日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう検査けんさ

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日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう検査けんさ(にほんのてつどうしゃりょうけんさ)では、日本にっぽん鉄道てつどう事業じぎょうしゃによる鉄道てつどう車両しゃりょう検査けんさ点検てんけん整備せいび)について説明せつめいする。鉄道てつどう車両しゃりょう検査けんさは、故障こしょうによる運休うんきゅう鉄道てつどう事故じこふせいで安全あんぜん運行うんこうするために保線ほせんならんで重要じゅうようであり、法令ほうれい実施じっし義務付ぎむづけられている。おも車両しゃりょう基地きち車庫しゃこ)やそのなかもうけられている車両しゃりょう工場こうじょうおこなわれ、車両しゃりょうたいする外側そとがわのチェックから、いったん分解ぶんかいしての全般ぜんぱん検査けんさまで、規模きぼ周期しゅうき様々さまざまである[1]

省令しょうれい告示こくじ[編集へんしゅう]

日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう検査けんさ法的ほうてき背景はいけいについて以下いか説明せつめいする。国土こくど交通省こうつうしょうの「鉄道てつどうかんする技術ぎじゅつじょう基準きじゅんさだめる省令しょうれい」(平成へいせいじゅうさんねん十二月じゅうにがつじゅうにち国土こくど交通こうつう省令しょうれいだいひゃくじゅういちごう)のだい89じょうおよだい90じょうではつぎのようにさだめられている[2]

だい89じょう本線ほんせんおよ本線ほんせんじょうもうける電車でんしゃ線路せんろ巡視じゅんしおよかんならびに列車れっしゃ検査けんさ

本線ほんせんおよ本線ほんせんじょうもうける電車でんしゃ線路せんろは、線区せんく状況じょうきょうおよ列車れっしゃ運行うんこうじょうきょうおうじ、巡視じゅんししなければならない。

2 本線ほんせんにおいて列車れっしゃ安全あんぜん運転うんてん支障ししょうおよぼす災害さいがいのおそれのあるときは、当該とうがい線路せんろ監視かんししなければならない。

3 列車れっしゃは、その種類しゅるいおよ運行うんこうじょうきょうおうじ、車両しゃりょう主要しゅよう部分ぶぶん検査けんさおこなわなければならない。

だい90じょう施設しせつおよ車両しゃりょう定期ていき検査けんさ

施設しせつおよ車両しゃりょう定期ていき検査けんさは、その種類しゅるい構造こうぞうその使用しよう状況じょうきょうおうじ、検査けんさ周期しゅうき対象たいしょうとする部位ぶいおよ方法ほうほうさだめておこなわなければならない。

2 前項ぜんこう定期ていき検査けんさかんする事項じこうは、国土こくど交通こうつう大臣だいじん告示こくじさだめたときは、これにしたがっておこなわなければならない。

さらに上記じょうき省令しょうれい同時どうじ告示こくじの『施設しせつおよ車両しゃりょう定期ていき検査けんさかんする告示こくじ』(国土こくど交通省こうつうしょう告示こくじだいせんななひゃくはちじゅうろくごう)が通達つうたつされ、告示こくじだい5じょう車両しゃりょう検査けんさ項目こうもく間隔かんかくなどの大筋おおすじ内容ないようさだめられている[3]。これらの省令しょうれい告示こくじしたがい、かく鉄道てつどう事業じぎょうしゃ鉄道てつどう車両しゃりょう検査けんさ詳細しょうさい具体ぐたいてき内容ないようさだめ、くにとどることになっている[4]

2002ねん平成へいせい14ねん以前いぜんまでは『鉄道てつどう車両しゃりょう運転うんてん規則きそく』『新幹線しんかんせん運転うんてん規則きそく』などの省令しょうれいしたがって検査けんささだめられていた[4]。これらのきゅう省令しょうれいでは、「仕様しよう規定きてい」とばれるような車両しゃりょう使用しよう実態じったいとは無関係むかんけい検査けんさ内容ないよう検査けんさ周期しゅうき画一かくいつてきさだめる内容ないようとなっており、かく鉄道てつどう事業じぎょうしゃ実情じつじょうわせて個別こべつ検査けんさ基準きじゅんさだめることができなかった[4]。2002ねん省令しょうれい告示こくじでは、技術ぎじゅつ進歩しんぽ経済けいざい社会しゃかいのグローバル柔軟じゅうなん対応たいおうできることを目的もくてきにして、車両しゃりょうたすべき機能きのう保持ほじされていればしとする「性能せいのう規定きてい」のかんがかたんだ内容ないようとなった[4]。これにより、2002ねん告示こくじでは従来じゅうらい検査けんさ周期しゅうきさだめられているが、一方いっぽうで「ただし、たい摩耗まもうせい耐久たいきゅうせいとうゆうし、機能きのう別表べっぴょうしもらんかかげる期間きかん以上いじょう確保かくほされる車両しゃりょう部位ぶいにあっては、このかぎりでない。」[3]とされ、安全あんぜんせい確認かくにんされれば機器ききごと検査けんさ周期しゅうきかく鉄道てつどう事業じぎょうしゃさだめることができる[4]後述こうじゅつJR東日本ひがしにっぽんしん保全ほぜん体系たいけいばれる検査けんさ体系たいけいは、このような省令しょうれい変遷へんせんによって許容きょようされるようになった[4]

検査けんさ種類しゅるい[編集へんしゅう]

国土こくど交通省こうつうしょう告示こくじ施設しせつおよ車両しゃりょう定期ていき検査けんさかんする告示こくじ』では、

以上いじょうの3つが検査けんさ種類しゅるいとしてさだめられている[3]。さらに、新幹線しんかんせん新幹線しんかんせん以外いがい電車でんしゃ貨車かしゃ内燃ないねん機関きかんしゃなどのような鉄道てつどう車両しゃりょう種類しゅるいべつに、これら3つの検査けんさにおける検査けんさ周期しゅうきさだめている[3]。なお2001ねん12月の鉄道てつどう運転うんてん規則きそく廃止はいしにともない設定せっていした国土こくど交通省こうつうしょう省令しょうれいでは事業じぎょうしゃみずからが検査けんさ体系たいけい独自どくじさだめることができるようになった。これにより重要じゅうよう検査けんさしん重要じゅうよう検査けんさとして簡素かんそする事業じぎょうしゃえたほか、JR東日本ひがしにっぽんしん保全ほぜん体系たいけいやJR西日本にしにほん車体しゃたい検査けんさ体系たいけいのようにおおきくことなる体系たいけい設定せっていしている事業じぎょうしゃもある[5][6]

重要じゅうよう検査けんさ全般ぜんぱん検査けんさかんしてはおおくが工場こうじょう実施じっしされるため、車両しゃりょう改造かいぞう工事こうじ[注釈ちゅうしゃく 1]同時どうじおこなわれることもある。また車両しゃりょう廃車はいしゃとする場合ばあいは、タイミングを検査けんさ期限きげん直前ちょくぜんわせることがおおい。

列車れっしゃ検査けんさ仕業しわざ検査けんさ[編集へんしゅう]

列車れっしゃ検査けんさおこなわれる検車けんしゃ区検くけん車庫しゃこ様子ようす東京とうきょうメトロ新木場しんきば検車けんしゃ検車けんしゃ

列車れっしゃ検査けんさ」(れっしゃけんさ)は、おおむね数日すうじつごとみじか周期しゅうきおこなわれる検査けんさで、とく運転うんてん必要ひつよう不可欠ふかけつ装置そうちとされるしゅうでん装置そうち台車だいしゃブレーキなどの点検てんけんを、車両しゃりょう運用うんようからはずさずにおこな検査けんさである[7][8]対象たいしょう機器ききるい状態じょうたい確認かくにん動作どうさ確認かくにん必要ひつようおうじて消耗しょうもうひん交換こうかんおこなわれる。「れつけん」などとりゃくされる。国土こくど交通こうつう省令しょうれいだいはちじゅうきゅうじょうにおける「列車れっしゃ検査けんさ」に相当そうとうする[9]

事業じぎょうしゃによっては「仕業しわざ検査けんさ」(しぎょうけんさ)ともび、その場合ばあいは「仕業しわざけん」とりゃくされる[8]

交換こうかんされる消耗しょうもうひんとしては、ブレーキのせいしゅうでん装置そうちのスリばん室内しつないとうなどがある[7][10] [11]検査けんさ周期しゅうき事業じぎょうしゃによってことなり[8]新幹線しんかんせん車両しゃりょうでは48あいだごと実施じっしされる[10]東京とうきょうメトロやJR西日本にしにほんなどでは10日とおか程度ていどごと北海道旅客鉄道ほっかいどうりょかくてつどう(JR北海道ほっかいどう)などでは6にちごと[12]列車れっしゃ検査けんさ実施じっししている[13]

つき検査けんさ交番こうばん検査けんさ[編集へんしゅう]

つき検査けんさ」(つきけんさ、げつけんさ)[14][15]は、仕業しわざ検査けんさより長期ちょうき検査けんさ周期しゅうきおこなわれるもので、仕業しわざ検査けんさおなじく車両しゃりょう分解ぶんかいせずにざい姿すがた状態じょうたいおこなわれる検査けんさだが、より詳細しょうさい検査けんさおこなわれる。由来ゆらいは1985ねんまで日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどうとう検査けんさは30にち以内いないおこなうと日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう運転うんてん規則きそくさだめられていたため[5]。「つきけん」ともりゃくする。国土こくど交通省こうつうしょう告示こくじにおいては、「状態じょうたい機能きのう検査けんさ」に相当そうとうする検査けんさとなる[9]。このレベルの検査けんさまでは1にち程度ていど終了しゅうりょうし、車両しゃりょう日常にちじょう運用うんよう管理かんりおこな車両しゃりょう基地きちおこなうことがおおい。

