この項目 こうもく では、アポロ計画 けいかく のアポロ13号 ごう について説明 せつめい しています。本号 ほんごう のエピソードを題材 だいざい とした映画 えいが については「アポロ13 」をご覧 らん ください。
アポロ13号 ごう は、1970年 ねん 4月 がつ に行 おこな われた、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく のアポロ計画 けいかく の7度目 どめ の有人 ゆうじん 月 がつ 飛行 ひこう である。途中 とちゅう での事故 じこ によりミッション中止 ちゅうし を余儀 よぎ なくされながらも、その後 ご に見舞 みま われた数 すう 多 おお くの深刻 しんこく な危機 きき 的 てき 状況 じょうきょう を脱 だっ し、乗組 のりくみ 員 いん 全員 ぜんいん が無事 ぶじ に地球 ちきゅう へ帰還 きかん した。
1970年 ねん 4月 がつ 11日 にち 、米 べい 中部 ちゅうぶ 時間 じかん 13時 じ 13分 ふん 、ジェームズ・A・ラヴェル 船長 せんちょう 、ジョン・L・スワイガート 司令 しれい 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し 、フレッド・W・ヘイズ 月 つき 着陸 ちゃくりく 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し を乗 の せたサターンV 型 がた ロケット は、3度目 どめ の有人 ゆうじん 月面 げつめん 飛行 ひこう を目指 めざ して、ケネディ宇宙 うちゅう センター第 だい 39発射 はっしゃ 施設 しせつ から発射 はっしゃ された。
2日 にち 後 ご 、電線 でんせん が短絡 たんらく し火花 ひばな が散 ち ったことにより機械 きかい 船 せん の酸素 さんそ タンク が爆発 ばくはつ し、飛行 ひこう 士 し たちは深刻 しんこく な電力 でんりょく と水 みず の不足 ふそく に見舞 みま われることになった。司令 しれい 船 せん には独自 どくじ のバッテリー と酸素 さんそ が搭載 とうさい されているが、それらは大気圏 たいきけん 再 さい 突入 とつにゅう の際 さい に必要 ひつよう になるもので、使用 しよう することはできない。司令 しれい 船 せん の電力 でんりょく 消費 しょうひ を限界 げんかい まで抑 おさ えるために、月 つき 着陸 ちゃくりく 船 せん を救命 きゅうめい ボート代 か わりにして、生成 せいせい 量 りょう が激減 げきげん した飲料 いんりょう 水 すい の消費 しょうひ を極力 きょくりょく 控 ひか える負荷 ふか に耐 た え、無事 ぶじ 地球 ちきゅう に生還 せいかん した。
この危機 きき 対応 たいおう の鮮 あざ やかさにより、この一 いち 件 けん は「成功 せいこう した失敗 しっぱい ("successful failure")」[3] 、「栄光 えいこう ある失敗 しっぱい 」などと称 とな えられた。
※ ( )内 ない は、この飛行 ひこう も含 ふく めた宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 回数 かいすう
ジェームズ・A・ラヴェルJr. (James A. Lovell, Jr.):船長 せんちょう (4)
ジョン・L・スワイガートJr. (John L. Swigert, Jr.) : 司令 しれい 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し (1)
フレッド・W・ヘイズJr. (Fred W. Haise, Jr.):月 つき 着陸 ちゃくりく 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し (1)
※ 当初 とうしょ 、司令 しれい 船 せん の操縦 そうじゅう 士 し にはケン・マッティングリー が予定 よてい されていたが、予備 よび 着陸 ちゃくりく 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し のチャールズ・デューク (Charles Duke) が血液 けつえき 検査 けんさ の結果 けっか 、風疹 ふうしん に感染 かんせん している可能 かのう 性 せい があり、風疹 ふうしん に免疫 めんえき がないマッティングリーに伝染 でんせん する可能 かのう 性 せい が高 たか かったため、スワイガートと交替 こうたい になった。このため、着陸 ちゃくりく 船 せん に取 と り付 つ けられていた銘板 めいばん はマッティングリーの名 な が刻 きざ まれており、後 あと で交換 こうかん するためにスワイガートの名 な が刻 きざ まれた物 もの が司令 しれい 船 せん に持 も ち込 こ まれていた。月 つき 着陸 ちゃくりく を果 は たせず、交換 こうかん できなかった銘板 めいばん は地球 ちきゅう へ持 も ち帰 かえ られた。
尚 なお 、マッティングリーとデュークは後 のち にアポロ16号 ごう にともに搭乗 とうじょう している。しかし、2020年 ねん 現在 げんざい 、未 いま だにケン・マッティングリーは風疹 ふうしん を発症 はっしょう していない。
ジョン・W・ヤング (John W. Young):船長 せんちょう
ジョン・L・スワイガートJr. (John L. Swigert, Jr.):司令 しれい 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し 、マッティングリーと交替 こうたい で実際 じっさい に飛行 ひこう
チャールズ・M・デュークJr. (Charles M. Duke Jr.):月 つき 着陸 ちゃくりく 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し
ヴァンス・D・ブランド (Vance D. Brand)
ジャック・R・ルースマ (Jack R. Lousma)
ジョセフ・P・カーウィン (Joseph P. Kerwin)
ジーン・クランツ (Gene Kranz):白 しろ 班 はん
ミルト・ウィンドラー (Milt Windler):茶 ちゃ 班 はん
グリン・ラニー (Glynn Lunney):黒 くろ 班 はん
ゲリー・グリフィン (Gerry Griffin):金 きむ 班 はん
アポロ13号 ごう の着陸 ちゃくりく 地点 ちてん は、直径 ちょっけい 80kmのフラ・マウロクレーター を持 も つフラ・マウロ高地 こうち が予定 よてい されていた。ここは過去 かこ に巨大 きょだい な隕石 いんせき が衝突 しょうとつ したとき、地下 ちか の溶岩 ようがん が噴出 ふんしゅつ したことによって形成 けいせい されたと考 かんが えられる小 しょう 丘 おか で、地質 ちしつ 学 がく 的 てき に見 み てきわめて興味深 きょうみぶか いサンプルを採集 さいしゅう できると期待 きたい されたため、候補 こうほ として選 えら ばれた。フラ・マウロへの着陸 ちゃくりく は、次 つぎ のアポロ14号 ごう で実現 じつげん された。
当初 とうしょ 、発射 はっしゃ は1970年 ねん 3月 がつ に予定 よてい されていたが、(公式 こうしき には)12号 ごう が持 も ち帰 かえ った月 つき の石 いし の分析 ぶんせき に時間 じかん を掛 か ける必要 ひつよう があるとして、同年 どうねん 4月 がつ に延期 えんき されている[4] 。
