三菱みつびしリコール隠かくし

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三菱みつびしリコール隠かくし事件じけん（みつびしリコールかくしじけん）とは、2000年ねん（平成へいせい12年ねん）7月がつ6日にちに運輸省うんゆしょう（現げん：国土こくど交通省こうつうしょう）の監査かんさで発覚はっかくした三菱自動車工業みつびしじどうしゃこうぎょう（以下いか、三菱自動車みつびしじどうしゃ）の乗用車じょうようしゃ部門ぶもんおよびトラック・バス部門ぶもん（通称つうしょう：三菱みつびしふそう、現在げんざいの三菱みつびしふそうトラック・バス）による、大だい規模きぼなリコール隠かくし事件じけんをいう。

その後ご、2004年ねん（平成へいせい16年ねん）にはトラック・バス部門ぶもんのさらなるリコール隠かくしが発覚はっかくし、乗用車じょうようしゃ部門ぶもんも再さい調査ちょうさされた。結果けっか、国土こくど交通省こうつうしょうによると2000年ねん（平成へいせい12年ねん）時点じてんの調査ちょうさが不十分ふじゅうぶんだったことが判明はんめいした。これが決定けってい打だとなり、三菱自動車みつびしじどうしゃ・三菱みつびしふそうはユーザーの信頼しんらいを失うしなって販売はんばい台数だいすうが激減げきげん、2000年ねんのリコール隠かくし以上いじょうとなる従業じゅうぎょう員いんの退職たいしょく者しゃを続出ぞくしゅつさせ、当時とうじの筆頭ひっとう株主かぶぬしであったダイムラー・クライスラー（現げん・メルセデス・ベンツ・グループAGならびステランティス、ダイムラー・トラック）から資本しほん提携ていけいを打うち切きられ、深刻しんこくな経営けいえい不振ふしんに陥おちいったが、三菱みつびしグループ（三菱重工業みつびしじゅうこうぎょう・三菱商事みつびししょうじ・三菱みつびし東京とうきょうUFJ銀行ぎんこう〈現げん・三菱みつびしUFJ銀行ぎんこう〉）によるさまざまな救済きゅうさいを受うけ、倒産とうさんの危機ききを脱だっした。また三菱みつびしふそうはダイムラー・クライスラー（現在げんざいは商用しょうよう車しゃ部門ぶもんがダイムラー・トラックとして分離ぶんりされた）の連結れんけつ子会社こがいしゃになった。

企業きぎょう倫理りんりの問題もんだいとして、自動車じどうしゃ業界ぎょうかい以外いがいの異い業種ぎょうしゅも含ふくめ、富士重工業ふじじゅうこうぎょう（現げん・SUBARU）のリコール隠かくしと燃費ねんぴデータ書かき換かえ、スズキの燃費ねんぴ不正ふせい、日野自動車ひのじどうしゃのエンジン不正ふせい問題もんだい、ダイハツ工業だいはつこうぎょうの衝突しょうとつ試験しけん等とうの認証にんしょう不正ふせい問題もんだい、雪印乳業ゆきじるしにゅうぎょうの一連いちれんの不祥事ふしょうじ、タイレノール殺人さつじん事件じけん（ジョンソン・エンド・ジョンソン製品せいひんへの毒物どくぶつ混入こんにゅう事件じけん）、ナショナルFF式しき石油せきゆ暖房だんぼう機き事故じこ、TDK製せいスチーム加湿かしつ器きによる火災かさい・死亡しぼう事故じこなどにおける迅速じんそくな対応たいおうなどと対比たいひされることもある[誰だれ?]。

また、本ほん事件じけんを基もとにした池いけ井戸いど潤じゅんの経済けいざい小説しょうせつ『空そら飛とぶタイヤ』も出版しゅっぱんされ、2018年ねんには映画えいがも上映じょうえいされた。

概要がいよう[編集へんしゅう]

2000年ねんのリコール隠かくし事件じけん[編集へんしゅう]

2000年ねん（平成へいせい12年ねん）7月がつ18日にちまでに、当時とうじ販売はんばい台数だいすうベースでトヨタ自動車とよたじどうしゃ・日産自動車にっさんじどうしゃ・ホンダに次つぐ乗用車じょうようしゃ国内こくないシェア4位いの自動車じどうしゃメーカーであった三菱自動車工業みつびしじどうしゃこうぎょう（三菱自動車みつびしじどうしゃ）が、1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）から約やく23年間ねんかんにわたり、10車種しゃしゅ以上いじょう（最初さいしょの届とどけ出でだけでもランサーエボリューションを含ふくむランサー、およびギャラン、レグナム、ディアマンテ、パジェロ、シャリオグランディスなど乗用車じょうようしゃ系けいで6件けん約やく45万まん9000台だい、大型おおがた・中型ちゅうがたトラックで3件けん約やく5万まん5000台だい）、計けい18件けん約やく69万まん台だいにのぼるリコールにつながる重要じゅうよう不具合ふぐあい情報じょうほう（クレーム）を、運輸省うんゆしょう（現げん・国土こくど交通省こうつうしょう）へ報告ほうこくせず、社内しゃないで隠蔽いんぺいしている事実じじつが、同年どうねん6月12日にちに運輸省うんゆしょう自動車じどうしゃ交通こうつう局きょくのユーザー業務ぎょうむ室しつに、三菱自動車みつびしじどうしゃ社員しゃいんによる匿名とくめいの内部ないぶ告発こくはつによる通報つうほうで発覚はっかくした。

内部ないぶ告発こくはつの内容ないようは、不正ふせいの要所ようしょを衝ついており、どのように調査ちょうさを進すすめるべきか、どこに資料しりょうや情報じょうほうが隠かくされているか、どのように隠蔽いんぺい工作こうさくを見破みやぶるべきかまで指示しじする具体ぐたい的てきなものであった[1]。「品質ひんしつ保証ほしょう部ぶの更衣ころもがえ室しつの空あきロッカーを調しらべよ」「本社ほんしゃと岡崎おかざきの情報じょうほうを突合つきあわせよ」という、あまりにも具体ぐたい的てき過すぎる情報じょうほうであった[2]。

運輸省うんゆしょうによると、三菱自動車みつびしじどうしゃはユーザーからのクレーム情報じょうほうを本社ほんしゃの品質ひんしつ保証ほしょう部ぶに10段階だんかいで集約しゅうやく・管理かんりしていたが、クレーム情報じょうほうのうち、運輸省うんゆしょう向むけ届出とどけで情報じょうほうは1 - 3段階だんかい目めまで「Pマーク」を、運輸省うんゆしょうに知しられたくない物ものなど4 - 10段階だんかいに「秘匿ひとく」の意味いみで「Hマーク」を付つけて区分くぶんし、同省どうしょうの定期ていき監査かんさでは、H区分くぶんのクレームを提示ていじしていなかった。二に重じゅう管理かんりによる情報じょうほう仕分しわけは、1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）から行おこなわれ、同社どうしゃが東芝とうしばに作つくらせた品質ひんしつ情報じょうほう管理かんりシステム[3] を導入どうにゅうした1992年ねん（平成へいせい4年ねん）以降いこうは、コンピュータシステムのデータベースで分類ぶんるいしていた。

一方いっぽうで、リコール制度せいど発足ほっそくから30年ねん以上いじょうにわたり、運輸省うんゆしょうに欠陥けっかんを届とどけ出でずにユーザーに連絡れんらくして回収かいしゅう、修理しゅうりする「ヤミ改修かいしゅう」も行おこなわれていた。リコールの案件あんけんは、「ランサーなどでエンジン関連かんれん部品ぶひんのクランクシャフトのボルトに欠陥けっかんがあり、エンジンが停止ていしする」「ギャランなどで燃料ねんりょうタンクのキャップが壊こわれ燃料ねんりょうが漏もれる」「RVRの電動でんどうスライドドアが不具合ふぐあいを起おこす」など[4][5][6]。

