麻疹ましん

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はしかから転送てんそう
麻疹ましん
別称べっしょう はしか
麻疹ましん発疹はっしんあらわれた幼児ようじ
概要がいよう
診療しんりょう 感染かんせんしょう
症状しょうじょう 発熱はつねつせき鼻水はなみず結膜炎けつまくえん発疹はっしん[1][2]
発症はっしょう時期じき 感染かんせんの10–12にち[3][4]
継続けいぞく期間きかん 7–10 にち[3][4]
原因げんいん 麻疹ましんウイルス[1]
予防よぼう 麻疹ましんワクチン[3]
治療ちりょう 対症療法たいしょうりょうほう[3]
頻度ひんど 年間ねんかんやく2000まんにん[1]
死亡しぼうすうりつ 73,400にん (2015)[5]
分類ぶんるいおよび外部がいぶ参照さんしょう情報じょうほう
Patient UK 麻疹ましん
麻疹ましんウイルス

麻疹ましん(ましん、えい: measles, rubeola痲疹ましん別名べつめい:はしか[6])とは、麻疹ましんウイルスによる急性きゅうせい熱性ねっせい発疹はっしんせい感染かんせんしょう[1]中国ちゅうごく由来ゆらい呼称こしょうで、発疹はっしんあさのようにみえる[7]罹患りかんすると、医療いりょうととのった先進せんしんこくであっても死亡しぼうすることもある[8]日本にっぽんでは「しん」として感染かんせんしょうほうもとづくるい感染かんせんしょう指定していして届出とどけで対象たいしょうとしており、疹が常用漢字じょうようかんじでないため、平仮名ひらがなもちいている。

江戸えど時代じだい以降いこう日本語にほんごでははしか漢字かんじ表記ひょうきおなじく麻疹ましん)とばれる[7]歴史れきししょでは「なみ志賀しか(はしか)」などのられる[9]ふるくから「はしかのようなもの」の慣用かんようがあり、「いち罹患りかんするとはかからないため通過つうか儀礼ぎれいのようなもの」という意味いみ2なしびょうともばれたが、麻疹ましんワクチン普及ふきゅうした2000年代ねんだい以降いこうわれなくなった[7]

麻疹ましんは、麻疹ましんウイルス[ちゅう 1]によるものであり、その感染かんせんりょくきわめてつよく、おな空間くうかん患者かんじゃるだけで感染かんせんしてしまい、マスク手洗てあらなどの対策たいさくをしてもふせげない[10]感染かんせん経路けいろ空気くうき感染かんせん飛沫しぶき感染かんせん接触せっしょく感染かんせん多彩たさいである。

麻疹ましんかんして麻疹ましんワクチンふくんだ予防よぼう接種せっしゅは、効果こうかがある唯一ゆいいつ予防よぼうほうであり、世界せかいでは予防よぼう接種せっしゅ実施じっしにより、麻疹ましんによる死亡しぼうを2000〜2013ねんあいだに75%減少げんしょうさせた。世界せかいのおよそ85%の児童じどう予防よぼう接種せっしゅけている。患者かんじゃ接触せっしょくしてから3にち以内いないであれば、麻疹ましんワクチンの接種せっしゅにより発病はつびょう予防よぼうできる可能かのうせいがあり、患者かんじゃ接触せっしょくしてから6にち以内いないであれば、ガンマグロブリン注射ちゅうしゃにより発病はつびょう予防よぼうできる可能かのうせいがある[11]

一度いちど罹患りかんするかワクチンによって抗体こうたいがあるうちに感染かんせんすると、症状しょうじょう抗体こうたいふたた上昇じょうしょうするブースター効果こうかがかかる。一方いっぽうで、現代げんだいでは抗体こうたい減少げんしょうつづけて、麻疹ましんさい感染かんせんすることがある[7]。ワクチンによる獲得かくとく免疫めんえき有効ゆうこう期間きかんやく10ねんとされるが、ブースター効果こうかによる追加ついか免疫めんえきられないこともある。

発病はつびょう発症はっしょう)してからの治療ちりょうほうはなく、対症療法たいしょうりょうほうおこなわれる[3]先進せんしんこくにおける栄養えいよう状態じょうたい改善かいぜん対症療法たいしょうりょうほう発達はったつによって死亡しぼうりつは0.1〜0.2%である[12]

世界せかい患者かんじゃすう年間ねんかん20まんにんほどであり[1]おもアジアアフリカ途上とじょうこくである[3]世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)は、2018ねん感染かんせんしゃすくなくとも22まん9000にんおり、報告ほうこくぶんふくめると200まんにん以上いじょう推計すいけいしている[13]持続じぞくてき流行りゅうこう一定いってい期間きかんない「排除はいじょ状態じょうたい」とWHOに認定にんていされたくにでも、さい流行りゅうこうにより認定にんていされることもある[14]

流行りゅうこうかぶ変異へんいによって、麻疹ましんワクチンで獲得かくとくした抗体こうたいでの抑制よくせい効果こうかひくくなることが懸念けねんされている。定期ていきてき流行りゅうこうしており、江戸えど時代じだいでも13かいだい流行りゅうこうがあり、ワクチン時代じだいの2007〜2008ねんに、日本にっぽんで1まんにん罹患りかんしゃえるだい流行りゅうこうきた[7]

臨床りんしょうぞう[編集へんしゅう]

麻疹ましん患者かんじゃ発疹はっしん

流行りゅうこうにはぶしせいがあり、初春しょしゅんから初夏しょかにかけて患者かんじゃ発生はっせいおおい。日本にっぽんでの患者かんじゃすう推計すいけい年間ねんかん20まんにん程度ていどとされ、患者かんじゃ報告ほうこくすう年齢ねんれいべつ比較ひかくすると、2さい以下いかやく半数はんすうめ1さいだいもっとおおい。つぎに6〜11かげつ、2さいじゅんとなる。小児しょうに以外いがい患者かんじゃすう地域ちいきによるバラツキがあり、ワクチンによる抗体こうたい[15]低下ていかした10さいだいから20さいだい前半ぜんはんもっとおおく、いで、20さいだい後半こうはんじゅんである[16]

麻疹ましんには、症状しょうじょう出現しゅつげんする順序じゅんじょ症状しょうじょうつづ期間きかん個人こじんすくないという特徴とくちょうがある。ただし、免疫めんえきのある患者かんじゃでは、典型てんけいてき軽症けいしょう経過けいかをとることがある(修飾しゅうしょく麻疹ましん)。ワクチン接種せっしゅれきによりかるむといわれる。

母体ぼたいからの免疫めんえき移行いこうがあり、生後せいご9カ月かげつごろまでは移行いこう免疫めんえきにより発症はっしょうおさえられる。なお、抗体こうたい低下ていかしている女性じょせい妊娠にんしんし、胎児たいじ十分じゅうぶん抗体こうたいたずまれ、生後せいご5カ月かげつ以内いない免疫めんえきれてしまうケースが報告ほうこくされている。

診断しんだん[編集へんしゅう]

