サーベイヤー計画けいかく

サーベイヤー探査たんさ機き。地球ちきゅう上じょうで撮影さつえい。

月面げつめんにおける着陸ちゃくりく場所ばしょ。黄色おうしょくがサーベイヤー計画けいかく。

サーベイヤー計画けいかく（サーベイヤーけいかく、英語えいご: Surveyor program）は、アメリカ航空こうくう宇宙うちゅう局きょくが行おこなった無人むじん月つき探査たんさ計画けいかく。1966年ねんから1968年ねんに7機きが打うち上あげられた。

概要がいよう

レインジャー計画けいかくに引ひき続つづき、有人ゆうじん月つき探査たんさ計画けいかくのアポロ計画けいかくに先行せんこうするものとして、月つきにおける各種かくしゅ調査ちょうさや軟着陸なんちゃくりく技術ぎじゅつの開発かいはつを行おこなうものであった。開発かいはつはジェット推進すいしん研究所けんきゅうじょが中心ちゅうしんとなって行おこなわれた。

探査たんさ機きは3本ほんの着陸ちゃくりく脚あしと逆ぎゃく噴射ふんしゃエンジンを用もちい、月面げつめんに軟着陸なんちゃくりくするようになっていた。着陸ちゃくりく後ごは太陽たいよう電池でんちとロボットアームにより、地表ちひょうの調査ちょうさなどを行おこなった。

1号ごうは1966年ねん6月がつ、嵐あらしの大洋たいように着陸ちゃくりくし以後いご6週間しゅうかんにわたり1万まん1237枚まいの写真しゃしんを地球ちきゅうに送信そうしんした。2号ごうは同年どうねん9月がつコペルニクス・クレーターの南西なんせいに落下らっか、着陸ちゃくりく失敗しっぱいに終おわる。3号ごうは翌年よくねん4月がつに嵐あらしの大洋たいように着陸ちゃくりく。その後ご2週間しゅうかんかけて電動でんどうショベルにより約やく20cm月面げつめんを掘削くっさくするようすをテレビカメラで撮影さつえいし、月面げつめんの土どが地球ちきゅうの湿しめった砂すなに似にていることが判明はんめいした。後のちにアポロ12号ごうが3号ごうから400m離はなれた地点ちてんに着陸ちゃくりくし、3号ごうの部品ぶひんを地球ちきゅうに持もち帰かえった。4号ごうは1967年ねん7月がつに着陸ちゃくりく失敗しっぱい。5号ごうは同年どうねん9月がつ静しずかの海うみに着陸ちゃくりく。キュリウム252の放射線ほうしゃせんによる月面げつめん物質ぶっしつの化学かがく分析ぶんせきを行おこない玄武岩げんぶがんに似にていることを調しらべた。6号ごうは同年どうねん11月がつ、中央ちゅうおうの入江いりえに着陸ちゃくりく。写真しゃしん撮影さつえいなどの調査ちょうさの後のち、制御せいぎょ用ようエンジンにより月面げつめんから2.5m上昇じょうしょうし、離陸りりくの試験しけんを行おこなった。7号ごうは1968年ねん1月がつ、月つきの南半球みなみはんきゅうの高地こうちにあるティコ・クレーターの近ちかくに着陸ちゃくりくし、高地こうちの写真しゃしん撮影さつえいと地質ちしつ調査ちょうさを行おこなった。サーベイヤー計画けいかくはこの7号ごうで完了かんりょうし、月面げつめんが有人ゆうじん月がつ着陸ちゃくりく船せんの着地ちゃくち、つまりアポロ計画けいかくに支障ししょうがないことが確認かくにんされた。

一覧いちらん

名称めいしょう	打上うちあげ	結果けっか
サーベイヤー1号ごう	1966年ねん5月がつ30日にち	6月2日にち 嵐あらしの大洋たいように着陸ちゃくりく
サーベイヤー2号ごう	1966年ねん9月がつ20日はつか	9月23日にち コペルニクス・クレーター付近ふきんに衝突しょうとつ
サーベイヤー3号ごう	1967年ねん4月がつ17日にち	4月がつ20日はつか 嵐あらしの大洋たいように着陸ちゃくりく
サーベイヤー4号ごう	1967年ねん7月がつ14日にち	7月がつ17日にち 中央ちゅうおうの入江いりえ付近ふきんに衝突しょうとつ
サーベイヤー5号ごう	1967年ねん9月がつ3日にち	9月11日にち 静しずかの海うみに着陸ちゃくりく
サーベイヤー6号ごう	1967年ねん11月7日にち	11月10日にち 中央ちゅうおうの入江いりえに着陸ちゃくりく
サーベイヤー7号ごう	1968年ねん1月がつ7日にち	1月がつ10日とおか ティコ・クレーターに着陸ちゃくりく

外部がいぶリンク

• サーベイヤー計画けいかく（NASAサイト）（英語えいご）