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夏至げし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
夏至げし太陽光たいようこうたりかた夏至げしでは太陽たいよう北回帰線きたかいきせんうえにあるため、北半球きたはんきゅうではひるもっとながく、よるもっとみじか

夏至げし(げし、えい: summer solstice)は、じゅうよん節気せっきだい10。北半球きたはんきゅうではこのが1ねんのうちでもっとひるから日没にちぼつまで)の時間じかんながい。南半球みなみはんきゅうでは、北半球きたはんきゅう夏至げしもっとひる時間じかんみじかくなる(#天文てんもん参照さんしょう)。日本にっぽんにおける旧暦きゅうれき5がつうち発生はっせいする。

現在げんざいひろまっているていほうでは太陽たいようけい90のとき(黄道こうどう十二宮じゅうにきゅうではきょかにみや原点げんてん相当そうとう)で6月21にちごろ。こよみではそれがこるだが、天文学てんもんがくではその瞬間しゅんかん夏至げしとし、それをふく夏至げし(げしび)とぶ。平気へいきほうでは冬至とうじから1/2としやく182.62にち6月22にちごろ。期間きかんとしての意味いみもあり、このからつぎ節気せっき小暑しょうしょ前日ぜんじつまでである。

ぶし[編集へんしゅう]

日本にっぽんだい部分ぶぶんでは梅雨つゆ最中さいちゅう北半球きたはんきゅうでは1ねんちゅう一番いちばんひるながよるみじかである(南半球みなみはんきゅうでは逆転ぎゃくてんする)。

こよみ便覧びんらん』には「ねつ至極しごくしまた、にちちょうきのいたりなるをもってなり」としるされている。

日付ひづけ[編集へんしゅう]

ていほうによる夏至げし瞬間しゅんかん世界せかい、UT)と、日本にっぽん中国ちゅうごくでの夏至げし日付ひづけひょうのとおり。日本にっぽんにおける時刻じこくはこのひょうの9あいだ[1][2]中国ちゅうごくでは8あいだとなり、世界せかい15だいの2こく日付ひづけことなる。

