渡辺 温
1902
略歴
[1905
1924
このころ、
1926
1928
1930
主要 作品
[影 Ein Märchen (『苦楽 』『女性 』両 誌 の1925年 1月 号 に同時 掲載 、初出 時 は「渡辺 裕 」名義 ) - デビュー作 。少女 (『三田 文藝 陣 』1925年 7月 号 、初出 時 は「渡辺 裕 」名義 、『新 青年 』1929年 3月 号 に再 録 )兵隊 の死 (『探偵 趣味 』1927年 1月 号 、『新 青年 』1930年 4月 号 に再 録 )[注釈 3]嘘 (『新 青年 』1927年 3月 号 )氷 れる花嫁 (『新 青年 』1927年 4月 号 )父 を失 ふ話 (『探偵 趣味 』1927年 7月 号 )可哀相 な姉 (『新 青年 』1927年 10月 号 )- シルクハット(『
探偵 趣味 』1928年 4月 号 ) - ああ
華族 様 だよと私 は嘘 を吐(つ)くのであった(『講談 雑誌 』1929年 4月 号 ) - アンドロギュノスの裔(ちすじ)(『
新 青年 』1929年 8月 号 )[8]
単行本
[渡辺 温 『アンドロギュノスの裔』薔薇 十 字 社 、1970年 。渡辺 温 『渡辺 温 嘘 吐 きの彗星 』博文 館 新 社 〈叢書 『新 青年 』〉、1992年 。ISBN 4-89177-941-1。渡辺 温 『アンドロギュノスの裔渡辺 温 全集 』東京 創 元 社 〈創 元 推理 文庫 〉、2011年 8月 。ISBN 978-4-488-40711-7。渡辺 温 ・渡辺 啓助 共 訳 『ポー傑作 集 -江戸川 乱歩 名義 訳 』中央公論 新 社 〈中公 文庫 〉、2019年 9月 。ISBN 978-4-12-206784-4。[注釈 4]
脚注
[注釈
[- ^
谷崎 によれば、小山内 は、「影 」は内容 的 に映画 化 が難 しいとして当選 させることに難色 を示 していたが、「影 」を作品 として高 く評価 した谷崎 が、強硬 に押 し切 って一等 入選 させたという[3]。 - ^
谷崎 によれば、渡辺 から『新 青年 』のために依頼 されていた随筆 がなかなか書 けず、2月 7日 になって「イマヒトツキオマチヲコフ」という電報 を送 ったところ、渡辺 は原稿 催促 のため、夙川 に下宿 していた楢原 とともに、9日 昼 に谷崎 邸 を直接 訪 れた。谷崎 が翌 10日 の夕方 までに原稿 を書 いて渡 すことを約束 したため、渡辺 は楢原 の下宿 に泊 まることにして、いったん引 き上 げた[7]。 - ^ 『
新 青年 』の渡辺 温 追悼 特集 に掲載 されたため、遺作 と誤解 されることがあるが(たとえば江戸川 乱歩 『探偵 小説 四 十 年 』は「遺作 」とする)、実際 は初期 の作品 である。 - ^ 1929
年 (昭和 4年 ) に改造 社 から刊行 された『世界 大衆 文学 全集 第 30巻 ポー、ホフマン集 』からポーに関連 する部分 を取 り出 して文庫 化 したもので、付録 として江戸川 乱歩 の『渡辺 温 』(江戸川 乱歩 「探偵 小説 三 十 年 」より抜粋 したもの)、谷崎 潤一郎 の『春寒 』、渡辺 東 の『温 と啓介 と鴉 』(書 き下 ろし) および浜田 雄介 による解説 が付 けられている。浜田 の解説 によると『ポー、ホフマン集 』は江戸川 乱歩 の訳 として出版 されたものの、ポーの部分 の実際 の翻訳 は渡辺 兄弟 が共 訳 したものである。また、同 解説 によれば、渡辺 温 が担当 したのは「黄金虫 」「モルグ街 の殺人 」「マリイ・ロオジエ事件 の謎 」「壜 の中 に見出 された手記 」「長方形 の箱 」「赤 き死 の仮面 」「物言 う心臓 」「ヰリアム・ヰルソン」の8編 であること、残 りの7編 (「窃まれた手紙 」「メヱルストロオム」「早 過 ぎた埋葬 」「陥穽 と振子 」「黒 猫 譚 」「跛 蛙 」「アツシヤア館 の崩壊 」) が啓助 担当 であったことが、啓助 の直話 として残 されている。なお、『ポー、ホフマン全集 』はベストセラーになったものの、のちに全集 から削除 されている。
出典
[参考 文献
[谷崎 潤一郎 「春寒 (探偵 小説 のこと、渡辺 温 君 のこと)」『谷崎 潤一郎 全集 』 15巻 、中央公論 新 社 、2016年 2月 10日 、480-493頁 。ISBN 978-4-12-403575-9。 -初出 『新 青年 』1930年 4月 増大 号 。