13号 ごう は、実 じつ はすでに発射 はっしゃ 直後 ちょくご から不具合 ふぐあい を発生 はっせい させていた。まず第 だい 2段 だん ロケットS-II の中央 ちゅうおう エンジンが、予定 よてい より2分 ふん 早 はや く燃焼 ねんしょう を停止 ていし してしまった。しかしながらこの時 とき は周囲 しゅうい の4基 き のエンジンが自動的 じどうてき に燃焼 ねんしょう 時間 じかん を延長 えんちょう し、軌道 きどう を修正 しゅうせい したため大事 だいじ には至 いた らなかった。後 ご の分析 ぶんせき によると故障 こしょう の原因 げんいん は共振 きょうしん によるもので、エンジンの振動 しんどう は68G 、16Hz という危険 きけん な水準 すいじゅん にまで達 たっ していた。エンジンを支 ささ えるフレームは76mmも歪 ゆが み、第 だい 2段 だん を空中 くうちゅう 分解 ぶんかい させかねないほどの振動 しんどう と歪 ゆが みであったが、この振動 しんどう によってセンサーが圧力 あつりょく を過度 かど に低 ひく く表示 ひょうじ したため、コンピューター が自動的 じどうてき にエンジンを停止 ていし した。
これより小 ちい さな振動 しんどう は13号 ごう 以前 いぜん の飛行 ひこう でも起 お こっていたが(またそれは、ジェミニ計画 けいかく 初期 しょき の無人 むじん 飛行 ひこう の段階 だんかい から発生 はっせい しており、ロケットに固有 こゆう の現象 げんしょう と考 かんが えられていたが)、13号 ごう ではターボポンプ の中 なか でキャビテーション が発生 はっせい したことにより、振動 しんどう が拡大 かくだい されたのであった。このため後 ご の飛行 ひこう では、13号 ごう の時点 じてん ではまだ開発 かいはつ 途上 とじょう であった振動 しんどう 抑制 よくせい 装置 そうち が取 と りつけられることになった。同時 どうじ に、圧力 あつりょく 振動 しんどう を減少 げんしょう させるため液体 えきたい 酸素 さんそ の供給 きょうきゅう ラインの中 なか にヘリウム ガスを満 み たしたサージタンク を設置 せっち し、故障 こしょう が発生 はっせい した際 さい に中央 ちゅうおう エンジンを自動的 じどうてき に停止 ていし する装置 そうち を設 もう け、またすべてのエンジンの燃料 ねんりょう バルブ を簡素 かんそ 化 か するなどの改善 かいぜん が図 はか られた。
損傷 そんしょう した13号 ごう の機械 きかい 船 せん (大気圏 たいきけん 再 さい 突入 とつにゅう 直前 ちょくぜん 、切 き り離 はな した直後 ちょくご に撮影 さつえい )
地球 ちきゅう から321,860km離 はな れたとき(アメリカ東部 とうぶ 標準時 ひょうじゅんじ で1970年 ねん 4月 がつ 13日 にち )、機械 きかい 船 せん の2基 き ある酸素 さんそ タンクのうちの一 ひと つが突然 とつぜん 爆発 ばくはつ した。飛行 ひこう 士 し が第 だい 2タンクの攪拌機 き のスイッチを入 い れたとき、タンク内部 ないぶ の、テフロン 製 せい 皮膜 ひまく が損傷 そんしょう していた電線 でんせん が短絡 たんらく し放電 ほうでん した。圧力 あつりょく はあっという間 ま に限界 げんかい 値 ち の7MPa を超 こ え、瞬間 しゅんかん 的 てき に燃焼 ねんしょう した。もっともこれはずっと後 のち になってから事故 じこ 調査 ちょうさ 委員 いいん 会 かい の分析 ぶんせき によって明 あき らかになったことで、飛行 ひこう 士 し たちはこの時点 じてん では微小 びしょう 天体 てんたい が衝突 しょうとつ したのだと思 おも っていた。
この爆発 ばくはつ により、1番 ばん タンクも損傷 そんしょう した。計器 けいき 盤 ばん の残 ざん 量 りょう 表示 ひょうじ はゆっくりと下 さ がりつつあり、数時間 すうじかん 後 ご には機械 きかい 船 せん の酸素 さんそ は完全 かんぜん に空 そら になってしまうと考 かんが えられた。管制 かんせい センターは飛行 ひこう 士 し がメーターの表示 ひょうじ を読 よ み上 あ げるのを中断 ちゅうだん させ、内容 ないよう 物 ぶつ を維持 いじ することを最 さい 優先 ゆうせん にさせた。
もし機械 きかい 船 せん の酸素 さんそ がなくなってしまったら、司令 しれい 船 せん に搭載 とうさい されている分 ぶん を使 つか わざるを得 え なくなる。しかしそれは機械 きかい 船 せん を切 き り離 はな したあと、大気圏 たいきけん 再 さい 突入 とつにゅう の際 さい に必要 ひつよう になるもので、約 やく 10時 じ 間 あいだ 分 ぶん しか用意 ようい されていない。そのためジョンソン宇宙 うちゅう センター (コールサイン 「ヒューストン 」)の管制 かんせい センターは、司令 しれい 船 せん の機能 きのう を完全 かんぜん に停止 ていし し月 つき 着陸 ちゃくりく 船 せん に避難 ひなん するよう飛行 ひこう 士 し たちに指示 しじ した。この手順 てじゅん は地上 ちじょう での訓練 くんれん では何 なん 度 ど も行 おこ なわれていたが、まさかそれを実行 じっこう する時 とき が来 く るとは誰 だれ も思 おも っていなかった。この時 とき 、アポロ8号 ごう のように着陸 ちゃくりく 船 せん が存在 そんざい していなければ、飛行 ひこう 士 し たちは確実 かくじつ に命 いのち を落 お としていたところであった。
この事故 じこ により月面 げつめん 着陸 ちゃくりく は不可能 ふかのう になり、3人 にん の宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し を速 すみ やかに地球 ちきゅう に帰還 きかん させなければならなくなった。採 と り得 え る選択肢 せんたくし として、宇宙船 うちゅうせん 全体 ぜんたい を反転 はんてん させ、機械 きかい 船 せん のエンジンを噴射 ふんしゃ して減速 げんそく しさらに帰還 きかん 方向 ほうこう に加速 かそく して引 ひ き返 かえ す「直接 ちょくせつ 中止 ちゅうし 」、月 つき の裏側 うらがわ を回 まわ って自動的 じどうてき に地球 ちきゅう に帰還 きかん することができる自由 じゆう 帰還 きかん 軌道 きどう (英語 えいご 版 ばん ) を利用 りよう する「月 つき 周回 しゅうかい 中止 ちゅうし 」などがあった。直接 ちょくせつ 中止 ちゅうし には機械 きかい 船 せん のエンジンが完全 かんぜん な状態 じょうたい で使用 しよう できることが前提 ぜんてい であるが、13号 ごう の場合 ばあい は爆発 ばくはつ により機械 きかい 船 せん のエンジンが損傷 そんしょう を受 う けている可能 かのう 性 せい が大 おお きく、この方法 ほうほう による帰還 きかん は避 さ けるべきと判断 はんだん された。