事業じぎょうしゃによっては「交番こうばん検査けんさ」(こうばんけんさ)とも[16]、その場合ばあいは「交検」などとりゃくされる。

かく機器ききのカバーをはずして、内部ないぶ状態じょうたい機器きき動作どうさ確認かくにんだけでなく、しゅ回路かいろ絶縁ぜつえん不良ふりょうきていないかなどの試験しけん装置そうちもちいたより詳細しょうさい試験しけんおこなわれる[14][13]車輪しゃりんの踏面形状けいじょう確認かくにんして、正規せいき形状けいじょうからの逸脱いつだつおおきい場合ばあいは、研削けんさく正規せいき形状けいじょうけずなおすこと(くるま輪転りんてんそぎ)もおこなわれる[14][10]新幹線しんかんせんでは、じくさがせきず試験しけんなどもおこなわれる[10]

ディーゼル機関きかんしゃ場合ばあいは2段階だんかい分別ふんべつされる。「交番こうばん検査けんさA」では90にち以内いないまた走行そうこう距離きょり2.5まんキロメートル以内いないに、「交番こうばん検査けんさB」では18かげつ以内いないまた走行そうこう距離きょり12.5まんキロメートル以内いないおこなわれる[17]

蒸気じょうき機関きかんしゃ(SL)の場合ばあいは、通常つうじょう交番こうばん検査けんさ以外いがいに、交番こうばん検査けんさへだたかいに「無火むか検査けんさ」とばれる検査けんさおこなわれる[18]無火むか検査けんさでは、通常つうじょう交番こうばん検査けんさ内容ないようくわえて、ボイラーして、しつ内部ないぶとどまった水垢みずあかや、煙管きせるまったすす掃除そうじ実施じっしする作業さぎょうおこなわれる[18]

国土こくど交通省こうつうしょう告示こくじだい5じょうの「状態じょうたい機能きのう検査けんさ」としてさだめられた最大さいだい検査けんさ周期しゅうき以下いかのとおりである[3]

車両しゃりょう種類しゅるい 経過けいかがつ日数にっすうによる期間きかん 走行そうこう距離きょりによる期間きかん
軌条きじょう電車でんしゃ 1かげつ -
新幹線しんかんせん電車でんしゃ[注釈ちゅうしゃく 2] 30にち 3まんキロメートル
蒸気じょうき機関きかんしゃ 40にち -
新幹線しんかんせん貨車かしゃ 90にち -
電車でんしゃおよ貨車かしゃ以外いがい新幹線しんかんせん車両しゃりょう 90にち -
貨車かしゃ 3かげつ -
懸垂けんすいしき鉄道てつどうまたがしき鉄道てつどう案内あんない軌条きじょうしき鉄道てつどう電車でんしゃ 3かげつ -
内燃ないねん機関きかんしゃおよ内燃ないねんどうしゃ 3かげつ -
新幹線しんかんせん以外いがい電車でんしゃ 3かげつ -
  • 機関きかんしゃ旅客りょかくしゃ貨車かしゃなどの特殊とくしゅしゃ以外いがい車種しゃしゅのみをしめ[注釈ちゅうしゃく 3]告示こくじでは特殊とくしゅしゃについてもさだめられているが、ここでは省略しょうりゃくした。
  • 経過けいかがつ日数にっすうによる期間きかん以外いがい走行そうこう距離きょりによる期間きかんさだめられている場合ばあいは、いづかれかをえない期間きかんとされる。
  • 長期間ちょうきかん運用うんようからはずされる場合ばあい車両しゃりょうについてはべつ規定きていがある。
  • 出典しゅってん国土こくど交通省こうつうしょう告示こくじだいせんななひゃくはちじゅうろくごう別表べっぴょうだい5じょう関係かんけい

重要じゅうよう検査けんさ台車だいしゃ検査けんさ[編集へんしゅう]

重要じゅうよう検査けんされい車体しゃたい台車だいしゃはなしてある。画像がぞうは、釧路くしろ運輸うんゆ車両しゃりょうしょ検査けんさされている、旭川あさひかわ運転うんてんしょ所属しょぞくキハ40かたち様子ようす
全般ぜんぱん検査けんさまた重要じゅうよう検査けんさちゅう台車だいしゃ、モーターとブレーキ装置そうち車輪しゃりんはずされている。

重要じゅうよう検査けんさ」(じゅうようぶけんさ)とは、走行そうこう安全あんぜん直結ちょっけつする、ブレーキ装置そうちしゅ電動でんどう駆動くどう装置そうちなどをはずし、分解ぶんかい検査けんさ整備せいびおこなうことで、りゃくして「ようけん[20]じゅうけん」ともわれる。このさい内外ないがいさい塗装とそうなど、車両しゃりょうのリフレッシュとう同時どうじおこなわれることもおおい。このレベルの検査けんさになると車体しゃたい台車だいしゃはなすため、通常つうじょう運用うんよう離脱りだつして、設備せつびととのった整備せいび工場こうじょうしゃによっては車両しゃりょうしょ検車けんしゃセンターなどの呼称こしょうもある)へ回送かいそうされて点検てんけん整備せいびおこなわれることになる。期間きかん編成へんせいりょうかずにもよるが、東京とうきょう周辺しゅうへん通勤つうきん電車でんしゃ場合ばあいでおおよそ1 - 3週間しゅうかん程度ていどようする。

新幹線しんかんせん車両しゃりょう電気でんき機関きかんしゃにおける、重要じゅうよう検査けんさ同等どうとうのものは「台車だいしゃ検査けんさ」(たいけん)とばれる[20]新幹線しんかんせん車両しゃりょう場合ばあい前回ぜんかい検査けんさ全般ぜんぱん検査けんさもしくは台車だいしゃ検査けんさ)から18かげつ以内いないまた走行そうこう距離きょり60まんキロメートル以内いないおこなわねばならない[20]通常つうじょう台車だいしゃのみを検査けんさし、およそ1にち運用うんよう復帰ふっきすることがおお[20]。これによってはしれない状態じょうたい車両しゃりょうやさずに運用うんよう効率こうりつげている[20]電気でんき機関きかんしゃ場合ばあいは2段階だんかい分別ふんべつされ、「台車だいしゃ検査けんさA」は18かげつ以内いないまた走行そうこう距離きょり20まんキロメートル以内いないに、「台車だいしゃ検査けんさB」は36かげつ以内いないまた走行そうこう距離きょり40まんキロメートル以内いないおこな[17]

蒸気じょうき機関きかんしゃ場合ばあいは「中間ちゅうかん検査けんさ」という名義めいぎになり、2段階だんかい分別ふんべつされる。「中間なかま検査けんさA」では、所属しょぞく所内しょないにておおまかな点検てんけん実施じっしし、現在げんざいはおよそ1ヶ月かげつないし2ヶ月かげつほどの時間じかんようする。「中間なかま検査けんさB」では後述こうじゅつの「全般ぜんぱん検査けんさ」をおこな工場こうじょうはこみ、中間ちゅうかん検査けんさAよりもさら細部さいぶまで調しらべる大掛おおがかりな検査けんさとなり、3ヶ月かげつ前後ぜんこう時間じかんようする。

一般いっぱんてき電車でんしゃでは、後述こうじゅつ全般ぜんぱん検査けんさ周期しゅうき重要じゅうよう検査けんさ周期しゅうきの2ばいであることから、それぞれの検査けんさ交互こうごおこなわれるため、事業じぎょうしゃによっては検査けんさ工程こうてい平均へいきんなどを目的もくてきに、いち入場にゅうじょう編成へんせい二分にぶんしたうえで半分はんぶん重要じゅうよう検査けんさ・もう半分はんぶん全般ぜんぱん検査けんさとする検査けんさ体制たいせいがとられている場合ばあいもある。

しん重要じゅうよう検査けんさ[編集へんしゅう]

一部いちぶ私鉄してつでは、接点せってん機械きかい可動かどう部分ぶぶん削除さくじょした装置そうち特別とくべつ台車だいしゃ装備そうびする車両しゃりょう対象たいしょう[21][22]重要じゅうよう検査けんさ簡略かんりゃくした「しん重要じゅうよう検査けんさ」に切替きりかえて実施じっししている[22][23]。「しんじゅうけん」などともりゃくされる。おおくはつき検査けんさレベルの機能きのう検査けんさ[24]となり、車両しゃりょう基地きちざい姿すがた状態じょうたいのまま実施じっしされる[21]期間きかんつき検査けんさよりながくなる傾向けいこうにあるが、おおむ数日すうじつ終了しゅうりょうする。

国土こくど交通省こうつうしょう告示こくじだい5じょうの「重要じゅうよう検査けんさ」としてさだめられた最大さいだい検査けんさ周期しゅうき以下いかのとおりである[3]