カタル典型てんけいてき症状しょうじょうであるコプリックまだらしょうじているほお内側うちがわ
咽頭いんとう周辺しゅうへんのコプリックまだら

かつての日本にっぽんではカタル発疹はっしんあらわれる特有とくゆう臨床りんしょう症状しょうじょうのみで診断しんだんすることがおおおこなわれていたが、後述こうじゅつの「2012ねん麻疹ましん排除はいじょ計画けいかく開始かいし以降いこうは、実験じっけん室内しつない診断しんだん重要じゅうようし「IgM抗体こうたい検査けんさあるいは「PCR検査けんさ」が推奨すいしょうされている。しかし、IgM抗体こうたい検査けんさでは伝染でんせんせいべにまだら罹患りかんともな血清けっせいちゅう麻疹ましんウイルスIgM抗体こうたい陽転ようてん報告ほうこくされている[17]ことから、可能かのうかぎ遺伝子いでんし検査けんさおこなうよう厚生こうせい労働省ろうどうしょう通知つうちおこなった[18]麻疹ましんウイルスはA〜Hの8クレード、24の遺伝子いでんしがた分類ぶんるいされ、遺伝子いでんしがたによって麻疹ましん患者かんじゃ疫学えきがくリンクが明確めいかくになり、感染かんせん地域ちいき推定すいていにも役立やくだ[19]

潜伏期せんぷくきあいだ[編集へんしゅう]

麻疹ましんウイルスへの曝露ばくろから、発症はっしょうまで7 - 14日間にちかん程度ていどかかる。

カタル[編集へんしゅう]

カタル前駆ぜんく)は3〜4日間にちかんつづき、他者たしゃへの感染かんせんりょくはカタルもっとつよ。38℃前後ぜんこう風邪かぜ症候群しょうこうぐんさま発熱はつねつ倦怠けんたいかん上気じょうきどうえん症状しょうじょう)の症状しょうじょう結膜炎けつまくえん症状しょうじょうが2〜4にちつづき、いったんしたねっする。カタル後半こうはん発疹はっしん出現しゅつげんの1〜2にちまえに、口腔こうくう粘膜ねんまく奥歯おくば付近ふきんに、直径ちょっけい1mm程度ていどすこふくらんだ白色はくしょくしょう斑点はんてん(コプリックまだら)をしょうじる。症状しょうじょうとして、多量たりょうあぶらながれなみだつうあらわれる。麻疹ましんでは角膜かくまく潰瘍かいよう角膜かくまく白濁はくだくする)や、角膜かくまく穿孔せんこうこり、失明しつめいすることもある[20]

発疹はっしん[編集へんしゅう]

カタルのちにいったんしたねっするが、半日はんにちほどでふたたび39〜40℃の高熱こうねつ出現しゅつげんし(みねせい発熱はつねつ)、発疹はっしん出現しゅつげんする。発疹はっしんからだみき顔面がんめんから目立めだはじめ、のち四肢しし末梢まっしょうにまでおよぶ。

発疹はっしん鮮紅せんこうしょくで、やや隆起りゅうきしている。とくからだみきでは癒合ゆごうしてからだ全体ぜんたいおおうようになるが、一部いちぶには健常けんじょう皮膚ひふのこす。

発熱はつねつ発疹はっしんのほか、せき鼻汁はなしるもいっそうつよくなり、下痢げりともなうこともおおい。口腔こうくう粘膜ねんまくれていたみをともなう。これらの症状しょうじょう高熱こうねつともな全身ぜんしん倦怠けんたいかんのため、経口けいこう摂取せっしゅ不良ふりょうとなり、とく乳幼児にゅうようじでは脱水だっすいになりやすい。

発疹はっしん発疹はっしん出現しゅつげん72あいだ程度ていど持続じぞくする。これ以上いじょうなが発熱はつねつつづ場合ばあいには、細菌さいきんによる感染かんせんうたがいがある。

回復かいふく[編集へんしゅう]

したねつせきつよのこるが徐々じょじょ改善かいぜんしてくる。発疹はっしん退色たいしょく色素しきそ沈着ちんちゃくのこすものの、5 - 6日程にっていかわがむけるようにれるとも報告ほうこくされている。回復かいふく2にちごろまでは感染かんせんりょくのこっているため、日本にっぽんでは学校がっこう保健ほけん安全あんぜんほう施行しこう規則きそくによりしたねつ3にち経過けいかするまでを出席しゅっせき停止ていし基準きじゅんとしている(学校がっこう保健ほけん安全あんぜんほう施行しこう規則きそく19じょう2ごう)。

合併症がっぺいしょう[編集へんしゅう]

麻疹ましんにかかったナイジェリア児童じどう現在げんざい麻疹ましん流行りゅうこうはアフリカ大陸たいりくおお発生はっせいしている。

発症はっしょうしゃやく30%が合併症がっぺいしょう併発へいはつ[21]やく40%が入院にゅういん必要ひつようとしている[22]発熱はつねつ不適切ふてきせつ解熱剤げねつざいなどを投与とうよした場合ばあい細菌さいきんによる感染かんせん危険きけんせいたかまる。また、合併症がっぺいしょう以下いかのように区分くぶんされる。

のう神経しんけいけい合併症がっぺいしょう[編集へんしゅう]

急性きゅうせい硬化こうかせいぜん脳炎のうえん(subacute sclerosing panencephalitis、略称りゃくしょう:SSPE)
この病気びょうきは、麻疹ましん感染かんせん7〜10ねんしてから知能ちのう障害しょうがい運動うんどう障害しょうがい発症はっしょうし、ゆっくりと進行しんこうする不良ふりょう脳炎のうえんである。麻疹ましん罹患りかんしたひとのうち、すうまんにん1人ひとり発症はっしょうするといわれている。SSPEが発症はっしょうすると、患者かんじゃ確実かくじつ死亡しぼうする。
ウイルスせい脳炎のうえん
麻疹ましん患者かんじゃうち、1000にん1人ひとりくらいの割合わりあい発症はっしょうする急性きゅうせい脳炎のうえん熱発ねっぱつ程度ていど脳炎のうえん発症はっしょうりつ相関そうかんはない。発症はっしょうすると16死亡しぼう13神経しんけいけい障害しょうがいのこるとされる。

咽頭いんとう気道きどうけい合併症がっぺいしょう[編集へんしゅう]

その[編集へんしゅう]

治療ちりょう[編集へんしゅう]

特異とくいてき治療ちりょうほうはなく、アセトアミノフェンイブプロフェンなどの解熱剤げねつざい、鎮咳去痰きょたんやくによる対症療法たいしょうりょうほう、輸液や酸素さんそ投与とうよなどの支持しじ療法りょうほうおこなう。細菌さいきんせい感染かんせんすくなからずられ、中耳炎ちゅうじえん肺炎はいえんなど細菌さいきんせい感染かんせんしょう併発へいはつした場合ばあいには抗菌こうきんやく投与とうよおこなわれる。

免疫めんえき賦活ふかつやくイノシンプラノベクスはこうウイルス作用さようしめす。麻疹ましん患者かんじゃ接触せっしょく72時間じかん以内いない免疫めんえきグロブリン製剤せいざい投与とうよが、麻疹ましん発症はっしょう予防よぼうするか、あるいは症状しょうじょう軽減けいげんさせることがみとめられている。しかしながら血液けつえき製剤せいざいであるため、適応てきおう原則げんそくとして、ワクチン接種せっしゅ乳幼児にゅうようじ免疫めんえき不全ふぜん患者かんじゃなど、ハイリスク患者かんじゃかぎられる。

