ロメオとジュリエット (プロコフィエフ)
『ロメオとジュリエット』(ロシア
作曲 の経緯 と初演 [編集 ]
バレエは
上演 史 (バレエ)[編集 ]
- レオニード・ラヴロフスキー
振付 - 1940年 、キーロフ・バレエ初演 。ブルノでの上演 が成功 を収 め、キーロフ劇場 が態度 を改 めたことにより、大幅 な変更 を加 えたラヴロフスキー版 がソヴィエトで初演 されることになった。ラヴロフスキーはプロコフィエフの反対 にもかかわらず、楽曲 を改変 した。主演 はガリーナ・ウラノワとコンスタンチン・セルゲエフが務 めた。本 作 は国際 的 に高 い評価 を受 け、スターリン賞 を受賞 している。1955年 、本 作 を映画 化 した『ロメオとジュリエット物語 』がモスフィルムにより製作 され、ウラノワとユーリ・ジダーノフが主演 した。この映画 は第 8回 カンヌ国際映画祭 で叙情 的 映画 賞 を受賞 したほか、パルム・ドールにノミネートされた。 - フレデリック・アシュトン
振付 - 1955年 、デンマーク王立 バレエ団 初演 。 - ジョン・クランコ
振付 - 1958年 、ミラノ・スカラ座 バレエ団 初演 [1]。1962年 にはクランコが芸術 監督 を務 めたシュトゥットガルト・バレエ団 で改訂 版 が上演 され、同 バレエ団 が国際 的 な評価 を高 める契機 となった。 - ケネス・マクミラン
振付 - 1965年 、ロイヤル・バレエ団 初演 。マーゴ・フォンテインとルドルフ・ヌレエフが主演 した。映像 化 も数 回 、行 われている。詳細 はロメオとジュリエット (マクミラン)参照 。
- ジョン・ノイマイヤー
振付 - 1971年 、フランクフルト・バレエ団 初演 。部分 的 にクランコ版 の影響 を受 けている。1974年 にはノイマイヤーが芸術 監督 を務 めるハンブルク・バレエ団 で上演 された。 - ルドルフ・ヌレエフ
振付 - 1977年 、ロンドン・フェスティバル・バレエ団 (現 イングリッシュ・ナショナル・バレエ団 )初演 。ヌレエフ自身 がロメオ役 として主演 し、世界中 でツアーを行 った。1980年 にミラノ・スカラ座 バレエで上演 されたほか、1984年 以降 はパリ・オペラ座 バレエがレパートリーとしている。詳細 はロメオとジュリエット (ヌレエフ)参照 。 - ユーリー・グリゴローヴィチ
振付 - 1979年 、ボリショイ・バレエ初演 。現在 もボリショイ・バレエがレパートリーとしている。 - ラースロー・シェレギ
振付 - 1985年 、ハンガリー国立 バレエ団 初演 。 - ジャン=クリストフ・マイヨー
振付 - 1996年 、モナコ公国 モンテカルロ・バレエ団 初演 。 - ピーター・マーティンス
振付 - 2007年 、ニューヨーク・シティ・バレエ団 初演 。 - アレクセイ・ラトマンスキー
振付 - 2011年 、カナダ国立 バレエ団 初演 。 - マシュー・ボーン
振付 - 2019年 、サドラーズウェルズ劇場 で初演 [2]。本 プロダクションは撮影 され、映画 館 でも上映 された[3]。2024年 4月 、来日 公演 が東京 の東急 シアターオーブで行 われる予定 である。
作品 構成 (バレエ音楽 )[編集 ]
『ロメオとジュリエット』 作品 64[編集 ]
第 1幕 -
第 1曲 前奏 曲
第 1場 第 2曲 ロメオ第 3曲 街 の目覚 め第 4曲 朝 の踊 り第 5曲 喧嘩 第 6曲 決闘 第 7曲 大公 の宣言 第 8曲 間奏 曲
第 2場 第 9曲 舞踏 会 の準備 第 10曲 少女 ジュリエット第 11曲 客人 たちの登場 (メヌエット)第 12曲 仮面 第 13曲 騎士 たちの踊 り第 14曲 ジュリエットのヴァリアシオン第 15曲 マキューシオ第 16曲 マドリガル第 17曲 ティボルトはロメオを見 つける第 18曲 ガヴォット(客人 たちの退場 ) ※古典 交響曲 の第 3楽章 を改作 して転用 第 19曲 バルコニーの情景 第 20曲 ロメオのヴァリアシオン第 21曲 愛 の踊 り
