(Translated by https://www.hiragana.jp/)
亜鉛欠乏症 - Wikipedia コンテンツにスキップ

亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう(あえんけつぼうしょう)は、亜鉛あえん欠乏けつぼうによってしょうじる微量びりょう栄養素えいようそ欠乏症けつぼうしょうで、「亜鉛あえん欠乏けつぼう臨床りんしょう症状しょうじょう」と「血清けっせい亜鉛あえん」によって確定かくてい診断しんだんおこなわれる。日本人にっぽんじん潜在せんざいてき亜鉛あえん不足ふそく気味ぎみであるとの報告ほうこくがある[1]

典型てんけいてき症状しょうじょうは、味覚みかく障害しょうがい貧血ひんけつ皮膚ひふえん口内こうないえん脱毛だつもうしょう難治なんじせいしとねかさ(じょくそう、とこずれ)、食欲しょくよく低下ていか発育はついく障害しょうがい小児しょうに体重たいじゅう増加ぞうか不良ふりょうてい身長しんちょう)、性腺せいせん機能きのう不全ふぜん不妊症ふにんしょうえき感染かんせんせいのうち1つ以上いじょう症状しょうじょうしめし、血清けっせい亜鉛あえんが60μみゅーg/dL未満みまん亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう診断しんだんされる[2]

亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょうてい亜鉛あえんしょう

[編集へんしゅう]

亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう」とは、亜鉛あえん欠乏けつぼうによる症状しょうじょう検査けんさ所見しょけん血清けっせい亜鉛あえん血清けっせいアルカリホスファターゼ(ALP)からとらえたものであり、「てい亜鉛あえんしょう」とは、亜鉛あえん欠乏けつぼう状態じょうたい血清けっせい亜鉛あえんからとらえたものである。したがって、亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょうてい亜鉛あえんしょうには共通きょうつうこうがある。

亜鉛あえん欠乏けつぼう病態びょうたい

[編集へんしゅう]

亜鉛あえん欠乏けつぼうすると亜鉛あえん酵素こうそ活性かっせい低下ていかする。亜鉛あえんDNAポリメラーゼやZinc finger protein (ジンクフィンガー)などにも不可欠ふかけつ微量びりょうミネラルであるため、亜鉛あえん欠乏けつぼう体内たいない蛋白たんぱく合成ごうせい全般ぜんぱん低下ていかする。したがって、亜鉛あえん欠乏けつぼうするとタンパク質たんぱくしつせい合成ごうせいさかんな細胞さいぼう臓器ぞうき障害しょうがいしょうじやすい[2]

味覚みかく障害しょうがい

[編集へんしゅう]

した上皮じょうひ細胞さいぼう亜鉛あえん豊富ほうふである。とくに、糸状いとじょう乳頭にゅうとうもと底部ていぶゆうかく乳頭にゅうとうあじつぼみふくめた上皮じょうひ部分ぶぶんには亜鉛あえんこう濃度のうど存在そんざいし、あじつぼみうちとくあじあな周辺しゅうへんにはアルカリホスファターゼ酸性さんせいホスファターゼ、Cyclic AMP Phosphodiesterase(サイクリックAMPホスホジエステラーゼ)などの亜鉛あえん酵素こうそおおふくまれる。動物どうぶつ実験じっけんでは、亜鉛あえん欠乏けつぼう乳頭にゅうとう扁平へんぺいあじ細胞さいぼう先端せんたんほろ絨毛じゅうもう消失しょうしつあじ細胞さいぼうそら胞化などが観察かんさつされている[3][4]ひとにおいても同様どうよう変化へんかしょうじている[4]

貧血ひんけつ

[編集へんしゅう]

あかだま分化ぶんか増殖ぞうしょくにZinc finger proteinであるGATA-1が不可欠ふかけつで、亜鉛あえん欠乏けつぼうによりあかだま分化ぶんか増殖ぞうしょく障害しょうがいされ、貧血ひんけつしょうじる[5]亜鉛あえん欠乏けつぼうせい貧血ひんけつ特徴とくちょうは、赤血球せっけっきゅうかず減少げんしょうし、せいたませいまたはしょうたませい貧血ひんけつで、血清けっせいそうてつ結合けつごうのう(TIBC)は低下ていかしている。てつ欠乏けつぼう合併がっぺいしている場合ばあいしょうたませいになる。

スポーツ競技きょうぎしゃ透析とうせき患者かんじゃでは、亜鉛あえん欠乏けつぼうせい溶血ようけつによりこう頻度ひんど貧血ひんけつになる。スポーツ競技きょうぎしゃでの亜鉛あえん欠乏けつぼう原因げんいんは、あせ尿にょうからの亜鉛あえん排泄はいせつ増加ぞうかかんがえられている。亜鉛あえん欠乏けつぼうにより赤血球せっけっきゅうまく抵抗ていこうせいげんよわし、強度きょうど機械きかいてき刺激しげきはげしい運動うんどう透析とうせきなど)で溶血ようけつするとのじょ推定すいていされている[6][7]

発育はついく障害しょうがい

[編集へんしゅう]

小児しょうにでは、亜鉛あえん欠乏けつぼう成長せいちょう障害しょうがい、すなわち身長しんちょうびがわるくなり、てい身長しんちょうしょうになる。亜鉛あえん欠乏けつぼうでの成長せいちょう障害しょうがい病態びょうたいとして、成長せいちょうホルモン分泌ぶんぴつきもでの成長せいちょうホルモン受容じゅようたい減少げんしょうIGF-1さんせい低下ていかテストステロンさんせい低下ていかなどがかんがえられている[8][9][10]

皮膚ひふえん脱毛だつもう

[編集へんしゅう]

皮膚ひふ毛髪もうはつには、体内たいない亜鉛あえんやく8%が存在そんざいし(*1)、さらに表皮ひょうひ亜鉛あえん含有がんゆうりょう真皮しんぴくらべていちじるしくおおく、表皮ひょうひタンパク質たんぱくしつせい合成ごうせいかかわっている。したがって亜鉛あえん欠乏けつぼう皮膚ひふ変化へんか表皮ひょうひ変化へんかられる。病理びょうり所見しょけんとしては、表皮ひょうひない水疱すいほう表皮ひょうひないかくそうそら胞変せいなどがられ、進行しんこうすると乾癬かんせんさまとなる[11]病態びょうたいとしては、ATP由来ゆらい炎症えんしょう抑制よくせいする作用さようのある表皮ひょうひランゲルハンス細胞さいぼう亜鉛あえん欠乏けつぼう減少げんしょうし、その結果けっかATP分泌ぶんぴつ過多かたしょうじ、皮膚ひふえん発症はっしょうするとわれている[12]かく細胞さいぼうにも亜鉛あえんおおふくまれており、亜鉛あえん欠乏けつぼうかく細胞さいぼう分化ぶんか障害しょうがいされ、皮膚ひふえん発症はっしょうするとの報告ほうこくもある[13]脱毛だつもうもうつつみ周辺しゅうへん皮膚ひふ障害しょうがい発症はっしょうし、機械きかいてき刺激しげきける部位ぶいつよあらわれる。

*1:皮膚ひふには人体じんたい存在そんざいする亜鉛あえんやく20%が存在そんざいするとの記載きさいもある[14]

性腺せいせん機能きのう不全ふぜん

[編集へんしゅう]

亜鉛あえん欠乏けつぼうすると、とく男性だんせい性腺せいせん発達はったつ障害しょうがい機能きのう不全ふぜんしょうじる。亜鉛あえん欠乏けつぼうテストステロン合成ごうせい分泌ぶんぴつ低下ていかする[15][16][17]精液せいえきなか亜鉛あえん濃度のうど男性だんせい不妊症ふにんしょうとにはまけ相関そうかんみとめられる[18]。また亜鉛あえん前立腺ぜんりつせんこう濃度のうど存在そんざいするが、その機能きのう不明ふめいである。最近さいきん報告ほうこくでは、亜鉛あえん欠乏けつぼうによる精子せいし形成けいせい障害しょうがい原因げんいんとして、酸化さんかストレスおよびアポトーシス増加ぞうかによるテストステロンさんせい減少げんしょう示唆しさされている[15][19]

食欲しょくよく低下ていか

[編集へんしゅう]

亜鉛あえん欠乏けつぼうすると消化しょうかかん粘膜ねんまく萎縮いしゅくし、消化しょうかえき分泌ぶんぴつ減少げんしょう消化しょうかかん運動うんどう低下ていかする[20][21]。その結果けっか食欲しょくよく低下ていかする。また、亜鉛あえん欠乏けつぼう視床ししょう下部かぶでのニューロペプチドY放出ほうしゅつ阻害そがいすることにより食欲しょくよく低下ていかこすともわれている[22]食欲しょくよく低下ていかによる摂食せっしょくりょう減少げんしょう亜鉛あえん欠乏けつぼう状態じょうたい増悪ぞうあくさせ、さらに悪循環あくじゅんかんおちいる。

ZIP4遺伝子いでんし異常いじょうによる先天せんてんせいちょうせいはし皮膚ひふえんの3徴候ちょうこうは、皮膚ひふえん脱毛だつもう下痢げりであるように、ちょあかり亜鉛あえん欠乏けつぼうでは下痢げり合併がっぺいする[23]原因げんいんとしてちょう粘膜ねんまく萎縮いしゅくによる消化しょうか吸収きゅうしゅう障害しょうがいによるとかんがえられている[24]。さらに、亜鉛あえん欠乏けつぼう腸管ちょうかんでのイオン輸送ゆそうまく透過とうかせいにも影響えいきょうおよぼし、下痢げり誘発ゆうはつする[25][26][27]。また、亜鉛あえん欠乏けつぼうにより、ちょう粘膜ねんまく免疫めんえき機能きのう変化へんかすることも一因いちいんかんがえられる[28][29]

亜鉛あえん欠乏けつぼうではほね代謝たいしゃ関与かんよする亜鉛あえん酵素こうそであるアルカリホスファターゼ、insulin-like growth factor-1(IGF-1)、transforming growth factor-βべーた(TGF-βべーた)などの成長せいちょう因子いんし合成ごうせい分泌ぶんぴつ低下ていかしている[30][31]骨粗鬆症こつそしょうしょうほね吸収きゅうしゅうやぶほね細胞さいぼう)の亢進こうしんまたはほね形成けいせいほね細胞さいぼう)の低下ていかしょうじるが、亜鉛あえん欠乏けつぼうではほね形成けいせい低下ていかみとめられる[30]