一連いちれんのリコール隠かくしにより欠陥けっかん車しゃを放置ほうちした結果けっか、同年どうねん6月がつには熊本くまもと市内しないで、ブレーキの欠陥けっかんによりパジェロがワゴン車しゃに追突ついとつ、ワゴン車しゃに乗のっていた2人ふたりが首くびに2週間しゅうかんの怪我けがをする人身じんしん事故じこが発生はっせいしている。このリコール隠かくし事件じけんの責任せきにんを取とり、当時とうじの代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょうであった河添こうぞえ克彦かつひこが同年どうねん8月がつ28日にちに引責いんせき辞任じにんする意向いこうを固かため[7]、9月8日にちの正式せいしき発表はっぴょう[8] を経へて11月1日にち付づけで辞任じにんした[9][10]。また同年どうねん8月がつ27日にちには、警視庁けいしちょう交通こうつう捜査そうさ課かなどが道路どうろ運送うんそう車両しゃりょう法ほう違反いはんの疑うたがいで、三菱自動車みつびしじどうしゃ本社ほんしゃや岡崎おかざき工場こうじょう（愛知あいち県けん）など5ヵ所かしょを家宅かたく捜索そうさくした[11]。

東京とうきょう地方ちほう検察庁けんさつちょうは翌よく2001年ねん4月がつ25日にち、1999年ねんの運輸省うんゆしょうの立入検査たちいりけんさで約やく1万まん300件けんの不具合ふぐあい情報じょうほうを隠かくしたとして、三菱自動車みつびしじどうしゃの宇佐美うさみ隆たかし副ふく社長しゃちょうらを道路どうろ運送うんそう車両しゃりょう法ほう違反いはん（虚偽きょぎ報告ほうこく）容疑ようぎで書類しょるい送検そうけんした。宇佐美うさみらは5月8日にち、東京とうきょう簡易かんい裁判所さいばんしょから罰金ばっきん20万まん円えん、法人ほうじんとしての三菱自動車みつびしじどうしゃも同どう40万まん円えんの略式りゃくしき命令めいれいを受うけた。

この時点じてんで、国土こくど交通省こうつうしょうから「全すべての自動車じどうしゃ欠陥けっかん情報じょうほうを開示かいじ」するよう求もとめられたが、1997年ねん以前いぜんの不具合ふぐあい情報じょうほうを隠蔽いんぺいし続つづけ、クラッチやハブの欠陥けっかん対策たいさくをとらなかった[12]。

2002年ねん3月がつ5日にち、熊本くまもと県警けんけいは前述ぜんじゅつのパジェロの事故じこの原因げんいんがクレーム隠蔽いんぺいにあるとして、当時とうじの三菱自動車みつびしじどうしゃの品質ひんしつ技術ぎじゅつ本部ほんぶ・市場いちば品質ひんしつ部長ぶちょうを担当たんとうしていた社員しゃいん3名めいを業務ぎょうむ上じょう過失かしつ傷害しょうがい容疑ようぎで熊本くまもと地方裁判所ちほうさいばんしょに書類しょるい送検そうけんし[13]、熊本くまもと簡易かんい裁判所さいばんしょはそれぞれに罰金ばっきん50万まん円えんの略式りゃくしき命令めいれいをい渡いわたした[14]。

このリコール隠かくしで、三菱自動車みつびしじどうしゃは市場いちばの信頼しんらいを失うしない販売はんばい台数だいすうが急減きゅうげん。資本しほん提携ていけい先さきのダイムラー・クライスラーからロルフ・エクロートを最高さいこう経営けいえい責任せきにん者しゃ（CEO）に迎むかえ入いれ経営けいえい再建さいけんを図はかったが、2002年ねん、大型おおがた車しゃ（ザ・グレート、スーパーグレート、エアロクイーン、エアロエース、エアロスター、エアロキングなど）のタイヤ（ホイール）脱落だつらく事故じこが発生はっせいし、構造こうぞう上じょうの欠陥けっかんと更さらなるリコール隠かくしの疑念ぎねんが濃厚のうこうとなる。

2004年ねんのリコール隠かくし事件じけん[編集へんしゅう]

2003年ねん（平成へいせい15年ねん）、三菱自動車みつびしじどうしゃはトラック・バス部門ぶもんを子会社こがいしゃの三菱みつびしふそうトラック・バスとして分社ぶんしゃ化かした。しかし2004年ねん（平成へいせい16年ねん）、前回ぜんかいのリコール隠かくしを更さらに上回うわまわる74万まん台だいものリコール隠かくしが発覚はっかくした。同年どうねん4月がつ22日にち、三菱自動車みつびしじどうしゃの筆頭ひっとう株主かぶぬしであったダイムラー・クライスラーが財政ざいせい支援しえんの打うち切きりを発表はっぴょう。三菱自工みつびしじこうの社長しゃちょうに就任しゅうにんしていたエクロートが任期にんきを待またずして、4月がつ26日にち限かぎりで辞任じにんした。

同年どうねん5月がつ6日にち、大型おおがたトレーラーのタイヤ脱落だつらく事故じこ（後述こうじゅつ）で、三菱みつびしふそう前ぜん会長かいちょうの宇佐美うさみや元もと常務じょうむら7人にんが神奈川かながわ県警けんけいに逮捕たいほされ[15]、同月どうげつ27日にちに横浜よこはま区く検察庁けんさつちょう・横浜よこはま地方ちほう検察庁けんさつちょうは宇佐美うさみら5人にんと法人ほうじんとしての三菱自動車みつびしじどうしゃを起訴きそした[16]。さらに、6月がつ10日とおかには別べつの事故じこで三菱自動車みつびしじどうしゃの河添こうぞえ元もと社長しゃちょうや宇佐美うさみら元もと役員やくいん6人にんが、神奈川かながわ県けん警察けいさつ・山口やまぐち県けん警察けいさつなどに逮捕たいほされた[17]。

一連いちれんの不祥事ふしょうじにより、三菱自動車みつびしじどうしゃ及および三菱みつびしふそうは、以下いかの制裁せいさい措置そちを受うけた。

2006年ねん（平成へいせい18年ねん）9月がつには、ユーザーから寄よせられた不具合ふぐあい情報じょうほうを共有きょうゆう可能かのうとする新しん品質ひんしつ情報じょうほうシステムの導入どうにゅうを発表はっぴょうした。これにより、不具合ふぐあいの原因げんいん究明きゅうめいにおける統計とうけい分析ぶんせきの迅速じんそく化かや、販売はんばい会社かいしゃでの修理しゅうり手順てじゅん・見積みつもりの照会しょうかいなどを可能かのうとし、品質ひんしつ改善かいぜんの迅速じんそく化かを図はかっているとしている[20]。しかし、2005年ねん2月がつに把握はあくしていた欠陥けっかんを、2012年ねんに国交こっこう省しょうに内部ないぶ告発こくはつされるまでリコールしない、2016年ねん（平成へいせい28年ねん）4月がつ20日はつかには10・15モード燃費ねんぴとJC08モードの燃費ねんぴ偽装ぎそうと、その後ごも問題もんだいを起おこしている。