一方 いっぽう の月 つき 周回 しゅうかい 中止 ちゅうし については、13号 ごう は当初 とうしょ はこの軌道 きどう に乗 の って月 つき を目指 めざ していたが、フラ・マウロへ向 む かうため打 う ち上 あ げの翌日 よくじつ に機械 きかい 船 せん のエンジンを噴射 ふんしゃ して自由 じゆう 帰還 きかん 軌道 きどう から離脱 りだつ しており、そのまま放置 ほうち すると月 つき の裏側 うらがわ を回 まわ って地球 ちきゅう の方向 ほうこう には戻 もど るが、しかし地球 ちきゅう を大 おお きく外 はず れてしまう長大 ちょうだい な楕円 だえん 軌道 きどう に乗 の っていた。そのため、事故 じこ 発生 はっせい からおよそ5時 じ 間 あいだ 半 はん が経過 けいか した時点 じてん で、宇宙船 うちゅうせん を自由 じゆう 帰還 きかん 軌道 きどう に戻 もど すために月 つき 着陸 ちゃくりく 船 せん の降下 こうか 用 よう エンジンを噴射 ふんしゃ して軌道 きどう 修正 しゅうせい が実行 じっこう された。その後 ご 、再度 さいど の軌道 きどう 修正 しゅうせい と帰還 きかん までの所要 しょよう 時間 じかん を短縮 たんしゅく するための両方 りょうほう の目的 もくてき で、月面 げつめん に最 さい 接近 せっきん 2時 じ 間 あいだ 後 ご に着陸 ちゃくりく 船 せん の降下 こうか 用 よう エンジンを噴射 ふんしゃ して宇宙船 うちゅうせん を加速 かそく するPC+2噴射 ふんしゃ が実行 じっこう された。
構造 こうぞう が異 こと なる司令 しれい 船 せん の空気 くうき 濾過 ろか 装置 そうち を着陸 ちゃくりく 船 せん で用 もち いるために、急遽 きゅうきょ 手作 てづく りされた「メールボックス」。着陸 ちゃくりく 船 せん の予備 よび のLiOHは船 ふね 外 がい に搭載 とうさい されていて、電力 でんりょく 温存 おんぞん すべく船 ふね 外 がい 活動 かつどう が制限 せいげん されたため飛行 ひこう 士 し が取 と りに行 い くことは出来 でき なかった
着陸 ちゃくりく 船 せん アクエリアス。地球 ちきゅう に帰還 きかん する直前 ちょくぜん まで、救命 きゅうめい ボートとして使用 しよう された
司令 しれい 船 せん オデッセイの太平洋 たいへいよう 着水 ちゃくすい 成功 せいこう の報 ほう に歓喜 かんき に沸 わ く、ジョンソン宇宙 うちゅう センター (ヒューストン)の管制 かんせい 室 しつ の飛行 ひこう 主任 しゅにん (フライト・ディレクター)たち。左 ひだり より、(親指 おやゆび を立 た てている人物 じんぶつ が)グリフィン、クランツ、ルーネイ
着陸 ちゃくりく 船 せん は、本来 ほんらい は2人 ふたり の人間 にんげん が宇宙 うちゅう に2日間 にちかん 滞在 たいざい するように設計 せっけい されており、3人 にん の人間 にんげん が4日間 にちかん も生存 せいぞん できるようには作 つく られてはいなかった。酸素 さんそ については、着陸 ちゃくりく 船 せん は飛行 ひこう 士 し が月面 げつめん で活動 かつどう する際 さい 、一旦 いったん 内部 ないぶ を真空 しんくう にしたり、戻 もど ったあと再 ふたた び船内 せんない を与 あずか 圧 あつ したりする行程 こうてい があるため、十分 じゅうぶん な量 りょう が搭載 とうさい されていてそれほど心配 しんぱい する必要 ひつよう はなかった。
問題 もんだい は、二酸化炭素 にさんかたんそ (CO2 )の除去 じょきょ に必要 ひつよう な水酸化 すいさんか リチウム (LiOH)であった。飛行 ひこう 士 し たちが呼吸 こきゅう をするたびに、船内 せんない に二酸化炭素 にさんかたんそ が放出 ほうしゅつ されるが、一定 いってい 濃度 のうど 以上 いじょう の二酸化炭素 にさんかたんそ は人体 じんたい に毒性 どくせい があるため、除去 じょきょ する必要 ひつよう がある。それを除去 じょきょ するためのフィルターに使用 しよう されている水酸化 すいさんか リチウムが、着陸 ちゃくりく 船内 せんない に搭載 とうさい されている量 りょう では、帰還 きかん まではとてももたない。予備 よび のボトルは船 ふね 外 がい の格納庫 かくのうこ に置 お いてあり、通常 つうじょう は月面 げつめん 活動 かつどう をする際 さい に飛行 ひこう 士 し が取 と りに行 い くのだが、今回 こんかい は船 ふね 外 がい 活動 かつどう をするだけの電力 でんりょく の余裕 よゆう がない。司令 しれい 船内 せんない には十分 じゅうぶん な予備 よび があるものの、司令 しれい 船 せん の濾過 ろか 装置 そうち は、着陸 ちゃくりく 船 せん とは規格 きかく が全 まった く異 こと なっていた。
司令 しれい 船 せん のフィルターエレメントは四角形 しかっけい であり、そのままでは着陸 ちゃくりく 船 せん の円形 えんけい のフィルター筐体 きょうたい に装着 そうちゃく することはできない。そのため地上 ちじょう の管制 かんせい 官 かん たちは、船内 せんない にある余 あま ったボ ぼ ール紙 るがみ やビニール袋 ぶくろ をガムテープで貼 は り合 あ わせてフィルター筐体 きょうたい を製作 せいさく する方法 ほうほう を考案 こうあん し、その作 つく り方 かた を口頭 こうとう で飛行 ひこう 士 し たちに伝 つた えた。こうして完成 かんせい させた間 ま に合 あ わせのフィルター装置 そうち を、飛行 ひこう 士 し たちは形状 けいじょう や設置 せっち 状 じょう 況 きょう が似 に ることから「メールボックス 」と呼 よ んだ。
もう一 ひと つの問題 もんだい は電力 でんりょく であった。司令 しれい 船 せん と機械 きかい 船 せん の電力 でんりょく 源 げん が燃料 ねんりょう 電池 でんち だったのに対 たい し、着陸 ちゃくりく 船 せん は酸化 さんか 銀 ぎん 電池 でんち を使用 しよう していた。燃料 ねんりょう 電池 でんち は、副産物 ふくさんぶつ として水 みず が生成 せいせい される。この水 みず は飲料 いんりょう 水 すい として利用 りよう されるだけではなく、機器 きき の冷却 れいきゃく にも用 もち いられる。酸化 さんか 銀 ぎん 電池 でんち では水 みず が得 え られないため、大気圏 たいきけん 再 さい 突入 とつにゅう の直前 ちょくぜん まで電池 でんち の出力 しゅつりょく は最低 さいてい 限度 げんど にまで抑 おさ えられ、飛行 ひこう 士 し たちも水 みず を飲 の むことは極力 きょくりょく 控 ひか えなければならなくなった。
また電力 でんりょく を最低 さいてい 限度 げんど にまで落 お としたために、船内 せんない の温度 おんど は極端 きょくたん に低 ひく くなってしまった。ホットドッグが凍 こお ってしまうほどの寒 さむ さになったが、飛行 ひこう 士 し は宇宙 うちゅう 服 ふく を着 き ることはしなかった。内部 ないぶ はゴム製 せい で発汗 はっかん が促進 そくしん されてしまうことを懸念 けねん したためである。また、このため空気 くうき 中 ちゅう の水分 すいぶん が凝結 ぎょうけつ し、計器 けいき 盤 ばん の上 うえ に無数 むすう の結露 けつろ が発生 はっせい した。この水滴 すいてき は、後 あと で司令 しれい 船 せん を再 さい 起動 きどう する際 さい に回路 かいろ を短絡 たんらく させる原因 げんいん となるのではないかと懸念 けねん されたが、司令 しれい 船 せん にはアポロ1号 ごう の火災 かさい 事故 じこ の後 のち 、その原因 げんいん となった短絡 たんらく や漏電 ろうでん への対策 たいさく が徹底的 てっていてき に施 ほどこ されていたため問題 もんだい となることはなかった。
