあい でも最大 さいだい 積 つ み上 あ げ数 すう は、5段 だん 積 づ みまでとされている[26] 。さらに5段 だん に積 つ み上 あ げられたものの中長期 ちゅうちょうき にわたってコンテナの出 だ し入 い れがない場合 ばあい には、ワイヤー等 とう でコンテナの最 さい 上部 じょうぶ と、別 べつ コンテナの最下位 さいかい 部 ぶ とをたすき掛 か けする様 よう に推奨 すいしょう されている。また使用 しよう している空 そら コン用 よう のトップリフターも、5段 だん 対応 たいおう までと制限 せいげん されている[27] [28] 。
海難 かいなん 事故 じこ により大量 たいりょう の崩落 ほうらく したコンテナが、海上 かいじょう を漂 ただよ う大 おお きな原因 げんいん の一 ひと つとなっている。
海面 かいめん すれすれまでに水没 すいぼつ して海上 かいじょう を漂 ただよ うコンテナは、豆腐 とうふ を浮 う かべたような水平 すいへい に安定 あんてい した状態 じょうたい になることはあまり考 かんが えにくく、本体 ほんたい の材質 ざいしつ や、内部 ないぶ の積荷 つみに の有無 うむ 、積載 せきさい 状態 じょうたい 、あるいは室内 しつない の空気 くうき の抜 ぬ け方 かた により、むしろ尖 とが った氷山 ひょうざん が水没 すいぼつ したようであったりする。そして海上 かいじょう を漂 ただよ うコンテナはその状況 じょうきょう にもよるが、総 そう じてレーダー 等 ひとし には映 うつ りにくい。また事前 じぜん に漂流 ひょうりゅう 情報 じょうほう を受 う けて肉眼 にくがん での意識 いしき した警戒 けいかい 見張 みは りでも、夜間 やかん は無論 むろん 、日 にち 中 ちゅう でもコンテナのカラーリングによっては、非常 ひじょう に発見 はっけん しにくい場合 ばあい も多々 たた ある。たとえば肉眼 にくがん 時 じ での一 いち 例 れい として、コンテナ全体 ぜんたい が白 しろ 系統 けいとう や光 ひかり が反射 はんしゃ しやすいアルミ表面 ひょうめん 露出 ろしゅつ の多 おお い固体 こたい は昼夜 ちゅうや を問 と わず比較的 ひかくてき 見 み つけやすいが、日 にち 中 ちゅう では海面 かいめん と同化 どうか しやすい青 あお 系統 けいとう や、真 ま っ暗闇 くらやみ の夜間 やかん では黒 くろ 系統 けいとう はもちろん、闇 やみ と同化 どうか しやすい赤 あか 系統 けいとう や茶色 ちゃいろ 系統 けいとう などが特 とく に脅威 きょうい になりやすい。
またコンテナは、その製造 せいぞう 時 じ の合格 ごうかく 検査 けんさ では上部 じょうぶ 四隅 よすみ への垂直 すいちょく 加重 かじゅう 試験 しけん で、個体 こたい 総 そう 重量 じゅうりょう の倍 ばい 弱 じゃく 程度 ていど の加重 かじゅう に耐 た えられる強度 きょうど が要求 ようきゅう されている。さらに、近年 きんねん の20,000個 こ 積載 せきさい 級 きゅう のコンテナ船 せん では、10段 だん 以上 いじょう で積 つ み上 あ げることも珍 めずら しくはなく、当然 とうぜん のことながら最下位 さいかい 段 だん のコンテナにはこれらを加味 かみ すると、最大 さいだい 数 すう 百 ひゃく トンもの荷重 におも に耐 た えうるように強固 きょうこ な造 つく りで四隅 よすみ が尖 とが っている。このために、もし衝突 しょうとつ すれば例 たと え大型 おおがた 船 せん でも最悪 さいあく 時 じ には沈没 ちんぼつ を招 まね くおそれがあり、コンテナの海上 かいじょう 漂流 ひょうりゅう は航海 こうかい 上 じょう での大 おお きな脅威 きょうい となっている。
このようなコンテナの漂流 ひょうりゅう 事故 じこ を扱 あつか った作品 さくひん の一 ひと つに、 オール・イズ・ロスト 〜最後 さいご の手紙 てがみ 〜 がある。
世界 せかい で最 もっと も一般 いっぱん 的 てき な貨物 かもつ コンテナは、大 おお きさなどの規格 きかく がISO によって国際 こくさい 的 てき に統一 とういつ されている「国際 こくさい 海上 かいじょう 貨物 かもつ 用 よう コンテナ」(Shipping containers または、Isotainers)、ISO 668 と呼 よ ばれるものである。
航空機 こうくうき での運搬 うんぱん 用 よう には、海上 かいじょう 輸送 ゆそう 用 よう のコンテナとは別 べつ 規格 きかく で国際 こくさい 的 てき に統一 とういつ されている『航空 こうくう 貨物 かもつ 用 よう コンテナ(「航空 こうくう コンテナ 」も参照 さんしょう 。)』がある。国際 こくさい 的 てき に使用 しよう されるコンテナは、その発祥 はっしょう 時点 じてん で海上 かいじょう 用 よう 、航空 こうくう 用 よう ともヤード・ポンド法 ほう を尺度 しゃくど とするアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく で実用 じつよう 化 か された経緯 けいい から、ヤード・ポンド法 ほう に基 もと づくフィート単位 たんい で規格 きかく 化 か されたものが主流 しゅりゅう を占 し める。
なお、従来 じゅうらい から日本 にっぽん 国内 こくない で使 つか われているのは、旧 きゅう 、日本 にっぽん 国有 こくゆう 鉄道 てつどう 時代 じだい から鉄道 てつどう 貨物 かもつ の輸送 ゆそう 用 よう に10 - 12 ft形 がた の『鉄道 てつどう 用 よう コンテナ』として採用 さいよう され、「戸口 とぐち から戸口 とぐち へ」のキャッチフレーズで宣伝 せんでん していた鉄道 てつどう 貨物 かもつ 用 よう コンテナ であるが、これはトラックやコンテナ貨車 かしゃ 等 とう のいわゆる鉄道 てつどう コンテナ積載 せきさい 車両 しゃりょう とコンテナを接続 せつぞく 固定 こてい する緊締装置 そうち を含 ふく めて、日本 にっぽん の独自 どくじ 規格 きかく である。日本 にっぽん 独自 どくじ 規格 きかく としてJIS Z1610 が存在 そんざい するが、ISO 668との互換 ごかん 性 せい は一部 いちぶ であり、国内 こくない ではJIS非 ひ 対応 たいおう コンテナも多 おお く流通 りゅうつう している。
以下 いか に海上 かいじょう 貨物 かもつ コンテナに関 かん するISO 668 規格 きかく と、ISO規格 きかく には含 ふく まれないものの、世界 せかい 的 てき な流通 りゅうつう 過程 かてい に影響 えいきょう を与 あた えている特定 とくてい 船 せん 社 しゃ による独自 どくじ 規格 きかく を示 しめ す。なお、行頭 ぎょうとう に ○ を記 しる した規格 きかく が主 おも に流通 りゅうつう しているコンテナである。
ISO 668 コンテナ規格 きかく [29]
区分 くぶん
長 なが さ
幅 はば
高 たか さ
最大 さいだい 総 そう 重量 じゅうりょう
1EEE
13,716 mm (45 ft )
2,438 mm (8 ft)
2,896 mm (9 ft 6 in )
30,480 kg (67,200 lb )
○
[1AAA]
12,192 mm (40 ft)
2,438 mm (8 ft)
2,896 mm (9 ft 6 in)
30,480 kg (67,200 lb)
○
[1AA]
12,192 mm (40 ft)
2,438 mm (8 ft)
2,591 mm (8 ft 6 in)
30,480 kg (67,200 lb)
1A
12,192 mm (40 ft)
2,438 mm (8 ft)
2,438 mm (8 ft)
30,480 kg (67,200 lb)
[1AX]
12,192 mm (40 ft)
2,438 mm (8 ft)
2,438 mm以下 いか (8 ft以下 いか )
30,480 kg (67,200 lb)
1BBB
9,125 mm (29 ft 11-1/4 in)
2,438 mm (8 ft)
2,896 mm (9 ft 6 in)
25,400 kg (56,000 lb)
1BB
9,125 mm (29 ft 11-1/4 in)
2,438 mm (8 ft)
2,591 mm (8 ft 6 in)
25,400 kg (56,000 lb)
1B
9,125 mm (29 ft 11-1/4 in)
2,438 mm (8 ft)
2,438 mm (8 ft)
25,400 kg (56,000 lb)
1BX
9,125 mm (29 ft 11-1/4 in)
2,438 mm (8 ft)
2,438 mm以下 いか (8 ft以下 いか )
25,400 kg (56,000 lb)
○
1CC
6,058 mm (19 ft 10-1/2 in)
2,438 mm (8 ft)
2,591 mm (8 ft 6in)
20,320 kg (44,800 lb)
[1C]
6,058 mm (19 ft 10-1/2 in)
2,438 mm (8 ft)
2,438 mm (8 ft)
20,320 kg (44,800 lb)
[1CX]
6,058 mm (19 ft 10-1/2 in)
2,438 mm (8 ft)
2,438 mm以下 いか (8 ft以下 いか )
20,320 kg (44,800 lb)
[1D]
2,991 mm (9 ft 9-3/4 in)
2,438 mm (8 ft)
2,438 mm (8 ft)
10,160 kg (22,400 lb)
1DX
2,991 mm (9 ft 9-3/4 in)
2,438 mm (8 ft)
2,438 mm以下 いか (8 ft以下 いか )
10,160 kg (22,400 lb)
ISO規格 きかく 外 がい
区分 くぶん
長 なが さ
幅 はば
高 たか さ
最大 さいだい 総 そう 重量 じゅうりょう
アメリカ国内 こくない 規格 きかく
14,630 mm (48 ft)
2,591 mm (8 ft 6 in)
2,908 mm (9 ft 6 in)
なし
APL
13,716 mm (45 ft)
2,438mm (8 ft)
2,908mm (9 ft 6 in)
なし
マトソン
7,315 mm (24 ft)
2,438 mm (8f t)
2,603 mm (8 ft 6-1/2 in)
22,680 kg (50,000 lb)
シーランド
10,688 mm (35 ft)
2,438 mm (8 ft)
2,603 mm (8 ft 6-1/2 in)
22,680 kg (50,000 lb)
主 おも な海上 かいじょう コンテナの全長 ぜんちょう 比較 ひかく 図 ず 。 ・最下位 さいかい 1段 だん 目 め ( 赤色 あかいろ )より =20 ftコンテナ×2個 こ 1列 れつ 。 ・2段 だん 目 め =40 ftコンテナ。 ・3段 だん 目 め =45 ftコンテナ。 ・4段 だん 目 め =48 ftコンテナ。 ・最 さい 上位 じょうい 5段 だん 目 め =53 ftコンテナ。 ※45 ft以上 いじょう のコンテナ上下 じょうげ 部分 ぶぶん には、両 りょう 端 はし 部 ぶ のツイストロック 用 よう ホール以外 いがい に、世界 せかい 的 てき に広 ひろ く普及 ふきゅう している40 ftサイズ対応 たいおう での荷役 にやく 機器 きき を有効 ゆうこう に活用 かつよう できるよう、側面 そくめん 部 ぶ の各 かく 長手 ながて 方向 ほうこう 一 いち 辺 へん 梁 はり の途中 とちゅう 部位 ぶい に、40 ftサイズに合 あ わせたツイストロック用 よう ホールが必 かなら ず設置 せっち してある。
ISO 668 規格 きかく での海上 かいじょう コンテナの長 なが さは、主 おも に20 ft (6,058 mm)、40 ft (12,192 mm) の2種類 しゅるい がある。幅 はば は8 ft (2,438 mm)、高 たか さは8 ft6インチ (2,591 mm) だが、9 ft6インチ (2,896 mm) のハイ・キューブ・コンテナ(背 せ 高 だか コンテナ、クンロクとも呼 よ ばれる)も普及 ふきゅう している。
長 なが さが45 ftタイプのコンテナも新 あら たに2005年 ねん にISO規格 きかく 化 か され[30] 、主 おも に米国 べいこく ~中国 ちゅうごく 間 あいだ 及 およ び、アジア主要 しゅよう 国 こく 間 あいだ などで普及 ふきゅう しつつあるが、それを積載 せきさい したシャーシはごく一部 いちぶ の例外 れいがい (別記 べっき 、ボーイング社 しゃ 部品 ぶひん 輸送 ゆそう 、経済 けいざい 特区 とっく 指定 してい 地域 ちいき における45ft トラック輸送 ゆそう の試 こころ み )ほか、従来 じゅうらい からの手続 てつづ きに手間 てま の掛 か かる規格 きかく 外 がい 特別 とくべつ 輸送 ゆそう 時 じ に必要 ひつよう となる特殊 とくしゅ 車両 しゃりょう 通行 つうこう 許可 きょか の発行 はっこう 時 じ を除 のぞ き、現在 げんざい の道路 どうろ 交通 こうつう 法 ほう 下 した では日本 にっぽん 国内 こくない の公道 こうどう を走 はし れない[31] 。このために日本 にっぽん で見 み かけるのは、港 みなと に海外 かいがい から寄港 きこう したコンテナ船上 せんじょう での積載 せきさい 状態 じょうたい の風景 ふうけい か、これ等 とう のコンテナ船 せん が接岸 せつがん 中 ちゅう にコンテナ荷役 にやく 作業 さぎょう の都合 つごう で、一時 いちじ 的 てき に船上 せんじょう から降 お ろし隣接 りんせつ するヤード内 ない で仮 かり 置 おけ しているなど、ごく限 かぎ られた条件下 じょうけんか の場合 ばあい に限 かぎ られる。
海上 かいじょう コンテナの最大 さいだい 総 そう 重量 じゅうりょう (自重 じちょう も含 ふく めたコンテナ全体 ぜんたい の制限 せいげん 重量 じゅうりょう )は、20 ftタイプでは17,950 - 24,000 kg 、40 ftタイプでは26,770 - 30,480 kg[注 ちゅう 5] であるが、世界 せかい 的 てき な物流 ぶつりゅう 環境 かんきょう の変化 へんか に伴 ともな い下記 かき の積載 せきさい 規格 きかく 表示 ひょうじ 画像 がぞう 例 れい の表記 ひょうき にもあるように、近年 きんねん 製作 せいさく されている20 ftタイプでは、30,480 kgでも対応 たいおう 可能 かのう になってきている。ただし、実際 じっさい に最大 さいだい 総 そう 重量 じゅうりょう 30,480 kgで輸送 ゆそう する場合 ばあい は、20 ft又 また は、40 ftのいずれの場合 ばあい でもコンテナの四面 しめん に目立 めだ つように、黄色 おうしょく 地 ち に黒色 こくしょく 太字 ふとじ の三角 さんかく 線 せん で囲 かこ んだ「Super heavy」(黒色 こくしょく 文字 もじ )または、白色 はくしょく 地 ち に赤色 あかいろ 太字 ふとじ の三角 さんかく 線 せん で囲 かこ んだ「Super heavy」(赤色 あかいろ 文字 もじ )のいずれかの警告 けいこく シール貼 ば り付 づ けが必要 ひつよう となる。
海上 かいじょう コンテナの自重 じちょう (Tare Weight) は、ドライ・コンテナで20 ftタイプが約 やく 2,300 kg、40 ftタイプが約 やく 3,800 kg。定温 ていおん 輸送 ゆそう 用 よう のリーファー・コンテナで、20 ftタイプが約 やく 2,800 kg、40 ftタイプが約 やく 4,200 kgである。なお、これらを含 ふく むコンテナ個々 ここ のコンテナの詳細 しょうさい な情報 じょうほう は、外壁 がいへき のある場合 ばあい は妻 つま 側 がわ の開閉 かいへい できるドア表面 ひょうめん 、ドアのない又 また はタンク等 とう の外壁 がいへき のない場合 ばあい は、片 かた 妻 つま 側 がわ のメインとなる妻 つま 側面 そくめん の見 み やすい適切 てきせつ な場所 ばしょ への記載 きさい がISO 6346 により義務付 ぎむづ けられている。
なお海上 かいじょう コンテナの自重 じちょう やその他 た の詳細 しょうさい は、製作 せいさく するメーカー及 およ び、付属 ふぞく する備品 びひん や装置 そうち ・機器 きき 類 るい の他 ほか 、材質 ざいしつ や製作 せいさく 年代 ねんだい 等 とう により若干 じゃっかん 異 こと なる。
構造 こうぞう 区分 くぶん コード とは、ISO 6346 国際 こくさい 規格 きかく に定 さだ めるコンテナ個々 ここ の国籍 こくせき や種類 しゅるい および、形式 けいしき を識別 しきべつ するためにアルファベットと数字 すうじ から構成 こうせい され、4桁 けた - 6桁 けた でコンテナに記載 きさい されている共通 きょうつう 識別 しきべつ 記号 きごう である。大 おお きく分 わ けて、1987年 ねん 改定 かいてい のコードと1995年 ねん 改定 かいてい のコードが存在 そんざい する。また1995年 ねん 改定 かいてい コード以降 いこう 、主 おも にタンクコンテナを含 ふく む一部 いちぶ のコードでは、さらに幾 いく つかに細 こま かく派生 はせい した改定 かいてい コードも存在 そんざい している。なお、特 とく にタンクコンテナにおいて派生 はせい した改定 かいてい 事例 じれい では、近年 きんねん 一段 いちだん とその内容 ないよう が複雑 ふくざつ 化 か して来 き ている。
国籍 こくせき コード は、ISO 3166 に従 したが いアルファベット2文字 もじ が付与 ふよ される。ただし、国際 こくさい ISO規格 きかく のISO 6346:1995(発行 はっこう 年月日 ねんがっぴ 1995年 ねん 11月23日 にち )で制定 せいてい された1995年 ねん 改定 かいてい コード以降 いこう の表示 ひょうじ は任意 にんい となり、殆 ほとん ど見 み かけなくなっている。
コンテナのマーキング
ISO
規格 きかく で
必 かなら ず
表示 ひょうじ されるコンテナ
個々 ここ の
積載 せきさい 内容 ないよう 。
総 そう 重量 じゅうりょう =30,480 kg
自重 じちょう =2,185 kg
積載 せきさい 量 りょう =28,295 kg
総 そう 容積 ようせき =33.2
m3 (この
画像 がぞう 例 れい での
数値 すうち )