ビタミンA投与とうよ症状しょうじょう悪化あっかふせぎうるとの報告ほうこくがあったが、発展はってん途上とじょうこくのようなてい栄養えいよう(ビタミンA欠乏けつぼう状態じょうたいの患児のみに有効ゆうこうであるとの指摘してきもある[23]

1950年代ねんだい最大さいだいでは9せんにんほどの死者ししゃとしもあったが、1978ねん予防よぼう接種せっしゅ定期ていきされるまえ1970年代ねんだいには死亡しぼうしゃすう年間ねんかん1000にん下回したまわいちじるしく減少げんしょうしてきており、先進せんしんこくにおける栄養えいよう状態じょうたい改善かいぜん対症療法たいしょうりょうほう発達はったつによって死亡しぼうりつは0.1-0.2%にがっているが、先進せんしんこくでも1,000にん1人ひとり死亡しぼうする[12]

民間みんかん信仰しんこう[編集へんしゅう]

古来こらいほとんどのひと一生いっしょういちはかかる重症じゅうしょう伝染でんせんびょうとしてられ、かつては「いのちさだめ」とよばれておそれられたため、全国ぜんこく各地かくち麻疹ましんかんする民間みんかん信仰しんこうつたわっている[24]

  • 富山とやまけん高岡たかおかでは、「はしか」が流行りゅうこうすると、きゅうもんりゅう手形てがたかみをもらい「きゅうもんりゅうたく」といて門口かどぐちってやまいけにした、といいつたえられている。
  • 神奈川かながわけん横浜よこはま大和やまと藤沢ふじさわ点在てんざいするさば神社じんじゃひだり神社じんじゃばば神社じんじゃともう)をいちにちめぐる「ななさばめぐり」をおこなうと、はしかや百日咳ひゃくにちぜきやまいけになるという。
  • 愛知あいちけん三重みえけんでは、アワビ貝殻かいがら入口いりくちなどにつるして、はしかけをしたという。
  • 長野ながのけん開田かいだ地方ちほうでは、はしかになると、患者かんじゃまくらのそばにはしかだなというかみたなつくり、供物くもつささげる。12にち経過けいかしたら、御神酒おみきげ、たいにふりかける。またワラでつくって、るすと「はしかのかみ」がとおけてくと民間みんかん信仰しんこうもある[25]

予防よぼう[編集へんしゅう]

従来じゅうらい2なしびょうわれ、7さいごろまでに麻疹ましんやほかの感染かんせんしょうにかかり大人おとなになるために通過つうか儀礼ぎれいだとみなされ「はしかのようなもの」とばれてきた[7]

一度いちどかかったら免疫めんえき獲得かくとくするとされていたが、ワクチンの普及ふきゅうによって麻疹ましん流行りゅうこう規模きぼちいさくなり解明かいめいされてきたことは、抗体こうたいのできている状態じょうたい症状しょうじょうないが感染かんせんしているという状態じょうたいによって、症状しょうじょうないがふたた抗体こうたい上昇じょうしょうするブースター効果こうかによって、ながきにわたってたか抗体こうたい維持いじしていたことがかんがえられる[7]麻疹ましんが2かかるやまいへとかわってきたということでもある[7]

2007ねんに、日本にっぽん高等こうとう学校がっこう大学だいがくでの麻疹ましんおおきく流行りゅうこうしたさい、ワクチンをたなかったひとも、ったひと感染かんせんしていることを解明かいめいし、中高生ちゅうこうせいのワクチン接種せっしゅといった対策たいさく実施じっしした[7]。0歳児さいじ母体ぼたいから移行いこうした抗体こうたい消失しょうしつ従来じゅうらいよりはやまっており、移行いこう抗体こうたい保有ほゆうりつは0さい月齢げつれいの、よりはや段階だんかいすくなくなっている[26]

ワクチン接種せっしゅ[編集へんしゅう]

麻疹ましんは、ワクチンで予防よぼう可能かのう感染かんせんしょうで、予防よぼう接種せっしゅ唯一ゆいいつ確実かくじつ予防よぼうほうである。幼児ようじおこなわれる集団しゅうだん予防よぼう接種せっしゅで、また大人おとなになっても、麻疹ましんワクチン接種せっしゅけたことのひとも、2かいワクチン接種せっしゅけることで、確実かくじつ予防よぼうできる。予防よぼう接種せっしゅは、1かいでもけた人々ひとびとの95%以上いじょうが、麻疹ましんウイルスにたいする免疫めんえき獲得かくとくすることができる。そして2かい接種せっしゅけると1かい接種せっしゅ免疫めんえきかなかったひと(5%ほど)のおおくにも免疫めんえきがつく[27]

またワクチン接種せっしゅおこなっていても、十分じゅうぶん抗体こうたいられない場合ばあいもある。このような場合ばあい典型てんけいてき麻疹ましん経過けいかをとらず、種々しゅじゅ症状しょうじょう軽度けいどであったり、経過けいかみじかかったりすることがおおい(修飾しゅうしょく麻疹ましん)。

日本にっぽんでの麻疹ましんワクチン接種せっしゅについて、日本国にっぽんこく政府せいふ方針ほうしん時代じだいによって紆余曲折うよきょくせつしていた。厚生省こうせいしょうげん厚生こうせい労働省ろうどうしょう)の方針ほうしんで、麻疹ましんワクチンがほとんど接種せっしゅされなかった時代じだいがあり、そのにワクチン接種せっしゅ再開さいかいされた経緯けいいがある。とくに、2018ねん時点じてんで26さい以上いじょう人々ひとびとで、ワクチン接種せっしゅけたひとやく半数はんすうなのにたいし、37さい以上いじょう世代せだいではわずか20%ほどであり、さらにうえ世代せだいではわずか10%ほどのひとしか予防よぼう接種せっしゅけていない[28]

2018ねん時点じてんで、38さい~40さいあたり以上いじょう比較的ひかくてき年齢ねんれいたか世代せだいは、麻疹ましんたいする免疫めんえき可能かのうせいたかくなっており、予防よぼう接種せっしゅ(ワクチン接種せっしゅ)の検討けんとうをしたほうがよいと、2018ねん4がつ麻疹ましん流行りゅうこうけて、NHKのテレビニュースなどで解説かいせつされた。ただし、麻疹ましんのワクチン接種せっしゅ自由じゆう診療しんりょうで、単価たんかワクチンは比較的ひかくてき高額こうがくである。このため、風疹ふうしんふくめて予防よぼう接種せっしゅ助成じょせいする地方自治体ちほうじちたいあらわれている[29]

2020ねん4がつ25にち国際こくさい連合れんごう児童じどう基金ききん(UNICEF)は新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう(COVID-19)流行りゅうこう影響えいきょうにより、予防よぼう接種せっしゅ一部いちぶ国家こっか中断ちゅうだんされており、だい流行りゅうこうこす可能かのうせいがあると警告けいこくした。世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)は集団しゅうだん免疫めんえきには95%を推奨すいしょうしているが、世界せかい平均へいきんで1かいは86%にとどまっている。日本にっぽんは1かいけなかった子供こどもは、推定すいてい世界せかいで5番目ばんめおおやく39まんにん[30]

免疫めんえき有無うむ調査ちょうさ[編集へんしゅう]