創傷そうしょう治癒ちゆ遅延ちえん

[編集へんしゅう]

亜鉛あえんDNAおよびRNAポリメラーゼ転写てんしゃ因子いんしリボソームなどの機能きのう不可欠ふかけつであり、核酸かくさんタンパク質たんぱくしつせい合成ごうせい必須ひっすであり、さらにこう酸化さんか作用さようゆうすることから、創傷そうしょう治癒ちゆにおいて、亜鉛あえん欠乏けつぼう状態じょうたいでは炎症えんしょう遷延せんえん線維せんい細胞さいぼう機能きのう低下ていかにより創傷そうしょう治癒ちゆ遅延ちえんられる[28][32][33][34]

亜鉛あえん欠乏けつぼうTh1およびTh2機能きのうのインバランスをこす。IFN-γがんまIL-2さんせい減少げんしょうする[35]マクロファージこうちゅうだま機能きのうナチュラルキラー細胞さいぼう活性かっせいたい活性かっせい低下ていかさせるとわれており、えき感染かんせんせいになる。とく小児しょうににおいて下痢げりこす感染かんせんしょうなどにたいするえき感染かんせんせいしょうじる[36]亜鉛あえん欠乏けつぼうていする長期ちょうき入院にゅういん高齢こうれい患者かんじゃでは感染かんせんしょう罹患りかんしやすく[37]感染かんせんたいする抵抗ていこうせいげんよわ重症じゅうしょうする。

亜鉛あえん欠乏けつぼう症状しょうじょう

[編集へんしゅう]

2003ねん調査ちょうさによると日本にっぽんにおける味覚みかく障害しょうがい患者かんじゃすう年間ねんかん24まんにんとされており[38]1990ねん調査ちょうさ年間ねんかん14まんにんくらちょあかり増加ぞうかしている。高齢こうれいしゃは、亜鉛あえん欠乏けつぼうをきたしやすい糖尿とうにょうびょう長期ちょうき薬剤やくざい使用しようしているものおおい。味覚みかく障害しょうがいの21.7%は薬剤やくざいせい、15%は特発とくはつせい報告ほうこくされており、薬剤やくざいせいおお[39]。キレート作用さようのある薬剤やくざい非常ひじょう多岐たきにわたっており、これらの薬剤やくざい長期ちょうき服用ふくようすると亜鉛あえん欠乏けつぼうをきたすおそれがある。薬剤やくざいせい味覚みかく障害しょうがいは、味覚みかくげんじゃくだけではなく、金属きんぞくあじにがみをうったえる場合ばあいもある[40]

皮膚ひふえん

[編集へんしゅう]

乳幼児にゅうようじられやすい皮膚ひふえん特徴とくちょうてきはしおよび開口かいこう(くち眼瞼がんけんえん鼻孔びこうそと陰部いんぶなど)周囲しゅうい発症はっしょうし、しょう水疱すいほう膿疱のうほうカンジダ感染かんせんともなうことがある[41]。また、しとねかさ嚢胞のうほうせい痤瘡ひとし皮膚ひふ疾患しっかん症状しょうじょう悪化あっか亜鉛あえん欠乏けつぼう関与かんよしている。岡田おかだらは、しとねかさ患者かんじゃ血清けっせい亜鉛あえん濃度のうどは67.0±16.1μみゅーg/dLで、しとねかさのないたきり患者かんじゃの77.9±13.1μみゅーg/dL、健康けんこう老人ろうじんの86.6±13.9μみゅーg/dLにくらべて有意ゆういていであることを報告ほうこくした[42]しとねかさ患者かんじゃでは重症じゅうしょうすほど血清けっせい亜鉛あえん低下ていかする。花田はなたらは、皮膚ひふ疾患しっかん患者かんじゃ血清けっせい亜鉛あえん測定そくていし、嚢胞のうほうせいかさの9れいちゅう6れい(66.7%)、尋常じんじょうせい乾癬かんせんの8れいちゅう4れい(50.0%)が異常いじょうていしめしたと報告ほうこくしている[43]

Tasakiらは、様々さまざま皮膚ひふ疾患しっかんていする患者かんじゃ151れい血清けっせい亜鉛あえん測定そくていし、水泡すいほうせいるいてん疱瘡ほうそう(8れい;70.6±18.2μみゅーg/dL)、しとねかさ(31れい;68.3±23.8μみゅーg/dL)、円形えんけい脱毛だつもうしょう(33れい;81.0±16.9μみゅーg/dL)症例しょうれい健常けんじょうじん対照たいしょうぐん(48れい;90.8±15.5μみゅーg/dL)に比較ひかくして有意ゆうい減少げんしょうしていたと報告ほうこくしている[44]

機械きかいてき刺激しげきけやすい後頭部こうとうぶはじまり、次第しだい頭部とうぶ全体ぜんたい拡大かくだいする。眉毛まゆげなども脱落だつらくしてぜん脱毛だつもう状態じょうたいになる。円形えんけい脱毛だつもうしょうになることもある。円形えんけい脱毛だつもうしょうでは血清けっせい亜鉛あえんていしめれいおお[44][45]円形えんけい脱毛だつもうしょう44れいちゅう15れい(34%)において血清けっせい亜鉛あえんが70μみゅーg/dL以下いかであったと報告ほうこくされている[46]

発育はついく障害しょうがいてい身長しんちょう

[編集へんしゅう]

身長しんちょうびの低下ていか体重たいじゅう増加ぞうか不良ふりょうられる。内分泌ないぶんぴつ疾患しっかんなどの器質きしつせい疾患しっかんがないてい身長しんちょう小児しょうにの30れいちゅう18れい(60%)は潜在せんざいてき亜鉛あえん欠乏けつぼう状態じょうたいで、そのうち11れい血清けっせい亜鉛あえん基準きじゅん範囲はんいよりていあたい(70μみゅーg/dL以下いか)で、亜鉛あえん投与とうよ伸長しんちょうびの改善かいぜんられるれいおお[47][48]

加賀かがらは、てい身長しんちょうおも訴に受診じゅしんした患者かんじゃ132れい男児だんじ69れい女児じょじ63れい)について、血清けっせい亜鉛あえん60μみゅーg/dL未満みまんは12れい(9%)、60〜80μみゅーg/dLは84れい(64%)、80μみゅーg/dL以上いじょうは36れい(27%)であり、潜在せんざいせい亜鉛あえん欠乏けつぼう(血清けっせい亜鉛あえんが60〜80μみゅーg/dL)をふくめると75%が亜鉛あえん欠乏けつぼう状態じょうたいであった[49]八木澤やぎさわらはてい身長しんちょうおも訴に受診じゅしんした0さい〜20さいまでの211れい(おとこ97れいおんな114れい)について、血清けっせい亜鉛あえんが60μみゅーg/dL未満みまんは19れい(9%)、60〜79μみゅーg/dLは99れい(47%)、80μみゅーg/dL以上いじょうが93れい(44%)と加賀かがらの報告ほうこくどう程度ていど割合わりあい報告ほうこくしている[50]

Hazamaらは、てい身長しんちょう(50れいおとこ28れいおんな22れい)を比較ひかくしたところ、血清けっせい亜鉛あえんてい身長しんちょう56.76±7.90μみゅーg/dL、健常けんじょう136.70±8.10μみゅーg/dLであり、てい身長しんちょう有意ゆういていしめした[10]

要因よういん不明ふめいであるが、偏食へんしょく軽度けいど亜鉛あえん吸収きゅうしゅう障害しょうがいかんがえられる。

性腺せいせん機能きのう不全ふぜん

[編集へんしゅう]

思春期ししゅんきまで性徴せいちょう発達はったつ不全ふぜん成人せいじん男性だんせいでは精子せいし減少げんしょうインポテンツ女性じょせいでは妊娠にんしんしにくいとわれている[9][15][16]

亜鉛あえん欠乏けつぼう診断しんだんのための検査けんさ

[編集へんしゅう]
  • 亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう診断しんだんのための検査けんさとして、血清けっせい/血漿けっしょう亜鉛あえんもっとひろ使用しようされている。
  • 血清けっせい亜鉛あえん基準きじゅんは80〜130μみゅーg/dLが適切てきせつである。
  • 血清けっせい亜鉛あえん60μみゅーg/dL未満みまん亜鉛あえん欠乏けつぼう、60〜80μみゅーg/dL未満みまん潜在せんざいせい亜鉛あえん欠乏けつぼう評価ひょうかすることが推奨すいしょうされる。
  • 亜鉛あえん酵素こうそである血清けっせいアルカリホスファターゼ亜鉛あえん状態じょうたい把握はあくするための指数しすうになり、亜鉛あえん欠乏けつぼうではていしめす。

血清けっせい亜鉛あえん

[編集へんしゅう]

亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょうは、通常つうじょう血清けっせい亜鉛あえんていあたいによって診断しんだんされる。日本にっぽんにおいては、臨床りんしょう検査けんさ機関きかんにおいて基準きじゅん下限かげんは59μみゅーg/dLがしめされている。しかし、血清けっせい亜鉛あえんが60〜79μみゅーg/dLの範囲はんいにおいても亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょうていし、亜鉛あえん投与とうよ症状しょうじょう改善かいぜんられる患者かんじゃ比較的ひかくてきおおいことから、基準きじゅん範囲はんいを80〜130μみゅーg/dLとし、60〜80μみゅーg/dL未満みまん潜在せんざいせい亜鉛あえん欠乏けつぼう、60μみゅーg/dL未満みまん亜鉛あえん欠乏けつぼうとすることを推奨すいしょうしている専門せんもんもいる。日本にっぽん微量びりょう元素げんそ学会がっかい もこの基準きじゅん指示しじしている。ハリソンない科学かがく[51] では70μみゅーg/dL(12μみゅーmol/L)未満みまん亜鉛あえん欠乏けつぼうとしている。

血清けっせい亜鉛あえん測定そくていするとき注意ちゅういてん下記かきにまとめる。

  • にちない変動へんどうがあり、午前ごぜんたかく、午後ごご低下ていかする傾向けいこうしめす(やく20%低下ていか[52][53][1][54]
  • 食事しょくじ影響えいきょうけやすく、食後しょくご血清けっせいちゅう亜鉛あえん低下ていかするため早朝そうちょう空腹くうふく測定そくていするほうのぞましい[55][56]
  • 採血さいけつ遠心えんしんまで室温しつおん放置ほうちしておくと、時間じかんとともにたかくなる。血清けっせいを80ふん放置ほうちやく1わりたかくなると報告ほうこくされている[57]
  • ストレス(高値たかねしめす)やホルモン状態じょうたい成長せいちょうホルモン欠損けっそんしょう甲状腺こうじょうせん機能きのう亢進こうしんしょうでは高値たかねしめす)などの影響えいきょうける[56][57]