本ほん事件じけんは刑事けいじ裁判さいばんとなり、全すべてが三菱自動車みつびしじどうしゃおよび三菱みつびしふそう側がわの有罪ゆうざいで確定かくてい判決はんけつが下くだされた。なお、2008年ねん（平成へいせい20年ねん）1月がつに横浜よこはま地方裁判所ちほうさいばんしょが有罪ゆうざい判決はんけつを下くだした際さいには、弁護べんご団だんが「なぜ有罪ゆうざいになるのか理解りかいできない。こんな判決はんけつでは、製造せいぞう会社かいしゃの場合ばあい、人身じんしん事故じこが起おきたら、企業きぎょうのトップは必かならず刑事けいじ責任せきにんを取とらなくてはいけない。極きわめて安直あんちょくだ」と述のべ、閉廷へいてい後ごすぐに東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょに控訴こうそしている[21]。また、佐さ高信たかのぶは、宇佐美うさみの責任せきにんを追及ついきゅうする声こえが部下ぶかたちから上あがってきていないようであることや[22]、「あの三菱自動車みつびしじどうしゃが」という論調ろんちょうであったことを指摘してきしている[23]。

死亡しぼう事故じこ[編集へんしゅう]

一連いちれんのリコール隠かくしにより、2002年ねんに2件けんの死亡しぼう事故じこが発生はっせいした。

横浜よこはま母子ぼし3人にん死傷ししょう事故じこ[編集へんしゅう]

2002年ねん（平成へいせい14年ねん）1月がつ10日とおか、神奈川かながわ県けん横浜よこはま市し瀬谷せや区く下瀬谷しもせや三さん丁目ちょうめの県道けんどう交差点こうさてん付近ふきん[注釈ちゅうしゃく 1]で発生はっせいした事故じこ[25]。

事故じこ車両しゃりょうは、同どう県けん綾瀬あやせ市し内うちの運送うんそう会社かいしゃが所有しょゆうしていた大型おおがたトレーラートラックのトラクター（1993年ねん7月がつに製造せいぞうされた「ザ・グレート」[26]）で、重機じゅうきを積載せきさいして片側かたがわ2車線しゃせんの走行そうこう車線しゃせん[注釈ちゅうしゃく 2]を走行そうこう中ちゅう、左ひだり前輪ぜんりんが外はずれて下くだり坂ざかを約やく50メートル転ころがり、ベビーカーを押おして歩道ほどうを歩あるいていた大和やまと市し在住ざいじゅうの母子ぼし3人にんを直撃ちょくげきした[28]。子供こども2人にんを連つれていた母親ははおや（当時とうじ29歳さい）が背中せなかからタイヤの直撃ちょくげきを受うけ[25]、頭あたまを強つよく打うち[29]、外傷がいしょう性せいくも膜まく下か出血しゅっけつで死亡しぼうした[25]。また、長男ちょうなん（当時とうじ4歳さい）と次男じなん（当時とうじ1歳さい）も手足てあしに軽傷けいしょうを負おった[28][30]。外はずれたタイヤは直径ちょっけい約やく1 m、幅はば27.8 cmで[25]、重量じゅうりょうはホイールを含ふくめて約やく140 kgあった[28]。

神奈川かながわ県警けんけいが、貨物かもつ自動車じどうしゃの実況じっきょう見分けんぶんを行おこなったところ、事故じこを起おこした車両しゃりょうはハブが破損はそんし、タイヤやホイール、ブレーキドラムごと脱落だつらくしたことが判明はんめい[31]。三菱自動車みつびしじどうしゃ製せいの大型おおがた車しゃハブ破損はそん事故じこは、1992年ねん（平成へいせい4年ねん）6月がつ21日にちに、東京とうきょう都内とないで冷凍れいとう車しゃの左ひだり前輪ぜんりん脱落だつらく事故じこが確認かくにんされて以降いこう計けい57件けん発生はっせいし、うち51件けんで車輪しゃりんが脱落だつらくしていた[30]（うち事故じこ車両しゃりょうと同おなじ1993年ねん製せい「D型がたハブ」が7割わりを占しめていた[32]）。

三菱自動車みつびしじどうしゃ側がわは、一貫いっかんして『ユーザー側がわの整備せいび不良ふりょうが原因げんいんだ』と主張しゅちょうしたが、事故じこを起おこした車両しゃりょうと同おなじ1993年ねん（平成へいせい5年ねん）に製造せいぞうされた三菱自動車みつびしじどうしゃ製せいのトラックに装着そうちゃくされている「D型がたハブ」の厚あつみが、その前後ぜんごの型かたや他社たしゃ製せいよりも薄うすい構造こうぞうであった。ねじ締付しめつけ管理かんり方法ほうほうを怠おこたり、六角ろっかくボルトの締しめ付づけトルクを強つよく掛かけすぎた場合ばあいやカーブや旋回せんかい時じに掛かかる荷重におもにより金属きんぞく疲労ひろうが生しょうじ、ハブが破断はだんしやすいことも判明はんめいした[33]。

これを受うけ、三菱みつびしふそうは2004年ねん（平成へいせい16年ねん）3月がつ24日にち、製造せいぞう者しゃ責任せきにんを認みとめて国土こくど交通省こうつうしょうにリコールを届とどけ出でた。さらに同年どうねん5月がつ6日にち、宇佐美うさみら5名めいが道路どうろ運送うんそう車両しゃりょう法ほう違反いはん（虚偽きょぎ報告ほうこく）容疑ようぎで、品質ひんしつ保証ほしょう部門ぶもんの元もと担当たんとう部長ぶちょうら2名めいが業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死傷ちししょう容疑ようぎで逮捕たいほされ（5月がつ27日にちに起訴きそ）、法人ほうじんとしての三菱自動車みつびしじどうしゃも道路どうろ運送うんそう車両しゃりょう法ほう（虚偽きょぎ報告ほうこく）容疑ようぎで刑事けいじ告発こくはつされた[30]。

なお、この事故じこで死亡しぼうした女性じょせいの遺族いぞくである母親ははおやが、約やく1億おく6550万まん円えんの損害そんがい賠償ばいしょうを三菱自動車みつびしじどうしゃに請求せいきゅうする訴訟そしょうを起おこした民事みんじ訴訟そしょうでは、2007年ねん（平成へいせい19年ねん）9月がつ、三菱自動車みつびしじどうしゃに550万まん円えんの損害そんがい賠償ばいしょう支払しはらいを最高裁判所さいこうさいばんしょが命めいじ、確定かくてい判決はんけつとなった。このとき、原告げんこくの訴訟そしょう代理人だいりにんを担当たんとうした青木あおき勝治かつじ弁護士べんごしは、損害そんがい賠償金ばいしょうきんを代理人だいりにんである自分じぶんの銀行ぎんこう口座こうざに振ふり込こませ、遅延ちえん損害そんがい金きんを含ふくめた約やく670万まん円えんを預あずかった。しかし、訴訟そしょう当初とうしょの約やく1億おく6550万まん円えんの請求せいきゅう額がくを基もとに、弁護士べんごし報酬ほうしゅう額がくを約やく2110万まん円えんと算定さんていし、「自分じぶんが預あずかっている約やく670万まん円えんと相殺そうさいする」と通知つうちして、原告げんこくに対たいして損害そんがい賠償金ばいしょうきんを一切いっさい渡わたさなかった。