とし 日時にちじ (UT) 日本にっぽん 中国ちゅうごく
1966ねん 6月21にち20:33 6月22にち 6月22にち
1967ねん 6月22にち02:23 6月22にち 6月22にち
1968ねん 6月21にち08:13 6月21にち 6月21にち
1969ねん 6月21にち13:55 6月21にち 6月21にち
1970ねん 6月21にち19:43 6月22にち 6月22にち
1971ねん 6月22にち01:20 6月22にち 6月22にち
1972ねん 6月21にち07:06 6月21にち 6月21にち
1973ねん 6月21にち13:01 6月21にち 6月21にち
1974ねん 6月21にち18:38 6月22にち 6月22にち
1975ねん 6月22にち00:26 6月22にち 6月22にち
1976ねん 6月21にち06:24 6月21にち 6月21にち
1977ねん 6月21にち12:14 6月21にち 6月21にち
1978ねん 6月21にち18:10 6月22にち 6月22にち
1979ねん 6月21にち23:56 6月22にち 6月22にち
1980ねん 6月21にち05:47 6月21にち 6月21にち
1981ねん 6月21にち11:45 6月21にち 6月21にち
1982ねん 6月21にち17:23 6月22にち 6月22にち
1983ねん 6月21にち23:09 6月22にち 6月22にち
1984ねん 6月21にち05:02 6月21にち 6月21にち
1985ねん 6月21にち10:44 6月21にち 6月21にち
1986ねん 6月21にち16:30 6月22にち 6月22にち
1987ねん 6月21にち22:11 6月22にち 6月22にち
1988ねん 6月21にち03:57 6月21にち 6月21にち
1989ねん 6月21にち09:53 6月21にち 6月21にち
1990ねん 6月21にち15:33 6月22にち 6月21にち
1991ねん 6月21にち21:19 6月22にち 6月22にち
1992ねん 6月21にち03:14 6月21にち 6月21にち
1993ねん 6月21にち09:00 6月21にち 6月21にち
1994ねん 6月21にち14:48 6月21にち 6月21にち
1995ねん 6月21にち20:34 6月22にち 6月22にち
1996ねん 6月21にち02:24 6月21にち 6月21にち
1997ねん 6月21にち08:20 6月21にち 6月21にち
1998ねん 6月21にち14:03 6月21にち 6月21にち
1999ねん 6月21にち19:49 6月22にち 6月22にち
2000ねん 6月21にち01:48 6月21にち 6月21にち
2001ねん 6月21にち07:38 6月21にち 6月21にち
2002ねん 6月21にち13:24 6月21にち 6月21にち
2003ねん 6月21にち19:10 6月22にち 6月22にち
2004ねん 6月21にち00:57 6月21にち 6月21にち
2005ねん 6月21にち06:46 6月21にち 6月21にち
2006ねん 6月21にち12:26 6月21にち 6月21にち
2007ねん 6月21にち18:06 6月22にち 6月22にち
2008ねん 6がつ20日はつか23:59 6月21にち 6月21にち
2009ねん 6月21にち05:46 6月21にち 6月21にち
2010ねん 6月21にち11:28 6月21にち 6月21にち
2011ねん 6月21にち17:16 6月22にち 6月22にち
2012ねん 6がつ20日はつか23:09 6月21にち 6月21にち
2013ねん 6月21にち05:04 6月21にち 6月21にち
2014ねん 6月21にち10:51 6月21にち 6月21にち
2015ねん 6月21にち16:38 6月22にち 6月22にち
2016ねん 6がつ20日はつか22:34 6月21にち 6月21にち
2017ねん 6月21にち04:24 6月21にち 6月21にち
2018ねん 6月21にち10:07 6月21にち 6月21にち
2019ねん 6月21にち15:54 6月22にち 6月21にち
2020ねん 6がつ20日はつか21:43 6月21にち 6月21にち
2021ねん 6月21にち03:32 6月21にち 6月21にち
2022ねん 6月21にち09:14 6月21にち 6月21にち
2023ねん 6月21にち14:58 6月21にち 6月21にち
2024ねん 6がつ20日はつか20:51 6月21にち 6月21にち
2025ねん 6月21にち02:41 6月21にち 6月21にち
2026ねん 6月21にち08:24 6月21にち 6月21にち
2027ねん 6月21にち14:10 6月21にち 6月21にち
2028ねん 6がつ20日はつか20:01 6月21にち 6月21にち
2029ねん 6月21にち01:47 6月21にち 6月21にち
2030ねん 6月21にち07:30 6月21にち 6月21にち
2031ねん 6月21にち13:16 6月21にち 6月21にち
2032ねん 6がつ20日はつか19:07 6月21にち 6月21にち
2033ねん 6月21にち01:00 6月21にち 6月21にち
2034ねん 6月21にち06:43 6月21にち 6月21にち
2035ねん 6月21にち12:32 6月21にち 6月21にち
2036ねん 6がつ20日はつか18:31 6月21にち 6月21にち
2037ねん 6月21にち00:21 6月21にち 6月21にち
2038ねん 6月21にち06:08 6月21にち 6月21にち
2039ねん 6月21にち11:56 6月21にち 6月21にち
2040ねん 6がつ20日はつか17:45 6月21にち 6月21にち
2041ねん 6がつ20日はつか23:34 6月21にち 6月21にち
2042ねん 6月21にち05:14 6月21にち 6月21にち
2043ねん 6月21にち10:57 6月21にち 6月21にち
2044ねん 6がつ20日はつか16:50 6月21にち 6月21にち
2045ねん 6がつ20日はつか22:32 6月21にち 6月21にち
2046ねん 6月21にち04:13 6月21にち 6月21にち
2047ねん 6月21にち10:02 6月21にち 6月21にち
2048ねん 6がつ20日はつか15:52 6月21にち 6がつ20日はつか
2049ねん 6がつ20日はつか21:46 6月21にち 6月21にち
2050ねん 6月21にち03:31 6月21にち 6月21にち
2051ねん 6月21にち09:17 6月21にち 6月21にち
2052ねん 6がつ20日はつか15:15 6月21にち 6がつ20日はつか
2053ねん 6がつ20日はつか21:03 6月21にち 6月21にち
2054ねん 6月21にち02:46 6月21にち 6月21にち
2055ねん 6月21にち08:38 6月21にち 6月21にち
2056ねん 6がつ20日はつか14:27 6がつ20日はつか 6がつ20日はつか
2057ねん 6がつ20日はつか20:17 6月21にち 6月21にち
2058ねん 6月21にち02:02 6月21にち 6月21にち
2059ねん 6月21にち07:46 6月21にち 6月21にち
2060ねん 6がつ20日はつか13:44 6がつ20日はつか 6がつ20日はつか

グレゴリオれき[編集へんしゅう]