麻疹ましんゼラチン粒子りゅうし凝集ぎょうしゅうほう(PAほう)により、ちゅう麻疹ましん抗体こうたい測定そくていすることで、麻疹ましんたいする免疫めんえき有無うむ調査ちょうさすることが可能かのうである。ワクチン接種せっしゅ抗体こうたい低下ていかふせぐため、ぜん世界せかい113ヶ国かこく(2004ねん時点じてん)では、年長ねんちょう幼児ようじ学童がくどうに2かいのワクチン接種せっしゅおこない、抗体こうたいさい上昇じょうしょうブースター効果こうか)をはかっている。アメリカでは1970年代ねんだい後期こうきより麻疹ましんワクチン徹底てっていした導入どうにゅうにより2000ねん麻疹ましん排除はいじょされ、2002ねん以降いこう患者かんじゃすうは100にん未満みまんとなり、そのおおくは輸入ゆにゅう感染かんせんしょうれいとなり、メディカルスクール学生がくせい実地じっち教育きょういくにも事欠ことかくほどに患者かんじゃ減少げんしょうしたといわれている。

隔離かくり[編集へんしゅう]

2019ねんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカリフォルニア大学だいがくロサンゼルスこう学生がくせいないから麻疹ましん患者かんじゃ発生はっせいしたれいでは、学校がっこうがわ学生がくせい接触せっしょくした可能かのうせいがある500にん以上いじょう麻疹ましんかんする警告けいこく通知つうちし、うち予防よぼう接種せっしゅけているか確認かくにんできない学生がくせい教職員きょうしょくいんやく130にんたいして自宅じたく待機たいき隔離かくり命令めいれいしている[31]

疫学えきがく[編集へんしゅう]

麻疹ましんのワクチンの接種せっしゅじょうきょう2010ねん
麻疹ましん障害しょうがい調整ちょうせい生命せいめいねん2002ねん人口じんこう10まんにんたり)
  no data
  ≦ 10
  10 〜 25
  25 〜 50
  50 〜 75
  75 〜 100
  100 〜 250
  250 〜 500
  500 〜 750
  750 〜 1000
  1000 〜 1500
  1500 〜 2000
  ≧ 2000

日本にっぽんでの麻疹ましんワクチン接種せっしゅ[編集へんしゅう]

MRワクチン/MMRワクチンふくむ。

年譜ねんぷ
  • 1966ねん KLワクチン(K(かつ)とL(せい)ワクチンの併用へいよう)による予防よぼう接種せっしゅ開始かいし。(任意にんい接種せっしゅ
  • 1969ねん KLワクチンにえてFLワクチン(高度こうど弱毒じゃくどくせいワクチン)による予防よぼう接種せっしゅ開始かいし。(任意にんい接種せっしゅ
  • 1978ねん10がつ FLワクチンが定期ていき接種せっしゅとなる。(1かい接種せっしゅほう対象たいしょう生後せいご12ヶ月かげつから72ヶ月かげつ
  • 1988ねん FLワクチンまたはMMRワクチンを選択せんたくせい接種せっしゅ開始かいし。(1かい接種せっしゅほう対象たいしょう生後せいご12ヶ月かげつから72ヶ月かげつ
  • 1993ねん4がつ MMRワクチンの接種せっしゅ終了しゅうりょう、FLワクチンのみとなる。
  • 2001ねん 小児科しょうにかかい中心ちゅうしんとなり「1さい誕生たんじょう麻疹ましんワクチンを」キャンペーンを開始かいし
  • 2006ねん
    • 4がつ定期ていき予防よぼう接種せっしゅとしてMRワクチン接種せっしゅ開始かいし(1かい接種せっしゅほう)。対象たいしょう生後せいご12ヶ月かげつから24ヶ月かげつ
    • 6がつ、2かい接種せっしゅほう開始かいし。1生後せいご12ヶ月かげつから24ヶ月かげつ、2就学しゅうがく前年ぜんねんの4がつ1にち〜3月31にち
    • たんあじのFLワクチンの定期ていき接種せっしゅ終了しゅうりょう
  • 2007ねん たんあじのFLワクチンの定期ていき接種せっしゅ再開さいかい(MRまたはFLたんあじ選択せんたく)。
  • 2008ねん 2006ねん - 2007ねんだい流行りゅうこうけ、キャッチアップキャンペーンとして2008ねん4がつから5年間ねんかん限定げんていし、中学ちゅうがく1年生ねんせいおよび高校こうこう3年生ねんせい相当そうとう年齢ねんれいもの定期ていき接種せっしゅ実施じっし
まれた年代ねんだいべつ接種せっしゅ回数かいすう
  • 1977ねん昭和しょうわ52ねん)4がつ1にち以前いぜんまれた世代せだいは、任意にんい接種せっしゅであったため、1定期ていき接種せっしゅをしていない。ただし流行りゅうこうにより麻疹ましん罹患りかんし、麻疹ましん免疫めんえき獲得かくとくしている場合ばあいもある。
  • 1977ねん昭和しょうわ52ねん)4がつ2にち〜1990ねん平成へいせい2ねん)4がつ1にちまれた世代せだいは1かい接種せっしゅほうであり、キャッチアップキャンペーン対象たいしょうだった。免疫めんえきがついていない可能かのうせいたかく、もっと麻疹ましん風疹ふうしん感染かんせん危険きけんたか年代ねんだいである。
  • 1990ねん平成へいせい2ねん)4がつ2にち以降いこうまれた世代せだいは、キャッチアップキャンペーンをふくめると、これまでに2かい接種せっしゅする機会きかいがあった。
  • 定期ていき接種せっしゅで95%以上いじょう接種せっしゅりつ目標もくひょうとしているが、予防よぼう接種せっしゅれきあきらかなものだけでても、2かい接種せっしゅしているものは80%以下いかである[32]
2016ねん現在げんざい定期ていき接種せっしゅスケジュール
  • だい1 まん1さいまん2さい未満みまんの1年間ねんかん(ただし地域ちいき流行りゅうこうしているときは、自費じひ生後せいご6かげつからでもけられる[33]
  • だい2 小学校しょうがっこう就学しゅうがく前年ぜんねんの4がつ1にち - 3月31にち

2012ねん麻疹ましん排除はいじょ計画けいかく[編集へんしゅう]

WHO/UNICEFにおいて、日本にっぽんふく西太平洋にしたいへいよう地域ちいきでの麻疹ましん排除はいじょ目標もくひょう時期じきを2012ねん設定せっていされたことけ、日本にっぽん麻疹ましん流行りゅうこうを2012ねんまでに排除はいじょすることとなった。

麻疹ましん排除はいじょとは

  • 輸入ゆにゅう感染かんせんしょうれいのぞき、麻疹ましんかく定例ていれいが1年間ねんかん人口じんこう100まんにんあたり1れい未満みまんであること。
  • 2かい麻疹ましん含有がんゆうワクチン接種せっしゅりつが、それぞれ95%以上いじょうであること。
  • 全数ぜんすう報告ほうこくなど、すぐれたサーベイランスが実施じっしされていること。
  • 輸入ゆにゅう感染かんせん症例しょうれいつづ集団しゅうだん発生はっせいが、小規模しょうきぼであること