2010年ねん（平成へいせい22年ねん）6月がつ、横浜よこはま弁護士べんごし会かいは「当初とうしょ550万まん円えんとしていた賠償ばいしょう請求せいきゅう額がくを一方いっぽう的てきに1億おく6550万まん円えんに増額ぞうがくし、これに伴ともなう報酬ほうしゅうの変動へんどうについても、原告げんこくに説明せつめいせず、いきなり2000万まん円えん以上いじょうという高額こうがく報酬ほうしゅう（最高さいこう裁判所さいばんしょで確定かくていした賠償ばいしょう額がくは、当初とうしょの請求せいきゅう額がくである550万まん円えん）を原告げんこくに要求ようきゅうした」などとして、青木あおき勝治かつじに対たいして弁護士べんごし業務ぎょうむ停止ていし6か月げつの懲戒ちょうかい処分しょぶんを下くだした[34]。

山口やまぐちトラック運転うんてん手しゅ死亡しぼう事故じこ[編集へんしゅう]

2002年ねん10月がつ19日にちの深夜しんや、山口やまぐち県けん熊毛くまげ郡ぐん熊毛くまげ町まち（現げん・周しゅう南市みなみいち）の山陽自動車道さんようじどうしゃどう熊毛くまげインターチェンジ付近ふきんで発生はっせいした事故じこ[35][36]。

鹿児島かごしま県けん内うちの運送うんそう会社かいしゃに勤つとめていた、同どう県けん国分こくぶ市し在住ざいじゅうの運転うんてん手しゅの男性だんせい（当時とうじ39歳さい）が運転うんてんする、野菜やさいを積つんで大阪おおさか・名古屋なごや方面ほうめんへ向むかっていた9トン冷蔵れいぞう貨物かもつ車しゃ（ザ・グレート）が料金りょうきん所しょを減速げんそくなしで通過つうか、インター先さきで合流ごうりゅうする山口やまぐち県道けんどう8号ごう徳山とくやま光線こうせんの中央ちゅうおう分離ぶんり帯たいも乗のり越こえ、道路どうろ脇わきに設置せっちされた歩行ほこう者しゃ用よう地下道ちかどうの入口いりくち構造こうぞう物ぶつに激突げきとつした。冷蔵れいぞう車しゃは大破たいはして男性だんせいは死亡しぼうした[37]。

関係かんけい者しゃや当時とうじの記録きろくによると、プロペラシャフトの一部いちぶが脱落だつらくした後のち、車体しゃたい側がわに残のこされたシャフトが振ふり子このような異常いじょう振動しんどうを始はじめた。料金りょうきん所しょへ向むかう急きゅうな下くだり坂ざかのS字じカーブに入はいったとき、振動しんどうはさらに激はげしくなり、シャフトに並行へいこうして設置せっちされているブレーキ配管はいかんが破壊はかいされ、制動せいどう不能ふのうに陥おちいった。

山口やまぐち県警けんけいは「この事故じこ」に関かんして、通常つうじょう、関西かんさい方面ほうめんに向むかう自動車じどうしゃが熊毛くまげICで降おりることは無ないから、運転うんてん手しゅが何なんらかの異常いじょうを感かんじ、点検てんけんのため高速こうそく道路どうろを降おりようとしたのではないかとみて、この事故じこに関かんし現場げんば検証けんしょうを行おこなった。その結果けっかインターの手前てまえ約やく3.4 kmの地点ちてんに、事故じこを起おこしたトラックから脱落だつらくしたプロペラシャフトの一部いちぶが発見はっけんされ、路面ろめんには脱落だつらく時じにできたとみられる窪くぼみも確認かくにんされた。同どう県警けんけいでは整備せいび不良ふりょうと車両しゃりょう欠陥けっかんの両面りょうめんから捜査そうさを行おこなっていたが原因げんいんは不明ふめいのままに終おわり、死亡しぼうした男性だんせいが道路どうろ交通こうつう法ほう違反いはん（安全あんぜん運転うんてん義務ぎむ違反いはん）容疑ようぎで被疑ひぎ者しゃ死亡しぼうのまま送検そうけんされた。

しかし後ごの2004年ねんになり、山口やまぐち地方ちほう検察庁けんさつちょうは「事故じこは構造こうぞう的てきな欠陥けっかんを抱かかえていたプロペラシャフトが破断はだんし、それがブレーキ系統けいとうを破壊はかいしたことによって引ひき起おこされた」と最終さいしゅう的てきに判断はんだんし、男性だんせいを改あらためて不ふ起訴きそ処分しょぶんとした[38]。

刑事けいじ訴訟そしょう[編集へんしゅう]

リコール隠かくし（道路どうろ運送うんそう車両しゃりょう法ほう違反いはん）[編集へんしゅう]

2006年ねん12月13日にち、横浜よこはま簡易かんい裁判所さいばんしょは、過去かこの報告ほうこくのうち9件けんは虚偽きょぎと認みとめたが、国土こくど交通こうつう大臣だいじんによる報告ほうこく要求ようきゅうがなく国土こくど交通省こうつうしょうリコール対策たいさく室しつによる要求ようきゅうであり犯罪はんざい成立せいりつ要件ようけんを満みたしていないとして、無罪むざい判決はんけつとした。しかし、2008年ねん7月がつ15日にち、東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょは、リコール対策たいさく室しつに権限けんげんが委ゆだねられており国交こっこう相しょうも了承りょうしょうしており犯罪はんざいが成立せいりつするとしてこれを破棄はきし、宇佐美うさみら3人にんと法人ほうじんとしての三菱自工みつびしじこうに対たいし、それぞれ求刑きゅうけい通どおりの罰金ばっきん20万まん円えんの有罪ゆうざい判決はんけつとした[39]。

2010年ねん3月がつ9日にち、最高裁判所さいこうさいばんしょ第だい1小しょう法廷ほうていは被告ひこく側がわの上告じょうこくを棄却ききゃくし、宇佐美うさみら3人にんの有罪ゆうざいが確定かくていした。法人ほうじんとしての三菱自動車みつびしじどうしゃも、二に審しん有罪ゆうざい判決はんけつの上告じょうこくを行おこなわず有罪ゆうざいが確定かくていしている[40]。

横浜よこはま母子ぼし3人にん死傷ししょう事故じこ（業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死傷ちししょう）[編集へんしゅう]

2007年ねん12月13日にち、横浜よこはま地方裁判所ちほうさいばんしょは「欠陥けっかんの把握はあくは可能かのうだった。放置ほうちすれば人ひとに危害きがいが及およぶことも容易よういに予測よそくできた」と認定にんていし、元もと市場いちば品質ひんしつ部長ぶちょうと元もと同どう部ぶグループ長ちょうの両りょう被告ひこくにいずれも禁錮きんこ1年ねん6月がつ、執行しっこう猶予ゆうよ3年ねんの有罪ゆうざい判決はんけつをい渡いわたした。

2009年ねん2月がつ2日にち、東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょは元もと市場いちば品質ひんしつ部長ぶちょうと元もと同どう部ぶグループ長ちょうの両りょう被告ひこくにいずれも禁錮きんこ1年ねん6月がつ、執行しっこう猶予ゆうよ3年ねんの有罪ゆうざい判決はんけつをい渡いわたした地裁ちさい判決はんけつを支持しじし、両りょう被告ひこくの控訴こうそを棄却ききゃくした。判決はんけつでは、「事故じこ原因げんいんを強度きょうど不足ふそくと断定だんていできなくても、その疑うたがいがあった時点じてんでリコールしていれば2002年ねんの事故じこも防止ぼうしできた」として、両りょう被告ひこくの過失かしつを認定にんていした。

2012年ねん2月がつ8日にち、最高裁判所さいこうさいばんしょは上告じょうこくを棄却ききゃくし有罪ゆうざい判決はんけつが確定かくていした。事故じこ原因げんいんについては、過去かこに多数たすう発生はっせいした破損はそん事故じこにハブの摩耗まもうの程度ていどが激はげしくないものも含ふくまれていたなどとして、「強度きょうど不足ふそくの欠陥けっかんがあったと認定にんていできる」とした[41]。