[注 ちゅう 6] [注 ちゅう 7]
白色 はくしょく 文字 もじ の4
桁 けた で
所有 しょゆう 者 しゃ 名 めい (
上段 じょうだん )。7
桁 けた でコンテナの
管理 かんり 番号 ばんごう (
中段 ちゅうだん )。4
桁 けた でコンテナの
種類 しゅるい を
表 あらわ す(
下段 げだん )。
詳細 しょうさい は
ISO 6346 を
参照 さんしょう 。
ISO 668規格 きかく からは外 はず れるが、以下 いか のコンテナが現在 げんざい も流通 りゅうつう しつづけている。
大型 おおがた コンテナ
小型 こがた コンテナ
10ftハイキューブ・ドライコンテナ。関西 かんさい 発 はつ の日 にち 韓 かん を結 むす ぶフェリー輸送 ゆそう で使 つか われている。
米 べい 軍 ぐん のBicon。1TEUサイズの1/2であることに由来 ゆらい する。
米 べい 軍 ぐん のQuadcon。1TEUサイズの1/4であることに由来 ゆらい する。(沖縄 おきなわ 県 けん )
コンテナ詰 づ めされた一般 いっぱん 貨物 かもつ は基本 きほん 的 てき に以下 いか のように流 なが れる。ただし特殊 とくしゅ 貨物 かもつ や、工場 こうじょう へ空 そら コンテナを運 はこ んで直接 ちょくせつ コンテナに詰 つ める、工場 こうじょう バン詰 づ め貨物 かもつ などについてはこの限 かぎ りではない[32] 。
荷主 にぬし から持 も ち込 こ みまたは集荷 しゅうか した輸出 ゆしゅつ 貨物 かもつ を、通関 つうかん 業者 ぎょうしゃ などの保税 ほぜい 蔵置 ぞうち 場 じょう に搬入 はんにゅう し、各種 かくしゅ 手続 てつづ きにより通関 つうかん する。
使用 しよう するコンテナ所有 しょゆう 会社 かいしゃ のバンプールから、コンテナシャーシ で空 そら コンテナを引 ひ き取 と る。このときコンテナシャーシ牽引 けんいん のドライバーは、荷主 にぬし (トラック業者 ぎょうしゃ )とターミナルオペレータとの間 あいだ でコンテナの状態 じょうたい を確認 かくにん するために使 つか うEIR(Equipment Interchange Receipt=機器 きき 受渡 うけわたし 証 しょう の略 りゃく )と呼 よ ばれる書類 しょるい などを受 う け取 と る。
通関 つうかん 手続 てつづ きが完了 かんりょう 次第 しだい 、保税 ほぜい 蔵置 ぞうち 場 じょう にてコンテナに貨物 かもつ を詰 つ める(バンニング)。詰 つ め終 お わったコンテナのドア口 こう には、防犯 ぼうはん 用 よう に船 ふね 会社 かいしゃ から配布 はいふ される、管理 かんり 番号 ばんごう が書 か かれた「シール」という封印 ふういん をかける。
輸出 ゆしゅつ 貨物 かもつ の入 はい ったコンテナ(実入 みい り)を、ふたたびシャーシで船 ふね 会社 かいしゃ のコンテナヤード に搬入 はんにゅう し、荷役 にやく 日 び まで一旦 いったん 蔵置 ぞうち される。
前項 ぜんこう の輸出 ゆしゅつ 貨物 かもつ の荷造 にづく り計画 けいかく に沿 そ って、提出 ていしゅつ されている輸出 ゆしゅつ 関連 かんれん 書類 しょるい に基 もと づき、荷役 にやく プランナー(コンテナプランナー)が個々 ここ のコンテナの向 む け地 ち や重量 じゅうりょう などを勘案 かんあん して、本船 ほんせん 上 じょう における積載 せきさい 位置 いち などを計画 けいかく する。同時 どうじ にコンテナ・ヤード内 ない においても、積載 せきさい プランに応 おう じて関連 かんれん する各種 かくしゅ コンテナの配置 はいち 替 が えを行 おこな う。
荷役 にやく 当日 とうじつ 、ストラドルキャリア またはトランスファーテナー などによって、ヤード内 ない から順番 じゅんばん にコンテナが搬出 はんしゅつ され、そのまま直接 ちょくせつ ストラドルキャリアで船側 せんそく (せんそく)に運 はこ ばれるか、または大 だい 規模 きぼ なコンテナターミナル では、本船 ほんせん 荷役 にやく 専用 せんよう の特殊 とくしゅ シャーシーに載 の せ換 か えられ、船側 せんそく へと運 はこ ばれる。
ガントリークレーン により、コンテナ荷役 にやく 専用 せんよう のスプレッダ装置 そうち を付 つ けて日本 にっぽん 国内 こくない では、20 ftコンテナの荷役 にやく の場合 ばあい には、単独 たんどく 1個 いっこ または、2個 こ を横並 よこなら び一 いち 組 くみ で40 ft扱 あつか いとして、また40 ftでは単独 たんどく で1個 いっこ ずつ吊 つ り上 あ げて本船 ほんせん に積 つ み込 こ まれる。
ただし、愛知 あいち 県 けん /飛島 とびしま コンテナターミナル等 ひとし の極 ごく 一部 いちぶ のスーパー港湾 こうわん 施設 しせつ や諸 しょ 外国 がいこく の大 だい 規模 きぼ 施設 しせつ では、日本 にっぽん の国内 こくない 方式 ほうしき を更 さら に真横 まよこ に平行 へいこう 2列 れつ にして、最大 さいだい で20 ftコンテナを4本 ほん 同時 どうじ に扱 あつか うことができる。さらに2015年 ねん 10月 現在 げんざい の国土 こくど 交通省 こうつうしょう 港湾 こうわん 局 きょく 技術 ぎじゅつ 企画 きかく 課 か 発行 はっこう の情報 じょうほう では、中国 ちゅうごく ・ZPMC(上海 しゃんはい 振 ふ 貨港口 こう 機械 きかい )社 しゃ が開発 かいはつ した、40 ftコンテナを3個 こ 同時 どうじ に荷役 にやく 可能 かのう なトリプル40 ftスプレッダを備 そな えた大 だい 規模 きぼ 施設 しせつ も存在 そんざい している。なお対応 たいおう するガントリークレーンは、吊 つ り荷役 にやく 時 じ に掛 か かる上下 じょうげ 時 じ の加重 かじゅう 等 とう の安全 あんぜん 性 せい を含 ふく めて、軽 かる く百 ひゃく 数 すう 十 じゅう トンの取 と り扱 あつか い能力 のうりょく を必要 ひつよう とする[33] 。
船倉 ふなぐら 内 ない はたいていセルガイド という横 よこ ずれ防止 ぼうし 用 よう のレールがあるので特 とく に固定 こてい する必要 ひつよう はないが、甲板 かんぱん 上 うえ に積 つ む際 さい には上下 じょうげ のコンテナ同士 どうし を「ツイストロック 」「オートロック 」などの器具 きぐ で固定 こてい するほか、波 なみ での横 よこ 揺 ゆ れや強風 きょうふう でも荷 に 崩 くず れしないよう更 さら には、1段 だん 目 め - 3段 だん 目 め までのコンテナを「ラッシングバー」又 また は、「ターンバックル 」などで固定 こてい する。なおこの作業 さぎょう は基本 きほん 的 てき に人力 じんりき である。このとき、チェッカー が積載 せきさい プラン通 どお りに積 つ み込 こ まれたか、積載 せきさい プランと違 ちが う場合 ばあい は、どこのポジションに積 つ まれたかを確認 かくにん する。
到着 とうちゃく 地 ち では船積 ふなづ みとは逆 ぎゃく の順序 じゅんじょ でヤードに蔵置 ぞうち され、貨物 かもつ はコンテナに入 はい った状態 じょうたい で輸入 ゆにゅう 者 しゃ に委託 いたく された各々 おのおの の通関 つうかん 業者 ぎょうしゃ によって通関 つうかん される。コンテナそのものも輸入 ゆにゅう 品 ひん であるが、国際 こくさい コンテナ条約 じょうやく により船 ふね 会社 かいしゃ がまとめて簡易 かんい 通関 つうかん する(コンテナ通関 つうかん )。なお、コンテナを船 ふね から揚 あ げる際 さい 、チェッカーはコンテナにダメージがないか、ドア口 こう にかけられた封印 ふういん シールの管理 かんり 番号 ばんごう が正 ただ しいかを確認 かくにん し、ダメージ(ヘコミ・亀裂 きれつ ・破損 はそん )や管理 かんり 番号 ばんごう が違 ちが う場合 ばあい は荷役 にやく 担当 たんとう 会社 かいしゃ に報告 ほうこく をする。
専用 せんよう シャーシにて封印 ふういん されたコンテナを引 ひ き取 と り、配達 はいたつ 先 さき の倉庫 そうこ や工場 こうじょう へ運 はこ ばれ、中身 なかみ を出 だ す(デバンニング)。そして空 そら になったコンテナは、そのまま専用 せんよう のトラクターに牽引 けんいん されて、コンテナ所有 しょゆう 会社 かいしゃ 指定 してい の空 そら バンプールへ回送 かいそう 返却 へんきゃく されて一連 いちれん の流 なが れが終 お わる。
コンテナヤードにうず高 たか く積 つ み上 あ げられた、MSC (海運 かいうん 業 ぎょう ) 社 しゃ 所有 しょゆう の20 ft新品 しんぴん コンテナ群 ぐん 。
海運 かいうん 事業 じぎょう 者 しゃ が海上 かいじょう コンテナによる円滑 えんかつ な物流 ぶつりゅう サイクルを行 おこな うために必要 ひつよう とされているコンテナ個数 こすう は、取 と り扱 あつか う貨物 かもつ 量 りょう や区域 くいき のほか、コンテナを実際 じっさい に所有 しょゆう し提供 ていきょう する事業 じぎょう 者 しゃ の規模 きぼ やコンテナ管理 かんり 能力 のうりょく にもよるが、おおむね輸送 ゆそう 貨物 かもつ を搭載 とうさい するために必要 ひつよう 個数 こすう の約 やく 3倍 ばい 程度 ていど の総 そう 個数 こすう のコンテナが必要 ひつよう とされている[34] 。
ウィキメディア・コモンズには、
コンテナリース に
関連 かんれん するメディアがあります。
例 たと えば、ウィキペディア汽船 きせん (説明 せつめい のための架空 かくう 海運 かいうん 業者 ぎょうしゃ 。以下 いか 同 おな じ)というコンテナ専門 せんもん 海運 かいうん 会社 かいしゃ が、国際 こくさい 航路 こうろ のA地区 ちく にある自社 じしゃ 専用 せんよう コンテナターミナルと、B地区 ちく の自社 じしゃ 専用 せんよう コンテナターミナル間 あいだ を往復 おうふく 輸送 ゆそう する定期 ていき 航路 こうろ で、20 ft換算 かんさん で2万 まん 個 こ 積載 せきさい のコンテナ船 せん 一 いち 隻 せき で『ウィキペディア汽船 きせん 』マーク入 い りコンテナだけを専用 せんよう 輸送 ゆそう する場合 ばあい には、ある意味 いみ で約 やく 6万 まん 個 こ 規模 きぼ の『ウィキペディア汽船 きせん 』コンテナを用意 ようい する必要 ひつよう がある。むろん、この『ウィキペディア汽船 きせん 』が複数 ふくすう の航路 こうろ を持 も っていれば用意 ようい するコンテナの必要 ひつよう 数 すう は、軽 かる く見積 みつ もっても何 なん 十 じゅう 万 まん 個 こ に膨 ふく れ上 あ がることも珍 めずら しくない。当然 とうぜん ながら、コンテナを調達 ちょうたつ する資金 しきん だけでも軽 かる く何 なん 百 ひゃく 億 おく 円 えん を超 こ える等 とう の天文学 てんもんがく 的 てき 数字 すうじ となる。前記 ぜんき の『ウィキペディア汽船 きせん 』の事例 じれい を粗 あら い計算 けいさん の一 いち 例 れい として、コンテナ船 せん 1定期 ていき 航路 こうろ あたり6万 まん 個 こ を、中国 ちゅうごく 産 さん 20 ftドライコンテナ1個 いっこ の新品 しんぴん 価格 かかく 、約 やく 20万 まん 円 えん (1$=100円 えん で計算 けいさん )[35] で用意 ようい するとして金額 きんがく を計算 けいさん すると、1定期 ていき 航路 こうろ につき、20万 まん 円 えん × 6万 まん 個 こ で約 やく 120億 おく 円 えん となる。
さらに、自社 じしゃ の所有 しょゆう 物 ぶつ として入手 にゅうしゅ したこれらのコンテナは、その「宿命 しゅくめい 」として日々 ひび 、流通 りゅうつう の過程 かてい で錆 さ びたり破損 はそん したりするので、当然 とうぜん のことながら所有 しょゆう するコンテナを維持 いじ 管理 かんり する管理 かんり 費 ひ も発生 はっせい し、この金額 きんがく も利益 りえき を左右 さゆう する大 おお きな要因 よういん となってくる。また物流 ぶつりゅう の致命 ちめい 的 てき な欠点 けってん として、限定 げんてい された固定 こてい 容量 ようりょう 貨物 かもつ の定期 ていき サイクル輸送 ゆそう 等 とう のごく一部 いちぶ の例外 れいがい を除 のぞ けばほぼ物流 ぶつりゅう 量 りょう が一定 いってい する事 こと はなく、コンテナの需要 じゅよう は季 き 節 ぶし ・地域 ちいき ・時 じ として想定 そうてい 外 がい の有事 ゆうじ によっても変化 へんか する。したがって必要 ひつよう とするコンテナ所有 しょゆう 数 すう を事前 じぜん に確定 かくてい させるのは至難 しなん の技 わざ となるので、この問題 もんだい を解決 かいけつ したり、緩和 かんわ するために必然 ひつぜん 的 てき に生 う まれ発展 はってん してきたのが、コンテナリースである。
コンテナリースのメリットとして、以下 いか の点 てん が上 あ げられる。
コンテナを購入 こうにゅう するための莫大 ばくだい な一時 いちじ 的 てき 資金 しきん を必要 ひつよう とせず、場合 ばあい によってはその資金 しきん を別 べつ の投資 とうし へ回 まわ せるなど、有効 ゆうこう な資金 しきん 管理 かんり ができる。また、金融 きんゆう 機関 きかん からの借 か り入 い れ資金 しきん で購入 こうにゅう する場合 ばあい は、そのコンテナを担保 たんぽ 物件 ぶっけん として、運用 うんよう 上 じょう に制約 せいやく が掛 か かる場合 ばあい もある。
ある意味 いみ 、最低 さいてい 必要 ひつよう 個数 こすう 程度 ていど を自社 じしゃ で保有 ほゆう して、物量 ぶつりょう 事情 じじょう によるコンテナ稼動 かどう 需要 じゅよう の増減 ぞうげん に対 たい しては、リースの活用 かつよう で機敏 きびん に対応 たいおう できる。また、物流 ぶつりゅう 全体 ぜんたい の同時 どうじ 繁忙 はんぼう 期 き では、不足 ふそく しがちのリースコンテナ自体 じたい を、途切 とぎ れないように優先 ゆうせん 的 てき に供給 きょうきゅう を受 う けられる契約 けいやく (#拘束 こうそく 条件 じょうけん 付 づけ 契約 けいやく 参照 さんしょう )も可能 かのう である。
不要 ふよう 時 じ には無駄 むだ な遊休 ゆうきゅう コンテナが発生 はっせい するが、リース会社 かいしゃ は大量 たいりょう の遊休 ゆうきゅう コンテナが発生 はっせい するような状況 じょうきょう 下 か でも、多彩 たさい なネットワークを駆使 くし したり、リース料 りょう を減額 げんがく するなどの策 さく (#ワンウェイ・リース 参照 さんしょう )で借 か り手 て を手当 てあ てしやすい。しかし、自社 じしゃ 保有 ほゆう ではある意味 いみ 無駄 むだ な『休 きゅう 車 しゃ 状態 じょうたい 』の在庫 ざいこ となってしまう。
コンテナの所有 しょゆう 者 しゃ はリース会社 かいしゃ なので、事務 じむ 上 じょう でのコンテナ減価 げんか 償却 しょうきゃく 年数 ねんすう 処理 しょり も不要 ふよう で、リース料 りょう は経費 けいひ で計上 けいじょう できる。また破損 はそん 時 じ の修理 しゅうり や、定期 ていき 検査 けんさ 等 とう のメンテナンス管理 かんり は特約 とくやく 条項 じょうこう がない限 かぎ り、リース会社 かいしゃ の管理 かんり 事項 じこう となる。
頑丈 がんじょう なコンテナであっても年数 ねんすう が経 た てば、多 おお かれ少 すく なかれコンテナの劣化 れっか は避 さ けられないが、リースでは例 たと えば、スマホ を2 - 3年 ねん 毎 ごと に機種 きしゅ 変更 へんこう するように、コンテナも数 すう 年 ねん ごとに新 あたら しいコンテナと入 い れ替 か える契約 けいやく ができる。(#長期 ちょうき リース 参照 さんしょう )
荷主 にぬし によっては、製品 せいひん や企業 きぎょう イメージ等 とう を保 たも つために輸送 ゆそう コンテナを新品 しんぴん にするよう要求 ようきゅう されることもあり、または積載 せきさい 制限 せいげん 重量 じゅうりょう 限度 げんど いっぱいの積荷 つみに の大量 たいりょう のコンテナを扱 あつか うヤードによっては、コンテナ自体 じたい の安全 あんぜん 性 せい 担保 たんぽ 等 とう の事情 じじょう により、製造 せいぞう 後 ご 間 あいだ もないコンテナを搬入 はんにゅう するように求 もと めることがある。こうした場合 ばあい に対応 たいおう するために、該当 がいとう するコンテナをリースにより調達 ちょうたつ できる。
自社 じしゃ 所有 しょゆう を少 すく なくしても、最低 さいてい 限度 げんど のコンテナデポ等 とう の保管 ほかん 地 ち は必要 ひつよう であるが、リースを受 う ける契約 けいやく 事項 じこう によっては、リース会社 かいしゃ が国内 こくない あるいは世界 せかい 各地 かくち の広範囲 こうはんい に配置 はいち しているデポ自体 じたい を、あたかも自社 じしゃ のコンテナデポ代理 だいり 店 てん のように(#リース料 りょう 率 りつ 協定 きょうてい 契約 けいやく 参照 さんしょう )流通 りゅうつう 管理 かんり 計画 けいかく に組 く み込 こ めるため、空 そら コンテナの回送 かいそう 輸送 ゆそう 費 ひ 等 とう の節約 せつやく にも直結 ちょっけつ する。
以下 いか に、主 おも なリース契約 けいやく スタイルを記 しる す。
その名 な の通 とお り、長期間 ちょうきかん にわたって借 か り受 う けるリース方式 ほうしき で、借受 かりうけ 期間 きかん は、短 みじか い例 れい では1年 ねん から始 はじ まり、最長 さいちょう ではコンテナが朽 く ちて「使 つか えなくなる」までのリースも可能 かのう ではあるが、実務 じつむ 的 てき には借主 かりぬし とリース会社 かいしゃ のそれぞれの思惑 おもわく が色濃 いろこ く反映 はんえい される契約 けいやく となり、通常 つうじょう は3〜5年 ねん 程度 ていど の契約 けいやく が多 おお い[36] 。なお、数 すう 年 ねん 程度 ていど の契約 けいやく 終了 しゅうりょう 後 ご に、同 おな じコンテナを引 ひ き続 つづ き使 つか うために、再 さい 契約 けいやく もできる。これらの事 こと からある意味 いみ 、リース期間 きかん 中 ちゅう は占有 せんゆう 的 てき に使用 しよう ができるために、「分割払 ぶんかつばら い」(ファイナンス・リース )要素 ようそ の強 つよ いリースとなる。