血清けっせいアルカリホスファターゼ(ALP)

[編集へんしゅう]

亜鉛あえん酵素こうそであるアルカリホスファターゼ(ALP)は、亜鉛あえん欠乏けつぼう指標しひょうとして有用ゆうようである[58]神田かんだらは、亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう発症はっしょう前後ぜんこう病態びょうたい血清けっせいALPおよび血清けっせい亜鉛あえんとの関係かんけい検討けんとうし、かわ疹の出現しゅつげん先立さきだ血清けっせいALPの早期そうき低下ていかがみられることによりALPの低下ていかほんしょう早期そうき診断しんだん有用ゆうようであると報告ほうこくしている[59]長谷川はせがわらはてい亜鉛あえん母乳ぼにゅうによる亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう乳児にゅうじでは血清けっせいALPと亜鉛あえん低下ていかしていたと報告ほうこくした[60]。Kasarskisらは、亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう患者かんじゃでは血清けっせいALPがていしめし、亜鉛あえん補充ほじゅう療法りょうほう により血清けっせいALP投与とうよ/投与とうよぜん)が血清けっせい亜鉛あえん投与とうよぜんぎゃく相関そうかんしめすことを報告ほうこくしている。このことから亜鉛あえん療法りょうほうちゅう血清けっせいALPやALP変動へんどう経時きょうじてき測定そくていすることにより、潜在せんざいせい亜鉛あえん欠乏けつぼう検出けんしゅつ有用ゆうようであるとしている[61]。Weismannらは、①重度じゅうど亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう患者かんじゃでは血清けっせい亜鉛あえん血清けっせいALPが低下ていかていしたが、亜鉛あえん静脈じょうみゃく投与とうよにいずれも基準きじゅん範囲はんいまで改善かいぜんした、②ちょうせいはし皮膚ひふえん患者かんじゃ亜鉛あえん経口けいこう投与とうよ中止ちゅうししたとき血清けっせい亜鉛あえん血清けっせいALPがともに低下ていかしたが、亜鉛あえんさい投与とうよにより短期間たんきかん基準きじゅん範囲はんい回復かいふくしたことなどにより、ALP測定そくてい亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう診断しんだんおよび治療ちりょう効果こうか判定はんてい有効ゆうこうであると報告ほうこくしている[62]

血清けっせいALP基準きじゅん年齢ねんれいによりことなる。小児しょうにとく思春期ししゅんき成長せいちょう血清けっせいALPの基準きじゅん成人せいじんくらべていちじるしくたかい。したがって、血清けっせいALP評価ひょうかするときは、該当がいとう年齢ねんれい基準きじゅん比較ひかくする必要ひつようがある。

亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう診断しんだん

[編集へんしゅう]

亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょうは、亜鉛あえん欠乏けつぼう臨床りんしょう症状しょうじょう血清けっせい亜鉛あえんによって診断しんだんされる。亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう症状しょうじょうがあり、血清けっせい亜鉛あえん亜鉛あえん欠乏けつぼうまたは潜在せんざいせい亜鉛あえん欠乏けつぼうであれば、亜鉛あえん投与とうよして症状しょうじょう改善かいぜん確認かくにんすることが推奨すいしょうされる。

亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう診断しんだん基準きじゅん
  1. 下記かき症状しょうじょう/検査けんさ所見しょけんのうち1項目こうもく以上いじょうたす
    1. 臨床りんしょう症状しょうじょう所見しょけん
      皮膚ひふえん口内こうないえん脱毛だつもうしょうしとねかさ難治なんじせい)、食欲しょくよく低下ていか発育はついく障害しょうがい小児しょうに体重たいじゅう増加ぞうか不良ふりょうてい身長しんちょう)、性腺せいせん機能きのう不全ふぜんえき感染かんせんせい味覚みかく障害しょうがい貧血ひんけつ不妊症ふにんしょう
    2. 検査けんさ所見しょけん
      アルカリホスファターゼ(ALP)てい
  2. 上記じょうき症状しょうじょう原因げんいんとなるほか疾患しっかん否定ひていされる
  3. 血清けっせい亜鉛あえん血清けっせい亜鉛あえん早朝そうちょう空腹くうふく測定そくていすることがのぞましい)
    1. 60μみゅーg/dL未満みまん亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう
    2. 60〜80μみゅーg/dL未満みまん潜在せんざいせい亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう
  4. 亜鉛あえん補充ほじゅうすることにより症状しょうじょう改善かいぜんする。

亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう治療ちりょう

[編集へんしゅう]

食事しょくじ療法りょうほう

[編集へんしゅう]

血清けっせい亜鉛あえん低下ていかしている場合ばあい亜鉛あえん含有がんゆうりょうおお食品しょくひん積極せっきょくてき摂取せっしゅするように推奨すいしょうする。亜鉛あえん含有がんゆうりょうおお食品しょくひん下記かきしめす。しかし、亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう症状しょうじょうられ、血清けっせい亜鉛あえんひく場合ばあい食事しょくじからの亜鉛あえん摂取せっしゅでは不十分ふじゅうぶんで、亜鉛あえん補充ほじゅう療法りょうほう必要ひつようとなる。

亜鉛あえん含有がんゆうりょうおおおも食品しょくひん
日本にっぽん食品しょくひん標準ひょうじゅん成分せいぶんひょう2015年版ねんばんななてい[63]より計算けいさん
児玉こだま浩子ひろこ[64]より引用いんよう改変かいへん

症状しょうじょうべつ亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう治療ちりょう

[編集へんしゅう]

てい身長しんちょう

[編集へんしゅう]

治療ちりょうとしては、亜鉛あえんとして1.1〜1.7 mg/kg/にち経口けいこう投与とうよおこなわれている。身長しんちょう速度そくど改善かいぜんみとめられ、とく男児だんじ改善かいぜんあきらかであった。血清けっせい亜鉛あえんをフォローしながら、やく6ヵ月かげつ〜1ねんつづけた報告ほうこくおお[10][47][48][65][66]

思春期ししゅんきぜん小児しょうに成長せいちょう血清けっせい亜鉛あえん濃度のうどおよぼす亜鉛あえん投与とうよ影響えいきょうかんするランダム対照たいしょう試験しけん33試験しけんのメタ解析かいせきでは、亜鉛あえん投与とうよ身長しんちょうのZスコア(SD)を改善かいぜんしなかったが、血清けっせい亜鉛あえん改善かいぜん体重たいじゅうのZスコアの改善かいぜんられた。また、4〜20週間しゅうかん期間きかんでの4.1〜8 mg/にち亜鉛あえん投与とうよは、身長しんちょうとわずかであるが有意ゆうい関連かんれんしていたとべている[67]

ちょうせいはし皮膚ひふえん皮膚ひふえん口内こうないえん脱毛だつもう

[編集へんしゅう]

乳児にゅうじ[68][69][70][71][72][73]たいしては亜鉛あえんとして4.5〜8.5 mg/にち成人せいじん[71][72][73][74]では34〜50 mg/にち経口けいこう投与とうよされて、いずれも皮膚ひふえんちょあかり改善かいぜんしている。クローンびょうにおける皮膚ひふえんたいしては68〜120 mg/にち比較的ひかくてきこう用量ようりょう経口けいこう投与とうよされている[75][76]ちょうせいはし皮膚ひふえん治療ちりょうは、亜鉛あえん3mg/kg/(または50mg/にち)で開始かいしし、血清けっせい亜鉛あえんおよび亜鉛あえん酵素こうそを3〜6ヵ月かげつ間隔かんかく検査けんさすべきであるとの報告ほうこくもある[77]先天せんてんせいちょうせいはし皮膚ひふえんでは生涯しょうがい治療ちりょう必要ひつようとなる[78]

再発さいはつせい口内こうないえんたいしては、浅野あさの[79]ほり[80]報告ほうこくのように血清けっせい亜鉛あえんていではちょあかり改善かいぜんしている。Orbakら[81]は、血清けっせい亜鉛あえんていではない再発さいはつせいアフタせい口内こうないえん患者かんじゃ20れいで、1〜3ヵ月かげつあいだ亜鉛あえん投与とうよして、そのうち8れい改善かいぜんしめしたと報告ほうこくしており、再発さいはつせいアフタせい口内こうないえんでは、血清けっせい亜鉛あえんていでなくても、亜鉛あえん投与とうよ考慮こうりょしてもよいとおもわれる。投与とうよりょう成人せいじん亜鉛あえんとして50〜125 mg/にち投与とうよされている。

脱毛だつもうたいしては、円形えんけい脱毛だつもうしょうぜん脱毛だつもうしょう広汎こうはんせい脱毛だつもうしょう亜鉛あえん投与とうよ報告ほうこくがある[43][46][82][83][84]血清けっせい亜鉛あえんてい、ややてい基準きじゅん範囲はんい症例しょうれいにおいても、改善かいぜんりつは55〜66.7%であったと報告ほうこくされている。血清けっせい亜鉛あえんていであっても、ぜんれい改善かいぜんするわけではないが、脱毛だつもうしょう亜鉛あえん投与とうよこころみてよいとおもわれる。

味覚みかく障害しょうがい

[編集へんしゅう]

味覚みかく異常いじょう要因よういん様々さまざまで、原因げんいん不明ふめい場合ばあいおおい(症状しょうじょう味覚みかく異常いじょうこう参照さんしょう)。血清けっせい亜鉛あえん潜在せんざいせい亜鉛あえん欠乏けつぼう状態じょうたいでも、亜鉛あえん投与とうよ適応てきおうになる。成人せいじん投与とうよりょう亜鉛あえんとして20〜50 mg/にちで3ヵ月かげつ〜6ヵ月かげつあいだ治療ちりょうして、やく50〜64%に改善かいぜんられている[85][86][87][88]

貧血ひんけつ

[編集へんしゅう]

亜鉛あえん欠乏けつぼうせい貧血ひんけつたいしては、亜鉛あえんとして成人せいじんで34〜40 mg/にちが2〜12ヵ月かげつあいだ投与とうよされ、ヘモグロビン赤血球せっけっきゅうかずおよび網状もうじょうだますう増加ぞうかならびにエリスロポエチン使用しようりょう減少げんしょうられている[7][89][90][91]貧血ひんけつ要因よういん様々さまざまで、複数ふくすう要因よういん患者かんじゃおおいとおもわれる。

