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リカバリースワップ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

リカバリースワップえい: recovery swap)とは、クレジット・デフォルト・スワップ (CDS) に関連かんれんした、デリバティブ契約けいやく参照さんしょう組織そしきにおいてクレジットイベントが発生はっせいした場合ばあいあらかじめられた回収かいしゅうりつにて、契約けいやくのカウンターパーティーと決済けっさいすることができる。利用りよう目的もくてきとしては、(1)回収かいしゅうりつのヘッジ手段しゅだん、(2)きわめてデフォルトする可能かのうせいたかいためにCDS取引とりひき流動りゅうどうせいちている場合ばあいに、回収かいしゅうりつのみを抽出ちゅうしゅつしてトレードをすることが出来できるなどがある。

また、リカバリースワップでは、デフォルトした場合ばあいにのみキャッシュフローが発生はっせいするため、契約けいやく当初とうしょにおいてはキャッシュフローのやりりはない。

CDSマーケットの規模きぼおおきな欧州おうしゅう北米ほくべいにおいては、ハイイールド銘柄めいがら中心ちゅうしんに2003ねんごろからリカバリースワップが開始かいしされたが、その、デフォルトりつ低下ていかするとともに、リカバリースワップの取引とりひき減少げんしょうしていた。しかし、2007ねんサブプライム問題もんだいをきっかけに、デフォルトりつたかまりとともに、北米ほくべい欧州おうしゅうではふたた取引とりひき活発かっぱつしつつある。

使用しようれい[編集へんしゅう]

参照さんしょう組織そしきAについて、リカバリーレートが20/25とあった場合ばあい回収かいしゅうりつを20%とており、回収かいしゅうりつを25%とる。かりに22.5で取引とりひき成立せいりつしたとする。もし、参照さんしょう組織そしきAにクレジットイベントが発生はっせいした場合ばあい回収かいしゅうりつが22.5%よりたかければ、収益しゅうえき確保かくほすることができ、回収かいしゅうりつが22.5%よりひくければ収益しゅうえき確保かくほできる(取引とりひきコストや事務じむコストなどをのぞく)。