グレゴリオれきによる17世紀せいきから24世紀せいきまでの日本にっぽん夏至げしひょうのとおり[3][4][5]

2024ねん夏至げし6月21にち[更新こうしん]

365にちからのちょう過分かぶん毎年まいとし蓄積ちくせきし、4ねんいち閏年うるうどしでリセットされる様子ようすがわかる(夏至げしうるう挿入そうにゅうされる2がつ末日まつじつよりのちのため、4でれるとし先頭せんとう)。 1904ねん - 2055ねんには6月21にち6月22にちだが、1903ねん過去かこに1のみ)は6月23にちで、2056ねんからは6がつ20日はつかもある。

とし としを4でったあま 確定かくてい困難こんなんな(またぐ)ねん
0 1 2 3 真夜中まよなか前後ぜんご10ふん
1583ねん - 1603ねん 21にち 22にち 22にち 22にち
1604ねん - 1635ねん 21にち 21にち 22にち 22にち 1605(21-22にち),
1636ねん - 1663ねん 21にち 21にち 21にち 22にち
1664ねん - 1695ねん 21にち 21にち 21にち 21にち
1696ねん - 1699ねん 20日はつか 21にち 21にち 21にち
1700ねん - 1723ねん 21にち 22にち 22にち 22にち
1724ねん - 1755ねん 21にち 21にち 22にち 22にち 1725(21-22にち), 1754(21-22にち),
1756ねん - 1783ねん 21にち 21にち 21にち 22にち
1784ねん - 1799ねん 21にち 21にち 21にち 21にち
1800ねん - 1815ねん 22にち 22にち 22にち 22にち
1816ねん - 1843ねん 21にち 22にち 22にち 22にち
1844ねん - 1875ねん 21にち 21にち 22にち 22にち 1874(21-22にち),
1876ねん - 1899ねん 21にち 21にち 21にち 22にち
1900ねん - 1903ねん 22にち 22にち 22にち 23にち 1903(22-23にち),
1904ねん - 1935ねん 22にち 22にち 22にち 22にち
1936ねん - 1963ねん 21にち 22にち 22にち 22にち
1964ねん - 1991ねん 21にち 21にち 22にち 22にち 1965(21-22にち),
1992ねん - 2019ねん 21にち 21にち 21にち 22にち
2020ねん - 2055ねん 21にち 21にち 21にち 21にち 2023(21-22にち),
2056ねん - 2083ねん 20日はつか 21にち 21にち 21にち
2084ねん - 2099ねん 20日はつか 20日はつか 21にち 21にち
2100ねん - 2111ねん 21にち 21にち 22にち 22にち
2112ねん - 2139ねん 21にち 21にち 21にち 22にち
2140ねん - 2175ねん 21にち 21にち 21にち 21にち 2172(20-21にち),
2176ねん - 2199ねん 20日はつか 21にち 21にち 21にち
2200ねん - 2203ねん 21にち 22にち 22にち 22にち 2201(21-22にち),
2204ねん - 2231ねん 21にち 21にち 22にち 22にち
2232ねん - 2259ねん 21にち 21にち 21にち 22にち
2260ねん - 2291ねん 21にち 21にち 21にち 21にち 2263(21-22にち),
2292ねん - 2299ねん 20日はつか 21にち 21にち 21にち
2300ねん - 2319ねん 21にち 22にち 22にち 22にち
2320ねん - 2351ねん 21にち 21にち 22にち 22にち 2321(21-22にち), 2350(21-22にち),
2352ねん - 2379ねん 21にち 21にち 21にち 22にち
2380ねん - 2399ねん 21にち 21にち 21にち 21にち

天文てんもん[編集へんしゅう]

太陽たいよううご

春分しゅんぶんから秋分しゅうぶんまでのあいだ北半球きたはんきゅうでは太陽たいようひがしからややきたりの方角ほうがくからのぼり、西にしからややきたりの方角ほうがくしずむ。夏至げしにはこの日出にっしゅつ)・り(日没にちぼつ方角ほうがくもっときたりになる。また、北回帰線きたかいきせんうえ観測かんそくしゃからると、夏至げし太陽たいよう正午しょうご天頂てんちょう通過つうかする。夏至げしには北緯ほくい66.6以北いほく北極圏ほっきょくけん全域ぜんいき白夜はくやとなり、南緯なんい66.6以南いなん南極なんきょくけん全域ぜんいきごくよるとなる。