また長期間 ちょうきかん の場合 ばあい は、借受 かりうけ 年数 ねんすう やリース会社 かいしゃ の営業 えいぎょう 方針 ほうしん にもよるが、借受 かりうけ 者 しゃ のロゴマークや社名 しゃめい 等 とう も表示 ひょうじ できる場合 ばあい もある。これにより、あたかも借主 かりぬし の自己 じこ 所有 しょゆう 感覚 かんかく でも使 つか えるので、資金 しきん 力 りょく が弱 よわ い小規模 しょうきぼ な会社 かいしゃ はもちろん、世界 せかい 的 てき に事業 じぎょう を行 おこな う巨 きょ 大会 たいかい 社 しゃ でも自己 じこ 保有 ほゆう による購入 こうにゅう 資金 しきん への投資 とうし の抑止 よくし 策 さく として、ある意味 いみ での企業 きぎょう 規模 きぼ を問 と わず盛 さか んに利用 りよう されている。ただし契約 けいやく 期間 きかん 中 ちゅう での途中 とちゅう 解約 かいやく は原則 げんそく 的 てき に認 みと められず、場合 ばあい によっては違約 いやく 金 きん 等 とう のペナルティーが課 か せられる。
前記 ぜんき の#長期 ちょうき リース を進化 しんか させて、契約 けいやく 期間 きかん 終了 しゅうりょう 後 ご にリースを受 う けていたコンテナの所有 しょゆう 権 けん を借主 かりぬし に変更 へんこう し、自社 じしゃ 所有 しょゆう のコンテナとなる契約 けいやく で、実質 じっしつ 的 てき には「必要 ひつよう とするコンテナ」を分割払 ぶんかつばら いで購入 こうにゅう する金融 きんゆう 的 てき なリースとなる。契約 けいやく 期間 きかん にもよるが、当然 とうぜん のことながらリース期間 きかん が短 みじか い場合 ばあい には、中古 ちゅうこ 品 ひん としての残存 ざんそん 価格 かかく に応 おう じた追加 ついか 金 きん が発生 はっせい したり、逆 ぎゃく に長期間 ちょうきかん 使用 しよう した契約 けいやく では無償 むしょう 譲渡 じょうと もされたりする。
One Way Lease 社 しゃ が所有 しょゆう する、両 りょう 妻 つま 開 びら きドライコンテナ。コンテナ側面 そくめん 両端 りょうたん にそれぞれ「FRONT」・「REAR」 の表記 ひょうき がしてある。
リースで調達 ちょうたつ したコンテナでの貨物 かもつ 輸送 ゆそう 上 じょう において大 おお きな障害 しょうがい となる事例 じれい として、貨物 かもつ 輸送 ゆそう が一方向 いちほうこう のみで片道 かたみち しかコンテナを利用 りよう しない例 れい がある。そこで片道 かたみち のみコンテナを借 か り受 う けるリース形態 けいたい を、ワンウェイ・リースと呼 よ ぶ。
例 たと えば輸出 ゆしゅつ 国 こく であるA国 こく から、輸入 ゆにゅう 国 こく となるB国 くに あてに利用 りよう する事例 じれい で、着地 ちゃくち のB国 こく では特 とく にこれと言 い った輸出 ゆしゅつ ができる貨物 かもつ がない場合 ばあい 、当然 とうぜん ながら輸入 ゆにゅう で使 つか われたコンテナが、空 そら コンテナ状態 じょうたい でどんどんB国内 こくない のデポに溜 た まり続 つづ けるという、いわゆる不 ふ 均等 きんとう な現象 げんしょう が起 お こる。また特殊 とくしゅ コンテナの代表 だいひょう 格 かく であるタンクコンテナ などは、ある意味 いみ での使 つか い捨 す て的 てき に利用 りよう される率 りつ が高 たか い。このため当然 とうぜん のことながらリース会社 かいしゃ としては、デポ管理 かんり 上 じょう も、また流通 りゅうつう 管理 かんり 上 じょう いずれにしてもできるだけ避 さ けたい事案 じあん となる。このような場合 ばあい には、リース料 りょう 以外 いがい に追加 ついか で割増 わりまし 金 きん を徴収 ちょうしゅう し、使用 しよう 者 しゃ になるべく往復 おうふく で借 か りてもらうように促 うなが したり、リース会社 かいしゃ が身銭 みぜに を切 き って需要 じゅよう 地区 ちく へ回送 かいそう したりもする。そうしたリース会社 かいしゃ にとっては頭 あたま の痛 いた い事案 じあん の中 なか で、逆 ぎゃく に溜 た まり続 つづ けるデポから借 か り出 だ してくれる「ありがたい使用 しよう 者 しゃ 」には、リース契約 けいやく 期間 きかん 中 ちゅう での数日 すうじつ 分 ぶん の料金 りょうきん を無料 むりょう (実質 じっしつ 的 てき な値引 ねび き)にしたり、数 かず がまとまる大口 おおぐち 契約 けいやく では「おまけのコンテナ」を付 つ けたりと、できるだけ過剰 かじょう 在庫 ざいこ とならないように努 つと めている。このような事例 じれい として、分野 ぶんや は違 ちが うが小型 こがた トラックなども扱 あつか うレンタカー店 てん で、飛 と び込 こ み客 きゃく が箱 はこ 形 がた の2 t車 くるま を希望 きぼう するも、在籍 ざいせき する箱 はこ 形 がた 車 しゃ が全 すべ て出払 ではら っていたが、たまたま残 のこ っていたあまり借 か り手 て のない高額 こうがく 設定 せってい の2 t冷凍 れいとう 車 しゃ を、『冷凍 れいとう 機 き を切 き ればただの箱 はこ 車 しゃ なので、料金 りょうきん 値 ち 引 ひ きますよ。』と勧 すす めて、特殊 とくしゅ 車両 しゃりょう の稼働 かどう 率 りつ を上 あ げる事情 じじょう と同 おな じ理屈 りくつ である。
しかし、それでも空 そら コンテナ在庫 ざいこ が溢 あふ れる場合 ばあい には、最終 さいしゅう の手段 しゅだん として貿易 ぼうえき 摩擦 まさつ 等 とう での想定 そうてい 外 がい 事例 じれい でも見受 みう けられるように、不良 ふりょう 在庫 ざいこ となってしまった空 そら コンテナを売却 ばいきゃく 処分 しょぶん することもある。その一 いち 例 れい として、日本 にっぽん 国内 こくない のある中古 ちゅうこ コンテナ業者 ぎょうしゃ の営業 えいぎょう 用 よう うたい文句 もんく には、『新品 しんぴん コンテナは、生産 せいさん 国 こく (中国 ちゅうごく )から一 いち 度 ど だけ貨物 かもつ を入 い れて輸送 ゆそう されたワンウェイ輸送 ゆそう コンテナ』などの記述 きじゅつ [37] があり、別 べつ のコンテナ業者 ぎょうしゃ も『中国 ちゅうごく から貨物 かもつ で1度 ど だけ使用 しよう した新品 しんぴん に近 ちか いコンテナ』と宣伝 せんでん [38] している。すなわち、これらの中古 ちゅうこ 業者 ぎょうしゃ はリース業者 ぎょうしゃ が売却 ばいきゃく する、状態 じょうたい の良 よ い「不要 ふよう 在庫 ざいこ 」となったコンテナを仕入 しい れて販売 はんばい しているが、「不要 ふよう 在庫 ざいこ 」がいつ発生 はっせい するかは中古 ちゅうこ 業者 ぎょうしゃ 側 がわ で把握 はあく できず、入荷 にゅうか するかはどうかは全 まった く目処 めど が立 た たないという、ジレンマも抱 かか えている。
コンテナ貨物 かもつ 輸送 ゆそう に大 おお きな不 ふ 均衡 きんこう がある状態 じょうたい においてはある意味 いみ 、リースコンテナとしての在庫 ざいこ 管理 かんり が難 むずか しいものの、貨物 かもつ がある限 かぎ り片道 かたみち 使用 しよう の需要 じゅよう は途切 とぎ れることはないので、絶対 ぜったい 的 てき に必要 ひつよう とされているリース形態 けいたい のために、中古 ちゅうこ 業者 ぎょうしゃ までもが複雑 ふくざつ にかかわって、ワンウェイ・リースという特殊 とくしゅ な形態 けいたい で発展 はってん してきている。
前記 ぜんき の#ワンウェイ・リース とは反対 はんたい に、貸 か し手 て 側 がわ ・借 か り受 うけ 側 がわ 共 とも にメリットの大 おお きい、往復 おうふく の輸送 ゆそう 需要 じゅよう がある場合 ばあい に使 つか われる契約 けいやく スタイルである。ただし、最大 さいだい の制約 せいやく 事項 じこう は、最初 さいしょ にリースコンテナを借 か り出 だ したデポから始 はじ まり、使用 しよう 後 ご の返却 へんきゃく も「元 もと あった場所 ばしょ へ返 かえ しましょう」的 てき な意味合 いみあ いで、最初 さいしょ に借 か り出 だ したデポへ返却 へんきゃく して一連 いちれん の契約 けいやく は終了 しゅうりょう する契約 けいやく である。しかし、最初 さいしょ の借 か り出 だ し地域 ちいき や実際 じっさい の複雑 ふくざつ な貨物 かもつ 輸送 ゆそう の流 なが れで、どうしても最初 さいしょ の借 か り出 だ しデポへの返却 へんきゃく が難 むずか しくなったり、返却 へんきゃく すること自体 じたい が足 あし かせになって思 おも うような貨物 かもつ 輸送 ゆそう が結果 けっか 的 てき に達成 たっせい できない等 ひとし の、多彩 たさい な問題 もんだい ケースも発生 はっせい してきた。
そこで最近 さいきん の流 なが れとして、例 たと えばAリース社 しゃ の品川 しながわ 埠頭 ふとう デポ発 はつ であっても、返却 へんきゃく は近隣 きんりん の大黒 おおくろ 埠頭 ふとう デポへの返却 へんきゃく は無論 むろん 、反対 はんたい 側 がわ の千葉 ちば 県 けん ・船橋 ふなばし 港 こう デポでも可能 かのう とするなど、返却 へんきゃく 可能 かのう 地域 ちいき も拡大 かくだい されてより一層 いっそう のリースコンテナの便利 べんり 性 せい を高 たか める契約 けいやく 内容 ないよう へと、変化 へんか してきている。この理由 りゆう は、Aリース社 しゃ が管理 かんり する東京 とうきょう 湾 わん の品川 しながわ 埠頭 ふとう 地区 ちく のデポからリースが始 はじ まったが、荷主 にぬし や借主 かりぬし の事情 じじょう でどうしても同 おな じAリース社 しゃ が管理 かんり する近隣 きんりん の横浜 よこはま 港 こう の大黒 だいこく 埠頭 ふとう 地区 ちく のデポへ返却 へんきゃく しないと円滑 えんかつ な貨物 かもつ 輸送 ゆそう ができなくなる、という事態 じたい があったとする。その時 とき に従来 じゅうらい の『必 かなら ず貸 か し出 だ しデポへの返却 へんきゃく 』契約 けいやく では、こうした事態 じたい が生 しょう じると借主 かりぬし は次回 じかい の利用 りよう では、融通 ゆうずう のきく別 べつ のリース会社 かいしゃ を検討 けんとう せざる得 え なくなる。これでは自社 じしゃ 管理 かんり のデポにコンテナを返却 へんきゃく してもらったにもかかわらず、大事 だいじ な固定 こてい 客 きゃく をみすみす逃 に がしてしまうことになりかねなくなるからである。またラウンドリースの最大 さいだい の特徴 とくちょう は、一 いち 往復 おうふく だけでなく、続 つづ けて何 なん 度 ど でも往復 おうふく 利用 りよう が連続 れんぞく して可能 かのう である。往復 おうふく 利用 りよう が連続 れんぞく してあることから、コンテナのリース期間 きかん が半年 はんとし くらいにも及 およ ぶ[39] こともありうる。
これらの取 と り扱 あつか い現状 げんじょう から、ラウンドリースは返却 へんきゃく 地域 ちいき こそある程度 ていど の範囲 はんい を決 き められてはいるが、それ以外 いがい は特段 とくだん の「縛 しば り」的 てき なこともないので、ある意味 いみ 、一種 いっしゅ の#長期 ちょうき リース 的 てき な意味合 いみあ いも含 ふく まれているリース契約 けいやく とも言 い える。
別名 べつめい 、トリップ・リースとも呼 よ ばれている。ある意味 いみ 、単発 たんぱつ 的 てき に借 か り受 う ける契約 けいやく となるのでほぼレンタル 的 てき な内容 ないよう であり、借主 かりぬし はレンタカー を借 か りるように、必要 ひつよう な時 とき に・必要 ひつよう 個数 こすう を・必要 ひつよう 期間 きかん だけ借 か り受 う けたいという条件 じょうけん で利用 りよう する。またリース会社 かいしゃ も、借主 かりぬし の要求 ようきゅう に適合 てきごう する条件 じょうけん のコンテナ在庫 ざいこ があれば貸 か し出 だ すが、なければ断 ことわ るという非常 ひじょう に単純 たんじゅん な内容 ないよう となっている。スポット・リースの場合 ばあい 、借主 かりぬし は持 も ち出 だ したコンテナを原則 げんそく として、「元 もと の場所 ばしょ へ返却 へんきゃく 」することが条件 じょうけん となる。
このリース契約 けいやく の最大 さいだい の特徴 とくちょう は、#長期 ちょうき リース と、前記 ぜんき の#スポット・リース を組 く み合 あ わせて、例 たと えば大量 たいりょう のコンテナを必要 ひつよう とし世界中 せかいじゅう で頻繁 ひんぱん に運用 うんよう する借主 かりぬし には、大変 たいへん 便利 べんり な契約 けいやく 方式 ほうしき である。
マスター・リース料金 りょうきん 設定 せってい の仕組 しく みには以下 いか の方法 ほうほう がある。
例 たと えば、前 まえ もって包括 ほうかつ 的 てき に 20 ft ドライコンテナの貸 か し出 だ し料金 りょうきん が、1個 いっこ に付 つ き1日 にち $○○でリースすると契約 けいやく した場合 ばあい 、契約 けいやく リース会社 かいしゃ の関係 かんけい する世界中 せかいじゅう のどこのデポで借 か り出 だ しても同一 どういつ の料金 りょうきん で提供 ていきょう される。つまり、例 たと えアフリカ 内陸 ないりく 奥深 おくふか くの僻地 へきち 的 てき なデポであろうとも、シベリア 地区 ちく の雪 ゆき 深 ふか い極寒 ごっかん のデポでも一切 いっさい 関係 かんけい なく、最初 さいしょ に契約 けいやく した「1個 いっこ につき1日 にち $○○」の定額 ていがく で借 か り受 う けられるので、いわゆる大口 おおぐち 契約 けいやく 者 しゃ としては非常 ひじょう に経費 けいひ 予算 よさん の立 た てやすい便利 べんり な契約 けいやく であり、リース会社 かいしゃ としても大口 おおぐち かつ継続 けいぞく 性 せい のある「お得意 とくい 様 さま 」を獲得 かくとく しやすくなるので、このリース料 りょう 率 りつ 協定 きょうてい 契約 けいやく の運用 うんよう は、リース会社 かいしゃ の経営 けいえい 手腕 しゅわん が問 と われる分野 ぶんや でもある。
また、借主 かりぬし ・リース会社 かいしゃ 双方 そうほう はこの定額 ていがく 以外 いがい の条件 じょうけん (例 たと えば、返却 へんきゃく 地 ち ・リース期間 きかん ・個数 こすう 等 とう )は、その都度 つど の契約 けいやく となる。なお、それ以外 いがい に、活発 かっぱつ にコンテナが貸 か し出 だ されているデポから借 か り受 う ける場合 ばあい は、別途 べっと プレミアム的 てき な料金 りょうきん が追加 ついか される。また逆 ぎゃく に#ワンウェイ・リース と同様 どうよう に、空 そら コンテナ在庫 ざいこ がどんどん積 つ みあがる不良 ふりょう デポへの返却 へんきゃく には、抑制 よくせい 料金 りょうきん が追加 ついか されるので借主 かりぬし はそれらの経費 けいひ と、輸送 ゆそう 収支 しゅうし のバランスを検討 けんとう する必要 ひつよう も出 で てくる。
前記 ぜんき の#リース料 りょう 率 りつ 協定 きょうてい 契約 けいやく には特段 とくだん の拘束 こうそく 条件 じょうけん はないが、この拘束 こうそく 条件 じょうけん 付 づけ 契約 けいやく では、前記 ぜんき の契約 けいやく 条件 じょうけん に加 くわ えて、借主 かりぬし とリース会社 かいしゃ 双方 そうほう へ何 なん らかの拘束 こうそく 条件 じょうけん (遂行 すいこう する義務 ぎむ を負 お う条項 じょうこう )を付 つ け加 くわ えた、ある意味 いみ 、縛 しば りのあるリース契約 けいやく となる。例 たと えば、借主 かりぬし は契約 けいやく 期間 きかん 中 ちゅう には常 つね に決 き められた、一定 いってい の最低 さいてい 借受 かりうけ 個数 こすう を使用 しよう し続 つづ ける義務 ぎむ を負 お うこととなる。
借受 かりうけ 人 じん である『ウィキペディア汽船 きせん 』は、半年 はんとし のマスター・リース期間 きかん 中 ちゅう 、例 たと えその内 うち の2か月 げつ 間 あいだ だけが閑散 かんさん 期 き となりあまり輸送 ゆそう 需要 じゅよう がなく暇 ひま であっても種類 しゅるい を問 と わず、常 つね に最低 さいてい 50本 ほん のコンテナを借 か り受 う け続 つづ けなければならない、という契約 けいやく である。もちろん50本 ほん を越 こ えて借 か り受 う けることは何 なん ら問題 もんだい はない。
逆 ぎゃく にリース会社 かいしゃ 側 がわ は、需要 じゅよう 増加 ぞうか 時 じ にはあらかじめ決 き められた月間 げっかん 供給 きょうきゅう 最低 さいてい 個数 こすう を、例 たと え同業 どうぎょう 他社 たしゃ から身銭 みぜに を切 き って調達 ちょうたつ してでも、途切 とぎ れることなく供給 きょうきゅう 保障 ほしょう する義務 ぎむ を負 お うこととなる。
リース会社 かいしゃ は、契約 けいやく 期間 きかん 中 ちゅう のある日 ひ 、「繁忙 はんぼう 期 き なので、月間 げっかん 供給 きょうきゅう 最低 さいてい 個数 こすう として決 き めた枠 わく の残 のこ り分 ぶん 、コンテナ100個 こ を来月 らいげつ から追加 ついか を」と『ウィキペディア汽船 きせん 』から要求 ようきゅう されるも、在庫 ざいこ が50個 こ 不足 ふそく していた。で、しかたなくリース同業 どうぎょう 者 しゃ から50個 こ を身銭 みぜに を切 き って調達 ちょうたつ して、約束 やくそく どおり残 のこ り枠 わく 分 ぶん のコンテナ100個 こ を確保 かくほ した。
時代 じだい と共 とも に進化 しんか するタンクコンテナの現状 げんじょう [ 編集 へんしゅう ]