車両しゃりょう種類しゅるい 経過けいかねん月数げっすうによる期間きかん 走行そうこう距離きょりによる期間きかん
軌条きじょう電車でんしゃ 1ねん -
蒸気じょうき機関きかんしゃ 1ねん -
新幹線しんかんせん電車でんしゃ 1ねん6かげつ(2ねん6かげつひょうないちゅう1 60まん キロメートル(45まん キロメートルひょうないちゅう2
貨車かしゃ 2ねん6かげつ -
新幹線しんかんせん貨車かしゃ 2ねん6かげつ -
電車でんしゃおよ貨車かしゃ以外いがい新幹線しんかんせん車両しゃりょう 3ねん 25まん キロメートル
懸垂けんすいしき鉄道てつどうまたがしき鉄道てつどう案内あんない軌条きじょうしき鉄道てつどう電車でんしゃ 3ねん(4ねんひょうないちゅう1 -
内燃ないねん機関きかんしゃおよ内燃ないねんどうしゃ 4ねん 50まん キロメートル(25まん キロメートルひょうないちゅう3
新幹線しんかんせん以外いがい車両しゃりょう 4ねん 60まん キロメートル
  • 機関きかんしゃ旅客りょかくしゃ貨車かしゃなどの特殊とくしゅしゃ以外いがい車種しゃしゅのみをしめ[注釈ちゅうしゃく 3]告示こくじでは特殊とくしゅしゃについてもさだめられているが、ここでは省略しょうりゃくした。
  • 経過けいかがつ日数にっすうによる期間きかん以外いがい走行そうこう距離きょりによる期間きかんさだめられている場合ばあいは、いずれかをえない期間きかんとされる。どちらを適用てきようするかは、車両しゃりょう走行そうこう区間くかんなどによってことなる[25]
  • 長期間ちょうきかん運用うんようからはずされる場合ばあい車両しゃりょうについてはべつ規定きていがある。
  • ひょうないちゅう1:車両しゃりょうしんせいから最初さいしょ検査けんさたいするもの。
  • ひょうないちゅう2:しゅ回路かいろ制御せいぎょ方式ほうしきがタップ切替きりかえしき車両しゃりょう
  • ひょうないちゅう3:燃焼ねんしょうしつしき内燃ないねん機関きかんまたクラッチ乾式かんしきである変速へんそくゆうする車両しゃりょう
  • 出典しゅってん国土こくど交通省こうつうしょう告示こくじだいせんななひゃくはちじゅうろくごう別表べっぴょうだい5じょう関係かんけい

全般ぜんぱん検査けんさ[編集へんしゅう]

全般ぜんぱん検査けんさちゅう車両しゃりょうかり台車だいしゃジャッキアップされている。

全般ぜんぱん検査けんさ」(ぜんぱんけんさ)とは、車両しゃりょう主要しゅよう部分ぶぶんやすべての機器ききるいはずし、全般ぜんぱんにわたり細部さいぶまで検査けんさおこなうことで、りゃくして「ぜんけん」ともばれる。定期ていき検査けんさとしてはもっと大掛おおがかりなもので、車体しゃたい修繕しゅうぜん台車だいしゃ機器ききるいなどの分解ぶんかい検査けんさ整備せいびのほか、車体しゃたいさい塗装とそうなどや内装ないそうのリフレッシュとう同時どうじおこない、ほぼ新車しんしゃ状態じょうたいにする(いわゆるオーバーホール)。期間きかん編成へんせいりょうかずにもよるが、東京とうきょう周辺しゅうへん通勤つうきん電車でんしゃ場合ばあいでおよそ10日とおか - 1かげつ程度ていどようする。蒸気じょうき機関きかんしゃ場合ばあい現在げんざい半年はんとしちかくの時間じかんようすることがほとんどである[注釈ちゅうしゃく 4]

検査けんさ周期しゅうき検査けんさのサイクル)は、設計せっけい製造せいぞう年次ねんじふる車両しゃりょうきゅうかたちしゃ)や新幹線しんかんせんなど高速こうそく運転うんてんおこな車両しゃりょうでは短縮たんしゅくされることがある。ぎゃくに、イベントようなど使用しよう頻度ひんどすくない(走行そうこう距離きょり極端きょくたんみじかい)車両しゃりょう場合ばあい一時いちじてき休止きゅうしあつかいにして検査けんさ時期じき期間きかん引延ひきのばすこともおこなわれている。

東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう(JR東日本ひがしにっぽん)の蒸気じょうき機関きかんしゃC57かたち180号機ごうきは、1999ねん平成へいせい11ねん)3がつ動態どうたい復元ふくげんされたのち2006ねん平成へいせい18ねん)11月の入場にゅうじょうまでのあいだいち全般ぜんぱん検査けんさ実施じっししていない。これは国鉄こくてつ分割ぶんかつ民営みんえいさいすで営業えいぎょうよう蒸気じょうき機関きかんしゃ存在そんざいしていなかったため蒸気じょうき機関きかんしゃたいする検査けんさ周期しゅうき規定きていもうけられておらず、このため電気でんき機関きかんしゃなどとおなじ8ねん周期しゅうきでの全般ぜんぱん検査けんさ実施じっししているためである(蒸気じょうき機関きかんしゃ復元ふくげん営業えいぎょう開始かいしされたのは民営みんえいのため、以降いこう車両しゃりょう登録とうろくおこなわれた蒸気じょうき機関きかんしゃ民営みんえい規定きてい適用てきようされるかたちとなる)。ただし、蒸気じょうき機関きかんしゃ状態じょうたい使用しよう頻度ひんどによっては検査けんさ周期しゅうき適宜てきぎはやめる場合ばあいがあり、D51かたち498号機ごうきがこれにたる。一方いっぽう西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどうC57かたち1号機ごうきおよC56かたち160号機ごうきは、民営みんえい以前いぜんよりくるませきゆうしかつ民営みんえい営業えいぎょう運転うんてんいていたことから、この2りょうのみ、国鉄こくてつ時代じだい規定きていどおり4ねんいち周期しゅうき全般ぜんぱん検査けんさ実施じっししている。

国鉄こくてつでも無煙むえん計画けいかく末期まっきに、廃車はいしゃすすんでのこすくなくなった状態じょうたい蒸気じょうき機関きかんしゃ所要しょようりょうかず確保かくほし、かつ検査けんさ費用ひようおさえつつ広域こういき転属てんぞく配置はいちするため、だいいちしゅきゅうしゃ一休いっきゅう)にして検査けんさ期間きかんばす(継続けいぞく検査けんさけずに延命えんめいする)ことが全国ぜんこくおこなわれていた。

国土こくど交通省こうつうしょう告示こくじだい5じょうの「全般ぜんぱん検査けんさ」としてさだめられた最大さいだい検査けんさ周期しゅうき以下いかのとおりである[3]

車両しゃりょう種類しゅるい 経過けいかねん月数げっすうによる期間きかん 走行そうこう距離きょりによる期間きかん
軌条きじょう電車でんしゃ 3ねん -
新幹線しんかんせん電車でんしゃ 3ねん(4ねんひょうないちゅう1 120まんキロメートル(90まんキロメートルひょうないちゅう2
蒸気じょうき機関きかんしゃ 4ねん -
貨車かしゃ 5ねん -
新幹線しんかんせん貨車かしゃ 5ねん -
電車でんしゃおよ貨車かしゃ以外いがい新幹線しんかんせん車両しゃりょう 6ねん -
懸垂けんすいしき鉄道てつどうまたがしき鉄道てつどう案内あんない軌条きじょうしき鉄道てつどう電車でんしゃ 6ねん(7ねんひょうないちゅう1 -
内燃ないねん機関きかんしゃおよ内燃ないねんどうしゃ 8ねん -
新幹線しんかんせん以外いがい車両しゃりょう 8ねん -
  • 機関きかんしゃ旅客りょかくしゃ貨物かもつしゃなどの特殊とくしゅしゃ以外いがい車種しゃしゅのみをしめ[注釈ちゅうしゃく 3]告示こくじでは特殊とくしゅしゃについてもさだめられているが、ここでは省略しょうりゃくした。
  • 経過けいかがつ日数にっすうによる期間きかん以外いがい走行そうこう距離きょりによる期間きかんさだめられている場合ばあいは、いずれかをえない期間きかんとされる。
  • 長期間ちょうきかん運用うんようからはずされる場合ばあい車両しゃりょうについてはべつ規定きていがある。
  • ひょうないちゅう1:車両しゃりょうしんせいから最初さいしょ検査けんさたいするもの。
  • ひょうないちゅう2:しゅ回路かいろ制御せいぎょ方式ほうしきがタップ切替きりかえしき車両しゃりょう現在げんざい在籍ざいせきしゃなし)。
  • 出典しゅってん国土こくど交通省こうつうしょう告示こくじだいせんななひゃくはちじゅうろくごう別表べっぴょうだい5じょう関係かんけい

臨時りんじ検査けんさ[編集へんしゅう]

臨時りんじ検査けんさ」とは、新車しんしゃ中古ちゅうこしゃ購入こうにゅうした場合ばあい車両しゃりょう改造かいぞうした場合ばあい故障こしょう事故じこなどによる損傷そんしょう修理しゅうりした場合ばあいにその都度つど必要ひつようおうじて検査けんさするもの。

検査けんさ期限きげん延長えんちょう[編集へんしゅう]

国土こくど交通省こうつうしょう告示こくじではだい5じょうにおいて最大さいだい検査けんさ周期しゅうき検査けんさ期限きげん)がさだめられているが、だい6じょう特例とくれいにおいて、使用しよう休止きゅうししたうえ強度きょうど機能きのう低下ていか防止ぼうしする処置しょちおこなった車両しゃりょうかぎり、以下いか期間きかん限度げんど期限きげん延長えんちょうできる(検査けんさ周期しゅうき計算けいさん算入さんにゅうしない)ものとしている[3]