なお、1ねん時刻じこくもっとはやおよびりの時刻じこくもっとおそそれぞれと、夏至げし一致いっちしない。日本にっぽんでは、もっとはや夏至げしの1週間しゅうかんまえごろであり、りがもっとおそ夏至げしの1週間しゅうかんごろである。

また、南半球みなみはんきゅうではひるよるながさの関係かんけい北半球きたはんきゅう逆転ぎゃくてんするため、天文学てんもんがくてき夏至げしとはべつに、慣習かんしゅうてきに「1ねんちゅう一番いちばんひるながよるみじか」のことを夏至げしぶことがある。すなわち、南半球みなみはんきゅう慣習かんしゅうてき意味いみでの夏至げしむかえる天文学てんもんがくじょう冬至とうじたる。

風習ふうしゅう[編集へんしゅう]

北半球きたはんきゅうでは、性欲せいよくをかきたてるとされており、スウェーデン民俗みんぞくがくものによると、夏至げしいわミッドサマー祝日しゅくじつから9ヶ月かげつまれる子供こどもおおいという。ギリシャ北部ほくぶでは、未婚みこん女性じょせいイチジクした自分じぶんものくと、夏至げし魔法まほうにより将来しょうらいおっとゆめるという伝承でんしょうがある。ポーランドではスラブ民族みんぞく祝日しゅくじつ、「イワン・クパラの」のよるには、人々ひとびとこいちるといういいつたえがある。イギリスストーンヘンジでの夏至げしまつは、ドルイドきょう由来ゆらいし、男性だんせいしん女性じょせいしん出会であいをいわ意味いみがあるとわれている[6]シェイクスピアなつよるゆめもこういったこい狂乱きょうらんする人々ひとびとをテーマにしている。

日本にっぽんでは、夏至げし農作業のうさぎょうもっといそがしい時期じきであることもあり、全国ぜんこくてき風習ふうしゅうはないようである。ただし、地域ちいきごとの風習ふうしゅうとしてはつぎのようなものがある。

  • 静岡しずおかけんでは、冬瓜とうがべる風習ふうしゅうがある。
  • しん小麦こむぎ焼餅やきもちをつくりしんそなえる風習ふうしゅうがある。豊作ほうさく祈願きがんするもので、田作たづくり手伝てつだってくれる近所きんじょくば場合ばあいもあり、関東かんとうおおいが島根しまねけん熊本くまもとけんでも同様どうよう行事ぎょうじおこなわれる。

ななじゅうこう[編集へんしゅう]

夏至げし期間きかんななじゅうこう以下いかのとおり。

はつこう
乃東枯(ないとう かるる)
なつ枯草かれくされる(日本にっぽん
鹿角かつのかい(しかの つの おつ)
鹿しかかくとす(中国ちゅうごく
こう
菖蒲しょうぶはな(しょうぶ はなさく)
あやめはなく(日本にっぽん
ひぐらしはじめ(せみ はじめて なく)
せみはじめる(中国ちゅうごく
すえこう
半夏生はんげしょう(はんげ しょうず)
がらす柄杓ひしゃくえる(日本にっぽん中国ちゅうごく

前後ぜんご節気せっき[編集へんしゅう]

すすきしゅ夏至げし小暑しょうしょ

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 国立こくりつ天文台てんもんだい こよみ要項ようこう かくとしばんより世界せかい換算かんさん(1984ねん - 2016ねん
  2. ^ 2009年版ねんばんより理論りろん更新こうしんされているが、「ぶん」の精度せいどでほとんどちがいはない。
  3. ^ 現代げんだい天体てんたい力学りきがくによる位置いち推算すいさんのため、過去かここよみ記述きじゅつとはかならずしも一致いっちしない(わりにぶん単位たんい精度せいどがある)。 将来しょうらい見積みつもりについては(おもうるうびょう不確ふたしかさから)日付ひづけ前後ぜんごするおそれがある(10ぶん誤差ごさ見込みこんだが、ひょう末尾まつびではおそらく不足ふそく)。
  4. ^ JPL HORIZONS Web-Interface(2015ねん8がつ22にち Ver 3.9.8)取得しゅとく TT→UT変換へんかん
  5. ^ NASAによるΔでるたTの解説かいせつ計算けいさんしき
  6. ^ 夏至げし男女だんじょ出会であいの? 欧州おうしゅう伝統でんとう行事ぎょうじ”. CNN (2013ねん6がつ21にち). 2013ねん6がつ29にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]