(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ロボットと帝国 - Wikipedia コンテンツにスキップ

ロボットと帝国ていこく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ロボットと帝国ていこく』(ロボットとていこく、Robots and Empire)は、アイザック・アシモフSF小説しょうせつ1985ねん刊行かんこうされた。

鋼鉄こうてつ都市とし』『はだかの太陽たいよう』『夜明よあけのロボット』のロボット長編ちょうへん3さくと、アシモフのもうひとつの代表だいひょうさくである「ファウンデーションシリーズ」との橋渡はしわたしとしてかれた作品さくひんふたた宇宙うちゅう進出しんしゅつした地球人ちきゅうじんが、長命ちょうめいとロボットをようするスペーサーにわって銀河ぎんが帝国ていこくいしずえとなっていく過程かていえがかれている。

ほん作品さくひんで「ロボット工学こうがくさん原則げんそく」にあらたに「だいれい法則ほうそく」がくわえられた。また「ファウンデーションシリーズ」のおおきななぞのひとつであった「何故なぜ人類じんるい発祥はっしょうである地球ちきゅう放射能ほうしゃのう汚染おせんされ遺棄いきされたのか」の理由りゆうかされている。

あらすじ

[編集へんしゅう]

イライジャ・ベイリとその息子むすこベントリイにはじまった地球ちきゅうからの宇宙うちゅう移民いみん(セツラー)の進出しんしゅつは、200ねんには「ベイリ・ワールド」をはじめとするセツラー・ワールドの設立せつりついたっていた。だがスペーサーしん地球ちきゅうひきいるファストルフ博士はかせと、それにともなはん地球ちきゅう重鎮じゅうちんアマディロ博士はかせ台頭たいとうにより、スペーサー・ワールドとのあいだ緊張きんちょうたかまりつつあった。

ファストルフ博士はかせ死後しご、グレディアの所有しょゆうになっていた2たいのロボット、R・ダニールとR・ジスカルドは、ベイリの遺言ゆいごんしたがって地球人ちきゅうじん銀河系ぎんがけい明日あした覇者はしゃとなるように仕向しむけてきたが、事態じたい逼迫ひっぱくするとともに、かれらがしたがうべきロボット工学こうがくさん原則げんそく不備ふびがあるとかんじるようになっていた。さん原則げんそくまもっているのは個々ここ人間にんげんであるが、人間にんげん集団しゅうだんである「人類じんるい」まで網羅もうらすることができず、このままでは手詰てづまりになってしまう。

そんななか、スペーサー・ワールドのひとつであるソラリアのぜん住民じゅうみんが、ロボットをのこして姿すがたすという事件じけん発生はっせいする。いまや唯一ゆいいつのソラリア出身しゅっしんしゃとなってしまったグレディアは、オーロラ政府せいふ要求ようきゅうとかつてイライジャ・ベイリにけたおんむくいるため、その子孫しそんであるセツラー、D.G.ベイリ(正確せいかくにはダニール・ジスカルド・ベイリ)がひきいるソラリア調査ちょうさたいに、R・ダニール、R・ジスカルドととも同行どうこうする。

一方いっぽう地球ちきゅうでは、いまなおベイリと地球人ちきゅうじん復讐ふくしゅうねんやすアマディロと腹心ふくしんマンダマスの陰謀いんぼう工作こうさくされつつあった…。

備考びこう

[編集へんしゅう]

地球ちきゅうエネルギえねるぎちょう次官じかんクインタナがかたったスティーブン・バイアリイの伝説でんせつは、アシモフ初期しょき短編たんぺん証拠しょうこ」「災厄さいやくのとき」(『われはロボット』『コンプリート・ロボット所収しょしゅう)にもとづいている。

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]