性腺せいせん機能きのう低下ていか

[編集へんしゅう]

性腺せいせん機能きのう低下ていかは、男性だんせいのインポテンツや精子せいし減少げんしょうしょう亜鉛あえん投与とうよおこなわれている[92][93]亜鉛あえんとして50mg/を6ヵ月かげつあいだ投与とうよして、改善かいぜんしたと報告ほうこくされている[93]不妊症ふにんしょう男性だんせい2,600れい正常せいじょう対照たいしょうしゃ867れいの20試験しけんのメタ解析かいせきでは、①不妊症ふにんしょう男性だんせい正常せいじょう対照たいしょうしゃ比較ひかくしてせい漿中亜鉛あえん濃度のうど有意ゆういていであり、②亜鉛あえん補充ほじゅう療法りょうほう精液せいえきりょう精子せいし運動うんどう、および精子せいし形態けいたい正常せいじょうりつ有意ゆうい増加ぞうかさせたことから、亜鉛あえん補充ほじゅう療法りょうほう不妊症ふにんしょう男性だんせい精液せいえきしつ向上こうじょうさせると報告ほうこくされている[94]

骨粗鬆症こつそしょうしょうたいしては、Mahdaviroshらは、潜在せんざいせい亜鉛あえん欠乏けつぼう状態じょうたい患者かんじゃ亜鉛あえんとして50mg/投与とうよし、血清けっせい亜鉛あえん改善かいぜんしたが、カルシウム代謝たいしゃ効果こうかられなかったと報告ほうこくしている[95]。しかし、Fungらは、てい亜鉛あえんしょうていほねりょうがみられるサラセミア患者かんじゃ亜鉛あえん25mg/にち投与とうよし、ほねりょう増加ぞうかられたと報告ほうこくしている[96]。また、Sadighiらは、外傷がいしょうせい骨折こっせつ患者かんじゃ潜在せんざいせい亜鉛あえん欠乏けつぼう状態じょうたい患者かんじゃ30れいで、ほねXせん所見しょけんほね形成けいせい速度そくど有意ゆういはやく、骨折こっせつ治癒ちゆ促進そくしんすることを示唆しさする結果けっか報告ほうこくしている[97]

えき感染かんせんせい

[編集へんしゅう]

えき感染かんせんせいたいしては、てい亜鉛あえんしょうていする重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがいしゃ高齢こうれいしゃ亜鉛あえん30〜45 mg/投与とうよし、血清けっせい亜鉛あえん有意ゆうい増加ぞうか感染かんせんしょう罹患りかんりつ低下ていかられたと報告ほうこくされている[98][99][100].

てい亜鉛あえんしょうていする基礎きそ疾患しっかん改善かいぜん目的もくてきおこな亜鉛あえん治療ちりょう

[編集へんしゅう]

慢性まんせいきも疾患しっかん

[編集へんしゅう]

慢性まんせいきも疾患しっかんでは肝硬変かんこうへんへの進展しんてんとともに血清けっせい亜鉛あえん低下ていかみとめられる。肝硬変かんこうへんともなこうアンモニアしょうきもせい脳症のうしょうたい亜鉛あえん34〜178.5 mg/投与とうよし、血清けっせい亜鉛あえん有意ゆうい増加ぞうか血清けっせいアンモニア低下ていか精神せいしん神経しんけい機能きのう検査けんさ改善かいぜんられたと報告ほうこくされている[101][102][103][104][105]きもせい脳症のうしょうたいする効果こうかかんしては、プラセボ対照たいしょうじゅうめくらけん試験しけんにおいてRedingら[104]有効ゆうこうとし、一方いっぽうRiggioら[106]無効むこうとし、相反あいはんする結果けっかとなっている。

肝硬変かんこうへんともなきもせい脳症のうしょうたいする亜鉛あえん製剤せいざい補充ほじゅうかんし、日本にっぽん消化しょうかびょう学会がっかい の「肝硬変かんこうへん診療しんりょうガイドライン2015(改訂かいていだい2はん)」では、「亜鉛あえん欠乏けつぼうともなきもせい脳症のうしょうれい亜鉛あえん補充ほじゅう考慮こうりょすることにおおきな問題もんだいはないとかんがえる」と記載きさいされている[107]米国べいこく消化しょうかびょう学会がっかい(American College of Gastroenterology)の「きもせい脳症のうしょう診療しんりょうガイドライン 2001」では、肝硬変かんこうへん患者かんじゃでの亜鉛あえん+ラクツロース対照たいしょう試験しけんが3ほう記載きさいされている[108]

Katayamaらは肝硬変かんこうへんともなこうアンモニアしょうていする患者かんじゃ対象たいしょうとしたプラセボ対照たいしょうじゅうめくらけん試験しけんにおいて血清けっせいアンモニア有意ゆうい低下ていか血清けっせい亜鉛あえん有意ゆうい増加ぞうかられたと報告ほうこくしている[101])。また、Chibaらは肝硬変かんこうへん患者かんじゃ利尿りにょうざい使用しようには亜鉛あえん尿にょうちゅう排泄はいせつ増加ぞうかすることから、亜鉛あえん補充ほじゅう有用ゆうようであると報告ほうこくしている[109]。さらに、Cがた肝炎かんえん患者かんじゃ肝硬変かんこうへん患者かんじゃたい亜鉛あえん34〜136 mg/投与とうよし、かん線維せんい予防よぼう[110][111]かん発癌はつがん予防よぼう[112][113]報告ほうこくされている。

糖尿とうにょうびょう患者かんじゃたい亜鉛あえん20〜100 mg/投与とうよし、空腹くうふく食後しょくご血糖けっとうインスリン分泌ぶんぴつ酸化さんかストレス指標しひょうなどの改善かいぜんられている[114][115][116][117][118][119][120][121]

Jayawardena らは、1がた糖尿とうにょうびょう3試験しけん2がた糖尿とうにょうびょう22試験しけんけい25試験しけんについてメタ解析かいせきおこない、2がた糖尿とうにょうびょうにおいて、亜鉛あえん補充ほじゅう療法りょうほう空腹くうふく血糖けっとう食後しょくご血糖けっとう、HbA1cの有意ゆうい低下ていかをもたらすこと、亜鉛あえんぐんとプラセボぐん比較ひかくでは、亜鉛あえん補充ほじゅうによりちゅうコレステロール、LDL-コレステロールの有意ゆうい低下ていかみとめられたが、HDL-コレステロール増加ぞうかトリグリセリド低下ていか有意ゆういかったと報告ほうこくしている[122]

Capdorらは、14ほう3,978れいのメタ解析かいせきおこない、亜鉛あえん補充ほじゅう療法りょうほうは、血清けっせいインスリン濃度のうど有意ゆうい効果こうかみとめなかったが、空腹くうふく血糖けっとう有意ゆうい減少げんしょうし(-0.19±0.08 mmol/L、p=0.013)、HbA1c減少げんしょう傾向けいこう(-0.64±0.36%、p=0.072)であったと報告ほうこくしている。また、慢性まんせい代謝たいしゃ疾患しっかん(1がた・2がた糖尿とうにょうびょうメタボリック症候群しょうこうぐん肥満ひまん)の分析ぶんせきでは、亜鉛あえん補充ほじゅう療法りょうほうはよりおおきな血糖けっとう減少げんしょうをもたらし(-0.49±0.11 mmol/L、p=0.001)、慢性まんせい代謝たいしゃせい疾患しっかん患者かんじゃにおけるこう血糖けっとう管理かんり亜鉛あえん寄与きよするものとおもわれると報告ほうこくしている[123]一方いっぽう、コクランシステマティックレビューでは、インスリン抵抗ていこうせい成人せいじん2がた糖尿とうにょうびょう予防よぼうにおける亜鉛あえん補充ほじゅう療法りょうほう効果こうかについて評価ひょうかしたが、亜鉛あえん補充ほじゅうによる2がた糖尿とうにょうびょう予防よぼう効果こうかのエビデンスはいと結論けつろんしている[124]

慢性まんせい炎症えんしょうせい疾患しっかん

[編集へんしゅう]

クローンびょう患者かんじゃ潰瘍かいようせい大腸だいちょうえん患者かんじゃたい亜鉛あえん23〜98.7 mg/投与とうよし、免疫めんえき関与かんよするちゅうサイムリン増加ぞうかNK細胞さいぼう活性かっせい低下ていか腸管ちょうかん透過とうかせい正常せいじょうられている[125][126][127][128][129][130]

腎不全じんふぜん透析とうせき患者かんじゃたい亜鉛あえん50mg/投与とうよし、血清けっせい亜鉛あえん増加ぞうか栄養えいよう不良ふりょう改善かいぜん血清けっせいホモシステイン有意ゆうい減少げんしょうられている[131][132]。また、小児しょうに透析とうせき患者かんじゃ亜鉛あえん11〜22 mg/投与とうよし、血清けっせい亜鉛あえんおよび体格たいかく指数しすう(BMI)の増加ぞうか血清けっせいレプチン減少げんしょうられている[133]

亜鉛あえん投与とうよ有害ゆうがい事象じしょう

[編集へんしゅう]

亜鉛あえん投与とうよによる有害ゆうがい事象じしょうとして、嘔気・嘔吐おうと腹痛はらいたなどの消化しょうか障害しょうがいどう欠乏けつぼうによる貧血ひんけつ神経しんけい障害しょうがいてつ欠乏けつぼうによる貧血ひんけつ報告ほうこくされている。したがって亜鉛あえん投与とうよちゅう血清けっせい亜鉛あえんおよび血清けっせいどう血清けっせいてつ経時きょうじてき数ヵ月すうかげつごと)に測定そくていすることが必要ひつようである。

亜鉛あえん補充ほじゅう投与とうよで、消化しょうか症状しょうじょう(嘔気、腹痛はらいた)、血清けっせい膵酵もとアミラーゼリパーゼ上昇じょうしょうはよくみられる有害ゆうがい事象じしょう副作用ふくさようである[134]。しかしこれらの症状しょうじょう所見しょけんはいずれも軽度けいどで、じゅうあつしなものはまれで、服薬ふくやく中止ちゅうしいたることはほとんどない。血清けっせい膵酵もと上昇じょうしょうまった症状しょうじょうで、いわゆる急性きゅうせい膵炎ではなく、経過けいか観察かんさつだけでよいとされている[135]。Wilsonびょうでは、どう欠乏けつぼうによる神経症しんけいしょうじょう発現はつげん報告ほうこくがある[136][137][138]