帰還 きかん の直前 ちょくぜん 、後 ご の分析 ぶんせき のために写真 しゃしん を撮 と るべく、まず最初 さいしょ に機械 きかい 船 せん を切 き り離 はな した。飛行 ひこう 士 し たちが驚 おどろ いたのは、酸素 さんそ タンクと水素 すいそ タンクを覆 おお っている第 だい 3区画 くかく のカバーが、機械 きかい 船 せん の全長 ぜんちょう にわたってそっくりなくなっていたことであった。
着陸 ちゃくりく 船 せん アクエリアスを切 き り離 はな した後 のち 、司令 しれい 船 せん オディッセイは無事 ぶじ 太平洋 たいへいよう に着水 ちゃくすい した。他 た の2人 ふたり は健康 けんこう 状態 じょうたい には問題 もんだい はなかったが、ヘイズ飛行 ひこう 士 し は水分 すいぶん の補給 ほきゅう が不足 ふそく していたために尿 にょう 路 ろ 感染 かんせん 症 しょう にかかってしまっていた。管制 かんせい センターは宇宙船 うちゅうせん の軌道 きどう に影響 えいきょう を与 あた えないために一時 いちじ 的 てき に船 ふね 外 がい に尿 にょう を投棄 とうき しないよう指示 しじ していたのだが、飛行 ひこう 士 し たちはそれを誤解 ごかい して、地球 ちきゅう に帰還 きかん するまで尿 にょう の投棄 とうき をしないようにしていた。尿 にょう はビニール袋 ぶくろ に貯 た めて船内 せんない に保管 ほかん していたがビニール袋 ぶくろ には限 かぎ りがあるため、飛行 ひこう 士 し たちは排尿 はいにょう を少 すく なくするために水 みず を飲 の むのをできるだけ控 ひか えており、そのためにヘイズは尿 にょう 路 ろ 感染 かんせん 症 しょう に罹 かか ってしまった。
月面 げつめん 着陸 ちゃくりく という目的 もくてき は達成 たっせい できなかったものの、爆発 ばくはつ が発生 はっせい したのが月 つき に向 む かう途中 とちゅう のことで、着陸 ちゃくりく 船 せん の物資 ぶっし が手 て つかずの状態 じょうたい だったのは不幸 ふこう 中 ちゅう の幸 さいわ いであった。
発射 はっしゃ からおよそ46時 じ 間 あいだ 40分 ふん 後 ご 、第 だい 2酸素 さんそ タンクの残 ざん 量 りょう 表示 ひょうじ は内部 ないぶ の絶縁 ぜつえん 体 からだ の損傷 そんしょう により、100%を切 き る値 ね を示 しめ す故障 こしょう が発生 はっせい した。皮肉 ひにく なことに、飛行 ひこう 士 し たちの命 いのち はこの故障 こしょう によって救 すく われた。故障 こしょう の原因 げんいん を探 さぐ るため、飛行 ひこう 士 し はこの時点 じてん で低温 ていおん タンク攪拌の操作 そうさ をしたのだが、この操作 そうさ が爆発 ばくはつ の引 ひ き金 がね となる(詳 くわ しくは後述 こうじゅつ )。この操作 そうさ は本来 ほんらい の予定 よてい では月面 げつめん 着陸 ちゃくりく の後 のち 、すなわち着陸 ちゃくりく 船 せん 分離 ぶんり 後 ご に行 おこ なわれることとなっていた。仮 かり にこの故障 こしょう が無 な ければ爆 ばく 発 はつ は着陸 ちゃくりく 船 せん 分離 ぶんり 後 ご に起 お こっていたと考 かんが えられ、この場合 ばあい 飛行 ひこう 士 し たちが助 たす かる見込 みこ みはまずなかった。
帰還 きかん 後 ご 、揚陸 ようりく 艦 かん イオージマの甲板 かんぱん に降 お り立 た った3名 めい の飛行 ひこう 士 し
事故 じこ 原因 げんいん の分析 ぶんせき には予想 よそう 外 がい に時間 じかん がかかったが、製造 せいぞう 記録 きろく の詳細 しょうさい な追跡 ついせき により、タンクの爆発 ばくはつ はいくつもの要因 よういん が重 かさ なったことによって発生 はっせい したことが明 あき らかにされた。
そもそも液体 えきたい 酸素 さんそ や液体 えきたい 水素 すいそ のような極 ごく 低温 ていおん 物質 ぶっしつ を貯蔵 ちょぞう するには、気化 きか によって発生 はっせい する過大 かだい な圧力 あつりょく を避 さ けるための排気 はいき 系統 けいとう や、熱 ねつ 的 てき 絶縁 ぜつえん 方法 ほうほう を確立 かくりつ することが重要 じゅうよう になってくる。機械 きかい 船 せん のタンクの性能 せいのう は極 きわ めて高 たか く、極 ごく 低温 ていおん の液体 えきたい 酸素 さんそ や液体 えきたい 水素 すいそ を何 なん 年 ねん にもわたって保存 ほぞん することができるのだが、タンク内 ない に内容 ないよう 物 ぶつ がある状態 じょうたい のときには、内部 ないぶ を見 み ることは構造 こうぞう 上 じょう 不可能 ふかのう であった。
事故 じこ に関係 かんけい した部品 ぶひん および要因 よういん は、以下 いか のとおりである。
部品 ぶひん
残 ざん 量 りょう 計 けい
残 ざん 量 りょう を正確 せいかく に計測 けいそく するための、攪拌用 よう ファン
液体 えきたい 酸素 さんそ を必要 ひつよう 分 ぶん だけ蒸発 じょうはつ させるための加熱 かねつ 器 き (ヒーター )
加熱 かねつ 器 き を制御 せいぎょ するための温度 おんど 維持 いじ 装置 そうち (サーモスタット )
温度 おんど 計 けい
充填 じゅうてん および排出 はいしゅつ 用 よう のバルブとパイプ
要因 よういん
元々 もともと 機械 きかい 船 せん の酸素 さんそ タンクのヒーターとサーモスタットの規格 きかく は、司令 しれい 船 せん の28ボルト に合 あ わせて設計 せっけい されていた。ところが発射 はっしゃ 台 だい 上 じょう でタンクの充填 じゅうてん と加圧 かあつ の作業 さぎょう を行 おこ なう際 さい には、65ボルトの電源 でんげん が使用 しよう されていた。このため機械 きかい 船 せん の製作 せいさく 元 もと のノース・アメリカン 社 しゃ は下請 したう け企業 きぎょう のビーチクラフト 社 しゃ に対 たい し、ヒーターを65ボルトの規格 きかく に合 あ わせるよう指示 しじ し、ビーチクラフトはそれに従 したが ってタンクを改造 かいぞう したのだが、この時 とき (原因 げんいん は不明 ふめい だが)サーモスタットだけには何 なに も変更 へんこう が加 くわ えられなかった。
また酸素 さんそ タンクの温度 おんど 計 けい の表示 ひょうじ の上限 じょうげん は100°F (38℃)で、これ以上 いじょう は表示 ひょうじ されないようになっていた。しかし通常 つうじょう は、27℃にまで達 たっ すればサーモスタットが作動 さどう して自動的 じどうてき にヒーターが停止 ていし されるため、特 とく に問題 もんだい になるものではなかった。