タンクコンテナはその性質 せいしつ から同一 どういつ 荷主 にぬし が使 つか い回 まわ すことがほとんどのため、荷主 にぬし の所有 しょゆう 物 ぶつ (S.O.C.=shipper's own container) であることが多 おお い。しかし、積荷 つみに の性質 せいしつ に派生 はせい する修理 しゅうり ・点検 てんけん やタンク内外 ないがい の洗浄 せんじょう メンテナンスの他 ほか 、各国 かっこく の法 ほう 制度 せいど 等 とう の事情 じじょう による検査 けんさ 手続 てつづ きの複雑 ふくざつ 化 か など、膨大 ぼうだい な維持 いじ ・管理 かんり コストがかかるため、その節約 せつやく ・効率 こうりつ 化 か が課題 かだい となる場合 ばあい もある。こういったニーズに対応 たいおう し、タンクコンテナを専 せん 門 もん にリースする会社 かいしゃ も多数 たすう 存在 そんざい する。
一 いち 例 れい として、タンクコンテナリースを取 と り扱 あつか っている日本 にっぽん の代表 だいひょう 的 てき なリース専門 せんもん 会社 かいしゃ には、日本 にっぽん コンセプト (ニチコン)、日 にち 陸 りく 、日本石油輸送 にほんせきゆゆそう などがある。
基本 きほん 的 てき に海上 かいじょう コンテナは船 ふね 会社 かいしゃ や物流 ぶつりゅう 輸送 ゆそう 専門 せんもん 会社 かいしゃ 、リース 専門 せんもん 会社 かいしゃ の所有 しょゆう 物 ぶつ であることがほとんどのため、輸出 ゆしゅつ のコンテナ詰 づ めをする際 さい には使用 しよう する空 そら コンテナの所有 しょゆう 会社 かいしゃ などから引 ひ き取 と り、また輸入 ゆにゅう 貨物 かもつ を出 だ して空 そら になったコンテナは所有 しょゆう 会社 かいしゃ などに返却 へんきゃく する。
海運 かいうん 会社 かいしゃ では空 そら のコンテナを積 せき 戻 もど して他 た の港 みなと を周回 しゅうかい し、空 そら のコンテナに貨物 かもつ を積 つ みこんでから最初 さいしょ の港 みなと に戻 もど ることで効率 こうりつ 化 か を図 はか っている[40] 。
なお運賃 うんちん の変動 へんどう により空 そら のコンテナを輸送 ゆそう した方 ほう が儲 もう かることもある[40] 。
全 ぜん 世界 せかい のコンテナの90%が、ドライコンテナ、汎用 はんよう コンテナである[2] [3] 。
20 ftタイプドライコンテナ。
ドライコンテナの内部 ないぶ 。大 おお きなロールが積 つ み込 こ まれている。
ドライ・コンテナ (dry container) は、身近 みぢか な生活 せいかつ 物資 ぶっし から工業 こうぎょう 製品 せいひん ・産業 さんぎょう 物資 ぶっし まで、大 だい 多数 たすう の一般 いっぱん 貨物 かもつ に幅広 はばひろ く利用 りよう されるもので、日本語 にほんご では有蓋 ゆうがい コンテナとも呼 よ ばれる。ドライ・コンテナ輸送 ゆそう ができない例外 れいがい 品 ひん としては、液体 えきたい ・粉 こな 体 たい ・気体 きたい 類 るい などの状態 じょうたい のもので、事前 じぜん に小型 こがた 容器 ようき (数 すう 十 じゅう キロ単位 たんい の袋 ふくろ ・ フレキシブルコンテナバッグ (フレコンバッグ) ・ ガスボンベ ・ ドラム缶 どらむかん ・ 小型 こがた タンク類 るい )などに小口 こぐち 分割 ぶんかつ して準備 じゅんび することのできない貨物 かもつ の他 ほか 、専用 せんよう の管理 かんり 設備 せつび ・機器 きき が必要 ひつよう な要 よう 温度 おんど 管理 かんり 品 ひん 、大 だい 物品 ぶっぴん 、生物 せいぶつ などが挙 あ げられる。
ドライ・コンテナの形状 けいじょう は箱 はこ 型 がた トラックの荷台 にだい 部分 ぶぶん のような細長 ほそなが い箱 はこ 型 がた をしており、コンテナの基本 きほん タイプとして世界 せかい で流通 りゅうつう しているコンテナの中 なか では圧倒的 あっとうてき 多数 たすう を占 し める。サイズとしては多岐 たき にわたるが、当然 とうぜん ながら流通 りゅうつう するその国々 くにぐに の事情 じじょう に見合 みあ ったサイズが主流 しゅりゅう となる。例 たと えば日 にち 韓 かん を結 むす ぶフェリー輸送 ゆそう においては10 ft型 がた ドライコンテナであったり、日本 にっぽん の内 うち 航 こう 船 せん の場合 ばあい は専用 せんよう のサイズのコンテナが使用 しよう される。
日本 にっぽん では主要 しゅよう 先進 せんしん 国 こく に比 くら べて、道路 どうろ 事情 じじょう や各種 かくしゅ 規制 きせい により、運用 うんよう 制限 せいげん が多々 たた あるために、長 なが さ20 ft、40 ftタイプがほとんどであるが、稀 まれ に10 ftおよび、日 にち 韓 かん ・日 にち 中 ちゅう 間 あいだ の輸送 ゆそう 用 よう として、近年 きんねん では12 ftタイプも流通 りゅうつう している。また、原則 げんそく 的 てき に公道 こうどう は走行 そうこう できないが、神戸 こうべ ・名古屋 なごや などの特定 とくてい 地区 ちく の港 みなと では、超 ちょう 背 せ 高 だか コンテナも存在 そんざい している。(詳 くわ しくは#ハイ・キューブ・コンテナ を参照 さんしょう )
ドライコンテナの積 つ み込 こ み口 こう は、後部 こうぶ 片 へん 妻 つま 一方 いっぽう 開 ひら きタイプが基本 きほん であるが、片側 かたがわ 面 めん が開 ひら くもの(画像 がぞう サンプル )や、両 りょう 側面 そくめん が全面 ぜんめん 折戸 おりど 式 しき に開 ひら くもの、一方 いっぽう の妻 つま 側 がわ と片側 かたがわ の全面 ぜんめん が開 ひら くいわゆる「L字 じ 二 に 方 ぽう 開 ひら きタイプ」のもの、変 かわ り種 だね として両 りょう 妻 つま 側 がわ が開 ひら いてトンネル状 じょう になるタイプもある。中 なか には側面 そくめん の片側 かたがわ または両側 りょうがわ の一部分 いちぶぶん だけに開口 かいこう 部 ぶ があるコンテナ(画像 がぞう サンプル )もあり、積 つ み荷 に や作業 さぎょう 環境 かんきょう に応 おう じたものが選 えら ばれる。さらに2015年 ねん に入 はい ってからは、これまでのドライコンテナの常識 じょうしき を破 やぶ るものとして、折 お り畳 たた み式 しき 4FOLDコンテナ - YouTube が、2015年 ねん 3月24日 にち から26日 にち まで中国 ちゅうごく 上海 しゃんはい で開催 かいさい された、インターモーダルアジア展示 てんじ 会 かい で登場 とうじょう した。その名 な のとおり、ドライコンテナの4側面 そくめん をコンテナの内側 うちがわ に倒 たお して、最終 さいしゅう 的 てき には薄 うす い1枚 まい の床板 とこいた 状 じょう に折 お りたたみ、後記 こうき の折 お りたたみ型 がた のフラットラック・コンテナ や、フラットベッド・コンテナ のように重 かさ ねて積 つ み上 あ げることができ、積 つ んだものを一 いち 個 こ の40 ftドライコンテナ状 じょう に仕立 した てて空 そら コンテナの返送 へんそう 料金 りょうきん を節約 せつやく するという触 ふ れ込 こ みのユニークなコンテナまでもが登場 とうじょう している。
油圧 ゆあつ 式 しき グラップル の作業 さぎょう 風景 ふうけい 。輸送 ゆそう 車両 しゃりょう の規格 きかく が大 おお きい海外 かいがい では、輸出 ゆしゅつ 用 よう 40 ft コンテナを垂直 すいちょく に立 た てた状態 じょうたい で、スクラップ をグラップル付 つ きの重機 じゅうき で投入 とうにゅう して積 つ み込 こ む。
ドライコンテナは、極論 きょくろん を言 い えば『所詮 しょせん はただの鉄 てつ の箱 はこ 』に過 す ぎないので、条件 じょうけん さえ許 ゆる せばコンテナを垂直 すいちょく に立 た てて金属 きんぞく スクラップを重機 じゅうき やコンベアで投入 とうにゅう して積 つ み込 こ むこともできる。またある時 とき は、カー・ラック・コンテナ の代 か わりに車 くるま を安価 あんか に輸送 ゆそう したり、条件 じょうけん さえ整 ととの えば専 せん 用 よう のホッパコンテナ やタンクコンテナ顔負 かおま けの簡易 かんい バラ積 づ みホッパコンテナや簡易 かんい タンクコンテナへと改造 かいぞう 転用 てんよう も可能 かのう である。積荷 つみに の種類 しゅるい や個々 ここ の条件 じょうけん にもよるが、こうしたコンテナ利用 りよう ができるならば、わざわざ高価 こうか な専用 せんよう コンテナを用意 ようい することなく粉 こな 体 たい や液体 えきたい を輸送 ゆそう できる。ちなみに通常 つうじょう のホッパコンテナへの積 つ み込 こ みは、天井 てんじょう 部 ぶ (屋根 やね 部分 ぶぶん )にある専用 せんよう のハッチ から積 つ み荷 に を落 お とし込 こ むが、前記 ぜんき の改造 かいぞう した簡易 かんい ホッパコンテナでは、当然 とうぜん 、そのような専用 せんよう の開口 かいこう 部 ぶ はないので、正面 しょうめん ドアを開 あ けた状態 じょうたい でホッパ上部 じょうぶ の袋 ふくろ (フレキシブルコンテナバッグ(フレコンバッグ)の袋 ふくろ )と、天井 てんじょう との横長 よこなが の隙間 すきま より、水道 すいどう ホースでバケツに水 みず を流 なが し込 こ む要領 ようりょう で、大 だい 口径 こうけい の専用 せんよう ホースや、キリンが首 くび を伸 の ばした様 よう なベルトコンベアを使用 しよう して、粒状 りゅうじょう や粉末 ふんまつ 状 じょう の積 つ み荷 に をフレキシブルコンテナバッグ内部 ないぶ へ流 なが し込 こ むようにして積 つ み込 こ み、荷 に 降 お ろし時 とき はフレコンバッグの下 した から取 と り出 だ すこととなる。さらにプラスチック製 せい の小型 こがた 液体 えきたい タンクを複数 ふくすう 積 つ んでドライコンテナを簡易 かんい タンクコンテナに化 ば けさせることも行 おこな われている。なお、プラスチック製 せい のタンクを用 もち いた簡易 かんい タンクコンテナの場合 ばあい 、複数 ふくすう のタンクを相互 そうご にホースで連結 れんけつ するのは液 えき 漏 も れの危険 きけん があるため、荷積 にづ み・荷 に 降 お ろしは1個 いっこ ごとに行 おこな うことになる。
コンテナの片道 かたみち 運用 うんよう が多 おお い場合 ばあい 、復路 ふくろ をこうしたコンテナの利用 りよう をさせることで無駄 むだ な空 そら コンテナ回送 かいそう 費用 ひよう を圧縮 あっしゅく 可能 かのう である[41] [42] [43] 。
ドライ・コンテナの内装 ないそう 改造 かいぞう による本来 ほんらい とは別 べつ の積 つ み荷 に の積 づ み付 づ け
一般 いっぱん 汎用 はんよう ドライコンテナ(タイプ 22G1)を利用 りよう した、簡易 かんい ホッパコンテナ。
ドライコンテナに、小型 こがた の液体 えきたい タンクを積 つ み込 こ んだ一 いち 例 れい 。
ドライ・コンテナ内部 ないぶ のフックや、木製 もくせい 床 ゆか を最大限 さいだいげん に活用 かつよう した、簡易 かんい カーラック・コンテナに仕立 した てた事例 じれい 。
基本 きほん 的 てき には、床 ゆか 以外 いがい には内張 うちば りも簡易 かんい な通風 つうふう 孔 あな も全 まった くないために、外 そと 気温 きおん の影響 えいきょう を受 う けやすく、外気 がいき との温度 おんど 差 さ により積荷 つみに に水滴 すいてき などが付 つ き変質 へんしつ したり、特 とく に夏場 なつば などは内部 ないぶ の温度 おんど がかなり高温 こうおん になるなど、輸送 ゆそう 中 ちゅう の気温 きおん 変化 へんか に対 たい する充分 じゅうぶん な対策 たいさく と、配慮 はいりょ が必要 ひつよう となる。また、簡易 かんい 的 てき な通風 つうふう 孔 あな がないことが、構造 こうぞう 区分 くぶん コード により明確 めいかく に区分 くぶん されている。別項 べっこう ハイ・キューブ・ドライコンテナでも同様 どうよう である。
密閉 みっぺい 型 がた コンテナが台風 たいふう や津波 つなみ などの自然 しぜん 災害 さいがい のほか、コンテナ船 せん の海難 かいなん 事故 じこ で海上 かいじょう や運河 うんが へ流出 りゅうしゅつ した場合 ばあい 、密閉 みっぺい 度 ど が高 たか いために長時間 ちょうじかん にわたり海面 かいめん に浮 う かびやすく、あたかもブイ のような状態 じょうたい で海上 かいじょう を漂流 ひょうりゅう する率 りつ が非常 ひじょう に高 たか くなるので危険 きけん である。
コンテナ本体 ほんたい 右 みぎ 端 はし 上部 じょうぶ に細長 ほそなが い赤色 あかいろ の通風 つうふう 孔 あな が、1箇所 かしょ 付 つ いている釜 がま 関 せき フェリー コンテナの事例 じれい 。( タイプコード 22G1 )
用途 ようと としては、ドライ・コンテナ とほとんど変 か わりはないが、コンテナの側面 そくめん 上部 じょうぶ の端 はし に小 ちい さな縦長 たてなが 型 がた の簡易 かんい 通風 つうふう 孔 あな が、複数個 ふくすうこ 取 と り付 つ けられたタイプのコンテナである。しかし、その能力 のうりょく はベンチレーター・コンテナ と比 くら べて非常 ひじょう に低 ひく いため、前項 ぜんこう のドライ・コンテナ 同様 どうよう 、輸送 ゆそう 中 ちゅう の温度 おんど 変化 へんか に対 たい する充分 じゅうぶん な対策 たいさく と、配慮 はいりょ が必要 ひつよう となる。また、通常 つうじょう 型 がた のドライ・コンテナとは構造 こうぞう 区分 くぶん コード により、明確 めいかく に区分 くぶん されており、後記 こうき のベンチレーター・コンテナ でも同様 どうよう である。
現在 げんざい 主流 しゅりゅう となっている強化 きょうか プラスチック製 せい の通風 つうふう 孔 あな 。
なお、いずれのタイプにも共通 きょうつう して、簡易 かんい 通風 つうふう 孔 あな からの異物 いぶつ ・密輸 みつゆ 品等 ひんとう の投入 とうにゅう 防止 ぼうし の保安 ほあん 対策 たいさく 規定 きてい として、コンテナ製作 せいさく 時 じ や修理 しゅうり 時 じ において、簡易 かんい 通風 つうふう 孔 あな の網目 あみめ 口径 こうけい ・網目 あみめ の材質 ざいしつ ・強度 きょうど および、取 と り付 つ け加工 かこう 方法 ほうほう などが別途 べっと 、厳格 げんかく に定 さだ められている。
元々 もともと の通風 つうふう 孔 あな 本体 ほんたい は金属 きんぞく 製 せい だったために、流通 りゅうつう 過程 かてい で必 かなら ず受 う ける擦 す れや、接触 せっしょく による凹 へこ み等 とう のダメージを受 う けると、その修理 しゅうり には板金 ばんきん で叩 はた き直 なお したり酷 ひど い時 とき には、ガスバーナー で焼 や き切 き って、新 あら たに溶接 ようせつ し直 なお すなど手間 てま や維持 いじ 費 ひ の負担 ふたん 増 ぞう はもちろん、見 み た目 め も継 つ ぎはぎだらけと、デメリットが多 おお く見 み た目 め も損 そこ ねるものであった。しかし、その後 ご 強化 きょうか プラスチック製 せい のはめ込 こ み式 しき 通風 つうふう 孔 あな ユニットが開発 かいはつ され、専用 せんよう の加工 かこう 用具 ようぐ さえあれば、溶接 ようせつ 設備 せつび や板金 ばんきん 等 とう の技術 ぎじゅつ なども必要 ひつよう なく、取 と り付 つ け加工 かこう や、破損 はそん 時 じ の交換 こうかん 修理 しゅうり が比較的 ひかくてき 簡単 かんたん にできる。このため、近年 きんねん の簡易 かんい 通風 つうふう タイプコンテナでは、標準 ひょうじゅん 的 てき に幅広 はばひろ く使 つか われている。
本体 ほんたい の外周 がいしゅう 及 およ び、本体 ほんたい 上部 じょうぶ の左右 さゆう 2箇所 かしょ と、下部 かぶ 中央 ちゅうおう 1箇所 かしょ の取 と り付 つ けねじは、密輸 みつゆ や異物 いぶつ 投入 とうにゅう 等 とう の不正 ふせい 防止 ぼうし のために内外 ないがい ともに、特殊 とくしゅ なコーキング剤 ざい で固 かた められているので、コーキング剤 ざい を剥 は がす専用 せんよう の溶剤 ようざい や、専用 せんよう の工具 こうぐ 類 るい がないと、容易 ようい に取 と り外 はず しができないようになっている。
簡易 かんい 通風 つうふう 孔 あな 付 づけ ドライコンテナは、通常 つうじょう 片側 かたがわ 面 めん の上部 じょうぶ 左右 さゆう いずれかの端 はし 付近 ふきん に1箇所 かしょ のみ単独 たんどく で取 と り付 つ けまたは、上部 じょうぶ 左右 さゆう 端 はし 付近 ふきん の各 かく 1箇所 かしょ (片側 かたがわ 面 めん 合計 ごうけい 2箇所 かしょ )付 づけ が標準 ひょうじゅん であるが、珍 めずら しい事例 じれい としてハンブルク・スド社 しゃ (ドイツ )所有 しょゆう コンテナのように各 かく 隅 すみ 2箇所 かしょ 取 と り付 つ けでワンセット(片側 かたがわ 面 めん 合計 ごうけい 4箇所 かしょ )となっていて、簡易 かんい 通風 つうふう 構造 こうぞう タイプのコンテナとしては比較的 ひかくてき 高性能 こうせいのう の自然 しぜん 換気 かんき ができている(画像 がぞう サンプル )。しかし、タイプコードは G1 と変 か わっていない。
複数 ふくすう の表記 ひょうき で背 せ 高 だか コンテナの注意 ちゅうい 喚起 かんき を促 うなが している。
ハイ・キューブ・コンテナ (high cube container) とは、標準 ひょうじゅん 的 てき な高 たか さである各種 かくしゅ 8 ft 6 inコンテナより更 さら に背 せ の高 たか さが1 ft (30 cm) 高 たか い、9 ft 6 inコンテナのことである。ISO 668 においては、1AAA, 1BBB, 1CCC, 1EEE等 とう が該当 がいとう する。