などであり[34]、これを達成たっせいするため国内こくない体制たいせい整備せいびした。

基本きほん方針ほうしん
  • 厚生こうせい労働省ろうどうしょう予防よぼう接種せっしゅかんする検討けんとうかい麻疹ましん排除はいじょ計画けいかくあん策定さくていし、厚生こうせい労働省ろうどうしょう提出ていしゅつ[35]
  • 麻疹ましんかんする特定とくてい感染かんせんしょう予防よぼう指針ししん告示こくじ[36]
  • 2008ねん1がつ1にちから麻疹ましん風疹ふうしんは、それぞれ全数ぜんすう把握はあく疾患しっかん変更へんこう
  • 2008ねん4がつ1にちから5年間ねんかん期限きげんきで、麻疹ましん風疹ふうしん定期ていき予防よぼう接種せっしゅ対象たいしょう拡大かくだい
関係かんけいしゃ会議かいぎ
  • 日本国にっぽんこく政府せいふとして、麻疹ましん対策たいさく会議かいぎ/麻疹ましん対策たいさくブロック会議かいぎ定期ていきてき開催かいさいする。
  • かく都道府県とどうふけんにて麻疹ましん対策たいさく会議かいぎ設置せっちすべく、ガイドラインを制定せいてい[37]
学校がっこうとうでの対策たいさく
  • 学校がっこうにおける麻疹ましん対策たいさく徹底てっていため学校がっこうにおける麻疹ましん対策たいさくガイドラインを公表こうひょう[38]
  • 保育ほいくしょ幼稚園ようちえん学校がっこうとうにおけるしん対応たいおうガイドラインを改版かいはん[39]
医療いりょう機関きかんでの対策たいさく
  • 医療いりょう機関きかんでの麻疹ましん対応たいおうのガイドラインを改版かいはん[40]
  • 全数ぜんすう把握はあく徹底てっていため医師いしによる麻疹ましん届出とどけでガイドラインを改版かいはん[41]
保健所ほけんじょでの対策たいさく
  • 麻疹ましん積極せっきょくてき排除はいじょするため、疫学えきがく調査ちょうさのガイドラインを改版かいはん[42]
  • 予防よぼう接種せっしゅ実施じっしじょうきょう把握はあくするための予防よぼう接種せっしゅ管理かんりシステム(オフラインがた)を国費こくひ開発かいはつし、地方自治体ちほうじちたい無償むしょう提供ていきょうすることになった[43]
かく自治体じちたい対策たいさく
  • 島根しまねけん[44]
  • 千葉ちばけん[45]

根絶こんぜつ宣言せんげん[編集へんしゅう]

2016ねん9月27にち世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)事務じむ局長きょくちょうマーガレット・チャンは、アメリカ大陸あめりかたいりくにおける「麻疹ましんエンデミック伝染でんせん根絶こんぜつ」を宣言せんげんした[46]かずじゅうねんにわたる予防よぼう接種せっしゅ運動うんどう奏功そうこうしたかたちであり、麻疹ましんウイルスがどう地域ちいきないひろまっている状態じょうたいではなくなったことを意味いみする[46]

しかしウイルスが世界せかいからまれた場合ばあい限定げんていてき感染かんせんひろがることはあり[46]。また、麻疹ましんウイルスを排除はいじょつづけるためには、予防よぼう接種せっしゅつづ徹底てっていして実施じっししなければならない[46]

歴史れきし[編集へんしゅう]

紀元前きげんぜん3000ねんころ中近東ちゅうきんとう地域ちいきが、最初さいしょ流行りゅうこうであったとかんがえられている[7]

日本にっぽんでは、平安へいあん時代じだい以後いご度々たびたび文献ぶんけん登場とうじょうする疫病えきびょうひとつ「あかもがさあかむらかさ/あかかさ)」は今日きょうの「麻疹ましん」に該当がいとうするというのが通説つうせつである。江戸えど時代じだいには13かいだい流行りゅうこう記録きろくされており、1862ねん流行りゅうこうでは江戸えどだけで、やく24まんにん死者ししゃ記録きろくされている[7]ふるくから「はしかのようなもの」と表現ひょうげんされ、一生いっしょういちだけ感染かんせんするという意味いみ成長せいちょう通過つうか儀礼ぎれいとらえられた[7]歴史れきしじょう人物じんぶつでも麻疹ましん成人せいじん麻疹ましん)がもと死亡しぼうしたれいおおく、平安へいあん時代じだいでは藤原ふじわらうれし藤原ふじわら道長みちながろくじょ)が皇子おうじ後冷泉天皇ごれいぜいてんのう)を出産しゅっさん薨去こうきょしたほか、鎌倉かまくら時代じだいには御家人ごけにん三善みよしやすしれん執権しっけん北条ほうじょうよりゆきむすめが、江戸えど時代じだいには幕府ばくふ5だい将軍しょうぐん徳川とくがわ綱吉つなよし但馬たじまこく出石いずしはんおも仙石せんごく政美まさみなどがそれぞれ麻疹ましん感染かんせん死亡しぼうしている[47]

また、1824ねんにはイギリスを外遊がいゆうしていたハワイ王国おうこくカメハメハ2せい国王こくおういちぎょう相次あいついで麻疹ましん感染かんせんし、王妃おうひのカママル、カメハメハ2せい相次あいついで客死かくしした。太平洋たいへいよう諸島しょとう人々ひとびと麻疹ましん免疫めんえきがなかったことが要因よういんとされる[47]

フェロー諸島しょとうでは1781ねん最後さいご麻疹ましん報告ほうこくされていなかったが、1846ねんコペンハーゲンからおとずれた旅行りょこうきゃくにより、島民とうみんやく8000にんちゅうやく6000にん罹患りかんするアウトブレイク状態じょうたいとなった[48]。このさい、1781ねん流行りゅうこう経験けいけんした65さい以上いじょう島民とうみん感染かんせんしなかったことから、麻疹ましん一度いちど感染かんせんするとさい感染かんせんしないという発見はっけんつながったとされる[48]

日本にっぽんでは2007ねん以前いぜん麻疹ましん発生はっせいすう正確せいかく統計とうけいおこなわれていなかったが、2001ねん流行りゅうこう契機けいき開始かいしされた"1さい誕生たんじょうにワクチンを"や、2006年度ねんどよりのだい2接種せっしゅ開始かいし、2008年度ねんどよりのだい3/だい4接種せっしゅ開始かいしにより、2008ねん報告ほうこくすうは11,005けん(2009ねん1がつ6にち現在げんざい)、2009ねん報告ほうこくすうは702けん(2009ねん11月18にち現在げんざい)と大幅おおはば減少げんしょうした。ウイルスの遺伝子いでんし検査けんさによれば、日本にっぽん古来こらい土着どちゃくウイルスによる発症はっしょうれいは2010ねん5がつ最後さいごとなり、以後いご海外かいがいからまれたかたによる発症はっしょうれいのみとなった。厚生こうせい労働省ろうどうしょうは、2013ねん9がつ排除はいじょ状態じょうたい宣言せんげん。2015ねん世界せかい保健ほけん機関きかんによる排除はいじょ認定にんてい[49]