今回 こんかい 13号 ごう に使用 しよう された酸素 さんそ タンクおよびその付属 ふぞく 機器 きき 一式 いっしき を搭載 とうさい した棚 たな は、本来 ほんらい は先 さき のアポロ10号 ごう で使用 しよう されるはずのものだったが、電磁波 でんじは 干渉 かんしょう (ノイズ )の問題 もんだい が発生 はっせい したために、付属 ふぞく 機器 きき ごと取 と り外 はず され修理 しゅうり されることになった。ところがクレーン でつり上 あ げる際 さい 、棚 たな を機体 きたい に取 と りつけている4本 ほん のボルトのうちの1本 ほん が外 はず されていなかった。このため、2インチ (5センチメートル )ほど持 も ち上 あ げたところでワイヤー が外 はず れ、棚 たな は元 もと あった場所 ばしょ に落 お ちてしまった。このときの衝撃 しょうげき により、タンク内 ない の酸素 さんそ を抜 ぬ き取 と る時 とき に使用 しよう されるパイプが、本来 ほんらい の取 と りつけ位置 いち から外 はず れてしまった。
この事故 じこ の後 のち 、地上 ちじょう での訓練 くんれん をする際 さい 、タンクに液体 えきたい 酸素 さんそ が充填 じゅうてん された。ところが訓練 くんれん 終了 しゅうりょう 後 ご 、先 さき の事故 じこ で放出 ほうしゅつ 用 よう のパイプが外 はず れてしまったために、中 なか の酸素 さんそ が抜 ぬ き取 と れなくなってしまった。今 いま からタンク一式 いっしき を取 と り替 か えるとなると、計画 けいかく は大幅 おおはば に遅 おく れてしまう。そのため担当 たんとう 技術 ぎじゅつ 者 しゃ は、ヒーターで液体 えきたい 酸素 さんそ を加熱 かねつ し、気化 きか させて放出 ほうしゅつ することを提案 ていあん し、ラヴェル船長 せんちょう もこれを承認 しょうにん した。ヒーターのスイッチが入 い れられ、タンク内 ない の温度 おんど が上昇 じょうしょう し27℃に達 たっ した瞬間 しゅんかん 、サーモスタットが作動 さどう するはずであった。ところが回路 かいろ に接続 せつぞく された65ボルト電源 でんげん にて発生 はっせい した電流 でんりゅう が、28ボルト用 よう に設計 せっけい されていたサーモスタットを既 すで に溶着 ようちゃく させており、この結果 けっか ヒーターの温度 おんど 制御 せいぎょ 機構 きこう は故障 こしょう し機能 きのう しなくなっていた。
8時 じ 間 あいだ 後 ご 、液体 えきたい 酸素 さんそ はすべて気化 きか して抜 ぬ き取 と られたが、温度 おんど 制御 せいぎょ 機構 きこう の故障 こしょう によってヒーターは8時 じ 間 あいだ 常時 じょうじ 通電 つうでん していた。そのため最終 さいしゅう 的 てき にタンク内 ない の温度 おんど は538℃にも達 たっ したのだが、38℃までしか表示 ひょうじ しない温度 おんど 計 けい であったため異常 いじょう に気 き づく者 もの は誰 だれ もいなかった。
これにより攪拌用 よう ファンの電線 でんせん を覆 おお うテフロン製 せい の被膜 ひまく がほぼ焼失 しょうしつ し、電線 でんせん がむき出 だ しになった。
タンク内 ない に液体 えきたい 酸素 さんそ が再 さい 充填 じゅうてん された時 とき 、それはもはや爆 ばく 弾 だん のような状態 じょうたい になっていた。飛行 ひこう 士 し が低温 ていおん 攪拌の操作 そうさ をするためにファンのスイッチを入 い れたとき、むき出 だ しになっていた電線 でんせん から火花 ひばな が飛 と び、燃 も え残 のこ っていたテフロンが発火 はっか した。100%純粋 じゅんすい な液体 えきたい 酸素 さんそ の中 なか で発生 はっせい した炎 ほのお は、300ポンド(136kg)の液体 えきたい 酸素 さんそ を一瞬 いっしゅん のうちに気化 きか させ、膨張 ぼうちょう した気体 きたい 酸素 さんそ がタンクを吹 ふ き飛 と ばした。
この爆発 ばくはつ により正常 せいじょう な第 だい 1タンクも損傷 そんしょう を負 お い、使 つか い物 もの にならなくなった。この事故 じこ を教訓 きょうくん として、後 ご の飛行 ひこう では2つのタンクの距離 きょり を十分 じゅうぶん に離 はな し、さらに非 ひ 常用 じょうよう の電源 でんげん を別 べつ の区画 くかく に設置 せっち する改良 かいりょう が加 くわ えられた。
アポロ計画 けいかく を通 とお して設定 せってい されていた飛行 ひこう 士 し のローテーションでは、13号 ごう の当初 とうしょ の乗組 のりくみ 員 いん は、ジェミニ計画 けいかく のベテラン飛行 ひこう 士 し であるゴードン・クーパー を船長 せんちょう にした、以下 いか のメンバーによって構成 こうせい されていた。
ゴードン・クーパー (L. Gordon Cooper, Jr.):船長 せんちょう
ドン・F・アイセル (Donn F. Eisele):司令 しれい 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し
エドガー・D・ミッチェル (Edgar D. Mitchell):着陸 ちゃくりく 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し
しかしながらクーパーとアイセルは様々 さまざま な理由 りゆう でNASA の上層 じょうそう 部 ぶ から嫌 きら われていた(クーパーは訓練 くんれん の態度 たいど が不 ふ 真面目 まじめ であり、またアイセルはすでにアポロ7号 ごう で飛行 ひこう していたし、結婚 けっこん をめぐって家庭的 かていてき な問題 もんだい を抱 かか えていた)ので、担当 たんとう 官 かん でありマーキュリー・セブン のメンバーの1人 ひとり ディーク・スレイトン は彼 かれ らを予備 よび 搭乗 とうじょう 員 いん に回 まわ した。スレイトンによると、クーパーはよほどの活躍 かつやく を見 み せなければ13号 ごう に搭乗 とうじょう させるつもりはなかったのだが、結局 けっきょく 彼 かれ は期待 きたい に応 こた えることはできなかったのだという。これらの理由 りゆう により、スレイトンが最初 さいしょ に提案 ていあん した搭乗 とうじょう 員 いん の候補 こうほ は、
アラン・シェパード (Alan B. Shepard, Jr):船長 せんちょう (スレイトンと同 おな じマーキュリー・セブンのメンバー)
スチュアート・ルーザ (Stuart A. Roosa):司令 しれい 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し
エドガー・ミッチェル (Edgar D. Mitchell):着陸 ちゃくりく 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し
であったが、シェパードは以前 いぜん に内耳 ないじ の手術 しゅじゅつ を受 う けたことがあり、また1961年 ねん 以来 いらい 飛行 ひこう を経験 けいけん していないために、月 つき 飛行 ひこう を行 おこな うには訓練 くんれん 期間 きかん が不足 ふそく しているとして候補 こうほ からはじかれた。このため本来 ほんらい は14号 ごう の正 せい 搭乗 とうじょう 員 いん であり、11号 ごう の予備 よび 搭乗 とうじょう 員 いん でもあったラヴェルたちのグループが13号 ごう に配属 はいぞく されたのであった。