注意ちゅういすべきことは、亜鉛あえん投与とうよどう欠乏けつぼうをきたすことがある。亜鉛あえん長期ちょうき大量たいりょう経口けいこう投与とうよどう腸管ちょうかんでの吸収きゅうしゅう阻害そがいするのが原因げんいんである。どう欠乏けつぼう白血球はっけっきゅう減少げんしょうしょうじる[139][140][141][142][143][144][145][146][147]亜鉛あえん投与とうよによりどう欠乏けつぼうをきたした報告ほうこくれいでは、基礎きそ疾患しっかん多岐たきにわたっている。投与とうよりょう亜鉛あえんとして1〜3さいで8〜24 mg/にち成人せいじんでは110〜200 mg/であり、投与とうよ期間きかんは1ヵ月かげつ〜5ねんであった。

どう欠乏けつぼう発現はつげん血清けっせいどうは10μみゅーg/dL未満みまん症例しょうれいおおく、血清けっせい亜鉛あえんは190〜250μみゅーg/dLの症例しょうれいおおかった。これらのことから、血清けっせいどうが20〜30μみゅーg/dL、血清けっせい亜鉛あえんが200μみゅーg/dLをえる場合ばあいには、どう欠乏けつぼう注意ちゅういする必要ひつようがある。また、まれではあるが、亜鉛あえん投与とうよによって腸管ちょうかんにおけるてつ吸収きゅうしゅう阻害そがいこりてつ欠乏けつぼうになることがある[147]血清けっせいてつ濃度のうど減少げんしょう[134]血清けっせいフェリチン低下ていか[148]血清けっせいセルロプラスミン減少げんしょうによるFerroxidase活性かっせい減少げんしょう[149]などが報告ほうこくされている。したがって、どう同様どうようてつ欠乏けつぼうかんしても注意ちゅういする必要ひつようがある。