  • 状態じょうたい機能きのう検査けんさ:2かげつ蒸気じょうき機関きかんしゃは40にち
  • 重要じゅうよう検査けんさ:2ねん蒸気じょうき機関きかんしゃは1ねん
  • 全般ぜんぱん検査けんさ:4ねん

だい6じょうではこのほか、げん使用しよう休止きゅうししている車両しゃりょう[注釈ちゅうしゃく 5]や、特別とくべつ事由じゆうにより検査けんさおこなうことができない車両しゃりょうも、それらの事由じゆう終了しゅうりょうするまで検査けんさ延期えんきできるとしている[3]

JR東日本ひがしにっぽんしん保全ほぜん体系たいけい[編集へんしゅう]

東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう(JR東日本ひがしにっぽん)では近年きんねん車両しゃりょう技術ぎじゅつ向上こうじょう反映はんえいした「メンテナンスフリー」をはかれる車両しゃりょう開発かいはつされたことで、あたらしい検査けんさ体系たいけい構築こうちくについて検討けんとうすすめてきており、国土こくど交通省こうつうしょうたいしてあたらしい検査けんさ体系たいけい運用うんようについて制定せいていできるよう技術ぎじゅつ基準きじゅん改定かいていについて提案ていあんをしてきた[26]

これをけ、2002ねん3がつ施行しこうされた「鉄道てつどうかんする技術ぎじゅつじょう基準きじゅんさだめる省令しょうれい」において、あたらしい技術ぎじゅつ導入どうにゅうによるたい磨耗まもうせい耐久たいきゅうせいすぐれ、これがさだめられた機能きのう以上いじょう確保かくほされる車両しゃりょう部位ぶいは、鉄道てつどう事業じぎょうしゃ自身じしん客観きゃっかんてき安全あんぜんせい証明しょうめいすることができれば独自どくじ検査けんさ体系たいけい導入どうにゅうすることが可能かのうとなった[26]。これをけ、JR東日本ひがしにっぽんでは2002ねん4がつ1にちから209けい以降いこうしん系列けいれつ電車でんしゃ対象たいしょうしん保全ほぜん体系たいけい(しんほぜんたいけい)導入どうにゅうした[26]

従来じゅうらいからの「よう検査けんさ全般ぜんぱん検査けんさ」といった検査けんさ体系たいけいは、車両しゃりょう機器きき性能せいのう向上こうじょうしたにもかかわらず、一定いってい検査けんさ周期しゅうきさだめたものである[26]。そのため、信頼しんらいせい耐久たいきゅうせい向上こうじょうした機器きき採用さいようして検査けんさ省略しょうりゃく検査けんさ周期しゅうき延長えんちょう可能かのう場合ばあいであっても、一定いってい期間きかんごとにめられた検査けんさ実施じっしすることになり、いいかたえれば過剰かじょう検査けんさ実施じっしすることにもなっていた[26][27]

これにたいしてしん保全ほぜん体系たいけいでは、かく機器ききごとにたい摩耗まもうせい耐久たいきゅうせい十分じゅうぶん検証けんしょうしたうえで、かく機器ききごとに最適さいてき検査けんさ周期しゅうき検査けんさおこなうものであり、安全あんぜんせい確保かくほしたうえでの効率こうりつてき検査けんさ体系たいけいとなっている[26][27]

下記かきにJR東日本ひがしにっぽんしん保全ほぜん体系たいけい実施じっし開始かいし時点じてん対象たいしょう車両しゃりょう記載きさいする[26]

通勤つうきんがた電車でんしゃ近郊きんこうがた電車でんしゃ一般いっぱんがた電車でんしゃ
特急とっきゅうがた電車でんしゃ

導入どうにゅうにあたって[編集へんしゅう]

JR東日本ひがしにっぽんでは1993ねん平成へいせい5ねん初頭しょとうより、従来じゅうらい車両しゃりょう概念がいねん大幅おおはばえる「しん系列けいれつ車両しゃりょう」として209けい量産りょうさんしんせい開始かいしした[27]どう系列けいれつはトータルライフサイクルコスト[注釈ちゅうしゃく 6]低減ていげん車両しゃりょう大幅おおはば軽量けいりょうによるしょうエネルギー、さらには部品ぶひんごと寿命じゅみょう考慮こうりょして最適さいてきなメンテナンスができる設計せっけい採用さいようした[26]

どう系列けいれつ走行そうこう機器ききにはさんそう誘導ゆうどう電動でんどう使用しようしたVVVFインバータ制御せいぎょ補助ほじょ電源でんげんにはSIV採用さいようなど電子でんし機器きき導入どうにゅうすることでゆう接点せってん機器きき損耗そんこう部品ぶひん減少げんしょうはかり、台車だいしゃには構造こうぞう簡素かんそ損耗そんこう部品ぶひん減少げんしょうさせたボルスタレス台車だいしゃ採用さいようしている[26]とく車両しゃりょう状態じょうたい監視かんしには機能きのうがたモニタ装置そうち導入どうにゅうすることでメンテナンス作業さぎょうりょう大幅おおはば削減さくげん可能かのうとしている[27]。これらの技術ぎじゅつは、将来しょうらいてき従来じゅうらい検査けんさ体系たいけい大幅おおはば簡略かんりゃくした「しん保全ほぜん体系たいけい」を導入どうにゅうすることを考慮こうりょして設計せっけいしたものである[27]

その実際じっさいしん保全ほぜん体系たいけい実施じっしにあたっては、このような検査けんさ体系たいけい実施じっし前例ぜんれいがないため、事前じぜんに209けい2編成へんせい走行そうこう距離きょりやく120まん キロメートル・しんせいからやく7.5ねん)にたいして精密せいみつ解体かいたい検査けんさ実施じっしして経年けいねんによる機器きき状態じょうたい寿命じゅみょう予測よそくとう検証けんしょうおこなった[26]

検証けんしょう結果けっかかく機器きき適正てきせい検査けんさ周期しゅうき割出わりだことができたが、かく機器きき必要ひつよう検査けんさ周期しゅうき下記かきとおりバラバラであり、かく検査けんさすべての検査けんさをすることは手間てまがかかり無駄むだである[26]ため、検査けんさむかえるかく機器ききごとにグループ検査けんさ必要ひつよう機器ききだけ検査けんさをする)することで検査けんさ効率こうりつ向上こうじょうさせる方式ほうしきとした[26]

かく機器きき検査けんさ必要ひつようとする寿命じゅみょう[26]
  • 車輪しゃりん 120まん キロメートル (120まんキロメートルごと検査けんさ実施じっし
  • 車軸しゃじく軸受じくうけ 180まん キロメートル(120まんキロメートルごと検査けんさ実施じっし
  • しゅ電動でんどう軸受じくうけ) 180まん キロメートル以上いじょう(120まんキロメートルごと検査けんさ実施じっし
  • VVVF制御せいぎょ装置そうち 240まん キロメートル(120まんキロメートルごと検査けんさ実施じっし
  • そらせいべんるい 120まん キロメートル以上いじょう(120まんキロメートルごと検査けんさ実施じっし
  • 車体しゃたい屋根やね 240まん キロメートル(240まんキロメートルごと検査けんさ実施じっし
  • 冷房れいぼう装置そうち 60まん キロメートル以上いじょう(60まんキロメートルごと検査けんさ実施じっし

60まん キロメートルの寿命じゅみょう機器きき指定してい保全ほぜん検査けんさを、120まん キロメートルの寿命じゅみょう機器きき装置そうち保全ほぜんで、240まんキロメートルの寿命じゅみょう機器きき車体しゃたい保全ほぜん検査けんさ実施じっしする[26]。これは従来じゅうらい検査けんさ体系たいけいよう検査けんさ走行そうこう距離きょり60まんキロメートルまたは4ねん以内いない全般ぜんぱん検査けんさ走行そうこう距離きょり240まん キロメートル以内いないまたは8ねん以内いない)からの移行いこう考慮こうりょして走行そうこう距離きょり60まんキロメートルごとかく検査けんさ周期しゅうきさだめたものである[29]

以降いこうべる保全ほぜん内容ないようはJR東日本ひがしにっぽん基本きほんとして記載きさいしたものであり、同様どうよう保全ほぜん体系たいけい実施じっししている他社たしゃでは一部いちぶことなる場合ばあいもある。

検査けんさ種類しゅるい(JR東日本ひがしにっぽん[編集へんしゅう]

かく保全ほぜん走行そうこう距離きょりごと検査けんさ指定していしており、このうち機能きのう保全ほぜんかく車両しゃりょうセンター(電車でんしゃ)にて実施じっしする。指定してい保全ほぜんよりうえ保全ほぜんかく総合そうごう車両しゃりょうセンターで実施じっしされ、基本きほんてきには指定してい保全ほぜん装置そうち保全ほぜん指定してい保全ほぜん車体しゃたい保全ほぜん指定してい保全ほぜん装置そうち保全ほぜん…といったじゅんおこなわれる。

なお、一部いちぶ車両しゃりょうにおいては以下いか記載きさい検査けんさ周期しゅうきから変更へんこうされている(「#検査けんさ周期しゅうき延伸えんしん参照さんしょう)。

仕業しわざ検査けんさ[編集へんしゅう]

6にちごと実施じっしする[30]

機能きのう保全ほぜん[編集へんしゅう]

従来じゅうらい交番こうばん検査けんさ[注釈ちゅうしゃく 7]相当そうとうするもので、検査けんさ内容ないようちがいで90にち以内いない実施じっしする「機能きのう保全ほぜんつき)」と360にち以内いない実施じっしする「機能きのう保全ほぜんとし)」がある[29]