一般 いっぱん 的 てき には背 せ 高 だか コンテナとも呼 よ ばれているが、日本語 にほんご 圏 けん の荷役 にやく 従事 じゅうじ 関係 かんけい 者 しゃ では、9 ft 6 inにちなみ、「クンロク」とも呼 よ ばれている(これに対 たい し、通常 つうじょう 型 がた の8 ft 6 inコンテナは「ハチロク」と呼 よ ばれている)。したがって荷役 にやく 中 ちゅう や一般 いっぱん 道 どう での輸送 ゆそう 中 ちゅう に高 たか さへの注意 ちゅうい 喚起 かんき のために、側面 そくめん やドアへの注意 ちゅうい 書 が き表示 ひょうじ のほか、コンテナの上部 じょうぶ に黒 くろ と黄色 おうしょく の警告 けいこく 色 しょく による横長 よこなが 状 じょう の警告 けいこく ステッカーが貼 は られている。
40 ft型 がた ハイキューブコンテナのメリットを最大限 さいだいげん に引 ひ き出 だ した事例 じれい 。[注 ちゅう 8]
比較的 ひかくてき 軽量 けいりょう でかさばる貨物 かもつ に対 たい して規格 きかく 化 か されたコンテナを用 もち いると、積 つ み込 こ む品物 しなもの によってはどうしても無駄 むだ な空間 くうかん ができてしまう。コンテナの許容 きょよう 荷重 かじゅう よりもはるかに軽 かる くて場所 ばしょ ばかり無駄 むだ に取 と る貨物 かもつ を運 はこ ぶことはまさしく『空気 くうき 輸送 ゆそう 』であり、輸送 ゆそう コスト上 じょう のマイナスでしかない。そのため荷主 にぬし からは容積 ようせき の大 おお きなコンテナの要望 ようぼう は強 つよ くあり、コンテナの強度 きょうど ・耐久 たいきゅう 性 せい そして従来 じゅうらい のコンテナとの荷役 にやく 互換 ごかん 性 せい を持 も たせるものとして、長 なが さと幅 はば は従来 じゅうらい のコンテナと同一 どういつ で背丈 せたけ だけを高 たか くしたハイキューブコンテナ(背 せ 高 だか コンテナ)が生 う まれた。比較的 ひかくてき 軽量 けいりょう の品目 ひんもく を輸送 ゆそう するドライ・コンテナ や冷凍 れいとう コンテナ に多 おお く見 み られる。
積 つ み込 こ み口 こう は後部 こうぶ 片 へん 妻 つま 一方 いっぽう 開 ひら きタイプが基本 きほん であるが、片側 かたがわ または両 りょう 側面 そくめん が全面 ぜんめん 折戸 おりど 式 しき に開 ひら くタイプや、片側 かたがわ 面 めん の一部分 いちぶぶん に開口 かいこう 戸 ど があるタイプなど、積荷 つみに や作業 さぎょう 環境 かんきょう に応 おう じた特殊 とくしゅ なタイプも少数 しょうすう ながら存在 そんざい する。
国内 こくない では珍 めずら しい20 ft ハイキューブコンテナ。
世界中 せかいじゅう では以前 いぜん から広範囲 こうはんい に使 つか われてきたが、日本 にっぽん においてはトレーラーにハイキューブコンテナを積 つ むと車両 しゃりょう 制限 せいげん 令 れい の高 たか さ制限 せいげん (全高 ぜんこう 3.8 m 以内 いない )を超過 ちょうか することから、輸送 ゆそう の都度 つど 、特殊 とくしゅ 車両 しゃりょう 通行 つうこう 許可 きょか を取 と らなければならなかった。日本 にっぽん で製作 せいさく されたハイキューブコンテナ(背 せ 高 だか コンテナ)は日米 にちべい 貿易 ぼうえき 摩擦 まさつ の俎上 そじょう にも載 の り[44] 、また国内 こくない の物流 ぶつりゅう 関係 かんけい 者 しゃ からも強 つよ い要望 ようぼう が寄 よ せられたことから日本 にっぽん においても規制 きせい 緩和 かんわ が検討 けんとう された。その結果 けっか 、1995年 ねん 3月 がつ の閣議 かくぎ 決定 けってい により改革 かいかく が進 すす み、道路 どうろ の高 こう 規格 きかく 化 か 、軸 じく 重 じゅう を軽減 けいげん できる3軸 じく シャーシの採用 さいよう 、軸 じく 距に応 おう じ積載 せきさい 重量 じゅうりょう を緩和 かんわ する措置 そち など、海上 かいじょう コンテナ輸送 ゆそう にかかる規制 きせい 緩和 かんわ が進 すす み、ハイキューブコンテナの採用 さいよう 例 れい が急速 きゅうそく に増 ふ えた。現代 げんだい では重要 じゅうよう 物流 ぶつりゅう 道路 どうろ として指定 してい された道路 どうろ では特殊 とくしゅ 車両 しゃりょう 通行 つうこう 許可 きょか は不要 ふよう となっている。
なお、日本 にっぽん 国内 こくない に流通 りゅうつう している各種 かくしゅ のハイキューブコンテナは流通 りゅうつう コストの関係 かんけい で、ほとんどが40 ft型 がた であり、20 ft型 がた はまれである。
(L6G1) 国際 こくさい 規格 きかく 外 がい の全長 ぜんちょう 46 ft型 がた ドライコンテナ。 特殊 とくしゅ な事例 じれい として、ボーイング777 の翼 つばさ などの部材 ぶざい をワシントン州 しゅう の同社 どうしゃ 工場 こうじょう へ輸送 ゆそう するための高 たか さが約 やく 17 ftと通常 つうじょう の2倍 ばい に相当 そうとう する超 ちょう 巨 きょ 大 だい コンテナがある。これは米 こめ ボーイング に部材 ぶざい を納入 のうにゅう している川崎重工業 かわさきじゅうこうぎょう ・三菱重工業 みつびしじゅうこうぎょう 各社 かくしゃ との間 あいだ で、地区 ちく 限定 げんてい で運用 うんよう されている。これらの輸送 ゆそう はウエストウッド・シッピングライン が担当 たんとう する。
愛知 あいち 県 けん 飛島 とびしま 村 むら 川崎重工 かわさきじゅうこう ⇔ 米 まい ボーイング社 しゃ までの、超 ちょう 巨 きょ 大 だい コンテナ一貫 いっかん 輸送 ゆそう 説明 せつめい 動画 どうが 。
THE MAKING (1)ボーイング777のできるまで。 - サイエンス・チャンネル ( 開始 かいし より約 やく 一 いち 分間 ふんかん 位 い までの部分 ぶぶん で登場 とうじょう 。 )
妻 つま 側 がわ (牽引 けんいん 側 がわ )に冷凍 れいとう 機 き を組 く み込 こ んだ40 ftのリーファー・コンテナ。側面 そくめん に小型 こがた の補助 ほじょ ドアが備 そな わったタイプ。
リーファー・コンテナ (Reefer container) は冷凍 れいとう コンテナ (Refrigerated container) とも呼 よ ばれ、生鮮 せいせん 食品 しょくひん ・冷凍 れいとう 食品 しょくひん ・生花 せいか や定温 ていおん 輸送 ゆそう が必要 ひつよう な化学 かがく 製品 せいひん 、医薬品 いやくひん 、電子 でんし 部品 ぶひん 、フィルム 、美術 びじゅつ 品 ひん などの輸送 ゆそう 用 よう のコンテナであり、特殊 とくしゅ コンテナでありながら一般 いっぱん 貨物 かもつ 用 よう のドライコンテナ に次 つ いで数 かず が多 おお いコンテナである。[45]
海上 かいじょう 冷凍 れいとう ・冷蔵 れいぞう コンテナの登場 とうじょう は、世界 せかい 共通 きょうつう 規格 きかく として1967年 ねん に正式 せいしき に決定 けってい したISO 668 より規格 きかく 化 か された「#ポートホール型 がた 」と、時代 じだい の流 なが れと共 とも に多 おお くの派生 はせい 方式 ほうしき を生 う んだ元 もと となっている「#外部 がいぶ 給電 きゅうでん 方式 ほうしき 」が登場 とうじょう していた。[46]
コンテナ内壁 ないへき は発泡 はっぽう ポリウレタン製 せい の高性能 こうせいのう 断熱 だんねつ 材 ざい やステンレス で覆 おお われ、内部 ないぶ には冷風 れいふう を適切 てきせつ に循環 じゅんかん させるためのダクトや、床 ゆか 全面 ぜんめん にはアルミ製 せい の細 ほそ いレール状 じょう の溝 みぞ が多数 たすう ある。
トレーラ輸送 ゆそう 用 よう に取 と り付 つ けられた、通称 つうしょう 『ランドセル』と呼 よ ばれている、ポートホール型 がた 専用 せんよう の冷凍 れいとう 機器 きき 。(オレンジ色 しょく の四角 しかく い部分 ぶぶん )
海上 かいじょう コンテナの世界 せかい 共通 きょうつう 規格 きかく として、1967年 ねん に正式 せいしき に決定 けってい したISO 668 より規格 きかく 化 か された冷凍 れいとう ・冷蔵 れいぞう コンテナ輸送 ゆそう では, 1970年代 ねんだい に断熱 だんねつ 材 ざい を全体 ぜんたい に配 はい した立方体 りっぽうたい の本体 ほんたい と、前 ぜん 扉 とびら 部分 ぶぶん とは反対 はんたい 側 がわ 奥 おく の妻 つま 壁 かべ 部分 ぶぶん [注 ちゅう 9] 上下 じょうげ に、穴 あな (ポートホール)が2つあるのみで、冷凍 れいとう ユニットは備 そな わっていない特殊 とくしゅ な機構 きこう を備 そな えた冷凍 れいとう コンテナである。構造 こうぞう としては、本船 ほんせん からISO規格 きかく で定 さだ まった位置 いち の穴 あな に二 に 本 ほん の専用 せんよう ホースを接続 せつぞく して冷却 れいきゃく 風 ふう を供給 きょうきゅう ・排出 はいしゅつ し、コンテナ内部 ないぶ を常 つね に循環 じゅんかん させて冷却 れいきゃく する仕組 しく みになっており「ポートホールコンテナ」と呼 よ ばれている方式 ほうしき である。このポートホール型 がた コンテナを、船 ふね に積載 せきさい する前 まえ や陸揚 りくあ げ後 ご は、岸壁 がんぺき 近 ちか くに冷気 れいき 供給 きょうきゅう 装置 そうち を備 そな えた専用 せんよう の施設 しせつ で管理 かんり しているが、そういった装置 そうち を備 そな えない港 みなと や、トラック又 また は鉄道 てつどう で輸送 ゆそう 中 ちゅう では、通称 つうしょう 「ランドセル」とよばれるポートホール型 がた コンテナ専用 せんよう の冷却 れいきゃく ユニットを、金具 かなぐ を使 つか って取 と り付 つ けて管理 かんり している。また、コンテナ船 せん も同様 どうよう に専用 せんよう の設備 せつび が必要 ひつよう である。特 とく に専 せん 用船 ようせん では、船艙 せんそう 全体 ぜんたい を断熱 だんねつ 構造 こうぞう にすることが多 おお い。この場合 ばあい 、致命 ちめい 的 てき な欠点 けってん として本船 ほんせん と直接 ちょくせつ 冷熱 れいねつ 接続 せつぞく している場合 ばあい にはコンテナ単位 たんい での温度 おんど 管理 かんり が十分 じゅうぶん に行 おこな えないため、適正 てきせい な温度 おんど さえ供給 きょうきゅう し続 つづ ければ長時間 ちょうじかん の冷凍 れいとう 輸送 ゆそう が問題 もんだい ない牛肉 ぎゅうにく ・ 豚肉 ぶたにく を大量 たいりょう に輸出 ゆしゅつ しているニュージーランド や、オーストラリア からの欧州 おうしゅう への冷凍 れいとう コンテナなどを主 しゅ としてポートホール型 がた が長年 ながねん 使 つか われ続 つづ けている[46] 。
また冷凍 れいとう コンテナで大 だい 多数 たすう を占 し める外部 がいぶ 給電 きゅうでん 式 しき の最大 さいだい の弱点 じゃくてん は、常 つね に電源 でんげん に繋 つな がって給電 きゅうでん を受 う けていなければ、意味 いみ がないという点 てん である。とくに鉄道 てつどう 輸送 ゆそう や、トレーラーなどでの輸送 ゆそう 中 ちゅう には船舶 せんぱく とは違 ちが って輸送 ゆそう 車両 しゃりょう から直接 ちょくせつ の安定 あんてい した給電 きゅうでん は、ほぼ望 のぞ めない。このような場合 ばあい には、ディーゼル発電 はつでん 機 き を内蔵 ないぞう した小型 こがた の給電 きゅうでん 機器 きき をトレーラーやコンテナ本体 ほんたい に取 と り付 つ け、安定 あんてい した電源 でんげん を提供 ていきょう している。また鉄道 てつどう で輸送 ゆそう する場合 ばあい は、前記 ぜんき の個々 ここ のコンテナに取 と り付 つ けるほか、コンテナの個数 こすう が多 おお い場合 ばあい には、コンテナ自体 じたい が大型 おおがた の発電 はつでん 機 き となった専用 せんよう の、『Power Generation Container(発電 はつでん コンテナ)』を搭載 とうさい し、一括 いっかつ して多数 たすう のコンテナの冷凍 れいとう 機器 きき を集中 しゅうちゅう 管理 かんり して対応 たいおう している。
そもそもコンテナ本体 ほんたい には冷凍 れいとう 機 き 自体 じたい がなく、強力 きょうりょく なエアコンからの冷気 れいき を常 つね にパイプから噴出 ふんしゅつ して、周 まわ りを冷 ひ やしているスポットクーラー の原理 げんり と同 おな じポートホール型 がた では、冷気 れいき 自体 じたい を常 つね に生 う み出 だ す機能 きのう を備 そな えた、ディーゼル発電 はつでん 機 き 付 づけ の外 そと 付 づ け冷凍 れいとう 機 き が必要 ひつよう となり、必然 ひつぜん 的 てき に機器 きき も大型 おおがた となる。このシステムは、コンテナ船側 せんそく に専用 せんよう の設備 せつび を設置 せっち するため建造 けんぞう 費用 ひよう や設備 せつび の維持 いじ 管理 かんり に多大 ただい なランニングコストが掛 か かる上 うえ 、運用 うんよう にも制約 せいやく が多 おお いために、現代 げんだい の運用 うんよう 効率 こうりつ の向上 こうじょう や経費 けいひ 節約 せつやく の流 なが れから見 み れば、今後 こんご は縮小 しゅくしょう され、やがては消滅 しょうめつ していくのではないかという観測 かんそく がある。
コンテナヤード内 ない の専用 せんよう コンセントから給電 きゅうでん を受 う ける、CRONOS社 しゃ が所有 しょゆう する( タイプコード 22R1 ) 20 ft形 がた 、冷凍 れいとう コンテナ。
元々 もともと 、冷凍 れいとう コンテナ登場 とうじょう 初期 しょき の1970年代 ねんだい で主流 しゅりゅう となっていた「#ポートホール型 がた 」では、コンテナ個々 ここ での細 こま かい温度 おんど 調整 ちょうせい ができずただ本船 ほんせん 側 がわ から一方 いっぽう 的 てき に送風 そうふう されてくる冷気 れいき でしか管理 かんり ができないという、致命 ちめい 的 てき な欠点 けってん を抱 かか えていた[46] 。このためにコンテナ船 せん を考案 こうあん した米国 べいこく では、第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん を機 き にディーゼルエンジン駆動 くどう 式 しき の冷凍 れいとう 装置 そうち が急速 きゅうそく に発展 はってん し、世界 せかい をリードしていた技術 ぎじゅつ を冷凍 れいとう コンテナ輸送 ゆそう にも転嫁 てんか して、多 た 温度 おんど 帯 たい に対応 たいおう させることに苦心 くしん した。1967年 ねん に正式 せいしき に決定 けってい したISO 668 より規格 きかく 化 か された冷凍 れいとう ・冷蔵 れいぞう コンテナ輸送 ゆそう では、コンテナ端 はし 壁 かべ に装備 そうび したメンテナンス性 せい を考慮 こうりょ したノーズマウント型 がた 冷凍 れいとう 装置 そうち [注 ちゅう 10] [47] による、コンテナ輸送 ゆそう なども開始 かいし された。
1970年代 ねんだい 後半 こうはん になると,現在 げんざい の冷凍 れいとう ・冷蔵 れいぞう コンテナの原型 げんけい である機械 きかい 式 しき フラッシュマウント型 がた 冷凍 れいとう 装置 そうち が開発 かいはつ されたが船舶 せんぱく やトレーラー等 とう での輸送 ゆそう 時 じ に発生 はっせい する激 はげ しい振動 しんどう や、荷役 にやく 時 じ の衝撃 しょうげき による故障 こしょう も多 おお く発生 はっせい し、安定 あんてい した輸送 ゆそう 品質 ひんしつ の障害 しょうがい が拭 ふ い切 き れていなかった。しかし、1980年代 ねんだい になると技術 ぎじゅつ の進歩 しんぽ に共 とも ないコンテナ用 よう 冷凍 れいとう ・冷蔵 れいぞう 機器 きき メーカーは、各社 かくしゃ がこぞってエンドウォール型 がた 冷凍 れいとう ・冷蔵 れいぞう 装置 そうち [注 ちゅう 11] を開発 かいはつ し、劇的 げきてき な故障 こしょう 事故 じこ の低減 ていげん が確立 かくりつ してきた。さらに制御 せいぎょ 方式 ほうしき も当初 とうしょ の機械 きかい 式 しき から、時代 じだい の流 なが れで登場 とうじょう した高性能 こうせいのう のマイコン 制御 せいぎょ を利用 りよう した電子 でんし 制御 せいぎょ 方式 ほうしき に移 うつ り代 が わり、現在 げんざい の様 よう にブリッジ や、制御 せいぎょ 監視 かんし 室 しつ 等 とう で大量 たいりょう の冷凍 れいとう コンテナの稼働 かどう 状 じょう 況 きょう が一括 いっかつ してコントロールできるように技術 ぎじゅつ が確立 かくりつ している。[46]
また冷凍 れいとう と名前 なまえ が付 つ いているが、技術 ぎじゅつ が著 いちじる しく発展 はってん して現代 げんだい での冷凍 れいとう コンテナの大 だい 多数 たすう を占 し めている「外部 がいぶ 給電 きゅうでん 方式 ほうしき 」では、コンテナの一部 いちぶ における隔壁 かくへき 化 か として組 く み込 こ まれている冷凍 れいとう 機 き 付随 ふずい のコントロールパネルによって、内部 ないぶ 温度 おんど が積荷 つみに に最適 さいてき な温度 おんど 帯 たい となるよう設定 せってい されている。コンテナ内部 ないぶ に220ボルト または440ボルトの外部 がいぶ 電力 でんりょく 給電 きゅうでん で稼動 かどう する冷却 れいきゃく ・保温 ほおん ユニットを備 そな え、+20 ℃ から-25 ℃程度 ていど (機種 きしゅ によっては冷凍 れいとう 専用 せんよう の -35 ℃仕様 しよう から、コロナワクチン 輸送 ゆそう 用 よう として-70 ℃仕様 しよう も登場 とうじょう している。[48] )までの冷却 れいきゃく と保温 ほおん が可能 かのう である。
例 たと えば、