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b 倉澤くらさわ隆平りゅうへい ほか:長野ながのけん北御牧きたみまきむら村民そんみん血清けっせい亜鉛あえん濃度のうど実態じったい.Biomed Res Trace Elements, 16:61-65(2005)
  2. ^ a b 日本にっぽん臨床りんしょう栄養えいよう学会がっかい雑誌ざっし 38(2):104-148,2016「亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう診療しんりょう指針ししん (PDF)
  3. ^ Kinomoto T et al: Effect of polaprezinc on morphological change of the tongue in zinc-deficient rats. J Oral Pathol Med, 39:617-623(2005)
  4. ^ a b 池田いけだ みのる :味覚みかく異常いじょう亜鉛あえん治療ちりょう,87(別冊べっさつ):21-26(2005)
  5. ^ Zheng J et al: Differential effects of GATA-1on proliferation and differentiation of erythroid lineage cells. Blood, 107:520-527(2006)
  6. ^ 西山にしやまはじめろく:スポーツと貧血ひんけつ-亜鉛あえん欠乏けつぼう溶血ようけつこさせる-. 診断しんだん治療ちりょう,4:2035-2038(2006)
  7. ^ a b Fukushima T et al: Zinc deficiency anemia and effects of zinc therapy in maintenance hemodialysis patients. Therapeutic Apheresis Dialysis, 13:213-219(2009)
  8. ^ 児玉こだま浩子ひろこ: 栄養えいよう成長せいちょう. 小児しょうに内科ないか, 35: 386-389 (2003)
  9. ^ a b Kaji M:Zinc in endocrinology.Int Pediatr,16:131-137(2001)
  10. ^ a b c Hamza RT, Hamed AI, Sallam MT: Effect of zinc supplementation on growth hormone insulin growth factor axis in short Egyptian children with zinc deficiency. Italian J Pediatr, 38: 21 (2012)
  11. ^ 児玉こだま浩子ひろこ小川おがわ英伸ひでのぶ元山もとやまはな佐藤さとう恭弘やすひろ: 亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう乳幼児にゅうようじから成人せいじんまで-. 小児科しょうにか, 55: 341-348 (2014)
  12. ^ Kawamura T, Ogawa Y, Nakamura Y, Nakamizo S, Ohta Y, Nakano H, Kabashima K, Katayama I, Koizumi S, Kodama T, Nakao A, Shimada S: Severe dermatitis with loss of epidermal Langerhans cells in human and mouse zinc deficiency. J Clin Invest, 122: 722-732 (2012)
  13. ^ Inoue Y, Hasegawa S, Ban S, Yamada T, Date Y, Mizutani H, Nakata S, Tanaka M, Hirashima N: ZIP2 protein, a zinc transporter, is associated with keratinocyte differentiation. J Biol Chem, 289: 21451-21462 (2014)
  14. ^ 川村かわむら龍吉りゅうきち日本にっぽん臨床りんしょう 74(7):1144-1149(2016)
  15. ^ a b c Kumari D, Nair N, Bedwal RS: Dietary zinc deficiency and testicular apoptosis. Handbook of Fertility: Nutrition, Diet, Lifestyle and Reproductive Health, Watson RR ed, Elsevier Inc, 341-353 (2015)
  16. ^ a b Kumari D, Nair N, Bedwal RS: Protein carbonyl, 3βべーた- and 17βべーた-hydroxysteroid dehydrogenases in testes and serum FSH, LH and testosterone levels in zinc deficient Wister rats. Biofactors, 38: 234-239 (2012)
  17. ^ Ali H, Ahmed M, Baig M, Ali M: Relationship of zinc concentrations in blood and seminal plasma with various semen parameters in infertile subjects. Pak J Med Sci, 23: 111-114 (2007)
  18. ^ Taravati A, Tohidi F: Association between seminal plasma zinc level and asthenozoospermia: a meta-analysis study. Andrologia, (Nov 5, 2015)
  19. ^ Omu AE, Al-Azemi MK, Al-Maghrebi M, Mathew CT, Omu FE, Kehinde EO, Anim JT, Oriowo MA, Memon A: Molecular basis for the effects of zinc deficiency on spermatogenesis: An experimental study in the Sprague-dawley rat model. Indian J Urol, 31: 57-64 (2015)
  20. ^ Elmes ME, Jones JG: Ultrastructural changes in the small intestine of zinc deficient rats. J Pathol, 130: 37-43 (1980)
  21. ^ Koo SI, Turk DE: Effect of zinc deficiency on the ultrastructure of the pancreatic acinar cell and intestinal epithelium in the rat. J Nutr, 107: 896-908 (1977)
  22. ^ Levenson CW: Zinc regulation of food intake: new insights on the role of neuropeptide Y. Nutr Rev, 61: 247-249 (2003)
  23. ^ Van Wouwe JP: Clinical and laboratory diagnosis of acrodermatitis enteropathica. Eur J Pediatr, 149: 2-8 (1989)
  24. ^ Southon S, Gee J, Bayliss CE, Wyatt GM, Horn N, Johnson IT: Intestinal microflora, morphology and enzyme activity in zinc-deficient and Zn supplemented rats. Br J Nutr, 55: 603-611 (1986)
  25. ^ Hoque KM, Sarker R, Guggino SE, Tse C-M: A new insight into pathophysiological mechanisms of zinc in diarrhea. Ann N Y Acad Sci, 1165: 279-284 (2009)
  26. ^ Zhang B, Guo Y: Supplemental zinc reduced intestinal permeabilityby enhancing occluding and zonula occludens protein-1 (ZO-1) expression in weaning piglets. Br J Nutr, 102: 687-693 (2009)
  27. ^ Roy SK, Behrens RH, Haider R, Akramuzzaman SM, Mahalanabis D, Wahed MA, Tomkins AM: Impact of zinc supplementation on intestinal permeability in Bangladeshi children with acute diarrhoea syndrome. J Pediatr Gastroenterol Nutr, 15: 289-293 (1992)
  28. ^ a b Prasad AS: Zinc in human health: effect of zinc on immune cells. Mol Med, 14: 353-357 (2008)
  29. ^ Liu MJ, Bao S, Galvez-Peralta M, Pyle CJ, Rudawsky AC, Pavlovicz RE, Killilea DW, Li C, Nebert DW, Wewers MD, Knoell DL: ZIP8 regulates host defence through zinc-mediated inhibition of NF-kappaB. Cell Reports, 3: 386-400 (2013)
  30. ^ a b Yamaguchi M: Role of nutritional zinc in the prevention of osteoporosis. Mol Cell Biochem, 338: 241-254 (2010)
  31. ^ Blobe GC, Schiemann WP, Lodish HF: Role of transforming growth factor βべーた in human disease. New Engl J Med, 342: 1350-1358 (2000)
  32. ^ Wintergerst ES, Maggini S, Hornig DH: Contribution of selected vitamins and trace elements to immune function. Ann Nutr Metab, 51: 301-323 (2007)
  33. ^ 田中たなか芳明よしあき石井いしい信二しんじあさきり公男きみお: エビデンスにもとづく病態びょうたいべつけいちょう栄養えいようほう病態びょうたいべつけいちょう栄養剤えいようざいえらかた使つかかたしとねかさ. 静脈じょうみゃくけいちょう栄養えいよう, 27: 703-710 (2012)
  34. ^ Lansdown ABG, Mirastschijski U, Stubbs N, Scanlon E, Ågren MS: Zinc in wound healing: theoretical, experimental, and clinical aspects. Wound Repair Regen, 2007; 15: 2-16 (2007)
  35. ^ Prasad AS: Effects of zinc deficiency on Th1 and Th2 cytokine shifts. J Infect Dis,182(Suppl 1): S62-S68 (2000)
  36. ^ Shankar AH, Prasad AS: Zinc and immune function: the biological basis of altered resistance to infection. Am J Clin Nutr, 68(2 Suppl): 447S-463S (1998)
  37. ^ Ukita T, Oidov B, Kawada E, Ohyama Y, Morita T, Tamura J: Serum zinc deficiency increases susceptibility to infection in older patients who have long-term hospitalizations. Biomed Res Trace Elements, 19: 260-264 (2008)
  38. ^ Ikeda M et al: Taste disorders: a survey of the examination methods and treatments used in Japan. Acta Oto-Laryngol, 125:1203-1210(2005)
  39. ^ 池田いけだみのる味覚みかく障害しょうがい亜鉛あえん,87(別冊べっさつ):21-26(2005)
  40. ^ 冨田とみたひろし薬剤やくざいせい味覚みかく障害しょうがい.味覚みかく障害しょうがい全貌ぜんぼう,冨田とみたひろし(ちょ),診断しんだん治療ちりょうしゃ,316-345(2011)
  41. ^ 稲毛いなげ康司こうじ:まれでない亜鉛あえん欠乏けつぼう-皮膚ひふえんとの鑑別かんべつ,小児しょうに内科ないか.44:131-134(2012)
  42. ^ 岡田おかだあつし ほか:しとねかさ患者かんじゃにおける血清けっせい亜鉛あえん動態どうたい.微量びりょう金属きんぞく代謝たいしゃ,1:43-47(1975)
  43. ^ a b 花田はなた勝美かつみ ほか:2,3皮膚ひふ疾患しっかんたいする亜鉛あえん療法りょうほうこころみ. 西日本にしにほん皮膚ひふ,44:202-207(1982)
  44. ^ a b Tasaki et al: Analyses of serum copper and zinc levels and copper/zinc ratios in skin disease Dermatol,20:21-24(1993)
  45. ^ Kil MS et al: Analysis of serum zinc and copper concentrations in hair loss.Ann Dermatol,25:405-409(2013)
  46. ^ a b Park H et al: The therapeutic effect and the changed serum zinc level after zinc supplementation in alopecia areata patients who had a low serum zinc level. Ann Dermatol,21:142-146(2009)
  47. ^ a b Nakamura T et al: Mild to moderate zinc deficiency in short children :effect of zinc supplementation on linear growth velocity. J Pediatr, 123:65-69(1993)
  48. ^ a b Kaji M et al: Studies to determine the usefulness of the zinc clearance test to diagnose marginal zinc deficiency and the effects of oral zinc supplementation for short children. J Am Coll Nutr, 17:388-391(1998)
  49. ^ 加賀かがぶんいろどり ほか:てい身長しんちょうにおける血清けっせい亜鉛あえん検討けんとうとGH長期ちょうき使用しよう患者かんじゃにおけるGH、亜鉛あえん併用へいよう療法りょうほう効果こうか研究けんきゅう年報ねんぽう/成長せいちょう科学かがく協会きょうかい,31:101-105(2008)
  50. ^ 八木澤やぎさわ裕美ひろみ ほか:成長せいちょう障害しょうがいおよびてい身長しんちょうにおける血清けっせい亜鉛あえん検討けんとう.日本にっぽん小児しょうに栄養えいよう消化しょうか学会がっかい雑誌ざっし,26(Supple):156(2012)
  51. ^ Russell RM et al: Vitamin and trace mineral deficiency and excess. MINERALS. ZINC. Harrison’s Principles of Internal Medicine, Kasper DL, Franci AS, Hauser SL, Longo DL, Jameson JL, Loscalzo J eds, 19th Ed., McGraw Hill, New York, 96e9-96e-10(2015)
  52. ^ Kanabrocki EL et al: Circadian characteristic of serum calcium, magnesium and eight trace elements and of their metallo-moieties in urine of healthy middle-aged men. Clin Ter, 159:329-346(2008)
  53. ^ 井上いのうえ彩子あやこ ほか: 亜鉛あえん日内ひない変動へんどうについての検討けんとう.医学いがく検査けんさ,61:748-752(2012)
  54. ^ 堀内ほりうち成人せいじん ほか:血清けっせい亜鉛あえん臨床りんしょうてき意義いぎの2,3の検討けんとう.日本にっぽん臨床りんしょう,28:2160-2164(2005)
  55. ^ McMillan EM et al: Clinical significance of diurnal variation in the estimation of plasma zinc. Clin Exp Dermatol, 7: 629-631(1982)
  56. ^ a b 柳澤やなぎさわ裕之ひろゆき:亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう臨床りんしょう.日本にっぽん医師いしかい雑誌ざっし,127:261-268(2002), NAID 10010520923
  57. ^ a b 野本のもと昭三しょうぞうほか:血清けっせい亜鉛あえんによる亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう検出けんしゅつシステムの現況げんきょう:その欠落けつらくへの提言ていげん.Biomed Res Trace Elements,14:335-337(2003), NAID 10027904430
  58. ^ Adeniyi FA et al: The effect of zinc deficiency on alkaline phosphatase (EC3.1.3.1) and its isoenzymes. Br J Nutr, 43:561-569(1980)
  59. ^ 神田かんだひろしさん ほか:亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう-血清けっせいalkaline phosphataseによる早期そうき診断しんだん検討けんとう-.JJPEN, 7:227-231(1985)
