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ルナ・プロスペクター

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ルナ・プロスペクター
ルナ・プロスペクター
所属しょぞく NASA
国際こくさい標識ひょうしき番号ばんごう 1998-001A
カタログ番号ばんごう 25131
状態じょうたい 運用うんよう終了しゅうりょう
目的もくてき つき探査たんさ
観測かんそく対象たいしょう つき
打上うちあ場所ばしょ ケープカナベラル空軍くうぐん基地きち
打上うちあ アテナII
打上うちあ日時にちじ 1998ねん1がつ7にち
228ふん44びょう (UTC)
6にち 2128ふん44びょう (EST)
軌道きどう投入とうにゅう 1998ねん1がつ11にち
運用うんよう終了しゅうりょう 1999ねん7がつ31にち衝突しょうとつ
消滅しょうめつ日時にちじ 1999ねん7がつ31にち
952ふん2びょう (UTC)
552ふん2びょう (EDT)
物理ぶつりてき特長とくちょう
本体ほんたい寸法すんぽう 直径ちょっけい1.36 m×たかさ1.28 mの円筒えんとうがた
質量しつりょう 296 kg
発生はっせい電力でんりょく 太陽たいよう電池でんち 186 W
ニッケル・カドミウム蓄電池ちくでんち 4.8 A/h
おも推進すいしん 22N ヒドラジン1えきスラスタ
姿勢しせい制御せいぎょ方式ほうしき スピン安定あんてい制御せいぎょ
軌道きどう要素ようそ
周回しゅうかい対象たいしょう つき
軌道きどう つき周回しゅうかい軌道きどう
きんてん高度こうど (hp) 99.45 km
とおてん高度こうど (ha) 101.2 km
軌道きどうはん長径ちょうけい (a) 6,478.2 km
はなれしんりつ (e) 0.00046
軌道きどう傾斜けいしゃかく (i) 90.55
軌道きどう周期しゅうき (P) 117.9ふん
観測かんそく機器きき
NS 中性子ちゅうせいしせん分光ぶんこうけい
GRS ガンマ線がんません分光ぶんこうけい
APS アルファ線あるふぁせん分光ぶんこうけい
MAG / ER 磁力じりょくけい電子でんし反射はんしゃけい
DGE ドップラー重力じゅうりょく計測けいそく
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ルナ・プロスペクター (Lunar Prospector) は、アメリカ航空こうくう宇宙うちゅうきょく (NASA) のディスカバリー計画けいかく一環いっかんとして1998ねんから1999ねんにかけておこなわれたつき探査たんさミッション、およびその探査たんさ名前なまえである。計画けいかく管理かんり運営うんえいエイムズ研究けんきゅうセンター担当たんとうした。

概要がいよう

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1994ねんクレメンタインによる探査たんさから、つき極地きょくち付近ふきんみず存在そんざいする可能かのうせい注目ちゅうもくされはじめた。もしつき大量たいりょうみずがあれば、月面げつめん基地きちつくったさい地球ちきゅうからはこぶことになる資源しげん大幅おおはばらせ、人類じんるいつきにおける活動かつどう実現じつげんせいたかめる重要じゅうよう発見はっけんとなる。同様どうよう月面げつめん化学かがく組成そせい調しらべて鉱物こうぶつなど資源しげん分布ぶんぷることも現実げんじつてき調査ちょうさ目標もくひょうとなってきた。さらに放射ほうしゃせいガスを検出けんしゅつすることでつき地殻ちかく活動かつどうについても調しらべることになり、これらの調査ちょうさのため放射線ほうしゃせんセンサーをおもとした探査たんさとしてルナ・プロスペクターは計画けいかくされた。また、つき内部ないぶ構造こうぞう手掛てがかりをるため磁場じば重力じゅうりょくじょうセンサーも搭載とうさいされている。

経過けいか

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ルナ・プロスペクターの

1998ねん1がつ7にちげられ、105あいだつき到達とうたつした。そのつき両極りょうきょく上空じょうくう通過つうかする高度こうど100kmの軌道きどう投入とうにゅうされ、各種かくしゅ観測かんそく機器ききによる月面げつめんマッピングを開始かいしした。 3がつ搭載とうさいした中性子ちゅうせいしせん分光ぶんこうけいつききょく地方ちほう水素すいそ存在そんざい意味いみする観測かんそく結果けっかられたことが発表はっぴょうされ、さらに1998ねん9月4にち、NASAは中性子ちゅうせいしせんによる観測かんそく結果けっかもとづいて、つき両極りょうきょく地方ちほう最大さいだい60おくトンのみず存在そんざいることをサイエンス誌上しじょう発表はっぴょうした。

1999ねん7がつ31にち探査たんさミッションの最終さいしゅう段階だんかいとして探査たんさつき南極なんきょくクレーター衝突しょうとつさせ、こおりとして存在そんざいするみず蒸発じょうはつさせてこれを直接ちょくせつ観測かんそくしようとする実験じっけんおこなわれた。ハッブル宇宙うちゅう望遠鏡ぼうえんきょうおよび地球ちきゅううえ天文台てんもんだい衝突しょうとつのタイミングにわせて観測かんそくおこなったが水蒸気すいじょうき観測かんそくされずにわった。

結局けっきょくこのミッションでは月面げつめんみずこおり存在そんざいすることを直接ちょくせつには確認かくにんできなかったが、中性子ちゅうせいしせん観測かんそく水素すいそ存在そんざい示唆しさしたことは間接かんせつてきながらみず存在そんざい支持しじする結果けっかとなった。以後いごつき探査たんさ計画けいかくでも、みず存在そんざい調査ちょうさされる予定よていである。また、22ヶ月かげつ計画けいかく期間きかんとわずか6300まんドルの開発かいはつ予算よさんは、ディスカバリー計画けいかくのミッションとしてふさわしいものとなった。

この探査たんさにはクレメンタイン計画けいかく中心ちゅうしんメンバーで1997ねん逝去せいきょしたユージン・シューメーカー博士はかせのこはいれたカプセルも搭載とうさいされた。月面げつめんあるくことだったかれゆめを、すこしでもかなえようというものだった。

日程にってい

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つき探査たんさするルナ・プロスペクター探査たんさ想像そうぞう

日付ひづけ米国べいこく時間じかん

  • 1998ねん1がつ7にち: ケープ・カナベラルより、アテナ II ロケットげ。
  • 1998ねん1がつ11にち: つき周回しゅうかい軌道きどうる。そのすうにちかけて高度こうど100kmのきょく軌道きどう調整ちょうせい
  • 1998ねん3月5にち: 極地きょくちこおり存在そんざい証拠しょうこらしきものを発見はっけん
  • 1998ねん12月19にち: マッピング精度せいどげるため高度こうどを40kmにげる。
  • 1999ねん1がつ28にち: さらに詳細しょうさい観測かんそくおこなうため高度こうどきんつきてん10km×とおがつてん45kmの楕円だえん軌道きどう移行いこう
  • 1999ねん7がつ31にち: 南極なんきょくクレーター、モーソンへの衝突しょうとつ実験じっけん。ミッション終了しゅうりょう

観測かんそく機器きき

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外部がいぶリンク

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