機能きのう保全ほぜんつき)」の場合ばあいには車両しゃりょうのモニタ装置そうち自己じこ診断しんだん機能きのう使用しようした機能きのう確認かくにん中心ちゅうしんとする軽微けいび検査けんさで、「機能きのう保全ほぜんとし)」の場合ばあいには従来じゅうらい交番こうばん検査けんさとほぼおな検査けんさとなる[29]。ただし、台車だいしゃやドア関係かんけい機器ききなど重要じゅうようなものはかく機能きのう保全ほぜんごと実施じっしをしている[29]

指定してい保全ほぜん[編集へんしゅう]

走行そうこう距離きょり60まん キロメートルごとおおむね2.5 - 4.5ねん程度ていどごと)に実施じっしする保全ほぜんで、パンタグラフ冷房れいぼう装置そうちなど指定していした装置そうち解体かいたい検査けんさ分解ぶんかい検査けんさ)とざい姿すがた状態じょうたいでの機能きのう確認かくにん検査けんさおこな[29]。JR東日本ひがしにっぽん場合ばあい入場にゅうじょうから出場しゅつじょうまでは最短さいたんで5にち程度ていどとなる。おも内容ないよう以下いかとおり。

上記じょうきくわえ、特急とっきゅう車両しゃりょうではそとばん塗装とそうトイレ車両しゃりょうでは汚物おぶつ処理しょり装置そうち解体かいたい検査けんさ実施じっし

装置そうち保全ほぜん[編集へんしゅう]

走行そうこう距離きょり120まんキロメートルごとおおむね5 - 9ねん程度ていどごと)に実施じっしする。指定してい保全ほぜん内容ないようくわえ、台車だいしゃふくめた車両しゃりょう全体ぜんたい解体かいたい検査けんさおこな[29]。なお、従来じゅうらい台車だいしゃ解体かいたい検査けんさについてよう検査けんさ走行そうこう距離きょり60まんキロメートル)ごと実施じっししていたが、台車だいしゃわく車軸しゃじく軸受じくうけなどの走行そうこう装置そうちるいは120まんキロメートル以上いじょう機器きき寿命じゅみょう確認かくにんされているため、車輪しゃりん時期じきわせた装置そうち保全ほぜん実施じっしする[29]おも内容ないよう以下いかとおり。

  • 台車だいしゃわく分解ぶんかい検査けんさ
  • 車輪しゃりん
  • 車軸しゃじくさがせきず検査けんさ
  • しゅ電動でんどう軸受じくうけグリース交換こうかん
  • 基礎きそブレーキの磨耗まもう部品ぶひん
  • 一部いちぶ電子でんし機器きき部品ぶひん交換こうかん
  • 空気くうき圧縮あっしゅくそらせいべんるい分解ぶんかい検査けんさ

車体しゃたい保全ほぜん[編集へんしゅう]

走行そうこう距離きょり240まんキロメートルごとおおむね10 - 18ねん程度ていど)に実施じっしする。指定してい保全ほぜん装置そうち保全ほぜん内容ないようくわえ、機器きき寿命じゅみょうむかえる電子でんし機器ききえや車体しゃたい全体ぜんたいだい規模きぼ修繕しゅうぜんなどを施工しこうして、車両しゃりょうとしての機能きのう回復かいふくさせる検査けんさである[29]おも内容ないよう以下いかとおり。

  • 車体しゃたいアコモ修繕しゅうぜん
  • 車軸しゃじく軸受じくうけ交換こうかん
  • 駆動くどう装置そうち軸受じくうけ、CFRPたわみいた交換こうかん
  • しゅ電動でんどう軸受じくうけ交換こうかん絶縁ぜつえん更新こうしん
  • 電子でんし機器きき分解ぶんかい検査けんさ
  • VVVF、SIVとう電子でんし基板きばん交換こうかん
  • 屋根やねなお

上述じょうじゅつした車体しゃたい保全ほぜん内容ないようは2002ねん4がつしん保全ほぜん体系たいけい開始かいし考慮こうりょされたものであるが、実際じっさい施工しこうする時期じきむかえた車両しゃりょう(209けい転用てんよう改造かいぞうやE217けいなど)への施工しこうにあたっては、機器ききない電子でんし基板きばん単位たんいこまかな更新こうしんではなく、VVVFインバータ装置そうちやSIV装置そうちなどの主要しゅよう機器きき一式いっしきえる機器きき更新こうしん工事こうじ同時どうじ施工しこうされることがある[27]

検査けんさ周期しゅうき延伸えんしん[編集へんしゅう]

JR東日本ひがしにっぽんでは、しん系列けいれつ車両しゃりょう割合わりあい増加ぞうかしたことや、電子でんし機器きき寿命じゅみょう期間きかん従来じゅうらいよりも正確せいかく判別はんべつできるようになったこと、13 - 15ねん程度ていど経年けいねんした車両しゃりょうたいして実施じっしすることを想定そうていした車体しゃたい保全ほぜん実施じっし時期じきを、運用うんよう路線ろせんによっては10ねん程度ていどむかえてしまう車両しゃりょうてきてしまうことをけ、保全ほぜん周期しゅうき見直みなおしを計画けいかくしていた[31]。そこで2009ねん平成へいせい21ねん)から2015ねん平成へいせい27ねん)にかけて、テストカー[注釈ちゅうしゃく 8]指定していし、目標もくひょうとする検査けんさ周期しゅうきより10まんキロメートルなが走行そうこうさせ、検証けんしょうすすめられた[32][33]

テストカーの走行そうこう実績じっせき部外ぶがい有識者ゆうしきしゃ意見いけんまえ、2019ねんれい元年がんねん)7がつ1にちからE231けい以降いこう一般いっぱんがた車両しゃりょうとE653けい以降いこう特急とっきゅうがた車両しゃりょう対象たいしょう[注釈ちゅうしゃく 9][34]下記かき周期しゅうき適用てきようされている[33][35]

  • 指定してい保全ほぜん走行そうこう距離きょり80まんキロメートルをえない期間きかんごとに実施じっし
  • 装置そうち保全ほぜん走行そうこう距離きょり160まんキロメートルをえない期間きかんごとに実施じっし
  • 車体しゃたい保全ほぜん走行そうこう距離きょり320まんキロメートルをえない期間きかんごとに実施じっし

検査けんさ周期しゅうき延伸えんしん移行いこうは、

  • しんせい、(適用てきよう時期じき以前いぜんに)機器きき保全ほぜん指定してい保全ほぜん装置そうち保全ほぜん)を施行しこうしていない新車しんしゃは、しんせい時点じてんからあたらしい周期しゅうき適用てきよう
  • その車両しゃりょうは、(適用てきよう時期じき以降いこうの)最初さいしょ装置そうち保全ほぜんまたは車体しゃたい保全ほぜんまで従来じゅうらい周期しゅうき実施じっしし、それ以降いこうあたらしい周期しゅうき適用てきよう[注釈ちゅうしゃく 10]

という方法ほうほうおこなわれている[36]

検査けんさ周期しゅうき延伸えんしん車両しゃりょう品質ひんしつたもつために、

  • 開放かいほうがたしゅ電動でんどう軸受じくうけ走行そうこう距離きょり120まんキロメートルをえない期間きかんしゅ電動でんどう回転子かいてんし風穴かざあな清掃せいそうおこない、走行そうこう距離きょり240まんキロメートルをえない期間きかん軸受じくうけ交換こうかん
  • 空気くうきしき装置そうち解体かいたい検査けんさ周期しゅうき車体しゃたい保全ほぜんから装置そうち保全ほぜん変更へんこう
  • 台車だいしゃわく:ブレーキテコ受溶接ようせつしゅ電動でんどう溶接ようせつ改修かいしゅう対象たいしょう台車だいしゃわくは、当該とうがい箇所かしょ溶接ようせつさがせきず検査けんさ走行そうこう距離きょり160まんキロメートルをえない周期しゅうき実施じっし

上記じょうきのように、電車でんしゃ整備せいび標準ひょうじゅん規程きていおよ台車だいしゃわく検査けんさマニュアルが一部いちぶ変更へんこうされている[37]

今後こんごしん保全ほぜん体系たいけい[編集へんしゅう]

今後こんご、5~6ねんかけて対象たいしょう車両しゃりょう検査けんさ周期しゅうき順次じゅんじ延伸えんしんされていく[33]

しゅ電動でんどう清掃せいそう省略しょうりゃくするため、研究けんきゅう開発かいはつセンターで開放かいほうがたしゅ電動でんどう密閉みっぺいしきえる研究けんきゅうおこなわれている[32]

しん保全ほぜん体系たいけいについての参考さんこう文献ぶんけんとう[編集へんしゅう]