  60. ^ 長谷川はせがわ道子みちこ ほか:経過けいかちゅうしょうたませい貧血ひんけつをきたしたてい亜鉛あえん母乳ぼにゅうによる亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょうの1れい.臨床りんしょう皮膚ひふ,69:742-745(2015)
  61. ^ Kasarskis et al:Serum alkaline phosphatase after treatment of zinc deficiency in humans.Am J Clin Nutr,33:2609-2612(1980)
  62. ^ Weismann K et al:Serum alkaline phosphatase and serum zinc levels in the diagnosis and exclusion of zinc deficiency in man.Am J Clin Nutr,41:1214-1219(1985)
  63. ^ 文部もんぶ科学かがくしょう:日本にっぽん食品しょくひん標準ひょうじゅん成分せいぶんひょう2015年版ねんばん(ななてい)
  64. ^ 児玉こだま浩子ひろこ ほか:欠乏症けつぼうしょうによる皮膚ひふ病変びょうへん-ビオチン欠乏症けつぼうしょう亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょう.MB Derma, 236:146-152(2015)
  65. ^ Nishi Y et al: Transient partial growth hormone deficiency due to zinc deficiency. J Am Coll Nutr, 8:93-97(1989)
  66. ^ Shaikhkhalil AK: Enteral zinc supplementation and growth in extremely-low-birth-weight infants with chronic lung disease.J Pediatr Gastroenterol Nutr,58:183-187(2014)
  67. ^ Brown KH, Peerson JM, Rivera J, Allen LH: Effect of supplemental zinc on the growth and serum zinc concentrations of prepubertal children: a meta-analysis of randomized controlled trials. Am J Clin Nutr, 75: 1062-1071 (2002)
  68. ^ 嶋岡しまおか正利まさとし: てい亜鉛あえん母乳ぼにゅうによる獲得かくとくせいちょうせいはし皮膚ひふえん. 皮膚ひふびょう診療しんりょう, 24: 865-868 (2002)
  69. ^ 中山なかやま文子ふみこ小田おだ裕次郎ゆうじろう瀬戸山せとやま たかし尾上おがみ康弘やすひろ: てい亜鉛あえん母乳ぼにゅうによるちょうせいはし皮膚ひふえん. 皮膚ひふびょう診療しんりょう, 25: 303-306 (2003)
  70. ^ 中村なかむら吏江、はなおか佳子けいこ森本もりもと謙一けんいちつじ 徹郎てつお: ちょう早産そうざんしょうじたちょうせいはし皮膚ひふえんの1れい. 臨床りんしょう皮膚ひふ, 64: 287-290 (2010), doi:10.11477/mf.1412102547
  71. ^ a b Topal AA, Dhurat RS, Nayak CS: Zinc responsive acrodermatitis in nephrotic syndrome: A rare presentation. Indian J Dermatol Venereol Leprol, 78: 122-123 (2012)
  72. ^ a b Shahsavari D, Ahmed Z, Karikkineth A, Williams R, Zigel C: Zinc-deficiency acrodermatitis in a patient with chronic alcoholism and gastric bypass: a case report. J Community Hosp Intern Med Perspect, 4: 24707 (2014)
  73. ^ a b よねりょうゆかり、うらじゅん橋口はしぐち貴樹たかきてら﨑健治朗じろうよねりょう健太郎けんたろう金蔵きんぞう拓郎たくろう神崎かんざき たもつ: 膵癌ぜん摘術発症はっしょうしたちょうせいはし皮膚ひふえんの1れい. 西日本にしにほん皮膚ひふ, 69: 28-30 (2007), doi:10.2336/nishinihonhifu.69.28
  74. ^ 吉村よしむら和弘かずひろ名嘉眞なかまたけこく安元やすもと慎一郎しんいちろう橋本はしもと たかし: 後天こうてんせい亜鉛あえん欠乏けつぼうによるちょうせいはし皮膚ひふえん. 皮膚ひふびょう診療しんりょう, 30: 47-50 (2008)
  75. ^ 田村たむら利和としかず福田ふくだ ひろし岡田おかだ憲三けんぞうかわじん幹也みきや国友くにとも一史かずし藤田ふじた博茂ひろしげ大和やまと秀夫ひでおかさみはら裕夫ひろお古味こみ信彦のぶひこ: こうカロリー輸液施行しこうちゅう亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょうをきたしたクローンびょうの3れい. 大腸だいちょう肛門こうもん, 37: 132-137 (1984), doi:10.3862/jcoloproctology.37.132
  76. ^ 佐伯さえき圭介けいすけ西本にしもとただしけん山本やまもと信二しんじぬまはら利彦としひこ佐々木ささき和江かずえ高岩たかいわ 堯: 中心ちゅうしん静脈じょうみゃく栄養えいよう施行しこうちゅうのクローンびょう患者かんじゃしょうじた亜鉛あえん欠乏けつぼう症候群しょうこうぐん. 臨床りんしょう皮膚ひふ, 47: 675-677 (1993), doi:10.11477/mf.1412900956
  77. ^ Maverakis E, Fung MA, Lynch PJ, Draznin M, Michael DJ, Ruben B, Fazel N: Acrodermatitis enteropathica and an overview of zinc metabolism. J Am Acad Dermatol, 56:116-124 (2007)
  78. ^ Kumar P, Lal NR, Mondal AK, Mondal A, Gharami RC, Maiti A: Zinc and skin: A brief summary. Dermatology Online J, 18: 1 (2012)
  79. ^ 浅野あさの道子みちこ奥田おくだ諭吉ゆきち平野ひらのこく山岡やまおか たかしつるしま陽子ようこ曽根そね博仁ひろひと小川おがわ雅士まさし伊坂いさか正明まさあき水谷みずたに正一しょういち朝倉あさくら由加ゆか鈴木すずき誠司せいじ坂内ばんない千恵子ちえこ川上かわかみ やすし小田原おだわら雅人まさと松島まつしま照彦てるひこ川井かわい紘一こういち山口やまぐち高史たかし山下やました亀次郎かめじろう: じゅうあつし亜鉛あえん欠乏症けつぼうしょうていした膵性糖尿とうにょうびょうの1症例しょうれい. 糖尿とうにょうびょう, 38: 517-522 (1995), doi:10.11213/tonyobyo1958.38.517
  80. ^ ほり 仁子さとこ橋本はしもと喜夫よしお飯塚いいづか はじめ: 亜鉛あえん欠乏けつぼう関与かんよかんがえられた再発さいはつせいアフタせい口内こうないえん. 臨床りんしょう皮膚ひふ, 61: 880-882 (2007), doi:10.11477/mf.1412101783
  81. ^ Orbak R, Cicek Y, Tezel A, Dogru Y: Effects of zinc treatment in patients with recurrent aphthous stomatitis. Dental Mater J, 22: 21-29 (2003)
  82. ^ Sharquie KE, Noaimi AA, Shwail ER. Oral zinc sulphate in treatment of alopecia areata (Double blind; Cross-over study). J Clin Exp Dermatol Res, 3: 2 (2012)
  83. ^ Betsy A, Binitha MP, Sarita S: Zinc deficiency associated with hypothyroidism: An overlooked cause of severe alopecia. Int J Trichol, 5: 40-42 (2013)
  84. ^ Alhaj E, Alhaj N, Alhaj NE: Diffuse alopecia in a child due to dietary zinc deficiency. Skinmed, 6: 199-200 (2007)
  85. ^ Mahajan SK, Prasad AS, Lambujon J, Abbasi AA, Briggs WA, McDonald FD: Improvement of uremic hypogeusia by zinc: a double-blind study. Am J Clin Nutr, 33: 1517-1521 (1980)
  86. ^ Heckmann SM, Hujoel P, habiger S, Friess W, Wichmann M, Heckmann JG, Hummel T: Zinc gluconate in the treatment of dysgeusia-a randomized clinical trial. J Dent Res, 84: 35-38 (2005)
  87. ^ 池田いけだ みのる黒野くろの祐一ゆういち井之口いのくち あきら武田たけだ憲昭のりあきあいじょういさおみやび野村のむら泰之やすゆき阪上さかうえ雅史まさし: プラセボ対照たいしょう無作為むさくい試験しけんによる亜鉛あえん欠乏けつぼうせいまたは特発とくはつせい味覚みかく障害しょうがい219れいたいするポラプレジンク投与とうよ臨床りんしょうてき検討けんとう. にち耳鼻じび, 116: 17-26 (2013), doi:10.3950/jibiinkoka.116.17
  88. ^ 阪上さかうえ雅史まさし黒野くろの祐一ゆういち井之口いのくち あきら武田たけだ憲昭のりあきあいじょういさおみやびにん 智美ともみ池田いけだ みのる: 味覚みかく障害しょうがい患者かんじゃたいする24週間しゅうかん亜鉛あえん内服ないふく治療ちりょうにおける味覚みかく機能きのう検査けんさ自覚じかく症状しょうじょう経時きょうじてき推移すいいおよび効果こうか予測よそく因子いんし. にち耳鼻じび, 117: 1093-1101 (2014), doi:10.3950/jibiinkoka.117.1093
  89. ^ Nishiyama S, Inomoto T, Nakamura T, Higashi A, Matsuda I: Zinc status relates to hematological deficits in women endurance runners. J Am Coll Nutr, 15: 359-363 (1996)
  90. ^ 瀬崎せざき良三りょうぞう中島なかじま たか杉浦すぎうら泰浩やすひろ田中たなかあきらひとし: 亜鉛あえん経口けいこう投与とうよ維持いじ透析とうせき患者かんじゃ貧血ひんけつおよぼす効果こうか. Therapeutic Research, 28: 1711-1715 (2007)
  91. ^ Kobayashi H, Abe M, Okada K, Tei R, Maruyama N, Kikuchi F, Higuchi T, Soma M: Oral zinc supplementation reduces the erythropoietin responsiveness index in patients on hemodialysis. Nutrients, 7: 3783-3795 (2015)
  92. ^ Antoniou LD, Shalhoub RJ, Sudhakar T, Smith JC: Reversal of uraemic impotence by zinc. Lancet, 310: 895-898 (1977)
  93. ^ a b Mahajan SK, Abbasi AA, Prasad AS, Rabbani P, Briggs WA, McDonald FD: Effect of oral zinc therapy on gonadal function in hemodialysis patients. Ann Intern Med, 97: 357-361 (1982)
  94. ^ Zhao J, Dong X, Hu X, Long Z, Wang L, Liu Q, Sun B, Wang Q, Wu Q, Li L: Zinc levels in seminal plasma and their correlation with male infertility: A systematic review and meta-analysis. Sci Rep,6:22386(2016)
  95. ^ Mahdaviroshan M, Golzarand M, Taramsari MR, Mahdaviroshan M: Effect of zinc supplementation on serum zinc and calcium levels in postmenopausal osteoporotic women in Tabriz, Islamic Republic of Iran. East Mediterr Health J, 19: 271-275 (2013)
  96. ^ Fung EB, Kwiatkowski JL, Huang JN, Gildengorin G, King JC, Vichinsky EP: Zinc supplementation improves bone density in patients with thalassemia: a double-blind, randomized, placebo-controlled trial. Am J Clin Nutr, 98: 960-971 (2013)
  97. ^ Sadighi A, Roshan MM, Moradi A, Ostadrahimi A: The effects of zinc supplementation on serum zinc, alkaline phosphatase activity and fracture healing of bones. Saudi Med J, 29: 1276-1279 (2008)
  98. ^ Prasad AS, Beck FWJ, Bao B, Fitzgerald JT, Snell DC, Steinberg JD, Cardozo LJ: Zinc supplementation decreases incidence of infections in the elderly: effect of zinc on generation of cytokines and oxidative stress. Am J Clin Nutr, 85: 837-844 (2007)
  99. ^ 和田わだ恵子けいこ中川なかがわ はじめ奈須なす康子やすこ松井まつい秀司しゅうじ武田たけださおり、松田まつだひかりてん武井たけい理子さとこ牧野まきの道子みちこ武智たけち信幸のぶゆき赤星あかほし恵子けいこ椎木しいき俊秀としひで舟橋ふなばし満寿子ますこ鈴木すずき康之やすゆき: 重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい(しゃ)にたいするポラプレジンクによる亜鉛あえん補充ほじゅう療法りょうほう経験けいけん. 日本にっぽん重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい学会がっかい, 36: 503-507 (2011)
  100. ^ Barnett JB, Dao MC, Hamer DH, Kandel R, Brandeis G, Wu D, Dallal GE, Jacques PF, Schreiber R, Kong E, Meydani SN: Effect of zinc supplementation on serum zinc concentration and T cell proliferation in nursing home elderly: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial. Am J Clin Nutr, 103: 942-951 (2016)
  101. ^ a b Katayama K, Saito M, Kawaguchi T, Endo R, Sawara K, Nishiguchi S, Kato A, Kohgo H, Suzuki K, Sakaida I, Ueno Y, Habu D, Ito T, Moriwaki H, Suzuki K: Effect of zinc on liver cirrhosis with hyperammonemia: A preliminary randomized, placebo-controlled double-blind trial. Nutrition, 30: 1409-1414 (2014)
  102. ^ Reding P, Duchateau J, Bataille C: Oral zinc supplementation improves hepatic encephalopathy. Lancet, 2: 493-495 (1984)
  103. ^ Marchesini G, Fabbri A, Bianchi G, Brizi M, Zoli M: Zinc supplementation and amino acid-nitrogen metabolism in patients with advanced cirrhosis. Hepatology, 23: 1084-1092 (1996)
  104. ^ a b Takuma Y, Nouso K, Makino Y, Hayashi M, Takahashi H: Clinical trial: oral zinc in hepatic encephalopathy. Aliment Pharmacol Ther, 32: 1080-1090 (2010)
  105. ^ こうくち浩一こういち水川みずかわ しょう高嶋たかしま志保しほ泉川いずみかわ孝一こういち石川いしかわしげるじき田岡たおかしんろう馬場ばば伸介しんすけ三好みよし正嗣まさつぐかずから正樹まさき妹尾せのおともてん稲葉いなば知己ともみ永野ながの拓也たくや河合かわいこうさん: きもせい脳症のうしょうともな肝硬変かんこうへん患者かんじゃにおける亜鉛あえん投与とうよ効果こうか有効ゆうこう投与とうよりょう検討けんとう. 亜鉛あえん栄養えいよう治療ちりょう, 3: 62-71 (2013)
  106. ^ Riggio O, Ariosto F, Merli M, Caschera M, Zullo A, Balducci G, Ziparo V, Pedretti G, Fiaccadori F, Bottari E, Capocaccia L: Short-term oral zinc supplementation does not improve chronic hepatic encephalopathy. Results of a double-blind crossover trial. Dig Dis Sci, 36: 1204-1208 (1991)