肉 にく や魚 さかな などの冷凍 れいとう 食品 しょくひん は-20 ℃位 い 、野菜 やさい やチーズ等 とう 乳製品 にゅうせいひん ・果物 くだもの などのチルド 品 しな は、0 ℃前後 ぜんこう を維持 いじ しながら海上 かいじょう 輸送 ゆそう 中 ちゅう の生鮮 せいせん 品 ひん の鮮度 せんど 維持 いじ 、味 あじ の向上 こうじょう などが可能 かのう となっている通風 つうふう を行 おこな い、さらに乾燥 かんそう を防止 ぼうし するための加湿 かしつ 装置 そうち 及 およ び、生鮮 せいせん 品 ひん から発生 はっせい するエチレンガス を吸着 きゅうちゃく するためのフィルターなどを装備 そうび している[49] 。
産業 さんぎょう 用 よう の製品 せいひん や、ヨーロッパ 産 さん 名物 めいぶつ の球根 きゅうこん などで高温 こうおん や湿度 しつど に弱 よわ いものは庫 くら 内 ない のエバポレーター で冷却 れいきゃく された空気 くうき をヒーター[注 ちゅう 12] で加熱 かねつ 又 また は除 じょ 湿 しめ し,庫 くら 内 ない 湿度 しつど を 75%〜30% の範囲 はんい で調節 ちょうせつ して積荷 つみに に対 たい して適切 てきせつ な温度 おんど で保持 ほじ される[50] 。
一部 いちぶ の冷凍 れいとう コンテナでは、精肉 せいにく 用 よう コンテナのように天井 てんじょう 部 ぶ に大型 おおがた の釣 つ り針 ばり タイプのフックで肉 にく をまるごと吊 つ るす、ミートレールなどの設備 せつび が備 そな わっているものもある。
その他 た には、多 おお くの冷凍 れいとう コンテナでは運用 うんよう 効率 こうりつ を高 たか めるために+20℃程度 ていど まで加 か 温 ぬる できる機能 きのう も備 そな えて、寒冷 かんれい 地 ち 対策 たいさく で常温 じょうおん 積荷 つみに の凍結 とうけつ 事故 じこ 等 とう も防止 ぼうし できる。
これらの特殊 とくしゅ な用途 ようと が詰 つ まり、コンテナ固体 こたい 自体 じたい の作 つく りも頑丈 がんじょう かつ常 つね に高 こう 密閉 みっぺい 度 ど を維持 いじ するために、荷役 にやく 用 よう ドアは基本 きほん 的 てき には短 たん 辺 あたり (妻 つま 壁 かべ )片側 かたがわ に1つだけ設 もう けられているタイプがほとんどである。ただし、積荷 つみに の特性 とくせい や使用 しよう 者 しゃ の意向 いこう により、少数 しょうすう ながら補助 ほじょ 的 てき なサイドドア[注 ちゅう 13] を設 もう けたものなども運用 うんよう されている。この他 ほか にはドライコンテナ 同様 どうよう に、背 せ 高 だか (ハイキューブ)タイプもドライコンテナに次 つ ぐ量 りょう で、世界中 せかいじゅう で大量 たいりょう に流通 りゅうつう している。
日本 にっぽん 国内 こくない での輸送 ゆそう には、長 なが さ20 ft級 きゅう コンテナでは費用 ひよう 対 たい 効果 こうか の関係 かんけい で大 だい 多数 たすう が高 たか さ8 ft 6 in型 がた で、9 ft 6in背 せ 高 だか タイプはごく稀 まれ である。しかし、近年 きんねん の道路 どうろ 交通 こうつう 法 ほう の規制 きせい 緩和 かんわ から、長 なが さ40 ft級 きゅう コンテナでは9 ft 6 in背 せ 高 だか タイプがその経済 けいざい 性 せい も相 あい まって多用 たよう されている。
サイド・ドアが2箇所 かしょ に設置 せっち されている、オランダ軍 ぐん のデュアルモード型 がた 、冷凍 れいとう コンテナ。タイプコード (22R1) 使用 しよう 。
輸送 ゆそう 先 さき での外部 がいぶ 電力 でんりょく 供給 きょうきゅう が困難 こんなん などの事情 じじょう に合 あ わせ、コンテナ本体 ほんたい に取 と り付 つ けたディーゼルエンジン 発電 はつでん 機 き と外部 がいぶ 給電 きゅうでん を併用 へいよう するもので、ごく少数 しょうすう に留 と まる。ただし、軍用 ぐんよう リーファーコンテナでは展開 てんかい 先 さき で電源 でんげん が確保 かくほ できない状況 じょうきょう を想定 そうてい して、デュアルモード型 がた が多用 たよう されている。また、海上 かいじょう コンテナでは圧倒的 あっとうてき 多数 たすう を占 し める外部 がいぶ 給電 きゅうでん 方式 ほうしき では、給電 きゅうでん する側 がわ に安定 あんてい した高 こう 電圧 でんあつ の設備 せつび が必要 ひつよう だが、これらの設備 せつび がない、または確保 かくほ しにくい紛争 ふんそう 地域 ちいき や発展 はってん 途上 とじょう 国 こく 、インフラ未 み 整備 せいび 地区 ちく でも非常 ひじょう に重宝 ちょうほう される。
例 たと えば、せっかくの給電 きゅうでん 型 がた 高性能 こうせいのう リーファーコンテナがあっても、外部 がいぶ 給電 きゅうでん がないまたは、あっても常 つね に安定 あんてい した電力 でんりょく が確保 かくほ できなければ、むしろそのリーファーコンテナに対 たい する信頼 しんらい 度 ど が低下 ていか し、現場 げんば は混乱 こんらん してしまう。しかし、デュアルモード型 がた は、コンテナ本体 ほんたい にディーゼル発電 はつでん 機 き を搭載 とうさい しているので、燃料 ねんりょう にくわえ多少 たしょう の冷却 れいきゃく 水 すい ・オイル等 とう さえあれば、継続 けいぞく 安定 あんてい して冷却 れいきゃく ができる。このことから陸地 りくち での長期 ちょうき 運用 うんよう 時 じ には、デュアルモード型 がた が重宝 ちょうほう されている。
両 りょう 端 はし 側 がわ それぞれに冷凍 れいとう 機 き が付 つ いた、日本 にっぽん 国内 こくない では非常 ひじょう に数 かず の少 すく ないタイプ。(タイプコード、2232)
積載 せきさい 容量 ようりょう 確保 かくほ のため、冷却 れいきゃく 装置 そうち 類 るい を2台 だい 、片 かた 妻 つま 側 がわ へ一括 いっかつ して組 く み込 こ んだコンテナ。外部 がいぶ 給電 きゅうでん 方式 ほうしき の他 ほか 、ディーゼル発電 はつでん 機 き も搭載 とうさい している「デュアルモード(併用 へいよう )方式 ほうしき 」である。
2組 くみ の完全 かんぜん に独立 どくりつ した冷却 れいきゃく 装置 そうち を、両 りょう 妻 つま 壁 かべ 側 がわ 又 また は、近年 きんねん 新 あたら しく採用 さいよう されている片 かた 妻 つま 側 がわ に備 そな えて、長時間 ちょうじかん での連続 れんぞく 使用 しよう に対 たい しても信頼 しんらい 性 せい を高 たか めた「ダブルユニット型 がた 」または、「ツインユニット型 がた 」と呼 よ ばれるタイプである。この2組 くみ 搭載 とうさい 型 がた は万一 まんいち 、片方 かたがた の冷却 れいきゃく 装置 そうち が故障 こしょう しても、もう一 いち 組 くみ の冷却 れいきゃく 装置 そうち がバックアップし、化成 かせい 品 ひん ・特殊 とくしゅ 原料 げんりょう ・精密 せいみつ 機器 きき など、積 つ み込 こ みから積 つ み出 だ しまでの間 あいだ も、一貫 いっかん して常時 じょうじ 、一定 いってい 温度 おんど に保 たも つ必要 ひつよう 性 せい が重要 じゅうよう な積載 せきさい 貨物 かもつ に用 もち いられる。なお、このコンテナの積 つ み込 こ み口 こう は基本 きほん 的 てき に、冷却 れいきゃく 装置 そうち が両 りょう 妻 つま 壁 かべ 側 がわ タイプの場合 ばあい は長手 ながて 方向 ほうこう の片 かた 側面 そくめん または、両 りょう 側面 そくめん に設置 せっち してあり、近年 きんねん 登場 とうじょう した2台 だい の冷却 れいきゃく 装置 そうち を片 かた 妻 つま 側 がわ に纏 まと めたタイプでは、通常 つうじょう のコンテナ同様 どうよう に、冷却 れいきゃく 装置 そうち 設置 せっち 側 がわ とは反対 はんたい 側 がわ の片 かた 妻 つま 側 がわ に付 つ いている。また海外 かいがい の20 ftタイプでは、片 かた 妻 つま 面 めん と片側 かたがわ 面 めん のいわゆる、L字 じ 二 に 方向 ほうこう に冷却 れいきゃく 装置 そうち 設 しつらえ を取 と り付 つ けた非常 ひじょう に稀 まれ なケースも存在 そんざい している。
新造 しんぞう 配備 はいび 直後 ちょくご の風景 ふうけい 。妻 つま 側 がわ 面 めん (牽引 けんいん する側 がわ )に、冷凍 れいとう 機 き がないことに注意 ちゅうい 。
本体 ほんたい に貼 は られた、炭酸 たんさん ガス濃度 のうど に関 かん する注意 ちゅうい 書 が き。
サーマル・コンテナ (Thermal container) は、日本語 にほんご では冷蔵 れいぞう コンテナ・保温 ほおん コンテナ・断熱 だんねつ コンテナとも呼 よ ばれている。断熱 だんねつ 材 ざい で覆 おお われたコンテナ本体 ほんたい には、臨時 りんじ に取 と り付 つ けられることはあるものの、常設 じょうせつ された冷却 れいきゃく 又 また は加 か 温 ゆたか 装置 そうち 等 とう の機械 きかい 的 てき 装置 そうち が一切 いっさい なく、コンテナの内部 ないぶ 温度 おんど に関 かん しては特 とく に規定 きてい がない。このために、通常 つうじょう はすでに予 よ 冷 ひや や加 か 温 あつし された貨物 かもつ をそのまま積 つ み込 こ み使用 しよう したり、事情 じじょう によっては寒冷 かんれい 地 ち で凍結 とうけつ を嫌 きら う貨物 かもつ を輸送 ゆそう する場合 ばあい などにも利用 りよう される。
また、保温 ほおん での変 か わった使用 しよう 事例 じれい では、アスファルト の輸出入 ゆしゅつにゅう で、アスファルトが冷 ひ えて固 かた まらないように、外 そと 付 づ け的 てき な加 か 温 ゆたか 装置 そうち で品質 ひんしつ の維持 いじ を図 はか る事例 じれい もある。
その他 た 、ドライアイス を詰 つ め込 こ み冷蔵 れいぞう 状態 じょうたい にしたり、特殊 とくしゅ な事例 じれい として、コンテナの妻 つま 側壁 そくへき に設置 せっち された特殊 とくしゅ な注入 ちゅうにゅう バルブより、外部 がいぶ (タンクローリー等 とう ) からホースを繋 つな ぎ、炭酸 たんさん ガス (二酸化炭素 にさんかたんそ )の冷媒 れいばい をコンテナ内部 ないぶ 全体 ぜんたい に充填 じゅうてん して、約 やく -50 ℃の超 ちょう 低温 ていおん 冷凍 れいとう 状態 じょうたい に冷却 れいきゃく する特殊 とくしゅ なタイプもある。この超 ちょう 低温 ていおん 冷凍 れいとう 状態 じょうたい に冷却 れいきゃく した日本 にっぽん 国内 こくない での代表 だいひょう 的 てき な一 いち 例 れい として、輸入 ゆにゅう 冷凍 れいとう マグロ 輸送 ゆそう に長 なが さ40 ft・9 ft 6 in背 せ 高 だか タイプの運用 うんよう が、静岡 しずおか 県 けん 清水港 しみずこう や東京 とうきょう 湾岸 わんがん の埠頭 ふとう で確認 かくにん されている。しかしこの方式 ほうしき では、大量 たいりょう に扱 あつか う二酸化炭素 にさんかたんそ からの環境 かんきょう 問題 もんだい 及 およ び、-50 ℃の超 ちょう 低温 ていおん 冷凍 れいとう 状態 じょうたい を維持 いじ できる、新型 しんがた の冷凍 れいとう コンテナの登場 とうじょう により、国内 こくない では使 つか われなくなった。
ハイキューブ(背 せ 高 だか )45 ft型 がた 、ハンガーコンテナ内部 ないぶ での2段 だん 吊 つ り一 いち 例 れい 。
ハンガー・コンテナ (hangar container) は、衣類 いるい を輸送 ゆそう するためのコンテナである。ドライ・コンテナと同 おな じ外形 がいけい をしたコンテナの内部 ないぶ にハンガー をかけられる取 と り外 はず し可能 かのう なパイプ状 じょう のラックが多数 たすう 備 そな わっており、コンテナ内部 ないぶ が絨毯 じゅうたん で保護 ほご されている場合 ばあい もある。このため空 そら になった後 のち にコンテナの有効 ゆうこう 活用 かつよう と、空 そら コンテナをわざわざ回送 かいそう 割引 わりびき 運賃 うんちん が適用 てきよう されない正規 せいき の運賃 うんちん を払 はら って送 おく り返 かえ すという諸 しょ 経費 けいひ の無駄 むだ を省 はぶ くための工夫 くふう が必要 ひつよう となる。
例 たと えば、空 そら 回送 かいそう 冷凍 れいとう コンテナなどでよく使 つか われる輸送 ゆそう 方法 ほうほう である、雑貨 ざっか 物資 ぶっし を帰 かえ り荷物 にもつ として詰 つ め込 こ むことが考 かんが えられるが、内部 ないぶ が絨毯 じゅうたん で保護 ほご されているなどの場合 ばあい 、多大 ただい な手間隙 てまひま かけてコンテナ内部 ないぶ にビニールシート類 るい を敷 し き詰 つ めて、荷物 にもつ の汚 よご れが直接 ちょくせつ 付 つ かないようにするなどの、ある意味 いみ で使用 しよう 用途 ようと が限定 げんてい されるコンテナである。
しかし衣類 いるい を畳 たた まずに吊 つ るした状態 じょうたい で輸送 ゆそう することができるので、商品 しょうひん の折 お れ傷 いた み防止 ぼうし や積載 せきさい 品数 しなかず の増加 ぞうか 、梱包 こんぽう 資材 しざい の節約 せつやく 、更 さら には出荷 しゅっか 時 じ に納品 のうひん 先 さき の店舗 てんぽ 仕様 しよう にあらかじめ札 さつ 付 づ けの準備 じゅんび をしておけば、流通 りゅうつう 中 ちゅう 間 あいだ で一切 いっさい の手 て を加 くわ えることなくあたかも製造 せいぞう 工場 こうじょう から直輸入 ちょくゆにゅう したようになるので、これにより商品 しょうひん 流通 りゅうつう 側 がわ から見 み れば経済 けいざい 性 せい 向上 こうじょう や荷役 にやく 労働 ろうどう 環境 かんきょう の改善 かいぜん 、流行 りゅうこう ものの衣類 いるい もスピーディーに仕入 しい れることができる。
なお、コンテナの外観 がいかん 上 じょう からは特 とく にhangar container、または、日本 にっぽん の鉄道 てつどう コンテナで見 み られるハンガーコンテナなどと特段 とくだん の表記 ひょうき や、一部 いちぶ の船主 せんしゅ 会社 かいしゃ のようにハンガーの絵 え をデザイン的 てき にペインティングをしていない限 かぎ り、通常 つうじょう は見分 みわ けることが非常 ひじょう に難 むずか しい。また、1995年 ねん 改定 かいてい のISO規格 きかく コンテナ構造 こうぞう 区分 くぶん コード では直接 ちょくせつ 該当 がいとう するタイプコードがないため、通常 つうじょう 的 てき に割 わ り当 あ てられているドライ貨物 かもつ 用 よう の「G0 又 また は G1」が付与 ふよ されたり、割 わ り当 あて て不能 ふのう 時 じ に便宜 べんぎ 的 てき に総括 そうかつ 付与 ふよ する「G9」が使 つか われる場合 ばあい がある。
※太字 ふとじ 2桁 けた 部分 ぶぶん の一 いち 例 れい 。
長 なが さ40 ft・高 たか さ8 ft 6 inの一 いち 例 れい ⇒43G9
長 なが さ40 ft・高 たか さ9 ft6インチの一 いち 例 れい ⇒45G9
ベンチレーター・コンテナ(22V0)。上下 じょうげ に網目 あみめ 状 じょう の通風 つうふう 孔 あな がある。
ベンチレーター・コンテナは、ドライ・コンテナにベンチレーター (通風 つうふう 装置 そうち )を取 と り付 つ け、コンテナ内部 ないぶ の空気 くうき が常 つね に換気 かんき されるように工夫 くふう されたコンテナで、日本語 にほんご では通風 つうふう コンテナとも呼 よ ばれる。野菜 やさい や果物 くだもの ・植木 うえき 等 ひとし の樹木 じゅもく など、輸送 ゆそう 中 ちゅう に換気 かんき が必要 ひつよう な物資 ぶっし の輸送 ゆそう に使用 しよう される。換気 かんき 方法 ほうほう としては、コンテナ側面 そくめん へ無数 むすう の網目 あみめ 状 じょう の通風 つうふう 孔 あな を全面 ぜんめん 的 てき 又 また は、帯状 おびじょう に上下 じょうげ に取 と り付 つ けた「自然 しぜん 換気 かんき 型 がた 」と、強制 きょうせい 的 てき に換気 かんき する「機械 きかい 式 しき 換気 かんき 型 がた 」のタイプに、コンテナ構造 こうぞう 区分 くぶん コード上 うえ でも区別 くべつ されている。
なお、いずれのタイプにも共通 きょうつう して通風 つうふう 孔 あな からの異物 いぶつ ・密輸 みつゆ 品等 ひんとう の投入 とうにゅう 防止 ぼうし の保安 ほあん 対策 たいさく 規定 きてい として、コンテナ製作 せいさく 時 じ や修理 しゅうり 時 じ において通風 つうふう 孔 あな の網目 あみめ 口径 こうけい ・網目 あみめ の材質 ざいしつ ・強度 きょうど および、取 と り付 つ け加工 かこう 方法 ほうほう などが別途 べっと 、厳格 げんかく に定 さだ められている。
中国 ちゅうごく CIMC 社 しゃ で製作 せいさく された、20ft型 がた タンクコンテナ。
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タンク・コンテナ に