  • 高橋たかはしまさし詳解しょうかい 鉄道てつどう用語ようご辞典じてん山海さんかいどう
  • 日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう機械きかい技術ぎじゅつ協会きょうかい『ROLLING STOCK & MACHINERY』2002ねん10がつごう「JR東日本ひがしにっぽんあたらしい車両しゃりょう保全ほぜん体系たいけいしん保全ほぜん体系たいけい)の概要がいよう筆者ひっしゃ一木いちきつよし(JR東日本ひがしにっぽん運輸うんゆしゃ両部りょうぶ車両しゃりょう
  • レールアンドテック出版しゅっぱん鉄道てつどう車両しゃりょう技術ぎじゅつ』No.132「JR東日本ひがしにっぽん 車両しゃりょう保全ほぜんけんおさむにおける現状げんじょう課題かだい筆者ひっしゃほし靖夫やすお(JR東日本ひがしにっぽん 運輸うんゆしゃ両部りょうぶ車両しゃりょう保全ほぜん計画けいかくグループ)
  • 日本にっぽん鉄道てつどう技術ぎじゅつ協会きょうかい「JREA」2011ねん10がつごう「JR東日本ひがしにっぽん車両しゃりょう保全ほぜん体系たいけいさらなる最適さいてきみ」
  • 2007ねんだい20かい鉄道てつどう総研そうけん講演こうえんかい 車両しゃりょうのメンテナンス 発表はっぴょうしゃ石塚いしづか弘道ひろみち財団ざいだん法人ほうじん鉄道てつどう総合そうごう技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょ車両しゃりょう構造こうぞう技術ぎじゅつ研究けんきゅう 部長ぶちょう)※インターネットアーカイブ

JR東日本ひがしにっぽんのモニタリング保全ほぜん体系たいけい[編集へんしゅう]

JR東日本ひがしにっぽんでは、国内こくない人口じんこう減少げんしょうによりメンテナンスに従事じゅうじする人数にんずう減少げんしょう見込みこまれる状況じょうきょうで、メンテナンスの必要ひつようりょう削減さくげんする必要ひつようしょうじていた[38]。また、近年きんねん情報じょうほう技術ぎじゅつなど汎用はんよう技術ぎじゅつ進歩しんぽ車両しゃりょう技術ぎじゅつ向上こうじょうにより、常時じょうじ監視かんしちか頻度ひんどでのモニタリングによる劣化れっか予測よそく状態じょうたい基準きじゅん保全ほぜん可能かのうとなった。これをけ、JR東日本ひがしにっぽんでは2018ねん平成へいせい30ねん)6がつ1にちからE235けい以降いこう状態じょうたい監視かんし対応たいおうした車両しゃりょう対象たいしょうにモニタリング保全ほぜん体系たいけい導入どうにゅうした[注釈ちゅうしゃく 11][39]

導入どうにゅうにあたって[編集へんしゅう]

JR東日本ひがしにっぽんでは、モニタリング保全ほぜん体系たいけい実現じつげんけて、くるまじょうでの17機器きき[注釈ちゅうしゃく 12]、700項目こうもく、6000てんのデータの蓄積ちくせき地上ちじょうへの送信そうしん可能かのう状態じょうたい監視かんし対応たいおうした車両しゃりょうとしてE235けい導入どうにゅうした[40]。E353けいGV-E400けいE7けいは、データの蓄積ちくせきのみおこな車両しゃりょうとして導入どうにゅうしたため、モニタリング保全ほぜん体系たいけい対象たいしょうがいである[40]

A保全ほぜん/B保全ほぜん[編集へんしゅう]

従来じゅうらい機能きのう保全ほぜんつき/とし)から、外観がいかん検査けんさ最後さいご総合そうごう検査けんさのぞくほとんどの検査けんさ項目こうもく運転うんてんちゅう機能きのう確認かくにんえたものである[33][40][41]

前者ぜんしゃは90にち後者こうしゃは360にち以内いない実施じっしする保全ほぜんである[41]

C保全ほぜん[編集へんしゅう]

従来じゅうらい指定してい保全ほぜんから、運転うんてんちゅう機能きのう確認かくにんえる検査けんさ項目こうもくのぞいたものである[40][41]

走行そうこう距離きょり60まんキロメートルごと実施じっしする保全ほぜん[41]2019ねん7がつ1にちからの検査けんさ周期しゅうき延伸えんしん対象たいしょうである[34]

D保全ほぜん[編集へんしゅう]

2025年度ねんど以降いこう実施じっしする計画けいかくがある[39]

従来じゅうらい装置そうち保全ほぜん車体しゃたい保全ほぜん統合とうごううえ状態じょうたい監視かんしデータの分析ぶんせきもとづく機器きき寿命じゅみょう予測よそく検査けんさ内容ないよう反映はんえいし、最適さいてきなタイミングでメンテナンスするものである[39][40]

走行そうこう距離きょり120まんキロメートルごとまたは240まんキロメートルごと実施じっしする[39]

今後こんごのモニタリング保全ほぜん体系たいけい[編集へんしゅう]

状態じょうたい監視かんしデータの分析ぶんせきもとづく寿命じゅみょう予測よそく方法ほうほう確立かくりつ次第しだい状態じょうたい監視かんしデータの分析ぶんせきもとづく機器きき寿命じゅみょう予測よそくを、検査けんさ内容ないよう機器きき更新こうしん時期じき内容ないよう反映はんえいし、最適さいてきなタイミングでのメンテナンスを目指めざ[39]。さらに、新幹線しんかんせんについても、状態じょうたい監視かんしデータの分析ぶんせきもとづく機器きき寿命じゅみょう予測よそく目指めざ[40]

JR東海とうかいしん検査けんさ体系たいけい[編集へんしゅう]

JR東海とうかいにおいても、2024ねんれい6ねん)4がつから313けい以降いこうしんせいした在来ざいらいせん電車でんしゃ対象たいしょうに、重要じゅうよう検査けんさ全般ぜんぱん検査けんさ検査けんさ周期しゅうき延長えんちょうおこなう「しん検査けんさ体系たいけい」を導入どうにゅうしている[42]

重要じゅうよう検査けんさ[編集へんしゅう]

走行そうこう距離きょり80まんキロメートル以内いない、または60ヶ月かげつ(5ねん以内いない実施じっし[42]

全般ぜんぱん検査けんさ[編集へんしゅう]

120ヶ月かげつ(10ねん以内いない実施じっし[42]

JR西日本にしにほんしん検査けんさ体系たいけい[編集へんしゅう]

JR西日本にしにほんにおいても、207けい以降いこうしんせいした「しん世代せだい電車でんしゃ」では、メンテナンスせい大幅おおはば向上こうじょうしたが、それ以前いぜんしんせいした「きゅう世代せだい車両しゃりょう」と同様どうよう検査けんさおこなっていた[43]。しかし、2018ねん平成へいせい30ねん)4がつから207けい以降いこうの「しん世代せだい電車でんしゃ」を対象たいしょうに、最適さいてき検査けんさ周期しゅうき検査けんさおこなう「しん検査けんさ体系たいけい」を導入どうにゅうしている[43]

機能きのう保全ほぜん[編集へんしゅう]

90にちごとにざい姿すがた状態じょうたいおこな検査けんさで、従来じゅうらい交番こうばん検査けんさ相当そうとうする。2021年度ねんどよりこの名称めいしょう変更へんこうした[44]

距離きょり保全ほぜん[編集へんしゅう]

走行そうこう距離きょり80まんキロメートルごとに実施じっしする検査けんさ[43]で、台車だいしゃやモーターなど走行そうこう距離きょりによって劣化れっかする部位ぶい検査けんさする[45]下記かき期間きかん保全ほぜんとはそれぞれ独立どくりつして周期しゅうき管理かんりされている[45]

期間きかん保全ほぜん[編集へんしゅう]

120ヶ月かげつ(10ねん)ごとに実施じっしする検査けんさ[43]で、ゴム・パッキングるい部品ぶひん使用しようしている機器ききなど、使用しよう期間きかんによって劣化れっかする部位ぶい検査けんさする[45]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ リニューアルのようなだい規模きぼなものからしょう部品ぶひん設置せっち撤去てっきょなど、内容ないよう様々さまざまである。
  2. ^ JR東海とうかいN700AけいN700けいは、2015ねん平成へいせい27ねん)3がつ23にちより「45にちまた走行そうこう距離きょり6まんキロメートル」に規程きてい改定かいてい、2020ねん現在げんざいではJR西日本にしにほんのN700Aけいでも「45にちまた走行そうこう距離きょり6まんキロメートル」を基準きじゅん検査けんさおこなうほか、JR西日本にしにほんW7けいでは「30にちまた走行そうこう距離きょり6まんキロメートル」を基準きじゅん検査けんさおこなデータでるJR西日本にしにほん2020 - 西日本旅客鉄道にしにほんりょかくてつどう p.118
  3. ^ a b c 特殊とくしゅしゃとは、ゆきかきしゃ軌道きどう試験しけんしゃ、レール運搬うんぱんしゃなどの特殊とくしゅ目的もくてきのための使用しようされる専用せんよう車両しゃりょうのこと[19]
  4. ^ たいわくボイラ本格ほんかくてき整備せいび修繕しゅうぜん必要ひつよう場合ばあい半年はんとしほど見積みつもられるほか修繕しゅうぜん多大ただい時間じかんようする場合ばあいはそれ以上いじょう見込みこまれる
  5. ^ あくまでも延期えんきであるため、使用しよう再開さいかいするさいには検査けんさ実施じっしする必要ひつようがある。
  6. ^ 製造せいぞう費用ひようからメンテナンス費用ひよう電力でんりょく消費しょうひりょう動力どうりょくなど製造せいぞうから廃車はいしゃになるまでに車両しゃりょうかる費用ひようのこと。
  7. ^ 90にち以内いない実施じっし
  8. ^ E653けいりょうすう不明ふめい)、E257けいりょうすう不明ふめい)、E231けい(160りょう)、E233けい(50りょう)、E531けい(40りょう)、E721けい(6りょう
  9. ^ 初期しょきしん系列けいれつ車両しゃりょう(209けい、E217けい、E501けい、E127けい、255けい、701けい、205けい5000番台ばんだい)と、しん動力どうりょくしゃ(ハイブリッド気動車きどうしゃ電気でんきしき気動車きどうしゃとう)は対象たいしょうがい
  10. ^ 適用てきよう時期じき指定してい保全ほぜんおこなっても、次回じかい装置そうち保全ほぜんまたは車体しゃたい保全ほぜんまではあたらしい周期しゅうき適用てきようされない。このため移行いこう過程かていにおいて、装置そうち保全ほぜんつぎに(指定してい保全ほぜんはさまず)車体しゃたい保全ほぜんおこな場合ばあい、またぎゃく車体しゃたい保全ほぜんつぎ装置そうち保全ほぜんおこな場合ばあいもある。
  11. ^ 2018ねん6がつ1にち時点じてんではA保全ほぜん/B保全ほぜんとC保全ほぜんのみ実施じっしし、装置そうち保全ほぜん車体しゃたい保全ほぜんはそのまま。
  12. ^ モニタ装置そうち、WiMAX装置そうち、パンタグラフ、マスコン、VVVFインバータ装置そうち、SIV装置そうち、ブレーキ制御せいぎょ装置そうち滑走かっそう防止ぼうしべん装置そうち、コンプレッサー、調しらべあつ、ドア、閉保やす装置そうち放送ほうそう装置そうち保安ほあん装置そうち空調くうちょう装置そうち蓄電池ちくでんち装置そうち標識ひょうしきとう