山口やまぐちトラック運転うんてん手しゅ死亡しぼう事故じこ（業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死ちし）[編集へんしゅう]

この事故じこをめぐり、業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死ちし罪ざいに問とわれた件けんについて、宇佐美うさみを含ふくむ4名めいは、東京とうきょう高等こうとう裁判所さいばんしょへの控訴こうそを取とり下さげ、横浜よこはま地方裁判所ちほうさいばんしょでい渡いわたされた禁錮きんこ2年ねん、執行しっこう猶予ゆうよ3年ねんの有罪ゆうざい判決はんけつが確定かくていしている[42]。

略りゃく年表ねんぴょう[編集へんしゅう]

  • 1990年ねん（平成へいせい2年ねん）6月がつ - 大型おおがた自動車じどうしゃで確認かくにんできる最初さいしょのクラッチ系統けいとうの破損はそん事故じこが発生はっせい[30]。
  • 1992年ねん（平成へいせい4年ねん）6月がつ - 大型おおがた自動車じどうしゃで最初さいしょのハブ破損はそん事故じこが発生はっせい[30]。
  • 1996年ねん（平成へいせい8年ねん）5月がつ - クラッチ系統けいとうについてリコール対策たいさく会議かいぎが開ひらかれる。欠陥けっかんを認識にんしきしたが、リコールは届とどけ出でず2000年ねんにかけて「ヤミ改修かいしゅう」を続つづける。
  • 1999年ねん（平成へいせい11年ねん）
    • 6月がつ - 広島ひろしま県内けんないで中国ちゅうごくジェイアールバスが運行うんこうする高速こうそくバス車両しゃりょうのハブが破損はそんし、車輪しゃりんが脱落だつらく。これまでに十じゅう数すう件けんのハブ破損はそんがあったが、元もと市場いちば品質ひんしつ部長ぶちょうと同どう部ぶグループ長ちょうは対策たいさくを怠おこたり、母子ぼし死傷ししょう事故じこを引ひき起おこした（2004年ねん5月がつ27日にちに業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死傷ちししょう罪ざいで起訴きそ）。
    • 7月がつから8月がつ - バスの車輪しゃりん脱落だつらくで個別こべつ対策たいさく会議かいぎ[30]。運輸省うんゆしょうに「整備せいび不良ふりょう」と報告ほうこくすることを決定けってい[30]。
  • 2000年ねん（平成へいせい12年ねん）
    • 7月がつ6日にち - 運輸省うんゆしょうの抜ぬき打うち監査かんさにより、リコール隠かくしが発覚はっかく。社長しゃちょう・河添こうぞえ克彦かつひこが引責いんせき辞任じにんした。このときの調査ちょうさ対象たいしょうを過去かこ2年間ねんかんのみとしたため、それ以前いぜんの欠陥けっかん問題もんだいに手てが付つけられることは無なかった。これを最初さいしょに報ほうじたのは『読売新聞よみうりしんぶん』7月がつ18日にち付づけ夕刊ゆうかんである[43]。
    • 11月 - 河添こうぞえの後任こうにんに園部そのべ孝たかし（故人こじん、- 2003年ねん10月がつ29日にち）が就任しゅうにん。園部そのべは2002年ねん6月がつから死去しきょ日びまで会長かいちょう職しょくを務つとめた。
  • 2002年ねん（平成へいせい14年ねん）
    • 1月がつ10日とおか - 横浜よこはま市しでハブ破損はそんによる母子ぼし死傷ししょう事故じこ発生はっせい（前述ぜんじゅつ）。三菱自動車みつびしじどうしゃ側がわはトラックの異常いじょうは運転うんてん者しゃの整備せいび不良ふりょうだと主張しゅちょう。
    • 1月がつから2月がつ - 母子ぼし死傷ししょう事故じこをめぐる「マルT対策たいさく本部ほんぶ会議かいぎ」が技術ぎじゅつ的てき根拠こんきょもなく、ハブの交換こうかん基準きじゅんを決定けってい。
    • 2月がつ - 宇佐美うさみらが国土こくど交通省こうつうしょうに対たいしハブについて、技術ぎじゅつ上じょう根拠こんきょがないまま「摩耗まもうが0.8 mm以上いじょうのハブを交換こうかんすればタイヤ脱落だつらくを防ふせげる」と虚偽きょぎの報告ほうこく（2004年ねん5月がつ27日にちに起訴きそ）。
    • 10月16日にち - 横浜よこはま市しでトラクターのクラッチ系統けいとうが破損はそん。国交こっこう省しょうには「整備せいび不良ふりょうが関係かんけい。多発たはつ性せいなし」と報告ほうこく。
    • 10月19日にち - 山口やまぐち県けん熊毛くまげ町まちでクラッチ系統けいとうの破損はそんでブレーキが利きかなくなった冷蔵れいぞう車しゃが暴走ぼうそうし、運転うんてん手しゅの男性だんせいが死亡しぼう（前述ぜんじゅつ）。三菱自動車みつびしじどうしゃ側がわは、トラックの異常いじょうは運転うんてん者しゃの整備せいび不良ふりょうだと主張しゅちょう。
  • 2003年ねん（平成へいせい15年ねん）10月がつ24日にち - 母子ぼし死傷ししょう事故じこで、神奈川かながわ県警けんけいが業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死傷ちししょう容疑ようぎで三菱自動車みつびしじどうしゃ本社ほんしゃなどを家宅かたく捜査そうさ。2004年ねん1月がつにも再さい捜査そうさ。
  • 2004年ねん（平成へいせい16年ねん）
    • 3月11日にち - 三菱みつびしふそうの2度目どめのリコール隠かくしが発覚はっかく。
    • 5月6日にち - 三菱みつびしふそうの宇佐美うさみ前ぜん会長かいちょうら7人にんを神奈川かながわ県警けんけいが逮捕たいほ（後のちに三菱みつびしふそうの元もと部長ぶちょう2人にんについては「宇佐美うさみらの指示しじに従したがう立場たちばで、関与かんよの程度ていどが低ひくい」として釈放しゃくほう）。
    • 5月27日にち - 横浜よこはま区く検察庁けんさつちょう・横浜よこはま地方ちほう検察庁けんさつちょうが道路どうろ運送うんそう車両しゃりょう法ほう違反いはん（虚偽きょぎ報告ほうこく）などの罪つみで、6日にちに逮捕たいほされた7人にんのうち5人にんと、法人ほうじんとしての三菱自動車みつびしじどうしゃを起訴きそ。
    • 6月2日にち - 三菱自動車みつびしじどうしゃが乗用車じょうようしゃで「ヤミ改修かいしゅう」があったことを発表はっぴょう。延のべ4000人にん以上いじょうを動員どういんして1979年ねん以降いこうのデータを全すべて自主じしゅ的てきに調査ちょうさし、発表はっぴょうした。また三菱みつびしふそうも大型おおがた車しゃの欠陥けっかん問題もんだいで29人にんの処分しょぶんを発表はっぴょう。
    • 6月がつ10日とおか - 三菱自動車みつびしじどうしゃの河添こうぞえ元もと社長しゃちょうら元もと役員やくいん6人にんを業務ぎょうむ上じょう過失かしつ致死傷ちししょうの疑うたがいで逮捕たいほ。
    • 6月14日にち - 新あらたに43件けんのリコールを発表はっぴょう。国土こくど交通省こうつうしょうへの欠陥けっかんリークを受うけて、1週間しゅうかん後ごの14日にちに発表はっぴょう。この欠陥けっかんが原因げんいんの事故じこは、人身じんしん事故じこが24件けん、火災かさい事故じこは101件けん。
  • 2005年ねん（平成へいせい17年ねん）
    • 3月30日にち - 三菱自動車みつびしじどうしゃは法人ほうじんとして、リコール隠かくし当時とうじの旧きゅう経営けいえい陣じんに対たいし、民事みんじ訴訟そしょうを提起ていき。
    • 4月がつ15日にち - 前年ぜんねん9月がつ届出とどけでのリコールに対たいする再さいリコールを発表はっぴょう。原因げんいんを解明かいめいできぬままリコールを実施じっししたため、対策たいさく実施じっし済ずみ車しゃに火災かさい事故じこが4件けん発生はっせい。加くわえて再さいリコールに先立さきだつ緊急きんきゅう点検てんけんにおける作業さぎょう手順てじゅんの徹底てってい不足ふそくによる、2件けんの火災かさい事故じこ発生はっせいが明あきらかになる。