発射 はっしゃ の2日 にち 前 まえ 、予備 よび 搭乗 とうじょう 員 いん の1人 ひとり であったチャーリー・デュークが、自分 じぶん の子供 こども からはしか をうつされた。船長 せんちょう のラヴェルと着陸 ちゃくりく 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し ヘイズは免疫 めんえき があったが、司令 しれい 船 せん 操縦 そうじゅう 士 し のケン・マッティングリーは持 も っていなかったため、予備 よび 搭乗 とうじょう 員 いん のジャック・スワイガートと交替 こうたい になった。マッティングリーは後 のち にアポロ16号 ごう とスペースシャトル ・STS-4 ・STS-51-C で飛行 ひこう し、海軍 かいぐん 少将 しょうしょう まで昇進 しょうしん した後 のち 、NASAおよび海軍 かいぐん から退役 たいえき した。13号 ごう が危機 きき に陥 おちい っている間 あいだ 、彼 かれ は管制 かんせい センターで司令 しれい 船 せん をいかに最小限 さいしょうげん の電力 でんりょく で使用 しよう するかということを、シミュレーター で検討 けんとう した。
13号 ごう の飛行 ひこう 記念 きねん プレート
また着陸 ちゃくりく 船 せん アクエリアスの脚 あし に貼 は られていた飛行 ひこう 記念 きねん プレートには、マッティングリーの名前 なまえ が刻 きざ まれていたため、月面 げつめん で交換 こうかん すべく飛行 ひこう 士 し たちはスワイガートの名前 なまえ が入 はい っているものを手渡 てわた されていた。ラヴェル船長 せんちょう の著書 ちょしょ 「失 うしな われた月 つき 」(後 のち に『アポロ13』に改題 かいだい )によると、彼 かれ が持 も っている13号 ごう に関 かん する記念 きねん 品 ひん は、このプレートの他 ほか には司令 しれい 船 せん の耐 たい 熱 ねつ 板 いた のかけらと、チャールズ・リンドバーグ からの手紙 てがみ であるという。
13号 ごう は自由 じゆう 帰還 きかん 軌道 きどう をとったため、月 つき の裏側 うらがわ を回 まわ る際 さい 、他 た の月 つき 飛行 ひこう よりもおよそ100kmほど高 たか い軌道 きどう を通 とお った。このため2024年 ねん 現在 げんざい 、人間 にんげん が地球 ちきゅう から最 もっと も遠 とお く離 はな れた記録 きろく となっている。もっとも地球 ちきゅう と月 つき の間 あいだ の距離 きょり の変化 へんか は100km以上 いじょう に及 およ ぶため、13号 ごう が本当 ほんとう に他 た の月 つき 飛行 ひこう よりも地球 ちきゅう から遠 とお ざかったとは限 かぎ らないが、ギネス世界 せかい 記録 きろく は、これを有人 ゆうじん 宇宙 うちゅう 飛行 ひこう の最高 さいこう 高度 こうど 到達 とうたつ 記録 きろく として認定 にんてい しているので、ラヴェルら3人 にん は正式 せいしき な記録 きろく 保持 ほじ 者 しゃ となっている。
司令 しれい 船 せん は発射 はっしゃ からおよそ6日 にち 後 ご の4月 がつ 17日 にち 18:07:41(UTC)、サモア 島 しま 南西 なんせい 、西経 せいけい 165度 ど 22分 ふん 、南緯 なんい 21度 ど 38分 ぶん の太平洋 たいへいよう 上 うえ に着水 ちゃくすい した。回収 かいしゅう のための強襲 きょうしゅう 揚陸 ようりく 艦 かん イオー・ジマ (USS Iwo Jima)からは6.5km離 はな れていた。
陰謀 いんぼう 論 ろん 者 しゃ は、13という数字 すうじ を様々 さまざま に関連 かんれん づけようとしている。たとえば発射 はっしゃ 日 び の'70年 ねん 4月 がつ 11日 にち の数字 すうじ を全部 ぜんぶ 足 た すと13になり、13時 じ 13分 ふん に39番 ばん 発射 はっしゃ 台 だい (13の3倍 ばい )から発射 はっしゃ され、事故 じこ が発生 はっせい したのは4月 がつ 13日 にち である等々 とうとう 。他 ほか にも爆発 ばくはつ が起 お きたのは19時 じ 13分 ふん であるとか、もし地上 ちじょう で事故 じこ が発生 はっせい していれば損害 そんがい 額 がく は1,300万 まん ドルに達 たっ しただろうなどと牽強付会 けんきょうふかい する者 もの もいる。映画 えいが 「アポロ13 」が製作 せいさく されたとき、ラヴェルはNASAがこの事故 じこ 以降 いこう 、宇宙船 うちゅうせん に13の番号 ばんごう をふらなくなったことを指摘 してき したが、一方 いっぽう でアメリカが近 ちか い将来 しょうらい 計画 けいかく している有人 ゆうじん 月 がつ 飛行 ひこう 計画 けいかく は「オリオン 13」と呼 よ ばれている。
ラヴェルが月面 げつめん で着用 ちゃくよう する予定 よてい だった宇宙 うちゅう 服 ふく には、腕 うで 、足 あし 、ヘルメット 、生命 せいめい 維持 いじ 装置 そうち の部分 ぶぶん に赤 あか い線 せん が書 か かれていた。11号 ごう と12号 ごう の飛行 ひこう の後 のち 、月面 げつめん 活動 かつどう の映像 えいぞう を見 み た関係 かんけい 者 しゃ たちは、飛行 ひこう 士 し たちがヘルメットのサンバイザーを降 お ろしてしまうと、誰 だれ が誰 だれ なのか全 まった く分 わ からなくなってしまうことに気 き づいた。そのため急遽 きゅうきょ 対策 たいさく として、宇宙 うちゅう 服 ふく に赤 あか い線 せん を入 い れて個人 こじん を区別 くべつ することにした。なお、この識別 しきべつ 方法 ほうほう はその後 ご のアポロ計画 けいかく やスペースシャトル、さらに国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーション計画 けいかく でも継続 けいぞく して採用 さいよう されている。
13号 ごう は月面 げつめん 着陸 ちゃくりく は達成 たっせい できなかったものの、関係 かんけい 者 しゃ が迅速 じんそく かつ果敢 かかん に対応 たいおう して危機 きき を乗 の り越 こ えたことにより、「成功 せいこう した失敗 しっぱい 」と呼 よ ばれている。飛行 ひこう 士 し と地上 ちじょう の管制 かんせい 官 かん たちは、その功績 こうせき により大統領 だいとうりょう 自由 じゆう 勲章 くんしょう を受章 じゅしょう した。