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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  22. ^ a b あつぎ支部しぶだより No.147(PDf) 『小田急電鉄おだきゅうでんてつ株式会社かぶしきがいしゃ 海老名えびな検車けんしゃ見学けんがく』pp.4 - 5
  23. ^ 鉄道てつどうダイヤ情報じょうほう」2017ねん6がつごう通巻つうかん398ごう)「西武鉄道せいぶてつどう 池袋いけぶくろせん車両しゃりょうしょ小手指こてさし車両しゃりょう基地きち 」pp.56 - 63
  24. ^ 30もく 車両しゃりょう保存ほぞん(PDF) - 横浜よこはま 平成へいせい31年度ねんど交通こうつうきょく事業じぎょう計画けいかく p.13
  25. ^ https://doro-chiba.org/nikkan/post_188/
  26. ^ a b c d e f g h i j k l m n 日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう機械きかい技術ぎじゅつ協会きょうかい「ROLLING STOCK & MACHINERY」2002ねん10がつごうメンテナンス「JR東日本ひがしにっぽんあたらしい車両しゃりょう保全ほぜん体系たいけいしん保全ほぜん体系たいけい)の概要がいよう」17-18ぺーじ記事きじ
  27. ^ a b c d e f レールアンドテック出版しゅっぱん鉄道てつどう車両しゃりょう技術ぎじゅつ」No.132「JR東日本ひがしにっぽん 車両しゃりょう保全ほぜんけんおさむにおける現状げんじょう課題かだい
  28. ^ イカロス出版しゅっぱん首都しゅとけんしん系列けいれつ車両しゃりょうPROFILE」記事きじ
  29. ^ a b c d e f g h 日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう機械きかい技術ぎじゅつ協会きょうかい『ROLLING STOCK & MACHINERY』2002ねん10がつごうメンテナンス「JR東日本ひがしにっぽんあたらしい車両しゃりょう保全ほぜん体系たいけいしん保全ほぜん体系たいけい)の概要がいよう」19-20ぺーじ
  30. ^ 国鉄こくてつ千葉ちば動力どうりょくしゃ労働ろうどう組合くみあい (2021ねん9がつ2にち) "JR東日本ひがしにっぽん仕業しわざ検査けんさ有効ゆうこう期間きかん見直みなお提案ていあん撤回てっかいしろ!"
  31. ^ 日本にっぽん鉄道てつどう技術ぎじゅつ協会きょうかい「JREA」2011ねん10がつごう「JR東日本ひがしにっぽん車両しゃりょう保全ほぜん体系たいけいさらなる最適さいてきみ」
  32. ^ a b 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう労働ろうどう組合くみあい 業務ぎょうむ (2019ねん6がつ26にち). “業務ぎょうむ速報そくほう No.9” (PDF). 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう労働ろうどう組合くみあい. p. 1. 2020ねん10がつ1にち閲覧えつらん。 “・テストカーは、特急とっきゅうがた車両しゃりょうではE653けい、E257けい通勤つうきん近郊きんこうではE231けい、E233けい、E531けいカル線かるせんではE721けいである。 ・しゅ電動でんどう開放かいほうがた)の清掃せいそうおこなうという判断はんだんいたったのは、テストカーをはしらせて、しゅ電動でんどう軸受じくうけ使つかっているグリス分析ぶんせきおこなったさいに、一部いちぶ管理かんり基準きじゅん超過ちょうかしたものがつかり、最終さいしゅうてきには回転子かいてんし風穴かざあなきをおこなうとした。 ・研究けんきゅう開発かいはつセンターでいましゅ電動でんどう密閉みっぺいしきえる研究けんきゅうおこなっている。まもなくげんくるま試験しけんおこなう。実用じつよう出来できれば、清掃せいそうはなくせるとかんがえている。実用じつよう目途もくとすうねん以上いじょうかかる。”
  33. ^ a b c d 国鉄こくてつ千葉ちば動力どうりょくしゃ労働ろうどう組合くみあい (2019ねん8がつ1にち). “検査けんさ周期しゅうき延伸えんしんかんしてJRひがし団交だんこう けんおさむ業務ぎょうむ将来しょうらい展望てんぼうについて追及ついきゅう”. 国鉄こくてつ千葉ちば動力どうりょくしゃ労働ろうどう組合くみあい. 2020ねん9がつ28にち閲覧えつらん。 “会社かいしゃ 運行うんこうしている列車れっしゃからテストカーを指定していし、データをとり、かく保全ほぜん検査けんさ周期しゅうき延伸えんしんしても問題もんだいがないかを検証けんしょうしたうえで、部外ぶがい有識者ゆうしきしゃ意見いけんまえ今回こんかい延伸えんしんとした。 組合くみあい テストカーの期間きかんおよ車種しゃしゅ編成へんせいすうは。 会社かいしゃ 09ねんから15ねんまでった。  231けい 2600りょうりょううち、160りょう  233けい 1200両両りょうりょううち、50りょう  531けい 300りょううち、40両両りょうりょう、  721けい 80りょううち、6りょう 組合くみあい テストカーの走行そうこう距離きょりは。 会社かいしゃ 今回こんかい周期しゅうき延伸えんしんまえ、プラス10まんkmとし、指定してい保全ほぜんえば80まんkm+10まんkmまで走行そうこうし、検証けんしょうした。 組合くみあい 対象たいしょう車両しゃりょう一巡いちじゅんするまでの期間きかんは。 会社かいしゃ 5~6ねんかかるとている。 会社かいしゃ 235けいでやっているモニタリング保全ほぜん体系たいけいという定期ていき検査けんさ検査けんさメニューからのぞき、全部ぜんぶ状態じょうたい監視かんしえているものもある。 組合くみあい 235けいは、既存きそん機能きのう保全ほぜんつきとし)の対象たいしょうからはずれているのか。 会社かいしゃ 検査けんさとしては実施じっしする。機能きのう保全ほぜん最後さいご総合そうごう検査けんさ運転うんてんだいでハンドルをあつかい、ブレーキあつとう確認かくにんする。しかし、山手やまてせんでは、運転うんてんあつかえばリアルタイムで送信そうしんされ、エラーがればアラートがる。このアラートがらないかぎなにもしない。90にちに1かい基地きちもどり、乗務じょうむいんあつかいでられない外観がいかん検査けんさけんおさむ社員しゃいんおこなっている。 組合くみあい おこなうのは、消耗しょうもうひん交換こうかん程度ていどか。 会社かいしゃ それはのこってくる。”
  34. ^ a b 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう労働ろうどう組合くみあい 業務ぎょうむ (2019ねん5がつ13にち). “業務ぎょうむ速報そくほう No.91” (PDF). 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう労働ろうどう組合くみあい 横浜よこはま地方ちほう本部ほんぶ. p. 1. 2020ねん9がつ28にち閲覧えつらん。 “・対象たいしょう車両しゃりょうは、特急とっきゅうではE653けい通勤つうきん近郊きんこうがたではE231けい以降いこうしん系列けいれつ車両しゃりょうとする。 ※205けい-5000だい、209けい、217けい、E501けい、E127けい、255けい、701けい対象たいしょうがいしん動力どうりょくしゃ(ハイブリッドとう)は対象たいしょうがい ・E235けいおこなっている、モニタリングC保全ほぜん同様どうようあつかう。”
  35. ^ 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう労働ろうどう組合くみあい (2019ねん7がつ20日はつか). “みどりふう699ごう”. 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう労働ろうどう組合くみあい. p. 2. 2020ねん9がつ28にち閲覧えつらん。 “労使ろうし議論ぎろんて7がつにちから実施じっしされています。 ●研究けんきゅう開発かいはつセンターでいましゅ電動でんどう密閉みっぺいしきえる研究けんきゅうおこなっている。まもなくげんくるま試験しけんおこなう。実用じつよう出来できれば、清掃せいそうくせるとかんがえている。実用じつよう目途もくとすうねんになる。”
  36. ^ 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう (2019ねん5がつ). “在来ざいらいせん電車でんしゃ保全ほぜん体系たいけい見直みなおしについて(電車でんしゃ検査けんさ周期しゅうき延伸えんしん” (PDF). 国鉄こくてつ労働ろうどう組合くみあい 東日本ひがしにっぽん本部ほんぶ. p. 2. 2020ねん9がつ28にち閲覧えつらん。 “4.検査けんさ周期しゅうき延伸えんしん移行いこう方法ほうほう  現行げんこう検査けんさ周期しゅうきからあたらしい検査けんさ周期しゅうき移行いこうするために、適用てきよう時期じき以降いこう装置そうち保全ほぜんまた車体しゃたい保全ほぜん施行しこうした車両しゃりょうから次回じかい検査けんさ周期しゅうき延伸えんしんして周期しゅうき変更へんこう明確めいかくにします。  ただし、しんせい機器きき保全ほぜん指定してい保全ほぜん装置そうち保全ほぜん)を施行しこうしていない新車しんしゃについては、しんせいから検査けんさ周期しゅうき延伸えんしん適用てきようします。”