軽自動車けいじどうしゃエンジンに関かんする問題もんだい[編集へんしゅう]

国土こくど交通省こうつうしょうの調査ちょうさの結果けっか、法律ほうりつ違反いはんはなかったとされたものの、軽自動車けいじどうしゃエンジン（3G83型かた）のオイル漏もれの不具合ふぐあいについては、2005年ねん（平成へいせい17年ねん）2月がつに把握はあくしていたにもかかわらず、2012年ねんに国交こっこう省しょうに内部ないぶ告発こくはつがなされるまでリコールを行おこなわないなど極きわめて不十分ふじゅうぶんな対応たいおうがあった。詳細しょうさいは三菱自動車みつびしじどうしゃ・3G83エンジンに関かんする問題もんだいを参照さんしょう。

影響えいきょう[編集へんしゅう]

  • 2004年ねんのリコール隠かくしにより、社会しゃかい人じん野球やきゅうの三菱みつびしふそう川崎かわさきや三菱自動車みつびしじどうしゃ岡崎おかざきが一時いちじ活動かつどう休止きゅうしとなった。
  • 三菱自動車みつびしじどうしゃが出資しゅっししているサッカーJ1・浦和うらわレッズは2004年ねん6月がつ12日にち[44]、トヨタ自動車とよたじどうしゃの本社ほんしゃ所在地しょざいち・愛知あいち県けん豊田とよだ市し[注釈ちゅうしゃく 3]にある豊田とよだスタジアムで開催かいさいされた第だい1ステージ第だい12節せつ[45]・名古屋なごやグランパス（スポンサーはトヨタ自動車とよたじどうしゃ）戦せんに臨のぞんだが[44]、その試合しあい前まえに名古屋なごやサポーターが浦和うらわサポーターに対たいし、三菱自動車みつびしじどうしゃの不祥事ふしょうじを揶揄やゆする形かたちで[44]「大おおきな紙かみに1文字もじずつ『ようこそ世界せかいのトヨタへ』や、（隠かくしている不祥事ふしょうじやリコールが）『まだあるだろ！』と書かかれた横断幕おうだんまく」「ひび割われた赤あかいスリーダイヤ（三菱みつびしグループの商標しょうひょう）が描えがかれた垂たれ幕まく」を掲かかげるなどして浦和うらわ側がわを挑発ちょうはつした[45]。この行為こういに対たいしては名古屋なごやサポーターからもクラブ側がわに「恥はずかしい」などの苦情くじょうが届とどいたため、これを受うけた名古屋なごやは同年どうねん6月がつ16日にちの大分おおいたトリニータ戦せんで場内じょうない放送ほうそうにて「社会しゃかい常識じょうしきの欠落けつらくした情なさけない行動こうどうだ。相当そうとうの処置しょちを行おこなう」と表明ひょうめいした上うえで[45] 2004年ねん7月がつ7日にちまでに横断幕おうだんまくを掲かかげたグループの責任せきにん者しゃ3人にんに対たいし「2人ふたりは本年度ほんねんど中ちゅう、残のこり1人にんは2カ月かげつ、いずれも名古屋なごやの出場しゅつじょうする試合しあい会場かいじょうおよび諸しょ施設しせつの入場にゅうじょう・イベント参加さんかを禁止きんしする」処分しょぶんを行おこなうことを決きめた[46]。
  • 三菱みつびしふそう「エアロミディ」が、国土こくど交通省こうつうしょうの制裁せいさい措置そちにより、一時いちじ販売はんばい中止ちゅうしとなった[注釈ちゅうしゃく 4]。
  • TBS系列けいれつで放送ほうそうされていた人気にんきバラエティ番組ばんぐみ『関口せきぐち宏ひろしの東京とうきょうフレンドパークII』のスポンサー降板こうばんにより「パジェロ」の出場しゅつじょうゲストや視聴しちょう者しゃへのプレゼントが中止ちゅうしとなり、同どう番組ばんぐみの代名詞だいめいしであった応援おうえん団だん（番組ばんぐみ観覧かんらん者しゃ）による「パージェーロ！パージェーロ！」の掛かけ声ごえも一時いちじ姿すがたを消けした[注釈ちゅうしゃく 5]。
    • 2006年ねん10月がつ16日にち放送ほうそう分ぶんより、三菱自動車みつびしじどうしゃの提供ていきょう復帰ふっき及およびパジェロのフルモデルチェンジに伴ともない、ゲストのスペシャル商品しょうひんとして復活ふっかつし、2010年ねん3月がつまで提供ていきょうされた。[出典しゅってん無効むこう]
  • 横浜よこはま母子ぼし3人にん死傷ししょう事故じこにおいては、三菱自動車みつびしじどうしゃが欠陥けっかんを認みとめるまでの間あいだ、事故じこ車両しゃりょうを運転うんてんしていた運転うんてん手しゅ男性だんせいの自宅じたくに対たいして「人殺ひとごろし」などの中傷ちゅうしょうビラが家いえの壁かべに貼はられたり、無言むごん電話でんわなどの嫌いやがらせが相次あいつぎ、男性だんせいが経営けいえいしていた運送うんそう業ぎょうは廃業はいぎょうしている[47]。
  • 2000年ねんのリコール隠かくしにより、三菱みつびし車しゃの販売はんばい台数だいすうが低下ていかし、1995年ねんにホンダを上回うわまわっていた販売はんばい台数だいすうも、2021年ねんにはホンダの9分ぶんの1にまで低下ていかした[48]。自動車じどうしゃ販売はんばい店てんなどでは退職たいしょく者ものが続出ぞくしゅつし、2001年ねんには大江おおえ工場こうじょう（愛知あいち県けん名古屋なごや市し港みなと区く）が、2003年ねんにはカープラザが、それぞれ閉鎖へいさとなった。
  • 2003年ねんに小型こがたトラック（1〜2トン積せきクラス）でシェアトップとなった三菱みつびしふそう・キャンターは、2004年ねんのリコール隠かくしにより売上うりあげが低下ていか。小型こがたトラック（1〜2トン積せきクラス）のシェアにおいて、いすゞ・エルフ、日野ひの・デュトロに次つぐ3番手ばんてに甘あまんじることになった[49]。
  • 運輸うんゆ業界ぎょうかいにおいては三菱みつびし車しゃを買かい控ひかえる動うごきが強つよまり、特とくにバス業界ぎょうかいでは伝統でんとう的てきに三菱みつびしユーザーで知しられた事業じぎょう者しゃにおいても同様どうようであった[注釈ちゅうしゃく 6]。なお、前述ぜんじゅつの中国ちゅうごくジェイアールバスは三菱みつびし製せいの車両しゃりょうの導入どうにゅうを中止ちゅうし、以後いごの新車しんしゃはコミュニティバス用ように導入どうにゅうされたトヨタ・ハイエースと日野ひの・ポンチョを除のぞき、全車ぜんしゃいすゞ自動車ずじどうしゃ（ジェイ・バス）製せいで統一とういつされている。2017年ねん、久方振ひさかたぶりにクラブツーリズム専用せんよう車しゃとして三菱みつびしふそう・エアロエースが採用さいようされた。
  • ハブ破断はだん事故じこによって、ねじ締付しめつけ管理かんり方法ほうほうの重要じゅうよう性せいが認識にんしきされ、トルクレンチでの締しめ付つけトルク管理かんりが認識にんしきされた。
  • 田中たなか辰巳たつみは「この体質たいしつのために『隠蔽いんぺいといえば三菱自動車みつびしじどうしゃ、三菱自動車みつびしじどうしゃといえば隠蔽いんぺい』と言いわれるくらいに隠蔽いんぺいの代名詞だいめいしとなった」と手厳てきびしい評価ひょうかを下くだしている[50]。
  • この不祥事ふしょうじにより三菱みつびし車しゃの中古ちゅうこ車しゃ価格かかく（＝査定さてい価格かかく）が大幅おおはばに下落げらくした[51]。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 下瀬谷しもせや2丁目ちょうめ交差点こうさてん付近ふきんの県道けんどう45号ごう（中原なかはら街道かいどう）[24]。