着陸 ちゃくりく が実行 じっこう できなかったことにより、アポロ月面 げつめん 実験 じっけん 装置 そうち 群 ぐん (Apollo Lunar Surface Experiments Package)に搭載 とうさい されていた各種 かくしゅ 科学 かがく 実験 じっけん もできなくなってしまった。たとえばその中 なか の一 ひと つに、月面 げつめん の大気 たいき (月 つき には地球 ちきゅう の100兆 ちょう 分 ぶん の1以下 いか という極 きわ めて低 ひく い気圧 きあつ ながらも、大気 たいき が存在 そんざい する)を調 しら べる、冷 ひや 陰極 いんきょく 計測 けいそく 実験 じっけん (Cold Cathode Gauge Experiment)があった。これは12、14、15、16号 ごう でも行 おこ なわれた冷 ひや 陰極 いんきょく イオン 計測 けいそく 実験 じっけん と同 おな じものであったが、他 た の飛行 ひこう では計測 けいそく 器 き は月面 げつめん 熱 ねつ イオン検出 けんしゅつ 器 き に接続 せつぞく されていたのに対 たい し、13号 ごう では計測 けいそく 器 き 自体 じたい が独立 どくりつ していたのが特徴 とくちょう であった。実験 じっけん 装置 そうち 群 ぐん に搭載 とうさい されていた他 ほか の主 おも な計測 けいそく 装置 そうち には、月 つき が内部 ないぶ の熱 ねつ を宇宙 うちゅう 空間 くうかん に放出 ほうしゅつ する割合 わりあい を調 しら べることによって月 つき の年齢 ねんれい を探 さぐ る「熱 ねつ 流量 りゅうりょう 計測 けいそく 装置 そうち (Heat Flow Experiment)」、月 つき の地震 じしん (月 つき 震 ふるえ )を計測 けいそく する「受動 じゅどう 式 しき 月 がつ 震 ふるえ 計 けい (Passive Seismic Experiment)」、月面 げつめん に降 ふ り注 そそ ぐ宇宙 うちゅう 線 せん を計測 けいそく する「月面 げつめん 荷電 かでん 粒子 りゅうし 計測 けいそく 装置 そうち (Charged Particle Lunar Environment Experiment)」などがあった。
着陸 ちゃくりく 船 せん を製作 せいさく したグラマン 社 しゃ は、司令 しれい 船 せん を製造 せいぞう したノース・アメリカン・ロックウェル社 しゃ に対 たい し、月 つき からの帰路 きろ の大 だい 部分 ぶぶん を着陸 ちゃくりく 船 せん が牽引 けんいん したことについて総額 そうがく 31万 まん 2421ドル24セントの請求 せいきゅう 書 しょ を発行 はっこう し、13号 ごう が無事 ぶじ に帰還 きかん した後 のち 、パイロットのサム・グリーンバーグが書 か いた送 おく り状 じょう とともに冗談 じょうだん として送付 そうふ した。送 おく り状 じょう には20%の官公庁 かんこうちょう 向 む け割引 わりびき と、もしノース・アメリカンが現金 げんきん で一括 いっかつ して支払 しはら う場合 ばあい には、さらに2%の割引 わりびき をする旨 むね が書 か かれていた。これに対 たい しノース・アメリカンは、「当社 とうしゃ の司令 しれい 船 せん が10、11、12号 ごう の飛行 ひこう で往路 おうろ に着陸 ちゃくりく 船 せん を牽引 けんいん した時 とき には、料金 りょうきん の支払 しはら いは一切 いっさい 求 もと めなかった」として、グラマン社 しゃ の請求 せいきゅう を丁重 ていちょう に断 ことわ った。このジョークはアポロ13号 ごう が地球 ちきゅう への帰還 きかん を目指 めざ して航行 こうこう している最中 さいちゅう に考案 こうあん され、極限 きょくげん の緊張 きんちょう に包 つつ まれた管制 かんせい 室 しつ に束 つか の間 ま の笑 わら いをもたらした。
・牽引 けんいん :最初 さいしょ の1マイル=$4.00 その後 ご 1マイル毎 ごと に=$1.00 合計 ごうけい =$400004.00
・バッテリー充電 じゅうでん :客 きゃく 先 さき の要請 ようせい により出張 しゅっちょう 。充電 じゅうでん ケーブルは客 きゃく 先 さき のものを使用 しよう 。 合計 ごうけい =$4.05
・酸素 さんそ :1ポンド当 あ たり$10.00 合計 ごうけい =$500.00
・宿泊 しゅくはく 設備 せつび :2人 ふたり 分 ぶん 、テレビなし、エアコンとラジオ付 つ き、修正 しゅうせい アメリカン・プラン 眺望 ちょうぼう よし、料金 りょうきん 前納 ぜんのう 済 ず み。
(宿泊 しゅくはく 者 しゃ 追加 ついか の場合 ばあい は=1人 ひとり 1晩 ばん につき$8.00)
・官公庁 かんこうちょう 向 む け料金 りょうきん 割引 わりびき :20%
・請求 せいきゅう 総額 そうがく =$312421.24
※注記 ちゅうき :月面 げつめん 着陸 ちゃくりく 船 せん のチェック・アウト・タイム=金曜 きんよう の正午 しょうご まで。その後 ご 、宿泊 しゅくはく 設備 せつび 提供 ていきょう の保障 ほしょう なし。
13号 ごう の徽章 きしょう には、ローマ数字 すうじ で「XIII」と記 しる された計画 けいかく 番号 ばんごう と、3頭 とう の天馬 てんま がアポロの戦闘 せんとう 馬車 ばしゃ となって宇宙 うちゅう を駆 か ける姿 すがた が描 えが かれている。またラヴェルが海軍 かいぐん 軍人 ぐんじん であったことから、海軍兵学校 かいぐんへいがっこう の校訓 こうくん 「Ex scientia tridens (知識 ちしき から、海 うみ の力 ちから を)」を借用 しゃくよう して、「Ex luna, scientia (月 つき から、知識 ちしき を)」という標語 ひょうご が書 か かれている。アポロ計画 けいかく 全体 ぜんたい の中 なか で、徽章 きしょう に飛行 ひこう 士 し の名前 なまえ が書 か かれていないのは11号 ごう とこの13号 ごう だけであったが、元々 もともと 搭乗 とうじょう する予定 よてい だったマッティングリー飛行 ひこう 士 し が発射 はっしゃ の2日 にち 前 まえ に病気 びょうき で交替 こうたい になったため、これはむしろ幸運 こううん だった。デザインをしたのは画家 がか のルーメン・ウィンターで、自身 じしん が以前 いぜん に描 えが いたニューヨーク のホテルの壁画 へきが を元 もと にしてこの図案 ずあん にした。その壁画 へきが は、後 のち に「アポロ13」でラヴェルの役 やく を演 えん じた俳優 はいゆう のトム・ハンクス が購入 こうにゅう し、ラヴェルの息子 むすこ が経営 けいえい するシカゴ のレストランに飾 かざ られている。
アポロ12号 ごう は、発射 はっしゃ 前日 ぜんじつ に機械 きかい 船 せん の燃料 ねんりょう タンクが真空 しんくう 漏 も れを起 お こしたため、13号 ごう のタンクと交換 こうかん する共食 ともぐ い整備 せいび が行 おこな われた[5] 。13号 ごう に多 おお く付 つ きまとうケチの一 ひと つとなっている。
カンザス宇宙 うちゅう センターに展示 てんじ されているアポロ13号 ごう 司令 しれい 船 せん
帰還 きかん 後 ご 、司令 しれい 船内 せんない の機械 きかい 類 るい は事故 じこ 調査 ちょうさ のためにすべて取 と り外 はず された。代 か わりに水中 すいちゅう 脱出 だっしゅつ 訓練 くんれん で使用 しよう されたBP-1102Aという機体 きたい の計器 けいき 類 るい が搭載 とうさい され、パリ の航空 こうくう 宇宙 うちゅう 博物館 はくぶつかん に展示 てんじ された。その後 ご はケンタッキー州 しゅう ルイビル の国立 こくりつ 歴史 れきし 科学 かがく 博物館 はくぶつかん に移 うつ され、2000年 ねん にはオリジナルの計器 けいき 類 るい がセットし直 なお されて、2021年 ねん 現在 げんざい はカンザス州 しゅう ハッチンソンの博物館 はくぶつかん に展示 てんじ されている。