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タンク・コンテナ (tank container) は、油 あぶら 類 るい 、化成 かせい 品 ひん 、各種 かくしゅ ガス 、濃縮 のうしゅく 果汁 かじゅう 、原酒 げんしゅ 、食品 しょくひん 原料 げんりょう などの液体 えきたい や気体 きたい を輸送 ゆそう するためのタンク を備 そな えたコンテナである。洗浄 せんじょう 技術 ぎじゅつ の向上 こうじょう によりさまざまな用途 ようと に転用 てんよう でき効率 こうりつ 的 てき な運用 うんよう を図 はか ることができることからISO規格 きかく 長 なが さ20 ftのものの普及 ふきゅう が急速 きゅうそく に進 すす んでいるが、特殊 とくしゅ 化成 かせい 品 ひん や各種 かくしゅ ガスの小 しょう ロット輸送 ゆそう 用 よう の長 なが さ10 ft型 がた および、ヘリウムガス などの各種 かくしゅ 軽量 けいりょう ガス輸送 ゆそう 用 よう の40 ft型 がた も存在 そんざい し、日本 にっぽん 国内 こくない でも化学 かがく 工業 こうぎょう の並 なら ぶ地帯 ちたい を主体 しゅたい として運用 うんよう されている。特 とく に近年 きんねん の医療 いりょう 機器 きき で重要 じゅうよう 視 し されている画像 がぞう 診断 しんだん 装置 そうち の一種 いっしゅ であるMRI 装置 そうち の冷却 れいきゃく に欠 か かせないヘリウムガスは、全量 ぜんりょう を輸入 ゆにゅう に頼 たよ っているために、この専用 せんよう コンテナでの輸入 ゆにゅう 事例 じれい が年々 ねんねん 活発 かっぱつ に行 おこな われている。
積荷 つみに の性質 せいしつ や用途 ようと により、「危険 きけん 物 ぶつ 用 よう 」と「非 ひ 危険 きけん 物 ぶつ 《普通 ふつう 品 ひん 》用 よう 」の2種類 しゅるい に大 おお きく区別 くべつ され、さらに構造 こうぞう 面 めん から完全 かんぜん 液 えき 体用 たいよう と、液化 えきか 気体 きたい および気体 きたい の両用 りょうよう となるいわゆる「ガス類 るい 」用 よう のタンクコンテナに分類 ぶんるい される。このため、様々 さまざま なコンテナ外観 がいかん ・タンクの高 たか さ・口径 こうけい 種類 しゅるい がある他 ほか 、積荷 つみに により加 か 温 あつし ・保温 ほおん 機能 きのう や、逆 ぎゃく に冷凍 れいとう コンテナ と同様 どうよう に専用 せんよう の給電 きゅうでん コンセント から送電 そうでん を受 う けられるものや、外 そと 付 づ けの発電 はつでん 機 き と接続 せつぞく する給電 きゅうでん 式 しき の冷凍 れいとう 機 き を片 かた 妻 つま 側 がわ に備 そな えて、積荷 つみに の品質 ひんしつ 管理 かんり を行 おこな うタイプなどがある。変 かわ り種 だね としては、主 おも にアスファルト や特殊 とくしゅ なオイル類 るい 用 よう に運用 うんよう されているドライコンテナと同 おな じ完全 かんぜん な箱 はこ 型 がた の外観 がいかん のものがある。これは、箱 はこ 型 がた 構造 こうぞう ゆえに圧力 あつりょく には弱 よわ いが、積載 せきさい 容量 ようりょう を最大限 さいだいげん に引 ひ き出 だ せるというメリットがある。
なお、粉末 ふんまつ 状 じょう または粒状 りゅうじょう の穀物 こくもつ ・化成 かせい 品 ひん ・鉱物 こうぶつ ・食品 しょくひん などを運 はこ ぶタンク形状 けいじょう のコンテナも存在 そんざい するが、積荷 つみに が乾燥 かんそう 粉末 ふんまつ や粒状 りゅうじょう の場合 ばあい はコンテナ構造 こうぞう 区分 くぶん コード でバルク・コンテナ (ホッパ・コンテナともいう)となる。
この
節 ふし の
加筆 かひつ が
望 のぞ まれています。
(2017年 ねん 7月 がつ )
海上 かいじょう 輸送 ゆそう 上 じょう の危険 きけん 物 ぶつ 用 よう タンク・コンテナへ積荷 つみに を充填 じゅうてん する際 さい の注意 ちゅうい 点 てん は、原則 げんそく として充填 じゅうてん 率 りつ 80 % 以上 いじょう 、95 %以内 いない に収 おさ める規定 きてい [51] として、国連 こくれん 機関 きかん で定 さだ めている危険 きけん 物 ぶつ 輸送 ゆそう の規則 きそく (IMDG = International Maritime Dangerous Goods Code)がある。なお、日本 にっぽん 国内 こくない での事例 じれい として『危険 きけん 物 ぶつ 用 よう 』または、『非 ひ 危険 きけん 物 ぶつ 用 よう 』のいずれかで港 みなと で取 と り扱 あつか う際 さい には今後 こんご の区分 くぶん にかんして、『危険 きけん 物 ぶつ 用 よう 』として消防 しょうぼう 法 ほう による危険 きけん 物 ぶつ が明確 めいかく に指定 してい される貨物 かもつ を危険 きけん 物 ぶつ 貯蔵 ちょぞう ヤードで保管 ほかん する場合 ばあい と、消防 しょうぼう 法 ほう には触 ふ れず『非 ひ 危険 きけん 物 ぶつ 用 よう 』として普通 ふつう のコンテナヤード保管 ほかん するも、港 みなと 長 ちょう の許可 きょか が必要 ひつよう な毒性 どくせい がある液体 えきたい の腐食 ふしょく 性 せい 物質 ぶっしつ の貨物 かもつ をどう取 と り扱 あつか うかと、一石 いっせき を投 とう じる事案 じあん が発生 はっせい している[52] 。
この
節 ふし の
加筆 かひつ が
望 のぞ まれています。
(2017年 ねん 7月 がつ )
フラットラック・コンテナでのサイズオーバー積載 せきさい 例 れい 及 およ び、荷役 にやく 方法 ほうほう 事例 じれい [注 ちゅう 14] 。
フラットラック・コンテナ (flatrack container) は、ドライ・コンテナに積載 せきさい できない大型 おおがた 機械 きかい 、円筒 えんとう 形 がた 工場 こうじょう 用 よう 設備 せつび 、木材 もくざい 、石材 せきざい 、鋼材 こうざい 、工作 こうさく 物 ぶつ 、インゴット 、大型 おおがた タイヤ 、各種 かくしゅ 車両 しゃりょう 、小型 こがた ボート 、各種 かくしゅ ケーブル ドラムやロール 状 じょう の鉄板 てっぱん などを積載 せきさい するため、天井 てんじょう ・両 りょう 側壁 そくへき がなく土台 どだい となる床 ゆか のほかに両 りょう 妻 つま 壁 かべ (トラックの荷台 にだい でいう前後 ぜんご の壁 かべ の部分 ぶぶん )または、四隅 よすみ の柱 はしら だけの開放 かいほう 型 がた コンテナである。なお、コンテナ構造 こうぞう 区分 くぶん コード上 うえ は、これらの妻 つま 壁 かべ や柱 はしら 構造 こうぞう が固定 こてい された完全 かんぜん 固定 こてい 型 がた と、折 おり 倒 だお し可能 かのう な可変 かへん 型 がた などに区分 くぶん される。これらのコンテナは固定 こてい 型 がた であれ可変 かへん 型 がた であれ、基本 きほん 構成 こうせい は両 りょう 端 はし にある四隅 よすみ の柱 はしら が主体 しゅたい となるために、関係 かんけい 者 しゃ の間 あいだ では単 たん にラックコンテナと呼 よ ばれている。
通常 つうじょう は海損 かいそん 防止 ぼうし のため船倉 ふなぐら 内 ない に積載 せきさい されるが、コンテナ本体 ほんたい より一 いち 回 まわ り大 おお きな貨物 かもつ を積載 せきさい する場合 ばあい も多々 たた あり、上 うえ に他 た のコンテナを積 つ み重 かさ ねられなかったり、周 まわ りに他 た のコンテナを密着 みっちゃく して並 なら べられないことがある。この場合 ばあい 、船倉 ふなぐら スペースが消費 しょうひ される分 ぶん だけ輸送 ゆそう 運賃 うんちん は高 たか くなる。
中央 ちゅうおう の白色 はくしょく 登録 とうろく 番号 ばんごう 表示 ひょうじ 右側 みぎがわ は、JR貨物 かもつ 専用 せんよう の緊締装置 そうち が半 はん 回転 かいてん して下向 したむ きになり装置 そうち の出 で っ張 ぱ りをなくし、フラット状態 じょうたい になっている。同 おな じく表示 ひょうじ 左側 ひだりがわ は、国際 こくさい 規格 きかく で採用 さいよう されている12 ft型 がた のコンテナ下部 かぶ の四隅 よすみ を固定 こてい する、ツイストロック 用 よう の爪 つめ が常 つね に出 で っ張 ぱ った状態 じょうたい でセットされている。前記 ぜんき JR貨物 かもつ 用 よう 12 ftコンテナを積載 せきさい した場合 ばあい は、接触 せっしょく しないようにそれぞれのツイストロック位置 いち により、左右 さゆう 何 いず れか側 がわ へ半 はん 回転 かいてん して床 ゆか がフラット状態 じょうたい になる。
日本 にっぽん の長 なが さ12 ft鉄道 てつどう コンテナを3個 こ 積載 せきさい して、1個 いっこ の長 なが さ40 ft・9 ft 6 in背 せ 高 だか 海上 かいじょう コンテナとして輸送 ゆそう できる、ラック貨物 かもつ コンテナも存在 そんざい する。元々 もともと 、日本 にっぽん の12 ft鉄道 てつどう コンテナの貨車 かしゃ ・トラック への固定 こてい は日本 にっぽん 独自 どくじ 規格 きかく である半 はん 自動 じどう 式 しき 中央 ちゅうおう 緊締方式 ほうしき で行 おこな われており、国際 こくさい 海上 かいじょう ISO規格 きかく のツイストロック方式 ほうしき とは互換 ごかん 性 せい がない。このため、鉄道 てつどう コンテナ単体 たんたい での国際 こくさい 輸送 ゆそう は、トラック積載 せきさい 状態 じょうたい での日 にち 韓 かん フェリー輸送 ゆそう などのごく一部 いちぶ の事例 じれい を除 のぞ き事実 じじつ 上 じょう 不可能 ふかのう であった。これに対 たい し、日本 にっぽん 国内 こくない の規格 きかく を変更 へんこう することなく鉄道 てつどう コンテナを国際 こくさい 物流 ぶつりゅう に乗 の せるため、ラックコンテナに鉄道 てつどう コンテナを載 の せるという発想 はっそう が生 う まれた。このラック貨物 かもつ コンテナ床 ゆか 面 めん には、収納 しゅうのう 可変 かへん 式 しき の半 はん 自動 じどう 式 しき 中央 ちゅうおう 緊締装置 そうち とツイストロックが3組 くみ 分 ぶん 備 そな えてあり、返送 へんそう 時 じ に積載 せきさい する鉄道 てつどう コンテナがなくとも、通常 つうじょう の汎用 はんよう ラックコンテナと同様 どうよう に他 た の貨物 かもつ を積 つ むことができるので、片 かた 荷 に によるコストアップなく運用 うんよう できる。なお、このコンテナは両 りょう 端 はし の4本 ほん 柱 ばしら が固定 こてい 式 しき になっている。
この他 ほか 、コンテナ製作 せいさく 費 ひ が安 やす かった時代 じだい には、中国 ちゅうごく や韓国 かんこく から12 ft鉄道 てつどう コンテナを逆 ぎゃく 輸入 ゆにゅう するために、12 ftコンテナを1個 いっこ 積 つ み付 つ けるための四角形 しかっけい の骨組 ほねぐ みだけを設 もう けた、20 ft型 がた ラックコンテナも存在 そんざい した。ただし、積載 せきさい 効率 こうりつ が非常 ひじょう に悪 わる く輸送 ゆそう コストもかかるので、運用 うんよう されるのは試作 しさく 品 ひん や冷凍 れいとう コンテナのユニットなし本体 ほんたい のみなど、特殊 とくしゅ な事情 じじょう がある場合 ばあい に限 かぎ られる。
この薄型 うすがた タイプは、各種 かくしゅ 車両 しゃりょう や、特殊 とくしゅ な建設 けんせつ 車両 しゃりょう の輸送 ゆそう に多用 たよう される。主 おも に車両 しゃりょう 運搬船 うんぱんせん や、国際 こくさい フェリー等 とう の船内 せんない 甲板 かんぱん 区画 くかく へ、フォークリフト で直接 ちょくせつ 運 はこ び込 こ まれる。( タイプコード、2960 )
別名 べつめい 、プラットホームベースともいう。基本 きほん 的 てき には、前項 ぜんこう のフラットラック・コンテナ にはある四隅 よすみ 柱 ばしら すらない土台 どだい となる床 ゆか だけの変 か わった床板 とこいた タイプのコンテナで、関係 かんけい 者 しゃ の間 あいだ では単 たん にフラットコンテナと呼 よ ばれているが、長手 ながて 方向 ほうこう の両側 りょうがわ に簡易 かんい 差込 さしこみ 式 しき のいくつかの補助 ほじょ 柱 ばしら を備 そな えたタイプも多 おお く存在 そんざい する。しかし、コンテナ自体 じたい が土台 どだい となる床 ゆか だけのタイプゆえに、基本 きほん 的 てき には取 と り外 はず した複数 ふくすう の補助 ほじょ 柱 ばしら をコンテナ本体 ほんたい 内 ない に収納 しゅうのう できないため、これらの付属 ふぞく 品 ひん 管理 かんり が難 むずか しいのが難点 なんてん である。
貨物 かもつ を積載 せきさい した場合 ばあい には、仮 かり に補助 ほじょ 柱 ばしら を使用 しよう している状態 じょうたい でもこのコンテナの上 うえ に他 た のコンテナは、補助 ほじょ 柱 ばしら の強度 きょうど やあらゆる安全 あんぜん 性 せい の観点 かんてん により一切 いっさい 段 だん 積 づ みができないために、必 かなら ずデッドスペース が発生 はっせい してヤード での保管 ほかん 時 じ はもちろん、特 とく に船舶 せんぱく に積載 せきさい しての輸送 ゆそう 時 じ には積 つ み込 こ み場所 ばしょ が制限 せいげん または限定 げんてい されるリスクがある。例 たと えば、コンテナ6個 こ 分 ぶん の建設 けんせつ 用 よう 機械 きかい 類 るい を輸送 ゆそう する場合 ばあい に、前項 ぜんこう のフラットラック・コンテナ を使用 しよう しその機械 きかい の寸法 すんぽう が全 すべ てコンテナからはみ出 で ていないのであれば、ヤード保管 ほかん 時 じ でも密着 みっちゃく して蔵置 ぞうち きができたり、段 だん 積 づ みもできるために、占有 せんゆう 床 ゆか 面積 めんせき はコンテナ2 - 3個 こ 分 ぶん で済 す む。また船舶 せんぱく 輸送 ゆそう 時 じ であればさらに多段 ただん 積 づ みができるので、占有 せんゆう 床 ゆか 面積 めんせき は1 - 2個 こ 分 ぶん で済 す む計算 けいさん となり、この場合 ばあい は他 た のコンテナと同等 どうとう の効率 こうりつ の良 よ い運用 うんよう が可能 かのう で、運賃 うんちん 面 めん でもデッドスペースの割 わ り増 ま し料金 りょうきん が付 つ きにくい。
これに対 たい して、このフラットコンテナは元々 もともと 、段 だん 積 つ みできる四隅 よすみ の柱 はしら がないので貨物 かもつ を積載 せきさい した場合 ばあい は、コンテナの段 だん 積 づ み自体 じたい が全 まった くできず、輸送 ゆそう 運賃 うんちん や保管 ほかん 料 りょう の面 めん で割増 わりまし 料金 りょうきん を課 か せられ、更 さら に運用 うんよう ルートおよび使用 しよう 方法 ほうほう が大幅 おおはば に限定 げんてい される。構造 こうぞう 的 てき には非常 ひじょう にシンプル ながらある意味 いみ 、運用 うんよう コストのかかる特殊 とくしゅ なコンテナである。
前項 ぜんこう の折 おり 倒 だお し型 がた および、この床 ゆか だけのタイプは積載 せきさい 物 ぶつ なしの場合 ばあい に数 すう 段 だん の積重 つみかさ ねができるが、この状態 じょうたい での船舶 せんぱく 以外 いがい へ積 つ み込 こ んでの回送 かいそう 輸送 ゆそう (トラック ・鉄道 てつどう 利用 りよう 時 じ )はごく一部 いちぶ のものを除 のぞ き、構造 こうぞう 安全 あんぜん 上 じょう できない。ただし、参考 さんこう 事例 じれい として国際 こくさい 的 てき な輸送 ゆそう はできないが、日本 にっぽん 国内 こくない 専用 せんよう のJR貨物 かもつ 指定 してい の同様 どうよう 構造 こうぞう コンテナの一部 いちぶ には、数個 すうこ をまとめて段 だん 積 づ み回送 かいそう 輸送 ゆそう ができるタイプのものもある。
オープン・トップ・コンテナに、鉱山 こうざん 用 よう の大型 おおがた ダンプ用 よう タイヤの積載 せきさい 例 れい 。
オープン・トップ・コンテナ (open top container) は、屋根 やね 部分 ぶぶん が通常 つうじょう の固定 こてい された強固 きょうこ な天 てん 板 ばん の代 か わりに通常 つうじょう 、幌 ほろ や防水 ぼうすい シート類 るい が張 は ってあり、これらを取 と り外 はず しクレーン により開 ひら いた上部 じょうぶ 開口 かいこう 部 ぶ からの荷役 にやく ができるため、ドライ・コンテナに積載 せきさい できない高 たか さのある貨物 かもつ や、コンテナ壁面 へきめん のドアからの搬出 はんしゅつ 入 にゅう 作業 さぎょう が困難 こんなん な重量 じゅうりょう 物 ぶつ ・長 ちょう 尺 じゃく ・異形 いぎょう 貨物 かもつ を主 おも に積載 せきさい する。日本語 にほんご では無蓋 むがい (むがい)コンテナとも呼 よ ばれている。なお、コンテナ本体 ほんたい よりさらに高 たか さのある貨物 かもつ を積載 せきさい する場合 ばあい も多々 たた あるので、天井 てんじょう シートを駆使 くし して盛 も り上 あ がっている部分 ぶぶん を包 つつ んでいるが、特 とく に北九州 きたきゅうしゅう 市 し 門司 もじ 港 こう の太刀 たち 浦 うら 埠頭 ふとう 地区 ちく でよく見 み られる輸出 ゆしゅつ 品 ひん である、鉱山 こうざん 用 もちい 巨大 きょだい ダンプに使 つか われている大 だい 口径 こうけい のタイヤは、背丈 せたけ が高 たか 過 す ぎるために天井 てんじょう シートを掛 か ける手間 てま や作業 さぎょう 員 いん の人件 じんけん 費 ひ などの節約 せつやく で、あえて丸裸 まるはだか 状態 じょうたい でトレーラー輸送 ゆそう したり、段 だん 積 づ みができないためにコンテナ船 せん の最 さい 上部 じょうぶ などに積載 せきさい することとなる。
青 あお い40 ftコンテナの上部 じょうぶ 全体 ぜんたい を覆 おお う、黄色 おうしょく の背 せ 高 だか 貨物 かもつ 専用 せんよう アタッチメント。