  2. ^ 事故じこ当時とうじ、現場げんばの歩道ほどうにガードレールはなかった[27]。
  3. ^ ちなみに、豊田とよだ市しの隣となりの岡崎おかざき市しには、三菱自動車みつびしじどうしゃ岡崎おかざき製作所せいさくしょが存在そんざいする。
  4. ^ そのエアロミディシリーズは2017年ねんまでに全車ぜんしゃ製造せいぞう終了しゅうりょうとなった。もし中型ちゅうがた車しゃの新車しんしゃを導入どうにゅうする場合ばあい、ジェイ・バス（日野ひの・いすゞ）製せいしか選択肢せんたくしはなくなる。
  5. ^ リコール隠かくしが発覚はっかくする前まえに収録しゅうろくされた回かいでは放送ほうそう時じに応援おうえん団だんが「パージェーロ！パージェーロ！」と呼よんでいた部分ぶぶんの音声おんせいを「車くるま！車くるま！」という音声おんせいに差さし替かえる処理しょりが施ほどこされた。
  6. ^ 阪神電気鉄道はんしんでんきてつどう（当時とうじ。現げん・阪神はんしんバス）、阪急はんきゅうバス、京阪けいはんバスなどのように一時期いちじき三菱みつびし車しゃの導入どうにゅうを中止ちゅうしした例れいや、宮城みやぎ交通こうつう、福島ふくしま交通こうつう（同社どうしゃは2008年ねんまでは三菱みつびしふそう製せいしか導入どうにゅうしていなかった）、富山とやま地方ちほう鉄道てつどう、加か越えつ能のう鉄道てつどう（当時とうじ、現げん・加か越えつ能のうバス）、名鉄めいてつバス（および名鉄めいてつグループ各社かくしゃ）、神姫しんきバス、中ちゅう鉄てつバスや鞆鉄道てつどうなどのように三菱みつびし車しゃの導入どうにゅうを減へらして他社たしゃ製せいの導入どうにゅうを増ふやした例れいも存在そんざいする。また、神奈川中央交通かながわちゅうおうこうつう、両備りようびホールディングス、岡山おかやま電気でんき軌道きどうや沖縄おきなわバスのようにこの不祥事ふしょうじの影響えいきょうを無視むししても三菱みつびし車しゃを大量たいりょう導入どうにゅうしている（これらはそれぞれの傘下さんかにの販売はんばい店てんを持もつのが大おおきな影響えいきょうである）。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 櫻井さくらい稔みのる 『内部ないぶ告発こくはつと公益こうえき通報つうほう 会社かいしゃのためか、社会しゃかいのためか』 中公新書ちゅうこうしんしょ 1837 ISBN 978-4121018373、p.51
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  3. ^ 奥村おくむら俊宏としひろ『内部ないぶ告発こくはつの力ちから 公益こうえき通報つうほう者しゃ保護ほご法ほうは何なにを守まもるのか』現代げんだい人文じんぶん社しゃ ISBN 4-87798-201-9、p.17
  4. ^ 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2000年ねん8月がつ22日にち 夕刊ゆうかん1面めん1頁ぺーじ 「三菱自みつびしじ リコール隠かくし23年ねん 欠陥けっかんパジェロで事故じこも」
  5. ^ 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2000年ねん7月がつ19日にち 朝刊ちょうかん社会しゃかい面めん27頁ぺーじ 「三菱自工みつびしじこうリコール隠かくし ユーザー苦情くじょう 届とどけ出で怠おこたる 欠陥けっかん対象たいしょうは69万まん台だい」
  6. ^ 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2000年ねん7月がつ26日にち 夕刊ゆうかん第だい2社会しゃかい面めん12頁ぺーじ 「三菱自みつびしじ 53万まん台だいリコール 社長しゃちょう、苦情くじょう隠いんぺい認みとめる」
  7. ^ 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2000年ねん8月がつ28日にち 夕刊ゆうかん 1面めん1頁ぺーじ「三菱自みつびしじ・河添こうぞえ社長しゃちょう辞任じにんへ リコール隠かくしで引責いんせき」
  8. ^ 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2000年ねん9月がつ8日にち 朝刊ちょうかん1面めん1頁ぺーじ「三菱自みつびしじ 河添こうぞえ社長しゃちょうが辞任じにん表明ひょうめい」
  9. ^ 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2000年ねん11月1日にち朝刊ちょうかん経済けいざい1面めん8頁ぺーじ「新しん社長しゃちょう登板とうばん2000 三菱自動車工業みつびしじどうしゃこうぎょう 園部そのべ孝たかし氏し（59） 気合きあい入いれ信頼しんらい回復かいふく」
  10. ^ 『Response.』 2000年ねん8月がつ28日にち 12時じ00分ふん配信はいしん 「リコール隠かくし引責いんせき、三菱みつびし河添こうぞえ社長しゃちょうがついに辞任じにん」
  11. ^ 『Response.』 2000年ねん8月がつ28日にち 12時じ00分ふん配信はいしん 「ついに! 三菱みつびしリコール隠かくしで強制きょうせい捜査そうさ」
  12. ^ 三菱自動車みつびしじどうしゃリコール隠かくし事件じけん | ニュースクリップ [読売新聞よみうりしんぶん][リンク切きれ]
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  14. ^ “リコール隠かくしが原因げんいん---熊本くまもとの『パジェロ』追突ついとつ事故じこ：熊本くまもと簡裁かんさい”. Response.. (2002年ねん10月がつ18日にち). https://response.jp/article/2002/10/18/20267.html 2021年ねん12月26日にち閲覧えつらん。 
  15. ^ 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2004年ねん5月がつ6日にち 夕刊ゆうかん1面めん1頁ぺーじ「ふそう前ぜん会長かいちょうら7人にん逮捕たいほ タイヤ脱落だつらく ハブ欠陥けっかん隠いんぺい 虚偽きょぎ報告ほうこくと業ごう過か致死傷ちししょう 三菱自みつびしじ元もと常務じょうむも」
  16. ^ 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2004年ねん5月がつ28日にち 朝刊ちょうかん社会しゃかい面めん 31頁ぺーじ「脱だつ輪わ死傷ししょう事故じこ 三菱みつびしふそう前ぜん会長かいちょうら起訴きそ 虚偽きょぎ報告ほうこく『極きわめて悪質あくしつ』」
  17. ^ 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2004年ねん6月がつ11日にち 朝刊ちょうかん1面めん 1頁ぺーじ「三菱自みつびしじ・河添こうぞえ元もと社長しゃちょうを逮捕たいほ クラッチ欠陥けっかん隠いんぺい 業ぎょう過か致死ちし容疑ようぎ 元もと役員やくいん5人にんも 神奈川かながわ・山口やまぐち県警けんけい」