  37. ^ 国鉄こくてつ労働ろうどう組合くみあい東日本ひがしにっぽん本部ほんぶ (2019ねん5がつ15にち). “業務ぎょうむ連絡れんらくほう だい1442ごう” (PDF). 国鉄こくてつ労働ろうどう組合くみあい東日本ひがしにっぽん本部ほんぶ. p. 5. 2020ねん9がつ28にち閲覧えつらん。 “【しゅ電動でんどう開放かいほうがた)の軸受じくうけ】 120まん㎞をえて使用しようする場合ばあいは、60まん㎞から120まん㎞をえない期間きかんしゅ電動でんどう回転子かいてんし風穴かざあな清掃せいそうおこない、240まんkmをえない期間きかん軸受じくうけ交換こうかん空気くうきしき装置そうち解体かいたい検査けんさ周期しゅうき車体しゃたい保全ほぜんから装置そうち保全ほぜん変更へんこう台車だいしゃわく】 ブレーキテコ受溶接ようせつしゅ電動でんどう溶接ようせつ改修かいしゅう対象たいしょう台車だいしゃわくは、当該とうがい箇所かしょ溶接ようせつさがせきず検査けんさを160まんkmをえない周期しゅうき実施じっし
  38. ^ “[https://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_23/Tech-23-28-31.pdf R&Dシンポジウム 社内しゃない講演こうえん メンテナンスの革新かくしん ~Time BasedからCondition Basedへ~]” (PDF). JR EAST Technical Review No.23 - SPRING.2008. 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう. pp. 1,4 (2008ねん). 2020ねん9がつ28にち閲覧えつらん。 “国内こくない人口じんこう減少げんしょうにより、メンテナンスに従事じゅうじする人数にんずう減少げんしょうするため、メンテナンスの必要ひつようりょう削減さくげんさせる必要ひつようがあります。 実現じつげんには、情報じょうほう技術ぎじゅつなど汎用はんよう技術ぎじゅつ進歩しんぽ期待きたいするところがおおきい”
  39. ^ a b c d e 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう (2018ねん3がつ). “在来ざいらいせんにおけるモニタリング保全ほぜん体系たいけいへの移行いこうについて” (PDF). 国鉄こくてつ労働ろうどう組合くみあい 東日本ひがしにっぽん本部ほんぶ. p. 1. 2020ねん9がつ28にち閲覧えつらん。 “1.実施じっし時期じき 平成へいせい30ねん6がつ1にち~ 2.対象たいしょう形式けいしき E235けい以降いこう状態じょうたい監視かんし対応たいおうした車両しゃりょう 3.実施じっし内容ないよう 従来じゅうらい定期ていき検査けんさ実施じっししてきた機器きき状態じょうたいおよ機能きのう確認かくにん一部いちぶを「運転うんてんちゅう機能きのう確認かくにん」にえる。 *「状態じょうたい監視かんしデータの分析ぶんせきもとづく寿命じゅみょう予測よそく」については、現在げんざいその方法ほうほう検討けんとうしているところであり、方法ほうほう確立かくりつ次第しだい移行いこうする。”
  40. ^ a b c d e f 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう労働ろうどう組合くみあい 業務ぎょうむ (2018ねん5がつ29にち). “業務ぎょうむ速報そくほう No.97、No.98” (PDF). 東日本旅客鉄道ひがしにほんりょかくてつどう労働ろうどう組合くみあい. pp. 1-2. 2020ねん9がつ28にち閲覧えつらん。 “組合くみあい運用うんようちゅう機能きのう確認かくにん」について対象たいしょうとなる17機器ききあきらかにすること。 会社かいしゃ 対象たいしょう機器ききは、モニタ装置そうち、WiMAX装置そうち、パンタグラフ、マスコン、VVVFインバータ装置そうち、SIV装置そうち、ブレーキ制御せいぎょ装置そうち滑走かっそう防止ぼうしべん装置そうち、コンプレッサー、調しらべあつ、ドア、閉保やす装置そうち放送ほうそう装置そうち保安ほあん装置そうち空調くうちょう装置そうち蓄電池ちくでんち装置そうち標識ひょうしきとうの17機器ききとなる。E235けいは17機器ききで700項目こうもく 6000てん組合くみあい状態じょうたい監視かんし」の対象たいしょうとなる車両しゃりょう形式けいしきなにか?拡大かくだいする予定よていはあるか?今後こんご対象たいしょう拡大かくだいについてはどうか? 会社かいしゃ 現在げんざいはE235けいのみ。E353、GV-E400、E7はデータをたくわえているが地上ちじょうおくれない。 組合くみあい 今後こんご装置そうち保全ほぜん車体しゃたい保全ほぜんかんしてもモニタリング体系たいけい移行いこうするのか。 会社かいしゃ 寿命じゅみょう予測よそくおおきく関連かんれんしているので、まだ移行いこうしていくわけではないが実現じつげんしたい。 組合くみあい 今後こんご新幹線しんかんせんにも導入どうにゅうしていくのか。 会社かいしゃ 現行げんこうはE7がデータをくるまじょうにためている。将来しょうらいてきには機器きき寿命じゅみょう予測よそくなどんでいくかんがえである。”
  41. ^ a b c d 国鉄こくてつ労働ろうどう組合くみあい 東日本ひがしにっぽん本部ほんぶ (2018ねん3がつ30にち). “業務ぎょうむ連絡れんらくほう だい1368ごう” (PDF). 国鉄こくてつ労働ろうどう組合くみあい 東日本ひがしにっぽん本部ほんぶ. pp. 1-2. 2020ねん9がつ28にち閲覧えつらん。 “(1)機能きのう保全ほぜん A保全ほぜん【90にち以内いない】:機能きのう保全ほぜんつき検査けんさ項目こうもくから運転うんてんちゅう機能きのう確認かくにんえる項目こうもくのぞいた検査けんさ B保全ほぜん【360にち以内いない】:機能きのう保全ほぜんとし検査けんさ項目こうもくから運転うんてんちゅう機能きのう確認かくにんえる項目こうもくのぞいた検査けんさ (2)機器きき保全ほぜん C保全ほぜん【60まん以内いない】:指定してい保全ほぜん検査けんさ項目こうもくから運転うんてんちゅう機能きのう確認かくにんえる項目こうもくのぞいた検査けんさ 装置そうち保全ほぜん【120まん以内いない】:従来じゅうらい同様どうよう (3)車体しゃたい保全ほぜん従来じゅうらい同様どうよう車体しゃたい保全ほぜん装置そうち保全ほぜん、C保全ほぜん、B保全ほぜん、A保全ほぜんじゅん上位じょうい検査けんさとする。”
  42. ^ a b c 在来ざいらいせん電車でんしゃにおける全般ぜんぱん検査けんさ重要じゅうよう検査けんさ周期しゅうき延伸えんしんについて』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道とうかいりょかくてつどう、2024ねん1がつ18にちオリジナルの2024ねん3がつ14にち時点じてんにおけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20240314144722/https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043132.pdf2024ねん4がつ24にち閲覧えつらん 
  43. ^ a b c d 日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう機械きかい技術ぎじゅつ協会きょうかい『ROLLINGSTOCK&MACHINERY』2018ねん11がつごう今月こんげつのトピック「車両しゃりょうメンテナンスのシステムチェンジ」pp.50 - 52。
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 井上いのうえ孝司たかし、2012、『車両しゃりょう基地きちひろがるてつ世界せかいだい1はん秀和しゅうわシステム ISBN 978-4-7980-3340-2
  • 池口いけぐち英司えいじ、2007、『まるわかり鉄道てつどう用語ようご基礎きそ知識ちしき850』初版しょはんイカロス出版いかろすしゅっぱん ISBN 978-4-87149-949-1
  • 石塚いしづか弘道ひろみち (2007ねん). “車両しゃりょうのメンテナンス(アーカイブばん” (PDF). だい20かい鉄道てつどう総研そうけん講演こうえんかい. 鉄道てつどう総合そうごう技術ぎじゅつ研究所けんきゅうじょ. pp. 59-69. 2015ねん2がつ8にち閲覧えつらん
  • 日本にっぽん鉄道てつどう車両しゃりょう機械きかい技術ぎじゅつ協会きょうかい『ROLLINGSTOCK&MACHINERY』2018ねん11がつごう今月こんげつのトピック「車両しゃりょうメンテナンスのシステムチェンジ」筆者ひっしゃつじ良輔りょうすけ(JR西日本にしにほん鉄道てつどう本部ほんぶしゃ両部りょうぶけんおさむ課長かちょう代理だいり

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]