  107. ^ 日本にっぽん消化しょうかびょう学会がっかい: 肝硬変かんこうへん診療しんりょうガイドライン2015 (改訂かいていだい2はん) (PDF) , 南江堂なんこうどう, (2015)
  108. ^ Blei AT, Cordoba J, and The Practice Parameters Committee of the American College of Gastroenterology: Practice Guidelines. Hepatic Encephalopathy. Am J Gastroenterol, 96: 1968-1976 (2001)
  109. ^ Sturniolo GC, Molokhia MM, Shields R, Turnberg LA: Zinc absorption in Crohn’s disease. Gut, 21: 387-391 (1980)
  110. ^ 高松たかまつただしつよし細工ざいく利夫としお廣岡ひろおかだいつかさ杉之下すぎのした与志よしじゅ喜多きた竜一りゅういち木村きむら いたる國立くにたち裕之ひろゆき大崎おおさき往夫、友野ともの尚美なおみ: 慢性まんせいきも疾患しっかんたいするこう線維せんい療法りょうほう亜鉛あえん含有がんゆう製剤せいざいによる検討けんとう-. 肝胆かんたん膵, 48: 659-666 (2004)
  111. ^ 高橋たかはし正彦まさひこ斎藤さいとうえいたね: 経口けいこう亜鉛あえん含有がんゆう製剤せいざいによる慢性まんせいきも疾患しっかんたいするこう線維せんい効果こうか. 消化しょうか, 44: 636-641 (2007)
  112. ^ Katayama K, Sakakibara M, Imanaka K, Ohkawa K, Matsunaga T, Naito M, Ito T: Effect of zinc supplementation in patients with type C liver cirrhosis. Open J Gastroenterol, 1: 28-34 (2011)
  113. ^ Matsuoka S, Matsumura H, Nakamura H, Oshiro S, Arakawa Y, Hayashi J, Sekine N, Nirei K, Yamagami H, Ogawa M, Nakajima N, Amaki S, Tanaka N, Moriyama M: Zinc supplementation improves the outcome of chronic hepatitis C and liver cirrhosis. J Clin Biochem Nutr, 45: 292-303 (2009)
  114. ^ Hashemipour M, Kelishadi R, Shapouri J, Sarrafzadegan N, Amini M, Tavakoli N, Movahedian-Attar A, Mirmoghtadaee P, Poursafa P: Effect of zinc supplementation on insulin resistance and components of the metabolic syndrome in prepubertal obese children. Hormones, 8: 279-285 (2009)
  115. ^ Khan MI, Siddique KU, Ashfaq F, Ali W, Reddy HD, Mishra A: Effect of high-dose zinc supplementation with oral hypoglycemic agents on glycemic control and inflammation in type-2 diabetic nephropathy patients. J Nat Sci Biol Med, 4: 336-340 (2013)
  116. ^ Maruthur NM, Clark JM, Fu M, Linda Kao WH, Shuldiner AR: Effect of zinc supplementation on insulin secretion: interaction between zinc and SLC30A8 genotype in Old Order Amish. Diabetologia, 58: 295-303 (2015)
  117. ^ Chu A, Foster M, Hancock D, Bell-Anderson K, Petocz P, Samman S: TNF-αあるふぁ gene expression is increased following zinc supplementation in type 2 diabetes mellitus. Genes Nutr, 10: 440 (2015)
  118. ^ Parham M, Amini M, Aminorroaya A, Heidarian E: Effect of zinc supplementation on microalbuminuria in patients with type 2 diabetes: A double blind, randomized, placebo-controlled, cross-over trial. Rev Diabet Stud, 5: 102-109 (2008)
  119. ^ Roussel AM, Kerkeni A, Zouari N, Mahjoub S, Matheau J-M, Anderson RA: Antioxidant effects of zinc supplementation in Tunisians with type 2 diabetes mellitus. J Am Coll Nutr, 22: 316-321 (2003)
  120. ^ Faure P, Benhamou PY, Perard A, Halimi S, Roussel AM: Lipid peroxidation in insulin-dependent diabetic patients with early retina degenerative lesions: effects of an oral zinc supplementation. Eur J Clin Nutr, 49: 282-288 (1995)
  121. ^ Heidarian E, Amini M, Parham M, Aminorroaya A: Effect of zinc supplementation on serum homocysteine in type 2 diabetic patients with microalbuminuria. Rev Diabet Stud, 6: 64-70 (2009)
  122. ^ Jayawardena R, Ranasinghe P, Galappatthy P, Malkanthi RLDK, Constantine GR, atulanda P: Effects of zinc supplementation on diabetes mellitus: a systematic review and meta-analysis. Diabet Metab Synd, 4: 13 (2012)
  123. ^ Capdor J, Foster M, Petocz P, Samman S: Zinc and glycemic control: A meta-analysis of randomized placebo controlled supplementation trials in humans. J Trace Elements Med Biol, 27: 137-142 (2013)
  124. ^ El Dib R, Gameiro OLF, Ogata MSP, Módolo NSP, Braz LG, Jorge EC, do Nascimento Junior P, Beletate V: Zinc supplementation for the prevention of type 2 diabetes mellitus in adults with insulin resistance (Review). Cochrane Library, Issue 5 (2015)
  125. ^ Brignola C, Belloli C, De Simone G, Evangelisti A, Parente R, Mancini R, Iannone P, Mocheggiani E, Fabris N, Morini MC, Licastro F: Zinc supplementation restores plasma concentrations of zinc and thymulin in patients with Crohn’s disease. Aliment Pharmacol Ther, 7: 275-280 (1993)
  126. ^ van de Wal Y, van de Sluys A, Verspaget HW, Mulder TPJ, Griffioen G, van Tol EAF, Peña AS, Lamers CBHW: Effect of zinc therapy on natural killer cell activity in inflammatory bowel disease. Aliment Pharmacol Ther, 7: 281-286 (1993)
  127. ^ Belluzzi A, Brignola C, Campieri M, Gionchetti P, Rizzello F, Boschi S, Cunanne S, Miglioli M, Barbara L: Short report: zinc sulphate supplementation corrects abnormal erythrocyte membrane long-chain fatty acid composition in patients with Crohn’s disease. Aliment Pharmacol Ther, 8: 127-130 (1994)
  128. ^ 戸田とだ敦子あつこゆび宏子ひろこ福田ふくだのうけい奥井おくい雅憲まさのり柏原かしわばら わたる殿しんがりかつ康司こうじ澤田さわだ幸男ゆきお田村たむら和民かずたみ下山しもやま たかし: クローンびょう患者かんじゃ血清けっせい亜鉛あえん濃度のうどおよび病勢びょうせい指標しひょう検討けんとう. 消化しょうか吸収きゅうしゅう, 20: 17-20 (1997)
  129. ^ Sturniolo GC, Di Leo V, Ferronato A, D’Odorico A, D’Incà R: Zinc supplementation tightens “leaky gut” in Crohn’s disease. Inflammatory Bowel Dis, 7: 94-98 (2001)
  130. ^ Cragg RA, Phillips SR, Piper JM, Varma JS, Campbell FC, Mathers JC, Ford D: Homeostatic regulation of zinc transporters in the human small intestine by dietary zinc supplementation. Gut, 54: 469-478 (2005)
  131. ^ Chevalier CA, Liepa G, Murphy MD, Suneson J, VanBeber AD, Gorman MA, Cochran C: The effects of zinc supplementation on serum zinc and cholesterol concentrations in hemodialysis patients. J Ren Nutr, 12: 183-189 (2002)
  132. ^ Pakfetrat M, Shahroodi JR, Zolgadr AA, Larie HA, Nikoo MH, Malekmakan L: Effects of zinc supplement on plasma homocysteine level in end-stage renal disease patients: a double-blind randomized clinical trial. Biol Trace Elem Res, 153: 11-15 (2013)
  133. ^ El-Shazly AN, El-Hady Ibrahim SA, El-Mashad GM, Sabry JH, Sherbini NS: Effect of zinc supplementation on body mass index and serum levels of zinc and leptin in pediatric hemodialysis patients. Int J Nephrol Renovasc Dis, 8: 159-163 (2015)
  134. ^ a b 清水しみずきょういち藤原ふじわら順子じゅんこ山口やまぐち大西おおにし しん佐藤さとう真理まり児玉こだま浩子ひろこ香坂こうさか隆夫たかお藤澤ふじさわ知雄ともおいぬい あやの、玉井たまい ひろし位田いでん にん伊藤いとう すすむ伊藤いとう道徳みちのり堀池ほりいけ典生のりお原田はらだ まさる佐田さた通夫みちお芳野よしの しん青木あおきつぎみのる: 本邦ほんぽうにおけるWilsonびょうたいする酢酸さくさん亜鉛あえん製剤せいざい(NPC-02)の有効ゆうこうせい安全あんぜんせいかんする検討けんとう. 日本にっぽん先天せんてん代謝たいしゃ異常いじょう学会がっかい雑誌ざっし, 24: 71-80 (2008)
  135. ^ Yuzbasiyan-Gurkan V, Brewer GJ, Abrams GD, Main B, Giacherio D: Treatment of Wilson’s disease with zinc. V. Changes in serum levels of lipase, amylase, and alkaline phosphatase in patients with Wilson’s disease. J Lab Clin Med, 114: 520-526 (1989)
  136. ^ da Silva-Júnior FP, Machado AAC, Lucato LT, Cançado ELR, Barbosa ER: Copper deficiency myeloneuropathy in a patient with Wilson disease. Neurology, 76: 1673-1674 (2011)
  137. ^ Cortese A, Zangaglia R, Lozza A, Piccolo G, Pacchetti C: Copper deficiency in Wilson’s disease: peripheral neuropathy and myelodysplastic syndrome complicating zinc treatment. Mov Disord, 26: 1361-1362 (2011)
  138. ^ Cortese A, Zangaglia R, Lozza A, Piccolo G, Pacchetti C: Monitoring late complications of zinc treatment in Wilson’s disease. Reply to the letter: copper deficiency in Wilson’s disease: an avoidable complication of treatment. Mov Disord, 26: 2449-2450 (2011)
  139. ^ Porter KG, McMaster D, Elmes ME, Love AHG: Anaemia and low serum-copper during zinc therapy. Lancet, 2: 774 (1977)
  140. ^ Prasad AS, Brewer GJ, Schoomaker EB, Rabbani P: Hypocupremia induced by zinc therapy in adults. JAMA, 240: 2166-2168 (1978)
  141. ^ Patterson WP, Winkelmann M, Perry MC: Zinc-induced copper deficiency: Megamineral sideroblastic anemia. Ann Intern Med, 103: 385-386 (1985)
  142. ^ Simon SR, Branda RF, Tindle BH, Burns SL: Copper deficiency and sideroblastic anemia associated with zinc ingestion. Am J Hematol, 28: 181-183 (1988)
  143. ^ Hoffman HN, Phyliky RL, Fleming CR: Zinc-induced copper deficiency. Gastroenterology, 94: 508-512 (1988)
  144. ^ Forman WB, Sheehan D, Cappelli S, Coffman B: Zinc abuse—An unsuspected cause of sideroblastic anemia.West J Med,152:190-192(1990)
  145. ^ Gyorffy EJ, Chan H: Copper deficiency and microcytic anemia resulting from prolonged ingestion of over-the-counter zinc. Am J Gastroenterol, 87: 1054-1055 (1992)
  146. ^ Summerfield AL, Steinberg FU, Gonzalez JG: Morphologic findings in bone marrow precursor cells in zinc-induced copper deficiency anemia. Am J Clin Pathol, 97: 665-668 (1992)
  147. ^ a b Crofton RW, Gvozdanovic D, Gvozdanovic S, Khin CC, Brunt PW, Mowat NAG, Aggett PJ: Inorganic zinc and the intestinal absorption of ferrous iron. Am J Clin Nutr, 50: 141-144 (1989)
  148. ^ Yadrick MK, Kenney MA, Winterfeldt EA: Iron, copper, and zinc status: response to supplementation with zinc or zinc and iron in adult females. Am J Clin Nutr, 49: 145-150 (1989)
  149. ^ Samman S, Roberts DCK: The effect of zinc supplements on lipoproteins and copper status. Atherosclerosis, 70: 247-252 (1988)

関連かんれん

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]