狭山さやま神社じんじゃ

狭山さやま神社じんじゃ
拝殿はいでん
所在地しょざいち	大阪おおさか府ふ大阪おおさか狭山さやま市し半田はんだ1-223
位置いち	北緯ほくい34度ど29分ふん41.2秒びょう 東経とうけい135度ど33分ふん25.1秒びょう
主祭しゅさい神しん	天てん照あきら皇すめらぎ大神だいじん 素す盞嗚命いのち
社格しゃかく等ひとし	式内しきない社しゃ（大だい）、旧きゅう郷社ごうしゃ
本殿ほんでんの様式ようしき	住吉すみよし造づくり
例祭れいさい	10月がつ10日とおか
地図ちず	狭山さやま神社じんじゃ

狭山さやま神社じんじゃ（さやまじんじゃ）は、大阪おおさか府ふ大阪おおさか狭山さやま市しの狭山さやま池ちの近ちかくにある神社じんじゃ。式内しきない社しゃで、旧きゅう社格しゃかくは郷社ごうしゃ。

狭山さやま神社じんじゃの境内けいだい摂社せっしゃである狭山さやま堤つつみ神社じんじゃ（さやまつつみじんじゃ）についても、本ほん記事きじで記述きじゅつする。

祭神さいじん

天てん照あきら皇すめらぎ大神だいじんと素す盞嗚命いのちを主祭しゅさい神しんとし、臣しん狭山さやま命いのち（狭山さやま連れんの祖神そしん）・天てん児じ屋根やね命いのちを配はい祀まつする。また、明治めいじの神社じんじゃ合祀ごうしにより大山おおやま祇神・稲田いなだ姫ひめ命いのちを合あわせ祀まつる。

『神社じんじゃ要録ようろく』『河かわ内国ないこく式しき神しん私わたし考こう』『河内かわち国こく式内しきない社しゃ目録もくろく稿本こうほん』では臣しん狭山さやま命いのちを主神しゅしんとしている。室町むろまち時代じだいごろから江戸えど時代じだいまでは「牛頭ごず天王てんのう社しゃ」とも称しょうしていた。

歴史れきし

創建そうけんの年代ねんだいは不ふ詳しょうであるが、崇たかし神かみ天皇てんのうの勅願ちょくがんにより、狭山さやま池ちの築造ちくぞう以前いぜんに創建そうけんされたという伝承でんしょうがある。延喜えんぎ式しき神かみ名めい帳ちょうでは、近隣きんりんの狭山さやま堤つつみ神社じんじゃ（現げん 当社とうしゃ摂社せっしゃ）とともに大社たいしゃに列れつ格かくしている。南北なんぼく朝あさ時代じだい、当地とうちは南北なんぼく両りょう軍ぐんの激戦げきせん地ちとなり、たびたび兵火へいかにかかった。現在げんざいの社殿しゃでんは室町むろまち時代じだい中期ちゅうきの明あかり応おう2年ねんの再建さいけんと推定すいていされている。

明治めいじ5年ねん（1872年ねん）に郷社ごうしゃに列れつ格かくし、明治めいじ40年ねん1月がつに神饌しんせん幣帛へいはく料りょう供きょう進しん社しゃに指定していされた。同年どうねん12月がつ26日にち、字じ明神山みょうじんさんにあった村社そんしゃ狭山さやま堤つつみ神社じんじゃを合祀ごうしした。また、明治めいじ40年ねんには八雲神社やくもじんじゃ（祭神さいじん 素もと盞嗚命いのち）、明治めいじ42年ねんには村社そんしゃ狭間はざま神社じんじゃ（祭神さいじん 稲田いなだ姫ひめ命いのち・大山おおやま祇神）を合祀ごうしした。

摂と末社まっしゃ

狭山さやま神社じんじゃは大阪おおさかみどりの百ひゃく選せんの一ひとつに選えらばれている。

• 末社まっしゃ 埴土しょくど社しゃ（埴はに安やす姫ひめ大神だいじん・大歳おおとし神しん）
• 末社まっしゃ 岐社（伊い弉諾命いのち・塞ふさが神かみ）
• 摂社せっしゃ 戎えびす神社じんじゃ（事代ことしろ主ぬし大神だいじん） - 元もと 村社そんしゃ狭間はざま神社じんじゃの摂社せっしゃ
• 末社まっしゃ 岳だけ主おも社しゃ（大山おおやま祇神・猿さる田彦たびこ大神だいじん）
• 摂社せっしゃ 堤つつみ神社じんじゃ（入いれ色しょく入にゅう彦命） - 元もと 式内しきない・狭山さやま堤つつみ神社じんじゃ
• 末社まっしゃ 足あし玉だま社しゃ（大国たいこく主命しゅうめい・天てん児じ屋根やね命いのち）
• 末社まっしゃ 水すい本社ほんしゃ（瀬せ織お津つ姫ひめ命いのち・高こう龗神）
• 摂社せっしゃ 稲荷いなり神社じんじゃ（宇賀うが御ご魂たましい神しん） - 明治めいじ35年ねんに村社そんしゃ宇賀うが御ご魂たましい神社じんじゃとして創建そうけん。明治めいじ42年ねんに合祀ごうし

狭山さやま堤つつみ神社じんじゃ

狭山さやま堤つつみ神社じんじゃ
所在地しょざいち	大阪おおさか府ふ大阪おおさか狭山さやま市し半田はんだ1-223
主祭しゅさい神しん	五ご十じゅう色しょく入いれ彦尊
社格しゃかく等ひとし	式内しきない社しゃ（大だい）・村社そんしゃ

狭山さやま堤つつみ神社じんじゃ（さやまつつみじんじゃ）は、狭山さやま神社じんじゃの境内けいだい摂社せっしゃである。式内しきない社しゃで、狭山さやま神社じんじゃ合祀ごうし以前いぜんの社格しゃかくは村社そんしゃ。

印しるし色しょく入日いりひ子こ命いのち（五十瓊敷入彦命）を祀まつる。古事記こじき・垂たれ仁じん天皇てんのう記きに「印しるし色しょく入日いりひ子こ命いのちは、……狭山さやま池ちを作つくり」とあり、狭山さやま池ちの鎮守ちんじゅの神かみとして印しるし色しょく入日いりひ子こ命いのちを祀まつったものである。『日本にっぽん三さん代だい実録じつろく』によれば、貞さだ観かん元年がんねん（859年ねん）1月がつ27日にちに従したがえ五ご位い上じょうの神階しんかいを授さずかった。延喜えんぎ式しき神かみ名めい帳ちょうでは大社たいしゃに列れつ格かくしている。

明治めいじ5年ねん（1872年ねん）、村社そんしゃに列れつ格かくした。明治めいじ40年ねん（1907年ねん）12月26日にち、郷社ごうしゃ狭山さやま神社じんじゃに合祀ごうしされ、同社どうしゃの境内けいだい社しゃとなった。狭山さやま神社じんじゃ拝殿はいでんに向むかって左側ひだりがわにある。

関連かんれん項目こうもく

• 龍神りゅうじん社しゃ (大阪おおさか狭山さやま市し) - 狭山さやま池ち内うちにある神社じんじゃ。別名べつめい「狭山さやま池ち神社じんじゃ」。管理かんりは狭山さやま池ち神社じんじゃで行おこなっている。