(Translated by https://www.hiragana.jp/)
マールブルグ熱 - Wikipedia コンテンツにスキップ

マールブルグねつ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
マールブルグウイルス
分類ぶんるい
ぐん : だい5ぐん(1ほんくさりRNA -くさり
: モノネガウイルス
Mononegavirales
: フィロウイルス
Filoviridae
ぞく : マールブルグウイルスぞく
Marburgvirus
たね
  • ビクトリアマールブルグウイルス
マールブルグねつ
概要がいよう
診療しんりょう 感染かんせんしょうない科学かがく
分類ぶんるいおよび外部がいぶ参照さんしょう情報じょうほう
ICD-10 A98.3
ICD-9-CM 078.89
DiseasesDB 7835
eMedicine ped/2406
マールブルグ出血しゅっけつねつ
別称べっしょう Marburg hemorrhagic fever
概要がいよう
診療しんりょう 感染かんせんしょう
症状しょうじょう 発熱はつねつ頭痛ずつう筋肉きんにくつう嘔吐おうと下痢げり紫斑しはんなど
原因げんいん マールブルグウイルス
合併症がっぺいしょう 脱水だっすい症状しょうじょう播種はしゅせい血管けっかんない凝固ぎょうこ症候群しょうこうぐんなど
治療ちりょう 輸液による全身ぜんしん状態じょうたい改善かいぜんなど
致死ちしりつ20%以上いじょう
分類ぶんるいおよび外部がいぶ参照さんしょう情報じょうほう

マールブルグねつ(マールブルグねつ)は、フィロウイルスマールブルグウイルス原因げんいんとするひとじゅう共通きょうつう感染かんせんしょう同義語どうぎごとしてマールブルグ出血しゅっけつねつ (Marburg hemorrhagic fever) 、マールブルグびょう (Marburg disease) 、ミドリザル出血しゅっけつねつ (Vervet monkey hemorrhagic fever) 。患者かんじゃ接触せっしょくした医療いりょう関係かんけいしゃ家族かぞくは、接触せっしょく程度ていどにより一定いってい期間きかん監視かんしおこなわれる[1]

歴史れきし

[編集へんしゅう]

1967ねん西にしドイツ当時とうじ)のマールブルクフランクフルトユーゴスラビアベオグラードポリオワクチン製造せいぞう実験じっけんようとしてウガンダから輸入ゆにゅうされたアフリカミドリザルかかわった研究けんきゅう職員しょくいん清掃せいそういんなど25めい突如とつじょ発熱はつねつ、うち7めい死亡しぼうするという事件じけん発生はっせいした。原因げんいんはマールブルグウイルスというこれまでられていないウイルスによる出血しゅっけつせい感染かんせんしょうであった。その中央ちゅうおうアフリカで散発さんぱつてき発生はっせいられたものの、エボラ出血熱えぼらしゅっけつねつほど急激きゅうげき感染かんせん拡大かくだいするウイルスではないとかんがえられていたが、2005ねん4がつアンゴラ大量たいりょう感染かんせんしゃ続出ぞくしゅつし300めい前後ぜんこう死亡しぼうしたため、「散発さんぱつてき感染かんせんしかない」というてんについて疑問ぎもんてきている。

病原びょうげんたい

[編集へんしゅう]

フィロウイルスマールブルグウイルスによる。エボラウイルスもフィロウイルス (Filoviridae) 。1ほんくさりRNAウイルス。エボラウイルスと電子でんし顕微鏡けんびきょうじょう外見がいけん非常ひじょうている。野生やせい動物どうぶつのサル、コウモリ、鳥類ちょうるいからの空気くうき感染かんせん飛沫しぶき感染かんせん否定ひていできないが確認かくにんもされていない。

病原びょうげんたいあつかうには、BSL-4施設しせつおこな必要ひつようがある。

疫学えきがく

[編集へんしゅう]

自然しぜんかいでの宿主しゅくしゅ不明ふめい[5]。アフリカ中東ちゅうとうから南部なんぶにかけて散発さんぱつてき発生はっせいする[5]

感染かんせん経路けいろは、感染かんせんしゃ患者かんじゃ血液けつえき体液たいえきなどとの接触せっしょくによるものとかんがえられる[5]感染かんせん防護ぼうご対策たいさく手袋てぶくろとういとされ、空気くうき感染かんせんはないとされる。感染かんせんしゃたいする発症はっしょうしゃ割合わりあい不明ふめい症状しょうじょう軽快けいかいしたのちも、精液せいえきぜんぼうすいひとしからウイルスが分離ぶんりされる[1]

症状しょうじょう

[編集へんしゅう]
マールブルグウイルスによって破壊はかいされたかん細胞さいぼう

潜伏期せんぷくきあいだは2 - 21にち[5]診断しんだんするじょう皮膚ひふ粘膜ねんまく発疹はっしん重要じゅうよう症状しょうじょう[1]

症状しょうじょうエボラ出血熱えぼらしゅっけつねつているがエボラ出血熱えぼらしゅっけつねつよりも程度ていどかるいことがおお[5]発病はつびょう致死ちしりつは20%以上いじょう[5]

診断しんだん

[編集へんしゅう]

BSL-4施設しせつ血液けつえきひとし検体けんたいからPCRELISA免疫めんえき抗体こうたいほうなど。

治療ちりょうほう

[編集へんしゅう]

対症療法たいしょうりょうほうのみ。ワクチンはない。

法律ほうりつ

[編集へんしゅう]

感染かんせんしょう予防よぼうおよ感染かんせんしょう患者かんじゃたいする医療いりょうかんする法律ほうりつ」の一類いちるい感染かんせんしょうで、診断しんだんした医師いしただちに最寄もよりの保健所ほけんじょちょう経由けいゆして知事ちじとどなければならない。また、サルるいのマールブルグねつ指定してい動物どうぶつ指定してい感染かんせんしょうとなっており、しし医師いし届出とどけで義務ぎむっている。

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

出典しゅってん

[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]