麻疹ましん子供こども病気びょうきであると誤解ごかいされていることがあるが、2008ねん現在げんざい報告ほうこくのうち4さい以下いか症例しょうれいは15%にもたず、10代から20だい患者かんじゃ多数たすうめている[50]。2009ねん報告ほうこくのうち4さい以下いか症例しょうれいが40%をめており多数たすうとなった[51]。ただし、麻疹ましんによる死者ししゃ日本にっぽんでも減少げんしょうしており、2000ねん以降いこう年間ねんかん20にん以下いかである。

近年きんねんにおける麻疹ましん日本にっぽんでの流行りゅうこう[編集へんしゅう]

流行りゅうこうしているウイルスのかたは、すうねんごと変化へんかしている。国立こくりつ感染かんせんしょう研究所けんきゅうじょによると2008ねんまでは、いわゆる土着どちゃくかぶ遺伝子いでんしがたD5がた(バンコクがた)が流行りゅうこうしていたが、2009ねんからは日本にっぽん国外こくがい由来ゆらいのD9がたやD8がた検出けんしゅつされた[52]。2011ねん以降いこうはD4がた、D9がた、D8がた、G3がた検出けんしゅつされD5がた検出けんしゅつされず、流行りゅうこうかぶ推移すいいは、日本にっぽん国外こくがい流行りゅうこうであるヨーロッパ東南とうなんアジア反映はんえいしている[52]

2014ねん以降いこうは、B3がたもっとおおく、いでD9がた、D8がた検出けんしゅつされている[53][54]日本にっぽん国内こくないで2012ねんしょうじた麻疹ましん小規模しょうきぼ集団しゅうだん感染かんせん解析かいせきした研究けんきゅうしゃによれば、発症はっしょうした子供こどもおおくの保護ほごしゃは「片親かたおや」「外国がいこくせきゆう日本語にほんご案内あんないめない」などの社会しゃかいてき弱者じゃくしゃであり、またワクチン接種せっしゅれき場合ばあいおおかったとしている[55]。また、だい1接種せっしゅ対象たいしょうは1歳児さいじとされているため、定期ていき接種せっしゅ対象たいしょうからはずれている0歳児さいじをどのようにまもるのかが課題かだいとなると問題もんだい提起ていきしている[55]

2001ねん[編集へんしゅう]

患者かんじゃ報告ほうこくすう定点ていてんあたり11.20にん推計すいけい患者かんじゃすう やく27.8まんにん[56]というだい流行りゅうこうがあり[57]、これを契機けいき予防よぼう接種せっしゅりつ向上こうじょうや、1さい誕生たんじょう予防よぼう接種せっしゅおこなうキャンペーンが展開てんかいされた。

2006ねん[編集へんしゅう]

はる茨城いばらきけん千葉ちばけんでの地域ちいき流行りゅうこうこり、茨城いばらきけんは96れい[58]千葉ちばけん定点ていてん報告ほうこくすうで90れい[59]

2007ねん[編集へんしゅう]

南関東みなみかんとう中心ちゅうしんとした地域ちいき流行りゅうこう発生はっせいし、各地かくちした。10さいから29さい世代せだいという比較的ひかくてきこう年齢ねんれい発生はっせい集中しゅうちゅうしたことが特徴とくちょうである[60]

東京とうきょうでの成人せいじん麻疹ましん流行りゅうこうにより、2007ねん7がつ27にち現在げんざいで、高等こうとう学校がっこう3こう高等こうとう専門せんもん学校がっこう4こう短期大学たんきだいがく8こう大学だいがく83こう臨時りんじ休校きゅうこうし、高等こうとう学校がっこう高等こうとう専門せんもん学校がっこう短期大学たんきだいがく大学だいがくで1,657にん患者かんじゃ発生はっせいした [61]

この対策たいさくのため、流行りゅうこう中心ちゅうしんである東京とうきょうでは都立とりつ学校がっこう生徒せいと児童じどううちのワクチン接種せっしゅかつ罹患りかんしゃへの有償ゆうしょうでの予防よぼう接種せっしゅ実施じっし都内とない市区しくまち村立そんりつ学校がっこう児童じどう生徒せいとたいする市区しく町村ちょうそんおこな措置そち支援しえん私立しりつ学校がっこう児童じどう生徒せいとたいしても同等どうとう支援しえんおこなうこととした[62]

東京とうきょう対策たいさくとはべつに、東京とうきょう市区しくにおいても緊急きんきゅう予防よぼう接種せっしゅ実施じっしされた[63]

麻疹ましん成人せいじん麻疹ましん流行りゅうこうにより麻疹ましんワクチン・MRワクチンの需要じゅよう急増きゅうぞうし、定期ていき接種せっしゅワクチンが前年ぜんねんよりMRワクチンに移行いこうされた影響えいきょうかさなり、全国ぜんこくてきにワクチン在庫ざいこ不足ふそくする事態じたいしょうじた。麻疹ましんワクチンMRワクチンは1さい〜2さい未満みまん小学校しょうがっこう就学しゅうがくまえの1年間ねんかん定期ていき接種せっしゅにより優先ゆうせんされ、それ以外いがい世代せだいでは、緊急きんきゅう接種せっしゅのぞき、ワクチン接種せっしゅまえ抗体こうたい検査けんさおこなうことが推奨すいしょうされたが、それにより一時いちじてき検査けんさ試薬しやく不足ふそくする事態じたいまねいた。

10さい〜29さい麻疹ましん成人せいじん麻疹ましんおおくみられた原因げんいんとして、定期ていき接種せっしゅ世代せだい時点じてん使用しようされていたMMRワクチンふく反応はんのう影響えいきょうによる接種せっしゅりつ低迷ていめい麻疹ましん発生はっせい減少げんしょうにより、ブースター効果こうか期待きたいできなくなったことで、抗体こうたい低下ていか修飾しゅうしょく麻疹ましん発生はっせいしたことなどがかんがえられる[64]

2008ねん[編集へんしゅう]

神奈川かながわけん(2008ねん9がつ30にち現在げんざい、3515けん)、北海道ほっかいどう(1453けん)、東京とうきょう(1148けん)、千葉ちばけん(1032けん)、福岡ふくおかけん(670けん)で地域ちいきてき流行りゅうこう発生はっせいした[65]

全体ぜんたいの35%をめる神奈川かながわけんでの流行りゅうこうは、横浜よこはま(2008ねん10がつ2にち現在げんざい、1466けん)、横須賀よこすか(679けん)が中心ちゅうしん[66]であり、横浜よこはまではこの事態じたいけて、2008ねん3がつ21にちより2009ねん3がつ20日はつかの1年間ねんかん時限じげん措置そちとして、「定期ていき予防よぼう接種せっしゅ対象たいしょうしゃのぞく1さい高校こうこう3年生ねんせい相当そうとうする年齢ねんれいで、しん予防よぼう接種せっしゅを1けておらず、しんにりかんしていないほう」を対象たいしょうにした市費しひ負担ふたんによる予防よぼう接種せっしゅ任意にんい接種せっしゅ)を実施じっししている[67]

同様どうよう横須賀よこすかでは、2008ねん2がつ1にちより3がつ31にちの2ヶ月かげつあいだ時限じげん措置そちとして、「2さいから高校こうこう3年生ねんせい相当そうとう年齢ねんれい)で、しん予防よぼう接種せっしゅ接種せっしゅ、かつしん罹患りかんひと小学校しょうがっこう入学にゅうがくまえ1年間ねんかん児童じどうのぞく)」に定期ていきがい予防よぼう接種せっしゅ実施じっしした[68]