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  22. ^ 佐さ高信たかのぶ 『佐さ高だか信しんの新しん・筆ぴつ刀がたな両断りょうだん』 講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ ［さ-33-29］ ISBN 978-4062753449、p.23
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  26. ^ 『読売新聞よみうりしんぶん』2003年ねん10月がつ24日にち東京とうきょう朝刊ちょうかん第だい一いち社会しゃかい面めん39頁ぺーじ「タイヤ脱落だつらく歩行ほこう者しゃ直撃ちょくげき死し 三菱自工みつびしじこうきょう捜索そうさく 部品ぶひん欠陥けっかん放置ほうちの疑うたがい／神奈川かながわ県警けんけい」（読売新聞よみうりしんぶん東京とうきょう本社ほんしゃ）
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  31. ^ 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2003年ねん10月がつ23日にち朝刊ちょうかん1面めん1頁ぺーじ「横浜よこはまのタイヤ直撃ちょくげき死亡しぼう事故じこ 三菱自みつびしじを捜索そうさくへ トレーラー製造元せいぞうもと 設計せっけいなど過失かしつの疑うたがい」
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  33. ^ 『Response.』 2003年ねん10月がつ17日にち 10時じ20分ふん配信はいしん 「タイヤ脱落だつらく事故じこで神奈川かながわ県警けんけいが三菱みつびしふそうを捜査そうさ対象たいしょう」
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  35. ^ 『朝日新聞あさひしんぶん』2002年ねん10月がつ21日にち 朝刊ちょうかん山口やまぐち1面めん 28頁ぺーじ 「大型おおがたトラックの男性だんせいが死亡しぼう 熊毛くまげ町まち/山口やまぐち」
  36. ^ 『朝日新聞あさひしんぶん』2004年ねん5月がつ21日にち 朝刊ちょうかん 社会しゃかい面めん 35頁ぺーじ 「ブレーキ効きかず激突げきとつ シャフト、配管はいかん破損はそん 欠陥けっかんクラッチ死亡しぼう事故じこ」
  37. ^ 『朝日新聞あさひしんぶん』2004年ねん5月がつ21日にち朝刊ちょうかん 1面めん 1頁ぺーじ 「クラッチ欠陥けっかん、ブレーキ利きかず激突げきとつ死し 事故じこの詳細しょうさい判明はんめい」]
  38. ^ 『Response.』 2004年ねん11月5日にち 9時じ48分ふん配信はいしん 「三菱みつびしふそうトラックで死亡しぼうした運転うんてん手しゅの名誉めいよ回復かいふく」
  39. ^ 『読売新聞よみうりしんぶん』（YOMIURI ONLINE）2008年ねん7月がつ15日にち配信はいしん 「三菱自動車みつびしじどうしゃ・タイヤ脱落だつらく虚偽きょぎ報告ほうこく、元もと役員やくいんらに逆転ぎゃくてん有罪ゆうざい判決はんけつ」 [リンク切きれ]
  40. ^ 『毎日新聞まいにちしんぶん』2010年ねん3月がつ12日にち配信はいしん 「三菱自動車みつびしじどうしゃ：欠陥けっかん隠かくし裁判さいばん ふそう元もと会長かいちょうら有罪ゆうざい確定かくていへ」 [リンク切きれ]
  41. ^ 『産経新聞さんけいしんぶん』2012年ねん2月がつ10日とおか配信はいしん 「タイヤ脱落だつらく死傷ししょうで三菱自みつびしじ元もと部長ぶちょうら有罪ゆうざい確定かくていへ」 Archived 2012年ねん2月がつ15日にち, at the Wayback Machine.
  42. ^ 『47NEWS』（共同通信きょうどうつうしん）2008年ねん7月がつ23日にち 17時じ59分ふん配信はいしん 「元もとふそう会長かいちょうも有罪ゆうざい確定かくてい 三菱自みつびしじ事故じこで控訴こうそ取とり下さげ」 Archived 2011年ねん12月29日にち, at the Wayback Machine.
  43. ^ 村上むらかみ信夫しのぶ 『会社かいしゃをつぶす経営けいえい者しゃの一言ひとこと 「失言しつげん」考現学こうげんがく』 中公新書ちゅうこうしんしょラクレ 351 ISBN 978-4121503510、p.138
  44. ^ a b c 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2004年ねん6月がつ13日にち朝刊ちょうかん第だい二に社会しゃかい面めん34面めん「J1浦和うらわに強烈きょうれつ皮肉ひにく」
  45. ^ a b c 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2004年ねん6月がつ17日にち朝刊ちょうかん第だい三さん運動うんどうスポーツ面めん25面めん「J1 客席きゃくせきに三菱自みつびしじやゆの横断幕おうだんまく 前節ぜんせつの浦和うらわ戦せん 掲かかげた人物じんぶつ 入場にゅうじょう禁止きんしも 名古屋なごやが処分しょぶん検討けんとう」
  46. ^ 『中日新聞ちゅうにちしんぶん』2004年ねん7月がつ8日にち朝刊ちょうかん第だい三さん運動うんどうスポーツ面めん25面めん「J1 グランパス サポーター3人にんに試合しあい入場にゅうじょうなど禁止きんし 横断幕おうだんまく問題もんだいで」
  47. ^ 『東京とうきょう新聞しんぶん』2007年ねん12月14日にち 朝刊ちょうかん 社会しゃかい面めん 27頁ぺーじ 「三菱自みつびしじ元もと部長ぶちょうら判決はんけつ 遺影いえい抱いだき『刑けい軽かるすぎる』 娘むすめ失うしなった母はは涙なみだと怒いかり - 事故じこ車しゃの運転うんてん手しゅら 苦難くなん続つづきの人生じんせい」
  48. ^ クルマ界かいの「まさか!」TOP3 こんなことが起おきるなんて事件じけん簿ぼベストカーweb 2021年ねん7月がつ27日にち
  49. ^ いすゞエルフ半導体はんどうたい不足ふそくに泣なく! 18年間ねんかん連続れんぞくトップシェアの座ざを日野ひのデュトロに奪うばわれる!!fullroad 2022年ねん5月がつ21日にち
  50. ^ 田中たなか辰巳たつみ 『そんな謝罪しゃざいでは会社かいしゃが危あぶない』 文春ぶんしゅん文庫ぶんこ ［た-62-1］ ISBN 978-4167717117、pp.49-51
  51. ^ “カーリースはデメリットだらけ。巧妙こうみょうなカラクリの罠わなとは？#デメリット④ リース終了しゅうりょう時じに当初とうしょ設定せってい残ざん価かに満みたないと差額さがくを払はらわなければならない”. ミニバン・ワンボックス専門せんもん店てん Line★Up. 2019年ねん8月がつ24日にち閲覧えつらん。

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