着陸 ちゃくりく 船 せん は1970年 ねん 4月 がつ 17日 にち 、大気圏 たいきけん に再 さい 突入 とつにゅう して消滅 しょうめつ した。その際 さい 、月面 げつめん 実験 じっけん 装置 そうち 群 ぐん の動力 どうりょく である原子力 げんしりょく 電池 でんち が太平洋 たいへいよう に落下 らっか するよう軌道 きどう 制御 せいぎょ された。燃料 ねんりょう のプルトニウム は大気圏 たいきけん で燃 も え尽 つ きることなく、ニュージーランド 北東 ほくとう のトンガ海溝 かいこう の底 そこ に沈 しず み、以降 いこう 2,000年間 ねんかん は放射線 ほうしゃせん を発 はっ し続 つづ けると見 み られている。
映画 えいが 「ヒューストン、問題 もんだい が発生 はっせい した」
1974年 ねん に公開 こうかい された「ヒューストン、問題 もんだい が発生 はっせい した (Houston, We've Got a Problem )」という映画 えいが は完全 かんぜん なフィクションで、事故 じこ は地上 ちじょう の職員 しょくいん が原因 げんいん で引 ひ き起 お こされ、計画 けいかく のスケジュールは完全 かんぜん に崩壊 ほうかい し飛行 ひこう 士 し たちの生命 せいめい はさらなる危険 きけん にさらされ、ただニュースの記事 きじ とナレーターの重々 おもおも しい声 こえ のみが事実 じじつ を伝 つた えている、というものであった。
楽曲 がっきょく 「アポロ13号 ごう のバラード」
1983年 ねん には「発射 はっしゃ 10秒 びょう 前 まえ 、秒読 びょうよ み続行 ぞっこう :宇宙 うちゅう 世代 せだい の歌 うた 」という題名 だいめい のカセットテープ に録音 ろくおん された歌集 かしゅう がオフ・セントール・プロダクションから発売 はつばい され、その中 なか に「アポロ13号 ごう のバラード 」という曲 きょく が収録 しゅうろく されていた。
映画 えいが 「アポロ13」
ジム・ラヴェルとジェフリー・クルーガーの共著 きょうちょ 『失 うしな われた月 つき 』(Lost Moon 、日本語 にほんご 版 ばん タイトル『アポロ13』)は、1994年 ねん に刊行 かんこう され、翌 よく 1995年 ねん に『アポロ13 』というタイトルで映画 えいが 化 か された。監督 かんとく はロン・ハワード で、ラヴェル船長 せんちょう はトム・ハンクス、ヘイズ飛行 ひこう 士 し はビル・パクストン 、スワイガート飛行 ひこう 士 し はケヴィン・ベーコン 、飛行 ひこう 主任 しゅにん ジーン・クランツはエド・ハリス 、ラヴェル夫人 ふじん はキャスリーン・クインラン 、マッティングリー飛行 ひこう 士 し はゲイリー・シニーズ が演 えん じた。またラヴェル夫妻 ふさい 本人 ほんにん もカメオ出演 しゅつえん している。
ジーン・クランツを始 はじ めとする何人 なんにん かの主要 しゅよう 人物 じんぶつ たちは、「この映画 えいが は事実 じじつ を忠実 ちゅうじつ に再現 さいげん しているが、映画 えいが 的 てき に演出 えんしゅつ された箇所 かしょ もところどころ見 み られる」とコメントしている。技術 ぎじゅつ 的 てき な誤 あやま りも指摘 してき されていて、たとえば事故 じこ の瞬間 しゅんかん の「ヒューストン、何 なに か問題 もんだい が発生 はっせい したようだ (Houston, we've had a problem.)」というラヴェルの報告 ほうこく が、「ヒューストン、問題 もんだい が発生 はっせい した (Houston, we have a problem.)」になっているところなどである。
全米 ぜんべい 映画 えいが ランキングなどでは当初 とうしょ は批判 ひはん 的 てき な意見 いけん が多 おお かったが、後 のち にはアカデミー賞 しょう の最優秀 さいゆうしゅう 作品 さくひん 賞 しょう 、助演 じょえん 男優 だんゆう 賞 しょう (ハリス)、助演 じょえん 女優 じょゆう 賞 しょう (クインラン)にノミネートされ、最優秀 さいゆうしゅう 編集 へんしゅう 賞 しょう と最優秀 さいゆうしゅう 録音 ろくおん 賞 しょう を獲得 かくとく した。この映画 えいが は、アポロ計画 けいかく やアメリカの宇宙 うちゅう 開発 かいはつ の歴史 れきし に関 かん する一般 いっぱん の興味 きょうみ を喚起 かんき したと言 い ってよい。
テレビドラマ 「フロム・ジ・アース/人類 じんるい 、月 つき に立 た つ」
トム・ハンクスやロン・ハワードなど映画 えいが 『アポロ13 』に関 かか わったスタッフを中心 ちゅうしん に、1998年 ねん にはアポロ計画 けいかく を描 えが いたテレビドラマシリーズ『フロム・ジ・アース/人類 じんるい 、月 つき に立 た つ 』(From the Earth to the Moon) が制作 せいさく された。この中 なか で、アポロ13号 ごう の事故 じこ にまつわるエピソードは「番組 ばんぐみ を中断 ちゅうだん して (We Interrupt This Program)」というタイトルで扱 あつか われている。内容 ないよう は計画 けいかく を細部 さいぶ にわたって忠実 ちゅうじつ に再現 さいげん しようとしたもので、きわめてドキュメンタリー ・タッチのものである。
^ Richard W. Orloff. “Apollo by the Numbers: A Statistical Reference (SP-4029) ”. NASA. 2010年 ねん 4月 がつ 11日 にち 閲覧 えつらん 。
^ Lunar flyby (pericynthion) executed April 15, 1970 00:21:00 UTC at 254.3 km above lunar surface.
^ Apollo 13 NASA、July 8 2009 、Mission Highlights、5段落 だんらく 目 め Apollo 13 was to be the third lunar landing attempt, but the mission was aborted after rupture of service module oxygen tank. Still, it was classified as a "successful failure" because of the experience gained in rescuing the crew. The mission's spent upper stage successfully impacted the moon.
^ 4月 がつ に延期 えんき か アポロ13号 ごう 打 う ち上 あ げ『朝日新聞 あさひしんぶん 』1970年 ねん (昭和 しょうわ 45年 ねん )1月 がつ 7日 にち 夕刊 ゆうかん 3版 はん 8面 めん
^ アポロ12号 ごう 今夜 こんや 半 はん に打 う つ上 あ げ『朝日新聞 あさひしんぶん 』昭和 しょうわ 44年 ねん (1969年 ねん )11月14日 にち 夕刊 ゆうかん 、3版 はん 、1面 めん
NASA:Johnson Space Center:Mission Transcript:Apollo 13 (Onbord Voice 44p,PAO Mission 930, Technical Air-to-Ground 765p)
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