2012ねん[編集へんしゅう]

岡山おかやまけん美作みさく保健所ほけんじょ管内かんないで2012ねん平成へいせい24ねん)1〜2月にかけ5れい患者かんじゃ発生はっせい[69]患者かんじゃ全員ぜんいんからD9がた麻疹ましんウイルスが検出けんしゅつされた。5れい患者かんじゃはカタルに200めいえる接触せっしょくしゃがあり、感染かんせん拡大かくだい懸念けねんされたが接触せっしょくしゃ調査ちょうさ感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしみ、3月22にち終息しゅうそく宣言せんげんおこなった。

1れいから4れいまではワクチン接種せっしゅれき
  • 1れい、1がつ1にちフィリピンから帰国きこくした6さい女子じょしが1がつ11にち発熱はつねつ医療いりょう機関きかん受診じゅしん、1がつ17にちにPCR検査けんさ麻疹ましん陽性ようせい
  • 2れい、1がつ19にちに1れい女児じょじ双子ふたごあに6さい発熱はつねつ医療いりょう機関きかん受診じゅしん、1がつ20日はつかにPCR検査けんさ麻疹ましん陽性ようせい
  • 3れい、2がつ4にちに1,2れいことなる医療いりょう機関きかんより入院にゅういんちゅうの13さい男児だんじ発熱はつねつし2がつ8にちにコプリックまだら確認かくにんされ、2がつ9にちにPCR検査けんさ麻疹ましん陽性ようせい。(3れいは、1れい、2れいとのあきらかな接触せっしょくみとめられない)
  • 4れい、3れいおな医療いりょう機関きかんに1がつ23にち〜2がつ1にちまで入院にゅういんしていた1さい4カ月かげつ女児じょじが、2がつ4にち発熱はつねつ、2がつ7にち発疹はっしん、2がつ8にちにコプリックまだら出現しゅつげん。2がつ10日とおかにPCR検査けんさ麻疹ましん陽性ようせい
  • 5れい、4れい女児じょじ叔母おば44さいが2がつ14にち発熱はつねつし、医療いりょう機関きかん受診じゅしん。しかし、医師いしは、麻疹ましん可能かのうせい年齢ねんれい根拠こんきょ否定ひていしたが、その2がつ17にち発疹はっしんやコプリックまだらみとめられ2がつ18にちPCR検査けんさ麻疹ましん陽性ようせい

感染かんせん拡大かくだい防止ぼうしするため、5れい感染かんせんしゃの2がつ13にちから17にちまでの行動こうどう調査ちょうさおよ接触せっしょくしゃ調査ちょうさ実施じっしされ、勤務きんむさきさきでの接触せっしょくしゃは254にんであった。接触せっしょく3にち以内いないのワクチン接種せっしゅ必要ひつようとされていることから、2がつ17にち感染かんせんしゃ発生はっせい報道ほうどう報道ほうどう機関きかんよりなされ、2がつ18にちからは臨時りんじのワクチン接種せっしゅ外来がいらい設置せっちし、46にん緊急きんきゅうのワクチン接種せっしゅ実施じっしした。

さらに、2がつ20日はつかにはワクチン接種せっしゅしゃ26にん対象たいしょうとして、保健所ほけんじょで21にんにPAほうからだ検査けんさ実施じっしした。また、抗体こうたい検査けんさ結果けっか抗体こうたい64以下いかひとたいし、医療いりょう機関きかんへの受診じゅしん勧奨かんしょうしワクチン接種せっしゅまたは、γがんまグロブリン投与とうよおこな経過けいか観察かんさつがされた。その感染かんせんうたがわれるすうれいがあったが、あらたな感染かんせんしゃ報告ほうこくされなかった。

イギリスウェールズでは、1219めい感染かんせん。この流行りゅうこう原因げんいんは、1998ねんにイギリスじん医師いしアンドリュー・ウェイクフィールドによる「MMRワクチン自閉症じへいしょうこすおそれがあると示唆しさする」と『ランセット』で論文ろんぶん発表はっぴょう結果けっか、ワクチン接種せっしゅりつ低下ていかしたことによる[70]

2014ねん[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは、2014ねんに2006ねん以降いこう最大さいだい患者かんじゃすう報告ほうこくされた2008ねん上回うわまわるペースで患者かんじゃ報告ほうこくがされている[55]。ただし流行りゅうこう規模きぼちいさくすうじゅうにん単位たんい小規模しょうきぼ流行りゅうこうであるが、海外かいがい渡航とこう経験けいけん患者かんじゃ増加ぞうかしておりさん感染かんせん感染かんせんきている[55][71]

2015ねん[編集へんしゅう]

2015ねん3がつ27にち世界せかい保健ほけん機関きかん日本にっぽん麻疹ましんの「排除はいじょ状態じょうたい」にあると認定にんていした。「排除はいじょ状態じょうたい」は、日本にっぽん土着どちゃくするウイルスによる感染かんせんが3年間ねんかん確認かくにんされない場合ばあい認定にんていされる(2014ねん流行りゅうこうなどは、日本にっぽん国外こくがいからまれたウイルスのため、判断はんだん影響えいきょうしていない)[72]

2016ねん[編集へんしゅう]

8がつインドネシアバリ島ばりとう感染かんせん帰国きこくした兵庫ひょうごけん在住ざいじゅう男性だんせいが、大阪おおさか関西国際空港かんさいこくさいくうこう利用りようしたさい空港くうこう職員しょくいん[73]医師いし感染かんせんひろがった[74][75][76]。またこの男性だんせいは、8がつ14にち千葉ちばけん千葉ちば幕張まくはりメッセ開催かいさいされたジャスティン・ビーバーコンサート鑑賞かんしょうしており、千葉ちば県内けんないでも感染かんせんひろがった[74][75]

遺伝子いでんし検査けんさ結果けっか、H1がた診断しんだんされた5れい遺伝子いでんし配列はいれつ一致いっち、もしくは一致いっちしている可能かのうせいたかいという結果けっかられ、そのうち4れいは7がつ31にち関西国際空港かんさいこくさいくうこう利用りようしていた[77]一方いっぽう千葉ちばけん中心ちゅうしんにD8がたが15れい検出けんしゅつされている[78]

2013〜2015ねん、WPR(Western Pacific Region, WHO西太平洋にしたいへいよう地域ちいき)において優位ゆうい検出けんしゅつされた麻疹ましんウイルスの遺伝子いでんしがたおよび地理ちりてき分布ぶんぷは、H1(中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく中心ちゅうしんとしてモンゴルからインドシナ半島いんどしなはんとう北部ほくぶ)、B3(フィリピン群島ぐんとうベトナム中部ちゅうぶ)、およびD8とD9(マレまれ半島はんとうからスンダ列島れっとう)であった[79]

2018ねん[編集へんしゅう]

4がつ台湾たいわんから沖縄おきなわけんへの台湾たいわんじん旅行りょこうしゃ感染かんせんげんとなり[80]沖縄おきなわ県内けんない各地かくちからの旅行りょこうしゃ接触せっしょくしたひと感染かんせんひろがり、5月11にち時点じてんで119にん感染かんせんしゃ確認かくにんされている[81]沖縄おきなわ本島ほんとう流行りゅうこうした麻疹ましんは、遺伝子いでんしがたD8麻疹ましんウイルス遺伝子いでんし[82]地域ちいきでも同型どうけい検出けんしゅつされた[83]