第 2幕 第 3場 第 22曲 民衆 の踊 り第 23曲 ロメオとマキューシオ第 24曲 五 組 の踊 り第 25曲 マンドリンを手 にした踊 り第 26曲 乳母 第 27曲 乳母 はロメオにジュリエットの手紙 を渡 す
第 4場 第 28曲 ローレンス僧庵 でのロメオ第 29曲 ローレンス僧庵 でのジュリエット
第 5場 第 30曲 民衆 のお祭 り騒 ぎ第 31曲 一段 と民衆 の気分 は盛 り上 がる第 32曲 ティボルトとマキューシオの出会 い第 33曲 ティボルトとマキューシオの決闘 第 34曲 マキューシオの死 第 35曲 ロメオはマキューシオの死 の報復 を誓 う第 36曲 第 2幕 の終曲
第 3幕 -
第 37曲 前奏 曲
第 6場 第 38曲 ロメオとジュリエット第 39曲 ロメオとジュリエットの別 れ第 40曲 乳母 第 41曲 ジュリエットはパリスとの結婚 を拒絶 する第 42曲 ジュリエットひとり第 43曲 間奏 曲
第 7場 第 44曲 ローレンス僧庵 第 45曲 間奏 曲
第 8場 第 46曲 ジュリエットの寝室 第 47曲 ジュリエットひとり第 48曲 朝 の歌 第 49曲 百 合 の花 を手 にした娘 たちの踊 り第 50曲 ジュリエットのベッドのそば
第 4幕 第 9場 第 51曲 ジュリエットの葬式 第 52曲 ジュリエットの死
編成 [編集 ]
木管 楽器 :ピッコロ、フルート2、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2(第 2奏者 は小 クラリネットを兼 ねる)、バス・クラリネット、テナー・サクソフォーン、ファゴット2、コントラファゴット金管楽器 :コルネット、トランペット3、ホルン6、トロンボーン3、チューバ打楽器 :ティンパニ、トライアングル、ウッド・ブロック、マラカス、タンブリン、小太鼓 、シンバル、大 太鼓 、鐘 、シロフォン、グロッケンシュピール- 1
名 のティンパニ奏者 と5名 の打楽器 奏者 を要 する。
- 1
鍵盤 楽器 :オルガン、ピアノ、チェレスタ撥 弦楽器 :ハープ2、マンドリン2擦 弦楽器 :独奏 ヴィオラ・ダモーレ(もしくはヴィオラ)、弦 5部 弦楽器 の人数 は特 に指定 されていないが、コントラバスが5声 に分割 される部分 がある。
演奏 時間 [編集 ]
演奏 会 用 組曲 (管弦楽 )[編集 ]
プロコフィエフが
『ロメオとジュリエット』第 1組 曲 作品 64bis[編集 ]
1936
民衆 の踊 り情景 - マドリガル
- メヌエット
仮面 - ロメオとジュリエット
- ティボルトの
死
編成 [編集 ]
フルート2、ピッコロ、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、テナー・サクソフォーン、トランペット2、コルネット、ホルン4、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、
『ロメオとジュリエット』第 2組 曲 作品 64ter[編集 ]
1937
- モンターギュー
家 とキャピュレット家 少女 ジュリエット僧 ローレンス踊 り別 れの前 のロメオとジュリエット百 合 の花 を手 にした娘 たちの踊 り- ジュリエットの
墓 の前 のロメオ
演奏 時間 [編集 ]
楽器 編成 [編集 ]
フルート2、ピッコロ、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、テナー・サクソフォーン、トランペット2、コルネット、ホルン4、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、
『ロメオとジュリエット』第 3組 曲 作品 101[編集 ]
1946
噴水 の前 のロメオ朝 の踊 り- ジュリエット
乳母 朝 の歌 - ジュリエットの
死
編成 [編集 ]