なお、積載 せきさい する時 とき 等 とう の荷役 にやく 作業 さぎょう 時 じ は、ジブ・クレーン 等 とう で直接 ちょくせつ ワイヤーロープを使 つか い、コンテナ上部 じょうぶ 四隅 よすみ のツイストロック 用 よう ホールでの4点 てん 吊 つ り上 あ げ作業 さぎょう 以外 いがい では、ガントリークレーン を使 つか った通常 つうじょう のスプレッダ 装置 そうち での直接 ちょくせつ 吊 つ り上 あ げはできない。この場合 ばあい は、フラットラック・コンテナ の荷役 にやく でも多用 たよう されている足長 あしなが 4本 ほん 足 あし テーブル形 がた の専用 せんよう アタッチメントを取 と り付 つ けて吊 つ り上 あ げる。このように天井 てんじょう シートが盛 も り上 あ がる場合 ばあい や丸裸 まるはだか 状態 じょうたい では、フラットラック・コンテナ 同様 どうよう に船倉 ふなぐら 内 ない 及 およ び、船上 せんじょう では大 おお きなデッドスペースが生 しょう じるため、積載 せきさい 位置 いち が大幅 おおはば に制限 せいげん されたり場合 ばあい によっては割 わ り増 ま し運賃 うんちん となるので、輸送 ゆそう 運賃 うんちん は高 たか くなるリスクが付 つ きまとう。また積載 せきさい する船舶 せんぱく や航路 こうろ によっても、受 う け入 い れスペースに余裕 よゆう がなかったり、スペースを確保 かくほ できても積載 せきさい 個数 こすう が限 かぎ られて輸送 ゆそう プランが計画 けいかく 通 どお りに進 すす まず、商 しょう 取引 とりひき にも大 おお きな影響 えいきょう を及 およ ぼす恐 おそ れも多々 たた ある。
裏 うら 技 わざ として使用 しよう された事例 じれい 。広島 ひろしま 県 けん 三原 みはら 市内 しない での(平成 へいせい 30年 ねん 7月 がつ 豪雨 ごうう )関連 かんれん の災害 さいがい ごみの積 つ み込 こ みが終 お わり、飛散 ひさん 防止 ぼうし のためにコンテナの屋根 やね 蓋 ぶた をクレーンで吊 つ り上 あ げて元通 もとどお りに蓋 ぶた をする直前 ちょくぜん の風景 ふうけい 。(タイプコード 22U6)
コンテナ構造 こうぞう 区分 くぶん コード では別 べつ タイプとなるが、外観 がいかん はドライ・コンテナ と変 か わりはないものの、屋根 やね の天 てん 板 ばん 部分 ぶぶん 全体 ぜんたい をクレーン または、フォークリフト で吊 つ り上 あ げて開閉 かいへい するタイプで、少数 しょうすう ながら日本 にっぽん でも流通 りゅうつう している。ただし、このタイプは、重 おも い屋根 やね の天 てん 板 ばん 部分 ぶぶん 全体 ぜんたい を吊 つ り上 あ げて開閉 かいへい するために、荷役 にやく 作業 さぎょう 前後 ぜんこう に多少 たしょう の手間 てま が掛 か かる。
従来 じゅうらい のオープン・トップ・コンテナでは、ほとんどに採用 さいよう されている布 ぬの 張 ば りの幌 ほろ や、防水 ぼうすい ビニールシート類 るい が張 は ってあるために、積載 せきさい 貨物 かもつ の情況 じょうきょう に応 おう じて天井 てんじょう が盛 も り上 あ がるように貨物 かもつ を積載 せきさい したりするような柔軟 じゅうなん 性 せい に優 すぐ れているが、このコンテナは屋根 やね 全体 ぜんたい が一 いち 枚 まい 又 また は、2枚 まい の鉄板 てっぱん 蓋 ぶた でできているので、コンテナ本体 ほんたい 内 ない 寸 すん の高 たか さより背 せ の高 たか い貨物 かもつ は全 まった く積載 せきさい できない。しかしその反面 はんめん 、このコンテナの上 うえ には他 た のコンテナを何 なん 段 だん にも積 つ み上 あ げできるため、船倉 ふなぐら 内 うち でのデッドスペース は全 まった く発生 はっせい しないので、割 わ り増 ま し料金 りょうきん などのコスト が節減 せつげん できる。
自動車 じどうしゃ 輸送 ゆそう 専用 せんよう のコンテナで、大 おお きく分 わ けて固定 こてい ラック型 がた と、折 おり 畳 たたみ ラック型 がた に分 わ かれる。
3段 だん 積 づ み状態 じょうたい の風景 ふうけい 。このコンテナは、上下 じょうげ の区画 くかく を仕切 しき っている中央 ちゅうおう の床板 とこいた が少 すこ し下 さ がっているので、上段 じょうだん はワゴン車 しゃ 等 とう を収納 しゅうのう し、下段 げだん は乗用車 じょうようしゃ 用 よう に分 わ かれている。
床 ゆか 面 めん と中間 なかま 床 ゆか そして、側 がわ 柱 ばしら からなる棚 たな 型 がた のラックコンテナである。多 おお くの場合 ばあい は、最 さい 上部 じょうぶ に固定 こてい された屋根 やね が付 つ いている。このコンテナは、構造 こうぞう 自体 じたい が鉄 てつ の骨組 ほねぐ みだけというシンプルな構造 こうぞう のために、製作 せいさく コストや後 ご のメンテナンス費用 ひよう が安 やす く付 つ く。しかしその反面 はんめん 、2階 かい 床 ゆか 面 めん が固定 こてい されているために、2階 かい 部分 ぶぶん への出 だ し入 い れには専用 せんよう の高所 こうしょ 型 がた スロープ又 また は、飛行機 ひこうき に貨物 かもつ を積 つ み込 こ む様 よう な高所 こうしょ リフト 等 ひとし が必要 ひつよう であり、車 くるま 高 だか の高 たか いトラックまたは、バス等 とう は積載 せきさい できない。さらに全体 ぜんたい が固定 こてい 型 がた のために、帰 かえ り荷 に のない返 かえし 回送 かいそう 時 じ には無駄 むだ な運送 うんそう コストが掛 か かる。
また一部 いちぶ には、トラックやバス等 とう の背 せ 高 だか 車種 しゃしゅ 専用 せんよう として、中央 ちゅうおう で区切 くぎ っている部位 ぶい がなく、車両 しゃりょう を一 いち 台 だい のみ貸切 かしきり 状態 じょうたい で積載 せきさい する専用 せんよう のタイプもあるが、もともと乗用車 じょうようしゃ より需要 じゅよう の少 すく ない限 かぎ られた車種 しゃしゅ を輸送 ゆそう することから、滅多 めった に見 み かけることがないある意味 いみ 、レア物的 ぶってき なコンテナといえる。
スーパーカー などの高級 こうきゅう 車 しゃ は、車体 しゃたい へのキズや盗難 とうなん を防 ふせ ぐため通常 つうじょう のドライコンテナに1台 だい のみ積 つ み込 こ まれる[53] 。ただし、車 くるま 幅 はば の広 ひろ い車種 しゃしゅ はこの限 かぎ りではない。
アルゼンチンのコンテナヤードに並 なら べられたカー・ラック・コンテナ群 ぐん (※高 たか さ9 ft 6 in背 せ 高 だか ・長 なが さ45 ft、1段 だん 又 また は2段 だん 積 づ み両用 りょうよう タイプ)
このタイプは、上下 じょうげ を仕切 しき る床 ゆか 部位 ぶい の高 たか さを自動車 じどうしゃ 輸送 ゆそう 用 よう のキャリアカー と同様 どうよう に、自由 じゆう に変 か えることができる。このため、前項 ぜんこう の固定 こてい 型 がた のように、背 せ 高 だか 車種 しゃしゅ の2段 だん 積 づ みができないなどの積載 せきさい 制限 せいげん も、コンテナ本来 ほんらい の最大 さいだい 高 だか または、輸送 ゆそう 地域 ちいき の最大 さいだい 地上 ちじょう 高 だか を超 こ えない限 かぎ り受 う けずに済 す む。さらに、積荷 つみに がなく不要 ふよう になったとき(いわゆる、空 そら コン状態 じょうたい )は、人力 じんりき で折 お りたためば、#フラットベッド・コンテナ のような薄 うす い1枚 まい の板 いた 状 じょう になるので、複数個 ふくすうこ で輸送 ゆそう して返送 へんそう する場合 ばあい は、これらを折 お りたたんでまとめて一 いち 個 こ のドライコンテナのような状態 じょうたい で返送 へんそう できるので、返送 へんそう コストが大 おお きく節約 せつやく できる利点 りてん も備 そな わっている。またコンテナヤードでは、輸送 ゆそう 時 じ のような高 たか さ制限 せいげん をほとんど受 う けないので、多段 ただん 積 づ みすれば実質 じっしつ 的 てき な占有 せんゆう 敷地 しきち 面積 めんせき も大幅 おおはば に抑 おさ えることができる。
難点 なんてん は、構造 こうぞう が複雑 ふくざつ ゆえに輸送 ゆそう 中 ちゅう に必 かなら ず受 う ける衝撃 しょうげき や、接触 せっしょく リスクにより故障 こしょう が発生 はっせい しやすいことが避 さ けられず、維持 いじ 管理 かんり 費 ひ が比較的 ひかくてき 掛 か かるほか、組 く み立 た てや折 お りたたみ時 じ に、人手 ひとで と作業 さぎょう 時間 じかん が多少 たしょう かかる。
短 たん 手 しゅ 方向 ほうこう に車 くるま を積 つ むカーラックコンテナ。
変 かわ り種 だね としては、いわゆる折 お りたたみ式 しき の#フラットラック・コンテナ を応用 おうよう した事例 じれい もある。通常 つうじょう の2段 だん 積 づ みでは、構造 こうぞう も複雑 ふくざつ で、積載 せきさい 台数 だいすう も殆 ほとん どの場合 ばあい が縦列 じゅうれつ 駐車 ちゅうしゃ 状態 じょうたい で、4台 だい 程度 ていど が限界 げんかい であるが、フラットラックタイプでは、発想 はっそう の転換 てんかん で横向 よこむ きに積載 せきさい するために、常時 じょうじ 6台 だい を積載 せきさい できる。コンテナ自体 じたい の構造 こうぞう も比較的 ひかくてき 簡易 かんい なので、損傷 そんしょう も受 う けにくく、作業 さぎょう も比較的 ひかくてき 簡単 かんたん である。また2段 だん 積 づ みタイプと同様 どうよう に、両 りょう 妻 つま 壁 かべ 側 がわ が倒 たお れるので、段 だん 積 づ みでまとめて返送 へんそう もできる。
ただし、最大 さいだい の欠点 けってん として真横 まよこ に積載 せきさい するために、輸送 ゆそう 中 ちゅう で4 m強 きょう の車 くるま 幅 はば を必要 ひつよう とするので、当然 とうぜん ながらこの状態 じょうたい で輸送 ゆそう できる道路 どうろ 環境 かんきょう が必須 ひっす 条件 じょうけん となる。また積荷 つみに の特性 とくせい 上 じょう 、コンテナ船 せん での積 つ み込 こ み場所 ばしょ は、波 なみ しぶき等 とう を受 う けにくい船倉 ふなぐら にほぼ限定 げんてい される。このために、たとえば2個 こ を輸送 ゆそう する場合 ばあい には、ベースとなる下部 かぶ のコンテナスペースとして、5個 こ 分 ぶん の積載 せきさい スペースを必要 ひつよう とするので、当然 とうぜん ながら積載 せきさい 効率 こうりつ も悪 わる くなるので、これに対 たい する割増 わりまし 料金 りょうきん の課金 かきん は免 まぬか れない。このように積荷 つみに 自体 じたい が特殊 とくしゅ なものなので、カー・ラック・コンテナの利用 りよう できる航路 こうろ も地域 ちいき も限 かぎ られてくる。
20 ft型 がた のペン・コンテナ。※画像 がぞう は、製作 せいさく 基準 きじゅん の緩 ゆる い、日本 にっぽん 国内 こくない 専用 せんよう である。
牛 うし 、馬 うま 、羊 ひつじ 等 ひとし の生 い きた動物 どうぶつ を輸送 ゆそう するためのコンテナ。屋根 やね 、通風 つうふう 窓 まど 、掃除 そうじ 口 こう 、排水 はいすい 口 こう 、餌 えさ 箱 ばこ 等 とう に独特 どくとく の工夫 くふう がされている[54] 。
このようないわゆる、動物 どうぶつ コンテナを国際 こくさい 輸送 ゆそう する場合 ばあい には、専用 せんよう の付 つ き添 そ い人 じん が乗船 じょうせん して世話 せわ をする場合 ばあい と、コンテナ船 せん の船員 せんいん に委託 いたく する場合 ばあい の2通 とお りの方法 ほうほう があるが、どちらの場合 ばあい でも生 い きた動物 どうぶつ を輸送 ゆそう するために、特別 とくべつ の配慮 はいりょ とこまめな世話 せわ が欠 か かせない。
ウィキメディア・コモンズには、
ペン・コンテナ に
関連 かんれん するカテゴリがあります。
この
節 ふし の
加筆 かひつ が
望 のぞ まれています。
(2014年 ねん 5月 がつ )
獣皮 じゅうひ の輸送 ゆそう に使 つか われるコンテナ。獣皮 じゅうひ からはハイド・ジュースと呼 よ ばれる汁 しる や臭気 しゅうき が出 で るため、特別 とくべつ な対策 たいさく がなされている。
この
節 ふし の
加筆 かひつ が
望 のぞ まれています。
(2014年 ねん 5月 がつ )
穀類 こくるい や粉 こな 状 じょう ・粒状 りゅうじょう の貨物 かもつ の専用 せんよう 輸送 ゆそう に用 もち いられるコンテナ。基本 きほん 的 てき には、「箱 はこ 型 がた 」と「丸 まる 型 がた 」に分 わ かれている。
コンテナの上部 じょうぶ に開口 かいこう 部 ぶ があり、貨物 かもつ を流 なが し込 こ むことができる。
箱 はこ 型 がた バルク・コンテナ( 22B0 )
( 2080 )
( 2080 )
丸 まる 型 がた バルク・コンテナ( 22B7 )
いわゆる、液体 えきたい 用 よう タンクコンテナを「粉 こな 物 ぶつ 」用 よう に置 お き換 か えて使用 しよう する。
ウィキメディア・コモンズには、
バルク・コンテナ に
関連 かんれん するカテゴリがあります。
主 おも に冷凍 れいとう コンテナの冷凍 れいとう 機 き や、外部 がいぶ の機器 きき 等 とう に安定 あんてい した電源 でんげん を送電 そうでん するためにディーゼル発電 はつでん 機 はた やガスタービン 発電 はつでん 機 き を搭載 とうさい した、いわゆる「電源 でんげん コンテナ」を指 さ す。
貨物 かもつ を運 はこ ぶだけではない役目 やくめ を負 お うコンテナ[ 編集 へんしゅう ]
^ ただし、熱中 ねっちゅう 症 しょう 死 し や密閉 みっぺい されたコンテナでの窒息 ちっそく 死 し などのリスクを伴 ともな うので、コンテナによる不法 ふほう 入国 にゅうこく はまさに命懸 いのちが けである。
^ 海上 かいじょう コンテナでは万国 ばんこく 共通 きょうつう の専用 せんよう 封印 ふういん がなされているため、中身 なかみ は基本 きほん 的 てき に確認 かくにん できない。
^ このような場合 ばあい では、積荷 つみに 右 みぎ 端 はし 側 がわ の最 さい 上段 じょうだん 部位 ぶい の荷物 にもつ が不安定 ふあんてい になっているために、不用意 ふようい にコンテナのドアを開 ひら くと落下 らっか して受傷 じゅしょう 事故 じこ の元 もと となる。事故 じこ を防止 ぼうし するためには、出荷 しゅっか 元 もと で積 つ み込 こ んだ最後 さいご に開閉 かいへい 口 こう の全面 ぜんめん に落下 らっか 防止 ぼうし 用 よう のネットや、木 き 枠 わく を設置 せっち するのが良 よ い。ただし、木 き 枠 わく の場合 ばあい は害虫 がいちゅう の防疫 ぼうえき の関係 かんけい で、必 かなら ず指定 してい された消毒 しょうどく 済 ず み材料 ざいりょう を使 つか う。
^ アメリカ などの車両 しゃりょう 規制 きせい 寸法 すんぽう に大 おお きな余裕 よゆう のある国 くに では、鉄 てつ くずや穀物 こくもつ または、軽量 けいりょう の鉱石 こうせき などを効率 こうりつ よく積 つ み込 こ むために、コンテナを垂直 すいちょく に建 た てて、真上 まうえ を向 む いた開閉 かいへい ドアから落 お とし込 こ む場合 ばあい など。
^ 近年 きんねん 、日本 にっぽん 国内 こくない で流通 りゅうつう しているコンテナによっては海外 かいがい の事業 じぎょう 者 しゃ 名義 めいぎ 又 また は、日本 にっぽん の事業 じぎょう 者 しゃ 名義 めいぎ の20 ft又 また は40 ftを問 と わず、「34,000 kg」との記載 きさい された事例 じれい も目立 めだ って来 き ている。
しかし、日本 にっぽん 国内 こくない で流通 りゅうつう させる場合 ばあい は、トレーラーの軸 じく 重 じゅう 制限 せいげん のため30,480 kg以下 いか に減量 げんりょう させている。
^ 少数 しょうすう の例外 れいがい はあるものの基本 きほん 的 てき に上 うえ から総 そう 重量 じゅうりょう 、自重 じちょう 、積載 せきさい 量 りょう 、総 そう 容積 ようせき の順 じゅん に記載 きさい され、メ め ートル法 とるほう 単位 たんい とヤード・ポンド法 ほう 単位 たんい の併記 へいき となっている。
^ 総 そう 重量 じゅうりょう 、自重 じちょう 、積載 せきさい 量 りょう 、総 そう 容積 ようせき の表記 ひょうき はある程度 ていど 揺 ゆ れがあり、それぞれ
総 そう 重量 じゅうりょう
MAX GROSS
GROSS WT.
MAX G.W.
自重 じちょう
積載 せきさい 量 りょう
NET
MAX CARGO
CARGO CAP.
CARGO WT.
MAX C.W.
総 そう 容積 ようせき
などがある(これらは一 いち 例 れい である)。
^ 軽量 けいりょう 品 ひん ゆえに、例 たと え一 いち 台 だい でも多 おお くとの思 おも いで見事 みごと な組合 くみあい わせ技 わざ で積 つ み込 こ まれた、日本 にっぽん 製 せい 中古 ちゅうこ 電化 でんか 製品 せいひん の輸出 ゆしゅつ 前 まえ の光景 こうけい 。
^ いわゆる、トラックの運転 うんてん 席 せき 方向 ほうこう の妻 つま 壁 かべ 側 がわ 。
^ いわゆる、トラックの運転 うんてん 席 せき 方向 ほうこう の妻 つま 壁 かべ 側 がわ に取 と り付 つ けられて運転 うんてん 席 せき の真上 まうえ に飛 と び出 だ しているタイプ。
^ コンテナ端 はし 壁 かべ の一部 いちぶ としての頑丈 がんじょう な機能 きのう を兼 か ね備 そな えたユニット式 しき の制御 せいぎょ 機器 きき
^ 電気 でんき ヒーター又 また は、ホットガスヒーターの複数 ふくすう の方式 ほうしき がある。
^ コンテナ横長 よこなが 壁 かべ の一部 いちぶ などへも取 と り付 つ けるなど。
^ 本来 ほんらい のコンテナ高 たか さサイズをオーバーした場合 ばあい は、青色 あおいろ ラック・コンテナと吊 つ り上 あ げ車両 しゃりょう (リーチスタッカー )の黒色 こくしょく スプレッダー の間 あいだ に、横長 よこなが のテーブルイメージの赤色 あかいろ 4本 ほん 足 あし 状 じょう アタッチメント を介 かい して、全 すべ ての吊 つ り上 あ げ荷役 にやく 作業 さぎょう をする。アタッチメントの足 あし の長 なが さや色 いろ は、コンテナヤードによって多種 たしゅ 多様 たよう である。※ラック・コンテナ以外 いがい に、オープン・トップ・コンテナでも多用 たよう される。