近年きんねんにおける麻疹ましん日本にっぽん国外こくがいでの流行りゅうこう[編集へんしゅう]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく[編集へんしゅう]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、一時いちじ国内こくないでの麻疹ましん根絶こんぜつ宣言せんげんされたが、海外かいがい旅行りょこうしゃ国外こくがいからウイルスをかえったり、麻疹ましん記憶きおくうすれたことによって保護ほごしゃ予防よぼう接種せっしゅおこたったりなどの理由りゆうで、2011ねんから流行りゅうこうしている。2011ねんは508れい報告ほうこくされている。2010ねん以前いぜん過去かこ10ねんではとし平均へいきんやく60れいであり、2011ねんはいってすうばいふくがっている[84]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは、2014ねん感染かんせん症例しょうれいすうは27しゅうで644けん過去かこ最高さいこう記録きろく[85][86]、12月よりカリフォルニアしゅうで50めいえる患者かんじゃ発生はっせいしたことが報道ほうどうされた[87]アメリカ疾病しっぺい予防よぼう管理かんりセンター (CDC) の発表はっぴょうによれば、この患者かんじゃのうち、42めいディズニーランドでの集団しゅうだん感染かんせんであった[87]。これにたいしカリフォルニアしゅう保健ほけん当局とうきょくは、ワクチン接種せっしゅけていない高校生こうこうせい20めい自宅じたく待機たいきめいじた[85]

この事態じたい背景はいけいには、科学かがくてきぜん否定ひていされているが「MMRワクチン自閉症じへいしょう関係かんけいがあるのではないか」という根拠こんきょのない不安ふあん[86]予防よぼう接種せっしゅ安全あんぜんせい疑問ぎもんする保護ほごしゃ子供こどもへの予防よぼう接種せっしゅけるため、幼児ようじのワクチン接種せっしゅりつ低下ていかしていること原因げんいんにある[85]

2019ねん4がつ9にちニューヨーク保健ほけんきょく公衆こうしゅう衛生えいせいじょう緊急きんきゅう事態じたい宣言せんげん[88]

フランス[編集へんしゅう]

フランスでは、2007ねんはほぼ根絶こんぜつ状態じょうたいにあったが、感染かんせんしゃ復活ふっかつし、2008ねんから2011ねんあいだに2まんにん罹患りかんした。2017ねん感染かんせんしゃすう

イギリス[編集へんしゅう]

イギリスでは、1998ねんしん三種さんしゅ混合こんごうワクチンへの抵抗ていこうつよかったウェールズ南西なんせいなどで、2012ねんから麻疹ましん流行りゅうこうはじめ、1200にん以上いじょう感染かんせんしゃした[89]

イタリア[編集へんしゅう]

イタリアでは2000年代ねんだいから2010年代ねんだいにかけて、MMRワクチンの接種せっしゅ自閉症じへいしょう発症はっしょう関連かんれんせいがあるとのうわさながれ、ワクチンへの信頼しんらいせい低下ていか予防よぼう接種せっしゅける子供こどもかずったため、麻疹ましん患者かんじゃが3ばいぞうとなった。これをけ2017ねんより、予防よぼう接種せっしゅ義務ぎむされている[90]。しかし、イタリアの政党せいとういつぼし運動うんどう」など、はんワクチン主張しゅちょうをする政党せいとう存在そんざいし、そのいきおいはつよい。いつぼし運動うんどうは、2018ねん3がつ選挙せんきょにおいて勝利しょうりしており、このときには「ワクチンの強制きょうせい接種せっしゅ自殺じさつ行為こうい」と、ワクチン接種せっしゅ義務ぎむ反対はんたいする公約こうやくかかげている。2018ねん8がつには、予防よぼう接種せっしゅ義務ぎむ廃止はいしされた[91][92][93]

ベトナム[編集へんしゅう]

ベトナム麻疹ましん発生はっせいおおく、視覚しかく障害しょうがいしゃ60まんにんのうち95%がくすり病気びょうき原因げんいんで、麻疹ましんおも原因げんいんである。そのため日本にっぽんは「麻疹ましん抑制よくせい計画けいかく」にたいする無償むしょう資金しきん協力きょうりょくをしている。

サモア[編集へんしゅう]

2019ねん11月、サモアでは麻疹ましん流行りゅうこう。4さい未満みまん子供こども48にんふくむ53にん死亡しぼうした。サモア政府せいふ政府せいふ職員しょくいんらをワクチン接種せっしゅキャンペーンに参加さんかさせるため、同年どうねん12がつ5にちから6にちにかけて政府せいふ機関きかん閉鎖へいさすると発表はっぴょうした[94]2019ねんのサモアにおける麻疹ましん流行りゅうこう英語えいごばん)。

千葉ちば血清けっせいせいワクチンの抗体こうたい獲得かくとくせい問題もんだい[編集へんしゅう]

2001ねんに、沖縄おきなわけん中部ちゅうぶ地区ちく千葉ちばけん血清けっせい研究所けんきゅうじょ千葉ちば血清けっせいせいワクチンすんで接種せっしゅしゃを、千葉ちば血清けっせい検査けんさした結果けっか、136検体けんたいちゅう111検体けんたいしん抗体こうたいみとめられた(抗体こうたい保有ほゆうりつ82%)。同一どういつ検体けんたい沖縄おきなわけん中部ちゅうぶ地区ちく医師いしかいべつ検査けんさ機関きかん依頼いらいしたところ、141検体けんたいちゅう19検体けんたいしん抗体こうたい保有ほゆうみとめられた(抗体こうたい保有ほゆうりつ13%)[95]

  1. 沖縄おきなわ本島ほんとうでの3歳児さいじ健康けんこう診査しんさにて2866めい接種せっしゅれきしん罹患りかんじょうきょう調査ちょうさしたところ沖縄おきなわけん中部ちゅうぶ地区ちくのみワクチンの有効ゆうこうせいひくいという結果けっかられている[95]
  2. 2006ねん茨城いばらき県内けんないでのしん発生はっせいでの調査ちょうさにおいて、患者かんじゃおおくが千葉ちば血清けっせいせいワクチンすんで接種せっしゅしゃであったが、これについて茨城いばらきけん竜ヶ崎りゅうがさき保健所ほけんじょは「免疫めんえきのつきかたよわかったか、一度いちどついた免疫めんえき次第しだいよわまってきた可能かのうせいかんがえられる」としている[96]
  3. 2008ねん川崎かわさき市内しない麻疹ましん発生はっせいにおいて、千葉ちば血清けっせいせいワクチンを接種せっしゅした世代せだい麻疹ましん特異とくいてき発生はっせいした[97]

日本にっぽん関連かんれん法規ほうき[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ ウイルスは世界せかい保健ほけん機関きかん (WHO) の分類ぶんるいにより現在げんざいAからHの8ぐん、22遺伝子いでんしがた分類ぶんるいされている。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

国立こくりつ感染かんせんしょう研究所けんきゅうじょ 感染かんせんしょう情報じょうほうセンター

厚生こうせい労働省ろうどうしょう

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  • 麻疹ましん MSDマニュアル プロフェッショナルばん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]