フルート2、ピッコロ、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、バス・クラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、トランペット3、ホルン4、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、
ピアノ組曲 [編集 ]
バレエ『ロメオとジュリエット』からの10の小品 作品 75[編集 ]
1937
民衆 の踊 り情景 - メヌエット
少女 ジュリエット仮面 - モンターギュー
家 とキャピュレット家 僧 ローレンス- マキューシオ
百 合 の花 を手 にした娘 たちの踊 り- ロメオとジュリエットの
別 れ
その他 [編集 ]
第 1幕 第 2場 第 13曲 「騎士 たちの踊 り(モンタギュー家 とキャピュレット家 )」は、日本 では上野 樹里 主演 のテレビドラマ『のだめカンタービレ』の挿入 曲 や、1990年 にシャネルから発売 された香水 、エゴイストのテレビCMや、2006年 にはソフトバンクモバイルのCM「予想 GUY」などのBGMとして使用 された。また、オランダのバンド・Epicaによるヘヴィメタルバージョンも存在 する。- イギリスのロックバンド、エマーソン・レイク・アンド・パーマーのアルバム「ブラック・ムーン」(1992
年 )にロックにアレンジされたものが収録 されている。 - イギリスのロックバンド、ザ・スミス(The Smiths)のライヴの
前 に流 されていた。 - イギリスのロックバンド、MUSEが2007
年 6月 16、17日 のウェンブリー・スタジアム公演 で登場 時 に使用 した。 日本 の音楽 ユニット、ALI PROJECTの楽曲 「KING KNIGHT」の冒頭 部分 で「騎士 たちの踊 り(モンタギュー家 とキャピュレット家 )」が引用 されている。- 2001
年 4月 、ロストロポーヴィチ指揮 、リトアニア国立 バレエ団 、新 日本 フィルハーモニー交響 楽団 による公演 では、息 絶 えたロメオとジュリエットが舞台 上 に横 たわるシーンで、ロストロポーヴィチが指揮 台 を離 れて舞台 へ歩 み寄 り、ロメオとジュリエットの手 を取 って重 ね合 わせる、という演出 があった。これはかつてロシアの名 ダンサーであり、ロシア国立 ボリショイ劇場 バレエの元 芸術 監督 でもあったウラジーミル・ワシーリエフによる振付 である。
脚注 [編集 ]
- ^ デブラ・クレイン、ジュディス・マックレル(
鈴木 晶 監訳 、赤尾 雄 人 ・海野 敏 ・長野 由紀 訳 )『オックスフォード バレエダンス事典 』平凡社 、2010年 、612頁 。ISBN 978-4-582-12522-1。 - ^ Avenue, Sadler's Wells Rosebery. “Matthew Bourne's Romeo + Juliet - Sadler's Wells Theatre” (
英語 ). www.sadlerswells.com. 2021年 5月 23日 閲覧 。 - ^ “『マシュー・ボーン IN CINEMA/ロミオとジュリエット』
公式 サイト”. 『マシュー・ボーン IN CINEMA/ロミオとジュリエット』公式 サイト. 2021年 5月 23日 閲覧 。
外部 リンク[編集 ]
- バレエ「ロメオとジュリエット」の
楽譜 -国際 楽譜 ライブラリープロジェクト。PDFとして無料 で入手 可能 。 - バレエ「ロメオとジュリエット」
第 1組 曲 の楽譜 -国際 楽譜 ライブラリープロジェクト。PDFとして無料 で入手 可能 。 - バレエ「ロメオとジュリエット」
第 2組 曲 の楽譜 -国際 楽譜 ライブラリープロジェクト。PDFとして無料 で入手 可能 。 - バレエ「ロメオとジュリエット」
第 3組 曲 の楽譜 -国際 楽譜 ライブラリープロジェクト。PDFとして無料 で入手 可能 。 - バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の
小品 の楽譜 -国際 楽譜 ライブラリープロジェクト。PDFとして無料 で入手 可能 。