ボイジャー計画けいかく (火星かせい)

ボイジャー計画けいかく（ボイジャーけいかく、Voyager program）は、かつてNASAが計画けいかくしていた火星かせいの無人むじん探査たんさ計画けいかくである。アポロ計画けいかくの一環いっかんとして、1966年ねん - 1968年ねんにかけて計画けいかくされ、1974年ねん - 1975年ねんにかけて打上うちあげられる予定よていであった。この探査たんさ計画けいかくは、1980年代ねんだいに火星かせいへ有人ゆうじん宇宙船うちゅうせんを送おくるための準備じゅんびとして構想こうそうされていた。

当初とうしょは、改良かいりょうしたアポロ司令しれい船せんをサターンIBとセントールによって打上うちあげ、火星かせいに直接ちょくせつ着陸ちゃくりくさせることを想定そうていしていた。しかし、1965年ねんのマリナー4号ごうによる探査たんさで火星かせい大気たいきが希薄きはくであることが判明はんめいしたため、周回しゅうかい機きと着陸ちゃくりく機きに分わけるように変更へんこうされた。同時どうじに打上うちあげる探査たんさ機きが増ふえたため、ロケットはサターンVへ変更へんこうされた。探査たんさ機きはマリナー8号ごう・9号ごうとして使用しようされたマリナー探査たんさ機きを改造かいぞうし、着陸ちゃくりく機きはサーベイヤー計画けいかくで使用しようした月つき探査たんさ機きにエアロシェルやパラシュートと逆ぎゃく噴射ふんしゃロケットを使用しようした着陸ちゃくりくシステムを搭載とうさいする予定よていであった。

1968年ねん、アポロ応用おうよう計画けいかく（AAP）の全体ぜんたい予算よさん削減さくげんに伴ともない、この計画けいかくのための予算よさんも削減さくげんされた。1971年ねん、ボイジャー計画けいかく自体じたいが中止ちゅうしとなった。中止ちゅうしの主おもな理由りゆうは、2つの探査たんさ機きを1つのロケットで打上うちあげるのは、リスクが高たかく、費用ひようも掛かかるというものであった。この計画けいかくは、アメリカ議会ぎかいによって中止ちゅうしされた初はつの宇宙うちゅう科学かがくプロジェクトとなった。

議会ぎかいにによる中止ちゅうしにもかかわらず、その後ごもNASAは火星かせい探査たんさ計画けいかくと開発かいはつを続つづけ、1975年ねんにバイキング計画けいかくとして実行じっこうされた。この計画けいかくでは、ボイジャー計画けいかくと同様どうようにマリナー計画けいかくの探査たんさ機きの設計せっけいが流用りゅうようされ、費用ひようはボイジャー計画けいかくよりも抑おさえられたが、着陸ちゃくりく船せんは微生物びせいぶつ検出けんしゅつが可能かのうな自じ走はし式しきのものとした。

「ボイジャー計画けいかく」という名称めいしょうは、中止ちゅうしされたグランドツアー計画けいかくを引継ひきついだマリナー11・12号ごう（ボイジャー1号ごう・2号ごう）計画けいかくへ流用りゅうようされた。

外部がいぶリンク

• Voyager 1973 at Astronautix.com